過去の市場概況

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 最新

 1日の東京市場では、予想を上回った6月日銀短観を受けてドル円は、110.92から110.62まで下落したが、押し目買い圧力強く、111.00のオプション・トリガーへの買い仕掛けで111.13まで上昇した。 ただし、ここからは再度110円台へ緩むも、欧州勢参入後はユーロドルの下落もあって、再度ドル円は111.24まで上昇している。 ユーロドルは、堅調な展開であったが、1.2107から午後に入って1.2029まで急落となっている。 またポンドドルは、1.7913から1.7729まで急落となっている。 この影響からユーロ円は、134.24を高値に133.60まで下落となり、 ポンド円も198.92から197.09まで値を崩している。 またオージー円は、84.67から83.92まで下落となった。ユーロ円の売りは来週のユーロ債の利金絡みの売りと指摘されている。ロンドン市場では、ユーロ圏やイギリスの製造業購買担当者景気指数が上昇したことをきっかけに、ポンド、ユーロで買い戻しが優勢になった。 ユーロ・ドルは1.2043から1.2106まで上昇、ポンドドルは1.7747から1.7843まで上昇し、ドル円は111.10から110.65まで反落した。 またユーロ円も133.74から134.15へ上昇、ポンド円も安値197.04−14から197.75−85へ上昇、オージー円も84.37−42へ上昇した。 NY市場では、米3連休控えて薄商いの中、強い米景気指標の発表が相次いだことからドルが全面高となった。6月ミシガン大消費者信頼感指数やISM製造業指数が予想以上に強い数字となったことで「米FRBは利上げ継続可能」との観測が強まり、債券利回りが急伸した。ドル円は、111.04からストップロスを誘発させて111.79まで上昇し、ユーロドルは1.2090から1.1975、1.1950の大量のバリアーをつけて、1.1940まで急落となり、ポンドドルは1.7806から1.7673まで下落して全てドルは高値圏で週末を終了した。 一方ユーロ円もユーロドルの急落から134.28から133.40まで下落し、ポンド円は、198.07−17へ上昇したが、197円ミドルへ押し戻された。 またオージー円は一時73.74−79まで下落となり、84円近辺でNY市場を終了した。

 4日の東京市場では、早朝のシドニー市場で、ドル円は米系投機筋による112.00のオプション・トリガーへの買い仕掛けで111.89まで上昇したが、1防戦売りと本邦輸出企業からの売りで、111.40まで反落した。一方ユーロドルは、1.1900のオプション・トリガーを狙った売りから、1.1946から1.1903まで下落も、防戦買いから下げ渋り欧州参入後に1.1950まで上昇した。 またポンドドルは、1.7585から1.7670での推移となり、ユーロ円は、ユーロ債に絡む利払いの円転ニーズから133.44から132.93まで下落、ポンド円は、196.94から196.20まで下落となり、オージー円も83.90から83.45まで下落した。  海外市場では、NY市場が独立記念日で休場であったことから閑散な動向となったが、ノワイエ仏中銀総裁の「ある国がユーロ圏から脱退することは可能」との発言を受けて、ユーロやポンドの売りが先行する展開となった。 ユーロドルは、1.1900のオプショントリガーをブレイクして、1.1938から1.1896まで下落、その後は安値圏で小康状態となった。ポンドドルも1.7647から1.7569へ下落し、ドルスイスは久々の1.30台へ乗せた。 一方ドル円は、111.32から111.64で動意が薄く、ユーロ円はユーロドルの下落に132.55まで下落となり、ポンド円は196.95−05、オージー円は83.45−50へ下落となったが、更なる動向とはなっていない。

 5日の東京市場では、ドル円は111.45から112.00のオプション・トリガーをつけて、112.13まで上昇した。ユーロドルは、1.1922から1.1868まで下落となり、ポンドドルは、利下げ観測が強く、1.7618から1.7506まで下落となった。 またユーロ円は、132.75から133.16で堅調な推移となり、ポンド円は、195.98から196.73で早期は堅調な展開も、欧州勢参入後は、再度196円前半まで下落した。 またオージー円は、83.75から軟調な推移となり、83.15まで下落した。中国外務省報道官は「サミットで人民元相場が議題になるかわからない」と発言した。ロンドン市場では、東京引け際からポンドの利下げ憶測をベースにしたポンドドル、ユーロドルの売りが継続したが、ECB高官の{金融市場は利下げを期待すべきではない」との発言が一部報道で伝えられると、ユーロドルは、1.1875から1.1940まで上昇、ポンドドルは1.7527から1.7613へ急反発となった。 一方ドル円も112円のオプション・トリガーをつけた後は高値112.13から111.66まで下落となった。またユーロ円は133.07から133.36へ強含みにとなり、ポンド円は196.70−80から196.05−15へ下落、オージー円も83.42−47から82.96−01へ値を下げた。 NY市場では、米5月の製造業受注が2004年3月以来の伸びとなったが、ドルの買い戻しは加速しなかった。ドル円は、原油高や日本の政権不安、景気低迷を嫌気した買戻し意欲が強く、短期投機筋主導で112.00まで上昇したものの、米系インベストメントバンクやCTA筋からの戻り売りに111.56まで弱含んだ。 ユーロドルは、ユーロドルは米系インベストメントバンクや中銀筋の買いでしっかりとしたが、「イタリアがGDP予想を下方修正」のニュースを嫌気して上値拡大とはならず、1.1879から1.1929での推移、 ポンドドルは、1.7514から1.7585で乱高下気味の展開となった。 またユーロ円は133.30から132.93まで軟調な推移ととなり、ポンド円も195.90−00へ値を下げ、オージー円は、オージードルが金融政策決定会合を前に、0.74を割り込んだことから、一時82.68−73まで急落となっている。  

 6日の東京市場は、本日から開催されるグレンイーグルズ・サミットを控えて小動きな展開の中、ドル円では本邦輸出企業からの大口のドル売りで111.76からで111.46まで弱含んだが、大口の押し目買い支えて下げ渋った。 ユーロドルは、ショート・カバーが下値を支え1.1909から1.1945まで強含み、ポンドドルも明日のBOEのMPCを控えて1.7556から1.7605へ一時上昇した。 一方クロス円はこういった展開から比較的値を守っており、ユーロ円は132.93から133.34へ上昇し、ポンド円は195.91から196.39でのレンジ推移となっている。 また、 RBAが金利据え置きを発表したオージー円は、前日の下げを加速した分、堅調な推移となり82.71から83.09での推移となっている。 カルアナ・スペイン中銀総裁は「利下げは欧州経済の問題解決にならない」と述べた。ロンドン市場では、欧州通貨を中心に全般的にドル買いが優勢になった。ユーロドルは、ショートカバーが先行したが、1.1953を高値に上げきれず、その後は1.1892まで下落した。ポンドドルは、イギリスの5月鉱工業生産が比較的に良かったことから、反発も1.7587を高値に1.7518まで下落となった。 ドル円相場は111円ミドルが堅いことから、111.94まで上昇となり、ユーロ円も133.46へ上昇したが、ユーロドルの下落に133.06へ下落した。 一方ポンド円は、195.95−05から196.45−55、オージー円は83.85−90から83.10−15でレンジ推移となった。NY市場では、強い6月のISM非製造業指数を受けてドルは堅調となった。特にドル円は原油価格の史上最高値更新を受けて、111.71から111.29へ上昇と直近高値を更新した。 一方ユーロドルは、チャレンジャー社発表の6月の米国企業の人員削減数が増加観測となり、1.1940まで上昇したが、戻り売りに1.1908まで下落となったが、レンジ推移を継続した。 またポンドドルは、英国が2012年夏季オリンピック開催国に決定したことが好感されて、一時1.7602まで上昇するも、本日の英中銀金融政策委員会での利下げ観測が強く1.7535まで反落した。 ユーロ円原油高や米インベストメントバンクや本邦資本筋の買い主導で133.12から133.85まで強い上昇となり、ポンド円はポンドドルの上昇に一時197.30−40まで上昇も、その後は196.48−58まで下落となり、オージー円は、オージードルが一昨日の安値を更新したことから、ドル円の上昇にも関わらず82.77−82から83.18−23で上値の重い展開が継続した。

 7日の東京市場は、英中銀・ECBの政策金利発表を控えて神経質な展開となった。 ドル円は、昨晩NY市場で堅調に112円台に乗せてた流から一時112.33まで上昇したが、 欧州勢参入後はユーロ円売りから112.03へ反落した。 ユーロドルは、1.1937から1.1909までポジション調整に下落となったが、欧州勢参入後は1.1945まで上昇し、ポンドドルは、英中銀の利下げ観測が強く1.7539から一時1.7473まで下落となった。 またユーロ円は133.95から133.70へ下落、ポンド円も196.89から196.10へ下落となり、オージー円は、オージードルが0.7363−68で下げ止まりを見せて82.67から83.30へ上昇した。 ロンドン市場では、ロンドンで起きたテロから相場は乱高下となった。 特にポンド売り、ドル売りが優勢になり、地政学リスクからユーロとスイスが買われた。 ポンドドルは1.7405へ下落、ユーロドルは、1.2045まで急上昇となり、ユーロポンドは、0.6891まで上昇し、ドルスイスは1.2840まで下落となった。 一方ドル円はこの影響から111.53まで急落となり、ユーロ円は、134.40まで上昇。 ポンド円は、196.43−53から194.50−60まで急落となり、オージー円は83.45−50へ急上昇した。 NY市場では、ロンドンでの爆破テロ後の急落からは、ドルが買い戻された。ユーロドルは、1.1917から1.1960で神経質な雨動きとなり、ポンドドルは、BOEの金利据え置き後も軟調な推移を継続して、1.7406から1.7461での推移となった。 またドル円は、111.63から112.19まで上昇し、ユーロ円は133.44から133.97へ反発した。またポンド円はロンドンの安値からは反発となり195.53−63を回復、オージー円は82.70−75へ一時下落も83.05−10へ値を戻した。

 8日の東京市場は、米雇用統計の発表を控えて小動きな展開。 ドル円は、111.96から本邦輸入企業からの買いで、112.42まで一時上昇したが、防戦売りや輸出企業の売り、更には利食いのオーダーが散見されて、更に上値トライは出来なかった。 一方ユーロドルは、ポンドドルが、英中銀が緊急ミィーティング開催との話しから1.74を割り込んで1.7363まで下落したことで、1.1957から1.1898まで下落した。 またユーロ円も134.17から133.73へ下落、ポンド円は195.81まで上昇したが、ポンドの下落に194.97まで下落となり、オージー円は82.73から83.11で小動きに終始した。日本の5月機械受注は、−6.7%と予想を大きく下回ったが、特に反応はなかった。 また今夜は米雇用統計が最大の関心だが、週末の地政学リスクを気にする動向が出るかは注目される。 ロンドン市場では、米雇用統計の発表待ちや昨日のテロ事件の影響から、参加者が取引を控えたことから、全体的に小動きの状態になった。ユーロドルは、1.1902から1.1918のレンジ推移、ポンドドルは1.7385から1.7350へ弱含み推移、ドル円は、112.24から112.39で小じっかりとした。 またユーロ円は、133.65から133.86の小動き、ポンド円は、195.25−35から194.75−85へ小動きながら値を下げ、オージー円は82.85−90から83.20−25へ上昇した。NY市場では、6月の失業率が4年ぶりの低水準まで低下したが、非農業者部門雇用者数が、予想を下回ったことから乱高下となった。 ただし、週末の地政学リスクを受けて、ドルは上げ止まりを見せた。ユーロドルは、雇用統計発表後に一時1.1873まで下落したがオプション絡みの買いから底固く、投機筋のショートカバーで1.1987まで反発し、1.1965前後で引けた。ポンドドルは、1.7312の安値をつけたが、1.7441まで反発して、1.73後半での引けとなり、ドル円は、短期投機筋主導で112.50のオプション・トリガーをつけて112.60まで上昇したが、ヘッジファンドなどの利食いから111.78まで下落となり、112円20前後の引けとなっている。一方ユーロ円は、底堅い動向から133.60から134.31まで上昇し、ポンド円は194.53−63へ値を下げた。 またオージー円は、オージードルが0.74台へ回復したことで、83.36−41へ上昇した。 原油価格は、巨大ハリケーン「デニス」が勢力を拡大させてメキシコ湾に接近しているとの報道から、最高値目前の61.90まで上昇したものの、その後OPECの追加増産懸念から、59台まで失速した。

 11日の東京市場は、週初ということから静かな動向ながら、ドル円では、上値ではシカゴ筋からの利食いオーダーが控え、112.25から徐々に111.79まで弱含みに推移した。 ユーロドルは、昨日行われたルクセンブルグ国民投票で、欧州連合(EU)憲法の批准が承認されたことを受けて、1.1959から1.2030まで強含みに推移。 ポンドドルも、直近の急落からは、1.7375から1.7443で堅調な推移となっている。 一方ユーロ円は、ユーロ債に絡む利払いから一時134.07へ下落したが、ユーロドルの上昇に134.60まで上昇した。 またポンド円は、小動きな展開から194.77から195.29、オージー円も同様に83.09から83.34での推移となっている。ロンドン市場では、ドルに利食いの売りが優勢となったが、特にユーロポンドで米銀からの利食いが入り、ポンドドルは、1.7464まで強含んだが、その後は1.7420へ反落となった。 ユーロドルは、1.1995から堅調に1.2021での推移となり、ドル円は、邦銀からの売りで111.75まで下落となったが、クロス円の買いに112.10へ反発した。 またユーロ円は134.57まで強含み、ポンド円は194.95−05から195.54−64へ上昇、オージー円も83.13−18から83.48−53まで上昇した。 NY市場では、「アラブ首長国連邦がユーロ建て外貨準備を増加させる可能性がある」とのニュースをきっかけに、モデル系ファンドやヘッジファンド筋からユーロドルの買いが強まり、1.1999から1.2086まで上昇。 ポンドドルも、1.7435から1.7591まで大きく反発となった。 一方ドル円は、112.06から111.68まで下落となったが、クロス円の買いや中国筋や本邦資本、輸入筋の買い意欲が強いことから底堅い展開が継続した。 ユーロ円は134.32から135.15まで大きく上昇、ポンド円も195.12−22から196.70−80まで強い上昇となった。 またオージー円もオージードルが0.7486−91へ上昇したことで、83.79−84まで一時上昇した。

 12日の東京市場では、明日の米国貿易収支や米財政収支の発表を控えて、ドルの買い持ちポジションを手仕舞う動きが優勢となった。ドル円は、モデル系ファンド筋からの売りで111.82から下落となったが、輸入筋の買いがしつこく下落スピードは遅く、夕方になって111.08へ下落となった。 一方ユーロドルは、シンガポール筋の買いから1.2100のストップ・ロスをつけて、1.2196まで大きく上昇となり、ポンドドルも1.7554から1.7685まで大きく上昇した。 一方ユーロ円は、ユーロドルの上昇と下落スピードの鈍いドル円の影響から、134.63から135.53まで上昇し、ポンド円も195.94から196.61、オージー円も83.37から83.76まで上昇した。 小泉首相は、「郵政法案の参院審議はていねいに穏やかに、解散の心配しなくていい」と述べ、ガルガナス・ギリシャ中銀総裁は、「現在の金利水準は適切、欧州中銀は模様眺めのスタンスをとる」と述べいる。ロンドン市場では、東京市場からの流れを引き継いで、ドルのポジション調整が継続した。 ユーロドルは一旦1.2195で伸び悩み、1.2164へ反落したものの、1.2200のストップロスをつけて1.2204へ上昇した。ポンドドルは1.7655から1.7710まで上昇、ドル円は111.97へ下落後、111.18へ反発した。 一方ユーロ円は、135.12へ下落後、135.46へ反発、ポンド円は、195.93−03から196.62−72で底堅い動きとなり、オージー円は83.87−92へ上昇した。NY市場では、米国の貿易収支と財政収支の発表を控えて、ドルの買い持ちポジションを減らす動きが先行してドルが全面安となった。 ユーロドルは、「スペインで爆破事件が起こる」とのニュースを受けて利食いが先行する流れから、一時1.2154へ下落も、1.2256まで反発、ポンドドルは、ロンドン爆破テロ事件の犯人が逮捕されたが、4人の犯人がイギリス人だったことから1.7671から1.7787へ上昇した。 ドル円は、111.35まで反発したが、戻り売りに押されて110.75まで下落した。一方クロス円は、ドル円の下落スピードが鈍いことから堅調な推移となり、ユーロ円は、ユーロドルの上昇に135.13から135.76まで上昇、ポンド円も197.26−36まで大きく上昇し、オージー円はオージードルが0.7575−80まで上昇したことで、一時84円近辺の高値をつけた。

 13日の東京市場は、米国の5月の貿易収支、6月の財政収支の発表を控えて動きづらい状況の中、ドル円では、日本の5月の貿易黒字が減少したことことから、海外短期筋のショートカバーや米国債入札絡みの買いが出るとの思惑から110.79から111.46まで強含んだ。 ユーロドルは1.2245から1.2178まで徐々にポジション調整から軟調な推移となり、ポンドドルも1.7668から1.7782まで下落となった。 一方ユーロ円は、135.59から135.85でレンジ推移となり、ポンド円は、197.34からポンドの下落に196.78まで弱含んだ。 またオージー円は、83.73から84.06で動意の薄い展開となった。7月日銀月報や日銀展望リポート中間評価では、日本の景気は概ね堅調との判断が示されたが、特にドル円相場には影響を与えなかった。ロンドン市場では、イギリスの3−5月の平均所得伸び率が予想より悪かったことを材料に、ポンド売りが強まった。 ポンドドルは、1.7679から1.7633まで下落し、ユーロポンドも、0.6913へ上昇した。 この影響からユーロドルは、1.2169から1.2194で神経質な展開となった。 またドル円は、111.29から111.47で小動きとなり、ユーロ円は、135.60−80でレンジ推移となり、ポンド円は、196.35−45へ下落となり、オージー円は83.65−70から84.00−05でのレンジ推移なった。 NY市場では、5月の米貿易赤字が予想以上に減少した事から一転してドル買いとなった。ユーロドルは、1.2190から1.2073まで大きな下落となり、ポンドドルも1.7676から1.7527まで下落、ドル円は111.30から112.28まで大きく上昇した。 一方ユーロ円は、「フランスとオランダが国境を閉鎖する」とのニュースが報じられたことから、135.74から135.15まで下落となり、ポンド円は、ユーロポンドの下落から197.40−50へ値を回復し、オージー円は83.67−72から84.02−07でのレンジ推移を継続した。

 14日の東京市場は、111.82から112.13まで上昇も、米系ヘッジファンド筋からの利食い売りやユーロ円の売りから、111.65へ反落した。 ユーロドルは、1.2095から下値のストップ・ロスを狙う動きから1.2057まで下落も、追従する向きもなく、揉み合いを継続している。 またポンドドルも1.7591から1.7645での方向感の薄い動向となっている。 一方クロス円では、まちまちの展開だが、ユーロ円は、ユーロ債の利金の円転ニーズから、135.39から134.81まで下落、 ポンド円は、一時197.55の高値をつけたが、その後は196.78へ下落となり、オージー円は、83.78から84.15まで堅調な上昇となっている。イッシングECB理事は、「現在の金利は適切、ECBはバイアスのシグナルを送っていない」と述べたが、ユーロドル相場に反応は見られなかった。ロンドン市場では、米国の消費者物価指数や小売売上高の発表待ちでポジション調整中心の取引となった。ユーロドルは、1.2074から1.2094まで上昇、ポンドドルは、1.76−7から1.7627で小動きに終始し、ドル円は、111.82から112.10まで上昇、ユーロ円もショートカバーとみられる買いから、135.04から135.40まで上昇となった。一方ポンド円は、196.77−87から197.32−42、オージー円は84.05−10から84.31−36でレンジ的推移となった。 NY市場では、米6月の消費者物価指数や小売売上高から米国のインフレ無き強い経済成長への可能性から、ドル買いが先行した。ユーロドルは、1.2058まで一時下落も、オプション絡みの買いやヘッジ・ファンドからのショート・カバーで、1.2125まで反発したが、欧州シンクタンクによるユーロ圏成長予想の下方修正から戻り売りに抑えられ、1.2085まで軟化して引けた。ポンドドルは、1.7639から1.7548まで下落して、1.75台後半で軟調な推移となった。 一方ドル円は、111.76から112.38まで堅調な上昇で高値圏で引け、 ユーロ円は、135.95まで強い上昇となり、ポンド円も一時197.70−80、オージー円も84.50−55まで上昇した。

 15日の東京市場は、このところの堅調なドル相場から、若干悪材料。 ドル円では、3連休前の5−10日要因やFT紙が「中国人民解放軍の朱少将が台湾有事に米国が介入すれば米国本土への核兵器使用を示唆」との報道などから、112.40まで一時上昇したが、別にFT紙が、「中国人民元切り上げのXデイが胡錦濤国家主席の訪米予定の9月を前に、8月に実施される可能性を示唆」したため、111.79まで下落となった。 一方ユーロドルは、ヘラルド・トリビューン紙が、「ECBの利下げの可能性が低い」ことを示唆したことや、オランダ中銀総裁が利下げを否定したことから、1.2081から1.2137まで上昇した。 ポンドドルも1.7565から1.7635で堅調な推移となった。 ただし、ユーロ円は一時135.62から136.05まで上昇も、投資家からのユーロ債償還、利払いの売りで乱高下となり、135.57まで下落、ポンド円も197.51から197.03、オージー円も84.52から84.08へ下落した。 ロンドン市場では、米経済指標の発表待ちのなか、ユーロを中心にポジション調整の動きが優勢になった。ユーロドルは、東京終盤の買戻しから戻り売りが強まり、1.2136から1.2083まで軟調な推移。ポンドドルも1.7636から1.7582まで下落となった。 一方ドル円は、111.76から112.09まで反発となり、ユーロ円は、135.68から135.45まで下落した。またポンド円は、196.77−87へ下落となり、オージー円も83.95−00へ下落した。 NY市場では、米経済指標が軒並み強い経済成長を期待させる内容であった事からドル買いが先行し、ユーロドルは、1.2050のストップ・ロスをつけて1.2081から1.2022まで急落となった。 ポンドドルも1.7612から1.7511まで下落となり、ドル円は、111.96から112.43まで上昇も、「数ヶ月以内に人民元が切り上げられる」との観測から、伸び悩んだ。一方クロス円は、ドル円の影響から軟調気味な推移となり、ユーロ円は135.39から134.93まで下落となり、ポンド円は196.45−55へ下落。 オージー円も84.20−25で上値を抑えられ一時83.85−90まで軟調な展開となった。

 18日のアジア市場では、東京市場が休場なことや今夜発表される5月対米証券投資の発表待ちムードから全体的に小動きの展開となった。ドル円は、112.32から112.00へ調整となり、ユーロドルは、1.2043から1.2081まで上昇したが、ポンドドルは、ユーロポンドの売りから1.7559から1.7486へ軟化となった。 この影響からユーロ円は堅調に135.11から135.43まで上昇、 逆にポンド円は、196.95−05から195.93−03へ下落となった。 またオージー円は、83.90−95から84.20−25でのレンジ推移となった。ロンドン市場では、特別大きな材料に薄い中、ユーロドルは1.2060から1.2085で堅調推移。 ポンドドルは、1.7463から1.7494で、イギリスの7月の住宅価格上昇率が悪かったことから軟調な推移となり、 ドル円は112.12から112.26で揉み合いとなった。 一方ユーロ円は、135.30から135.51で堅調な推移となり、ポンド円はポンドドルの下落に195.80−90へ下落、オージー円は83.85−90から84.10−15でレンジ推移を継続した。 NY市場では、5月対米証券投資が予想の範囲となり、ドルに利食いが強まった。 ユーロドルは、グラッサー・オーストリア財務相の「利下げは欧州の弱い経済成長の解決策にはならない」との発言を受けて1.2044からショート・カバー気味に1.2090まで一時上昇も高値を維持できずに、1.2050近辺へ軟化して引けている。 ポンドドルは、ロンドンでユーロポンドの買いからの下落を取り戻す形で、1.7462から1.7534へ上昇した。 一方ドル円は、米系ファンドや中東筋の売り主導で112.29から111.50まで下落したが、下値では本邦輸入や資本筋の買いが控えており、111.95へ反発して引けている。またユーロ円は、欧州筋の売りから135.36から134.69まで下落、ポンド円も195.34−44まで一時下落となったが、オージー円はオージードルの反発に、一時84.43−48まで上昇した。 またグリーンスパン米FRB議長の議会証言を前に議会宛ての書簡が公開されたが、「米FRBは利上げ継続」との内容が示されたことから、一時債券利回りが上昇した。 

 19日の東京市場では、ドル円は、本邦輸出企業からのドル売りで111.84まで下落したが、 午後に入り米系インベストメントバンクや欧州勢による投機的なドル買いで112.75まで上昇。 直近の高値を遂に更新した。 一方ユーロドルは1.2066から1.1977まで下落となり、 ポンドドルも1.7484から1.7377まで下落となった。 こういった影響からユーロ円は134.78から135.16まで強含みに推移し、ポンド円も195.38から196.12、オージー円も84.17から84.52まで上昇した。 現状このドル買いに特別なニュースは聞こえていないが、安易なドル売りは海外市場では注意した方が良いだろう。 ロンドン市場では、欧州勢参入後の投機的なドル買いからは、調整気味となった。 ユーロドルはドイツの7月ZEW景気期待指数が良かったことから、1.2005まで買い戻されたが、戻り売りに1.1971へ押し戻された。 またポンドドルも1.7383から1.7436で戻り売りに押される展開。 ドル円は、112.56から112.79へ反発したが、112.60を超えた相場としては、警戒感が強い感じとなった。 一方ユーロ円は、134.99から135.20へ上昇し、ポンド円も196.44−54へ上昇、オージー円は、84.35−40から84.59−64で堅調な推移となった。 NY市場では、特に大きな材料に薄い中、オプションやフローの攻防戦となった。 ユーロドルは、ヘッジファンドの売りで一旦1.1953の安値をつけたが、1.1950のオプションの防戦買いやアジア、ロシア中銀のビッドが下支えとなり、ロンドン・フィキシングにかけて、ロイヤル・ダッチ・シェル統合に絡む大口ユーロポンド買いが出たことをきっかけに、1.2047まで上昇した。 ポンドドルは、この影響から1.7422から1.7342へ下落となり、ドル円は、米ファンド筋の買いから112.98まで上昇も、113.00のバリアー・オプションの防戦売りに上値を阻まれた。 一方ユーロ円は、ユーロポンドの上昇から135.01から135.84まで強い上昇となったが、逆にポンド円は、196.58−68の高値から195.73−83へ下落となり、オージー円は、一時84.80−90へ上昇した。 

 20日の東京市場は、グリーンスパンFRB議長の下院金融サービス委員会で証言を控えて、 日本の郵政民有化問題を嫌気した円売りが大きく進む形となった。 ドル円は、113.00のオプション・トリガーをつけて、112.65から113.19まで上昇、 ユーロ円も135.554から136.77まで大きく上昇した。 この影響からユーロドルもしっかりした動向となり、1.2020から1.298まで上昇した。 またポンドドルは、本日のBOE議事録の発表を控えて、 1.7351から1.7414で神経質な展開となった。 またポンド円は、ドル円の上昇に195.94から196.80へ上昇、オージー円も84.46から85.08まで上昇した。 特に85円を超えたオージー円では、本邦投資家の買いが指摘されている。ロンドン市場では、英中銀金融政策委員会の議事録が公表され、金利据え置きが5対4で決まったことから、ポンド売りが強まり、ポンドドルは、1.7427から1.7324まで下落し、ユーロポンドは0.6936から0.6966まで上昇となり、ユーロドルは、 1.2063から1.2090での揉み合いとなった。 一方ドル円は、113.15から112.86まで弱含みとなり、ユーロ円は、136.29から136.57で揉み合いとなった。またポンド円はポンドの急落に一時195.62−72へ急落となったが、一過性の動向で、オージー円は、堅調な展開から85.25−30へ上昇した。 NY市場では、グリーンスパン米FRB議長が議会証言で「慎重なペースでの利上げ継続が必要」との見方を示したことから、米国の利上げが継続されるとの見方で、ドル買いが強まったが、その後はポジション調整や利食いからドルは大きく反落となった。 ユーロドルは、一時1.1996まで下落も、M&A絡みの実需買いや噂などから、大きく1.2188まで上昇、ポンドドルは、約1年半振りの安値となる1.7273まで下落したが1.7458へ大きく反発となり、ドル円は113.73から112.45まで利食い売りの押された。 一方ユーロ円は、136.06からユーロドルの急上昇に137.17まで大きく上昇となり、ポンド円は、195.83−93から196.63−73で動意の薄い展開となった。 またこのところ買いが強まっているオージー円は、一時85.65−70に高値を更新した。 

 21日の東京市場は、昨日のドルの利食いからドル円は、112.91から112.42まで下落した後、シカゴ筋、ヘッジファンド筋の押し目買いや本邦投資家による豪ドル円の買いなどで下げ渋った。ユーロドルも海外市場の堅調地合いを受けて1.2139から1.2200まで一時上昇したが、1.22台では利食いが多く上げ止まった。 またポンドドルも1.7402から1.7490まで上昇した。 一方ユーロ円は、136.91から137.22まで上昇し、オージー円は本邦投資家の買いで、85.19から85.55まで上昇、 ポンド円は、196.10から196.65で方向感のない展開が継続している。ドル円では、112.30にストップ・ロスがあるようだが、海外勢から112.40、112.20にビッドが見られる模様。ロンドン外為市場では、中国が人民元の米ドルペッグ制を廃止して通貨バスケット制に移行することを発表したことを受けて、円買いが急速に強まった。 ドル円は、112.56から110.36まで急落となり、これにつれてクロス円も暴落となった。 ユーロドルは、ドル円の急落から一時1.2138から1.2260まで上昇、ポンドドルは、イギリスの6月小売売上高が良かったこともあって、1.7444から1.7615まで上昇したが、 ユーロ円は、136.89から134.96、ポンド円は196.80−90から194.40−40、オージー円は、85.67−72から84.40−50までドル円の下落に急速に値を下げた。  NY市場でも、中国の人民元の切り上げ報道を受けて円を買い戻す動向が中心となった。 ドル円は、110.96から109.87へ急落となり、 ユーロドルは、1.2260から米経済指標を受けて1.2099まで下落となったが、中東筋の買いから1.2116まで反発したが、ドイツが「議会解散、総選挙実施」を発表した事で1.21台へ押し戻された。 またポンドドルは、ロンドンでまた爆発事件があったとの報道から、1.7440まで下落したが、その後1.7597へ回復した。一方ユーロ円は、135.36から133.58へ大きな下落となり、ポンド円は192.65−75の安値、オージー円は84.05−10まで値を下げたが一旦はドル円が110円台前半で小康状態を保ったことから、更なる急落とはなっていない。 

 22日の東京市場は、 昨日の円の急落からは一転して、円売りが主流となった。 ドル円は110.16から本邦輸入企業、米系ファンド、本邦証券会社からのドル買いで111.27まで上昇したが、本邦輸出企業からのドル売りや利食いに上げ渋った。ユーロドルは、1.2142から1.2189で堅調な推移となり、ポンドドルも1.7515から1.7565でしっかりとした動向となった。 一方クロス円も軒並み昨日の急落から値を回復しており、 ユーロ円は134.10から135.33へ上昇、 ポンド円も193.04から195.01、 オージー円も84.27から85.05へ上昇した。ただし、未だ中国の人民元切り上げに関して、通貨バスケットの構成通貨が明らかになっていないことや切り上げ幅に不満の声も多く、マーケットでの解釈が混迷していることもあり、今夜の海外市場で波乱も予想されることからは、注意が必要となる。ロンドン市場では、ロンドンで爆弾テロの容疑者が警官に撃たれたとの報道を受けて、ポンド売りが優勢になり、ポンドドルは1.7574から1.7478まで下落したが、それ以外は小動きな展開となった。 ユーロドルは、1.2146から1.2188での推移。 ドル円は、110.74から111.11での小康状態となった。 同様にユーロ円は、134.80−135.21での小動きとなり、ポンド円は、194.96−06から193.96−06へ軟化したが一旦下値をホールドした。 またオージー円は、84.85−90から85.22−27での堅調な展開となった。NY市場では、週末を控えて主だった経済指標の発表がないことから、まちまちの動向となったが、ドルが堅調に週末を引けた。 ユーロドルは、米企業の米投資法絡みのドル買いの噂やユーロ円の売り、また「セスナ機がベルリンのドイツ議会の建物に墜落」との報道などを受けて、1.2158から1.2055まで大きく値を下げ、ポンドドルも1.7491から1.7358へ値を落とした。 一方ドル円は前日の急落からは、静かな動向となりショート・カバー気味に110.81から111.47へ上昇した。 またユーロ円は、米投資家やファンド筋からの戻り売り圧力で、135.15から134.03まで大きな下落となり、ポンド円も193.00−10まで大きく下落したが、オージー円は、一時85.35−40まで上昇して、その後オージードルが、ポジション調整から東京の安値まで値を下げたことで84.88−93へ軟化した。

 25日の東京市場は、ドル円は、5−10日の仲値不足観測や上値のストップ・ロス狙いのモデル系ファンド筋による買い仕掛けで111.25から111.68まで上昇後、中国人民銀行金融政策委員の発言を受けて111.30まで反落したものの、福岡の郵便局での郵便物爆発報道から、111.99まで反発した。一方ユーロドルは、1.2027から1.2065で軟調な推移。 ポンドドルは、1.7335から1.7390で推移した。 またユーロ円は134.19から134.75で堅調推移となり、ポンド円も193.45から194.28へ上昇、オージー円も84.88から85.21へ上昇した。 ロンドン市場では、材料難の中ショート・カバーが中心の動向となった。ユーロドルはアジア系ビッドの噂から1.2034から1.2082まで上昇、ポンドドルも1.7353から1.7410近辺へ上昇となり、ドル円は、東京での上昇から112円を超えられず、111.95から111.63まで下落となった。 一方ユーロ円はシカゴ筋の買いから、134.66から134.90まで上昇、ポンド円は、194.06−16から194.60−70でしっかりとした動向となり、オージー円は85.21−26からオージードルが0.76を割れたことで、84.78−83まで一時下落した。 NY市場では、まちまちの展開。 米中古住宅販売件数が過去最高を記録したことからドルが買い戻されたが、円相場では、「9月の中国国家主席の訪米前に人民元追加切り上げの公算がある」とのニュースから円買いが優勢となった。 ユーロドルは、1.2088から1.2039まで下落となったが、下値のアジア中銀の買いの噂やブレア英首相が「仏首相とのEU予算に関する話合いは友好的に終わった」とのニュースを好感して、1.2060まで反発し引けた。 ポンドドルは1.7375から1.7474へ上昇となり、ユーロポンドは、一時0.69を割り込んだ。 一方ドル円は、111.88から111.35まで下落となり、ユーロ円も134.99から134.28まで下落した。 またポンド円は堅調に195.08−18へ上昇となり、オージー円も85.27−32まで値を回復した。

 26日の東京市場は、大きな動向となってはいないが、ドルが堅調な展開。 ドル円では、本邦機関投資家主導のドル買いで111.37から112.03まで一時上昇したものの、本邦輸出企業や海外商品投資顧問系の売りオーダーから、111.70−75へ反落した。 ユーロドルは、1.2069から1.2022まで下落したが、下値はアジア中銀の買いに支えられている。 ただし、その後は1.2060にオファーがあるようで、これを超えられない。 またポンドドルは、1.7413から1.7460での推移となり、ユーロ円は、134.30から134.86で堅調な推移、 ポンド円も194.47から195.10まで上昇した。 一方オージー円は、84.86から85.17でのレンジ推移を継続した。中国人民銀行の声明「人民元切り上げは一段の調整があることを意味するものではない」、「2.1%の切り上げは、人民元の均衡水準を反映したもの」などがドルにビッドを与えてた模様。 ロンドン市場では、独7月IFO業況指数が上昇したことでユーロドルは、1.2047から1.2058まで上昇も、欧州系銀行からまとまったユーロ売りが出てことから反転、アジア中銀の買いがはいらなったことで、1.1990まで下落となった。またポンドドルも、英利下げ観測とロンドンでのテロ再発懸念から1.7430から1.7360へ下落した。 一方ドル円は、111.81から113.32まで堅調な上昇となり、ユーロ円は、134.63から134.86でのレンジ推移となった。またポンド円は、194.50−60から195.20−30へ上昇したが、オージー円は、オージードルが東京市場からの軟調な推移を継続したことから、85.20−25から84.95−00へ値を下げた。 NY市場では、ロンドン市場からのドルの買い戻しも、7月の消費者信頼感指数が3ヶ月ぶりに悪い数字となったことから、利食いにドルは反落した。 ただし、ドル円は中国人民元の追加切り上げ観測がやや後退した形から買戻しが優勢となった。 ユーロドルは、1.1981まで下落したが、アジア中銀や中東筋のビッドから1.2037まで反発となり、ポンドドルも1.7350から1.7438へ上昇した。 一方ドル円は、112.63の高値をつけたが、ファンドや海外投機筋の売りで112.12へ反落もしっかりとした展開k、あら112.50前後の堅調なレベルで引けている。 この影響からユーロ円は、しっかりとした動向から134.54から135.25まで上昇、 ポンド円は195.70−80、オージー円も85.30−35へ一時上昇した。

 27日の東京市場は、ドルが堅調となった。ドル円は、本邦証券筋からの買いで112.36から112.79まで上昇したが、米系商品投資顧問筋の利食いのオーダーに上値は抑えられた。一方ユーロドルは1.2027から米系ファンド筋の売りで1.1993まで軟調な推移となり、ポンドドルは、1.7383から1.7350近辺まで弱含み推移となっている。 また、ユーロ円は、一時135.50まで上昇も利食いに反落している。またポンド円は、195.19から195.79で堅調な推移となたたが、オージー円は、オージードルが、弱目の豪州第2四半期のCPIを受けて軟調な推移となったことやコステロ豪財務相の「インフレの中期見通しは依然として穏やかなもの。インフレを低く抑えることができれば、金利も低く抑えられる」との発言から、85.42から85円近辺を値を下げている。ロンドン市場では、ポジション調整中心の動向からユーロ売りが強まった。 ユーロドルは、1.1983から1.2009で軟調な展開、 ポンドドルも1.7388から1.7392で推移となり、ドル円は、112.42から112.66の揉み合いとなった。 一方ユーロ円は、135.17から134.88まで下落となったが、ポンド円は195.90−00へ上昇、オージー円は東京からの軟調な展開を継続して84.75−80まで下落した。NY市場では、予想以上に強い耐久財受注や米ベージュブックの内容にも関わらず、アジア・ロンドンでドルの上昇を消す形となった。 ユーロドルは、1.1965まで売り込まれたが、「本日発表予定のドイツ7月の失業者数が予想上回る4万人減少となる」とのニュースを受けてショートカバーやアジア、ロシア筋の買い主導で1.2085まで上昇。 ポンドドルも1.7344から1.7473へ上昇した。 またドル円は、中国中銀のドル買い介入観測を受けて、一時112.80まで上昇したが、オプションの防戦売りをこなせずに反落し、ストップロスを誘発させて112.15まで反落した。一方ユーロ円は、ユーロ債入札に絡む本邦資本筋の買いで134.91から135.76まで上昇し、ポンド円は196.27−37まで一時上昇した。 オージー円は、84.69−74まで下落したが、オージードルが0.7575−80へ回復したことで、85.00−05へ反発して引けている。

 28日の東京市場は、 早朝から中国人民銀行の「市場が人民元相場を決定することを許容する方針」を受けて、米系ファンド筋からの売りでドル円は112.53から112.13まで下落したが、本邦機関投資家からの押し目買いで112.45−50へ反発、その後は小康状態となった。 一方ユーロドルは、1.2085の高値から徐々に軟化して、1.2050−55レベルへ値を落としている。一方ポンドドルも1.7422から1.7453、ユーロ円は、135.79からドル円の下落に135.33まで値を落とすも、その後は135.60−70へ反発した。また ポンド円は195.54から196.27での堅調推移。 オージー円は、85.18から84.86へ軟化している。ニュージーランド準備銀行は、政策金利を据え置いたが、ポラード・NZ準備銀行総裁は、「金融緩和の可能性は確実に無い」と金融緩和の可能性を否定した。ロンドン市場では、ドル円は112円前半の投資家の買いをバックにファンド筋のショートカバーのドル買いから一時112.88まで上昇したが、 更に上値拡大は出来なかった。 ユーロドルは、ドイツの7月の失業率を受けて1.2073まで上昇したが、ベルルスコーニ伊首相の「イタリアのユーロ加盟時に不利なレートが適用された」等の発言を受けて、1.2045まで下落も、買戻しから1.2102まで反発した。 ポンドドルは、1.7415から1.7452での狭いレンジ推移。 ユーロ円は、135.69から136.14へ上昇した。NY市場では、堅調な新規失業保険申請件数が発表されたが、本日発表の米第2四半期GDP・速報値発表を前にドルの買い持ちポジションを手仕舞う動きが主流となった。 ユーロドルは、レパトリの売りで1.2062に下落も、1.2150へ大きく上昇し、ドル円は、ユーロドルの上昇から一時111.97まで下落も、112円前半へ反発した。 またポンドドルは、1.7490から1.7597へ上昇して、ユーロ円は136.30、ポンド円は197.31、オージー円は85.27へ上昇した。

 29日の東京市場は、ドル円は月末仲値の大幅不足により、邦銀筋からの大口のドル買いで112.08から112.43まで上昇したものの、米国債利金のの円転や利食い売りで111.94まで下落した。 ユーロドルは、1.2141から徐々に値を落とし1.2114まで下落。 ポンドドルは1.7540から1.7565でレンジ推移となった。 一方ユーロ円は、一時136.36まで上昇も、ドル円の下落に135.76まで下落し、ポンド円も197.27の高値から196.46まで下落。 オージー円は、85.08から85.37で堅調な推移となった。 中国人民元の終値は、1米ドル=8.1056元と前日に続き切り上げ後の最高値で終了したが、特にマーケットへの影響は軽微。 またドル円では112.00割れから本邦機関投資家の押し目買いがしつこく控えており下値を支えている。 ロンドン市場では、米第2四半期GDP速報値の発表を前に、ポジション調整のドル買いが優勢となった。  ユーロドルは、米系証券のまとまったユーロ売りから1.2113から1.2075まで下落した動きをきっかけに、ポンドドルは、1.7552から1.7517へ下落、ドル円は112.17から112.45まで上昇した。こういった展開からクロス円では保合気味となり、ユーロ円は135.75から135.93でのレンジ推移となったが、ポンド円は、堅調に197.30−40へ上昇、オージー円も85.45−50へ値を上げた。 NY市場では、米第2四半期GDP速報値が第1四半期から鈍化したことや週末・月末要因のポジション調整が主流となり、ドルは若干軟調な展開で引けた。 ユーロドルは、ロンドン・フィキシングにかけて1.2160まで上昇も、ロシア筋の売り観測から1.21前半に下落するも1.2125−30前後で堅調な引けとなった。 ポンドドルは、1.7539から1.7613まで上昇したが、ドル円は、112円割れでのビッド意欲が強く、 111.95へ一時下落も、112.54まで反発した。 こういった展開からクロス円は堅調となり、 ユーロ円は、135.70から136.44まで上昇し、ポンド円は、197.78−88の高値をつけたが、オージー円は、オージードルが、アジアの安値を下回って下落したことで、84.98−03へ軟化した。

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