過去の市場概況

2004年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2005年 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 1日の東京市場は、引き続きユーロが波乱要因。本日は、オランダで欧州連合(EU)憲法批准に関する国民投票が行われており、市場では明朝午前4時終了を前に、否決されることを織り込んでおり、ユーロドルは、1.2298から1.2341まで反発した。 一方ドル円は、 本邦輸出企業からのドル売りやモデル系ファンド筋からの利食いで、108.57から108.14まで下落した。 またポンドドルは、 1.8171から1.8224での動向となり、ユーロ円は、米系投資家やシカゴ筋からの買いで133.23から133.70まで反発したが、高値を維持できていない。 またポンド円は、196.72から197.34での推移。 オージー円は、オージードルが予想を上回る第1四半期GDPを受けて0.7545−50から0.7570−75へ上昇したことで、82.09へ上昇したが、夕方には、81.58まで下落した。ロンドン市場では、独連銀がアイヒエル独財務相と市場エコノミストが経済通貨同盟(EMU)の失敗に可能性について協議したとの報道からユーロ売りが強まり、ユーロドルは1.2306から1.2229まで下落、ポンドドルは1.8184から1.8814へ下落した。一方ドル円は、ユーロドルにつられ108.30から108.84まで上昇。 ユーロ円は133.32から133.05まで下落した。またポンド円は方向感のない動向が継続しているが、196.84−94から197.37−47で比較的しっかりとした動向だが、オージー円は、オージードルが0.75を割り込んだことから、81.75−80から81.30−35まで軟調な推移となった。 NY市場では、米5月ISM製造業指数の悪化を受けて、ユーロドルは1.2274まで上昇したが、ユーロ金利低下やオランダ国民投票の結果を受けて、1.2160まで急落となった。 ポンドドルは、1.8161からユーロの下落に1.8077へ値を下げ、ドル円は、108.79から108.17へ下落も、ユーロ売りから108.87まで再反発した。 こういった影響からユーロ円は、133.12から133円のオプション・トリガーをヒットして、132.35へ下落。 ポンド円は、196.22−32へ下落したが、196.80−90へ回復した。 またオージー円も一時81.10−15へ下落も、その後は81.55−60を回復している。

 2日の東京市場では、本邦輸出企業からのドル売りやモデル系ファンド筋の利食いなどから、ドル円は108.80から108.24まで下落した。 108.90から109.00に大量のドル売りオーダーが控えているとの噂がある模様。 一方ユーロドルは、1.21770から1.2274まで反発、ユーロ円も132.17から132.87へ上昇した。 またポンドドルは、1.8095から1.8186へ上昇したが、ポンド円は、196.32から196.88で動意が薄い展開を継続している。 またオージー円は、81.30から81.56での推移となっている。ウェリンク・オランダ中銀総裁は、最近の噂から「欧州通貨統合EMUの崩壊のリスクは、まったくのナンセンス」と述べている。ロンドン市場では、オランダの国民投票の終了で材料出尽く感から、全般的にユーロが買い戻される展開。 ユーロドルは1.2294まで上昇したが、その後1.2255まで反落した。 ポンドドルは、ユーロポンドの買いに1.8207から1.8142まで下落、ドル円は、108.09まで下落したが、108.39へ反発した。 一方ユーロ円も133.04まで上昇、ポンド円も一時197.00−10へ上昇。オージー円は81.30−35から81.62−67で堅調な推移となった。NY市場では、米第1四半期雇用コストが上昇や予想を下回る製造業受注指数、5月の米国企業人員削減予定数が大幅に増加したこと、週間新規失業保険申請件数が増加したことなどを受けて、 金曜日の米雇用統計を前に、揉み合いながら、直近買われ過ぎたドルの調整局面となった。 ユーロドルは、1.2237から1.2298で堅調な推移。 下値ではマクロ・ファンドなどからの利食いが出た模様。 ポンドドルは、1.8127から1.8185でしっかりとした動向となり、ドル円は、108.13から108.47での揉み合いとなっている。 一方ユーロ円は、132.63から欧米資本筋の買いから133.07まで上昇したが、133円台は維持できていない。またポンド円は、196.30−40から196.87−97で揉み合い推移となり、オージー円は81.75−80へ上昇した。

 3日の東京市場は、本邦証券からの米債売却に伴うドル売りが観測され、ドル円は108.29から107.75まで下落し、ユーロドルは、米国雇用統計や明日の独仏首脳会談を控えて、1.2266から1.2310まで反発したが、一時マロニ・イタリア労働・社会政策相が「イタリアはユーロから離脱を検討、リラに戻るべき」と発言したことが伝えられると、ユーロドルは1.2220へ急落。 ドル円は108.25まで上昇したが、一時的な動向に終わった。 ユーロ円は、132.89から132.52へ下落となり、ポンドドルは、1.8145から1.8197で小動きであったため、ポンド円は、196.62から196.04へ軟調な推移となった。一方オージー円は、81.44から81.68で比較的堅調な推移となっている。ロンドン市場では、米国雇用統計の発表待ちで、ショート・カバーから全体的に小動きの状態が続いた。ユーロドルは1.2268から1.2285、ポンドドルは1.8166から1.8191、ドル円は107.85から107.99で推移。 クロス円も同様にユーロ円は132.38から132.57、ポンド円は、195.88−98から196.30−40、 オージー円は81.50−55から81.69−74での小動きの推移となった。ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相は、「ユーロはまだドルに対して過大評価されている」との発言した。 NY市場では、注目の5月の米非農業部門就業者数の伸びが事前予想から大幅に悪化、急速にドル売りが強まったが、 短期筋のドル買い意欲は強く、結局ドルは高値圏で引けている。 ユーロドルは、1.2345まで上昇も、シカゴ筋やファンド系の戻り売りから1.2204へ下落して安値圏で引けた。 またポンドドルは、1.8237へ上昇後、1.8101へ下落。 ドル円は、107.45へ下落も、108.04へ反発して、107円後半で引けた。 一方ユーロ円は、ユーロ安から132.70から131.68まで下落、 ポンド円は、195.20−30へ一時下落、 オージー円も81.75−80から81.32−37へ値を下げた。

 6日の東京市場は、ドル円は108円台に控えている本邦輸出企業からのオファーから上値が重く、107.61から107.84まで上昇も、スノー米財務長官が「中国に金融システム改革開始の用意があること、ほぼ疑いない」と発言したことからは、107.25−30レベルへ下落した。 一方ユーロドルは、買い戻しが優勢となり1.2274まで反発も、 イッシングECB理事が「金融政策は戦略的に利下げを除外しない」との発言から、瞬間的に1.2230−40レベルへ下落したが、その後反発に転じている。またユーロ円は、131.88から131.50−55へ下落、ポンド円は195.55から195.02−12へ軟調な推移。 オージー円は、オージードルが0.76台を回復したことで、81.32から81.60−65へ上昇している。ロンドン市場では、スノー発言を引き継いで、ドル円はポジション調整から106.98まで下落したが、107.23へ反発。ユーロ円も131.30から131.53へ反発したが、ユーロドルは、1.2287まで上昇後、1.2262へ反落した。またポンドドルは、1.8201から1.8216で小動きとなり、ポンド円は、194.80−90から195.18−28で推移、オージー円は、81.40−45から81.68−73で堅調な推移となった。NY市場では、アジア中銀による外貨準備金分散投資や週末のG7財務相会合で人民元切り上げなどの話題が出るとの憶測から、円買いが強まった。 ドル円は米投資銀行やモデル系ファンド筋の売りで、107.18から106.72まで下落。 ユーロ円も本邦資本筋のヘッジ売り131.49から130.95まで下落となった。 一方ユーロドルは、ドル円の上昇から堅調も、ユーロ円の売りで1.2295から1.2258まで軟化して引けた。 ポンドドルは1.8173から1.8249での推移となったが、ポンド円は、一時194.12−22まで下落後、195.07−17へ回復している。 またオージー円は、水曜日の豪州準備銀行の政策金利発表を前に、ショート・カバー気味に81.50−55から81.85−90へ一時上昇している。 

 7日の東京市場では、海外でのスノー発言からの円強含みの展開を継続した。ドル円は、グリーンスパン米FRB議長が「為替相場をより柔軟にすることは中国の利益」と述べたことから、ヘッジファンド筋の売りで107.05から0106.72へ下落した。 ユーロドルは、トルシェ欧州中銀総裁が「欧州中銀は消費者と企業の信頼感強化のためあらゆることを実行する」と発言したことを受けて、利下げ期待感が高まり、1.2267から1.2238へ下落したが、その後「市場に利下げの準備はさせていない」との発言で、1.2310まで反発した。 同様にユーロ円は、131.15から130.81まで下落したが、その後131.46まで反発した。 ポンドドルは、1.8210から1.8297で堅調な推移となり、ポンド円は194.61から195.36で堅調な形。 オージー円も81.61から81.98まで上昇した。 またグリーンスパン議長は、米国の長期金利の低位安定に関して、「外国中銀による米債購入は米長期金利を緩やかに低下させた可能性」、「長期金利低下は世界的現象、すべて外国中銀の米債購入で説明できず」、「低水準の長期金利は市場の新たな力によるものである可能性」と述べた。ロンドン市場では、一時ポジション調整とみられるドル売りが全般的に優勢となったが、全体的に小動きの展開。ユーロドルはドイツの4月鉱工業生産の上昇を受けて1.2315まで上昇したが、1.2294へ下落、ポンドドルも1.8306から1.8328での推移となり、ドル円も、106.54から106.65でほとんどの動意に薄い状況となった。 一方クロス円も同様で、ユーロ円は、131.10から131.30、ポンド円は、195.03−13から195.44−54での推移となり、オージー円は、オージードルが0.7693まで上昇したことで、81.79−84から82.00−05へ上昇した。NY市場では、昨日のグリーンスパン米FRB議長の発言から、債券利回りが低下し、ドルの上値を圧迫した。ユーロドルは、シュレーダー独首相の辞任の噂やユーロ円の売り圧力から1.2290から1.2259まで下落も、アジア中銀の買い観測から1.2285へ上昇した。ポンドドルは、1.8274から1.8354まで堅調な上昇となった。一方ドル円は、106.82から106.50へ下落したが、この位置はホールドされた。 またユーロ円は、ユーロ債の金利低下を嫌気した本邦筋の売りが厳しく、軟調地合が継続して131.17から130.74まで下落、ポンド円はポンドドルの堅調を受けて194.88−8から195.66−76上昇、オージー円は一時オージードルが、0.77で上値を抑えられたことから、82.05−10から81.80−85へ値を下げた。

 8日の東京市場では、米系ファンド筋からユーロ円の買戻しが活発化したことから、ドル円はつれ高となり、106.53から106.99まで上昇したが、上値では107円台の輸出のオファーに阻まれた。 ユーロドルは、ユーロ円の買いや1.2250から1.2300に2000本を超えるオプションの満期があるとの思惑から、買戻しとなり1.2275から1.2325−30まで上昇し、ポンドドルも1.8333から1.8377まで堅調な上昇となった。 一方ユーロ円は、130.80から131.72まで上昇し、ポンド円も195.25から196.45−55へ上昇、オージー円も豪州準備銀行が金利を据え置いたにも関わらず、81.79からオージードルが0.7700−05へ強含んだことで、82.18−23へ上昇している。また内閣府が発表した4月の景気動向指数速報は、先行指数が25.0%、一致指数が44.4%、遅行指数が75.0%と、先行指数は3カ月連続で、景気の拡大・後退の分かれ目となる50%を割れた。ロンドン市場では、材料難からポジション主体の取引が中心となり、全体的に小動きの状態になった。ユーロドルは、1.2310から1.2342へ上昇、ポンドドルは、1.8355から1.8380で底堅い展開。 ドル円は106.73から106.94で狭い値幅での推移から、ユーロ円は、131.40から131.88で乱高下気味。ポンド円は195.87−97、オージー円は81.99−04から82.20−25でレンジ推移となった。 
NY市場では、米経済諮問委員会の発表した10年債平均利回りの上昇見通しを受けて、軟調な午前の動向からドルは午後に急上昇した。 ユーロドルは、1.2355まで上昇も、アジア中銀筋などの利食い売りやオプションの権利行使に絡む売りから1.2206まで急落した。ポンドドルは、ユーロドルにつれて1.8404から1.8228までやはり急落となり、ドル円は106.75から107.40まで上昇した。 一方ユーロ円は、モデル系ファンドの買いから131.89まで上昇も、本邦輸出やリアルマネーの売りに押されて131.05まで下落となり、ポンド円も195.60へ下落した。 またオージー円は、比較的しっかりとした動向から82.30−35へ上昇したが、オージードルが0.7638−43へユーロにつれて下落したことから、81.91−96へ下落した。

 9日の東京市場は、グリーンスパン米FRB議長の議会証言を控えて動意に乏しい中、ドル円は本邦輸出企業からのドル売りで107.35から107.08へ弱含んだ。 ユーロドルは1.2248で上値が重く、1.2209へ弱含み、ユーロ円は、131.35から130.92まで推移した。ポンドドルは1.8233から1.8281の動向。ポンド円は、195.39から195.95の狭いレンジで推移し、オージー円は、5月の雇用統計が堅調なことから、82.03から82.29へ上昇した。ロンドン市場では、グリーンスパン米FRB議長の議会証言を控え、ポジション調整中心の小動きな展開となった。ユーロドルは、1.2225から1.2250へ上昇。 ポンドドルは、英中銀の金利据え置きを受けたユーロポンドの買いから1.8270から1.8232へ下落した。 ドル円は、107.20から107.44での推移となり、ユーロ円は、131.09から131.57まで上昇し、ポンド円は、195.60−70から196.00−10でのレンジ推移。 またオージー円はアジアからの堅調な展開を継続して、82.18−23から82.40−45へ上昇した。NY市場では、グリーンスパン米FRB議長が「連銀は慎重なペースでの利上げ継続が可能」と議会で証言したことから、債券利回りが上昇し、ドル買いが先行した。 ただし、週末の貿易収支の発表を前に、大きな動向とはなっていない。 ユーロドルは、1.2257から1.2176へ大きく下落したが、アジア中銀の買いを受けて1.22台へ戻して引けている。 ポンドドルは、1.8256から1.8175へ下落となり、ドル円は、107.32から107.77へ上昇した。 しかしドル円では、107.80前後の本邦輸出筋企業のオファーをこなせずに反落した。またユーロ円は131.69からユーロドルの下落に131.18まで下落したが、131円を割れる動向とはなっていない。 ポンド円は、196.15−25へ一時上昇も、ポンドの軟調な展開から195.45−55へ下落。オージー円は、オージードルが0.7685−90へ上昇したことから82.60−65の高値をつけている。

 10日の東京市場は、今夜発表される米国の貿易収支や財政収支とG7財務相会合を控えて動意に乏しい展開。 ドル円は、107.32から107.60で小動き、ユーロドルは1.2250から1.2213まで弱含みとなり、ユーロ円も一時131.68まで上昇も131.12まで軟調推移となった。 またポンドドルは1.8181から1.8231でのレンジ気味な展開となり、ポンド円は、195.28から196.06で軟調気味の展開。 一方オージー円は、昨日堅調な推移の分、利食いに押されて82.52から82.18へ弱含んだ。 ロンドン市場では、米貿易収支を控えて動意に薄かったが、海外投資家のユーロポンドの売りや中東筋のポンド買いの噂などからポンドドルが上昇。 ポンドドルは1.8192から1.8263まで上昇し、ユーロポンドは0.67を割り込み、ユーロドルは、1.2216から1.2244でのレンジ推移となった。 一方ドル円は107.40から107.57で小動き。 ユーロ円は、131.24から131.66でしっかりとした動向。ポンド円も195.40−50から196.30−40へ上昇、オージー円も82.34−39から82.49−54へ上昇した。
NY市場では、注目の4月の貿易赤字や5月の財政赤字が予想を下回った事からドルが全面高となった。ユーロドルは、1.2236から1.2107まで下落し、ポンドドルは1.8257から1.8109へ下落。 ドル円は、米カストディアンの買い主導で107.43から108.69まで強い上昇となり、ユーロ円は一時ユーロの下落から131.07へ値を下げるも、ドル円の上昇に131.70まで上昇した。またポンド円も195.97−07から196.93−03、オージー円も82.79−84まで上昇した。

 

 13日の東京市場は、本邦輸出企業からのドル売りで、ドル円は108.67から108.46まで下落したが、ユーロドルが1.21を割れて下落したことで、一時108.84まで上昇したが、再度108.45まで下落となるが、下値は底堅い感じとなっている。 一方ユーロドルは、1.2100のオプション・トリガーへの売り仕掛けで1.2121から1.2065まで下落。アジア中銀の断続的な買い下がりやオプションの防戦買いから反発も、戻りを1.2110−15に限定して、再度1.21割れで推移している。ユーロ円は、この動向から軟調な展開となり、131.57から131.20へ値を下げており、ポンド円も196.75から196.32へ下落。 オージー円だけが、82.53から82.90へ値を上げている。ドル円は、108.80−00ゾーンに大量のオファーがあるとの噂だが、109.00のオプションのトリガーは今週水曜日が満期と言われており、油断がならない。 またユーロドルでは、1.20に大量のオプションのトリガーがあると言われている。また、本日発表された日本の第1四半期GDP・二次速報や4月鉱工業生産・確報値はあまい材料となっていない。 また今晩は米国でも主だった指標の発表がない。  ロンドン市場では、東京からのドルが全般的に継続した。 ユーロドルは、1.2092から1.2035まで下落。 ポンドドルは、英5月生産者物価指数が予想を下回ったことから、1.8101から1.8018まで下落となり、ドル円は、108.56から109円のオプション・トリガーをつけて109.35まで上昇した。一方ユーロ円は、ユーロドルの下落から131.17へ下落も、ドル円の上昇に大きく131.75まで上昇。 ポンド円も196.40−50から197.30−40へ上昇となり、オージー円も83.25−30へ堅調な推移となった。 NY市場では、独誌のインタビュー記事でイッシング欧州中銀専務理事が利下げ示唆したとの報道に1.2028まで下落したものの、その後「イッシング理事のインタビュー記事は不完全」と否定されたことから、ショート・カバー中心に1.2115まで上昇して、高値圏で引けた。 またポンドドルも、1.8002から1.8082へ上昇したが、ドル円は、クロス円の買い戻しから109.17から109.69まで上昇し、ユーロ円は、131.70から132.71へ大きく上昇となった。 またポンド円も198.03−13、オージー円も83.45−50へ上昇して、高値圏で引けている。特に円絡みでは、サミット財務相会談で、中国元の切り下げに対して突っ込みが甘かったことから、ポジション調整が出ていると想定される。

 14日の東京市場では、昨日からの大きな動きに利食いが先行する形となっている。 ドル円は、本邦輸出企業からのドル売りや海外勢からの利食いで、109.61から109.25まで下落。 ユーロドルは、1.2104から1.2150へ強含みだが、1.2150にオファーが厚く、2度トライも上抜けられない。 また、ユーロ円は、ショート・カバー気味に133.05まで上昇も、同様に132.45まで下落となった。 一方ポンドドルは、1.8031から1.8101で堅調な推移となり、ポンド円は、197.35から198.00で推移、オージー円は、83.29から83.75まで上昇した。ロンドン市場では、特に目立った取引はみられず全体的に小動きの状態。 ドル円は、109.36から109.18へ下落。 ユーロドルは、1.2116から1.2140で堅調な推移となり、ポンドドルは、1.8074から1.8117で推移した。 またユーロ円は、利食いから132.67から132.34へ下落となり、ポンド円は197.65から197.93でのレンジ推移、オージー円も83.50−55から83.73−78での推移となった。 NY市場では、予想を下回る米5月小売売上高や生産者物価指数の発表を受けて、ドル売り気味となったが、米リッチモンド連銀総裁が「慎重なペースでの利上げ継続の可能性」を指摘した事から、長期金利が上昇に転じ、結局ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、米本国投資法絡みの売り注文で、1.2151から1.2022へ急落となり、ポンドドルも1.8156から1.8046へ下落した。 またドル円は、109.08へ下落したが、モデル系ファンド等の買いから109.54へ上昇した。 この影響からユーロ円は132.55から131.58まで急落となったが、ポンド円は197.30−40から198.00−10でのレンジ推移を継続。 オージー円は一時83.80近辺の高値をつけたが、その後は利食いに83.48−53へ軟化した。ユーロの下落では、ドイツ財務相の「欧州景気は下方に傾斜」の発言が影響していた模様。 

 15日の東京市場は、全体的に小動き。 今夜の4月対米証券投資が注目される中、ドル円はCTA筋の利食い売りから109.50から109.15まで弱含みの展開。 未だ109.50ー00で数十億のオファーが残るとの噂がある。 一方ユーロドルは、1.2000に大量のオプション・トリガーがあることやストップ・ロスとの噂から、神経質な展開となり、1.2017から1.2055−60へ反発している。 ポンドドルは、1.8049から1.8100−10へ一時上昇。 ユーロ円は、131.48から131.76での小動きとなっており、ポンド円も197.41から197.75、オージー円は、83.58から83.30へ下落した。ロンドン市場では、ドルの利食いが一巡して、ユーロドルは、1.2074から1.2036へ反落。 ポンドドルも1.8107から1.8068へ下落となり、ドル円は、109.15から109.48まで反発した。 一方ユーロ円は、131.64から131.91まで上昇となり、ポンド円は197円後半での保合。 オージー円は、83.73−78へ上昇した。 NY市場では、強弱混じった米国指標により乱高下したものの、結局はドルは直近の高値から反落して引けている。特に6月NY連銀景況指数や米5月鉱工業生産は予想を大幅に上回ったが、4月対米証券投資が大きく予想を下回ったことがドルを圧迫した。ユーロドルは、1.2026まで下落も、1.2000のオプションの防戦から1.2133へ大きく反発。 ポンドドルも1.8082から1.8248へ大きく反発となった。 またドル円は、109.72へ一時上昇も、その後福井日銀総裁が「景気はインフレ方向に傾斜」と述べたとの噂が市場に広まった事で109.18まで下落して安値圏で引けている。一方クロス円はこういった展開から全般に堅調で、ユーロ円は、131.76から132.49へ上昇。 ポンド円は、大きく199.25−30まで上昇となり、オージー円は、オージードルが0.77へ迫ったことから、84.10−15まで上昇した。

 16日の東京市場は、全体的に昨日のドル売りからの調整的な展開。 ドル円は、109円ミドルアッパーに控える輸出の売りと下値のモデル系ファンドのビッドとに挟まれて109.15から109.40の狭いレンジで推移した。 一方ユーロドルは、利食いに押されて1.2128から1.2059まで下落となり、ポンドドルは1.8230から1.8171へ下落した。 またユーロ円もユーロの下落から132.40から131.92へ軟化、ポンド円は199.08から198.65へ、オージー円もオージードルが0.77へ乗せられなかったことから、84.07から83.73へ下落した。ワシントンポスト紙の記事「TheEndofEurope」や本日から開催されるEU首脳会議の動向が嫌気されている模様。  ロンドン市場では、調整的なドル売りが先行する形からユーロドルは1.2078から1.2132へ上昇、ポンドドルも1.8185から1.8222へ上昇した。 ドル円は109.40から109.05へ下落となり、ユーロ円は132.04から132.40まで上昇、ポンド円は198.55−65から199.05−15での揉み合いとなり、オージー円は83.80−85から84.05−10で堅調な推移となった。 NY市場では、弱い米経済指標が発表されたが、テクニカル的な強さとトレンドにドルは支援された。ロンドン市場から続くドル売り地合や6月の米フィラデルフィア地区連銀の製造業業況指数が悪かったことから、ユーロドルは、一時モメンタム系ファンド筋のストップロスを狙う動きから1.2169の高値へ上昇したが、その後はユーロ圏の不協和音を嫌気したマクロ系ファンド筋の強い売りに1.2056まで急落した。ただし、その後はアジア筋の買いで1.2110まで反発して引けている。 ポンドドルも一時1.8290の高値をつけたが、1.8175へ下落。 ただし、引けでは1.82台を維持している。 一方ドル円は、108.90のストップ・ロスをヒットして、 108.66まで下落も、109.34まで買い戻され、108.90台で引けている。またユーロ円は、132.36から131.65へ下落して、131円後半での引け、ポンド円は一時198.33−43へ下落となったが、オージー円は、オージードルが0.7740の高値をつけたことで、84.40の高値をつけている。

 17日の東京市場は、比較的小動きな展開だが、ドルは軟調気味。 ドル円は、108.75から109.07での小動きに推移し、ユーロドルは、1.2092から1.2141へ堅調に推移、ユーロ円も131.64から132.15まで連れ高に推移した。一方ポンドドルは1.8195から1.8243、ポンド円は、198.63から一時197.91へ下落したが、反発している。 またオージー円は、オージードルが0.77台で堅調も上値拡大できずに、84.01から84.29で推移している。今晩のEU首脳会議での予算協議の成り行きを見極める状況になっている。  ロンドン市場では、一部欧州銀らがユーロ買いを主導する動きがみられ、ユーロドルは1.2124から1.2189まで上昇、ポンドドルは、1.8226から1.8279まで上昇し、ドル円は、108.87から109.09での小動きとなった。 この影響からユーロ円は132.09から132.74まで大きく上昇となり、 ポンド円も199.01−11まで上昇した。 一方オージー円は、オージードルが0.7750のオプション・トリガーをつけて0.7773−78へ一時上昇したことで、84.61−66まで上昇している。 NYMEX原油先物相場は57.25ドルまで上昇した。 NY市場では、過去最大の米2005年1−3月期経常赤字発表を受けてドルが売られたが、その後発表された米6月ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回った事から一時上昇も、米英在ナイジェリア公館がテロ警告で閉鎖されたとのニュースから、ドルは安値圏での引けとなった。ユーロドルは、1.2153からマクロファンド筋などによるショートカバーで1.2287まで上昇、ポンドドルも1.8217から1.8310へ上昇した。 ドル円は、クロス円の買いの影響から下げ渋りを見せたが、109.04から108.50へ下落して安値圏で引けている。またユーロ円は、132.36からす133円のストップ・ロスを誘発して、133.46へ大きく上昇、ポンド円は、198.28−38から199.00−10でレンジ的な動向となり、堅調なオージー円は、一時84.74近辺の高値をつけたが、84.34−39に反落した。トリシェECB総裁は、「ユーロは低金利のため通貨の信頼で恩恵を受ける」、イッシングECB理事は、「イッシングECB理事は欧州12カ国足並みがそろわなくなっている兆候なし」と述べた。

 20日の東京市場は、週末に開催された欧州連合首脳会議が決裂したため、ユーロドルが早朝から1.2180まで急落となり、これを受けてドル円は109.01まで上昇したが、ドル円では戻り売り圧力。 ユーロドルではショート・カバーが残る形から、ユーロ円債がらみの売りも散見されたことから、ドル円は108.60へ下落。 ユーロドルは1.2240まで上昇した。 一方ポンドドルは、1.8240から1.8283で小動きとなり、ユーロ円は、132.72から133.15で乱高下気味の推移。 ポンド円は198.43から198.92、オージー円は、84.42から84.64で静かなレンジ推移となった。 ロンドン市場では、ユーロの早朝の急落から、東京での買戻しが一巡したことから、再度ユーロ売りが優勢となり、ユーロドルは、1.2236から1.2202へ下落したが、底堅く1.2233まで反発。 ポンドドルは1.8246から1.8285で小動きとなり、ドル円は、108.68から108.84での推移となった。 またユーロ円は132.71から133.07で同様にレンジ的推移となり、ポンド円は198.38−48から199.00−10へ上昇、オージー円も84.53−58から84.80−85へ上昇した。 NY市場では、特別の経済指標の発表がない中、スターン・ミネアポリス地区連銀総裁が「利上げ停止する理由は見当たらない」と述べたことやラッカー・米リッチモンド連銀総裁が「利上げ打ち止め時期を判断するのは時期尚早」と述べたことから、モデル系ファンドやカストディアン筋の買い主導でドルは上昇した。 ユーロドルは、特にECBが利下げも視野に入れているとの観測が出回り、1.2223から1.2125まで急落となり、ポンドドルも1.8270から1.8211へ下落。 一方ドル円はクロス円の買いも伴って108.90から109.61まで上昇した。 またユーロ円は133.15からユーロの急落に132.52まで下落も、ショート・カバーから133.02へ反発し、 ポンド円はドル円の上昇に199.72−87へ上昇、オージー円もオージードルが0.7749−54で下げ止まったことから、一時85円近辺の高値をつけている。

 21日の東京市場では、全体的に方向感に薄い小動きとなったが、欧州参入後はスウェーデン中銀の0.50%の利下げ決定を受けて、ドル買いムードとなった。 ユーロドルは、1.2161から1.2095まで下落。 ポンドドルも1.8250から1.8188へ弱含んだ。 またドル円は、本邦輸出企業からのドル売りで109.21まで弱含んだが、海外勢中心にモデル系ファンドからの押し目買いで下げ渋り、欧州勢参入により109.47へ強含んでいる。 ユーロ円も132.90から1032.40へ軟調推移となり、ポンド円は、199.56から198.92へ下落、このところ堅調なオージー円も流石に84.93から84.56まで軟化している。ロンドン市場では、スウェーデン中銀の利下げを受けて、ユーロにも金利先安観が台頭。 ユーロドルは、ドイツの6月のZEW景況感指数が予想より良かったにも関わらず、1.2075まで下落となった。 ポンドドルは1.8169から1.8194で狭い範囲であったが乱高下となり、ドル円も109.29から109.49で揉み合いとなった。 一方ユーロ円は、ユーロドルの下落に132.46から132.10まで下落となり、ポンド円は198.65−75から199.04−14での推移、オージー円は84.50−55から84.70−75の推移となった。 NY市場では、 ドル円は、米議会が「今週木曜日にスノー財務長官とグリーンスパンFRB議長が米中関係について議会証言を行う予定」と公式に発表されたことから、人民元切り上げ観測が再燃し、本邦政府系筋やリアルマネー、ファンド筋の売り主導で109.33から108.15まで急落となった。 一方ユーロドルは、スウェーデンの利下げを受けてユーロが急落したことから、欧州各国の中銀総裁からのECB利下げ否定発言が相次ぎ、債券ファンド最大手PIMCOが「FRBは来年初めに利下げに動く」との見通しを発表したことから、 ショートカバーが先行し1.2088から1.2187まで大きく上昇となり、ポンドドルも1.8195から1.8300まで上昇した。 またユーロ円は、ユーロ安から円高へバトン・タッチする形で、軟調に推移。 132.24から131.46まで急落となり、ポンド円も197.75−85まで下落、オージー円も一時84.17−22の安値へ下落した。 

 22日の東京市場は、朝方はワシントンでの爆弾騒ぎの噂からドル売りが進んだが、その後はほぼレンジ的な推移。 ユーロドルは、1.2166から1.2205へ急上昇する局面があったが、その後は1.2161へ下落。欧州参入後には、イッシングECB理事の「ユーロの対ドルでの下落、持続するとは予想せず」との発言を受けて1.22付近まで上昇したが、追従する向きは薄かった。 一方ドル円は、108.31から108.62で神経質な揉み合い。日本の5月貿易黒字の大幅減少には反応はなく、中国国営・中国銀行の李礼輝頭取の「人民元の再調整が直ちに行われる可能性は低い」との発言で若干買い戻された程度。 この日本で反応がなかった貿易黒字の影響が海外で出るかは注目される。 ポンドドルは、英中銀のMPC議事録やブラウン英財務相とキング英中銀総裁の金融政策についてスピーチ待ちの状態ながら、1.8265から1.8315でしっかりとした展開となり、ユーロ円は131.73から132.37へ上昇後、132円付近の取引が継続しており、ポンド円は、昨日売られた反動から197.77から198.66で堅調な推移、オージー円は、84.32から84.54で死んだような取引となっている。ロンドン市場では、6月の英中銀金融政策委員会議事録が公表され、メンバーのうち二人が利下げを求めていたことから、ポンド売りが強まり、ポンドドルは1.8332から1.8180まで急落となった。これを受けて全般的なドル買いが進む中、ユーロドルも1.2190から1.2125まで下落となり、ドル円は108.40から108.92まで上昇した。 またユーロ円は131.99から132.35で揉み合いとなり、ポンド円は、一時ショート・カバー的に198.75−85へ上昇も、197.75−85へ急落となり、オージー円は、84.30−35から84.55−60でのレンジ推移となった。NY市場では、ロンドンの動向からは比較的静かな動きとなった。 ユーロドルは、一時1.2098まで下落したが、東欧筋の買いが下値を支え、上値の1.2142との揉み合いで引けている。 ポンドドルも、1.8187から1.8238の小幅なレンジで推移した。 一方ドル円は、短期のストップ・ロスを誘発して、108.65から109.15まで上昇したが、上値の本邦輸出企業のオファーに抑えられた。 ユーロ円は、ユーロドルの下落に131.68まで値を下げたが、その後は132.20まで上昇して、やはり揉み合いの展開とり、ポンド円は、197.85−95から198.57−67での推移、オージー円はオージードルが0.78近辺へ値を回復したことで、一時84.85−90へ上昇した。

 23日の東京市場は、グリーンスパン米FRB議長とスノー米財務長官による米中経済に関する上院財政委員会での証言を控えて、中国人民元切り上げ圧力が再燃するとの思惑から海外勢主導で円買いが先行し、ドル円は108.87から108.53まで弱含みに推移したが、本邦機関投資家からの買いで107.75−80まで反発して、下値を拡大できなかった。 その分といっては何だか、ユーロドルが欧州勢からの売りで1.2145から1.2077まで下落となり、ユーロ円は特に仕掛け売りで、132.00から131.32まで急落となっている。 一方ポンドドルも、1.8230から1.8190へ下落したが、小動きな展開。 ポンド円も一時198.30から197.65まで軟化した。 また、オージー円は、オージードルが0.7725−30まで下落したことで、84.77から84.07へ急落している。 ロンドン市場では、グリーンスパン米FRB議長とスノー米財務長官の米中経済についての議会証言を控え、投機的な東京市場でのクロス円の売りが一服した後は、全体的に小動きとなった。ドル円は108.62から108.77、ユーロドルは1.2078から1.2100、ポンドドルは1.8190から1.8222での狭いレンジで推移。 ユーロ円も131.32から131.52、ポンド円は197.73−83から198.08−18、オージー円も83.95−00から84.18−23のレンジで推移した。NY市場では、週間新規失業保険申請件数が予想以上に改善したことなどから、ドルが堅調な展開となった。ユーロドルは、ブレア英首相が「EUは経済改革が無ければ崩壊する」と発言したことやロンドン・フィキシングにかけてのドル買い需要を受けて、1.2081から1.2017まで下落して、再安値に迫った。 ただし、オプション防戦や東欧筋の買いに下支えられ1.2040まで戻して引けた。ポンドドルは、1.8223
から1.8140まで下落となり、ドル円は、グリーンスパン米FRB議長とスノー米財務長官の議会証言が懲罰的な対中制裁法案に否定的な内容であったことから、買戻しとなり108.41から108.97まで上昇して、高値圏で引けている。 一方ユーロ円は、胡錦濤中国国家主席が「G8で為替政策に関して話し合いたい」と発言したことから、130.62と安値を更新し、その後ドル円の上昇に131.30まで上昇したが、131円前後で引けている。 またポンド円はこの流れから197.40−50へ一時下落したが、198.07−17へ反発、オージー円も83.85−90まで下落したが、84.29−34へ反発となったが、更に上値を拡大する状況ではない。

 24日の東京市場は、ユーロドルが1.2000のオプション・トリガーをつけて急落となった。 このオプション・トリガーは一部40億ドルとも50億ドルとも言われており、1.20割れではユーロの急落懸念があったが、下値では更に1.1950−70のオプションの防戦買いもあり、スイス系や中国筋からの大口のユーロ買いが入り、1.2066まで反発した。 一方ドル円は、108.87から109.25で堅調な推移となり、 ユーロ円も一時130.80まで下落も、131.76まで大きく反発となった。 またポンドドルは1.8123から1.8193で比較的静かな動向となり、ポンド円はドル円の上昇に197.60から198.57でしっかりとした動向となり、オージー円も83.80から84.47へ反発している。 今晩はユーロドルがこれで下値を確認できたかに注目となる。 海外市場では、東京市場の流れを引き継ぎロンドン市場では、全般的にドル売りが強まったが、NY市場入って米商務省が発表した5月の耐久財受注が、前月比5.5%増となり久々の強い数値となったことから、ドルが一時買い戻された。 しかし、航空機受注で受注額が大幅にかさ上げされたとの見方から、ドルの下支え要因とはならず、その後は週末を控えてテクニカル主導の取引となった。 ユーロドルは、1.2048−53から1.2105−10へ上昇し、ポンドドルも1.8160−65から1.8245−50へ上昇。 ドル円は、一時109.40の高値をつけたが、109円前半へ軟化して引けている。 こういった影響からクロス円では、堅調な展開となり、ユーロ円は一時132.27へ上昇、ポンド円も199.22−32まで上昇したが、オージー円は、オージードルがロンドンの高値の0.7740−45から0.7665−70へ下落となったことで、一時83.65−70へ下落した。

 27日の東京市場では、温家宝・中国首相の発言を受けた人民元早期切り上げ観測の後退や株式市場の下落及び原油先物価格が最高値を更新したことを嫌気した円売りが進み、ドル円は109.13から109.39まで上昇。ユーロは先週の安値圏からのショート・カバーの動きが継続して、ユーロドルは1.2084から1.2172まで上昇。 ユーロ円も132.10から大きく133.00まで上昇した。 またポンドドルも1.8226から1.8286まで堅調推移となり、ポンド円も198.98から199.73まで上昇した。 一方オージー円は、ドル円の上昇に84.16まで上昇も、利食いの戻り売りが強く、83.78まで下落した。パラモECB理事は、「ユーロ圏の金利は適切、金利についてバイアスはない」「欧州に緩やかな景気回復の条件はある、原油価格が引き続きリスク」と述べ、春日銀審議委員は、「量的金融緩和の堅持、デフレ克服に向け従来以上の効果発揮の可能性」、「踊り場脱する前の当預引き下げ、引き締めの第一歩と取られる可能性強い」と述べた。ロンドン市場では、6月IFO景気指数が良い数字になるとの思惑から、ユーロ買いが先行して、ユーロドルは、ショート・カバー気味に1.2177まで上昇したが、実際は若干の改善に留まり1.2151へ反落した。ただし、その後は1.2184へ上昇した。またポンドドルは1.8270から1.3806でレンジ推移となり、ドル円も109.19から109.38で小動きとなった。 一方ユーロ円は、ユーロドルの上昇に133.11まで上昇し、ポンド円は199.59−69から200.12−22まで上昇した。 ただし、オージー円は、83.83−88から84.06−11でのレンジ推移となった。 NY市場では、全般的に揉み合いとなった。ドル円は原油価格が再び最高値を更新する中、米インベストメントバンクやマクロファンド筋買いから109.21から109.45まで上昇、ユーロドルは短期投機筋のストップロスを誘発させて1.2176から1.2141まで下落したが、「中東筋が外貨準備金通貨を分散させる」との観測から反発している。 またポンドドルは、1.8303から1.8240まで下落となり、ユーロ円は、原油高を材料に買い持ちとなっていた短期投機筋の利食いや本邦輸出筋の売りで133.13から132.81まで下落した。 ポンド円も199.45−50へ下落、オージー円は83.92−97から84.20−25での揉み合いとなっている。

 28日の東京市場では、原油価格の上昇や中国人民元切り上げ観測が後退したことなどから、ドル円は堅調に、109.22から109.84まで上昇した。 一方ユーロドルは、1.22台が重いことから、利食いに押され1.2175から1.2109まで下落となり、ポンドドルも1.8284から1.8207へ下落となった。 またユーロ円はドル円の上昇に133.40へ上昇したが、133円ミドルが超えられずに、132.90へ反落している。 またポンド円は199.67から200.26へ上昇、オージー円も83.94から84.29へ上昇した。ロンドン市場では、全般的にドルが買い戻される展開。 ユーロドルは1.2126から1.2088まで下落となり、ポンドドルも1.8225から1.8187へ下落。 ドル円は、109.76から109.93まで神経質な展開となった。またユーロ円は、133.15からユーロドルの下落に132.81まで下落となった。またポンド円は199.78−88から200.15−25での揉み合いとなり、オージー円はオージードルが0.7691−96まで反発したことから、84.50−55まで上昇した。 NY市場では、スノー財務長官のドル高支持発言や2002年6月以来の高水準となった6月の消費者信頼感指数を受けてドルは上昇した。 ユーロドルは、シニスカルコ伊財務相が「財政赤字に関するEU基準を満たすにはあと2年かかる」との見解を示したことなどから、欧州の財政赤字削減の問題がクローズアップされて、1.2101から1.2050まで下落し、ポンドドルも1.8201から1.8143へ値を落とした。 またドル円は、マクロファンド筋やリアルマネーの買い主導で109.85から110.09の高値をつけたが、110円台では利食いが優先して、109.72を下値に揉み合いとなった。 一方ユーロ円は引き続き軟調な展開から133.02から132.55まで下落し、ポンド円もポンドドルの下落から199.37−47へ値を崩し、オージー円も83.79−84まで一転下落となった。

 29日の東京市場では、明日のFOMCの結果を控えて、ドルが買い戻される展開となった。 ドル円は、オプション・トリガーの防戦売りで109.72まで弱含んだものの、本邦輸入企業、本邦機関投資家からのドル買いで下げ渋り、モデル系ファンド筋や米系証券からの買いで、110.10のオプション・トリガーをつけて110.33まで上昇した。一方ユーロドルは1.2079からフランスの生産者物価指数の下落を受けて1.2025まで下落、ユーロ円は132.83から132.46まで連れ安となった。またポンドドルも1.8178から1.8128まで下落となったが、ポンド円は199.39から200.16まで上昇、オージー円も83.81から84.08まで上昇した。昨晩の海外市場は、大荒れの相場となった。 ロンドン市場では、イギリスの6月CBI小売売上高指数が83年来の低水準となったことから、ポンド売りが強まり、ポンドドルはロンドン市場で1.8065−70まで下落した。 またユーロドルも1.2022−27まで下落したが、中銀のビッドに下値をホールドした。 またドル円は110.26−31から110.42−47へ上昇、ユーロ円は東京の安値の132.45−50から大きく133.23−28まで反発、ポンド円はポンドの下落に199.40−50は値を下げた。 NY市場では、安定した米経済成長に加えて、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ見通しによって、アジアからの堅調な展開をドルは継続したが、高値圏からはポジション調整に反落している。 特に目立った動きとしてはドル円は、5月の日本の鉱工業生産指数が低下したことや増税問題から日本経済の先行きに対する不透明感が強く、クロス円を含めた円売りが続き一時110.65まで上昇した。一方ユーロドルは、一時1.2015−20まで下落したが、利食いが入り1.2111まで大きく反発して、1.20後半で引けている。 また、ポンドドルも1.7993−98から1.8085−90まで反発となり、ドル円は、110.15−20まで下落したが、再度110.50付近へ反発した。 こういった展開からクロス円は総じてしっかりとした動向から、ユーロ円は133.47−52へ上昇し、ポンド円は198.83−93の安値から199.60−70で反発となったが、オージー円は83.87−92から84.22−27でのレンジ推移をロンドンから継続した。

 30日の東京市場は、ドル円は、月末の仲値不足により110.35から110.57まで上昇したが、その後は利食いに109.99まで下落したが、本邦機関投資家からのドル買いが観測され110.40−45まで反発している。 ユーロ円は投信設定観測から133.28から133.68まで上昇した後、133.11まで反落したが、やはりドル円の上昇に値を戻している。 一方ユーロドルは1.2068からから1.2112まで上昇したが、ロシア筋からの売りで1.2065へ反落した。ポンドドルは1.8038から1.8103での推移となり、ポンド円は、199.05から199.69、オージー円は、84.05から84.37で堅調推移となっている。 ロンドン市場では、イギリスの第1四半期のGDP確報値が速報から下方修正されたことを嫌気したポンド売りが強まり、ポンドドルは1.8049から1.7930までまで下落、ユーロポンドは0.6725まで上昇となり、ユーロドルも1.2081から1.2043まで下落となった。 またドル円は110.33から110.73まで強い上昇となり、ユーロ円は133.24から133.51まで強含んだが、ポンド円はポンドドルの下落に、199.20−30から198.15−25まで大きく下落となり、オージー円はオージードルがリアル・マネー系の売りから0.7595まで下落したが、ドル円の上昇に84.00−05から84.22−27で小動きのレンジとなった。  NY市場では、FOMCを前に動きは鈍くも、まちまちの展開となった。 ユーロドルは、ポンドの下落からユーロポンドが堅調となり、1.2122まで一時上昇、その後FOMCで利上げが決定して、声明も利上げ継続が示されたことから、1.2064まで下落したが、下値ではショート・カバー意欲が強く、その後は1.2105へ反発している。 またポンドドルは、ロンドンからの流れを引継ぎ1.7950から1.7873まで下落となり、ドル円は、110.99まで上昇したが、オプションの111.00のバリアーの防戦に上値を抑えられた。 一方ユーロ円は、こういった動向から堅調になり133.71から134.40まで上昇し、ポンド円はロンドンの安値から198.96−06まで反発となったが、198円ミドルへ押し戻されている。 またオージー円は、オージードルが乱高下気味の展開から、0.7589−94の安値から0.7622−27までの反発したことで、84.56−61まで反発している。

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