過去の市況 (2004年08月)
2日の東京市場は、ドルは、米国のテロ警戒レベルが黄色からオレンジに引き上げられたことで軟調な展開。 ドル円は高値111.40から111円丁度のストップを巻き込み、110.82まで弱含んだ。 この影響からクロス円も総じて軟調な動向となった。ユーロドルは1.2032から1.2075まで上昇した。日経平均株価は、大引け103.54円安の11,222.24円で引けている。ロンドン市場では、米国でのテロ懸念の高まりから、アジアからの全般的なドル売りが継続した。 ドル円は一時110.58の安値、ユーロドルは1.2093の高値まで上昇したが、ファンド等の利食いからそれぞれ、111.27−32、1.2050近辺に反転した。クロス円は総じてレンジ気味の推移となている。またドル円では、110.50にファンド筋の買いの噂があった模様。 NY市場では、ドル円は111.26、ユーロドルは1.2064、ユーロは134.17で開始。NY証券取引所では、テロ攻撃の可能性が高まっていることを受けて、朝から建物などの警備が強化されている模様だが、特にこの材料でドルが売られることはなかった。ドル円は一時110.57−63へ弱含むとユーロ円も133,25−30の安値まで下落したが、その後7月の米ISM製造業景況指数が上昇したことを受けて、逆にドル買いが支援された。ドル円は111.09−13へ上昇、 ユーロドルは1.2025近辺、ポンドドルは1.8253−58へ弱含んだが、ドル円では、再度110円台後半に下落するとユーロ円も133.12−17へ下落してNY市場を引けている。
3日の東京市場では、ドル円、ユーロ円とも海外投機筋主導で下値のストップ・ロスを狙った売り仕掛けが入り、ドル円は110.95から110.46まで下落、ユーロ円も133.35から132.86まで下落したが、輸入筋や信託銀行の押し目買いに下値トライに失敗。 欧州勢参入後は、今度はユーロドルが1.1980割れのストップを狙う動きから、1.1993まで下落すると、ドル円、ユーロ円ともショート・カバー気味に、米系インベスメント・バンクの買いで一時111.15、133.45まで上昇した。 日経平均株価は、小口の処分売りで、大引け81.67円安の11,140.57円で引けている。 本日の東京マーケットでは、一転して円買いのムードが高まったようで、特にクロス円の売りと絡んでシカゴ筋などの売り仕掛けが入ったため、ストップ・ロスをつけ切らなかった夕方では、少しショート・カバー気味に上昇となった。 しかし、111.50より上値では、本邦輸出企業のオファーが待ち構えており、また、本邦機関投資家から、8月中旬に予定されている米国国債の利受け手当てのための大口のドル売りが持ち込まれるとの思惑からドル円では頭の重い展開となった。ロンドン市場では、この日は比較的静か。 ドル円は、一時ユーロ円のショート・カバーと合せて111.15まで上昇したが、その後は110.85近辺を下値にレンジ的推移となった。 NY市場では、ドル円110.93、ユーロドル1.2020で取引を開始。 米6月の米個人所得・消費統計で、インフレ指標として注視されているコア個人消費支出(PCE)価格指数が弱く、FRBの追加利上げは緩やかになるだろうとの見方から、ドルは軟化した。ドル円は、110.40−45まで下落、ユーロドルは1.2076−80、ポンドドルは1.8284まで上昇となった。また、IMFは2004年のユーロ圏成長率を2%へと上方修正したこともドル売りの支援材料となった。プルノモOPEC議長が、「サウジアラビアによる原油増産を即時実施することは難しい」との見解を示した事から原油先物は、44.24ドルの高値をつけているが、ドル円ではあまり材料視されておらず、その後は110円ミドルで膠着状態となった。 マーケットでは、110.40以下のストップ・ロスに注目が集っている。
4日の東京市場では、朝方昨日同様に110円前半のストップ・ロスを狙った、IMM筋、マクロ・ファンド系の売り仕掛けで、ドル円は、110.53まで下落したが、110円台ミドルからは本邦機関投資家、モデル系ファンド筋の押し目買いが控えており、日経平均株価がザラ場で1万1千円の大台を割り込む大幅安を受けて、年金がバックと思われる信託筋の買いから、ショート・カバー気味に、ドル円は111.34まで上昇した。 その後は日経平均株価が、結局前日比130.55円安の11、010.02円で大引けると、 利食いが優先する形から111.05−10まで調整したが、ショートが切れていないことから、再度ドル円は111.46まで上昇した。 ユーロドルは、1.2061から1.2015まで軟調な雰囲気。原油価格の上昇で、アジアの株式市場が全般に軟調推移となっており、アジア通貨も弱含みに推移している。ロンドン市場では、東京市場からの流れを引き継いでドル買いが継続して、ドル円は111.64まで上昇、ユーロドルが1.1986まで弱含みとなった。独7月失業者数は438.6万人、独7月失業率は10.6%と若干の悪化、ユーロ圏7月サービス部門購買担当者景気指数は55.3、英7月住宅価格は、前月比+1.3%と発表されたが、米供給管理協会がこの日発表する非製造業部門の景気指数が上昇するとの期待感が強くポジション調整のドル買いとなっている。NY市場では、米7月ISMサービス指数の発表を前に、クライマックス的なポジション調整の動きが見られ、ユーロドルは1.1970の直近安値まで下落、ドル円は高値111.74の高値をつけた。 しかし、実際7月のISM非製造業景気指数は予想を上回ったが、雇用に関する指数が低下したことを嫌気して、東京午後から期待感で買い戻されたドルは、一転して売られる展開となり、ユーロドルは1.20台を回復後、1.2067まで上昇、ドル円も111.15−20へ下落した。しかし、その後は動意に薄く111円前半で揉み合いとなった。
5日の東京市場は、5−10日の仲値不足観測からのドル買いが先行、本邦輸入企業の買いから、一時111.24まで上昇したが、全体的に動意は薄く、 その後は日経平均株価が比較的堅調な推移となったことから、111円を割れて、ほぼ111円絡みで動きのない日。 ユーロドルも1.2043から1.2074で狭いレンジの動きとなっており、 クロス円も全般に、動意の薄い展開。 日本の6月の景気動向指数速報値は、先行指数が60.0%と10ヶ月連続の50%越え、バグダッド南方の警察署で自動車爆弾が爆発したとのニュースにも反応はほとんどない状況。 日経平均株価は、大引け50.87円高の11,060.89円で終了した。しかし、ロンドン市場では、イギリスの6月の鉱工業生産と製造業生産が予想を下回ったことから、ポンド売りが優勢となっており、更に英中銀金融政策委員会が、政策金利を0.25%引き上げると、大方の予想通りの結果から材料出尽くし感となりポンド売りに拍車がかかった。 ポンドドルは、1.8266から1.8185−90へ下落となり、ドル円相場では、ユーロ円主導で買い戻しが入り、110.94から111.45−50まで上昇、 クロス円では、ユーロ円が134.17まで上昇したが、その他は、欧州通貨の下落とドル円の上昇からレンジ的推移となった。 欧州中央銀行(ECB)理事会は、政策金利の据え置きを決定したが、誰も期待感を持っていなかったため、全く市場では影響が出ていない。 NY市場では、ロンドンの流れを継続して、ドル円は111.35、ユーロドルは1.2045、ポンドドル1.8210で取引を開始。米週間新規失業保険申請数は、予想の34万件を下回り、金曜日の7月雇用統計に期待感が高まったが、ポジション調整の動向が主流となった。 ユーロドルは、1.2020へ下落したが、1.2072へ上昇して、ドル円では111.25近辺を安値にユーロ円が強く買い戻されたことから、111.84へ上昇。 ユーロ円も高値134.89をつけた。 結局NY市場では、ロンドンで先行したドルの買い戻しの調整相場となった訳だが、ドル円はダイバージェンス気味にクロス円の買いとともに上昇。 円売りの一日となった。
6日の東京市場では、昨日海外市場で、原油高による日本経済の悪影響から円売りが進んだことから、ドル円は早朝からNY高値を越えて一時111.90まで上昇となったが、111.90から112円台にかけて実需のオファーが並んでおり、本邦証券会社などからの米国債の償還や利金に絡むドル売りが散見されて、111.58まで弱含んだ。しかし、その後は本日発表予定の米雇用統計を前に、小動きとなったが、日経平均株価が軟調に推移したことと、ユーロ円の買い戻し圧力が引き続き強いことから、ユーロ円が135.00まで上昇すると、ドル円は再度111.80台、ユーロドルは1.2090まで上昇となった。しかし、135円は相当売りが厚いようで、直ぐ相場は押し戻されたが、それでもユーロ円は134.58までの下げ、ドル円も111.56のまでで下げを止めている。この影響でユーロドルも1.2060近辺へ下落している。日経平均株価は、大引け88.32円安の10,972.57円で引けた。ロンドン市場では、ポジション調整とみられる売りが優勢になっており、ドル円は、111.49まで下落、ユーロ円は134.48まで下落した。 ユーロドルは、1.2052、ポンドドルは1.82ロウまで弱含んでいるが、米雇用統計を控えて動意は薄くレンジ的推移となった。NY市場は、ドル円は111.60、ユーロドルは1.2050、ポンドドルは1.8210で、NY市場の取引を開始。注目の7月米雇用統計は、失業率が5.5%と前回の5.6%から改善したものの、非農業部門雇用増加数が3.2万人と予想の22.8万人を大幅に下回る意外感の強い数字となり、しかも、既に発表済みの6月分も下方修正されており、ドルは暴落となった。 ドル円は、一時109.82まで急落、ユーロドルは、1.2260まで急上昇した。 スノー米財務長官はピッツバーグのテクノロジー評議会での講演後、記者とのインタビューに答えて、「7月雇用統計の結果には満足していない」、「米国経済のファンダメンタルズは引き続き強い」と発言したが、ほとんどマーケットに無視された。市場では、来週のFOMCでの0.25%の金利引き上げ見通しには変化はないものの、9月には利上げが見送られるとの予想に変わってきている。また、NY午後には、ユーロ円の買戻しが大きくは入り、135.68まで上昇すると、ドル円は、110円ミドルへ反発、 ユーロドルは1.2290の高値をつけた。 ドル円は110.48でNY市場を引けている。
9日の東京市場は、先週末のNY市場で予想外の雇用統計の数値受けてドルが急落した地合を引き継いで、ドルは軟調にスタート。 ドル円では、朝方の110.58から徐々に弱含みに推移して、比較的良好な6月の機械受注を受けて、一時110.14まで弱含みとなり、クロス円も総じて高値からは軟化となった。しかし、午後には美浜原発3号機で蒸気漏れとの報道を受けて、110.40−45まで戻している。 一方ユーロドルは1.2291から1.2253で往復のレンジ相場。 ロンドン市場では、ドル円、ユーロ円での買い戻しが優勢。 美浜原発の蒸気漏れからショート・カバー気味の動向となっており、ドル円は、110.93−98まで上昇、ユーロ円も135.85−90まで上昇となった。ユーロドルは材料難の中、1.2245から1.2275での小動き、ポンドドルは、6月の英住宅価格が前年同期比13.9%の上昇となり、5月の同12.2%から上昇した。イングランド銀行による利上げが過熱気味の不動産市場を十分に抑制していないことを示す結果となり、1.8440から1.8385近辺へ弱含んだ。 尚ドル円では、東京で110円ロウにはかなりのビッドが出てきたという話もあるが、109.80を割れるとストップが断続的に控えており、111円手前では、ショート・メイクの玉が出ていた模様。NY市場では、ドル円110.85、ユーロドル1.2245、ポンドドル1.8390で取引を開始。 ロシア鉄道会社が、石油公社ユーコスの石油を現金払いでなければ、輸送する事は出来ないのと姿勢を示した事から原油価格が1ドル近く急騰した。これによる円売りは出ていない模様。 また、6月の卸売在庫は、前月比1.1%と予想を上回る増加となった。同時に発表された売上高は前月比変わらずの数字で、特にマーケットにインパクトを与えていない。既にFOMC待ちの雰囲気が漂っているようだ。 ユーロドルは、本日を通してレンジ的推移が継続して1.2282−87から1.2246−50での小動き。 ドル円はロンドンでつけた高値から110.42−47まで下落したが、110円中盤で動きの取れない状況でNY市場を引けている。
16日の早朝のシドニー市場では、モデル系ファンド筋からの110円前半に控えるストップ・ロスを狙った売り仕掛けが入り、先週NYの終値近辺の110.65からスタートしたドル円は、110.25まで下落した。 しかし、東京勢は本日までお盆休みということもあり、これに追従する動きは出ず、東京市場開始後は、ベネズエラのチャベス大統領の罷免を問う国民投票の締め切りが延長されたことを嫌気して原油先物価格が時間外取引で46.85ドルまで続伸したことで、日経平均株価が軟調に推移、ドル円はショート・カバー気味に110.72まで反発となったが、その後は110.50台で一進一退の動向。ユーロドルは1.2363から1.2384で小動きに終始、 また、日経平均株価は、一時200円を超える下落となったが、短筋の買戻しから、大引けは69.39円安の10,687.81円まで戻して引けている。 ただし、これを受けて円が買い戻されることはなく、逆にショート・カバー気味に欧州勢参入後は、ユーロ円が137円のオプションのトリガーをつけて137.07まで上昇したことから、ドル円も110.98近辺へ反発、ユーロドルも1.2345近辺まで下落となった。 マーケットでは、115.00の行使価格で、ドル円のドル・コール・オプション(ドルを買う権利)が1000本以上、2年のタームで商いがあったとの話があった。 また、早朝の110.25をつけた後にビッド110.40−50ゾーンに上がって来ており、ドル円の下値を支えていた模様。 ロンドン市場では、ユーロ円が堅調に上昇しことから、ドル円は比較的しっかりとした動向となったが全体的には小動きの展開。ベネズエラのチャベス大統領の罷免を問う国民投票では、チャベス大統領が勝利となったことから、原油先物価格は、高値46.91ドルから反落となり、サウジアラビアのアブドラ皇太子が「原油価格を引き下げるため可能な限り生産する」と述べたことから、更に原油価格は落ち着きを取り戻した。ドル円は110.65から111.01でのレンジ的推移、ユーロドルも1.2330から1.2360での小動きとなったが、クロス円は、堅調に高値を更新後利食いに反落した。NY市場は、ドル円は110.79、ユーロドルは1.2338で取引を開始。 8月のニューヨーク連銀製造業景気指数は予想の32.30を大幅に下回る12.57となり、ドル売りが膨らんだが、6月の外国人による米国証券の買い越し額は718億ドルと予想を上回りドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.2380まで上昇後、1.2316まで下落となり、ドル円では111.00まで上昇したが、110.45−50へ下落となり、総じてクロス円では、高値から反落となった。 6月の外国人による米国証券の買い越し額は5月の652億ドルから718億ドルに増加したものの、急増を続ける米経常赤字を埋めるには不十分との見方が多い。またドル円はその後一時110.39−44まで下落した。
17日の東京市場は、早朝からシカゴの日経平均先物が高く引けたことから、日本株の堅調なスタートを見越して、110.00のオプション・トリガーや110.00のストップ・ロスを狙った売り仕掛けが入り、110.36の安値をつけるも、110.35近辺には、オプションの防戦と見られる買いやチャイナのビッドの噂から、 下値を攻めきれず反発となった。 しかし、この反発も110.60で上値を限られ、その後は110円ミドル・ゾーンで動意の薄い展開。 ユーロドルも1.2349から1.2364で小動きに終始。 また、クロス円も全般的に弱含んだが、大きな動意は出なかった。 しかし、欧州勢が参入するとドル円はじりじりと下値を拡大して、110.29をつけ、ユーロドルは、ユーロポンド買いから1.2382へ上昇すると、クロス円も全般に安値をつけた。日経平均株価は、大引け38.16円高の10,725.97円。 ロンドン市場では、ドイツ8月のZEW景気期待指数は45.3と2003年7月以来の低水準、ユーロ圏6月の鉱工業生産は前月比−0.4%と悪い数値となり、ユーロドルは軟調な推移となり1.2355−60から1.2327−32まで弱含みの展開となったが、ドル円は110円を前に本邦機関投資家の買いが見られ、110.30から110円ミドルへ反発となったが、上値の重い展開が継続している。 原油先物は本日は落ち着いた動きで45.70近辺へ続落となっている。NY市場では、米7月の住宅着工件数が197.8万件と予想を上回る数値となったが、7月の米消費者物価指数が−0.1%と予想の+0.2%を大きく下回り、一時ドルは急落となった。ユーロドルは1.2390へ急上昇して、ドル円は110.06まで下落となったが、本日はドル売りが継続せずに、対欧州通貨では逆にポジション調整的にドルが買い戻され、ユーロドルは1,2309まで下落となったが、 ドル円では、反発も110.48へ限られ、その後クロス円の売りと絡んで、110円のオプションのトリガーをつける動向から、一時109.89の安値まで下落した。 この動向から総じてクロス円も安値をつけたが、特に高金利通貨のポンド円は、この日2.5円近い下落となり、オージー円も1円近い下落となった。 ただし、その後はドル円は、110円台を回復して、110.00−10で小動きとなっており、 頭の展開は継続している。 また、7月の鉱工業生産は+0.4%、設備稼働率は77.1%と予想を下回り、米国のインフレ懸念は後退している。また、NYダウはCPIの低下や住宅着工の堅調な数値を受けて続伸となったが、前日120ドル以上の上昇となったことから、上げ幅は限られた。
18日の東京市場は、早朝に米系ファンド筋からドル円の109.80から109.50に断続的にある、ストップ・ロスを狙う動向から、NY安値の109.89を下回り、109.81をつけたが、109.80にある買いオーダーに無念の敗退。 その後も何度か下値トライを試みたが、日経平均株価が軟調な推移となったことで、昼には110.18までショート・カバー気味に反発となった。 その後は東京では、動意が薄い展開となったが、欧州勢参入後、モデル系ファンドの売りで109.80のビッドを潰して、109.71まで下落した。 この影響からクロス円も総じて値を下げた。 ユーロドルは、一時1.2366の高値をつけたが、夕方には1.2311まで下落となり、 ポンドドルも1.8302の高値から夕方には1.8240へ下落となった。 ロンドン市場では、8月4−5日に開催された英中銀金融政策委員会の議事録が公表され、0.25%の利上げが、9対0の全会一致で決定されたこと、一連の利上げが経済に影響を及ぼし始めた兆しが見られるとの内容から、ポンドドルが売り込まれる展開となったが、あまり大きな動向とならずに、ポンドドルは1.8285−90へ反発となり、 総じてレンジ的推移となった。 ドル円は110.13まで反発。 ユーロドルは1.2310から1.2340内でのレンジ的推移。 ユーロ円は135.75−80へ反発、ポンド円も201.25−30へ反発、オージー円の78.850へ反発となった。 NY市場では、ドル円は110.00、ユーロドルは1.2330、ポンドドルは1.8263で取引を開始。重要な経済指標の発表が予定されていないことから、本日の7月の米景気先行指数の発表を控えて、ポジショニングやテクニカル要因での動向となったが、特にクロス円の軟調な展開から、ドル円が一時109.48まで下落。これを受けて相対的に円買い相場となり、更にドル円が109.28まで下落したことで、ユーロ円は134.70、ポンド円は199.23、オージー円は78.13まで大きく下落となった。 ユーロドルは、1.2283まで下落後、1.23ミドルまで反発となっている。
19日の東京市場では、ドル円は、モデル系ファンド筋からストップ・ロスへの売り仕掛けから、109.32まで弱含んだが、本邦輸入企業からの買いが下値を支え、109.63まで反発となった。 しかし、その後は今日もほとんど109円ミドルで動意が薄い展開となっている。 また、クロス円では総じて18日の大きな下落からは、堅調に反発となっている。ユーロドルは1.2325から1.2357まで小動き、 ポンドドルも1.8213から1.8249で小動きで推移している。ロンドン市場では、欧州の中銀の買いの噂などからユーロポンドが上昇となり、ポンドドルは、一時1.8195−00レベルまで下落していたが、ドイツの7月の生産者物価指数が前月比+0.6%と強い数値から欧州通貨を中心にドル売りが優勢になり、ユーロドルが1.2375まで上昇。 ポンドドルも1.8305近辺は強含んだ。 ドル円は、東京引けにかけて109.60−65へ上昇も対欧州通貨でのドル売りから、109.30−35へ弱含んだが、クロス円は全般に堅調さを保った。また、英7月の小売売上高は、前月比−0.4%と悪い数値となったが、その前に売り込まれていたことから、これを材料にポンドが売り込まれることはなかった。 それより注目はオージードルで、原油先物が47.52ドルと高値を更新したことや、金価格がアジアタイムの404ドル台から406ドル台へ強含んだことで、モデル系ファンドの買いなどから、0.7140から0.7229まで急上昇した。 また、ドル円では109.25や108.75にストップ・ロスがあると言われていた。 NY市場では、米週間新規失業保険申請件数が33.1万件と予想の33.5万件から改善されて発表されたが、市場では目立った反応は見られていない。イラク中部ナジャフの警察署が攻撃を受け、警察官が7名死亡、21名負傷したと報じられ、原油先物価格は47.95ドルに上昇している。7月の米景気先行指標総合指数は−0.3%と悪く、この発表を受けて、ドルは軟調な展開を継続した。 また米フィラデルフィア地区連銀が発表した8月の製造業業況指数は28.5で、エコノミスト予想は32.0を下回り、ドルは安値を更新。 ユーロドルは1.2378、ポンドドルは1.8345まで上昇し、ドル円は、109.06まで下落となり、重要なチャート上の支持線に迫ったが、積極的な下値トライに慎重で、109円30台まで回復してNY市場を終了している。
23日の東京市場は、 ドル円では、朝方の安値109.13から、若干の仲値不足から109.40まで上昇したが、仲値が設定された後は、 109.15−20まで弱含みの推移となった。 ユーロ円はモデル系ファンド筋からの売りで134.56から134.21まで下落して、ユーロドルは1.2321から1.2290まで連れ安となった。 先週金曜日に急落となったポンドドルは1.8203から1.8129まで下落、 ポンド円も198.74から198.16まで下落となったが、198.77−82まで戻している。オージー円は、78.75から79.03で小動き。オージードルは0.7210から0.7233での動向でレンジ的推移となっている。また、ドル円は東京引け際にショート・カバー気味に109.45−50まで戻している。 ロンドン市場では、ユーロドルが、1.2270のストップロスをつけて下落を開始。 特にこのところ堅調であったユーロポンドの利食いから、ユーロポンドが東京の高値0.6783−88から0.6737−43まで下落するとユーロドルは、1.2227−32まで大きな下落となった。 ドル円は、東京で109円割れに失敗したことからショート・カバー気味となり109.75−80まで上昇したことから、クロス円は総じてレンジ的推移。 ユーロ円は、134.25−30から134.47−53、ポンド円は、ポンドドルが1.8135−40から1.8180−85で、ユーロポンドの売りから比較的レンジ気味に推移したことから、198.33−38から199.30−35まで上昇した。 オージー円は、78.75−80から79.02−07でレンジ的推移。 オージードルは、東京で維持していた0.72を割り込み、0.7193−98へ下落した。NY市場では、米国では重要な経済指標の発表はなく、基本的にポジション調整とテクニカル要因による動きとなったが、今週水曜日に発表予定の米国7月耐久財受注が強いものとなるとの観測や原油価格の落ち着きを材料に、ドルの買い戻しが中心となった。 ユーロドルは、ロンドンで1.2280を割れてから、ほとんど戻りがなくNYでは、1.22を割れて、1.2130−35まで大きく下落。 ポンドドルは、ユーロポンドの売りからどうにか耐えていたが、流石にユーロドルの大きな下落から東京・ロンドンで下値を固めていた1.81ロウを割り込み、1.8065−70へ下落となった。 この影響でドル円は、一時109.92−97まで上昇したが、未だ110円台は重く、クロス円が総じて値を大きく崩す展開となり、 ユーロ円は、133.20−25へ下落、ポンド円も乱高下しながらも198.198.30−35まで下落、 オージー円もオージードルが金先物価格の下落から0.72台から0.7103−08まで大きく下げたことで、一時77.97−03まで下落となった。
24日の東京市場は、昨日のドルの堅調な地合を引き継ぎドル円は、109.75から、今晩、大量に満期が到来すると噂されている、行使価格110.00のオプションのポイントをつけて、一時110.06まで上昇したが、その後は109.90前後で小動きの展開が続いている。 ユーロドルは1.2151から1.2117まで下落も1.2156へ再反発。 ユーロ円もこの影響から133.56からモデル系ファンドの売りで133.30まで下落後、133.58へ上昇と小動きながら神経質な展開。 ポンドドルは1.8115から1.8030まで下落したが、1.8070−75へ反発となり、ポンド円は、198.29から198.92のレンジ的推移。 オージー円も、オージードルが0.7085から0.7137の動向で、78.09から78.41で方向感のない取引となっている。 日経平均株価は、大引け24.36円高の10,985.33で終了。 相対的に材料の薄いアジア市場となった。ロンドン市場では、ポジション調整とみられる動きが中心となり、全体的に小幅な値動きになっているが、ユーロドルが一時1.2167まで上昇したが、1.2125−30まで下落、ユーロ円が133.30割れのストップ、ドル円も109.70割れのストップが同時にきてユーロ円は133円丁度近辺、ドル円は109.45まで下落した。 ポンドドルも一時1.8086まで上昇となるも更に上値を拡大できずに、ポンド円は、198円を割れて197.68−78まで下落となった。 またオージードルが0.71012から0.7080まで下落となり、オージー円も78円を割り込んで77.65−70まで下落となった。NY市場では、ドル・円は109.63、ユーロドルは1.2148、ポンドドルは1.8063、ユーロ円は133.16で取引を開始。 原油価格の落ち着きを材料に、ポジション調整からユーロドルは1.2100割れ、ポンドドルは今年5月以来初めて1.8000を割り込み急落となった。 ユーロドルは、一時1.2061の安値、ポンドドルはユーロポンドが大きく0.6760まで上昇したことから、1.7883まで大きく下落した。 またドル円では日本の輸出筋のオファーをこなして、大量に満期を迎えると噂されていた110円を越えて110.06まで上昇したが、クロス円の売りに上値を阻まれた形となり、 その後は109.36まで下落となった。 この影響からユーロ円は、132.02−07まで下落。 ポンド円は195.75−85、オージー円も76.90−77.00まで大きく下落となった。 また、金先物価格は前日比マイナス3ドルの409.8ドルまで下落。 オージードルは、0.7022−27まで下落となった。 この日NY原油先物は、イラクの原油輸送量が増加したと伝えられたことから急落。10月限は一時1バレル44.80ドルと、前日終値の46.05ドルから1ドルを超える下げ幅となった。尚、米7月中古住宅販売は、予想の685万戸から672万戸と弱い数字となったが、流れを変えることはなかった。 また、三井住友銀行がUFJに1対1の対等統合を提案したことも注目されており、海外投資家による日本買いを誘う形になるとの声も聞かれていた。
25日の東京市場は、昨日ドルが大きく買われ、クロス円が大きく売り込まれた地合を引き継ぎ、ドル円は、クロス円の売りに109.78から109.43まで売り込まれた。 ユーロ円は、132.56から132.03まで下落、ポンド円も196.65から196.15まで、オージー円も77.42から77.02まで下落となった。 しかし、欧州勢参入後は利食いが中心となり、ドル円が109.78まで反発、ユーロ円は132.79、 ポンド円は197.60−70、オージー円は77.70−80まで上昇している。 ユーロドルも、1.2052から1.2102へ上昇している。 ユーロドルは、1.2050、1.2000のオプションのトリガー、ユーロ円も132.00にオプショントリガーがあると噂されており、その手前で防戦買いに、 どうにか値を保った形。ポンドドルは、1.7902から1.8010、オージードルは0.7028から0.7083のレンジでの動向となった。 日経平均株価は、前日比144.69円高の11,130.02円で大引けしているが、これを材料に円買いとはなっていない。 また、ロシアの航空機の墜落に関しての続報が入ってこないが、マーケットでは、そろそろ9月11日に向けて、テロ警戒感が盛り上がる時期にあるので注意。 ロンドン市場では、欧州市場からのクロス円の利食いと思しき買いが継続して、ユーロ円は、133.20のストップをつけて、133.58まで上昇、ポンド円も198.45−50、オージー円も77.95−00の高値をつけて、ドル円はこの影響から、110.47まで上昇した。 また、ユーロドルもロンドン・オープンに1.2112まで上昇となり、ポンドドルも1.8005−10、オージードルも0.7083−88の高値をつけた。 ユーロ円では、海外カストディーネームや本邦年金の買いとの見方が出ていたが、133.60のオファーに上値を阻まれたようだ。 NY市場では、引き続き7月の耐久財受注が市場予想より良好なものとなるのではとの観測が優勢。 ドル円は110.26、ユーロドルは1.2080、ポンドドルは1.7959、ユーロ円は133.21で取引を開始。7月の米製造業耐久財受注は、実際+1.7%と予想の+1.0%を上回り、ドル買いの反応となったが、その上昇分がほぼ輸送機の増加によることが判明すると、ドルは上昇を継続できなかった。 また、7月の米新築住宅販売件数が予想を下回ったこともドル売りに繋がったが、それほど大きな動きとはなっていない。 ユーロドルは、1.2065−70に下落後、1.2117−21へ反発、ポンドドルも0.7928−33に下落後、1.8015−20へ反発、ドル円は、110.48に反発後、109.83−88へ下落と相対的にはレンジ的推移となっている。 一方クロス円では、ユーロ円が132.90ー95から133.49−54、ポンド円は197.50−55から198.45−50、オージー円は、77.65−70から77.97−03の動きで、やはりレンジ的推移となった。 オージードルは0.7045−50から0.7083−88となり、こちらも前日の急落が一服の相場となっている。また、この日の原油価格は昨日の急落から、米エネルギー省の発表による8月第3週の原油在庫が減少したことから、前日比ほぼ横這いの推移となり、落ち着いた動向となっている。
26日の東京市場では、朝方から本日発表の7月日本の貿易黒字が拡大すると見込みを受けて、ドル円は110.19から、更に日経平均株価の堅調なスタートを受けて、109.89まで下落も、仲値にかけて本邦機関投資家からドル買いなどから、仲値が不足気味となったことから、110.19まで反発。 しかし、その後は110.00−10前後で動意が薄くなった。 またクロス円では、ドル円の下落に弱含んだが、反発も欧州通貨の下落に、再度値を下げる展開。 ユーロ円は133.12から133.67まで弱含んで、132円後半で揉み合い、ポンド円も198.00から197.28まで弱含み、オージー円も77.79から77.49まで下落している。 ユーロドルは1.2088から1.2055−60へ気配を下げて、ポンドドルも1.7970−75から1.7930−35まで気配を下げている。また、オージードルは、第2・四半期の設備投資が予想を上回ったことを受けて安値の10.7032−37からは反発も、来週発表予定の、豪国内総生産(GDP)や経常収支などを控えて、慎重な商いとなっている。 しかし、欧州勢参入後、ユーロドルは、オプションのトリガーである1.2050をつけて、1.2040まで下落も直ぐに1.2070まで反発となり、ドル円もこれにつられて110.29まで反発、ユーロ円も133円台となったが、追従する向きもなく、相場は膠着状態を継続した。ロンドン市場では、ドイツの8月IFO業況総合指数が95.3となり、前月95.6からそう大きな下落とならずに、ユーロドルが1.20ミドルを固めて買い戻される展開。 ドル円は東京引けの堅調さから高値110.31をつけたが、東京からの揉み合いを継続した。 クロス円は全般的にレンジ的推移となり、ユーロ円は132.75−80から133.15−20の気配、ポンド円も197円ミドルから198円で推移、オージー円は、オージードルが0.7030−35まで下落したことで、77.95−00から77.45−50まで値を下げた。 NY市場では、8月第3週の新規失業保険申請件数が34.3万件と予想より悪い数値となり、ドル売りが膨らんだ。ユーロドルは、1.2122まで上昇、ポンドドルも1.7992まで上昇、ドル円は109.43−48まで下落したが、特に目立ったのはクロス円の動向で、東京からロンドンで小康状態を保っていたが、ユーロ円は、132.35まで、ポンド円は196.36、オージー円も76.83まで下落となり、ドル円もこれにつれて109.26の安値をつけた。イラク政府軍がナジャフでの軍事行動を停止するとの政府当局者の報道を受けて、原油先物が下落したことが、この日の円買い要因と伝えられている。
27日の東京市場では、ドル円は、前日NYで109.26まで弱含んだ戻り相場から、7月の日本の失業率が悪化したことを受けて、109.77まで上昇となったが、 米系証券やモデル系ファンドからの断続的な売りで、東京午後には、109.40、109.20のストップ・ロスをつけて、109.01まで下落した。 ユーロ円もモデル系ファンド筋からの戻り売りで132.87から132.17まで下落、オージー円も77.07まで下落、ポンド円も196.23まで下落となったが、ユーロ円では本邦機関投資家の買いが入ったことやドル円では109.00のビッドに、109.40−45近辺に反発、 ユーロ円も132円ミドルに反発、オージー円も77.40−45まで反発、ポンド円も197.10−15まで反発となった。 また、ポンドドルも1.7953から1.8037まで大きく上昇した。 一方ユーロドルは1.2093から、1.2120−25のストップをつけて1.2136まで上昇したが、タス通信が24日にロシア南部で墜落したTu─154型旅客機の残がいに爆発物の痕跡が発見されたと報じたことやあるイスラム教徒グループがロシア機2機をハイジャックしていたとする声明を発表したことなどから、欧州に対するテロのリスクから、急速に利食いが入り、1.2081まで下落となった。、ロンドン市場は、東京夕方にテロ・リスクでドルが急速に買い戻された後は、調整的な動向となり、ドル円は109.68まで上昇後、109.38まで下落となり、ユーロドルが1.2080−85を下値に1.2105とのレンジ的推移になったことから、ユーロ円も132.28−33から132.62−67でのレンジ的推移となった。オージードルは、0.7057−63から0.7091の高値をつけたことで、オージー円は77.60−65まで反発となった。 NY市場では、ドル円は109.57、ユーロドルは1.2094、ユーロ円は132.49で取引を開始。米国第2四半期GDP改定値は、+2.8%となり、予想通りになったことで、市場では目立った反応はなかった。 しかし、テクニカルな要因からドルスイスを先導役に、ドルが買い戻される動きとなり、その後発表された、強い8月ミシガン大消費者信頼感指数確報値と受けて、ユーロドルは、1.2005まで急落となった。 これを受けてユーロ円は、132.00のオプションのトリガーをつけて、131.59まで急落となり、オージードルが0.7025−30まで下落となったことから、オージー円も76.93−98まで下落、ポンドドルは1.7885−90まで大きく下落して、 ポンド円もロンドンの高値から196.00−10まで下落となった。 この影響からドル円では、109.25−30から反発も上昇は109.68−73に限られた。グリーンスパン議長は、この日行われたカンザスシティー地区連銀主催の会合で、米経済や金利について何も言及しなかった。また、「イスラム教シーア派最高権威シスタニ師の調停案をサドル師が受け入れ停戦へ」と報じられたが、これがドルの買い戻しに繋がったかは不明。
30日の東京市場では、ドル円は早朝の109.55から5−10日要因もあって、仲値に向けた輸入企業のドル買いやユーロ円のショート・カバーなどでドル円は、堅調に推移。 午後には110.40−45まで上昇となり、ユーロ円も132.45−50まで上昇した。 仲値決済がいつもより多かったのは、原油高の影響とも指摘されている。 また、ユーロドルは、早朝から1.2000のストップ・ロスへの売り仕掛けで、1.1986−90まで下落。 オージードルは、第2四半期の豪州経常赤字が予想の上限だったため、0.6957−61まで下落したことで、オージー円もドル円の上昇で、一時77円台を回復していたが、76.69近辺まで下落。 ポンドドルも、1.7851−56まで下落となり、一時197.53まで上昇していたポンド円は、再度197円割れとなっている。 本日は、ロンドン市場が休場であり、ニューヨーク市場でも米共和党大会が今日から開催されることから、閑散な取引が予想されていたが、意に反して相場が動いたことで、でマーケット参加者も少し驚きを隠せないようだ。ロンドン市場では、欧州通貨を中心に買戻しとなり、 アジア市場で1.2000割れを試して、下値を拡大できなかったユーロドルは、IMFが2004年のドイツ経済成長率見通しを引き上げたことを受けて、1.2060−65まで上昇。 ドル円は、109.80−85まで下落となったが、 本日はロンドン市場が休場ということもあり、動意が薄く、クロス円では総じてレンジ的推移となり、ユーロ円は、132.32−37から132.60−65、 オージー円は76.70−75から77.10−15での推移となった。 ただし、ポンド円は一時196.58−63まで下落となったが、ポンドドルが1.7953−58まで上昇したことで、197.25−30へ再上昇となった。NY市場は、ドル円は109.97、ユーロドルは1.2050、ポンドドルは1.7918、ユーロ円は132.49で取引を開始。 7月の米個人消費支出が予想を上回ったことを受けて、ドルが一時値上がりする場面もあったが、個人所得が予想を下回ったことや雇用統計をめぐる思惑から、その後下げに転じた。またこの日からニューヨークでは共和党大会が始まったことを受けて、休暇をとるトレーダーが多く、取引は低調だった。ユーロドルは、指標発表後1.2020まで下落したが、その後1.2070まで上昇となり、ドル円は、110.29へ上昇後、109.81へ下落。 ユーロ円は、一時132.72まで上昇したが、その後は132.25から132.65の範囲でレンジ的推移となり、ポンド円も196.85から197.65での推移となっている。 オージー円では、この日アジア市場で、豪州2位の金とタンタルの鉱山会社であるサンズ・オブ・グワリア・リミテッドが企業再生法を申請したことで、オージードルが0.6950まで売られていたが、NY市場では、米銀行のオージー買いに0.7021まで上昇したが、値を維持できずに再度0.70割れとなったことで、オージー円は77.25−30を高値に76.65−70まで弱含みの展開となっている。
31日の東京市場は、 月末要因や予想を下回った7月の日本の鉱工業生産を受けて、米系ファンド筋の買いで、110.22まで上昇したが、本邦輸出企業や米国債の利金に伴う信託筋からドル売りで、109.80のストップをつけて109.51まで下落した。 しかし、109.50は堅く、その後は110円手前まで買い戻される展開。 ユーロドルは、1.2044から1.2093まで堅調な推移となり、 ユーロ円は、午前の高値132.87から、132.23までドル円に連れ安となったが、こちらも132.70−80まで買い戻されている。 ポンドドルは1.7992から1.7935までユーロポンドの買いで軟調推移となり、ポンド円は、197.83まで一時上昇するも197円前半に弱含んでいる。 オージードルは、0.6980から0.7028でのレンジ的推移から、オージー円は、76.72から77.10まで上昇したが、現時は77円を割り込んでいる。ロンドン市場では、ユーロドルが1.2100のストップ・ロスをつけて、1.2121まで上昇。 英国ポンドが7月の英国住宅ローン純融資額や7月の英国住宅ローン承認件数などの悪化から、昨年11月から5回にわたる政策金利の引き上げが個人消費支出に影響を与えているとの見方が急速に高まり、英国の利上げ見送り観測が強まることで、ユーロポンドが0.6730から0.6755まで上昇しており、 この影響から、ポンドドルは、1.7905近辺まで下落した。 ドル円は、109.95から109.71での小動きに終始して、ユーロ円は、133.15まで上昇、ポンド円は、197.33から196.65まで下落となり、オージー円は、オージードルが0.6980から0.7010−15の推移となり、76.65から77.00近辺でのレンジ的推移となった。 ユーロ圏の8月の消費者物価指数は前年比+2.3%と予想より若干低めだったが、特に反応はみられなかった。NY市場は、ドル円は109.85、ユーロドルは1.2115、ポンドドルは1.7938、ユーロ円は133.05、ポンド円は、197.05、オージードルは0.6991、オージー円は76.80近辺で取引を開始。カナダの6月GDP成長率が悪化したことを受けて、カナダ売りが進んだが、8月のシカゴ購買部協会景気指数は、57.3と予想の60.0から悪化、コンファレンス・ボード発表の8月の米消費者信頼感指数も98.2と予想の103.5から大きく下落となり、ドル売りが大きく膨らんだ。 ユーロドルは、1.2100から1.2195−00へ急上昇となり、ポンドドルも1.8070、オージードルも0.7075−80に上昇。 この影響でユーロ円は133.50へ上昇、ポンド円も197.60、オージー円も77.50まで上昇したが、発表後クロス円の買い戻しに反応が鈍かったドル円が、東京で下値を止められた109.50を下方ブレイクして、108.75近辺へ急落となると、ユーロ円は、132.50−55、ポンド円は196.20−30、オージー円も76.78−85前後まで下落となった。 ただし、その後はドル円が109.20−30レベルは反発したことで、クロス円もそれなりに反発となっている。 ユーロ円は133円近辺、ポンド円は197円近辺、オージー円は77円近辺まで戻している。 また、ユーロポンドは、0.6775近辺まで強含んでいる。