2003年 年間予想レンジ |
115.00−128.00 |
大きな三角保合は崩れず | 基本的に、そんな長期の予想が当たるはずもないと思いますが、一応「こんな見方もできる」という程度で、ご参考までに予想を立てて見ました。 下のグラフを参照して頂きたい。 ご覧の通りドル円相場は、週足レベルでも、高値147.63レベルから135.20に引かれたレジスタンス・ラインと1995年の79.80近辺から101円を経由したサポート・ラインの中にあり、大きな三角保合を形成していることは皆さんも周知の事実である。 しかもドル円は、現状日足サポートであった120.30を割り込み、119.10の安値も割り込んで遂には、117円台にまで突入いる。今後この三角保合の重要な下値サポートである114.80−115.00を目指す展開になると見込まれている。 そこで今後の相場展開を予想するに、この保合の中を、2回の上昇波動@とAを中心に下記の通り4段階に分類して検証してみた。 1段階=@底値をつけた後の上昇波動1995年9月の96.10から1998年8月の147.63 2段階=@とAの上昇波の中間点(147.63からのABC下落後揉み合い) 3段階=A2000年11月の118.72から2002年2月の135.20までの上昇。 4段階=現在の135.20でトップをつけたH&ダブルS形成完成後のアーム突入期 こうやて見てみると、現在の状況からは、この4段階でH&Sのアームの形成は確実であり、このアーム部を見ると、ネック・ラインである115.50を割る必要性があることが見て取れる。 ただし、これが上記にも指摘した114.80−115.00三角保合の強いサポートとぶつかる訳で、 115円のサポートを基準とした大きな三角持ち合いが崩れないという仮定においては、(というより、原則的には崩れない見るのがチャート上は順当だが。。。。。。)115.50から114.80−115.00までの下落でアームが終了となることになる。 つまりはこの大きなH&ダブルSが終了するということは、相場は新たな展開に移行することとなる。 また、もうひとつ崩れないとする理由においては、ファンダメンタルズ面の検証を完全に削除するという前提において、エリオット波動のカウントからは、 第一波=79.80から147.63 第二波=147.63から101円 第三波=101円から135.20 第四波=135.20から現在で、115.00近辺で終了すると見られる。 という訳で、今後115円近辺をサポートすれば、第五波の形成期に移行するという見込みが立てられる。 そこで、115円近辺をサポートすることを前提に、 第5波を推定すると、 上記に検証した@とAの上昇波動が参考となる。 以下に、 @147.63−96.10=51.53 154週間 A135.20−108.72=26.48 62週間 と値幅的にはほぼ2分の1となっている。 今回がさらにその2分の1と想定すれば、だいたい13円程度の上昇ということで、 B115.00+13。00=128.00 というように想定できる。 また、この期間に関しては、 値幅とともに縮小傾向は三角保合の収縮性から、短期化される見込みだが、正確に2分の1とはなっていないようで、実現性は乏しいものと思われるが、 だいたい半分の30週程度と見るのが順当であろう。 今後115円を底値とすれば、ある程度の揉み合いを経て、120−121円程度のブレイク・アップを起点として上昇すると見られるが、 それが、だいたいこの揉み合いの期間にもよるが、 決算期ということもあり、1−3月はもみ合う展開と見れば、やはり年後半と見るのが順当だろう。 ただし、あくまでも申し上げたとおり、 115円レベルをファームで下抜けしないことが前提であり、 もしこれを破れるような展開なら、 通常、H&Sの頭とネックの価格差、 135.20−115.50=20.20が目標となり、 その場合は、 115.50−20.20で、95.30がターゲットだが、少なくともAの上昇の起点である109円程度までの下落は年内可能性はあるものと見られる。 参考値(各銀行の年間予想レンジ: UFJ銀行 : 110.00−130.00 シティバンク : 115.30−126.00 三井住友銀行 : 118.50−132.50 榊原英資 : 110.00−130.00 |
1993年7月から2003年1月10日時点までのチャートから(値段に関しては某チャートのドル円ビッドレベル週足から導きだしておりますので、若干の数値的誤差はあるかと思われます。 ご了承ください。)