過去の市場概況

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 最新

 1日の東京市場は、昨日の急落からは、本邦機関投資家の大口のドル買いや海外勢からのショート・カバーから、ドル円は一旦110.57から110.93まで上昇となった。 一方ユーロドルは、1.2328から1.2351で高値を前に神経質な展開。 ポンドドルも1.8009から1.8056で比較的静かな動向となった。 またユーロ円は、引き続き堅調な動向を継続して、欧州勢からの買いで136.43から136.91まで上昇し、ポンド円も199.36から199.88でのしっかりとした推移となり、オージー円は、オージードルが、0.7635−55でしっかりとしていることから、 83.39から83.73まで上昇して、直近の高値を若干上抜けした。豪州では、豪企業が2005―06年度の投資計画を引き上げたことが明らかになり、景気の回復基調を確認する形となったが、相場には特に影響を与えていない。 また豪州主要都市の平均住宅価格は、第2・四半期では0.1%下落した。 海外市場では、前日からのドル売りが継続した。 特にNY市場では、米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業景気指数が悪化したことを受けて、ドル売に拍車がかかった。 市場では、昨日のシカコ景気指数に続いて、弱い経済指標が続いたことで、9月20日の米FOMCで、利上げが打ち止めになるとの観測も広がっている。 ユーロドルは、1.2344から一時1.2524と今年5月下旬以来の高値に上昇したが、その後は押し戻されても、1.2480近辺を維持している。 またポンドドルも、イギリスの8月製造業購買担当者景気指が堅調だったこともあり、1.8039から1.8326の高値に上昇、原油高が続く中、リスク回避にスイスフランも買われ、ドルスイスは一時1.2355まで下落した。 一方ドル円は、110.81から一時109.60近辺まで下落。 ユーロ円は、ユーロドルの急上昇から、一時137.35−40の高値をつけ、ポンド円も、201.50−60まで上昇している。 また、オージー円も堅調だが、一時83.85−90の高値をつけるも、上昇が鈍い感じは否めない。本日発表される8月の雇用統計についても、非農業部門雇用者数の伸びの予想数値は+20万前後だが、最悪の結果を予想する参加者も見受けられる。 またポンドドルは、キング英中銀総裁の「英個人消費は減速している」との発言は無視する形となり、米連銀が注目する7月のコアPCE価格指数は、前年比+1.8%となり、予想を下回りインフレが抑制されている事を示した。

 2日の東京市場は、朝方から本邦輸入企業、米系リアルマネー筋からの買いで109.70から110.06まで上昇も、戻り売りに抑えれて、欧州勢参入後は、ドルスイスの売りやユーロドルの買いから、朝方のレベルまで下落している。 一方ユーロドルは、一時1.2467までモデル系ファンドの利食いで下げたが、欧州勢参入後は、再度1.2517まで上昇、ドルスイスも1.2315まで下落となり、 ポンドドルは、1.8359−64へ上昇した。 一方クロス円は米雇用統計を控えて、静かな動向となり、ユーロ円は、137.07から137.40、ポンド円は、201.14から201.60、オージー円は、83.65から83.89での推移となっている。 ドル円では、109.40にストップ・ロス。 また、109円のバリヤー・オプションは引き続き有効な模様。 また、割れても108.50、108.00にバリヤーが残り、下値を支える見込み。 マーケットの思惑としては、緊急に行なわれたブッシュ大統領とグリーンスパン議長の会談で、ブッシュ大統領が利上げを、一旦停止するように申し入れたのでは、との思惑がある模様。海外市場では、米国経済に対する懸念の高まりから全般的なドル売りとなったが、米8月の雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を下回ったことから、 一旦ドル売りとなるも、 既にロンドン市場でドルが大分売り込まれていた反動や失業率自体は、4.9%となり2001年8月以来の4%台となったことから、ドルは買い戻された。 ただし、引き続きハリケーンの影響などから、ドルは売られ気味にNY市場をひけた。 ユーロドルは、ロンドン市場で一時1.2590まで上昇したが、その後1.2495近辺まで売り込まれたが、1.25ミドルへ反発して引けた。 ポンドドルは、ユーロポンドが0.6843−48まで買われたことで、ユーロドルと歩調を合わせなかったが、 その分下落を1.8323−28に限定して、ユーロポンドが0.6800近辺へ下落したことで、1.8444−49へ上昇して高値圏で引けている。 一方ドル円は、ロンドン市場でつけた109.20の下値を割ることができずに、 109.94まで反発して、109円80台で引けている。 また、ユーロ円は、ロンドン市場で、137.80の高値をつけたが、その後は下落を137.20−25の限定して、堅調な状態を保っており、 ポンド円は、堅調に201.82−92から202.37−47へ上昇、 オージー円は、オージードルが0.7660−65から0.7614−19へ値を下げたことから、83.63−68から83.97−02で揉み合い気味の展開となった。 尚7日に予定されていた米中首脳会談は、ハリケーンの影響で延期されることが決まった。

 5日の東京市場は、NY市場が休場のため動意に薄いが、先週からのドル安地合いを受けて、ドル円では、米系証券、本邦機関投資家、本邦輸出企業からのドル売りで109.80から109.08まで下落となった。一方ユーロドルは、1.2530から堅調に1.2585まで上昇し、 ポンドドルも1.8406から1.8493で堅調に推移した。 またユーロ円は、137.68から136.92まで下落となり、ポンド円も202.02から201.35へ下落。オージー円は、一時84.12まで上昇したが、83.77へ値を落としている。海外市場では、NY市場がレイバーデーで休日なことから、薄商いだったが、ドル円に関しては、日経平均が約4年ぶりの高値をつけたことから投機的な動きが強まり、109.00のオプションのバリアーを目指す動向から、 109円のストップロスをつけて、108.75まで下落となった。 ただし、その後は109.29−34まで反発となり、109円前半で引けている。 ユーロドルは、東京で1.26を前に反落気味となったことから、戻りを1.2567−72に限定して、1.2510−15まで一時下落した。 またポンドドルも1.8495−00から1.8409−14へ値を下げた。 一方ユーロ円は、ドル円の下落に136.95−00から一時136.55−60まで値を下げたが、136.90−95まで反発、 ポンド円は、ロンドン開始時に201.75−85から急速に201.05−15まで値を落としたが、その後は201円前半で揉み合いとなった。 またオージー円は、東京での堅調な動向もオージードルが0.77を超えられず、83.58−63から83.86−91で軟調な推移となった。引き続き米ハリケーン「カトリーナ」の米経済への影響が懸念され、 FRBが一旦利上げを9月に停止するとの見方がドルを圧迫している。 

 6日の東京市場は、 楽天が米ネット広告大手企業を買収検討との報道から、ドル円では、買収資金のドル買いが出るとの思惑から109.54まで上昇したが、日経平均株価が年初来高値を更新する動きや戻り売りに押されて、109.13まで下落したが、「米連邦準備理事会は利上げスタンス継続」との記事を受けて、109.79まで上昇した。 一方ユーロドルは、 利食いが優先する形から、1.2545から1.2443まで下落した。 ポンドドルも1.8430から1.8375まで弱含みとなり、ユーロ円は、本邦機関投資家、欧州投資家によるヘビーな売りから136.98から136.35まで下落したが、この位置はホールドしている。 またポンド円は、200.96から201.69で動意の薄い展開。 オージー円は、83.66から84.05で方向感のない動きを継続した。海外市場では、東京市場からのドル売りがロンドン市場では、一服したが、NY市場では、8月の米非製造業景気指数がエコノミスト予想を上回ったことからドル買いが進んだ。 ただし、この数字はハリケーンの影響を考慮していなため、ドルは揉み合いとなった。 ユーロドルは、1.2444まで下落となったが、1.2516に上昇を限定して、1.24後半での揉み合いとなった。またポンドドルは、ロンドンでイギリスの7月鉱工業生産の低下を受けて一時ポンド売りが強まり1.8374まで下落したが、その後は1.8465−70へ反発して、1.84前半での揉み合いとなった。 一方ドル円は、一時109.33−38まで下落も、109.80−85の上値との方向感に薄い展開となり、ユーロ円は、136.50−55から136.98−03へ上昇も上値を限定されて、136円ミドルでの動向。 ポンド円は、ポンドの下落に一時201.35−45へ下落したが、202.38−48まで上昇して、再度201円へ押し戻される展開となり、オージー円は、RBAの金利政策の変更を前に、比較的堅調に83.90−95から84.22−27へ上昇した。OECDのチーフ・エイコノミストは、「FRBは利上げペースを緩やかにできる」と述べ、スノー米財務長官は、「カトリーナ、今後数四半期の米GDP伸び率を約0.5%押し下げる可能性」と述べている。また米連邦準備理事会が6日に公表した議事録によると、8月9日の連邦公開市場委員会より前の7月前半時点で7連銀が公定歩合の据え置きを望んでいたことが明らかになった。

 7日の東京市場では、ドル円は、邦銀筋からのドル売りで109.70から109.42まで下落したが、米銀による買収絡みの大口のドル買いが出たとの観測から、ドル円は、ストップ・ロスをつけて110.05まで上昇した。 またユーロドルは、ユーロ円の買いもあって、 1.2446から1.2538まで堅調に上昇。 ポンドドルも1.8374から1.8458まで上昇した。 一方ユーロ円は、136.70から136.30まで下落したが、シカゴ筋の買いで、137.40まで急上昇となり、 ポンド円も201.18から202.30へ上昇、オージー円は、この日豪州準備銀行が金利の据え置きを決定したが、堅調な豪州第2四半期GDPをうけて、83.97から84.44まで堅調な展開となった。海外市場では、東京市場でドル売りが進んだが、ドルの下値トライに失敗となり、ドルがロンドン市場から徐々に堅調な展開となった。 特にNY市場では、「ベージュブック(地区連銀経済報告書)」が景気拡大を指摘したことや9月以降もFRBは利上げを継続するとの見方から、ドルの買戻しが進んだ。ユーロドルは、上値のストップ・ロス・ハンティングに失敗したことやロンドンFIXにかけて、大口の売りがあるとの噂から、1.2521から1.2407まで下落となり、ポンドドルも1.8449から1.8354へ下落した。 一方ドル円は、109.65から110.30まで上昇も、上値の利食いや輸出の売りに阻まれた。 またユーロ円は、本邦機関投資家の買いで、東京で137.40まで上昇したが、その後はユーロドルの下落や12日に大量のユーロ債の償還があるとの噂から軟調に推移して、結局136.64まで下落となり、東京での上げを消した形となった。 一方ポンド円は、比較的堅調な動向から202.69の高値まで上昇。 オージー円もオージードルが、0.77のオプションのトリガーをつけて、0.7703へ上昇したことから、84.67の久々の高値をつけたが、上値維持には失敗している。

 8日の東京市場は、 昨晩のNY市場からのFOMCでの追加利上げ観測の高まりから、動意は薄いながら、ドルは堅調な展開となった。ドル円は、110.00から110.38へ上昇。 ユーロドルは、1.2405まで下落も、下値にはビッドが控えていることからは、1.2451まで反発した。 またポンドドルも1.8331から1.8393で比較的静かな動向となり、 ユーロ円は、136.58から137.24へ上昇、 ポンド円も201.96から202.85−95へ堅調な推移となり、オージー円は、豪州失業率が改善したことで、84.22から84.95近辺まで上昇した。昨日の海外市場では、 ドルが堅調な展開を継続した。 NY市場では、特に7月の米・卸売在庫が減少したことやスノー財務長官が「(アメリカの)潜在的な経済成長力は強い」と発言したことが材料視され、ドルは堅調なレベルでNY市場を終了した。 ユーロドルは、反発を1.2452に限定して、 原油先物価格の下落を見たマクロ、モデル系ファンド筋の売りで1.2382の安値へ下落。 ポンドドルは、英中銀が金利の据え置きを決定したが、この影響というより、ドルの買い戻しから、1.8442から1.8338へ下落した。 またドル円は、110.26から110.64へ緩やかな上昇となったが、ユーロ円は、136.88から137.32での揉み合いとなり、このところキャリートレードが再開されたようで、ポンド円は、一時203.50、オージー円は、8月の豪・雇用統計が予想外に強かったこともあり84.38まで堅調に上昇した。また一昨日利上げが決定されたカナダドルは、一時1.1810まで下落したが、オプションの防戦で下げ止まったが、カナダ円は、83.30−60で堅調な推移となった。

 9日の東京市場は、 投信の設定と見られる買いから、110.35から110.76まで上昇したが、上値では本邦輸出企業からのドル売り圧力強く110.35まで再度下落したが、この位置はホールドされて、週末の選挙を睨んで110.50前後での揉み合いを繰り返している。 一方ユーロドルは、1.2407から1.2350のストップ・ロスへの売り仕掛けで1.2375まで下落したが、下値では、海外中央銀行のビッドが噂され、1.2443まで反発したが、上値も売り圧力が強く、上下に動けない状況。 またポンドドルは、1.8336から1.8397での推移となり、ユーロ円は、136.96から一時本邦機関投資家の買いで、ストップ・ロスを誘発して、137.60まで上昇も、上値を維持出来ていない。 またポンド円は、202.79から203.37で堅調な推移を継続し、オージー円は、85.10から85.41で警戒感の強い小動きとなった。金曜日の海外市場は、 ロンドン市場からイギリスの7月貿易赤字が拡大したこともあり、週末のポジション調整気味なドルの買い戻しがNY午前まで続いたが、 その後は日本の週末の衆院選を控えて、現職の小泉首相が有利に選挙を進めるとの楽観的な見方が広がり、円が主要通貨に対して大きく上昇した。 ドル円相場は、 ロンドン市場での高値110.70−75からトリシェECB総裁が「アジア地域の通貨について、円滑で秩序ある上昇がまさしく必要とされている」と述べたことが拍車をかけて、大きく109.48まで急落となり、 ユーロドルは、一時1.2380−85まで下落も、ドル円の下落に1.2450のストップ・ロスをつける形で、1.2460の高値をつけたが、その後はユーロ円の急落に1.24前半に下落してNY市場を引けた。またポンドドルは1.8320−25まで下落も1.8425へ上昇した。 一方クロス円は、ドル円の下落に急落となり、特にユーロ円は、136.10へ下落して、安値圏での引け。 ポンド円も201.55−65、オージー円も85.75−80へ下落となった。

 12日の東京市場では、シドニー市場で衆議院選での小泉政権圧勝を受けて、ドル円は109.40から108.96まで下落したが、海外勢の結果待ちの利食いが優勢となり、日本の第2・四半期GDPが大幅上方修正されたことや日経平均株価の大幅上昇にも関わらず、徐々に上昇し欧州勢時間には、109.99の高値をつけた。 一方ユーロドルは、金曜日に発表された米インテル社の雇用創出法によるレパトリ(推定60億ドル)や週末のドイツ連邦議会選挙などを控えて、1.2425から1.2308まで下落したが、この位置は守られている。 またポンドドルも1.8422から1.8261へ下落となった。 またユーロ円は、ユーロドルの下落や債券の償還絡みの売りで、 135.85から135.01まで下落となり、 ポンド円は、200.40から201.63まで反発も、値を保てず、オージー円も84.53から84.92で軟調な推移を継続した。海外市場では、主要通貨に対しドルが全般的に上昇。 投資家がハリケーン「カトリーナ」の米経済への影響を見直していることに加え、FOMCで利上げが継続されるとの見方が強まっていることが背景となっている。ユーロドルは、ドイツの総選挙が混戦模様となってきていることや米インテルが60億ドル規模のレパトリを発表したことが失望をかって、1.2338−43から1.2270−75へ下落、ポンドドルも1.8302−07から1.8182−87へ下落した。 一方ドル円は、日本の4─6月期国内総生産(GDP)の2次速報値が大幅改善したにも関わらず、選挙の結果に飲み込まれる形から、 109.68−73から110.37−42へ買い戻しが進み、ユーロ円も、 134.89−94から135.60−65へ上昇。 ポンド円は一時200.00−10へ下落、オージー円は84.62−67から84.99−04で堅調な推移となった。 要人発言としては、シュタルク・ドイツ連銀副総裁は「G7による中国人民元に対する更なる変動相場制に近づけるための圧力は続くであろう」と述べ、米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は、「米経済はハリケーン、カトリーナの打撃から回復するが、その被害が金融政策にどのように影響するかについては明らかでない」と述べている。

 13日の東京市場では、ドル円は仲値不足や日経平均株価が下落スタートしたことを受けて、 本邦投資家や石油会社の買い、 110.12から110.68まで上昇した。 またクロス円の買いもこれをフォローした模様。 一方ユーロドルは、軟調な展開から1.2250のオプション・トリガーを試す動きから、1.2271まで下落したが、これに失敗となり1.2317まで上昇。 ただし、戻り売りが厳しい状況は変わっていない。 またポンドドルは1.8187から1.8231で小動きとなった。 またユーロ円は、堅調な展開から、 136.39から135.97まで上昇、 ポンド円も200.55から201.31まで上昇し、オージー円は本邦投資家の買いで、 84.69から85.14まで堅調に上昇した。海外市場では、ポジション調整的なドルの買い戻しが継続する中、米7月貿易収支が予想を下回ることで、ドル買いに拍車をかけたが、8月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回る数字となったことから、債券市場で利回りが低下。 ドルの上昇にストップがかかった形となった。 ただし、対中赤字は過去最高を記録しており、余談を許さない状況で、米中首脳会談の結果が注目される。 ユーロドルは、1.2312から一時1.2250のバリアーとストップをつけて、1.2245まで下落したが、その後は1.2293へ反発して、1.22後半で揉み合いを継続した。 ポンドドルは、1.8238から、1.8181へ下落し、 ドル円は、111円のバリアーを行使して、一時111.06まで上昇したが、その後は110.60へ下落となり、やはりその後は110円後半での揉み合いとなった。 一方クロス円は総じてドル円の上昇に堅調さを保ち、 ユーロ円は、ショート・カバーの買いから136.26まで上昇、 ポンド円も202.20−30、 オージー円も85.25−30へ上昇した。 またカナダ7月の貿易収支が大幅に改善したことで、カナダドルは1.1854から1.1778へ下落した。8月の米財政収支は、499億8000万ドルの赤字になり、前年同月や予想を上回ったが、特にドル売りとはなっていない。 要人発言としては、ブッシュ米大統領が「ハリケーン対応、私が責任を負う」と延べ、スノー財務長官は、「米経済、来年初めまでに持ち直す見通し」と述べた。

 14日の東京市場は、 ドル円では、昨日の上昇からは、岩田日銀副総裁の量的金融緩和の解除を示唆する発言から、110.82から110.42まで下落したが、この位置では、本邦投資家からのクロス円を含んだ円売りに、下げ止まりを見せている。 一方ユーロドルは、1.2257yから1.2305まで堅調な推移も、上値の重い展開が継続している。 またユーロ円は、135.68から136.09で堅調推移。 ポンド円も201.50から201.08−18、オージー円も84.99から85.25−30まで上昇した。海外市場では、欧州中央銀行のトリシェ総裁が欧州議会経済通貨委員会で証言し、今月ワシントンで開催する7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で「人民元の切り上げが協議される」との見通しを示したことから、円買いが強まった。 またNY市場では、8月の米小売売上高が前月比2.1%と大幅減となったが、ハリケーン「カトリーナ」の影響を受けた8月鉱工業生産指数が比較的ニュートラルな結果との判断から、ドルは比較的堅調に推移した。 ユーロドルは、一時1.2335まで上昇も上値が重く、1.22台へ押し戻された。 ポンドドルは、1.8217へ下落したが、その後は1.8303へ反発し、 ドル円は、一時トリシェ発言から109.88まで下落したが、110円前半で揉み合いとなった。 一方クロス円は全般的にドル円の下落に軟調な推移となり、ユーロ円は、135.85から135.31へ下落、ポンド円も201.75−85から200.90−00へ下落した。 またオージー円は、84.81−86から85.15−20で揉み合い気味となった。 

 15日の東京市場は、 仲値不足観測からドル円は、110.30から110.63まで上昇したが、結局大きな不足がなかったことから、110.40まで反落した。 ただし、本邦投資家からのドル買い圧力強く110.73まで反発。 岩田日銀副総裁の「デフレ脱却の展望は明るいと考えている」との発言で上昇は一旦止まった形となった。 一方ユーロドルは、ドイツ連邦議会選挙への懸念やユーロ円の売りに1.2290から1.2196まで大きく下落し、ポンドドルも1.8229から1.8138へ値を下げた。 またユーロ円は、今日、明日のユーロ債の償還や利金の円転ニーズから、135.75から134.86まで下落、 ポンド円も201.54から200.54、 オージー円も85.19から84.79へ値を下げた。海外市場では、イギリスの8月小売売上高が前月比変わらずだったことから失望感のポンド売りが優勢になった。 またNY市場では、この日発表された一連の米経済指標が、ハリケーンの影響も含めまちまちの結果となったことから、市場は方向感を失い、一旦ドル売りポジションを縮小させているようだ。 米新規失業保険申請件数が39.8万件とほぼ10年ぶりの大幅増となり、9月のフィラデルフィア地区連銀業況指数が予想を下回る結果だったことから、ドル売りとなったが、9月のNY州業況指数が事前予想とほぼ一致していたことから更なるドル売りにはつながらなかった。ユーロドルは、1.2239から1.2192の安値をつけたが、その後は1.2225近辺で揉み合いとなった。 またポンドドルは、1.8171からロンドン市場から1.8038まで大きく下落して、ユーロポンドの買いから、安値圏での揉み合いとなり、ドル円は、一時110.17へ下落も、その後は北朝鮮の核兵器製造に関する観測から110.72まで反発した。 一方ユーロ円は債券の償還絡みの売りが継続している模様で、135.15から「中国が人民元の変動幅を拡大させる」との噂で134.55まで下落したが、その後は135円前半を回復している。 またポンド円も一時200.72−82から199.08−18まで急落となったが、200円手前へ回復し、オージー円も84.58−63の安値から84円後半へ戻して引けている。 ニュースとしては、「米財務次官、中国に一段の為替自由化と金融サービス開放を要求」、「主要国中銀、経済状況許せば超緩和策の是正が必要=IMF資本市場局長」、「ユーロ債券市場=100億超ユーロの新規発行債券を容易に消化」、「米ハリケーン、短期的には経済へ明らかに影響=バーナンキCEA委員長」などには反応薄だった。

 16日の東京市場は、海外勢からのドル買い、ユーロ・円の買いでドル円は、110.60から110.94まで上昇。 ただし、111.00のオプションの防戦が控え、 本邦輸出企業、本邦資本筋からのドル売りが上値を抑えて、110.46まで反落した。 一方ユーロドルは、1.2221から1.2310まで堅調な上昇となり、 ユーロ円も海外勢からのショート・カバーで135.24から136.05まで上昇した。 またポンドドルも1.8066から1.8138へ上昇して、ポンド円も199.75から200.49へ上昇。 オージー円は、84.65から85.22まで堅調な推移となった。 海外市場では、ロンドン市場では、まちまちの展開。 特にはユーロ円でモデル系ファンド買戻しが入り、ドル円は上昇したが、ユーロドルは、東京でのショート・カバー気味の上昇からは値を消す展開となった。 またNY市場では、4ヶ月連続で対米証券投資の買い越し額が増加したが、 カトリーナ後のミシガン大消費者信頼感指数が13年ぶりの低水準まで低下した事、カトリーナ援助金による米財政収支の悪化懸念などから、ドルは買い戻されるも高値を維持できなかった。 ユーロドルは、1.2280から一時1.2200まで下落したが、オプションのバリヤーの防戦買いや週末のドイツ連邦議会選挙を控えて、右派連合が優勢と伝えられたことから、1.2248まで反発した。 またポンドドルは、ロンドンでのショート・カバー気味の1.8135まで上昇からは、1.8020まで下落し、1.8082でに引け、 ドル円は、 110.61から北朝鮮の核問題に絡んで6カ国協議が難航との思惑から一時111.47まで上昇した。 またユーロ円も、135.41から136.43へ上昇し、ポンド円もドル円の上昇に201.53へ上昇、オージー円も85.50の高値をつけた。

 19日のアジア市場では、東京勢不在の中、ドイツ選挙における与党の苦戦が材料となり、早朝からドルの買い戻しが進んだ。 またドイツ議会選挙は、連立交渉が長期化するとの見方が強まりユーロ売りが先行した。ユーロドルは、1.275から一時1.2100の安値をつけ、ポンドドルも、ユーロのつられて下落となったが、欧州参入後は、フィナンシャルタイムズで、英中銀の金利政策理事のステファン・ニッケル氏が英国経済に関して、成長の減速が深刻なリスクとなっており短期的に利下げの可能性を暗示したことから、ポンド売りが加速、1.8053から1.7970まで大きく下落となった。 またドル円は、堅調な展開だが、クロス円の売りにそれほど上値が拡大できず、111.32から111.68での推移となっている。 一方ユーロ円は、ユーロの下落から、135.73から135.03へ下落、 ポンド円も201.55−65から200.45−55へ値を下げた。 またオージー円も早朝の85.55−60から、84.95−00へ値を下げている。海外市場では、アジアのドル買戻しの流れからは反発地合となったが、 総じて本日のFOMCを控えて、動きづらい展開となった。 ユーロドルは、1.2120から中東のビッドやポジション調整の買戻しから1.2166へ一時反発したが、上値を拡大できず、ポンドドルは、早朝の欧州市場での下落からは、1.7988から1.8065へ反発。 こちらも上値はCapされたが、1.80台をその後は割れていない。 一方ドル円は、111.61から6カ国協議で、北朝鮮が核放棄を確約したとの報から111.17へ下落したが、このレンジでの揉み合い気味の相場となり、総じてクロス円もレンジ推移を継続した。 ユーロ円は、ドイツ選挙やドル円の下落に135.08まで下落も、原油の高騰から135.50へ上昇、ポンド円は200.57−67から201.22−32での揉み合いとなったが、オージー円だけが、堅調に85.00−05から85.51−56へ上値を拡大した。 主な発言としては、ニッケル英中銀金融政策委員は、「英経済はおそらく回復すると思うが、それが起こらないという深刻なリスクもある。その場合、われわれは対処することができる」と述べ、パラモECB理事は「持続的な原油高がユーロ圏経済見通しを脅威にさらす可能性」、アルムニア欧州委員会委員は「次期ドイツ政権は財政赤字を削減せねばならない」、「ドイツ連邦議会選挙が経済成長に拍車をかける事を期待」と述べた。 ニュースとしては、熱帯性暴風雨「リタ」が今後勢力をハリケーン並みに発達させながらメキシコ湾に到達する見込みと報じられているが、現状は特別のドル売りとはなっていない。

 20日の東京市場は、 5−10日の仲値不足を受けて、ドル円は111.63まで上昇したものの、日経平均株価が1万3千円台に乗せたことや、中東筋からの円買いが出て、111.11まで反落した。 ユーロドルは、一旦FOMC前に利食いが中心となり、1.2133から1.2187まで一時上昇したが、その後は1.21ミドルで揉み合いとなり、ポンドドルも1.8010から1.8081での推移となっている。 一方ユーロ円は、135.63まで上昇も、ドル円、ユーロドルの下落に135.16へ反落となり、 ポンド円は、200.49から201.24でのレンジ推移を継続した。 ただし、オージー円だけは、オージードルが0.77近辺へ上昇したことで、 85.26から85.73まで堅調な上昇となった。 また6カ国協議に関しては、米国務省「北朝鮮の見解は6カ国協議の共同声明と一致しない」、日本「北朝鮮の要求は受け入れられない」、 韓国「北朝鮮の軽水炉要求は予想されたもの、合意を無効にするものではない」、中国「北朝鮮が6カ国協議の共同声明を誤解しているとは思わない」との発言が聞こえたが、結局北朝鮮にみんな翻弄されているだけのようにしか見えない。 海外市場では、ロンドン市場から、米FOMCを控えて模様眺めながら、ポジション調整的なドル買いが進んだが、FOMCで金利の据え置きが決定したことや今後も慎重なペースでの利上げ継続が必要との見解が示されたことで、ドルが買い戻された。 ユーロドルは、ドイツの9月ZEW景気期待指数が予想より低下したが、特段売り材料とならず、ロシア中銀筋の買い観測から一時1.2192の高値をつけたが、FOMCの発表を受けて、1.2111まで下落となった。 またポンドドルも1.8068から1.7980へ下落となり、ドル円は、111.24から112.01まで一時上昇した。 一方クロス円はドル円の上昇に堅調な展開となり、ユーロ円は、135.19から135.97へ上昇、 ポンド円も201.54、オージー円も85.97まで上昇した。 FOMCの声明では、ハリケーン「カトリーナ」の影響は一時的との見解が示され、金利引き上げは9対1で決定し、オルソン理事が反対に回ったことが示された。

 21日の東京市場は、昨日のFOMCの結果を受けて早朝からドル買いが進んだ。 ドル円は一次112.03まで上昇したものの、本邦輸出企業からのドル売り、本邦機関投資家からの9月末に向けたレパトリ売りから、111.45まで反落した。 ユーロドルも1.2111まで下落したが、1.2100には中国筋、ロシア中銀からの買いが控えており、ショートカバーを誘発して1.2217まで大きく反発となった。 またポンドドルも1.7967から1.8090へ反発となり、ユーロ円は、135.54から136.30まで上昇、 ポンド円も200.91から201.80まで上昇し、オージー円は、85.67から86.03で堅調な推移となった。原油先物は、テキサス州に上陸が予報されているハリケーン「リタ」への懸念により67ドル台で堅調に推移。 ニュージーランド・第2四半期経常赤字が悪化したことで、NZドルは軟調な展開となり、ドル円は、日銀の経済・物価情勢展望でCPIの見通しが上方修正されるとの思惑が出ている模様。  海外市場では、ロンドン市場から、ポジション調整とみられるユーロの買い戻しが全般的なドル売りを先導する形となった。 またポンドドルは、英中銀金融政策委員会議事録で金利据え置きが9対0の全会一致で決定されたことが判明したことから買戻しが進んだ。NY市場では、ハリケーン・リタの勢力拡大やFOMCによるインフレ懸念が引き続き、 ドルを圧迫した。ユーロドルは、1.2192から1.2240まで上昇したが、1.2250のオプション・トリガーに上値を阻まれた。 ポンドドルは、1.8044から1.8128へ上昇し、ドル円は111.57から110.97まで一時下落したが、IMFの2005年景気見通しで、「日銀は量的緩和政策の継続が必要」との見方が示されたことから、111.49まで反発した。 一方クロス円では、ロンドンからドル円の下落に調整的な状況となり、 ユーロ円は、136.16から135.73まで一時下落したが、中東筋の買いに下値はホールドされ、ポンド円も200.99−09まで下落したが、201.50−60へ反発した。 またオージー円も85.63へ値を下げたが、更に下落とはなっていない。 

 22日の東京市場は、 ドル円では朝方米系ファンドからの売りで111.33から111.05まで下落も、日本の8月の貿易黒字が激減したことを受けて、投信設定に絡む証券系や本邦輸入企業からの買いで、一時111.83まで反発した。 ただし、その後はユーロ円での欧州勢の売りや岩田日銀副総裁が「消費者物価指数(CPI)は、年末ごろにはゼロないし若干のプラスに転じるだろう」との見通しを示したことで、111円前半へ再度値を落としている。 ユーロドルも、シカゴ筋からの買いで、1.2212から1.2270まで上昇したが、ハリケーン「リタ」が勢力を弱めつつあるとの観測やシニスカルコ・伊経済財務相の辞任報道を受けて、1.2181まで急落となったが、1.22台を回復。 またポンドドルも1.8141から1.8057へ下落となった。 一方クロス円は、ドル円の上昇に堅調となり、ユーロ円は135.87から136.56まで上昇したが、ドル円の下落に136円割れへ下落。 ポンド円も201.98の高値をつけたが、 201.98へ下落となり、 オージー円も86.02まで上昇して、高値に面あわせとなったが、その後は85.53まで値を落としている。 特にドル円やクロス円が同時に左に行っていることから、日本の堅調な株価や景気回復期待がそろそろ盛り上がりそうで、今晩は注意っぽい。 思わぬ展開とならねば良いと思うが。海外市場では、ロンドン市場から欧州勢の利食いとみられるユーロ円の売りが出て、円が買われる展開となったが、 ポンドドルが欧州実需筋に売りや英産業連盟の9月製造受注指数が予想を下回ったことで、大きく売られ、NYでは大型ハリケーン「リタ」の勢力が弱まるとの観測から、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.2238から米企業のレパトリ絡み、米ファンドの売りで1.2131まで大きく下落し、ポンドドルも1.8113から1.7881まで急落となり、ユーロポンドは、0.6742から0.68手前まで買い戻された。 一方ドル円は、福井日銀総裁が「金融政策の変更を急がず」と発言した事から、111.05から111.76まで反発となったが、クロス円は全般的に、軟調な欧州通貨を受けて、値を下げた。 ユーロ円は、スイス筋のオプション絡みの売りで、136.04から一時135.40へ下落、 ポンド円も199.57の安値、オージー円も85.03の安値まで下落となった。

 23日のアジア市場では、東京市場休場のため日中は全般的に小動きとなったが、欧州勢参入後はドル買いが優勢となり、ドル円は111.44から111.80へ上昇。 ユーロドルは1.2162から1.2116まで一時下落となった。 ポンドドルも1.7929から1.7843へ下落となった。 一方ユーロ円も軟調な展開から、 135.71から135.42へ下落、 ポンド円も200.12から199.37、 オージー円も85.09から84.73まで値を下げた。 谷垣財務相は、「G7、中国人民元切り上げ後のパフォーマンスについて意見交換する見込み」と述べ、若干円が買い戻される局面があったが、 その他には大きなニュースは出ていない。本日はワシントンでG7が開催される予定だが、他に主だった経済指標の発表はない。 海外市場では、アジアの静かな動きからは一転して、ロンドン市場で、「中国が人民元の取引変動率を上下1.5%から同3%に拡大」とのニュースで、急速にドルが売られたが、その後は対ドルでの変動幅は据え置かれたことが明らかとなり、NY市場に向けてドルの買い戻しが進む展開となった。 また、ハリケーン「リタ」が“カテゴリー3”へ勢力低下したこともあってドル買いに安心感を与えた。ユーロドルは、1.2171への反発から、1.21のオプショントリガーをつけて、1.2038まで大きく下落。 ポンドドルも1.7913から1.7751へ下落となり、 ドル円は谷垣財務相の「本日の中国人民元変動率の拡大はテクニカルな対応にすぎない」との発言を受けて、 111.00から112円前半の10億ドルとも言われるオファーを飲み込んで112.53までやはり大きく上昇となった。一方クロス円では、ロンドンでドル円の下落に急落する局面もあったが、その後は比較的堅調な動向となり、ユーロ円は、134.92から135.57へ上昇、 ポンド円も198.85から199円後半へ回復。 オージー円も85.64の安値から85.25の高値をつけて高値圏でNY市場を引けている。またG7の声明では、原油価格の高騰に対する危惧が表明され、中国元に関しては最近の改革を歓迎する趣旨が盛り込まれた。

 26日の東京市場では、大企業・製造業景況判断の改善を受けて、ドル円は早朝のシドニーの高値の112.60−65から112.25まで下落したが、投信設定を睨んだ押し目買い圧力強く、下げ渋りその後は112.30−50ゾーンで揉み合いとなった。 ユーロドルは、 1.2041から1.2010まで弱含んだものの、1.2000のオプション絡みの買いや利食いの買戻しで下げ渋ったが、こちらも揉み合いとなっている。 またユーロ円も135.40から135.00へ投売り気味に下落したが、下値はホールドされ、ポンド円は、 早朝から窓を開けて198.96まで下落したが、その後は199.55−65へ反発となり、オージー円は、小動きながら85.00から85.25−30で堅調な推移となった。マーケットでは、ユーロドルの1.2000のオプショントリガーの再トライに注目が集まっており、ドル円も108円ー113円のダブル・ノータッチ・オプションの存在が指摘されている。 海外市場では、主だった指標の発表がないことから、テクニカルな動きに終始した。 ロンドン市場からは、ユーロドルの買い戻しとなったが、 全般的に揉み合いとなった。 ユーロドルは、 ロンドン市場で1.2067まで上昇も、戻り売りに1.2018まで下落となったが、ロシアのパリクラブ返済絡みのビッドやアジア中銀のオプション絡みの買い、また欧州中銀高官の利上げを示唆する発言を受けて 1.2081まで反発した。 またポンドドルは、1.7712から1.7796へ一時上昇し、ドル円は、ユーロ円の買い戻しから112.60まで上昇も、 ユーロドルの上昇に112.09まで値を下げた。 またユーロ円は、欧州系銀行の買い戻しから135.71まで上昇したが、 中国筋の売りから135.09まで下落し、135円ミドルで揉み合い気味となっている。 またポンド円は、199円から199.70−80での揉み合いとなり、オージー円はロンドンの高値となる85.25−30から84.75−80へ一時値を下げた。注目されたグリーンスパンFRB議長の講演は、特にマーケットにインパクトを与えなかったようだ。

 27日の東京市場は、投信設定、年金の買い、月末・期末に向けた本邦輸入企業の買いで、ドル円は112.13から112.98まで上昇した。 ただし、113.00はオプションのトリガーが控え、上値を一旦Capした。 一方ユーロドルは、本国投資法絡みの米系企業からの売りで、1.2083から1.1992まで下落し、 ポンドドルも1.7787から1.7652へ下落した。 またユーロ円は135.39から135.93までドル円の上昇に堅調な上昇となったが、 その後はユーロドルの下落に、135.36−41へ値を落とした。 ポンド円は、199.45から199.99で堅調な推移となり、オージー円も84.83から85.11での推移となっている。海外市場では、ドルの買い戻しが継続したが、特に東京市場からの、9月期末を睨んだ投信の設定の買いからドル円の上昇が目立つ形となった。 NY市場では、ハリケーン・カトリーナ後の9月の消費者信頼感指数が約2年ぶりの弱い数字まで低下し、8月の新築住宅販売件数も予想を下回ったが、 ドルの下落は限定的となり、イエレンSFF地区連銀総裁の「連銀は住宅バブルを収縮させようとすべきでない」、「容認出来ないほど高いインフレになるとは思わない」とのタカ派的発言を受けてドルは堅調な推移となった。 ドル円は、113円のオプション・トリガーをつけて、一時113.52まで上昇。 ユーロドルは、ロンドン市場で、予想を上回る独9月IFO業況指数を受けて、 1.2048へ上昇したが、NY市場では、1.19後半のストップ・ロスをつけて、一時1.1978へ下落したが、下値はアジア中銀のビッドが支えた。 ポンドドルも、1.7706から1.7641へ下落となった。 またクロス円はドル円の上昇に総じて堅調な展開となり、 ユーロ円は、136.60から136.24へ上昇、ポンド円も200.48、オージー円も85.67まで上昇した。

 8日の東京市場は、ドル円では、9月中間期に向けた本邦機関投資家からのレパトリが出たことや須田日銀審議委員の「量的金融緩和解除の時期が近づきつつある」との発言を受けて、 113.42から112.88まで下落したが、外貨建て投信の設定を控えて押し目買い意欲強く下げ渋った。 ユーロドルは、1.20割れのビッド意欲から、1.2005から1.2042へ堅調な推移。ポンドドルも1.7665から1.7715へ上昇した。 またユーロ円は、ユーロ債の償還、利払いが予定されてことから、軟調推移となり136.23から135.81まで下落、一方ポンド円も200.37から199.82へ下落したが、オージー円は、オージードルが、0.7543から0.7588まで上昇したことで、85.35から85.69で堅調な推移となった。 今晩は、外貨建て投信の設定やユーロ円債の償還資金の関係から、ロンドンのフィキシングに注目したい。 ロンドン・フィキシングは、日本時間19:00と24:00の2回。海外市場では、ロンドンからイギリスの第2四半期GDP確報値や9月小売売上高指数が悪化したことからポンド売りが進む展開となった。 しかしながらNY市場で、8月の耐久財受注が予想を大幅に上回ったにも関わらず、ハリケーン前の数値であることから、更にドルが大きく買い進まれることはなかった。 ユーロドルは、米企業のレパトリ絡みの売りに押されて1.1992まで一時下落したが、ドイツ失業者数の大幅減少との噂が広まり、アジア中銀、ロシア中銀、中東筋のビッドが下支えとなり、一時1.2056まで反発した。 ポンドドルは、ユーロポンドの買いから、1.7713から1.7606へ軟調な展開を継続し、ドル円は、ロンドンの安値となる112.93から一時113.45の高値まで上昇したが、上値での輸出の売りをこなせず、112.87まで下落となった。 一方クロス円では、 ユーロ円は、債券償還絡みの売りから135.86まで下落したが、その後は136.23へ反発し、ポンド円は、ポンドドルの下落に一時199.40の安値へ下落した。 またオージー円は、オージードルが0.7500まで上昇したことで、一時85.99の高値まで上昇した。

 29日の東京市場は、ドル円では、高値警戒感から113.11から112.86まで弱含みとなったが、下値では引き続き投信設定の観測から、押し目買い意欲が強く下支えされた。 ただし、期末ということもあって動意は薄い状況。 一方ユーロドルは、下値が堅いとの観測から1.2037から1.2072まで上昇したが、同様に更に買い上げる力に欠けた感じとなっている。 またポンドドルは、1.7660から1.7695での推移となり、 ユーロ円は、ユーロドルの上昇から堅調に136.10から一時136.42へ上昇した。 また、ポンド円は199.59から200.04で軟調気味。 オージー円は、NZドルがNZの第2・四半期GDPが予想を大幅に上回ったため、NZドルの上昇に、85.62から85.93で堅調な推移となっている。海外市場では、ロンドンからポジション調整的なドル売りとなったが、 NY市場では、新規失業保険申請件数が予想より大幅減少したことや米第2四半期GDP確報値に修正が無かった事などからドルの買い戻しが進んだ。ブラジル中銀の「113億ドル規模のドル買い予定がある」との発表もドルを支えた模様。 ただし、月末を控えて全体的には揉み合いとなった。 ユーロドルは、米企業の期末レパトリ絡みの売りやドイツ政局の混迷が引き続き嫌気されて、1.2066から1.2006まで下落したが、下値では中東筋の買いが支えた。 この処弱も保合のポンドドルも1.7673から1.7594まで下落した。 またドル円では、福井日銀総裁の「2006年度以前の量的緩和解除の可能性を排除しない」との発言を受けて、112.67まで下落したが、ロンドン・フィキシングで大口のドル買いが出るとの噂から113.23まで上昇した。一方ユーロ円は、135.74まで下落したが、ファンド筋の買いで136.13へ反発、 ポンド円は、ポンドドルが軟調なことから198.97まで下落となったが、オージー円は、堅調な展開を継続して、85.80から86.00での推移となった。 

 30日の東京市場は、月末、期末要因から仲値不足観測が強まり、ドル円は113.00から113.38まで上昇したが、本邦輸出企業からのドル売りで、112.92まで反落した。ただし、この位置からは米系ファンド筋からの買いや本邦輸入筋の買いで113.42へ反発した。 ユーロドルは、1.2014から1.2058まで上昇した後、欧州勢参入後は、戻り売りに1.2000まで急落的となったが、 この位置はどうにかホールドされている。 ポンドドルも、1.7628から1.7567へ下落となった。 一方ユーロ円は、135.99から136.26でレンジ推移となり、 ポンド円は198.90から199.32で動意に薄い展開を継続しているが、オージー円は、 オーストラリア8月の小売売上高が予想を上回ったことで、オージードルが0.7585−90から0.7620−25へ上昇したことで、 85.81から86.19まで上昇した。主な発言としては、谷垣財務相「デフレは緩やかながら続いており、努力が必要」と述べ、竹中担当相は「量的金融緩和解除時期の具体的判断は日銀が行う」と述べた。 海外市場では、ロンドン市場から、モデル系ファンドからポンドの買い戻しが出たことで、ドル売り気味の展開となった。 ただし、NY市場では、米8月のコアPCE価格指数が連銀容認レンジの上限に達した事や9月のシカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ったことから、ドルの買い戻しとなった。ユーロドルは、1.2014から一時ロンドン・フィキシングでの買いから1.2091まで上昇したが、その後は米企業のレパトリの売りから1.1996まで反落。 ポンドドルも1.7731から1.7575まで下落した。 一方ドル円は、「インドネシアが燃料販売価格の大幅値上げを正式決定」とのニュースを受けたアジア通貨売りで、113.01から一時今年の高値113.73に迫る113.69まで上昇し、クロス円も総じて堅調な展開から、ユーロ円は、136.10から136.85まで上昇、 ポンド円も200.69の高値、オージー円も今年の高値86.35を上回る86.72の高値をつけた。

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