過去の市場概況

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2006年 03月 02月 01月

 最新

 3日の東京市場は、3月日銀短観で大企業・製造業業況判断指数が予想を下回ったことや本邦の機関投資家や投信から新年度の外債投資玉が入り、ドル円は堅調に117.57から118.80まで上昇した。一方ユーロドルは、1.2123から1.2033まで軟調な推移となり、ポンドドルは、1.7362から1.7252まで東京では珍しく大きく下落となった。 またクロス円は、ドル円の上昇に総じて堅調で、ユーロ円は142.42から143円まで上昇、ポンド円も204.06から205.24、オージー円は83.96から84.86まで強い上昇となった。ロンドン市場では、東京で円が売られた地合からのポジション調整的な動向となった。 またNY市場では、米ISM製造業景気指数が予想に反して低下した事を受けてドル売りが加速した。 ユーロドルは、1.2044から1.2149へ上昇、ポンドドルも1.7251から1.7405まで上昇した。 またドル円は118.67から117.64まで言って来いの展開となり、クロス円は総じて揉み合い気味もオセアニア通貨は強い上昇から利食い売りに反落した。 ユーロ円は142.57から143.06で神経質な動向となり、ポンド円は204.20から205.10の揉み合いが継続。 オージー円は、85.02の高値から84.05−10へ下落、NZD円は72.85−90から71.65−75レベルへ下落となった。

 4日の東京市場は、昨日の下落からはショート・カバー気味に117.63から117.95まで上昇も、成思危全人代副委員長の「米国債売却」発言や米系ファンドの戻り売りから一時117.51まで下落した。ユーロドルは、1.2120から1.2165で堅調な推移となり、ポンドドルも1.7377から1.7444へ上昇した。 一方クロス円は総じて揉み合い気味で、ユーロ円は142.70から143.09で堅調な推移。 ポンド円は204.41から205.14へ上昇した。 またオージー円は83.80から84.29での揉み合い気味も、NZD円は金利先安感が再燃して、71.77から70.68まで大きく値を下げている。ロンドン市場では、ECB関係者の発言として「ECB理事会メンバーの大多数が5月の利上げを望む」との報道からユーロが買われる展開となり、NY市場では、メドレー・グローバルが「5%での米利上げ打ち止め可能性」を再確認したリポートを発表したことを受けて、ドル売りに拍車がかかった。 ユーロドルは、特に1.2152から1.2277まで上昇、ポンドドルは1.7439から1.7576へ上昇したが。ドル円は金利差を見越したクロス円の買いニーズから下値を117.23で限定して、保合ムードとなった。 一方ユーロ円はユーロの金利先高感から、ユーロ導入後の高値143.62を上抜け、144.13まで強い上昇となり、しかも高値圏を維持して引けた。 またポンド円も英50年債への投資思惑から、206.36まで久々の上昇となった。 その他オセアニア通貨では、ロンドン市場で投機的なNZDドル売りが出たが、待ってましたのショートカバーからは、NZD円は、70.72の安値から71.80へ反発。 オージー円も84.80まで上昇した。 

 5日の東京市場は、ホーニグ・カンザスシティー地区連銀総裁の「米FF金利は中立的レンジの上限にある可能性」との発言からドル売りの展開となった。 ユーロドルは、1.2243から1.2285へ上昇したが、1.2300のオプションの防戦に上値を阻まれた。ドル円は、ユーロ円の売りなどから117.57から116.68まで下落、ポンドドルは、1.7536から1.7616へ上昇した。 一方ユーロ円は、昨日の急上昇から利食いが先行して、輸出企業の売りから144.10から143.22へ下落となり、ポンド円も206.27から205.20へ下落した。 また金利据置が発表されたオージー円は、起債に絡む買いで朝方は84.92まで上昇したが、その後は利食い売りに84.35へ下落した。ロンドン市場では、イギリスの2月製造業生産、鉱工業生産の低下を受けてポンド売りが強まり、ユーロポンドが久々の0.70台乗せを実現、ユーロ円も144円台を回復した。NY市場では、ISM非製造業指数が予想外に上昇した上、スノー米財務長官が「3月の雇用統計は強い内容になる」との見方を示したことから、ドル買い気味も、大きな流れとはならなかった。 ユーロドルは金利先高感を受けた買い意欲が大勢で、1.2248から1.2306へ上昇したが、1.2320−30近辺のオプションの防戦に上値を阻まれている。 ポンドドルは、1.7602から一時1.7482まで下落したが、1.75台を回復して引けた。 またドル円はロンドンの116.96の安値から一時117.78まで上昇したが、利食いに押され117.28まで軟化した。 一方クロス円は総じて金利差妙味の円売りで堅調な展開が継続しており、ユーロ円は143.38から144.53へ上昇、ポンド円はポンドドルの売りから、205.36−46から206.06−16での揉み合いとなり、オージー円は、オージードルが0.73に迫る反発となっていることから、強い上昇となり85.58へ上昇、NZD円も72.27まで値を上げた。

 6日の東京市場は、ドル円は、本邦資本筋やシカゴ筋の買いで117.30から117.80まで上昇したが、直近上下をこなしてしまった感じから動意に薄く、このレンジでの揉み合い気味の相場となった。 一方ユーロドルは、1.2274から1.2315まで、神経質ながら金利先高感をベースに堅調に推移し、ポンドドルも1.7510から1.7555での推移となった。 またユーロ円は、早期には利食いに下押したが、下値を144.22で限定して144.70まで上昇し、ポンド円も205.59から206.22へ値を上げた。 その他オージー円では、3月豪州失業率の改善を受けて、85.32から85.97へ上昇し、NZD円も71.97から72.59一時値を上げた。 ロンドン市場では、ECB理事会を前にユーロドルは、1.2330のストップ・ロスを狙う動向から1.2335の高値をつけた。 NY市場では、注目のECB理事会で金利の据置が決定し、トリシェ総裁が、市場の5月利上げを否定する発言を行なったことから、ドルの買い戻しが進んだ。 ユーロドルは、1.2335から1.2196まで大きく下落し、英中銀が金利を据え置いたポンドドルも1.7597から1.7490へ下落したが、ユーロポンドの下落からポンドドルの下落幅は制限された。 またドル円は117.26から117.99へ上昇した。 一方クロス円はまちまちの動向となったが、ユーロ円は144.88から143.67へやはり大きく値を下げ、 ポンド円は206.87の高値をつけて小じっかり。 その他オセアニア通貨は堅調で、オージー円は86.21の高値をつけ、NZ円も72.62まで上昇し、久々にカナダ円も102.30の高値まで上昇した。

 7日の東京市場は、米国3月の雇用統計の発表を控えて動きづらい展開も、ドル円では本邦資本筋、本邦輸出企業からの売り117.98から117.55へ弱含みも、下値では本邦資本筋、本邦輸入企業などの買い意欲から、レンジ気味な揉み合いとなった。 ユーロドルは、昨日の失望感から1.2233から1.2166まで弱含みとなり、ポンドドルは、ユーロポンドの売りから1.7490から1.7525で揉み合いに推移した。 一方クロス円はまちまちの展開だが、ユーロ円は144.00から143.18へ下落、ポンド円も206.57から205.65へ軟調な下落となったが、オージー円は、本邦資本筋の買いで85.69から86.18で堅調推移となった。ロンドン市場では、米雇用統計待ちから、全体的に小動きとなった。 NY市場では、米失業率が4.7%に低下し、非農業部門雇用者数も前月比+21.1万人と予想を上回ったが、当初は良い数字が織り込まれていた面もあって、ドル売りに反応したが、その後米10年物国債の債利回りが2002年6月以来の高水準に上昇したことから、ドルが全面高となった。ユーロドルは、1.2224から1.2090へ下落、ポンドドルも1.7534から1.7394へ値を下げ、ドル円は117.42から118.40まで上昇した。 一方クロス円は、引き続きユーロ円が引っ張る展開だが、ユーロ円は、143.71から142.70まで下落したが、引けでは143円台を回復した。 ポンド円は、一時205.13まで下落したが、その後は206.29−39へ反発した。 またオージー円は、オージードルが0.7350のオプションを超えられずに、86.31から85.70−75へ一時値を下げ、NZD円は、71.86から72.48で乱高下気味の展開となった。

 10日の東京市場は、5−10日に関わらず、買いがあまり出た感じとならず、本邦輸出企業や機関投資家からの散発的なドル売りで、118.25から117.90まで下落したが、基本的に動意が薄く、揉み合い的な動向ならが、欧州時間には118.28まで反発した。 ユーロドルも東京では動意が薄く、1.2090から1.2130での推移となった。 一方ユーロ円も143.20から142.85まで下落したが、金曜日に安値を割れず、143.30へ反発、ポンド円は堅調に205.68から206.23へ上昇、オージー円も85.68から86.08へ値を上げた。ロンドン市場では、ユーロ円が主導する形から、円売りが主導する相場となった。NY市場でも、材料難の中、米利上げ長期化観測とバイズFRB理事の「政策金利は適切水準に近づいた」とのハト派発言との狭間にたって、相場は方向感を失う展開となった。 ユーロドルは、1.2130から1.2076へ下落したが、1.21台を回復、ポンドドルは、ユーロポンドの売りから1.7376から1.7472で推移、ドル円は、118.16から118.71まで上昇した。 一方クロス円は総じて堅調な形から、ユーロ円は143.21から143.58へ上昇、ポンド円も206.87、オージー円も86.50へ上昇した。

 11日の東京市場は、日銀金融政策決定会合、福井日銀総裁会見を控えて動意に乏しい展開。 ドル円は118.26から118.59まで上昇したが、結果にサプラズがなく、 小動きが継続して上値は118.80のオファーを前に慎重。 ユーロドルは、リープシャー・オーストリア中銀総裁が、6月の利上げの可能性を示唆する発言を行なったことから、欧州時間に動意が出て、1.2090から1.2143へ上昇した。 またユーロ円もこれを受けて、143.28から143.83へ上昇し、その他クロス円は総じて堅調な展開となり、 ポンド円は206.10から206.73へ上昇、オージー円も86.76の高値、NZ円も72.44の高値、カナダ円も103.42の高値をつけた。ロンドン市場では、ドイツの4月ZEW景気期待指数が予想を下回ったことや英2月貿易収支の赤字幅が予想を上回り、修正された1月分の赤字幅が過去最大を記録したことから、ドル買いが強まったが、それ程大きな影響は出なかった模様。 NY市場では、材料の薄い中、イラン核開発開始ニュースによる地政学的リスクの高まりや米債券金利の下落を受けて、ドル売りが強まった。 ユーロドルは、1.2097から1.2155へ上昇、ポンドドルも1.7394から1.7495へ上昇した。 またドル円は118.90の高値をつけたが、その後118.18まで下落となった。 一方クロス円は総じて堅調な地合を継続したが、高値圏は維持できていない。 ユーロ円は143.97へ上昇したが、本邦機関投資家の売りをこなせず143.57へ下落、 ポンド円も一時207.34の高値へ上昇、オージー円も86.98の高値をつけた。

 12日の東京市場は、日本の2月経常黒字が増加となり、収支黒字が過去最大を記録したことを受けて、ドル円は、118.335から117.83まで下落したが、下値ではショート・カバー意欲やオプション絡みの買いが控え、更に下落とならずその後は118.05−35内での保合となった。 ユーロドルは、1.2138っから1.2169で比較的堅調な推移となり、ポンドドルは1.7492から1.7548での推移となった。 一方クロス円は総じてドル円の調整に値を下げたが、比較的堅調な位置で下げ止まりを見せている。 ユーロ円は、143.71から143.23へ下落したが、ユーロ債投資のビッドが支え、143.60−65へ反発した。 またポンド円も207.30から206.14へ下落し、オージー円も86.76から86.40へ下落した。ロンドン市場では、英失業率や日本のプルトニウム漏れのニュースから一喜一憂する場面もあったが、総じて米貿易収支の発表を前に、思惑とポジション調整が交錯する展開となった。NY市場では、米貿易赤字が予想以上に改善し、米10年国債利回りが5%手前まで急伸したことを受けて、ドル買い相場となった。 ユーロドルは、1.2160から1.2065へ急落気味の展開となったが、下値はロシアや中東筋の外貨準備の買いが下値を支えた。 ポンドドルも1.7573から1.7463へ下落、ドル円は118.00から118.62へ上昇した。 一方クロス円は、ポンド円とNZD円を除いて、総じて揉み合い気味の展開となり、ユーロ円は、ユーロドルの下落に、ロンドの開始での高値143.74から一時142.84まで下落したが、143円台へ急速に押し返された。 ポンド円は207.47の高値をつけ、NZD円も73円を超えて73.07の高値をつけたが、オージー円は86.22から86.83での揉み合い気味の展開となった。 

 13日の東京市場は、本邦輸出企業、本邦機関投資家からの売りで、ドル円は、118.56から118.31まで弱含んだ。 ユーロドルは、1.2094から1.2133で堅調推移となり、ユーロ円は143.20から143.60で推移。 ポンド円は207.04から207.66で堅調推移となり、オージー円は86.09から86.84まで反発後、値を下げた。 またNZD円は、2月のNZ小売売上高が予想を大幅に上回ったことから、72.97から74.11まで強い上昇を実現した。ロンドン市場では、イースター休暇入りを前に、取引手控えムードが強く、全体的に小動きになった。NY市場では、堅調な小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数を受けて、米10年国債利回りが5%台乗せとなったことから、一時ドル買いとなったが、休暇前の利食いに押される展開となった。 ユーロドルは1.2127から1.2069まで下落したが、1.21台を回復して引けた。 またポンドドルは、1.7485から1.7561での推移、 ドル円は一時118.85まで上昇も、118.36へ値を下げて、118円ミドルで引けている。 一方クロス円は、総じて堅調な小動きだが、 ユーロ円は143.08から143.60、 ポンド円はこのところの堅調な地合を受けて、207.95の高値をつけた。 また東京時間から堅調に始まったNZD円は、73.88−98から73.03まで値を下げ、 オージー円は、85.89まで下落した。 

 14日の東京市場は、朝方オルソンFRB理事の「FRBが中立的水準を超えていくことが適切となる状況、理論的にはあり得る」とのタカ派的発言を受けて、ドル円は118.45から118.74まで上昇したが、118.80−119.00の本邦輸出企業のドル売りオーダーやオプション・トリガーの防戦を警戒して、上値は限定された。 ユーロドルはイースター休暇で欧州勢不在なことから、動意に薄く1.2100から1.2117で小動きとなった。 またユーロ円は143.45から143.75での揉み合い、 ポンド円は207.51から207.92、オージー円も86.15から86.37での動意の薄い展開となっている。 海外市場は、イースターの連休を迎えほとんど動きのない展開となった。米3月鉱工業生産は、前月比+0.6%と予想より強い数字となり、設備稼働率は2000年9月以来の高水準をつけてもドル買いで反応しなかった。 ユーロドルは、1.2095から1.2115、ポンドドルは1.7500から1.7523、ドル円は118.55から118.73での推移となり、クロス円もほとんど動意のない展開。ユーロ円は東京引け後に若干弱含んだが143.48から143.73で推移、 ポンド円はソフトバンクのボーダーフォン買収絡みの買いの噂から東京引け後に207.95の高値をつけたが、その後は207.63へ小緩み、オージー円は86.50、NZD円は73.47へ若干強含んだ。

 17日の東京市場は、早朝からWSJ紙の米FRBの6月利上げ打ち止め観測記事や中国証券報掲載の「中国は米国債購入を減らすべき」との報道を受けて、ドル売りが活発化した。 ドル円は本邦輸出企業からのドル売りで、118.60から118.00まで下落し、ユーロドルは、中東筋、米系証券主導の買いで1.2113から1.2199までイースター休暇中にも関わらず大きく上昇した。 またユーロ円もユーロの上昇を受けて、143.57から144.20まで値を拡大し、 総じてクロス円は堅調な推移となり、 ポンド円は207.52から208.01、オージー円は86.10から86.73へ上昇した。ロンドン市場は、イースターマンデーの休日で参加者が少ない中、東京市場で大きく動いた反発的な動向となった。 NY市場では、予想を上回る対米証券投資でドルが買い戻される局面もあったが、弱いNY連銀製造業指数やイランの地裁学リスクを受けて、東京からの米利上げ打ち止め観測や中国政府高官の「中国は米国債券買いを停止すべき」との発言を引き続き材料に、ドルが全面安となった。ユーロドルは1.2167から1.2289まで上昇し、ポンドドルも1.7564から1.7748へ上昇。 ドル円は、118.40から117.54へ値を下げた。 またクロス円は総じて強い欧州通貨に値を拡大し、ユーロ円は144.00から144.58へ上昇、ポンド円は208.68の高値をつけ、オージー円は86.99、 NZ円は73.60、 スイス円は92.24の高値をつけた。

 18日の東京市場は、米FOMC議事録を今夜に控えて、昨日のドルの軟調な動向を継続した。 ただし、ドル円は117.97から117.63まで下落したが、ショート・カバー気味に夕方には118.15まで値を回復した。 ユーロドルは、1.2271から1.2230まで利食いが優勢となり、ポンドドルは、ユーロポンドの売りから、1.7730から1.7693へ下落も、比較的堅調な動向を維持した。 またクロス円は総じて堅調な推移を継続して、ユーロ円は144.63から144.18まで調整も下値は堅く、144円ミドルへ反発し、ポンド円はM&A絡みと見られる邦銀の断続的な買いで、208.25から209.15まで強い上昇が実現し、オージー円も86.72から87.29まで値を上げた。ロンドン市場は、FOMCを前に欧州通貨を中心にドルの買い戻しが先行した。 NY市場では、低調な住宅着工件数やコアPPIから、ドルは軟調な地合を継続したが、FOMC議事録で、利上げ終了時期の接近が示唆されたことからドル売りに拍車がかかった。 ユーロドルは、1.2225から1.2361まで大きな上昇となり、ポンドドルも1.7580から1.7834へ上昇し、ドル円は118.22のロンドンの戻り高値から、117.07まで大きく下落となった。 一方クロス円は総じてしっかりだが、神経質な展開となり、ユーロ円は144.35から144.75へ上昇、ポンド円は209.29の高値をつけた。 またオージー円は東京の高値からは揉み合い気味となり、87.26−31から86.72−77へ一時値を下げた。 その他原油価格は71.60ドルの高値をつけ、米10年物国債は5%を割り込んだ。

 19日の東京市場は、FOMC議事録の結果を受けたドル売りが主流となった。 ドル円は117円割れのストップロスをつけて、117.15から116.76まで下落したが、下値は本邦輸入企業からの買いに支えられ、 夕方にはショート・カバー気味に117.21まで反発した。 またユーロドルは、1.2345から1.2369で若干揉み合い気味。 ポンドドルは1.7798から1.7838での推移となった。 一方クロス円は、総じて円の上昇に調整となったが、夕方には外貨建て投信に絡む本邦資本筋からの買いで下値を大きく拡大することはなかった。 ユーロ円は144.34から144.79で推移、ポンド円は208.14から208.93での推移、オージー円は86.67から87.00での推移となった。 ロンドン市場は、欧州通貨を中心に、FOMC議事録後のポジション調整から、ドル売りが一時優勢となった。 NY市場では、ロンドン市場の流れを引き続いて、予想を上回る米コアCPIや10年米国債の5%台への回復を材料にドル買いが続いたが、イラン核問題に関する制裁発動の懸念やイエレン米サンフランシスコ連銀総裁の「指標に裏づけがあれば、利上げサイクルは終了する可能性」との発言から、一転ドル売りに転じた。ユーロドルは、1.2286から1.2395へ反発、 ポンドドルも1.7817から1.7937まで上昇した。 またドル円は116.82から117.97まで上昇後、胡中国国家主席の「人民元改革を継続していく」と発言を受けて、117.05−10まで急落気味の展開となった。 一方クロス円は総じて、円安・ドル安の恩恵を受けた。 ユーロ円は144.25から145.44へ上昇、 ポンド円は210.83、オージー円は87.87の高値まで強い上昇となった。

 20日の東京市場は、昨日のNY引けでの下落からは、ドル円は本邦資本筋による買いが入り、 117.23から117.75まで上昇した。 ただし、戻り売り意欲に更に上値拡大できていない。 ユーロドルは、1.2384から1.2333まで弱含み推移し、ポンドドルは1.7865から1.7928での推移となっている。 一方クロス円は、昨日の爆上げからは調整的な保合となり、ユーロ円は145.00から145.35、 ポンド円は209.94から210.49、 オージー円は87.37から87.64での推移となった。ロンドン市場では、ユーロ円で仕掛け的な買いが入り、145.50のオプションバリアを試す円売りが先行し、ユーロ円は145.51の高値、ドル円は117.90の高値をつけたが、この位置を維持できないかった。 またポンドドルは、イギリスの3月消費者物価が予想を下回ったことを受けてポンド売りが強まった。NY市場では、米4月のフィラデルフィア連銀業況指数や米3月の景気先行指数があまりインパクトを与える数字とならなかったが、ポジション調整的なドル買いが進んだ。 ユーロドルは1.2361から1.2287まで下落したが、直ぐに1.23台へ押し戻された。 ポンドドルは1.7904から1.7757まで下落し、ドル円は117.90から米中首脳会談に伴う人民元改革進展への憶測で117.34へ一時値を下げた。 一方クロス円はロンドンでつけた高値から調整的な下落となり、ユーロ円は145.51から144.53へ下落し、ポンド円も210.53から208.81へ値を下げ、オージー円は金価格の下落を受けて87.70から86.68へ値を下げた。

 21日の東京市場は、中国人民の切り下げでに関して、米中首脳会談から特別のニュースが聞こえず、今夜のG7待ちの状態からは、動意の薄い展開となった。 ドル円は117.38から117.77で小動きに推移し、ユーロドルは1.2321からストップを狙った売りで、一時1.2267まで下落したが、この位置では押し目買いに支えられた。 ポンドドルは、1.7758から1.7799での推移となった。 一方クロス円は総じて動意に薄い展開となったが、 ユーロ円はユーロドルのストップ・ハントに一時144.28まで下落したが、直ぐに反発となったたが、ユーロ債の利払い売りで上値が重く144.80で限定された。 ポンド円は208.63から209.31、 オージー円は86.49から86.93での推移となっている。ロンドン市場では、スウェーデン中銀が突然、過去1カ月間に外貨準備の通貨の構成比率を変更して、ユーロの比率を13%ポイント引き上げたと発表したことから、市場は瞬間的にパニック的なユーロ買いとなり、ユーロドルは1.2296から1.2350まで急上昇した。NY市場でも材料難の中、ロシア財務相の「ドルは不安定であり、絶対的な外貨準備通貨とされる事に理解出来ない」との発言をがフォローしてドル安が進んだ。 ユーロドルは、1.2360まで値を拡大したが、上値は戻り売りのオファーに阻まれた。 ポンドドルは1.77796から1.7845での揉み合い的な相場となり、ドル円はG7に対する警戒感やクロス円の売りで、117.64から116.55まで下落となった。 一方クロス円は、総じて軟調な展開となったが、ロンドン市場のサプライズ・ニュースでユーロ円は一時145.12、ポンド円は209.75まで上昇したが、その後は急落気味の展開から、ユーロ円は143.85、 ポンド円は207.65へ値を下げたが、オセアニア通貨は比較的小じっかりで、オージー円は、87.16−21まで上昇後、86.68−73へ値を下げ、NZD円は、74.35まで上昇後、73.75−85へ値を下げた。 

 24日の東京市場は、ワシントンG7の声明を受けて、円が急騰した。 ドル円は早朝から116.15から115.32まで急落となり、本邦資本筋や本邦輸入企業からの買いで下げ渋りを見せたが、反発が115.96で限定されて、欧州勢参入後は、115円のオプション・トリガーをヒットして、一時114.86まで下落した。 一方ユーロドルは、1.2340から1.2400のオプション・トリガーをヒットして、1.2410へ上昇、ポンドドルも1.7855から1.7916へ上昇した。 またクロス円はドル円の急落で、軒並み値を崩し、 ユーロ円は143.50から142.38、 ポンド円は205.12から205.72、オージー円は86.49から85.89へ値を下げた。 ロンドン市場では、東京市場終盤のドル売りから調整的なドルの買い戻しとなった。 しかしながらNY市場では、G7明けの影響が未だ残り、ドル売りが継続した。 ユーロドルは、一時1.2333まで利食いに押されたが、1.2415へ反発。 ポンドドルは、ロンドンの高値1.7931からは調整下落となったが、1.7794から再度1.7905へ反発した。 またドル円はロンドンでの反発を115.29で限定して、中国人民元の追加切り上げ観測が燻り114.24まで大きく下落した。 一方クロス円は総じて円の強含みに軟調な推移となり、ユーロ円は142.72から141.75へ値を下げ、ポンド円は204.46、オージー円は85.05、 NZD円は71.70へ下落した。 またアダムズ米財務次官は、「中国人民元の更なる柔軟性を求める」と発言し、パラモ欧州中銀専務理事も「中国は一段の為替柔軟性が必要」と述べた。

 25日の東京市場は、ドル円は、5−10日要因で昨日の安値からは上昇も、上値は本邦輸出企業からのドル売りで114.78から114.30まで下落した。 ただし、この位置では本邦輸入企業からの買いで下げ渋り、揉み合い気味の展開となった。ユーロドルあh、1.2366から堅調な形で、1.2409まで上昇したが、ポンドドルは1.7854から1.7883での揉み合い推移となった。 一方ユーロ円は、大量のユーロ債償還、利払いを控えて142.16から141.50まで下落したが、ショート・カバー意欲が強く、その後は142円方向へ反発した。 またポンド円は204.12から205.13、 オージー円は85.07から85.59での揉み合い気味の推移となった。ロンドン市場では、ドイツの4月IFO業況指数が予想を上回ったことで、ユーロ買いが強まったが、長くは続かなかった。 NY市場では、予想外に増加した米中古住宅販売件数や高水準となった米消費者信頼感指数を好感してドルが買い戻された。 ユーロドルは、ウェーバー独連銀総裁やパパデモスECB副総裁の「政策金利は非常に低水準」との発言を受けて一時1.2440まで上昇し、その後は経済指標を受けて1.2369まで急落したが、ユーロ円の買い戻しや割安感からのビッドが支え、再度1.24台を回復して引けた。 ポンドドルは1.7826から1.7942での推移、ドルスイスは1.2640から1.2734での推移となり、ドル円は114.34からショート・カバー優勢となり、115.00まで一時上昇した。 一方クロス円は全般的に堅調な買戻しとなり、ユーロ円は141.82から142.87まで上昇、ポンド円も205.56、オージー円も85.78まで上昇したが、NZD円は軟調な展開を継続して、71.57の安値へ下落した。 また政策金利を引き上げたカナダ中銀は更なるタカ派的なコメントを出したことから、カナダ円は101.61まで上昇した。

 26日の東京市場は、ドル円は昨日の反発からショートカバー気味に朝方115.06まで上昇も、本邦輸出企業からのドル売りで114.76まで反落したが、本邦輸入企業、外貨建て投信設定に絡む本邦資本筋からの買いが下値を支え、115.26まで反発した。ユーロドルは上値が重く、1.2437から1.2398まで下落し、ポンドドルも1.7891から1.7822へ値を落とした。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は142.65から143.13、ポンド円は、205.17から205.84へ上昇した。 また投信の買いから、オージー円は85.41から86.04、NZD円も71.66から72.62へ強い上昇となった。ロンドン市場では、英第1四半期GDP速報値が予想通りの結果となったことからポジション調整のドル買い戻しが優勢となった。 NY市場では、強い米耐久財受注や新築住宅販売件数を受けてドル買いが強まったが、ECB高官発言から、5−6月にも0.5%の利上げが実施されるとの噂を受けて、ドルは急速に売られる展開となった。 ユーロドルは1.2385から1.2471へ上昇、 ポンドドルは1.7803から1.7910まで乱高下気味ながら上昇したが、 引け値では1.78ミドルへ押し戻されている。 またドル円は、一時115.39まで上昇したが、その後114.62まで下落した。 一方クロス円は総じて揉み合いとなり、ユーロ円は142.67から143.18、 ポンド円は204.59から205.87での推移となったが、ウェストミンスター系通貨は堅調で、オージー円は利上げの可能性が示唆され、債券絡みの買いで86.59まで上昇、NZ円も72.71へ上昇した。 また債券利回りの上昇を受けて、ドルカナダが1.12台へ下落したことで、カナダ円も一時102.12まで上昇した。

 27日の東京市場は、注目のバーナンキFRB議長の議会証言を前に、方向感に乏しい動向となった。ドル円は114.62から114.86での揉み合いとなり、ユーロドルは1.2471のNYの高値を再トライしてが、上抜けに失敗し1.2439へ調整し、ポンドドルは1.7840から1.7863で小動きとなった。 一方クロス円も総じて方向感に乏しくユーロ円は142.69から143.06、ポンド円は204.52から204.88、オージー円は86.16から86.48での推移となった。 NZ準備銀行は、政策金利を7.25%に据え置きを決定、プ−チン・ロシア大統領は、「150億ドルのパリクラブからの借り入れを年内に返済したい」と述べたが、特にユーロ相場に大きな影響は与えていない。ロンドン市場では、中国人民銀行が貸出基本金利を0.27%引き上げ5.85%したことから、一時大きく円買いスペックが強まったが、渡辺財務官が「G7付属文書、ドル調整と読むのは間違い」との発言から急速にショート・カバーを誘い円が売り込まれた。ドル円は114.22まで下落後、114.71へ急速に反発した。NY市場では、注目のバーナンキFRB議長の議会証言で、「先行き見通しを見極めるために利上げを休止させる可能性がある」と発言したことから、直近の米金利打ち止め感をコンファームする形となり、ドルが急速に売り込まれた。ただし、その後のインタビューで同議長が「7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議では、ドル安誘導について協議していない」と発言したこともあって、ドルは下げ止まりを見せた。 ユーロドルは、1.2404から1.2549へ大きく上昇、ポンドドルも1.7829から1.8046へ上昇した。 またドル円は一時115.13まで反発後、113.83へ急落した。 一方クロス円は円の乱高下に、こちらも乱高下気味となったが、結局堅調なレベルでの引けとなった。 ユーロ円は142.08から143.15、 ポンド円は203.82から205.85、オージー円は85.78から86.51で高値圏で終了している。

 28日の東京市場は、本邦資本筋による外貨建て投信設定に絡むドル買いうや月末に絡む本邦輸入企業からの買いで、ドル円は114.07から114.50まで堅調に上昇した。 またユーロドルは1.2521から1.2558でやはり堅調推移となり、ポンドドルは1.8002から1.8039での推移となった。 一方クロス円は比較的堅調で、ユーロ円は142.90から143.43へ上昇、ポンド円も205.31から206.01へ上昇した。 ただし、オージー円は86.03から86.39で保合気味で推移した。ロンドン市場では、スイスの景気先行指数の上昇やロート・スイス中銀総裁の金融引き締め政策継続発言からドルスイスを先導役に、ドル売りが進んだ。 NY市場では、弱めの米経済指標やイラン核問題の緊張悪化、スノー米財務長官の発言がドル安を容認していると捉えられ、 ドルが一段安で週末の取引を終えた。 ユーロドルは1.2529から1.2640まで上昇、ポンドドルは1.8029から1.8262へ上昇、 ドルスイスは2.2375へ下落し、ドル円はクロス円の買いもあってスピードが感は鈍いが、114.38から113.66へ値を下げた。 またクロス円は総じて堅調な推移となり、ユーロ円は143.15から143.78へ上昇し、ポンド円は206.69、オージー円86.67へ上昇した。 


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