過去の市場概況

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 1日の東京市場は、円売り地合が継続した。 ドル円は、119.67から119.91まで、クロス円の買いニーズから強含みに推移した。 ユーロドルは、1.1775から1.1805でのECB理事会を控えて揉み合い気味。 ポンドドルは、1.7280から1.7308で昨晩の急上昇からは、静かな動きとなった。 一方ユーロ円は141.12から141.30で堅調推移、ポンド円も206.87から207.23、オージー円は88.35から88.62で引き続き堅調な推移を継続しており、NZ円は、84.17から84.46、カナダ円は102.54から102.83、 スイス円は、91.02から91.29で推移となっている。  ロンドン市場では、ECB理事会を控えて小動きな中、円売りの地合が継続した。NY市場では、ECBが5年ぶりの利上げを決定したが、利上げ幅は0.25%に留まり、更にトリシェECB総裁が記者会見で、「一連の利上げの決定でない」との発言したことから、失望感でドル買いが強まった。ユーロドルは、1.1792から1.1690まで下落したが、下値では中銀の買いに支えられた。 ポンドドルは、1.7343から1.17262へ下落したが、ユーロポンドの売りから比較的しっかりとした展開となっている。 またドル円は、120円のオプションをつけて、119.77から120.73まで強い上昇となった。 一方クロス円はドル円の上昇の大きい値を拡大し、ユーロ円は140.78から141.63の高値をつけて、ユーロ円の史上高値を更新した。 またポンド円も209.02の高値とつけて、それまでの高値となる208.13を上回り、オージー円は、89.61、NZ円は84.96、カナダ円は103.62の高値へ上昇した。

 2日の東京市場は、昨日のドル買い地合が継続しているが、特に円の軟調地合が継続した。ドル円は、海外勢からの利食い売りで120.67から120.39まで弱含みとなったが、下値では買い遅れの本邦輸入企業からの押し目買いで、120.70まで反発した。ユーロドルは、1.1742から1.1705まで軟調な推移。ポンドドルも1.7324から1.7274へ軟調な推移となった。一方クロス円は堅調な展開を継続して、ユーロ円は、141.27から141.66で推移、ポンド円は208.40から208.83で揉み合いながら高値を保ち、オージー円は、89.35から89.67の高値をつけ、NZ円は、84.83から85.26、カナダ円は、103.25から103.45、スイス円は、一時91.60近辺の高値をつけている。ノワイエ仏中銀総裁は、「ECBは現時点で、利上げサイクルが始まったとは考えていない」と昨晩のトリシェECB総裁の発言を裏付け、ユーロに軟調さを与えている。 ロンドン市場では、米雇用統計の発表を前に、期待感が先行する形から全般的にドル買いが進んだ。NY市場では、11月米雇用統計が予想通りながら良好な結果と判断されたが、要人発言から乱高下となった。 ユーロドルは、米雇用統計後の下落から、ルクセンブルグ首相兼財務相が「ECBとユーロ圏財務相の金利に関する討論は終了した」とコメントしたことで、1.1750まで上昇したが、ユーロ円の売りに1.1660まで急落。 ただし、このレベルからは、ロシア中銀が「通貨バスケットに占めるユーロの割合引き上げ」を発表したことから、1.1715まで反発して引けた。 ポンドドルも1.7250から1.7378で乱高下となり、ドル円は、一時121.24の高値をつけたが、「スノー米財務長官がG7で円安について協議される」とコメントしたことで、120.19まで急落したが、米財務省が正式に否定してことで、120円後半に反発して、120.59でNY市場を引けた。 一方クロス円もドル円やユーロの動きから、乱高下気味となったが、ユーロ円は、一時141.77の高値をつけて、140.70まで下落となり、141.33と東京での揉み合いレベルで引けた。 ポンド円も一時209.70まで上昇したが、その後208.03へ急落。 209円前後で引けた。その他のクロス円は、全て高値更新となり、オージー円は90.32、 NZ円は86.02、カナダ円は104.22、スイス円は91.78の高値をつけて高値圏で引けている。

 5日の東京市場は、週末ロンドンで開催されたG7で、特別円安懸念が表明されなかったことや谷垣財務相の「最近のドル円は若干動きあるが大きな意味でファンダメンタルズ反映」との発言を受けて、早朝から大きく上昇。 一時121.40の高値をつけた。 一方ユーロドルは、1.1689から1.1719で小動きで、ポンドドルも1.7274から1.7327で推移となった。 またクロス円は、ドル円の上昇から総じて高値を更新して、ユーロ円は、141.98、ポンド円は210.08、オージー円は90.64、NZ円は86.80の高値をつけた。ロンドン市場では、週初で全般的に小動きながら、アジア系と見られるユーロ買いが入り、先般的にドル売り気味の展開となった。 NY市場では、米10年債の利回りが上昇したことで、ドルの買い戻しが入ったが、11月の米ISM非製造業景気指数が悪く、結局ドルは軟調なレベルで引けている。 ユーロドルは、中国の100億ドル相当のエアバス航空機受注のニュースから買いが強まり、1.1691から1.1820まで上昇、ポンドドルも、ブラウン英財務相が英国の2005年度の経済成長見通しを大幅下方修正したことから売られる局面もあったが、1.7294から1.7443まで上昇し、ドル円は121.32から120.71へ値を下げた。 またクロス円は全般的に堅調さを維持して、ユーロ円は、141.72から142.70へ上昇、ポンド円も210.62、オージー円は90.89、NZ円は86.95まで上昇した。

 6日の東京市場は、比較的静かな動向となったが、ドル円では、120.80から121.09まで上昇も、本邦資本筋から利食いの売りが出て、上値をおさえられたが、下値も本邦輸入企業、投信設定の買いが下支え下落は限定されている。 ユーロドルは、1.1796から1.1770まで弱含んだが、大きな動意に薄く、ポンドドルも、1.7404から1.7425での推移となっている。 一方クロス円は相変わらず、堅調な展開を継続しており、ユーロ円は、一時142.41から142.74へ上昇して、ユーロ円の高値を更新。 ポンド円は、210.42から210.85、オージー円は90.72から90.97、NZ円は、86.73から86.92、カナダ円は、104.35から104.68、スイス円は、92.40から92.61で推移している。ロンドン市場では、クロス円の買いが全般的に強まる中、イギリス10月の製造業生産と鉱工業生産が予想外の大幅な低下となったことを受けて、ポンド売りが急速に強まった。 NY市場では、米第3四半期単位労働コスト改定値が下方修正されたことから、債券利回りが大幅低下した事からドル売り気味の展開となった。 ユーロドルは、1.1755から1.1807で比較的レンジ推移、ポンドドルはロンドンで、1.742から1.7314まで下落したが、その後1.7432へ反発して、1.74近辺の堅調なレベルで引けている。ドル円は、121.26まで反発も、120.76へ下落して安値圏で引けた。 一方クロス円は、高値付の感じとなり、ユーロ円は142.82まで上昇も、142.34へ下落、ポンド円も一時211.40の高値をつけたが、209.79へ下落となり、オージー円は91.35の高値、NZ円は87.07の高値、カナダ円は105.06の高値をつけたが、調整気味に反落で終了している。

 7日の東京市場は、ドル円は121.40からの調整的な相場を継続して、120.87から120.57まで下落したが、引き続き下値でのビッド意欲が強く、121.15まで反発した。ユーロドルは、1.1803から1.1738まで軟調な推移となり、ポンドドルも1.7431から1.7340へ下落した。 一方クロス円は、全般的に軟調な展開となり、ユーロ円は、一時142.17からドル円の反発に142.55まで上昇も、その後はユーロドルの下落に、再度142円前半に下落した。 またポンド円は210.49から209.83へ下落、オージー円は、政策金利の据え置きや予想を下回った第3・四半期GDPを受けてm」91.03から90.24へ下落、NZ円は、米系証券によるNZドルが20%過大評価されているとのレポートや米格付け会社S&Pが経常赤字による格付けへの悪影響を示唆したことから、86.70から85.33まで急落となり、カナダ円も104.54から104.16で軟調気味な推移となった。ロンドン市場では、ポジション調整とみられるクロス円の売りが先行する形が継続し、NY市場でも材料難の中、ドルの買い戻しが進んだが、ドル円はクロス円の売りに頭を抑えられる展開が継続した。 ユーロドルは、米企業のレパトリの売りもあって、1.1768から1.1704まで下落したが、下値はアジア中銀の買いに支えられた。 ポンドドルも1.7365から1.7292へ下落し、ドル円は、120.74から121.18で方向感のない取引に終始した。 一方クロス円は全般的に東京市場からの軟調さを継続して、ユーロ円は142.24から141.55まで下落、ポンド円も209.17、オージー円も90.22、 NZ円は84.77の安値まで急落となり、RBNZが金利を引き上げたにも関わらず、安値圏で引けている。

 8日の東京市場は、クロス円の売りが下落する形から、ドル円は121.16から120.50のストップ・ロスをヒットして、120.37まで下落となった。 ユーロドルは、1.1736から1.1703まで軟調推移となり、ポンドドルも1.7329から1.7360での推移。 一方クロス円は、ユーロ円が142.03から141.31へ下落、ポンド円も210.17から209.08へ下落した。 またオージー円も90.57から89.83、NZ円は85.19から84.06へ大きく値を落としている。ロンドン市場では、ポジション調整のドル買いが主流となったが、NY市場では、スマギECB専務理事が更なる利上げを示唆したことや来週のFOMCの声明では、利上げサイクル終了に向け何らかの示唆があるとの噂からドルが大きく下落した。ユーロドルは、1.1741から1.1850へ急上昇、ポンドドルも1.7352から1.7561へ上昇し、ドルスイスは1.2967まで急落した。 一方ドル円は、一時120.77まで反発も日本の第3四半期GDPの発表を控えたポジション調整から119.98へ急落となった。またユーロ円は、渡辺財務官の「ユーロ・円相場はファンダメンタルズに沿っている」との発言から141.36から142.59まで大きく上昇し、ポンド円も208.85から211.07へ強い上昇となり、スイス円は唯一クロス円の中で、直近の高値を上回る92.78の鷹値まで上昇した。 一方オセアニアはどうにか下値をホールドしたが、反発地合は鈍く、オージー円は、89.85−90から90.33−38で推移、NZ円は、84.05−15から84.72−82に反発を限定した。 

 9日の東京市場は、第3四半期GDP改定値が下方修正されたが、あまり影響は出ず投信や本邦輸入企業の買いでドル円は120.29から120.72まで上昇した。ユーロドルは、スマギ欧州中銀専務理事が「12/1の利上げ、当面は十分」と発言したことから1.1826から1.1778へ軟調推移となり、ポンドドルは逆に1.7486から1.7529へ上昇した。 一方ユーロ円は142.12から142.41で揉み合い気味となり、ポンド円は、ポンドの上昇に210.79から211.32まで堅調に推移した。 またオセアニア通貨は本日堅調で、オージー円は、90.17から90.61、NZ円は、84.30から84.78で推移している。ロンドン市場では、全波的に週末のドルの買い戻しやクロス円のポジション調整となった。 NY市場では、ミシガン大消費者信頼感指数が強い数字となったが、ECB高官のタカ派的発言が継続したことや、来週のFOMCを前に、米金利の打ち止めを懸念する向きのドル売りが主流となった。 ユーロドルは、一時1.1767まで下落も、ユーロ金利の先高感から1.1838まで上昇し、ポンドドルも1.7462から1.7567まで上昇した。 またドル円は、120.32から120.76で揉み合いを継続して、クロス円は全般的にロンドンでの調整からは、反発地合となり堅調にNY市場を引けている。 ユーロ円は、141.77まで下落したが、10億ユーロの債券発行に絡む買い、142.68まで上昇、ポンド円も210.39まで下落したが、211.84まで直近の高値を上回る上昇となった。 またオージー円は、90.67へ反発、NZ円も84.92に反発して堅調な展開となり、7日の急落でつけた安値圏を守っており、カナダ円は、103.71から104.34、スイス円は92.11から92.70へ上昇した。 

 12日の東京市場は、豪ドル、NZドルなどの外貨建て投信設定などが相次ぐことや海外投資家のレパトリで、ドル円は120.72から121.07まで上昇した。ユーロドルは、早朝からリープシャー・オーストリア中銀総裁の「現時点ではユーロ圏の追加利上げは計画していない」との発言から、売りに晒されたがその後は1.1779から1.1843へ堅調な推移となり、ポンドドルも1.7513から1.7615まで上昇した。 一方クロス円は全般的に堅調で、ユーロ円は債券絡みの買いが続き142.20から143.15へ上昇、ポンド円も211.18から212.75、オージー円は、90.36から90.95、NZ円は84.70から85.47へ上昇した。ロンドン市場では、中国がドルのエクスポージャーを減らすとの噂からドル売りが優勢となった。 NY市場では、米FOMCを控えて、利上げ打ち止めの示唆が出るとの危惧や中国人民銀行の関係者が「中国、東アジア諸国はドル保有高を削減していくべき」と発言したことから、ドルが大きく売られる展開となった。 ユーロドルは、1.1823から1.1984まで上昇し、ポンドドルも1.7586から1.7773まで値を上げた。 一方ドル円は、120.92から119.53まで久々に大きく下落となった。 一方クロス円は総じて保合気味ながら堅調な展開で、特にユーロ円は、143.62と高値を更新。 ポンド円は、212.92まで上昇したが、下値の212.20−30と揉み合いとなった。 またオージー円は、90.30から91.95、カナダ円は103.73から104.69、スイス円は93.14で上値をCapされた。 

 13日の東京市場は、FOMCの発表を前に全般的に小動き。 ドル円は、朝方昨日の安値からの反発で、輸入企業の買いから119.68から120.00まで上昇したが、 この位置では戻り売りに押された。 ユーロドルも1.1947から1.1971でショート・カバー気味な推移、 ポンドドルも1.7725から1.7775で揉み合いとなった。 またユーロ円は、143.14から143.39で、債券投資と利金の円転玉とのMixからレンジ推移、ポンド円も212.45から212.87、オージー円は90.43から90.74で動意の薄い展開となっている。  ロンドン市場では、FOMCを前に欧州勢からのポジション調整のドルの買戻しとなったが、12月ZEW景気期待指数が大幅上昇したことで、一時ユーロ買いが強まった。NY市場では、低調な米11月の小売売上高やFOMCで予想通り0.25%の利上げ決定も、声明の文言変更から「利上げも最終局面に近付いている」との見方が強まり、一時大きくドルは売られたが、その後は利食いに押された。 ユーロドルは、1.1906から1.1988で推移、ポンドドルは1.7656から1.7766で、結局1.77を挟んだレンジ的な動向となった。 またドル円は、ロンドンで本邦機関投資家の大口買いで120.48まで上昇したが、FOMC後には119.64まで急落。 ただし、この位置からは買い戻しが強まり120円前後の展開で引けている。 一方クロス円は全体的にサイド・ライン的で、ユーロ円は、143.13から143.59、ポンド円は、211.93から213.04、オージー円は90.83で上値を押さえられて、90.38へ下落、NZ円も85.32から84.73へ値を落とした。 一方カナダ円は、カナダの堅調な11月景気先行指数を受けて、ドルカナダが一時1.1487へ下落したことで、堅調に104.51へ値を上げた。 

 14日の東京市場は、予想を下回った12月日銀短観を受けて、ドル円は120.22まで上昇したが、米国の利上げ打ち止め感を背景に、米系ファンド筋、本邦輸出企業、本邦機関投資家からのドル売りで、118.48まで急落となった。 ユーロドルも1.1931から1.2000のオプションのトリガーをヒットして、1.2038まで強い上昇となり、ポンドドルも1.7686から1.7760まで上昇した。 一方クロス円は、ドル円の急落からやはり大きく値を下げ、ユーロ円は、143.58から142.39、ポンド円は212.71から210.26まで下落。 また本邦証券筋からの売りで、オージー円は90.53から89.40、NZ円は、84.80から83.88まで急落となった。ロンドン市場では、東京に続いて米金利の打ち止め感から、ポジション調整のドル売りが継続した。 またNY市場でも米貿易赤字の過去最大額の大幅更新をきっかけに、米利上げの最終局面との思惑から、ファンド筋のキャリートレードを解消する動きが大きく円買いを誘った。 ユーロドルは、1.1988から1.12062で堅調な揉み合いとなり、ポンドドルは、ロンドンで失業率の悪化から1.7811から1.7687まで下落も、その後は1.7772に反騰してその後は揉み合いとなった。 特に注目はドル円で、118.76から116.71まで急落となり、クロス円も軒並み暴落気味の下落となった。 ユーロ円は142.71から140.17の安値をつけ、ポンド円は、206.92まで6円弱の大きな下落となった。 またオージー円も88.26、NZ円も82.52、カナダ円が101.24、スイス円は91.07まで値を崩したが、ドル円が117円ミドルまで反発して引けたことで、クロス円も安値圏からは反発して引けている。

 15日の東京市場は、5−10日の仲値需要から、ドル円は117.35から117.70まで上昇したが、戻り売りに押され、夕方には116.35まで急落した。 ユーロドルは、1.1961から1.2018で堅調な推移、ポンドドルも1.7684から1.7742で推移したが、クロス円も軒並み戻りを限定されて、欧州参入後は急落となり、ユーロ円は141.14から139.63へ下落、ポンド円は208.62から206.02へ下落、オージー円は、88.87から87.28、NZ円は、83.30から81.12へ下落となっている。 ロンドン市場では、ポジション調整の円買いが継続し、スイス中銀が政策金利を0.25%引き上げたことや、トリシェECB総裁が「インフレ圧力が高まるのを待たずに対応すべき」と発言したことから、ユーロ買いが一時強まったが、NY市場では、対米証券投資の買い越し額が過去最高を記録するなど一連の経済指標が堅調なことから、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.2040から1.1936へ下落し、ポンドドルも1.7747から1.17614へ下落した。 一方ドル円は、引き続き戻り売り圧力から115.82の安値をつけたが、その後116.78へ反発したが、引けでは106円前半に下落して引けている。 またクロス円も総じて値を下げたが、一旦の下げ止まりが見える展開となり、ユーロ円は140.18から138.99まで下落し、ポンド円は204.98、オージー円は86.74の安値をつけた。 

 16日の東京市場は、本邦証券筋、米系証券筋からの売りでドル円は116.52から115.61まで下落したものの、本邦輸入企業からの買いで下げ渋り、ショートカバーを誘って、上昇も上値を116.25−30で押さえられて再度115.70近辺まで下落した。 一方ユーロドルは、1.1937から1.1981で堅調な推移となり、ポンドドルも1.7628から1.7664で推移した。 クロス円は全般的に、本邦資本筋からの売りで軟調な展開となり、 ユーロ円は139.40から138.20まで下落、ポンド円も205.52から203.94、オージー円は87.01から86.10まで下落となった。福井日銀総裁は、「金融政策で意欲先行は一切ない」、「政府とは日銀法の趣旨にのっとり意思の疎通を図っていく」と政府との軋轢を否定した。 ロンドン市場では、信託銀行から円売りが入り、一時ドル円、クロス円ともに上昇し、独12月IFO業況指数の上昇を受けてユーロ買いが強まった。 NY市場では、米7−9月期の経常赤字が過去最大を記録した前期から改善した事で、ドルの買い戻しが出たが、米金利先高感の後退や円キャリー・トレードのポジション調整がドルの上値を抑え、結局ドルは安値圏で週末の取引を終えた。ユーロドルは、1.1967から1.2027へ上昇し、ポンドドルも1.7660から1.7744へ上昇した。 またドル円はロンドン市場で116.52まで反発も、結局NY市場での116円台の取引から急速に値を落として115.65の安値をつけて、安値圏でNY市場を引けている。 またクロス円はこの影響からロンドン市場での反発分を消して、やはり安値圏へ再下落で引けている。ユーロ円は一時139.789まで上昇したが、139円を割れて終了、ポンド円も206.37の高値から205円台前半へ下落。 オージー円は87.07から東京の安値を下回り、85.93へ下落、NZ円は東京の高値で上値を押さえられて、79.65近辺の安値との揉み合いとなり、カナダ円は、100.84から99.69へ下落、 スイス円も再度東京の安値圏へ下落して引けている。

 19日の東京市場は、早朝から先週の軟調地合を引き継いで115.52まで弱含んだが、米系ファンドのショートカバーや輸入筋のビッドで、116.59まで反発した。 ユーロドルは、1.2004から1.2040で小動き、ポンドドルも1.7687から1.7727で推移した。 またクロス円もドル円の上昇に全般的に堅調で、ユーロ円は、138.91から140.04へ上昇、ポンド円も204.40から206.51、 オージー円は、85.88から86.93、NZ円は79.46から80.65、カナダ円は99.53から100.59まで上昇した。パパデモス欧州中銀副総裁は、「追加利上げについては何も決定していない」と述べたが、特別これでユーロが売られることはなかった。ロンドン市場では、円の買い戻しがやや優勢になり、ビーン英中銀金融政策委員のハト派的な発言からポンド売りが先行した。 NY市場では材料難の中、全体的に揉み合いとなったが、クロス円の売りに円が堅調に推移した。 ユーロドルはIFO経済研究所がドイツ経済成長見通しを上方修正した事かから底堅く推移し、1.1975から1.2031で取引され、ポンドドルは、1.7703から1.7592へ下落した。 ドル円は、116.45から115.90まで下落となり、クロス円は全般的に東京での反発分を消してしまった。 ユーロ円は139.99から139.02へ下落、 ポンド円も204.10下落した。 またオージー円は香港のM&A絡みの話しからオージードルが0.74割れまで下落したことで85.80へ値を下げ、NZ円は79.80、スイス円も89.58まで値を下げた。 また特にカナダ円は、10月のカナダ国際証券投資状況が予想の範囲に収まり、ファンドやシカゴ筋の失望感からドルカナダが1.1700まで上昇したことで、99.15近辺まで値を下げた。

 20日の東京市場は、本邦証券会社からのオセアニア通貨の買いや輸入筋の決済買いで、ドル円は115.97から116.80へ上昇した。 ユーロドルは、1.2014から小動ながら1.1960まで軟調に推移し、ポンドドルも1.7634から1.7577へ下落した。 一方クロス円には大分落ち着きが見えて、ユーロ円は139.30から139.95、ポンド円は204.44から205.51、オージー円は85.77から86.46、NZ円は79.69から80.48、 カナダ円は99.17から99.99、スイス円も89.74から90.14まで堅調に上昇した。日経平均株価は、15、641.26円で、249.78円高で終了し、李徳水・中国国家統計局局長は、「中国が人民元制度を改革してから、まだ6カ月もたっていない。それほど頻繁に変更することは不可能」と述べた。ロンドン市場では、一時欧州通貨を中心にドル買いが優勢になったが、NY市場では、米住宅着工件数が予想以上に増加したことから、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.1990から薄商いの中1.1840まで大きく下落、ポンドドルも1.7684から1.7528へ値を落とした。 ドル円は、116.36から117.30まで久々の上昇となった。 ただし、クロス円は、ドル円の上昇にも関わらず、欧州通貨の軟調な動向からロンドンの高値からは値を落とした。 ユーロ円は、139.84から138.57へ大きく下落となり、ポンド円も206.02から205.10−20へ値を落とし、オージー円は86.65まで下落、NZ円は東京レンジ内での揉み合いとなった。 特にスイス円は、直近安値を下回り、89.20処へ値を下げた。

 21日の東京市場は、本邦機関投資家からの売りでドル円は、117.33から116.75まで下落したものの、投信設定に絡む買いから、117.20近辺まで反発した。 ユーロドルは、小動きだが、ショートカバーが優勢となり1.1856から1.1893での推移となり、ポンドドルも1.7541から1.7590で推移した。 またクロス円は、総じてドル円の上昇に堅調も、全体的に揉み合いとなった。 ユーロ円は、138.80から139.32で推移、 ポンド円は205.28から205.93、オージー円は、85.72から86.25での推移。 また第3四半期経常収支が予想より大幅悪化したNZ円は、80.02から79.49まで値を下げた。 その他カナダ円は99.54から100.04、スイス円は89.36から89.76での推移となった。ロンドン市場では、複数の関係筋からの話で「ECBは3月に0.25%の追加利上げ実施見込み。2006年に少なくとも2回利上げ実施する見通し」との噂から、ユーロ買いが強まったが、英中銀金融政策委員会議事録で、金利据え置き決定が8対1となったことを受けて、ポンド売りが優勢になった。 一方NY市場では、米第3四半期GDPデフレーターが上方修正されたことから、一転ドル買いが強まった。ユーロドルは、1.1913から1.1802へ下落、ポンドドルも1.7585から1.7383へ値を下げた。 ドル円は116.94から117.54まで上昇した。 またクロス円は全般的に揉み合いの中、ドル円の上昇が鈍く、上値の重い展開となった。 ユーロ円は139.39から138.55へ下落。 ポンド円も204.11へ値を下げた。 またオージー円は比較的しっかりで東京レンジでの揉み合い。 NZ円は、80.02から徐々に値を下げた。

 22日の東京市場は、投資設定に伴う仲値不測観測を受けてドル円は117.31から117.65まで上昇したものの、利食いに117.26まで下落した。ユーロドルは、1.1817から1.1840で小動き。 ユーロ円は、138.79から139.21でドル円に連れ高に推移した、 またオージー円は、85.80から86.28、ポンド円は204.58から205.15、カナダ円は100.47から100.83で堅調な推移となった。またニュージーランド第3四半期GDPの発表を受けたNZ円は、追加利上げ観測が後退したため79.72から78.80まで下落した。ロンドン市場では、イギリスの第3四半期の経常収支が過去最高となり、ポンド売りが優勢となった。NY市場では、11月のコアPCE価格指数が低水準にとどまり、リッチモンド連銀総裁が「米金利は中立水準に近い」と発言しこともあって、債券利回りが低下したことからドル売り気味の展開となった。 ユーロドルは、1.1811から1.1898へ上昇、ポンドドルは、ロンドンで1.7339まで下落も、その後は1.7431まで反発したが、引けベースでは1.74を割り込んでNYを終了した。 また円絡みはキャリートレードの手仕舞いが継続して、大きく値を下げた。 ドル円は117.55から116.41へ下落、ユーロ円は、139.13から138.29へ下落、ポンド円は203.50のキーポイントを下回り、大きく202.32へ値を下げ、 オージー円は85.12、NZ円は78.31、カナダ円は99.66、スイス円は88.81まで軟調推移となった。 

 23日のアジア市場では、クリスマス連休を控えた週末で、東京市場が天皇誕生日で休場なことから、動意は薄く、ドル円は116.45から116.75、ユーロドルは、1.1865から1.1885、ポンドドルは1.7374から1.7404、ドルスイス1.3101から1.3122での推移となり、クロス円も小動きでユーロ円は138.33−138.62、 ポンド円は202.47−202.97、オージー円は85.07−85.35での推移となっている。ロンドン市場は、クリスマス連休を控えた週末で、動意に乏しく全体的に小動きの状態が続いた。NY市場では、耐久財受注やミシガン大消費者信頼感指数などの指標が予想以上に強かったことで、一時ドルが買われたが、その後の新築住宅販売が急減したことから、ドルは急反落となった。 ユーロドルは、1.1830から1.1885で推移、ポンドドルも1.7307から1.7397で推移し、ドル円は116.90から116.13へ下落した。 一方クロス円は、キャリートレードの手仕舞いが継続して、軟調な推移となり、ユーロ円は138.65から137.60へ下落、ポンド円も201.12へ急落となり、オージー円は84.51、NZ円は84.51へ値を下げた。 

 26日の東京市場は、クリスマス休暇の中、動意は薄いがドル円は、金曜日の安値から仲値に向けて反発気味に推移するも、本邦輸出企業、本邦機関投資家、モデル系ファンド、スイス系銀行からの戻り売りで116.48から116.00まで下落したが、その後は押し目買いから116.58まで反発した。ユーロドルは、1.1875から1.1833まで軟調な推移となり、ポンドドルも1.7319から1.7353での小動きとなった。 またユーロ円は、モデル系ファンドからの売りで138.12から137.60へ軟調な展開も、ポンド円は、201.17から202.03で揉み合い、オージー円は、84.71から85.17、NZ円は、78.16から78.62で堅調な推移となり、カナダ円は99.29から99.88での推移となった。  海外市場は、ほとんどの市場がクリスマス休暇で動きはなかったが、ドル円は116.25レベルへ下落、ユーロドルは、1.18ミドル、ポンドドルは、1.7335−40で揉み合い、ユーロ円は、137円台後半、オージー円は84円台へ押し戻されている。

 27日の東京市場は、 消費者物価指数がプラスに転ずるも、円買いとならず、発表後ファンド筋のショートカバーやクロス円買いが入ったことで、ドル円は116.32から117.29まで、 クリスマス休暇の狭間の東京市場で強い上昇となった。 ユーロドルは、1.1832から1.1853で小動きとなり、ポンドドルも、海外勢不在から1.7301から1.7333で動意の薄い展開となっている。 一方クロス円は、このところの軟調な展開から一転して、堅調な推移となり、 ユーロ円は137.75から138.83へ上昇、ポンド円は、201.53から202.97へ上昇し、オージー円は、NZ円は本邦証券&邦銀の買いで、それぞれ84.89から85.55、78.50から79.14へ上昇した。 またカナダ円は、99.61から100.44、スイス円は、88.62から89.18までやはり堅調に上昇した。ロンドン市場が休場の欧州市場では、薄商いの中、全般的なドル売りが一時優勢となったが、NY市場では、材料難の中米12月のリッチモンド連銀製造業業況指数が予想から大幅低下となったことから、ドル売りとなったが、年末を控えた米企業のレパトリ・ニーズが残っており、結局ドルは底堅く引けた。 ユーロドルは1.1878から1.1826へ下落、ポンドドルも1.7388から1.7266へ値を下げた。 またドル円は116.85から117.45へ上昇し、クロス円はキャリートレードの新規再開の動きから堅調な推移となり、ユーロ円は138.50から139.07へ上昇、ポンド円も一時203.49へ上昇した。 またオージー円やNZ円は東京レンジ内の高値から小緩む展開。 カナダ円は、ドルカナダが1.1745まで上昇したことで、軟調気味な推移となった。

 28日の東京市場は、豪ドル建て投信設定、米系証券によるユーロ円の買いなどキャリートレードの再構築と見られる動きが出て、ドル円は117.33から117.50まで上昇も、本邦輸出企業からの売りに抑えられて、117.08まで下落した。 ユーロドルは、欧州勢参入後月末に向けたユーロ買いが入り、下値が底堅かったこともあって、1.1826から1.1927まで大きく上昇した。 またポンドドルも、1.7282から1.7400まで上昇した。 一方クロス円は総じてしっかりとした展開から、ユーロ円は138.83から139.73まで上昇、ポンド円は202.56から203.43、オージー円は85.02から85.57、特にNZ円は、78.33から80.05まで120BPも上昇した。 またカナダ円は99.91から100.23で比較的出遅れた感じで、スイス円は、89.05から89.74まで値を上げた。ロンドン市場では、独1月のGFK消費者信頼感指数の上昇を受けたユーロ買いから全般的なドル売りとなったが、NY市場では、米12月の消費者信頼感指数がハリケーン来襲前の水準に回復した事でドルにフェイバーとなったが、その後は米企業のレパトリの噂などから、ドル買いがドル買いを呼ぶ形で、商いの薄い中理由のよく判らないドルの急上昇となった。一部年末要因の需給関係が影響しているとの見方が強い。 ユーロドルは、1.1932から1.1813へ急落となり、ポンドドルは特にユーロポンドの買いから、1.7410から1.7132へ大きく急落し、ドル円は116.98から117.95へ値を上げた。 またクロス円もこういった乱高下からまちまちの相場となったが、ユーロ円は139.18から139.93へ上昇、ポンド円は、一時203.81まで上昇も、その後は201.85へ急落した。 またオージー円は86.03、NZ円は80.31まで堅調に値を伸ばし、カナダ円はドルカナダが1.1615まで急落したことで、101.31まで大きく上昇した。

 29日の東京市場は、仲値に向けた本邦輸入企業の買いでドル円は117.71から117.99まで上昇したが、上値では本邦輸出企業の売りで上値を押さえられた。 ユーロドルは、1.1830から1.1882での推移、ポンドドルも1.7165から1.17236で揉み合いで推移した。 一方クロス円は全般的に揉み合いも底堅い動向で、ユーロ円は、139.38から139.87、ポンド円は202.22から203.11、オージー円は85.74から86.15、NZ円は80.00から80.35での推移となった。 ロンドン市場では、ドルが全般的に強含む展開になったが、NY市場では、低調な中古住宅販売件数を受けて、ドルが売られたが、年末を控えて乏しい動きとなった。 ユーロドルは1.1820から1.1874、ポンドドルは、ロンドン・フィキシングでの買い需要や英ヒルトングループの買収絡みの噂で1.1.7169から1.7283まで上昇、ドル円は117.74から117.95での推移となった。 またユーロ円は139.33から139.88東京レンジでの推移。 ポンド円は一時203.49まで上昇し、オージー円も86.38、NZ円は80.44まで上昇した堅調な推移となった。

 30日の東京市場は、年末需要のドルからから本邦輸入企業からの買いで、ドル円は117.78から一時118.17まで強含んだが、米系ファンド筋からの大口のドル売りで、薄商いの中117.01まで急落した。 ユーロドルは、クアラルンプールの米大使館の閉鎖を材料視され1.1831から1.1888へ上昇、ポンドドルも1.7230から1.7290へ上昇した。 一方クロス円はドル円の急落に軟調推移となり、ユーロ円は139.83から138.98まで下落、ポンド円も203.60から201.83へ値を下げ、オージー円も86.48から85.90、NZ円は、80.69から80.10へ値を下げた。 ロンドン市場は、 反対にドルの買い戻しが進み、NY市場でも年末要因からドルの買い気味の展開となったが、 特に大きな動向とはならず、 保合気味のレベルで年末の取引を終了した。 ユーロドルは、一時短期筋の投げで1.1778まで下落したが、1.1849で終了、 ポンドドルも1.7280から1.7166へ一時下落したが、1.7229での引けとなり、ドル円は一時118.15まで値を回復して、117.75で年末の取引を終了した。 一方クロス円は全般的にキャリー・トレードの買いが入り、しっかりとした展開となり、ユーロ円は138.73から139.72へ上昇、 ポンド円は東京レンジでの揉み合いから、202.87近辺で終了し、オージー円は底堅く86.63の高値をつけて、86.30レベル、NZ円は80.36レベルで終了した。

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