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 1日の東京市場は、月始めであることや今夜の米雇用統計の発表待ちで取引手控えムードから揉み合い的な展開となった。 ドル円は117.10から117.47、 ユーロドルは1.2796から1.2817、 ポンドドルは1.9030から1.9045での小動きとなった。 一方クロス円は総じて利食い優勢の感じだが、 ユーロ円は150.47から149.90へ下落、ポンド円も223.57から222.90へ一時値を落とした。 またオージー円は、豪州第2四半期経常収支が良い内容だったことから、89.47から89.72で堅調推移となったが、 NZD円は利食いに77.10から76.52へ値を下げた。ロンドン市場は、米国の8月雇用統計の発表待ちで、取引手控えムードが強く、全体的に小動きの状態が続いた。NY市場では、予想を若干上回る米雇用統計を好感したドルの買い戻しが出たが、 その後発表された8月ISMM製造業景気指数、7月建設支出が予想を下回った事ことから、ドル売りとなり、結局行って来いの感じで週末の取引を終了した。 ユーロドルは1.2755から1.2847、 ポンドドルは、1.8958から1.9068、 ドル円は117.06から117.49での推移となった。 一方クロス円も総じて揉み合い気味となり、ユーロ円は149.66から150.50、 ポンド円は222.24から223.63、オージー円は89.39から89.86での推移となった。 

 4日の東京市場は、日本の第1四半期法人企業統計の改善や人民元の一段高などを受けて、クロス円を含めて円買いが加速した。ドル円は117.12から116.50のストップをつけて116.22まで下落し、ユーロ円も150.36から149.36まで値を下げた。またユーロドルは1.2840から1.2868、ポンドドルは1.9051から1.9075で小動きとなった。その他クロス円は前面安気味で、ポンド円は223.08から221.47、NZD円は86.92から75.86へ値を下げたが、オージー円は89.50から89.85で小じっかりとなった。 海外市場は、NY市場が休日で材料難にも関わらず、東京市場から始まった円の買い戻しが継続した。ユーロドルは、ユーロ圏7月生産者物価指数が予想を上回ったこともあり、1.2842から1.2875で小動きながら堅調推移となり、ポンドドルは1.9034から1.9076での推移となったが、 ドル円は、藤井財務次官の「民需に支えられた景気回復が続き、今後も継続見込まれる」との発言もあって、 116.33から一時115.88まで値を下げた。 一方クロス円は総崩れとなり、ユーロ円は149.50から149.06値を下げ、 ポンド円も222.10から220.74、オージー円は89.80から89.32へ下落し、その他NZ円が76.43から75.41、 カナダ円は105.34から104.70、 スイス円も94.76から94.26まで下落した。

 5日の東京市場は、ポジション調整のドル売りが継続され、特に10年物日本国債の入札が低調だったことで、金利上昇懸念からの円の買い戻しが継続した。 ドル円は米系証券やCTA筋の売りで116.21から115.57へ下落、 ユーロドルは1.2820から1.2874、ポンドドルは、1.8985から1.9056での推移となった。 一方クロス円は大方が値を崩し、ユーロ円は149.43から148.25、ポンド円は、221.42から219.45、オージー円は89.60から88.89、 カナダ円は104.94から104.14、NZD円は75.73から74.58、 スイス円は94.42から93.70まで大きく値を下げた。 クロス円全般は直近大きく買い込まれた反動と見られるが、現状パニック的な円の買い戻しとなっており、中途半端な値ごろ感での買いは危険と見られ、 こういったケースではしっかりと下げ止まりを待ってからでも遅くないので注意。  ロンドン市場は、東京からの円買いがドル円の115.50のビッドの下げ止まりを見せる形となった。 NY市場では、休日明けも材料に薄く、ポジション調整的なドルの買戻しが中心となった。 ユーロロルは、1.2846から1.2795へ値を下げ、 ポンドドルも1.9007から1.8915へ下落、 ドル円は115.58から116.19へ上昇した。 一方クロス円も総じて円の反発に値を戻した。 ユーロ円は148.32から148.79へ反発し、 ポンド円は219.34の安値からは219.90へ反発、 オージー円も88.87の安値から、 89.60前後に値を戻した。 

 6日の東京市場は、秋篠宮妃紀子さまが男児をご出産との報道を受けて116.22から115.97まで下落したが、下値ではショート・カバー意欲が強いことや、日経平均株価の下落を受けて、116.47まで上昇した。 ユーロドルは1.2809から1.2833での小動き、 ポンドドルも1.8921から1.8955での推移となった。 一方クロス円は総じて直近の下落からは買い戻しが優勢だが、 ユーロ円は148.66から149.32で乱高下気味となり、 ポンド円は219.59から220.65へ反発した。 また、豪州第2四半期GDPが予想を下回ったオージ円は、89.19から89.59での揉み合いとなった。 ロンドン市場は、英7月の鉱工業生産・製造業生産がやや弱くポンド売りが強まったことから、全般的にドル買いが優勢になった。 NY市場では予想を上回る米第2四半期単位労働費用を受けて、ドル買いが継続したが、午後に発表されたべージュブックが景気減速を示した内容となったことから、ドルが売られてNY市場を引けた。 ユーロドルは1.2770から1.2831、ポンドドルは1.8796から1.8935、 ドル円は116.32から116.90での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調気味で、ユーロ円は148.99から149.43での推移となったが、ユーロポンドの買いが強まりポンド円は219.24まで値を下げた。 またオージー円は89.30から89.61での揉み合いとなったが、NZD円は堅調に75.73まで上昇し、金利を据え置いたカナダ中銀の声明が、景気の堅調さを示したことから、カナダ円は105.68まで上昇した。

 7日の東京市場は、 ドル円は本邦輸入企業や投資家の買い、またクロス円の買いや米系ファンドのショート・カバーから116.54から116.98まで上昇した。 ユーロドルは、1.2796から1.2830で揉み合い気味、 ポンドドルも1.8805から1.8869での推移となった。 一方クロス円は堅調な展開となり、 ユーロ円は149.33から149.80、 ポンド円は219.61から220.30へ値を上げたが、 オージー円は8月就業者数が堅調にも関わらず89.15から89.59で軟調な推移となった。ロンドン市場で、ドル円は東京引け際から海外投資家や短期筋のストップロス狙いの買いで117.06まで上昇したが、ミロー独財務次官が「次回G7では、円の弱さについて協議する見通し」との報道が流れるとクロス円も含めた円買いの巻き戻しが起こり、円が急速に値を上げる展開となった。 NY市場では、米経済指標はあまり材料視されず、カナダ財務相の「G7で円を議論するとは聞いていない」との発言をきっかけに、円に利食いが優勢となる局面もあったが、 総じて円が堅調な推移となり、 欧州通貨はクロス円の売りに圧迫され、ドル買いが強まった。 ユーロドルは、1.2807から1.2706へ下落、 ポンドドルも英中銀が政策金利を4.75%に据え置き決定を決定したことあり1.8840から1.8707値を下げた。 一方クロス円は総じて急落となったが、 ドル円が115.98で下値をホールドしたこともあって、どうにか下げ止まりを見せた。 ユーロ円は149.76から147.84へ下落、 ポンド円も220.36から217.63まで急落となり、オージー円も89.66から88.23まで値を下げた。

 8日の東京市場は、全体的には揉み合い的な動向となったが、ドル円では、仲値不足から116.54まで上昇も、クロス円の売りに圧迫され116.10まで下落。 その後、福井日銀総裁の会見で「金利水準調整、ゆっくり進める姿勢にいささかも変化ない」とのコメントが出たことで、 116.50まで反発したが、上値は戻り売りに抑えられ、その後は方向感が掴めない状況となった。 ユーロドルは、1.2741から一時1.27を割り込んだが、安値は1.2695まで。 ポンドドルは1.8710から1.8761での推移となった。一方クロス円は弱保合が継続したが、やはり福井総裁発言から下げ止まり感が出ている。 ユーロ円は148.37から147.56まで下落後、 148円前半へ一時上昇、 ポンド円は217.43から218.49、 オージー円は豪州7月貿易赤字の改善を受けて、 一時89.43まで上昇も、その後87.79まで値を下げた。 またからカレン・ニュージーランド財務相が「自国通貨高は減速傾向のニュージーランド経済にとってリスクだ」と述べたことで、 NZD円は75.29から73.99まで急落した。 ロンドン市場は、ポールソン米財務長官の「強いドルは国益」という発言からドル買いが強まった。 NY市場では、経済指標の発表に薄い中、イエレン米サンフランシスコ連銀総裁やピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁の追加利上げの可能性を示唆した発言を受けて、ポールソン米財務長官の発言からのドル買戻しの流れをフォローした。 ユーロドルは、1.2724から1.2651へ下落、ポンドドルも1.8744から1.8628へ値を下げた。 ドル円は116.24から117.02の高値をつけた。 一方クロス円は、直近の急落からは落ち着いた動向となったが、総じてレンジ的な推移となった。 ユーロ円は147.74から148.33、 ポンド円は、217.50から218.35、オージー円は、87.97から88.33での揉み合い推移となった。 ただし、カナダ8月雇用統計が悪化したことで、ドルカナダが久々に1.1209まで上昇したことで、カナダ円は104.94から104.19へ値を下げた。

 11日の東京市場は、ドル円は早朝から先週末の反発地合から堅調な推移となり、117.06まで上昇したが、上値はクロス円の売りなどから重く、 116.61まで値を下げた。 ただし、日本の第2四半期GDP2次速報値や弱い7月機械受注を受けて、117.34まで上昇した。 一方ユーロドルは、1.2650のオプションをつける動きから、1.2647まで下落したが、この位置ではソブリン系の買いが支え、 1.2697まで反発となった。 またポンドドルは1.8650から1.8672で小動きで推移した。 他方クロス円は当初戻り売りに軟調な推移となったが、 ドル円の上昇に堅調な反発となり、 ユーロ円は148.25から147.76まで下落したが、 その後は148.82まで上昇、 ポンド円も217.61から218.93へ上昇し、オージー円は戻りが鈍いが、87.77から88.18へ値を上げた。ロンドン市場は、材料が薄い中まちまちの展開となったが、総じてユーロのショート・カバーが中心となり、ポンドドルは英7月貿易赤字の悪化や8月生産者物価指数の低下を受けて軟調推移、 ドルスイスも米同時テロ5年目に対する警戒感から軟調気味に推移した。 NY市場では、「中国は外貨準備を十分保有している」と周小川中国人民銀行総裁が発言したことや原油安が総じてドルの買い戻しを誘う展開となった。 ユーロドルは、1.2741から1.2680へ値を下げ、 ポンドドルは1.8707から1.8604まで値を下げた。 ドル円は、117.04から直近上値を抑えていた117.50の壁を突き破り、 117.78まで上昇した。 一方クロス円は、一旦下げ止まりと見たのか、キャリー・トレードの買い直しが強まり、 ユーロ円は148.69から149.49へ上昇し、 ポンド円は219.54の高値をつけてが、オージー円では88.51の高値をつけるも、金価格の600ドル割れからは反発が鈍い感じとなっている。

 12日の東京市場の午前は、ドル円は本邦からとみられるドル円やユーロ円の利食いから、117.40まで弱含んだが、海外勢はG7で円安が話題になっても特別の措置が下されることはないとの見方が強く、米系筋などの押し目買いで、117.72まで強含んだ。 ただし、夕方には「シリアのダマスカス中心部で大きな銃撃音、米大使館付近から黒煙」との報道を受けて、地政学リスクから117.39まで弱含む局面もあったが、更に下落は進んでいない。 またユーロ円も149.19から149.76まで上昇、 ユーロドルは、1.2697から1.2730で小じっかりの動向で、ポンドドルは、1.8657から1.8695での推移となった。 一方その他のクロス円も総じて堅調で、ポンド円は219.21から219.93、 オージー円は88.19から88.55へ上昇した。 要人発言としては、 中国国家統計局当局者が「新たな引き締めは必要ない」と述べ、谷垣財務相は「G7では為替に対し共通の理解がある」、「G7では世界経済の中で為替も議論、どの通貨に焦点当たるかは予断持って言えず」と述べたが特に大きく反応していない。ロンドン市場は、米貿易収支の発表を控えて小動きの中、英8月消費者物価指数が予想を上回ったことで、ユーロポンドを中心にポンド買いが優勢となった。 NY市場では、米7月貿易収支が過去最大となる680億ドルの赤字となり、瞬間ドル売りとなったが、長続きはせず、ロシア筋の対ユーロでのドル買戻しや日本の低金利を受けた円売りなどから、ドルが上昇して引けた。ユーロドルは発表後1.2740へ上昇したが、 その後1.2671へ下落。 ポンドドルは1.8772から1.8661へ下落し、ドル円は117.45から118.15まで上昇した。 一方クロス円は総じて揉み合い気味となり、ユーロ円は149.24から149.78での推移となったが、 ポンド円は英消費者物価指数の上昇を受けて、 221.22まで強い上昇が実現した。 またオージー円は88.75まで堅調な上昇も戻り売りに押され、 スイス円は、スイス中銀理事が景気減速を示唆した事で94.76から94.24へ値を下げた。

 13日の東京市場は、ドルでは揉み合い気味も、 本邦輸入企業の買いに支えられ、 118.03まで上昇したが、輸出企業の売りが、ロングの投げを誘って、 117.56まで下落した。 ユーロドルは1.2666から1.2701で比較的しっかりとした動向、 ポンドドルは1.8715から1.8760での推移となった。 一方ユーロ円は、149.75から149.19へ下落、ポンド円は221.10から220.38まで下落し、 オージー円は88.22から88.61で揉み合いとなった。ロンドン市場は、ポジション調整的な円の買い戻しが優勢となったが、英平均所得伸び率が予想を下回ったことから、ポンドが売られたことを除くと、その他は小動きとなった。 NY市場では、主だった経済指標の発表がない中、ポールソン米財務長官の中国人民元柔軟化要請発言を受けて、円が買い戻される展開となった。 ドル円は117.82から117.33まで下落、 ユーロドルは、1.2667から1.2718へ上昇し、ポンドドルは1.8782から1.8779での推移となった。 一方クロス円はドル円の下落に総じて軟調な展開となり、 ユーロ円は149.38から149.05へ下落、 ポンド円も220.18へ値を下げ、 オージー円は88.33から88.63での揉み合いとなった。

 14日の東京市場は、ドル円では利食いが先行して、117.67から117.36まで下落したが、下値での買い意欲が強く、 この位置で下げ止まりを見せて117.71まで反発した。 ユーロドルは材料難から小動きで、1.2676から1.2704で推移、ポンドドルも1.8760から1.8802での推移となった。 一方クロス円は総じて揉み合いも比較的堅調な推移となり、ユーロ円は149.03−から149.29での上下、 ポンド円は220.29から221.18へ値を上げ、 オージー円も88.21から88.61へ上昇したが、注目は朝方のNZ準備銀行のタカ派的な声明を受けて、大幅に上昇しているNZD円で、75.93から77.39まで大きく上昇した。 ニュージーランド準備銀行の声明では、「これ以上の引締めが必要ないとの確信が持てなくなっている」、「ニュージーランドの経済は予想以上に強い」、「ニュージーランドドルは上昇を続けよう」と発表されている。ロンドン市場は、英8月小売売上高の7月分の上方修正、トリシェECB総裁の利上げ示唆発言、スイス中銀の金融政策発表を控えて、ドル売りが進んだ。 NY市場では、米小売売上高の予想外の上昇を受けてドルが買い戻される局面もあったが、総じてドルが軟調なった。 また注目のスイス中銀は、政策金利を0.25%引き上げたが、材料で尽くしから特にクロスでスイスフラン安が進んだ。 ユーロドルは1.2683から1.2754まで上昇、ポンドドルも1.8779から1.8919へ値を上げ、ドル円は117.77から117.30まで一時値を下げた。 一方クロス円は総じて強く、 ユーロ円はトリシェ発言を受けて、149.03から149.87へ上昇、ポンド円はユーロポンドの売りから、222.15まで強い上昇となり、 オージー円はNZD相場につれて88.98へ値を上げた。 また急伸を続けるNZDドルは、0.6651まで値を上げ、NZD円も78.18の高値をつけた。

 15日の東京市場は、3連休を控えた5−10日要因や弱い第3次産業活動指数を受けて、ドル円は117.55から117.76まで上昇したが、週末のG7を控えて様子見ムードからは、利食いも入り117.38まで下落した。 ユーロドルは1.2707から1.2736での推移、ポンドドルは1.8848から1.8882での推移となっている。 一方クロス円も総じて揉み合い気味で、ユーロ円は149.55から149.82まで上昇後、 149.41まで弱含み、 ポンド円は222.06から221.49、オージー円は88.56から88.86での推移となっている。岩田日銀副総裁は、「日本経済は日銀が見込んでいるシナリオに沿って動いている」、「長期金利は経済のファンダメンタルズで決まるもの」と述べている。 ロンドン市場は、G7を控えて思惑が交錯する中、欧州通貨が値を下げ、クロス円はポジション調整的な売りに値を下げた。 一方NY市場では、米CPIが比較的落ち着いた数字となったが、9月NY連銀製造業景気指数と8月鉱工業生産が予想より悪化したことから一時ドル売りが強まるも、週末のG7を控えて、ホーニグ米カンザスシティー連銀総裁の強気発言から、ドルが比較的堅調な位置で引けた。 ユーロドルは、1.2714を高値に、ユーロクロスの売りやブルトン・仏経済財務産業相の「ユーロは十分に評価された水準」との発言を受けて、一時1.2631まで下落したが、下値の買いに1.2660近辺で引けている。 ポンドドルは1.8755から1.8851で推移、ドル円は、周中国人民銀行総裁の「人民元相場の変動幅は遅かれ早かれ拡大」との発言を受けて、一時117.25まで下落したが、 この位置を底値にG7を控えたショート・カバーから逆に118.12まで上昇し、117.57でNY市場を引けている。 一方クロス円は総じてロンドン市場から欧州通貨の下落で軟調気味となったが、乱高下気味にG7前のショートカバーで反発して引けている。 ユーロ円は149.55から148.35まで下落し、その後ショート・カバーで149円台を回復するも148円台へ押し戻されて引け、 ポンド円は一時220.38まで下落したが、その後221円台を回復、 オージー円も88.27まで下落したが、88.76へ上昇後88円ミドルで引けている。 また注目のNZD円は一時77.14まで下落したが、その後NZDドルの強い上昇に、直近高値を更新して78.28近辺へ上昇、77円後半の堅調な位置で引けている。

 18日のアジア市場は、週末のG7の結果を受けて、欧州高官が対ユーロでの円安に懸念を示したことから急速に円買いが進んだが、基本的にG7声明文の為替に対する言及は、前回と全く変わらず、付属文もなかったことから、円の売り戻しが進んだ。 ドル円は早朝薄商いの中、 116.86まで下落したが、 その後急速に値を戻して118.15の高値をつけ、 ユーロ円も147.80の安値から149.67まで強い上昇となった。 その他ユーロドルは、1.2632から1.2785、 ポンドドルは1.8770から1.8840での推移で比較的動意が薄い展開となった。 一方クロス円は総じて急落からの反発で、ポンド円は220.12から222.21、 オージー円は88.15から88.88、 NZD円は77.75から78.38の高値まで上昇した。 ロンドン市場は、アジア市場のG7声明後の混乱から、ポールソン米財務長官の「中国の通貨情勢について、いかなる即効薬も求めない」との発言などを受けて、ドルの買い戻しが続いた。 一方NY市場では、米第2四半期経常収支の悪化、2005年5月以来で最小となった対米証券投資収支や予想を下回る9月NAHB住宅市場指数を受けて、ドル売り気味となったが、ドルは小幅な下落となり、不透明感を市場に残す形となった。ユーロドルは1.2653から1.2711へ上昇、ポンドドルも1.8737から1.8838まで値を戻し、ドル円は118.29の高値からは、117.79までの小幅な下落に留まった。 一方クロス円では円売りが継続して、 ユーロ円は149.24から149.95へ上昇、 ポンド円は222.27の高値をつけ、 オージー円も89.14まで値を上げた。

 19日の東京市場は、谷垣財務相発言を受けて円は軟調な展開が継続したが、夕方には欧州高官の「円が対ユーロで上昇すべきとのメッセージを市場が消化するには時間が必要」との発言から、急速に円売りの巻き返しとなった。 ドル円は117.83から118.12まで上昇したが117.60まで下落、 ユーロドルは、1.2726まで堅調推移もユーロ円の売りに、1.2676まで下落した。 またポンドドルは1.8802から1.8829での小動きとなった。 一方クロス円は同様に当初堅調な動向から、夕方には急落気味となり、 ユーロ円は150.26から149.12へ下落、 ポンド円も222.25の高値から、221.06へ下落し、オージー円も89.24から88.64まで値を下げた。ロンドン市場は、ドイツ9月ZEW景気期待指数の大幅な下落からユーロ売りとなり、 東京市場からの円の買い戻しが、ユーロ円を中心に進んだ。 またNY市場では、寄り付きから米コアPPIの低下や低調な住宅着工件数を受けて、ドル売りとなったが、タイでのクーデターを受けて、急速にドルが買い戻された。 ユーロドルは、1.2651まで下落後、 1.2718まで上昇したが、再度1.27を割り込んで引け、ポンドドルも1.8774から1.8888での乱高下となった。 またドル円は、116.99まで値を下げたが、機関投資家や輸入勢の買いが支え、 117.82まで反発した。 一方クロス円もロンドン市場から急落気味となり、ユーロ円は、148.60まで下落したが、その後149.37へ反発、ポンド円も220.81の安値、オージー円も88.36の安値まで下落した。 

 20日の東京市場は、本邦機関投資家からの大量のドル売りが出たことから、ドル円は117.68から116.97まで下落した。ただし、下値はFOMCを前に、 機関投資家や本邦輸入企業の買いで下げ渋りとなった。 ユーロドルは、1.2665から1.2680で小動きに終始し、ポンドドルも1.8812から1.8845での推移となった。 一方クロス円も総じて軟調で、 ユーロ円は、149.31から148.26、 ポンド円は221.63から220.24、 オージー円は88.53から88.02へ値を下げた。注目の自民党総裁選では、安倍官房長官が464票の大差で新総裁に選出されたが、特に為替市場に影響を与えていない。ロンドン市場は、米FOMCを控え東京時間の円買いからは反動的な動向となった。 NY市場では、FOMCで金利の据置が決定したことから、一瞬ドル売りとなる局面もあったが、利上げ可能性が完全に払拭された訳ではなく、全体的に揉み合いの域を出なかった。 ユーロドルは、1.2669から1.2730まで上昇も、引けは1.26台へ押し戻されている。 ポンドドルは英MPC議事録の発表があったが反応に薄く、M&Aのフローの噂やユーロポンドの売りから、1.8805から1.8930で堅調推移となった。 またドル円は117.11から117.52で揉み合い気味の展開となった。 一方クロス円は総じてロンドン時間から反発気味となるも、上値の重い展開が継続した。 ユーロ円は148.45から149.27へ上昇し、ポンド円は221.97へ値を上げたが、オージー円は、 88.17から88.53での揉み合いとなった。

 21日の東京市場は、材料難から総じて揉み合いも、 円の安値が底堅い状況が継続した。 ドル円は本邦機関投資家からの売りで117.47から116.95まで下落し、 ユーロ円も149.14から148.66へ値を下げた。 またユーロドルは、堅調に1.2684から1.2736まで値を上げた。 一方その他クロス円では、ポンド円は221.28から221.80での推移だが、NZD円は、NZ経常赤字増加を受けて、77.92から77.03まで下落、 オージー円はM&A絡みの噂から88.28から88.66まで堅調に上昇した。21日のロンドン市場では、材料難ながらポンド買いが主導する形でドル売り気味となった。 またNY市場では、サプライズ的に、3年ぶりの低水準となった米フィラデルフィア連銀指数を受けて、 米利下げ観測が急速に広がり、 ドルが全面安となった。 ユーロドルは1.2713から1.2799へ上昇、 ポンドドルは1.8935から1.9033の高値をつけ、 ドル円は117.19から116.22まで下落した。 一方クロス円は総じてサイド・ライン的もドル円の下落が進んだことから、軟調な展開となった。 ユーロ円は149.18から148.52へ下落したが、本邦投資家の買いで、149.11まで反発して、 148円台で引けている。 またポンド円はユーロポンドの売りから比較的しっかりだが、222.01から221.09へ一時値を下げ、 オージー円は、アジアの高値からはだらだら値を下げ、88.00近辺の安値まで値を落とした。

 22日の東京市場は、米系ファンド筋からのポジション手仕舞いの売りで、116.19まで値を下げたが、下値では本邦石油企業の買いニーズが強く、 ショート・カバー的に116.62まで反発した。 ユーロドルは1.2778から堅調に1.2810のストップをつけて、 1.2825まで上昇し、 ポンドドルも1.9016から1.9063まで値を上げた。 一方クロス円は総じて堅調気味で、ユーロ円はユーロ債の償還利払いの売りで148.63まで値を下げたが、ユーロドルやドル円の反発に149.34まで上昇した。またポンド円は総じて221.08から221.91での揉み合い相場だが、 オージー円は87.90から88.15で軟調な展開を継続した。 注目されたポールソン米財務長官と温家宝中国首相、胡錦濤国家主席との会談では、同財務長官は「人民元に関する協議をしたかについては、ノーコメント」と市場の思惑をかわす形となっている。 ロンドン市場では、材料難の中、ユーロドルが1.2825−30のストップ・ロスをつける動向からドルが売られ気味の展開となった。 NY市場でも米経済指標の発表がない中、「グリーンスパン前FRB議長が利下げを推奨した」との噂に、フィラデルフィア連銀指数の悪化から始まったFRBの年内利下げ観測が強まり、ドルが軟調に推移した。 ただし、その後グリーンスパン議長の発言の噂は否定され、ドルが若干戻して週末のNY市場を引けている。 ユーロドルは、1.2780から1.2831へ上昇し、1.2785で引けている。 ポンドドルは1.8995から1.9060での推移、 ドル円は116.08まで値を下げたが、オプションの防戦に、下げ止まりを見せて、 ショート・カバー気味に116.55まで上昇して、高値圏で引けている。 一方クロス円は総じて揉み合い気味となり、 ユーロ円は148.85から149.29、 ポンド円は220.92から221.95での推移となったが、オージー円は、AUDクロスのオージー売りに、一時87.28まで値を下げた。 

 25日の東京市場は、 5−10日の仲値要因から、ドル円は116.45から116.69まで上昇したが、上値ではファンド筋のポジション調整の売りが控え、 116.13まで下落した。 ただし、この位置は引き続き期末を控えた輸入企業の買いに支えられた。 ユーロドルは、1.2778から1.2820で動意の薄い状況、 ポンドドルはギーブ英中銀副総裁が「9月の英中銀金融政策委員会でも利上げを真剣に検討」と報じられたことから1.9000から1.9074で底堅い推移となった。 一方クロス円はまちまちで、 ユーロ円はボルボの日産株購入の思惑から、149.18から184.56まで下落し、ポンド円も221.77から221.12へ下落したが、オージー円は87.30から87.62で揉み合い気味となり、 NZD円はNZDドルがファンド筋のショート・カバーで上昇したことから、76.93から77.72まで堅調に上昇した。 ロンドン市場では、116円前半の堅さから、ドル円、ユーロ円のショート・カバーとなり、独ヘッセン州の消費者物価の低下をきっかけにユーロ売りが優勢になった。 一方NY市場では、予想を上回る8月中古住宅販売やフィッシャー・ダラス連銀総裁のタカ派的な発言から、先週急速に高まった米金利先安感を修正する形でドルの買い戻しが進んだ。 ユーロドルは、1.2794から1.2731まで下落、 ポンドドルも1.9046から1.8984へ値を下げ、 ドル円は116.23から116.75まで上昇した。 ただし、ドルの上値の重さは継続した。 一方クロス円はまちまちで、ユーロ円は149.08まで反発も、その後はユーロドルの下落に148.32まで値を下げ、 ポンド円は221.06から222.10での揉み合いが継続。 オージー円は、87.89まで堅調に上昇した。

 26日の東京市場は、本邦機関投資家からの中間期末決算絡みのドル売りで、ドル円は116.62から116.26まで値を下げたが、 下値では、本邦輸入企業や投資家の買い、 また116円のオプションの防戦で下げ止まりとなった。 ユーロドルは、独IFO景況指数を前に1.2762から1.2730まで軟調推移、ポンドドルは、1.8979から1.9027での推移となった。 一方クロス円はまちまちの動向で、 ユーロ円はやはりレパトリの売りで、 148.65から148.13へ下落、 ポンド円も221.53から220.75まで値を下げ、8月NZ貿易収支の悪化を受けたNZD円は、78.19から77.40まで値を下げたが、オージー円は本邦投資家の買いで、878.66から87.97まで値を上げた。 ロンドン市場では、独9月IFO業況指数が予想を上回ったことで、 一時ユーロ買いとなったが、IFO経済研のドイツ経済に対する否定的な見方から、ユーロ売りが強まり全般的にドル買いとなった。 またNY市場でも、米消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数が良好な結果を示したことで、 この処のドル売りのポジション調整が進んだ。 ユーロドルあh1.2758から1.2662まで値を下げ、 ポンドドルは、ユーロポンドが2005年7月以来の0.67台割れに下落したことで1.8932から1.9005で比較的にしっかりと推移し、 ドル円は、福井日銀総裁辞任の噂やクロス円の買い戻しから116.36から117.25まで強い上昇となった。 一方クロス円はロンドンで下値トライとなるも、その後はドル円の反発から、大きく値を回復した。 ユーロ円は147.72まで下げるも、 148.76まで反発。 ポンド円も220.48から222.22へ上昇し、オージー円も87.52から88.22へ値を上げた。 ただし、カレンNZ財務相が「NZ準備銀行は追加利上げはしない」、「NZドルは0.40台へ反落の可能性」と述べたことから、NZD円は、78.20から76.99まで急落となった。

 27日の東京市場は、昨日の急騰からドル円は利食いが優勢となり、117.17から116.90まで値を下げたが、更に追従して売る向きも少なく押し目買い意欲に下げ止まりとなった。 ユーロドルも1.2671から1.2700での揉み合いで、 ポンドドルは1.8928から1.8959で小動きとなった。 一方クロス円も総じて利食いに押される局面はあったが堅調で、ユーロ円は148.71から148.28まで下落して反発、 ポンド円は221.43から221.96、オージー円は87.77から88.10での推移となった。 またカレンNZ財務相発言で荒れたNZD円だが、76.85から一時77.39まで反発した。ロンドン市場では、第2四半期GDP確報値が下方修正されたことや、ランチフラワー英中銀金融政策委員のハト派的発言から、全般的にドルの買い戻し気味の相場となった。 NY市場では、予想外に減少した8月耐久財受注や予想を上回る8月新築住宅販売件数を受けて、ドルは揉み合い気味となったが、ドル円だけがクロス円の買いに支えられて堅調な上昇となった。 ユーロドルは、1.2677から1.2718での揉み合いとなり、ポンドドルは1.8854から1.8937での推移となったが、ドル円は117.15から117.66まで堅調に値を上げた。 一方クロス円は総じて堅調で、 ユーロ円は148.67から149.39、 ポンド円は221.06から222.04、オージー円も87.71から88.32と昨日の高値を上回った。

 28日の東京市場は、本邦輸出企業、海外勢からの利食い売りでドル円は117.51から117.33まで弱含みとなったが、本邦輸入企業からの押し目買い意欲が強く、 117.72まで上昇した。 ユーロドルは1.2698から1.2733で比較的静かな動向となったが、 ポンドドルは1.8915から1.8812まで下落した。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は149.13から149.78へ上昇、オージー円は、88.05から88.25での揉み合い推移となったが、 ポンド円は222.16から221.06まで値を下げている。 ポンドの下落は、ユーロポンドの買いが主因と見られるが、一部個人投資家などがなかなか上昇しないポンド円などで売りを強めているとの話が聞かれる。 ロンドン市場では、藤井財務次官のユーロ円に関する発言を受けて、ドル円、ユーロ円が急落気味となったが、更に下落は進まず、英国統計局が第2四半期国民総所得について、計算ミスが発見されたことから、GDPが小さくなとの見通しから、ポンドが売られる展開となった。 NY市場では、米第2四半期GDP確報値が予想の2.9%を下回ったがドル売りとならず、 シューマー、グラム両米上院議員の対中制裁法案が取り下げられたことやプロッサー米フィラデルフィア連銀総裁が前回のフィラデルフィア連銀指数の悪化は、原油価格の下落が影響したの見解を示したことから、ドルが買い戻された。 ユーロドルは1.2725から1.2678下落、ポンドドルは、ユーロポンドの買いもあって、1.8823から1.8724まで下落し、 ドル円は117.42から117.94まで上昇した。 一方クロス円もロンドンの下落からは反発気味で、ユーロ円は149.24から149.79、オージー円は87.91から88.34での推移となったが、ポンド円は石地220.69まで値を下げた。

 29日の東京市場は、 期末仲値不足観測を受けてドル円は、117.93まで上昇したが、尾身財務相のユーロ円牽制発言から、117.52まで下落した。 ただし、この位置では本邦輸入企業や本邦資本筋からの押し目買いで反発し、台湾中銀の買いの噂から欧州時間に入って118.12まで上昇した。 またユーロドルは1.2710から頭の重さを確認して1.2664まで下落し、ポンドドルも1.8778から1.8668まで大きく値を下げた。 一方クロス円は総じて揉み合い的な堅調を維持しているが、ユーロ円は149.90のオプションの防戦で、149.83を高値に一時149.30まで下落したが、149.60−70まで反発した。 またポンド円は、ポンドの下落に221.19から220.21のレンジの下限へ値を下げたが、オージー円は87.77から88.26での揉み合いとなっている。 また、NZ第2・四半期GDPの減速を受けて、NZD円は、77.57から76.59まで大きく値を下げている。ロンドン市場は、一時中国外為当局がなんらかの新しいルールを発表との噂が広まり円買いとなる局面もあったが、総じて週末を控えたドルの買い戻しが中心となった。 NY市場でも、米8月コアPCE価格指数、9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値や9月シカゴPMIが予想を上回る数字であったことから、プール・セントルイス連銀総裁の「インフレは過ぎ去った」発言やフィッシャー・ダラス連銀総裁がインフレ圧力の低下を示唆する中、ドルは全くの堅調推移となっている。ユーロドルは、一時1.2650のオプションのトリガーをつけて1.2638まで下落したが、下値では中銀の買いが支え、1.2708まで上昇し、ポンドドルは1.8633まで下落後、1.8729へ上昇、ドル円は117.71を安値に、外為当局が噂を否定したことから118.20まで上昇した。 一方クロス円も一時値を下げたが、その後は回復基調で引けている。 ユーロ円は149.09から149.88へ上昇、 ポンド円は219.96から221.28、オージー円は87.74から88.30まで上昇した。 

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