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 1日の東京市場は、昨日の急落からはドル円は、下値を本邦実需筋からの買いが支え、比較的動意に薄い展開となり、116.75から117.07での小動きに終始した。 またユーロドルも1.2750から1.2769での推移、ポンドドルも1.9061から1.9083での動向となっている。 一方クロス円は揉み合い気味となったが、ユーロ円は149.05か149.38で堅調な推移となり、ポンド円は222.73から223.18、 オージー円は、豪州9月住宅建設許可件数が予想を上回り、90.34から90.64まで上昇した。 注目はカナダ円で、フレアティー・カナダ財務相が「インカムトラスト優遇税制を見直す方針」を示したことから、海外へ資金が逃避するとの懸念から104.24から103.42まで急落気味の展開となっている。ロンドン市場では、全般的に米経済指標待ちからドル売り気味に推移した。NY市場では、予想を上回るADP全米民間雇用報告を受けて、一時ドルが買い戻されたが2003年6月以来の低水準となった10月ISM製造業指数を受けて、急速にドルが下落したが、一部にあったような悪い数字ではなく、その後はドルの買い戻しが進んだ。 ユーロドルは1.2743から1.2799まで上昇したが、1.2800のオプションの防戦に阻まれた。 またポンドドルは、1.9063から1.9137、 ドル円は116.75まで下落も、下値の輸入企業の買いや116.50のオプションの防戦に、 117.17まで反発した。 一方クロス円は全般的にサイド・ライン気味となったが、ユーロ円は149.13から149.58、ポンド円は223.05から223.53、 オージー円は90.36から90.82での推移。その他NZD円がAUD/NZDの売りから堅調に78.92まで値を上げ、カナダ円は悪材料から103.05まで下落した。

 2日の東京市場は概して小動き。今晩のECB理事会、明日の米雇用統計を控え、ポジションを傾けづらかったようだ。ドル円は下値を堅め117.35まで。買い一巡後は非常に静かな展開で、福井日銀総裁のコメントも材料にならず。ユーロ円は149.61まで。今晩の会見で強いコメントを予想する向きもあるようだが、東京時間では同意とはならなかった模様。ユーロドルも1.2736から1.2761までの狭いレンジでの取引に終始した。豪ドルは朝方発表された経済指標が悪かったことから、冴えない展開となり、90.28まで売り込まれた。ポンド円は223.18−223.72。NZは78.50−78.89で、日中足でダブルトップを形成。カナダ円は103.35−103.71での推移となった。 ロンドン市場は、渡辺財務官発言「日本の実体経済面からは円がさらに弱くなる理由はない」を受けて一時円が急騰したが、週末の米雇用統計を控えて、更に円買いが進む状況とはならなかった。NY市場に入ると、ECB理事会で金利の据置が発表されたが、トリシェECB総裁の年内利上げを示唆する発言からユーロが堅調に推移したが、米第3四半期単位労働コストが予想を上回り、賃金インフレ圧力から、更にドルが売られる展開とはならなかった。 ユーロドルは、1.2744から1.2785で堅調な推移となり、ポンドドルは、1.9035から1.9107で動向となった。 またドル円はクロス円が堅調に買われたことから、116.67から117.29まで上昇した。 一方クロス円は、総じて堅調で、ユーロ円はECBの利上げ期待もあって、148.86から149.74まで大きな上昇となり、ポンド円は222.67から223.75へ上昇、 オージー円は90.22から90.79へ値を上げ、NZD円も78.97の高値をつけた。

3日のアジア市場は、東京市場が休場の中、米国10月の雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強く、バイズ米FRB理事の「米国の景気減速にも関わらず、高い資源利用によりインフレ懸念は残っている」との発言にも動意の薄い展開が継続した。 ドル円は117.04−24、 ユーロドルは1.2765−84、ポンドドルは1.9053−1.9085での小動きとなった。 一方クロス円も動意は薄いが、ユーロ円は朝方上値のストップ・ロスをつける形で、149.86まで値を上げたが、その後は149.55まで調整している。 またポンド円は223.19−73、オージー円は90.56−72、カナダ円は103.17−44、スイス円は93.94−94.11、 NZD円は78.70−79.00での推移となっている。 ロンドン市場では、中国の預金準備率引き上げ報道からの円買いや英10月サービス部門PMIの上昇を受けてドルが買われる局面もあったが、米雇用統計の発表を控えポジション調整の域を出ることはなかった。 NY市場では、注目の米雇用統計で、米10月失業率が2001年5月以来の低水準となり、8月NFPが大幅上昇修正されたことからドルが全面高となり、更に10月ISM非製造業指数が予想を上回り、ドル買いをフォローした。 ユーロドルは1.2795から1.2693まで急落となったが、下値ではアジア中銀の買いが支え、 1.27前半で比較的堅調な位置で終了した。 またポンドドルは1.9114から1.8977へ下落、ドル円は116.97から118.19まで大きく上昇し、 クロス円の買いも手伝って堅調な位置して週末のNY市場を引けた。 一方クロス円は総じて堅調で、 ユーロ円は149.44から150.19まで上昇、ポンド円は224.54の高値、オージー円は90.96の高値まで上昇し、両通貨ペアとも今年の高値を更新した。 また目立ったところではこの処軟調な推移だったカナダ円がカナダ雇用統計の改善を受けて、103.11から104.65まで大きく上昇した。

 6日の東京市場は、ドル円では一旦利食いが優先して、118.15から117.79まで下落も、下値での押し目買い意欲が強く、 118.14まで反発した。 ユーロドルは、1.2702から1.2723で揉み合い気味となり、ポンドドルも1.8997から1.9026での小動きとなった。 一方クロス円も総じて揉み合い気味で、 ユーロ円は149.87から150.18、ポンド円は早朝に224.70−75近辺の高値があったようだが、224.00近辺まで一時調整し、オージー円は90.67から90.92での推移となった。 ただし、NZD円が早朝の79.15前後の高値から78.73まで大きく落ちている。原因は特に聞こえて来ていないが、NZDドルが0.6750を超えられなかったことで、利食いが出ているのではないかと思われる。 ロンドン市場は、英9月の鉱工業生産や製造業生産の低下を受けてドル売りが主流となった。 NY市場では、材料難の中、ポジション調整に終始する相場となったが、先週米雇用統計後の雰囲気を引きずり、米利下げ観測後退からドルが堅調な推移となった。またモスコウ米シカゴ連銀総裁が「インフレリスクは成長下振れリスクより大きい」とタカ派的な意見を述べたが、市場は反応しなかった。 ユーロドルは、1.2691から1.2726で小動きとなったが、下値では中東やアジア中銀のビッドが支えた。 ポンドドルは1.8950から1.8997での推移となり、ドル円は。グラッサー・オーストリア財務相が「円は非常に弱い」と述べたが反応せず、日本の第3四半期成長率が低調になるとの憶測を受けて、118.15から118.46まで上昇したが、118.50のオプションの防戦に阻まれた。 一方クロス円は総じて強く、 ユーロ円は150.10から150.58まで上昇、ポンド円は東京早朝に続いて224.68の高値まで上昇し、オージー円は懸念の91円を越えて、91.28まで値を上げた。

 7日の東京市場は、ドル円は、ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相の「円相場に関しては、シンガポールG-7での立場を堅持」との発言や福井日銀総裁の「急激な調整招かないよう前もって緩やかに手を打つ」との発言を受けて、警戒感が強まり118.31から117.66まで下落した。 ユーロドルはイエレンSF地区連銀総裁の「ある段階で、複数の国が米ドル資産への選好度を弱める可能性がある」との発言を受けて、 1.2722から1.2773まで大きく上昇した。 またポンドドルも1.8977から1.9054まで上昇した。 一方クロス円は総じて堅調な展開となったが、ドル円の下落に上値を抑えられている。 ユーロ円は150.57から150.19まで下落、 ポンド円も224.61から224.09へ値を下げ、オージー円も91.25から90.99まで下落した。 ロンドン市場では、米国の中間選挙投票を控えて、ポジション調整的なドルの買い戻し以外は様子見的な動向となった。ただし、注目された渡辺財務官の講演からは円安を牽制する発言が出なかったことで、ドル円は117.99まで買い戻された。 一方NY市場では、外国中銀のドル資産離れ懸念や「米住宅建設大手が債務不履行に陥る可能性がある」との噂などを受けた債券利回りが低下したことから、ドル売りが大きく進んだが、その後は米中間選挙を前に、ドルのショート・カバーが進んだ。 ユーロドルは、1.2753から1.2820まで上昇したが、その後1.2760−65まで下落した。 ポンドドルは1.9031から1.9124の推移で、ドル円は一時117.25まで下落したが、引けにかけては117.75−80まで反発した。 一方クロス円は総じて揉み合いで、 ユーロ円は150.18から150.49、ポンド円は223.99から224.65、オージー円は90.91から91.24での推移となった。

 8日の東京市場は、米国中間選挙での民主党勝利、水野日銀審議委員発言を受けて、ドル円は117.73から117.49まで下落したが、 押し目買いに117.80まで反発した。 ユーロドルも1.2763から1.2785へ反発。 ポンドドルは、1.9037から1.9067での推移となった。 一方クロス円は全般的にドル円の下落に上値の重い状況で、ユーロ円は150.17から150.42、ポンド円は224.02から224.42での推移。 また本日利上げが決定したオージー円は、材料出つくし感から、91.13から90.41まで値を下げた。  ロンドン市場は、米国中間選挙で共和党不利との見通しからドル売りが強まった。NY市場では、民主党が躍進したが、選挙終了に伴うドルのショートカバーが強まった。 ユーロドルは一時1.2808まで上昇したが、その後は1.2746まで下落。 ポンドドルも1.9097から1.9008まで下落した。 またドル円は117.38から118.01まで上昇したが、その後は117円後半に反落して引けている。 一方クロス円は総じて揉み合い気味で方向感に薄い展開。 ユーロ円は150.21から150.50、ポンド円は223.96から224.60での推移。 またこの日値を下げていたオージー円は90.41で下げ止まりを見せて、その後は90.86近辺に反発している。

 9日の東京市場は、米中間選挙終了から動意が薄い展開となったが、ドル円は117.79から117.99、 ユーロドルは1.2750から1.2783、ポンドドルは1.9036から1.9067での狭い取引となった。 一方クロス円は、比較的堅調な動向で、ユーロ円は150.30から150.56へ値を上げ、 ポンド円も224.30から224.57へ上昇した。 また豪州失業率で、就業者数が予想を下回ったことから、オージー円は昨日に続いて90.82から90.29まで下落した。 ロンドン市場は、投機的なユーロ円、ポンド円の買いが強まりドル円を押し上げる展開となった。 NY市場では、米貿易赤字が2年来の大幅な改善を示した事からドルが買われたが、ミシガン大信頼感指数の悪化や中国人民銀行総裁が「外貨準備を分散させる明確な計画がある」と述べた事から一転ドル売りが進んでドルは結局安値圏で引ける羽目になった。 ユーロドルは1.2750を底値に、1.2849まで上昇、ポンドドルも英BOEの利上げ決定で、利食いに弱含む局面もあったが、1.8976から1.9085へ値を上げ、ドル円は一時118.60の高値をつけたが、その後117.82まで下落した。 一方クロス円では、まちまちとなったが、ユーロ円は150.49から151.50まで上昇し史上高値を更新。 ポンド円も一時225.31の高値をつけたが、その後は224円に押しもドされた。 またオセアニア・クロスは逆に軟調気味で、オージー円は90.19に安値へ下落後、上値を90.75に限定し、NZD円も78.20を下値に、78.65を頭に上値の重い展開が継続した。

 10日の東京市場は、福井日銀総裁による円キャリートレードへの懸念発言を受けて、ドル円は117.94から117.36まで値を下げたが、予想を下回った9月の機械受注を受けて下げ渋りとなった。 ユーロドルは早々と1.2850のオプション・トリガーをヒットして、1.2827から1.2870まで上昇し、 ポンドドルは1.9066から1.9108での推移となった。 一方クロス円はまちまちの動向だが、ユーロ円は堅調で151.32から150.98まで値を下げるも151円台を維持している。またポンド円は昨日の上昇からは静かで、 224.23から224.74での動向だが、オセアニアは軟調気味が継続しており、 オージー円は90.65から90.10、 NZD円は78.47から78.06まで値を下げている。 ロンドン市場では、中国の外貨準備分散投資発言をきっかけにした全般的なドル売りが継続した。 ドル円は、日銀金融政策決定会合での利上げ観測を受けて117.18まで下落し、 ユーロドルは、1.29のオプションの防戦をつけて1.2901へ上昇した。 NY市場は特別な材料がない中、週末のポジション調整的な動向となり、ユーロドルは1.2836まで下落、 ドル円は117.67まで上昇した。 またポンドドルは1.9082から1.9179での推移となった。 一方クロス円は全般的に、保合気味となった。 ユーロ円は、福井日銀総裁の円キャリートレード警戒発言から上値が重く151.26から150.90まで値を下げ、 ポンド円は224.55から224.95での推移、オージー円は89.97まで下落した。

 13日の東京市場のドル円は、日本の9月の経常黒字が2兆円台に乗せたことや米国債償還の売り玉から、117.64から117.13まで下落した。 ユーロドルは1.2838から1.2877まで上昇し堅調な推移となり、 ポンドドルは1.9105−から1.9150での推移となった。 一方クロス円は全般的に揉み合いで、ユーロ円も151.06から150.82まで下落したが、更に下落進んでいない。 またポンド円は224.26から224.73、 オージー円は89.78から90.20での推移となった。ロンドン市場では、中川自民党政調会長の「デフレ脱却はまだ早い、利上げなら大きな影響」との発言を受けてドル円がショート・カバー気味に上昇した。 また英10月生産者物価指数が予想を下回ったことから、全般的なドル買いとなった。 NY市場でも、日本の第3四半期GDP速報値が悪化するとの噂や米債金利の上昇を受けて、ドルが買い戻されてNYを終了した。ユーロドルは1.2860から1.2796まで値を下げ、ポンドドルも1.9128から1.8999の安値まで下落し、ドル円は117.40から118.30まで上昇した。 一方クロス円は小じっかりで、ユーロ円は150.93から151.45へ上昇、ポンド円も224.81まで値を上げ、オージー円は89.92から90.18での揉み合いとなった。

 14日の東京市場は、予想を上回った第3・四半期国内総生産や米議会超党派議員団が「米自動車大手3社は、本日のブッシュ大統領との会談で、アジアの通貨、貿易不均衡を巡る問題に強硬な姿勢で臨んでほしい」と発言したことで、 118.18から117.40まで値を下げた。 ただし、下値はファンド筋の買戻しが下値を支えている。 またユーロドルは1.2801から1.2825で小動き、ポンドドルは、1.9009から1.9046での推移。 一方クロス円もドル円の下落に値を下げたが、下げは限定的となっている。 ユーロ円は151.32から150.59、 ポンド円は224.66から223.56、オージー円は90.11から89.79へ値を下げた。 その他NZD円は77.59−91、カナダ円は103.30−89で推移している。ロンドン市場は、独11月ZEW景気期待指数、ユーロ圏第3四半期GDP、英10月消費者物価指数などが予想を下回ったことで、全般的にドルが買い戻される展開となった。 NY市場では、逆に米10月生産者物価指数(PPI)が過去最大の低下を示したことから、一転ドル売りとなったが、ドビルパン仏首相の「ユーロ高は輸出に不利」との発言から、ドルは値を戻す展開となった。 ユーロドルは、1.2872から1.2790まで下落、 ポンドドルも1.9049から1.8925まで値を下げた。 ただし、ドル円は、米自動車メーカー大手の代表が「円は人為的に低く抑えられている」と指摘したことから、一時117.96まで上昇したが、117.25まで急落した。 この影響でクロス円は軒並み値を下げる展開となり、 ユーロ円は151.31から150.54へ下落、 ポンド円も222.63の安値まで下落したが、 オージー円は89.93から90.20で保合を維持した。 またNZD円は、堅調な9月小売売上の数字から、 77.45の安値から77.95まで引け際に反発した。

 15日の東京市場は、FOMC議事録を控えて小動きだが、ドル円では投信設定絡みの円売りが、下値を支えて117.53から117.93まで反発した。 ユーロドルも1.2800から1.2830と堅調な推移で、 ポンドドルは1.8920から1.8970へ上昇した。 一方クロス円も円売り気味で、ユーロ円は150.62から151.13まで上昇、ポンド円も222.75から223.25へ値を上げた。 ただし、オージー円は89.92から90.19で揉み合いの域を出ていない。 また朝方堅調な小売売上高で上昇したNZD円は、78.04で上値を抑えられて、 77.65まで値を下げている。 ロンドン市場では、英中銀四半期物価報告がハト派的だったことからポンド売りが強まり、全般的にドルの買い戻しが広がった。NY市場でも、11月NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことから、ドル買いが継続したが、FOMC議事録では、内容に新味がなく、失望的なドル売りとなった。 ユーロドルは、1.2835から1.2773まで値を下げたが、その後は1.2831へ反発。 ポンドドルは、1.8963から1.8839まで値を下げたが、1.8908まで反発し、ドル円は一時118.20まで上昇したが、その後は117.82へ値を下げた。 一方クロス円はまちまちの展開だが、ユーロ円はユーロ・クロスの買いが強まったことを受けて、150.96から151.44まで上昇、 ポンド円は223.48から222.50まで値を下げた。 またオージー円は揉み合い気味も、堅調に90.38まで値を上げた。

 16日の東京市場は、ドル円では、中国人民銀行副総裁が「外貨準備で円を保有した」と述べたことから、118.09から117.75まで下落したが、全体的には小動きで、日銀金融政策決定会合で、金利の据え置きが決定したことや福井日銀総裁の記者会見がハト派的で、 118.13まで反発した。 ユーロドルは、1.2813から1.2834での小動きで、ポンドドルも1.8870から1.8904での小幅な推移となった。 一方クロス円は全般的に堅調で、ユーロ円は151.10から151.46で推移、ポンド円は222.51から223.03、 オージー円は90.06から90.38での動向となった。福井日銀総裁は、「追加利上げ、いかなるタイミングも排除しない」、「追加利上げ時期、予断もって臨まず」、「市場が金利引き上げ時期の判断を固めつつあるとはまだいえない」などと述べている。 ロンドン市場は、福井日銀総裁の会見がハト派的で、円を売り的となり、英10月小売売上高が予想を上回ったことを受けてポンド買いが若干優勢となった。 NY市場では、10月米CPIが予想以上の低下を示したことから、ドル売りとなったが、大分織り込まれていた部分もあり、更に懸念だった米11月フィラデルフィア連銀景気指数が3ヶ月ぶりに上昇、連銀高官が引き続きインフレに懸念を示したことから、ドルが買い戻されてNY市場を終了した。 ユーロドルは1.2842まで上昇も、1.2784へ下落、 ポンドドルも1.8933から1.8853まで値を下げた。 またドル円は117.82を安値に118.35の高値をつけた。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は151.11から151.48でのレンジ気味も、ポンド円は223.44まで上昇した。 またこの処軟調気味だったオセアニア・クロスがこの日は堅調で、オージー円は90.86の高値、NZD円も78.70まで上昇した。

 17日の東京市場は、動意の薄い展開となっている。 今週は昨日まで経済指標の発表が多かったが、本日は米国でも住宅関連指標のみで、 一休みというのか市場では方向感を出しあぐねている。 週末のG20を控えていることも特に対円相場では一因かもしれない。 ドル円は投信の買いが下値を支え118.18から118.47まで上昇したが、上値は118.50のオファーに抑えられた。 ユーロドルは1.2798から1.2762まで弱含み、 ポンドドルは1.8854から1.8885での推移となった。 一方クロス円も動意が薄く、 ユーロ円は151.10−28、ポンド円は222.99−223.35、 オージー円は90.49−77、NZD円78.43−67、カナダ円103.42−65での小動きとなっている。ロンドン市場では、主だった材料の薄い中、週末のポジション調整の動向が広まった。 ドル円ではアルスワイディUAE中銀総裁の「外貨準備分散先として円は魅力がない」、「円は通貨ではない、円は日本の中央銀行に強くコントロールされていて、やや地歩を失った。信認を失った」とのきつい発言を受けて、堅調な上昇を維持した。 またユーロドルはポジション調整の売りから1.2766まで下落した。 NY市場では、2000年7月以来の低水準に落ち込んだ米10月住宅着工件数、ヘッジファンドの巨額損失の噂やUAE中銀総裁の「ユーロは10年以内に基軸通貨になるだろう」との発言から、ドルは急激に値を下げた。 ユーロドルは1.2766から1.2846へ上昇、ポンドドルも1.8836から1.8967の高値をつけ、 ドル円はG20での円安牽制を警戒した売りに118.45から117.51まで値を下げた。 一方クロス円は全般に保合で、ユーロ円は150.81から151.30、ポンド円は222.72から223.38、オージー円は90.26から90.80での推移となった。 また目立ったところでは、カナダ円がドルカナダの堅調を受けて、103.70から102.52まで急落した。

 20日の東京市場は、週末に開催されたG20で、懸念された円安牽制表明が出されなかったことでドル円は117.68から117.99まで上昇した。 ユーロドルも金曜日の外貨準備の話から1.2817から1.2846で堅調推移。ポンドドルは1.8940から1.8962での小動きに終始した。 一方クロス円も堅調で、ユーロ円は151.05から151.47、 ポンド円は223.12から223.47、 オージー円は90.50から90.75での推移となった。渡辺財務官は、「国内には一段と円安になる要因は無い」と述べたが、ほとんど市場は無視している。ロンドン市場では、日本株の大幅下落からの円売りが強まり、米ナスダックがロンドン証券取引所に買収を提案をしたことで、思惑的なポンド買いがドル売りを誘った。 NY市場では、注目の10月景気先行指数が予想通りで、あまり材料とならなかったが、海外中央銀行が、日本国債保有を増加させているとの報道が円売りを抑えた。 ユーロドルは1.2852の高値から1.2805へ下落、ポンドドルも1.8933から1.8988まで上昇したが、その後は1.8956まで値を落とした。 またドル円はロンドンでうけた高値となる118.20を越えられず118円前半で小動きとなった。 一方クロス円は、ユーロ円が一時151.68と史上高値を更新するも、その後は利食いに150.23まで下落した。 その他ポンド円は224.21の高値、オージー円は91.01、NZD円は79.06へ上昇した。

 21日の東京市場は、材料難の中相場は保合的な動向となった。 ドル円は117.88まで一時大口の生保の売りで下げるも、その後は118.15に上昇した。 ユーロドルも1.2813から1.2840まで一時上昇したが更に大きな動向となっていない。 またポンドドルも1.8968から1.8984で小動き。 一方クロス円は堅調で、ユーロ円は151.20から151.49、ポンド円は223.81から223.23、オージー円は90.75から90.94での推移となった。 ただし、NZD円が堅調気味で、79.74から79.02に値を上げた。また一時武藤日銀副総裁の「追加利上げ、判断固めれば果断に実行」との発言がドル円の上値を抑えた。ロンドン市場では、米感謝祭を控えて様子見ムードの中、 トリシェECB総裁の「中国に関し徹底的に討議し、為替柔軟化についてG7の見解を再確認」との発言を受けて、円が買われる局面があったが、更に大きな動向とならず、英産業連盟の11月鉱工業受注指数が予想を上回り、ポンド買いが一時強まった。 NY市場でも指標がない中、米大統領経済諮問委員会が2007年の経済見通しを下方修正した事を材料にドルが売られる展開となった。 ユーロドルは、1.2798から1.2855へ上昇、 ポンドドルは1.8970から1.9004へ上昇し、ドル円は118.14から117.74まで値を下げた。 一方クロス円は揉み合い気味も底堅い展開。 ユーロ円は151.14から151.55、 ポンド円は223.69から224.29、オージー円は90.68から90.96での推移となった。

 22日の東京市場は、休日前のポジション調整や日本国債に対する海外からの投資が高まるとの思惑から、海外勢中心に売りが強まりドル円は117.92から117.38まで下落した。  またユーロドルは1.2840から1.2874まで上昇、 ポンドドルは1.8992から1.9030、ドルスイスは1.2376から1.2414でドル売り気味の推移。 特別大きな材料は出ていない。一方クロス円も軟調気味で、ユーロ円は151.12から151.45、ポンド円は223.50−94、オージー円は90.66−93、NZD円は78.66−96、カナダ円は102.56−89での推移となっている。尾身財務相は、「株式譲渡益課税軽減は臨時措置、廃止時の市場への悪影響は考慮」と述べている。 22日のロンドン市場は、ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相の円安牽制発言をきっかけに円買いが優勢になった。 また英中銀金融政策委員会議事録を受けて、一時ポンド売りが強まった。 NY市場では、米週間新規失業保険申請件数やミシガン大学消費者信頼感指数の確報が予想外に下方修正されたことから、休日前にポジション調整もあってドルが全面安となった。 ユーロドルは1.2857から1.2958まで上昇、ポンドドルも1.9028から1.9168の高値をつけ、 ドル円は117.60から116.36まで急落となった。 一方クロス円もドル円の下落に値を下げ、 ユーロ円は151.33から150.66まで下落、 ただし、この位置は維持して、151円台へ返して引けた。 またポンド円は、223.00の安値、オージー円は90.19、 NZD円は78.18、 カナダ円は102.03の安値まで下落となった。

 23日のアジア市場は、東京市場が勤労感謝の日で休場のため閑散な取引の中、前日からのドル売りの流れを引き継ぎ、ドル円は、116.82から116.50まで軟調推移、 ユーロドルは1.2928から1.2945で堅調な推移となった。 一方クロス円もドル円の下げに上値が重く、ユーロ円は151.13から150.71へ下落、ポンド円も223.59から223.00、 オージー円も90.52から90.16まで値を下げた。海外市場では、NY市場の休場にも関わらず、ドイツの11月IFO業況指数が予想を上回る上昇となったことを受けて一時ユーロ買いが強まり、ユーロドルは1.2934から1.2976まで上昇した。 この上昇をきっかけとしてドル売りが優勢気味となり、ポンドドルも1.9136から1.9169へ上昇、 ドル円は116.64から116.03まで下落した。 一方クロス円もキャリー・トレードの巻き返しと思われる売りが上値を抑え、 ユーロ円は151.02から150.37まで下落。 ポンド円は222.35の安値、 オージー円は89.89まで値を下げた。

 24日の東京市場は、本邦輸入筋や証券からの買いで、ドル円は116.19から116.49まで反発したが、海外勢からの戻り売り意欲に上値を抑えられた。 ユーロドルは、1.2944から1.2973で堅調推移。 ポンドドルは1.9149から1.9181での推移となった。 一方クロス円も総じて昨日の下落からは堅調地合で、 ユーロ円は150.50から150.90へ上昇、ポンド円も222.55から223.06へ値を上げ、オージー円も89.89から90.30まで反発した。福間日銀審議委員は「(今後の金融政策)市場との対話はかりつつ予断なく慎重に判断」、「先行きは物価安定の下で持続的成長実現の可能性高い」、「景気拡大が長期化すれば、いずれ資産価格への影響も出てくることに留意」などと述べたが、特に市場では反応していない。  ロンドン市場では、中国人民銀行呉副総裁の「東アジア諸国はドルへの依存度を低下させる必要」、「東アジア諸国は外貨準備の価値下落のリスク」との発言をきっかけにドル全面安となった。 特にユーロドルは1.2966から1.3000、1.3050、1.3100のストップロスを一気につけて、1.3110まで上昇した。 ポンドドルも1.9176から1.9351まで上昇、ドル円は116.33から115.62まで下落した。 一方NY市場では、サンクス・ギビングデーの翌日の週末とあって市場参加者が少なかったことやほぼロンドン市場で相場が大きく動いてしまったことで、ロンドンでのドル安値からは調整的もドルは米金利の低下を受けて、軟調に推移した。 ただし、ユーロドルは、1.3070−75近辺の欧州勢やヘッジ・ファンドの買いに下げ渋り、ポンドドルも1.9304を下値に堅調な引けとなった。 またドル円は一時115.58まで下落したが、クロス円の買いに115.93まで反発したが、更に上値を伸ばせず、115円後半で引けた。 またクロス円はまちまちだが、特にユーロ円はユーロの急上昇に150.61から一時151.75の高値と史上高値を更新、 ポンド円は223.95まで反発し、スイス円も95.85と今年の高値を更新したが、オセアニア系は揉み合い気味で、 オージー円は89.93から90.33、NZD円は、77.41から78.17での推移となった。 

 27日の東京市場は、先週末のドル売り地合いを受けて、早朝から投機的な動向となったが、 更にドル安は進んでいない。 ドル円では、一時115.40まで下落後、本邦輸入企業や外貨建て投信設定の買いが支え、 116.23まで反発した。 ユーロドルは、1.3180まで上昇したが、その後利食いに押され1.3110まで反落した。 またポンドドルも1.9405を高値に1.9350まで下落した。 一方クロス円は総じて堅調で、 特にユーロ円は早朝152.45まで上昇後、151.75まで利食いに値を下げたが、下値ではショートの買い戻し意欲が強く、 152.49まで再反発した。 またポンド円は223.76から225.00、 オージー円は90.04から90.50、 NZD円は77.59から78.11、カナダ円は101.82から102.48で推移した模様。 ロンドン市場では、ブルトン仏経済財務産業相の「ドル安に警戒が必要」との発言を受けて、一時ドル買いが強まった。 ただし、主だった経済指標がなく、ポジション調整の範囲。 またNY市場も、材料に薄くロシア中銀当局の「ドル準備資産、ユーロへの更なる移行計画なし」との発言でもドルは買われることもなく、また相次ぐ欧州高官の「ユーロ高に問題なし」等の発言にもドルは売られることもなく、ほとんどポジション調整的な揉み合いに推移した。 ただしNY株式市場の急落がドルの上値を抑える結果となっている。 ユーロドルは、1.3086から1.3144、ポンドドルは1.9307から1.9395、 ドル円は115.93から116.40での推移となった。 一方クロス円は堅調で、 ユーロ円は152.13から152.49、ポンド円は224.95から225.02、オージー円は90.27から90.56での推移となった。

 28日の東京市場は、全体的に材料難から小動きとなった。 ドル円では、本邦機関投資家からのドル売りや福井日銀総裁の「金利調整不可避」との発言を受けて116.14から115.89まで弱含みに推移したが、本邦輸入企業や外貨建て投信設定の買いが下値を支え下げ渋りとなり、116.21まで反発した。 ユーロドルは、1.3119から1.3145での揉み合い気味。 ユーロ円は152.55から152.33まで下落も再度152.60まで上昇した。 またポンドドルは224.73から225.25へ上昇、 オージー円は90.24から90.47で揉み合いの推移を継続している。 ロンドン市場は、ユーロ圏からユーロ高を懸念しない旨の発言が相次いだことからユーロ買いが優勢になった。 NY市場では、米10月耐久財受注が、2000年7月以来の下落となったことや、フィラデルフィア連銀総裁が「ドルの下落はインフレに大きな影響ない」、グリーンスパン前FRB議長の「ドルの価値は問題とならず」との発言等を受けて、ドルが引き続き売られる展開となった。 ユーロドルは、1.3129から1.3210まで上昇、ポイドドルも、1.9424から1.9534の高値をつけたが、 ドル円はクロス円の買いを伴って、 115.91から116.41での揉み合いに終始した。 一方クロス円は投信の設定からの買い出ており、軒並み大幅の上昇となった。 ユーロ円は152.54から153.35、 ポンド円は226.75、 オージー円は91.07、 NZD円79.10の高値まで上昇した。

 29日の東京市場は、予想を上回った10月の鉱工業生産を受けて、米系ファンド、中銀筋からの円買いがユーロ円中心に出た模様で、 ドル円は116.29から115.58、 ユーロ円は153.43から152.54まで値を下げた。 またその他のクロス円も昨日の強い上昇から利食いが率先した。 ポンド円は、226.93から225.70、 オージー円は91.12から90.49、 NZD円は79.09から78.40、 カナダ円は102.81から102.03、スイス円は96.51から96.06まで値を下げた。 またユーロドルもユーロ円の影響か、 1.3218から1.3175へ値を下げ、ポンドドル円は1.9547から1.9496、ドルスイスは1.2013から1.2056までの推移となっている。 ロンドン市場では、米経済指標を前にポジション調整的なドルの買い戻しが進んだ。 NY市場では、予想を上回る米第3四半期GDPや低調な米10月新築住宅販売件数で一喜一憂する形となったが、べージュブックが新味に欠ける内容も、多くの地域で緩やかな景気拡大が継続していると示した事で、ドルが買われ気味でNY市場を終了した。 ユーロドルは1.3181から1.3133まで下落、 ポンドドルも1.9541から1.9435まで値を下げ、 ドル円は115.88から116.47まで値を上げた。 一方クロス円は総じて堅調で、 ユーロ円は152.64から153.17、 ポンド円は一時227.18と今年の高値を更新し、オージー円は起債絡みの買いが支え91.32まで値を上げた。

 30日の東京市場は、本邦資本筋や月末の外貨建て投信設定に絡んだ買いで、ドル円は116.56まで一時上昇したが、FT紙の日銀利上げ観測記事や野田日銀審議委員の「市場の12月利上げ観測の高まりは素直に受け止めたい」との発言から、日銀の早期利上げ観測が強まり、115.98まで下落した。 ユーロドルは1.3142から1.3198まで堅調で、ポンドドルも1.9455から1.9561と高値まで上昇した。 一方クロス円は総じて堅調な揉み合いで、 ユーロ円は152.92から153.19、ポンド円は226.17から226.67、 オージー円は91.03から91.38と若干昨年の高値を越える上昇となった。 ロンドン市場は、英11月のGfK消費者信頼感指数やCBI小売売上指数の悪化を受けて一時ポンド売りが強まった。 NY市場では、新規失業保険申請件数が予想外に悪化したが、PCEコア指数が予想を上回ったことで、ドルは堅調な推移となったが、その後発表された米11月シカゴPMIが景気の分かれ目となる50を割り込んだことでドル全面安となった。 ユーロドルは、1.3178から1.3276へ上昇、 ポンドドルも1.9515から1.9700まで値を上げ、 ドル円は116.29から115.51まで値を下げた。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇に堅調で、 ユーロ円は153.05から153.45、 ポンド円は高値を更新して227.82まで。 またオージー円が91.61と昨年の高値を上回り、 NZD円も79.36の高値をつけたが、カナダ円は101.14の安値まで下落した。


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