過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

2004年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2005年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2006年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2007年 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 1日の東京市場は、外貨建て投信設定に絡んむ円売りが円の高値を支え、円は全般的に軟調な推移を継続した。ドル円は122円のオプション・トリガーへの買い仕掛けで、121.69から121.98まで強含みに推移。 ユーロドルは、1.3435から1.3456での揉み合いで、ポンドドルも1.9778から1.9800での限定した動向となった。 一方クロス円では、ウェストミンスター系を中心に強い展開が継続してる。 ユーロ円は163.74から164.03、ポンド円は240.85から241.36での揉み合い気味も、オージー円は101.17、NZD円は90.35、カナダ円は114.09の高値まで上昇となった。 ロンドン市場は、米雇用統計の発表待ちムードで全体的に小動きとなった。 NY市場では、予想を上回る米雇用統計やISM製造業景気指数を受けて、ドルの買い戻しとなった。 ただし、需給的な上値でのドル売り意欲も強く更に大きな動向となっていない。ユーロドルは、1.3463から1.3400のオプションの防戦をつけて、1.3392まで下落したが、海外中銀の買いに下げは瞬間的に留まり、その後はショー・カバーの買いに1.3445まで反発した。 ポンドドルも1.9827から1.9768まで下落。ドル円は121.85に下値を限定して、一時122.14まで上昇したが、上値では大口の売りが控え、122円台での引けとなった。 一方クロス円は、キャリートレードの再構築から総じて堅調な推移となった。 ユーロ円は163.58から164.15まで上昇、ポンド円は242.02の高値をつけ、オージー円は101.70、NZD円は91円、カナダ円は115.20まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
大田経済財政相
景気の見方は変わっていない
米経済、ソフトランディングに向かっているとみるが足元に弱さ
タクシー値上げ、物価安定政策会議の意見ふまえ政府内で検討

尾身財務相
全体としては順調な状況―米経済
米国を含め世界経済への信認は高い―全体としては順調

人民銀行副総裁
中国は外貨準備でドルを減らす計画ない
各国中銀はユーロ保有高を拡大へ

独・4月小売売上高:実質前月比+2.6%、前年比-0.6%、名目前月比+2.8%、前年比+0.4%
スイス・5月消費者物価指数:前月比+0.2%、前年比+0.5%(4月前月比+1.1%、前年比+0.5%)
中・5月購買担当者指数(PMI):55.7(4月58.6)
韓・第1・四半期国内総生産(GDP)改定値:前期比+0.9%。前年比+4.0%

ポートマン米行政管理予算局長
「2007年度(2006年10月-2007年9月)の米国財政赤字は、2000億ドル前後に留まる見通し」(2006年度:2480億ドル)

ボーカス米上院財政委員会委員長スポークスマン
「中国に人民元切り上げを迫る法案を、数週間以内に準備完了の見通し」

トリシェ欧州中銀総裁
「インフレの2次的影響を防ぐことが中銀にとって重要」

スイス・5月消費者物価:前月比+0.2%、前年比+0.5%(4月前月比+1.1%、前年比+0.5%)
独・4月小売売上高:前月比+2.6%(予想+1.0%、3月-0.3%←-0.7%)
ユーロ圏・1-3月期GDP改定値:前期比+0.6%、前年比+3.0%(前期比予想+0.6%、
前期+0.9%、前年比予想+3.1%、前期+3.3%)
ユーロ圏・4月失業率:7.1%(予想7.2%、3月7.2%)
英・5月製造業PMI:54.9(予想53.7、4月54.1)
独・5月製造業PMI:56.1(予想57.2、4月57.0)
仏・5月製造業PMI:54.3(予想54.0、4月53.9)
ユーロ圏・5月製造業PMI:55.0(予想55.5、4月55.4)

クロズナー米FRB理事
「米国のインフレ見通しのリスクは主に上向き」
「米国のインフレ期待は十分抑制されているようだ」
「生産性の伸びが減速すれば、インフレ圧力もたらすリスク」
「米国の経済成長率は2007年のうちに上向くと確信」

パパデモスECB副総裁
「米経済の減速にもかかわらず、欧州・日本・新興国の成長見通しは依然明るい」
「強い警戒が不可欠」

欧州委員会
「第2四半期と第3四半期のユーロ圏のGDP伸び率予測を引き下げ(前期比0.4%-0.9%、前回予想0.4%-0.9%)」

米・5月非農業部門雇用者数:前月比+15.7万人(予想+13万人、4月+8.0万人←+8.8万人)
米・5月失業率:4.5%(予想4.5%、4月4.5%)
米・5月平均時間給:前月比+0.3%(予想+0.3%、4月+0.2%)
米・4月個人所得:前月比-0.1%(予想+0.3%、3月+0.8%←+0.7%)
米・4月個人消費支出(PCE):前月比+0.5%(予想+0.4%、3月+0.4%←+0.3%)
米・4月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.2%、3月+0.0%)、前年比+2.0%(予想+2.0%、3月+2.1%)
米・5月ISM製造業景気指数:55.0(予想54.0、4月54.7)
米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値:88.3(予想88.0、速報88.7、4月87.1)

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ高は経済ファンダメンタルズに沿ったもので問題は無い」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ECBは引き続き強い警戒」
「価格安定リスクは引き続き上向き」
「ECBは価格安定のためには積極的に行動」

 4日の東京市場は、本邦輸出企業や本邦機関投資家からのドル売り、上海総合株価指数の下落を受けて、ドル円は122.12から121.91まで下落したが、下値のクロス円を含めた買い意欲が強く下げも拡大していない。 またユーロドルは、1.3432から1.3457での推移、ポンドドルは1.9821から1.9845での小動きとなった。 一方クロス円は、中国株の下落にも総じて堅調な展開を継続している。ユーロ円は163.89から164.30、ポンド円は241.64から242.27、オージー円は101.30−79での推移となった。 ロンドン市場では、トリシェECB総裁発言やドイツ紙のECBが6日の理事会で、50BPの利上げを実行するとの観測記事を受けて、ユーロ買いが強まった。 NY市場では、米4月製造業受注が予想より悪化したが、材料とならずロンドンのドル売りからは、ドルの買い戻し気味となった。 ユーロドルは、1.3444から1.3500まで上昇。ポンドドルも1.9834から1.9928へ値を上げ、ドル円は122.06から121.55まで値を下げた。 一方クロス円は、上海株の大幅下落にも関わらず、NY株が下げを限定したことから、総じてクロス円は小じっかりの推移となった。 ユーロ円は、163.95から164.36、ポンド円は242.64の高値をつけ、ロード・スイス中銀総裁発言から、スイス円は99.61まで上昇した。ただし、オージー円は利食いに押されて101.25の安値まで値をさげた。

【経済指標&要人発言】
日経済指標
法人季報設備投資-1Q(前年比):13.6%
法人季報設備投資-1Q(除ソフトウェア):14.2%
マネタリーベース-5月(前年比):-5.7%

豪経済指標
ANZ求人広告件数-5月:10.3%

韓国産業資源省
ウォンの対円での上昇は輸出を減退させるだろう
日本への輸出業者に対する信用保証を強化
韓国は通貨の安定必要

香港金融管理局総裁
香港ドルは人民元の影響を受けないだろう
香港ドルのペッグ制度は依然合理

スイス中銀総裁
6月にも利上げの公算
スイスフランが上昇する十分な要因存在
6月の政策金利決定では輸入物価の動向考慮

日・1-3月期設備投資:全産業前年同期比+13.6%、製造業+12.7%、非製造業+14.1%

ゲーツ米国防長官
「トルコに対し、イラク北部のクルド人自治区への武力行使を控えるように要請」

アフマディネジャド・イラン大統領(6/3)
「イスラエル滅亡の秒読みが始まった」

プーチン・ロシア大統領(6/3)
「米国のミサイル防衛計画に警告」

欧州中銀
「2007年のユーロ圏のGDP、インフレ率見通しを上方修正」

ユーロ圏・4月生産者物価指数:前月比+0.4%、前年比+2.4%(前年比予想+2.3%、3月+2.8%←+2.7%)

トリシェECB総裁講演
「ユーロ圏経済は力強いが、安心している時間はない」
「EU内の構造改革を加速する必要がある」
「ユーロ圏の労働力稼働率には改善する余地がある」

イタリア当局者
「G8は為替問題を協議する計画はない」

プロディ伊首相
「強いユーロはイタリアにとって好ましくないが、イタリア経済の主要問題ではない」

IMF
「中国株急落の影響、世界の金融市場に波及するリスク見当たらず」
「スイスフランのキャリー取引を注視すべき」

骨太方針素案
「再びデフレに戻らぬよう、民需主導の成長と安定的な物価上昇率の定着必要」
「日銀には物価安定を確実なものとし、持続成長を支えること期待」
「政府と日銀は、民需主導の成長や物価安定の実現などの基本的視点を共有」
「07・08年度の日本経済、自律的・持続的な経済成長の実現が見込まれる」
「金融・資本市場競争力強化プランを07年内にとりまとめ」
「強化プラン、総合取引所やファイアーウォール規制の見直しなど重点」
「07年秋以降、07年度を目処に消費税含む税体系の抜本的改革を実現」
「リスクへの挑戦を促す観点から、金融所得課税などのあり方を検討」
「歳出削減を継続的に断行しない限り、日本の財政再建はない」

シリア中銀総裁
「シリア、7月から自国通貨のペッグ対象を米ドルからIMFのSDRに変更」
「シリア、当面は外貨準備の構成比率をユーロとドルの半々に維持」

米・4月製造業受注:前月比+0.3%(予想+0.6%、3月+4.1%←+3.5%)

関係筋
「中国証券監督管理委、4投信に国内株への投資を認可」

サルコジ仏大統領
「フランス大統領、サミットで為替への懸念表明」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「現在の経済見通しは一般的に良好」
「投資家はリスクを適切に見極めていない可能性」

アルムニア欧州委員
「ユーロ高は経済ファンダメンタルズを反映したもの」
「潜在成長率を超えるユーロ圏の高成長、08年も継続」

ロート・スイス中銀総裁
「スイスフラン安は一過性である可能性」
「価格安定のため政策金利を決定」

 5日の東京市場は、午前中に下げていた上海総合株価指数が反発となり、クロス円中心に欧州通貨買いが強まった。 ドル円は121.60から121.94での堅調推移。ユーロドルは、1.3488から1.3507で強含み、ポンドドルは1.9914から1.9935へ上昇した。 一方クロス円は、小康状態から欧州時間に入って息を吹き返した。 ユーロ円は164.08から164.62まで上昇、ポンド円も242.10から242.89、オージー円は101.43から101.90、NZD円は90.80から91.54まで上昇した。 カナダ円だけが、114.85から115.28での揉み合い推移となった。ロンドン市場では、本日のECB理事会を前に、ユーロの買い戻しが進んだ。 NY市場では、バーナンキ米FRB議長が「住宅市場の不振は予想以上に長期化する可能性が高い」とハト派的な発言をしたことから、ドル売りとなった。ただし、米5月ISM非製造業景気指数が予想外の強い数字を示したことで、一時ドルの買い戻しが出たが、その後はNYダウが100ドル近い下げを演じたことから、ドルは軟調なレベルで引けた。 ユーロドルは、1.3501から1.3555の高値まで上昇、ポンドドルも1.9968まで値を上げた。 一方ドル円は、121.12の安値をつけた後121.76まで上昇したが、その後はクロス円の売りに121.35まで弱含みとなった。クロス円は、当初は堅調な高値をつけるも、その後は乱高下気味な急落となった。 ユーロ円は164.59から163.90まで下落、ポンド円も243円の高値から241.55まで値をさげ、オージー円も102.07から101.28まで下落した。

【経済指標&要人発言】
尾身財務相
金利はいずれ上がることを想定して財政再建していくこと必要
長期金利水準、コメントは差し控える

大田経済財政担当相
設備投資の好調さが確認された-1-3月法人企業統計で
日本経済のリスク要因は米経済や原油価格動向など
生産に弱さ、先行き十分注視する必要ある
日本経済、1-2ヶ月十分に注意してみていきたい

豪州
経常収支-1Q:-153.81億AUD
住宅建設許可件数-4月:8.1%
住宅建設許可件数-4月(前年比):4.5%

周小川・中国人民銀行総裁
人民元の安定を維持する決意
さまざまな金融政策ツールを用いる可能性を決して排除せず
中国の金融市場改革は良いスタートを切った
中国の銀行改革にはなお「多くの任務」がある
5月のインフレ率を金利設定上、注視する
食品価格を「懸念」している
物価安定のため金融政策を調整する

福井日銀総裁
企業規模、業種、地域で回復の程度に依然ばらつき
景気は緩やかに拡大しているがばらつき存在している
一つだけの指標で政策判断に結びつけることはしない
設備投資は堅調に推移している-法人企業統計で
円キャリー含め市場の偏ったリスクの巻き戻し起きると経済に悪影響
世界の金融市場は比較的、落ち着いた状況にある
為替市場は経済ファンダメンタルズを反映し、市場で決まるべき
物価安定の下での息の長い成長持続が各国中銀の共通目標
タイムリーに必要な政策やっていくことが、市場の期待を安定させる

ユーロ圏・4月小売売上高:前月比+0.2%(予想+0.5%、3月+0.4%←+0.5%)
ユーロ圏・5月サービス部門PMI:57.3(予想57.1、4月57.0)
独・5月サービス部門PMI:57.5(予想57.9、4月57.8)
仏・5月サービス部門PMI:57.9(予想58.8、4月58.7)
英・5月サービス部門PMI:57.2(予想57.0、4月57.2)

IMF
「中国の為替制度の限られた柔軟性がアジア通貨の上昇を抑制」
「ユーロ圏、一段の金融引き締め必要だが、市場予想以上の利上げは必要ない」

米・5月ISM非製造業景気指数:59.7(予想55.3、4月56.0)

バーナンキ米FRB議長
「住宅セクターの調整が継続しており、住宅建設の減速がこれまで予想されていた
よりもやや長く経済成長の足かせとなる可能性が高いとみられる」
「米経常赤字で自己満足は禁物」
「経常赤字は引き続き懸念」
「引き続き高水準の資源(リソース)利用度は、経済の潜在的な生産能力に対して最終需要が依然高水準であることを示唆している」
「コアインフレはいずれ穏やかに低下するようにみられるものの、この見通しに対するリスクは引き続き上向きとなっている」
「人民元は更なる速やかなペースでの柔軟化を望む」
「柔軟性のある人民元は過熱経済管理の助けとなる」
「保護主義は世界経済への重要なリスク」
「中国は世界インフレへ影響を及ぼす」
「連銀は価格安定のため必要とあれば対応」

ポールソン米財務長官
「米中、両国で強い保護主義が台頭」

トリシェECB総裁
「ユーロ圏の金融安定に向けた基本シナリオは依然良好」
「ユーロ圏13カ国の経済見通しは良好」

ウォーシュ米FRB理事
「低リスクプレミアム、投資家の過信の表れ」
「投資家のリスクへの過信に対し警戒が必要」

福井日銀総裁
「日本経済はしっかりとした成長軌道に乗っている」
「08年の日本の経済成長は2%を予想」
「利上げは経済成長の度合いにより段階的に実施」

EU財務相会合
「キプロスとマルタのユーロ導入を承認」

ドイツ配布の討議資料
「サミット声明、経済見通しの改善を言及する」
「人民元の柔軟化を協議する可能性」
「米住宅市場は冷却化」
「世界経済は良好」

 6日の東京市場は、円金利上昇や日本株弱含みを受けて、ドル円は121.50まで上昇したが、121.24まで値を下げたが、揉み合い気味の展開が継続した。ユーロドルは、ECB理事会を控えて1.3512から1.3538での小動きながら堅調で、ポンドドルは1.9928から1.9956での推移となった。 一方、昨日利食いに押さえれたクロス円だが、豪州の強いGDPを受けて、再度バーゲン・ハンターの買いが支えた。 ユーロ円は、揉み合い気味も163.93から一時164.40の高値へ上昇し、オージー円は、予想を上回ったオーストラリアの第1・四半期GDPを受けて、 オージードルが17年ぶりの高値となる0.8438まで上昇したことで、101.50から102.42まで値を上げ、NZD円も連れ高となり、90.92から91.59まで上昇。 NZDドルも0.7555と変動相場制移行後の高値を更新した。 ロンドン市場では、ECB理事会やトリシェ総裁の記者会見を控えてポジション調整のユーロ円の売りが優勢になった。NY市場では、注目のECB理事会で0.25%の利上げが決定したが、トリシェECB総裁の発言が、予想ほど強いとは言えず、市場は失望感や欧州株式市場の下落を受けて、ユーロ買いに慎重なムードとなった。 トリシェECB総裁は、8月の利上げに疑問を投げかけており、 一部ECBの利上げが今回0.50%となるとの思惑や8月に利上げ実施との期待感が萎んだ形となっている。 ユーロドルは、一時1.3485まで下落。 ユーロ円も163.25の安値まで下落した。またドル円は、120.87まで突っ込んだ後は、121円前半で小康状態で、クロス円はNY株式の下落を受けて頭の重い展開となり、オージー円は101.62、ポンド円は240.92、カナダ円は113.85の安値まで下落した。

【経済指標&要人発言】
日・4月景気動向指数:先行20.2%、一致66.7%(予想:先行20.0%、3月36.4%)
豪・第1・四半期国内総生産(GDP):前期比+1.6%、前年比+3.8%(第4・四半期:+1.1%)
英・5月消費者信頼感指数:99(4月90、3月88、2月85、1月84、12月83、11月89)

豪準備銀行:オフィシャルキャッシュレート(official cash rate)を6.25%で据え置き

コステロ豪財務相
「高水準の投資が今後も経済成長を支える見通し」
「インフレ圧力は依然として穏やか」

呉暁霊・中国人民銀行副総裁
「政府の株式対策は、長期的なメリットを目的としたもの」
「投資家が株式市場に対する信頼を維持することを期待」
「株価は不安定だが、中国のファンダメンタルズは良好」
「価格変動は株式市場の特徴」

米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値:前期比+1.0%(予想+1.1%、速報+1.7%)
米・1-3月期単位労働コスト改定値:前期比+1.8%(予想+1.2%、速報+0.6%)
米・週次MBA住宅ローン申請指数(6/1):前週比-1.7%(前回-7.3%)
米・週次在庫統計(6/1時点)
 原油在庫:前週比+11万バレル(予想+13万バレル、前回-196万バレル)
 ガソリン在庫:同比+351万バレル(予想+160万バレル、前回+136万バレル)
 留出油在庫:同比+186万バレル(予想+90万バレル、前回+15万バレル)
 製油所稼働率:89.6%(予想91.6%、前回91.1%)
加・5月Ivey購買部協会指数:62.7(予想65.0、4月60.9)
加・4月住宅建設許可件数:前月比-8.4%(予想-3.0%、3月+26.5%←+27.4%)

欧州中銀(ECB):政策金利を0.25ポイント引き上げ4.0%に決定

トリシェECB総裁
「金融政策は引き続き緩和的」
「インフレリスクは上向き」
「物価期待抑制は成長、雇用を押し上げ」
「ECBは引き続き確固とした時期を得た対応をする」
「ECBは綿密に監視monitor closely」
「ユーロ圏13カ国経済成長は予想以上」
「指標が第2四半期も引き続き堅調な成長を裏づけ」
「経済成長見通しは良好」
「国内需要は引き続き堅調継続が予想される」
「雇用市場は成長継続」
「短期的成長リスク見通しは均衡」
「短期的インフレ見通しは原油動向次第」
「価格安定リスクは引き続き上向き」
「インフレは、向こう数ヶ月、若干緩和しそうだが、年末に再び上昇しそうだ」
「賃金交渉リスクは予想以上」
「流動性は豊富」
「ECBは全ての指標を観察、必要となる全てを行う」
「金融政策に事前決定はない」
「警戒vigilanceが必要となれば言及。今のところ綿密に監視monitor closely」
「インフレ期待は抑制」
「価格リスクを抑制するため必要となる事を実行」
「ECBは50ベーシスポイントの利上げを協議せず」

ECBスタッフ予想
「07年成長見通し2.3-2.9%へ上方修正(前回2.1-2.9%)08年1.8-2.8%へ下方修正(前回1.9-2.9%)」
「07年インフレ見通し1.8-2.2%(前回1.5-2.1%)、08年1.4-2.6%(1.4-2.6%)」
「ユーロ・ドル見通し1.3600ドル」
「07年原油価格見通し65ドル、08年原油価格見通し69.9ドル」

スマギ欧州中銀専務理事
「政策金利は歴史的低水準」

ウェーバー独連銀総裁
「金利は引き続き緩和的」
「金利は明確に引き続き成長を支持」
「本年ドイツ成長は2.5%」
「ECBは行動する用意」
「インフレは予想以上でリスクは上方」

ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁
「インフレが緩和しているかどうか明らかでない」
「米住宅市場、07年半ばに上向く可能性」

ホーニグ米カンザスシティ連銀総裁
「成長は強まり、インフレは緩和予想」

 7日の東京市場は、世界的な株式市場下落を受けた円キャリートレード手仕舞い不安から、ドル円は120.77まで下落したものの、本邦資本筋からの押し目買い意欲が強く、上海総合株価指数や東京株式市場が堅調に推移したことで121.46まで反発した。ユーロドルは、1.3491から1.3513での揉み合いで、ポンドドルも1.9917から1.9940と小動きとなった。一方クロス円は当初値を下げるも同様に堅調な反発となった。 ユーロ円は163.53から163.07まで下落後、164円まで強い反発。ポンド円は240.61まで下落後、242.07へ上昇した。 またNZD円は、NZのサプライズ的な利上げを受けて、90.84から91.768まで強い上昇が実現し、オージー円も完全失業率に近い5月豪州失業率を受けて、101.64から102.79まで値を上げた。ロンドン市場は、欧州株式動向や「北朝鮮、短距離ミサイルを数発発射」との報道を材料に、円が売られる展開となった。NY市場では、株式市場が上昇したことで一時円売りが強まったが、その後逆に大きく下落に転じたため、キャリー・トレードの解消売りから、クロス円中心に円の買い戻しが強まった。ユーロドルは、米10年債利回りが5.1%へ上昇したことから、売りが強まり1.3505から1.3423まで大きく下落。 ポンドドルは、英MPCで金利が据え置かれたことで失望売りから、1.9938から1.9748まで下落となった。 一方クロス円は高値をつける動きから、急落気味となった。 ユーロ円は163.84から162.33まで下落。 ポンド円は238.91まで値を下げ、オージー円も101.54の安値まで下落となった。

【経済指標&要人発言】

ボラードRBNZ総裁
NZドルは並外れて高く、正当化出来ない
国内需要は力強く拡大している
乳製品価格が経済を加速させている
国内景気には上向きリスクあり
貿易加重平均でみたNZドルは、2007年下半期で72.0、2008年上半期は71.6の予想
将来の金利動向にはコメントしない
酪農セクターの消費をモニターしていく
景気のハードランディングは予測していない
2007年下半期の年率インフレは2.0%、2008年上半期は2.3%と予想
個人消費減速を示す決定的な証拠は見られない
NZ経済は適度な成長を示すだろう
第1四半期のNZ経済は力強かった

豪州5月AiG建設業指数 :45.1

日本5月外貨準備高 :9111億USD

豪経済指標
新規雇用者数-5月:3.94万人
失業率-5月:4.2%
労働参加率-5月:65.0%

ハワード豪首相
5月の雇用者数はすばらしい
失業者の少なさが豪経済にいまや定着
インフレなき雇用成長の確保が重要
豪経済は完全雇用に近い、一部は完全雇用

人民銀貨幣政策委
中国経常黒字はGDPの10%となる公算
中国の経常黒字は問題の可能性
中国は資本規制を緩和すべきではない

スイス5月失業率(季調済):2.7%

日本5月工作機械受注 (前年比/速報値):5.3%

英中銀金融政策委員会:政策金利を5.50%に据え置き決定

藤井財務次官
「債券市場動向、注視していく必要ある」
「景気回復度合いに比べた過度な金利上昇は景気に悪影響あり望ましくない」
「金利はこのところ上昇傾向で推移している」

渡辺財務官
「最近の日本の金利上昇、実体経済の動きを非常に的確に反映」
「円キャリーの巻き戻し、大きく市場の安定性を損なっていない」
「長期金利上昇、世界の資金の流れにしわが寄っておらず自然な動き」
「外貨準備の運用、通貨構成を変えることには慎重」

米・週次新規失業保険申請件数:30.9万件(予想31万件、前回31万件)
米・4月卸売在庫:前月比+0.3%(予想+0.3%、3月+0.4%←+0.3%)
米・4月消費者信用残高:+26億ドル(予想+60億ドル、3月+140億ドル←+134.6ドル)

南ア準備銀:政策金利を0.5ポイント引き上げ9.5%に

米政府
「北朝鮮のミサイル実験確認」

ジョンドロー米国家安全保障会議(NSC)報道官
「北朝鮮によるミサイル発射実験は建設的でない。米国と同盟国は、北朝鮮がミサイル実験を控えるべきと確信する」

バローゾ欧州委員長
「サミットで為替相場について協議した」
「人民元への懸念があった」

ポールソン米財務長官
「中国は米国への投資に関心」
「米国外国投資委に関する法律の米議会通過の可能性大」
「人民元動かす必要性は今のほうが05年7月当時より強い」

G8声明
「世界不均衡は徐々に是正」
「世界経済は力強いペースで拡大している」
「世界経済は、良好である」
「新興経済国や産油国にも努力を求める。多額かつ増加する経常収支黒字を有する新興経済国においては、為替レートが、必要な調整が進むように変動することが重要」
「世界不均衡は安定している兆候がみられる」
「世界不均衡の緩やかな是正は世界経済において必要だが、時間がかかる」

プロディ伊首相
「G8首脳が地球温暖化への対処で世界的に新たな行動を推進する事で合意したものの温室効果ガス削減に向けて米国とロシアに数値目標を義務付けるにはいたらず」
「欧州連合(EU)、日本、カナダは温室効果ガスを2050年までに半減する事を公約」

スマギ欧州中銀専務理事
「金融政策は経済動向次第」
「経済加速したため金利引き上げ」

トリシェECB総裁
「人民元の柔軟性は世界の利益にかなう」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「金融政策は引き続き緩和的」
「ECBは綿密に監視」
「インフレを抑制するため行動をおこす」
「原油価格、力強い経済成長、豊富な流動性がリスク」

 8日の東京市場は、4月機械受注が予想を下回ったことで、ドル円は120.86から121.36まで上昇したが、欧州勢が株価の下落を受けて、円キャリートレードの手仕舞いに走ったことで120.77まで値を下げた。 ユーロドルは、ユーロ円の売りに1.3435から1.3391まで下落。ポンドドルは、1.9788から1.9692に下落となった。 一方クロス円はNYの昨晩の下落からは、反発となるもその後は急落気味の展開となった。 ユーロ円は162.30から162.90まで上昇後、 161.77まで下落。 ポンド円は240.09から237.84、オージー円は101.50から102.41へ上昇後、101.46へ下落、NZD円は、90.50から91.62まで上昇後、90.55近辺に下落と目まぐるしい動きとなった。 ロンドン市場では、米10年物国債が5.2%台に乗せたことや独4月鉱工業生産が低下したことを材料に、全般的にドル買いが優勢となった。 NY市場は、予想以上の米貿易赤字の改善や株式市場の反発を好感したドル買いが継続した。 ユーロドルは、1.3399から1.3320まで下落、ポンドドルも英4月鉱工業・製造業生産の上振れにも関わらず、1.9715から1.9623まで値を下げた。 またドル円は120.78を底値に121.84まで上昇した。 一方クロス円は東京の乱高下からは、円売りが継続した。 ユーロ円は161.79を安値に162.83まで反発。 ポンド円は237.68の安値から、239.78の高値まで戻して引け、オージー円、NZD円は東京の高値を大きく更新して、それぞれ102.90、92.98の高値まで上昇して、やはり高値圏で引けている。

【経済指標&要人発言】
ポールソン米財務長官
人民元を動かす必要性は05年7月時点より今の方が強い
米国外国投資委員会に関する法律の米議会通過の可能性大
中国は米国への投資に関心
アメリカは今後も中国から「結果」を受け取っていく

サウジ中央通貨庁長官
国益に適うならペッグ制を変更するだろう
当面ドルとのペッグ制を変更する計画はない
自国通貨を切り上げる計画はない

日経済指標
機械受注-4月:2.2%
機械受注-4月(前年比):-9.0%

尾身財務相
中長期的には金利上がることを覚悟しなければならない
具体的な金利水準についてはコメントしない

渡辺財務官
円キャリートレードの巻き戻し、大きなものにはならない
現時点で円キャリートレードの大きなリスクない
円キャリー取引の監視が必要
中国に経済改革の追及を促す必要
米経済は持続可能な水準に鈍化
米住宅市場に悲観的ではない
日本の個人消費は緩やかに拡大している
日本の労働市場の改善が消費者にプラス
世界経済は持続可能な景気拡大を享受

豪経済指標
住宅ローン-4月:2.2%
投資貸付-4月:0.7%

日経済指標
景気ウォッチャー調査-5月 現状判断DI:46.8
景気ウォッチャー調査-5月 先行き判断DI:50.0

独経済指標
貿易収支-4月:150億EUR
経常収支-4月:96億EUR
輸入-4月:0.8%
輸出-4月:0.9%

英・4月鉱工業生産:前月比+0.3%(予想+0.2%、3月+0.3%)、4月製造業生産:前
月比+0.3%(予想+0.2%、3月+0.6%)
独・4月鉱工業生産:前月比-2.3%(予想+0.6%、3月+0.2%←-0.1%)

ラトIMF専務理事
「中銀はインフレ圧力を警戒すべき」
「ヘッジファンドに関するG8の討議を歓迎、一段の透明性が必要」
「今年と来年の世界経済の見通しは良好」

米・4月貿易収支:-585億ドル(予想-635億ドル、3月-624億ドル←-639億ドル)
加・5月雇用者数:前月比+9300人(予想+1.4万人、4月-5200人)
加・5月失業率:6.1%(予想6.1%、4月6.1%)
加・5月住宅着工件数:22.97万戸(予想21.5万戸、4月21.19万戸)
加・4月貿易収支:+58億加ドル(予想+48億加ドル、3月+51億加ドル←+46億加ドル)

モスコウ米シカゴ連銀総裁
「経済が年内にトレンド成長に回復するとの見通し」
「市場の債券下落の動きは興味深い」
「金利の変化は連銀の経済見通しを変えるにはいたらず」
「連銀は様々な表示を観察」
「市場の動きは短期的」
「連銀は経済の全体を観察、市場はその一部」
「市場動向は経済指標としては完璧でない」
「インフレ期待は抑制されている」
「インフレは緩やかに低下する可能性が強い」
「インフレが引き続き経済にとり主要懸念」
「労働市場が引き続き予想以上に堅調となるなか、インフレが思ったほど低下しないリスクが依然存在」
「最近、労働コストがいくらか上昇」
「ニュージーランドの利上げに追随するつまりはない」
「市場のリスク過小評価に懸念」
「5.25%は適正水準」
「市場には多くの日常的「ノイズ」があるが、FRBは短期的な変動には対応しない」
「資産価格の長期的下落の可能性が逆「資産効果」を招く恐れがあることを認知」
「雇用の伸びは予想以上に力強く、一部産業でみられる労働市場のひっ迫が“労働力の蓄積(labor hoarding)”と、予想を下回る人員削減数につながっている」
「インフレの一段の低下を期待」
「快適と感じられる水準に至るには依然「道のりがある」」

安倍首相
「胡中国国家主席を関係を深めるため08年日本に招待」

胡主席
「08年の適当な時期に訪日」

G8
「北朝鮮に核開発計画の放棄を要求」

独5賢人委リュールップ委員長
「ECB政策金利のピークは4.5%」

スイス中銀
「07年スイス経済見通し2.5%成長へ2.1%から上方修正」

 11日の東京市場は、日本の第1・四半期GDPが上方修正されて、ドル円は121.79から121.52まで値を下げたが、総じてサイド・ライン気味でほとんど動向が出なかった。 ユーロドルは1.3375からユーロ円の売りに1.3333まで下落。ポンドドルは1.9654から1.9695での小動きとなった。一方クロス円は比較的波乱で、ニュージーランド準備銀行によるサプライズ的な、NZドル売り介入を受けて、NZD円は、92.97から90.94まで急落。 ユーロ円も162.90から162.12まで値を下げ、ポンド円も239.71から238.94まで下落した。ただし、オージー円は102.79から102.08まで下落もAUD/NZDの買いに、102.75−80まで再度反発した。ロンドン市場では、材料難の中介入でNZの反発が目立った程度。 NY市場でも経済指標の発表がなく、米株式市場の続伸や長期金利の上昇を受けてドルが小じっかりとした展開となった。 ユーロドルは1.3337から1.3361、ポンドドルは1.9658から1.9703、ドル円は121.61から121.84での推移となった。 一方クロス円は、アジアの下落からは総じて反発気味で、ユーロ円は162.26から162.78へ上昇、 ポンド円は239.97の高値、オージー円も102.81まで上昇し、NZD円も90.89を安値に、一時91.63近辺まで値を戻した。

 【経済指標&要人発言】
日本経済指標
実質GDP-1Q(確報値):0.8%
実質GDP-1Q(年率/確報値):3.3%
GDPデフレータ-1Q(確報値):-0.3%

財務省幹部
人民元、一層の柔軟化が望ましいとの認識で一致=日伊財務相会談で
世界の不均衡問題の中でアジア通貨とユーロの関係の話あった
アジア通貨とユーロの関係、レベルの話はなかった

ニュージーランド中銀
NZドルの為替介入を確認
現在の為替水準は異常で正当化できない
為替介入は今後の金融政策の方向を前もって示すものではない

カレン・ニュージーランド財務相
NZドルへの過度の投資はリスク伴う

ウェルリンク・オランダ中銀総裁
追加利上げは経済の動向次第だ
経済成長は予想よりも力強い
ECBは現在の道のりの終わりに達していない

英・5月生産者物価 投入指数:前月比+1.2%、前年比+1.1%(予想+1.0%、4月-0.7%←-0.3%)
英・5月産出指数:前月比+0.4%、前年比+2.5%(前年比予想+2.5%、4月+2.5%)
英・4月住宅価格(政府):前年比+11.3%(3月+10.9%)

ハーリー・アイルランド中銀総裁
「ECBの決定は事前に決まってはいない」
「ECBは注意深く状況を監視、必要なら行動する」
「中期的成長見通しは依然良好、堅調な成長への条件整っている」
「中期的にはインフレ上振れリスクが依然として存在」

ピアナルト米クリーブランド連銀総裁
「05年以降の米インフレ率は3%程度で、長期的に望ましい水準上回っている」
「米住宅市場の調整が経済成長の鈍化もたらした」
「経済ファンダメンタルズは依然として堅調」
「これまでのところ住宅問題は個人消費に深刻な影響もたらしていない」
「インフレが予想通り緩和しないことが主なリスク」
「インフレ動向を注視している」

加・4月新築住宅価格指数:前月比+0.8%(予想+0.3%、3月+0.3%)
加・1-3月期設備稼働率:83.0%(予想82.6%、前期82.4%←82.5%)

米財務省
「半期為替報告書6/13に公表」

トリシェECB総裁
「ECBの政策は引き続き緩和的」
「最新のデータはユーロ圏経済の予想以上の強さを示している」
「国内需要は引き続き強い」
「短期的に成長見通しリスクは均衡」
「長期的な成長リスクは下向き」
「原油上昇を受けてインフレリスクは引き続き強い」
「賃金交渉を含め、価格リスクが見られる」
「価格リスクは上向き」
「過剰な為替変動は成長の妨げになる」
「ECBは確固とし、時期を得た対応を行う」
「ECBは必要とされる事をいつでも行う」
「データはインフレが抑制されている事を確認」
「価格期待に満足しているわけでない」
「政策声明の中で、“休止(pause)”の文言を使用した事はない」

キング英中銀総裁
「インフレに対し更なる行動をとる必要」
「英設備稼働率は異様に高い」
「最近の3%を越えるインフレ上昇は一時的で中期的インフレ見通しの観察が必要」
「過去の企業設備投資の拡大はかなり速いペース」
「向こう数ヶ月、インフレは弱まる可能性」
「英インフレ期待は上昇」
「上向きなインフレ圧力が存在」

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「ECBの金利サイクルはピークに達していない」

ドイツ経済研究所(DIW)
「07年4-6月期の国内経済成長率見通し+0.4%、従来見通しの+0.6%から下方修正」

 12日の東京市場は、材料難から動意の薄い展開となった。ドル円は121.60から121.79、ユーロドルは、1.3349から1.3370で推移、ポンドドルはユーロポンドの売りもあり1.9691から1.9754で比較的堅調推移となった。 一方クロス円は総じて堅調な推移も一時のパワーにかける動向となっている。 ユーロ円は162.44から162.72、ポンド円は239.50から240.38まで上昇した。 またオージー円は、102.52から102.77での推移となったが、NZD円は、ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁発言が強い牽制と捉えられず、91.23から91.74まで値を上げた。ロンドン市場は、ユーロ圏の4月鉱工業生産や英5月消費者物価指数の下振れから、ドル買い気味となったが、英の金利先高感から、ユーロポンドの売りに、ポンド相場は支えられた。 NY市場では、NY株の乱高下や米長期金利の上昇を受けて、まちまちの展開となった。 特にユーロドルは、米コンサルティング社によるECBのハト派的なレポートを受けて、売りが強まり1.3354から1.3301まで値を下げた。 ポンドドルは、逆に下値を1.9696で限定して、1.9784まで上昇。 ドル円は、直近の動意の薄い展開を継続して、121.66から121.86で狭いレンジでの動向が継続した。 一方クロス円は、NY株式の100ドル以上の下落を受けて、午後になって値を崩した。 ユーロ円は162.62から161.83へ下落。 ポンド円は240.85まで上昇したが、その後は240円前半へ値を落とした。 またオージー円は、102.81から102.22、NZD円は91.20近辺、カナダ円は11394まで下落となった。

 【経済指標&要人発言】
日経済指標
国内企業物価指数-5月(前月比):0.5%(予想:0.5%)
国内企業物価指数-5月(前年比):2.2%(予想:2.0%)

豪経済指標 (更新:06/12 10:30)
NAB企業信頼感指数-5月:15
NAB企業景況感指数-5月:17

トリシェECB総裁 (更新:06/12 12:03)
過去の利上げは基調的なマネー動向を押し下げていない

日本経済指標
消費者態度指数-5月:47.4
消費者態度指数-5月(一般世帯):47.3
企業倒産件数-5月(前年比):21.0%

独経済指標
卸売物価指数-5月:0.3%
卸売物価指数-5月(前年比):2.4%

英・4月貿易収支:-63.16億ポンド(予想-70億ポンド、3月-71.57億ポンド←-70.48億ポンド)
英・5月消費者物価指数:前月比+0.3%、前年比+2.5%(前年比予想+2.6%、4月+2.8%)
ユーロ圏・4月鉱工業生産:前月比-0.8%(予想+0.2%、3月+0.5%←+0.4%)

中国国家発展改革委員会
「中国、食品価格の上昇がインフレ要因になると判断するのは尚早」
「中国、CPIが預金金利を上回れば利上げが必要」(参考:1年物預金金利3.06%)

独IFO経済研究所
「ECBの金利、年内に4.5%に上昇する可能性」

米・5月財政収支:-677億ドル(予想-700億ドル、前年5月-429億ドル)
加・1-3月期労働生産性:前期比+0.7%(予想+0.7%、前期+0.2%←+0.3%)

ポールソン米財務長官
「中国人民元の柔軟化に向けた最良の方法は法的措置でなく協議」
「短期的に中国人民元に更なる柔軟化が必要」
「中国の通貨柔軟化に関する対応不十分」
「中国の改革を促進するよう協力」

ミシュキン米FRB理事
「インフレ動態の変化は金融政策の成果」
「コアの個人消費支出(PCE)価格指数が段階的に低下する可能性については適度に楽観的」
「ガソリン価格上昇の影響でコアインフレの低下には時間がかかる可能性がある」
「インフレはいずれ低下すると予想する」

グリーンスパン前FRB議長
「中国経済の現在の成長は継続しない可能性があり、世界の金融市場における流動性の高まりは、転換点に近づいている」
「中国の成長はいずれ減速すると思われる」
「中国が米国債を売却している証拠はない」
「中国による米国債売却は懸念せず」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「金融政策は引き続き緩和的」
「ユーロ圏13カ国の成長は継続」
「インフレリスクは明らかに上向き」

中国外務省
「米連邦議会が為替制度改革の加速化を求める法案で中国政府に圧力をかけること
は通商問題の政治化」

 13日の東京市場は、NY株式市場の下落から円の買い戻しとなったが、下値では、本邦機関投資家や本邦輸入企業からの円売りに支えれれて、逆に上値のストップ・ロスをつける形で、大きく円安が進んだ。 ドル円は、121.50まで下落したが、その後は121.80−85レベルのストップをつけて、122.32まで上昇。 ユーロ円も161.51から162.76まで値を上げ、ポンド円は、239.70から241.39、オージー円は101.99から102.87まで上昇した。 一方ユーロドルは、米金利の上昇を受けたドル買いが継続しており、1.3300のオプションのトリガーへの買い仕掛けで、1.3274の安値まで欧州時間に下落した。ロンドン市場は、米長期金利の上昇を受けたドルの買いが継続したが、NY市場では、強い米5月小売売上高にも、米長期金利の上昇が一服したことを受けて、ドル買いは更に続かなかった。ユーロドルは、1.3264まで下落後、1.3315へ反発。ポンドドルは、1.9680から1.9741での推移となり、ドル円は122.21から122.77まで強い上昇となった。 一方クロス円は、堅調な景気継続を示す米地区連銀経済報告書を受けた株式市場の上昇に、急速に上値を拡大した。 ユーロ円は162.26から163.38へ上昇、ポンド円は242.20、オージー円は103.14、NZD円は92.21の高値まで一時値を上げた。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
食品価格-5月:0.3%

日本
経常収支-4月(季調済):2兆2792億円(予想:1兆9771億円)
貿易収支-4月:1兆342億円(予想:1兆770億円)

豪Westpac消費者信頼感指数-6月:-2.0%

塩崎官房長官
金利の急激な変動は経済にいい影響与えない
金利、株価の水準にコメントすべきでない
金融政策、安倍内閣の政策と整合性取れた判断を
市場の動向を見ながら適切な対応打つ-長期金利上昇
日米ともにこれといった悪材料はない-長期金利上昇

日本経済指標
鉱工業生産-4月(確報値):-0.2%
鉱工業生産-4月(前年比/確報値):2.2%
設備稼働率-4月(確報値):104.6
工作機械受注-5月(確報値):5.7%

英・5月失業率:2.7%(予想2.8%、4月2.8%)
英・5月失業保険申請件数:-9300人(予想-8000人、4月-16000人←-15700人)
英・2-4月平均所得伸び率:前年比+4.0%(予想4.5%、1-3月+4.4%←+4.5%)

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏の金融政策は依然として緩和気味」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ユーロ圏経済は回復から拡大に移行、インフレリスクがみられる」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(6/8):前週比+6.6%(前回-1.7%)
米・5月輸入物価指数:前月比+0.9%(予想+0.3%、4月+1.4%←+1.3%)、前年比+1.1%、(4月+2.1%←+1.9%)
米・5月小売売上高:前月比+1.4%(予想+0.6%、4月-0.1%←-0.2%)
米・5月小売売上高(除く自動車):前月比+1.3%(予想+0.7%、4月+0.1%←+0.0%)
米・4月企業在庫:前月比+0.4%(予想+0.3%、3月+0.0%←-0.1%)
米・週次在庫統計(6/8時点)
原油在庫:前週比+8万バレル(予想-28万バレル、前回+11万バレル)
ガソリン在庫:同比+0万バレル(予想+150万バレル、前回+351万バレル)
留出油在庫:同比+28万バレル(予想+165万バレル、前回+186万バレル)
製油所稼働率:89.2%(予想90.3%、前回89.6%)

米・地区連銀経済報告(ベージュブック)
「12地区のほとんどで成長は緩やかか、又は強い拡大となった」
「消費は一般的に強い」
「居住住宅市場の不振は継続しているが、商業不動産市場は好調」
「雇用市場は拡大している」
「賃金圧力の上昇は見られない」
「4地区の小売で失望がみられた」
「ほとんどの地域において価格圧力の上昇が見られなかった」
「製造業は堅調に拡大している」

米財務省為替報告書
「人民元は過小評価されているが、為替操作国とは認定できず」
「中国の為替相場政策が、国際収支の効率的調整の阻害および国際貿易における不当な競争的優位性の獲得を目的に実施されていたという点に関し、米財務省はこれを断定することができなかった」
「中国は更なる人民元の柔軟化を躊躇すべきでない」
「人民元に関して中国と強力な交渉を継続する」
「人民元は世界貿易にとって決め手となる」
「実質的な進展は十分でないと財務省は認識」
「中国の為替柔軟性への取り組みは遅すぎるため早急に実施すべき」

米上院有力議員
「最終的に米国が“根本的に不均衡”と特定された通貨の国は、世界貿易機関(WTO)による法的措置や連邦準備理事会(FRB)および他国中銀による協調為替介入に直面する可能性」

グリーンスパン前FRB議長
「低水準の世界金利は恒久的なものでない」
「米国貿易赤字は必ずしも危険でない」
「過剰流動性時代終焉」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「連銀は、債券利回りだけに焦点を当てるわけにはいかない」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「7/10の金融政策決定は指標次第となる」

 14日の東京市場は、材料難の中本邦機関投資家からの買いで、ドル円は122.55から122.97まで上昇したが、123円のオプションのトリガーを前に上げ渋りとなっている。 ユーロドルは、1.3290から1.3317での小動きで、ポンドドルは1.9690から1.9736での推移となった。一方クロス円もドル円につれて総じて堅調な展開。 ユーロ円は163.10から163.55へ上昇、ポンド円も241.67から242.23へ値を上げた。一方オセアニアでは、オージー円はスティーブンス豪準備銀行総裁がインフレ懸念を示すも、インフレへの対応には時間的余裕があるとの考えを示したことから、103.17から102.82へ下落、NZD円も4月NZ小売売上高の減少を受けて、92.30から91.64まで一時値を下げた。 ロンドン市場では、全体的に材料が薄い中、英小売売上高の上振れを受けたポンドの上下や、スイス中銀の利上げを受けたスイスフランの軟調さが目立つ展開となった。 NY市場では、予想以上の米5月PPIの伸びを受けてドル買いとなるも、コア指数の落ち着きや米長期金利の上げ止まり、NY株の上昇を受けて、上下に動きづらい展開となった。 ユーロドルは、1.3279から1.3324での動向。 ポンドドルは、1.9659から1.9714、ドル円は123円のオプションのトリガーをつけたが、123.13で上げ止まりとなった。 一方クロス円は全般的に堅調な流れが維持され、ユーロ円は163.44から163.80、ポンド円は242.37の高値を一時つけて、オージー円は利上げ期待が萎んだことから、102.55へ値を下げた。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
小売売上高指数-4月:-1.2%(予想:0.0%)
小売売上高指数-4月(除自動車):-0.9%(予想:0.0%)

英経済指標
RICS住宅価格指数-5月:23.9%(予想:25.0%)

豪経済指標
消費者インフレ期待-6月:17.4%

スティーブンスRBA総裁
中期的なインフレ懸念は依然として存在する
最近の経済指標、インフレが08年に上昇する可能性が高いとの見方を確認
強い成長が続けば、物価や賃金へのリスクは増大

独・5月消費者物価指数改定値:前年比+1.9%(予想+1.9%、4月+1.9%)
英・5月小売売上高:前月比+0.4%、前年比+3.9%(予想前月比+0.3%、前年比
+3.8%、4月前月比-0.1%、前年比+4.2%)
ユーロ圏・5月消費者物価指数改定値:前年比+1.9%(予想+1.9%、4月+1.9%)

ジョルダン・スイス中銀理事
「スイス中銀、金利の正常化はもう必要ない」

米・5月生産者物価指数(PPI):前月比+0.9%(予想+0.6%、4月+0.7%)、前年比+4.1%(予想+3.6%、4月+3.2%)
米・5月コアPPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、4月+0.0%)、前年比+1.6%(予想+1.5%、4月+1.5%)
米・先週分新規失業保険申請件数:31.1万件(予想31.2万件、前回31.1万件←30.9万件)

ボストン連銀
「ボストン次期連銀総裁にローゼングレン氏指名」

ポールソン米財務長官
「中国経済は通貨管理するには大きすぎる」
「中国が自国通貨を管理するのは不自然」
「最近の金利上昇は“警鐘”」
「市場は常に変動的」
「世界金利は歴史的に低水準にあり、経済状況は良好」
「中国は人民元柔軟化のスピードを上げる必要」
「米議会は中国との対話を支持」
「米議会の対中法案の意図は同じ」
「中国に対しては対話が法律より効果的」
「金利は引き続き低水準」

モスコウ米シカゴ連銀総裁
「債券利回りの上昇は世界経済の拡大や価格期待によるもの」
「インフレ期待は抑制」
「債券利回りが住宅投資見通しを変える事はない」
「インフレは引き続き主要懸念」
「インフレはおそらく予想よりも早く低下する可能性」
「インフレが1.5%に低下するには時間がかかる」
「連銀の金融政策には満足」

クワデン・ベルギー中銀総裁
「金利引締めサイクルが終了したとは言っていない」
「金融、財政状況は一般的に良好」
「金融政策は限定的でない」
「金融政策は投資にとりマイナス要因でない」
「ECBは毎月改善する指標を評価」
「金融政策の緩和的状況はかなり縮小したが、経済成長の加速によって金融刺激策の必要性もかなり低下している」

 15日の東京市場は、5−10日の仲値不足や日銀の金利据置を受けて、ドル円は下値を122.88で限定して、堅調な動向となった。また夕方には福井日銀総裁の発言を受けて、円安が進んでいる。福井総裁の「7月利上げかは予断もたない」との発言を無視する形で、「市場が青信号だからといって政策変更行うわけではない」、「円安が即、リスク要因というほど単純ではない」との発言にだけ、反応して123.30まで上昇した。 ユーロドルは、1.3308から1.3331での揉み合い気味。 ポンドドルは、1.9692から1.9707での推移となった。 一方クロス円は、ドル円の上昇に軒並み上値拡大となり、ユーロ円は163.55から164.16、ポンド円は242.01から242.77、オージー円102.67から103.14まで値を上げた。 ロンドン市場では、福井日銀総裁のハト派的と取られる発言から円売りが進んだ。NY市場では、米5月消費者物価指数は、市場予想より強い結果となったが、コアが昨晩のPPI同様弱い結果、6月NY連銀製造業景況指数、4月対米証券投資は強い結果も、5月設備稼働率、5月鉱工業生産は予想よりも悪く、全体的には玉虫色も総じてドル円の除いては、週末のポジション調整からのドルの売り戻し気味の展開となった。また6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も予想より悪い結果となった。ユーロドルは、1.3308から1.3388へ上昇、ポンドドルも1.9693から1.9779へ値を上げたが、ドル円は、クロス円の強い買いに123.29から123.66まで値を上げた。 一方クロス円は、米金利の低下とNY株の上昇を受けて軒並み年初来高値を更新した。 ユーロ円は164.18から165.27まで上昇、ポンド円は244.37の高値、オージー円は103.99、NZD円は、NZ中銀介入前の高値を越えて93.23の高値をつけた。またカナダ円一時116.42の高値まで上昇したが、ドルカナダが1.0604から1.0689まで値を上げたことで、105円ミドルへ押し戻されて引けている。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
製造業売上高-1Q:0.8%

尾身財務相
為替はファンダメンタルズ反映すべき
為替の動向は注意深く見ている
為替の具体的な水準にはコメント控える
日本経済のファンダメンタルズはきわめて順調

日銀金融政策決定会合
全員一致で現状維持決定

日・4月第3次産業活動指数:前月比+1.7%
NZ・5月住宅販売:前月比+13.3%、前年比-3.7%
中・1-5月都市部固定資産投資:前年比+25.9%

「7月利上げかは予断もたない」
「政策判断には、経済確認事項がまだ多い」
「市場金利は参考材料、政策に予断持たせる材料にならない」
「米経済・物価・長期金利などもう少し見極め必要」
「(長期金利上昇)インフレ期待を市場が感じ取っているなら問題」
「経済改善度合いに応じたペースで徐々に金利水準の調整する」
「7月のシナリオ中間評価と政策変更は無関係」
「方向としては補完貸付幅広げていい可能性あるが、時間かけて検討」
「長期金利上昇が先行き経済・物価に影響もたらすかで政策判断」
「今のところグローバルなインフレ期待安定している」

尾身財務相
「日本経済のファンダメンタルズは極めて健全」
「為替の具体的な水準にはコメントしない」
「為替はファンダメンタルズを反映すべき。為替動向は注意深く見ている。」

中国外為管理局
「指定国外機関投資家(QFII)の投資枠300億ドルに引き上げる措置を急ぐことは無い」

ユーロ圏・4月貿易収支:+18億ユーロ(3月+76億ユーロ←+74億ユーロ)

米・5月消費者物価指数(CPI):前月比+0.7%(予想+0.6%、4月+0.4%)、前年比+2.7%(予想+2.6%、4月+2.6%)
米・5月コアCPI:前月比+0.1%(予想+0.2%、4月+0.2%)、前年比+2.2%(予想+2.3%、4月+2.3%)
米・6月NY連銀製造業景気指数:25.8(予想10.8、5月8.0)
米・1-3月期経常収支:-1926億ドル(予想-2010億ドル、前期-1879億ドル←-1958億ドル)
米・4月対米長期証券投資:841億ドルの資金流入(予想同720億ドル、3月同512億ドル←676億ドル)
米・4月対米証券投資トータル:1118億ドルの資金流入(予想同550億ドル、3月同301億ドル←450億ドル)
米・5月鉱工業生産:前月比+0.0%(予想+0.2%、4月+0.4%←+0.7%)
米・5月設備稼働率:81.3%(予想81.6%、4月81.5%←81.6%)

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁(投票権無)
「債券利回り上昇は“謎”の解決とならず」
「米経常赤字は世界成長のリスク」
「キャリートレードは投資家に取りリスク」

バーナンキ米FRB議長
「銀行の役割低下の中で、連銀の政策は引き続き効果的」
「グローバル化はショックの軽減につながる可能性」

パパデモス欧州中銀副総裁
「長期金利の上昇がインフレ期待の上昇を示している兆候はみられない」

パラモ欧州中銀専務理事
「中央銀行は政策決定上、金融市場の見通しに束縛されたり依存し過ぎてはならない」

ロート・スイス中銀総裁
「スイスフランは“セーフへブン・安全通貨”としての地位を失っていない」
「インフレリスクは警戒」

 18日の東京市場は、材料難の中引き続き円が軟調な展開を継続した。 ドル円は123.41から123.63へ上昇したが、更に上値拡大となっていない。 ユーロドルは、1.3376から1.3406で堅調推移となり、ユーロ円は165.17から165.60まで上昇した。 またポンド円も243.90から244.92、オージー円も103.71から104.36まで上昇し、早朝NZ中銀が介入したにも関わらず、NZD円は、92.62を安値に、93.53まで値を上げた。ロンドン市場は、手掛かり材料難から取引手控えムードのなか、ドル円やクロス円でポジション調整とみられる売りがやや優勢となった。 ただし、下値の買い意欲は引き続き強く下落は大きく進んでいない。 NY市場では、材料難の中、2002年2月来の低水準に落ち込んだ米住宅市場指数にも反応は薄く、若干ドル売り気味、円売り気味の展開が継続した。ユーロドルは、1.3391から1.3419へ上昇、ポンドドルは、1.9803から1.9841、ドル円は123.32から123.76まで上昇した。一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は165.26から166.00へ上昇、ポンド円は235.51の高値をつけた。ただし、オセアニア系は、アジアの高値を前に、揉み合い気味での推移となった。

【経済指標&要人発言】
英経済指標
ライトムーブ住宅価格-6月:0.8%
ライトムーブ住宅価格-6月(前年比):13.2%

日・1-3月期GDPギャップ:+0.9%

福井日銀総裁「政府と日銀で認識の違いない」

6月月例報告
「基調判断は据え置き、景気は生産の一部に弱さ見られるものの、回復」
「個人消費は持ち直しに上方修正、生産は下方修正」

スイス経済指標
鉱工業生産-1Q:-4.7%
鉱工業生産-1Q(前年比):7.3%

ロート・スイス中銀総裁
「スイス中銀、スイスフラン下落に引き続き警戒」

パラモECB理事
「金利は引き続き緩和的」

米・6月NAHB住宅市場指数:28(予想30、5月30)
加・4月国際証券投資状況:15.43億カナダドルの資金流入(予想同32.5億カナダドル、3月同45.27億カナダドル←46.56億カナダドル)

ラトIMF専務理事
「世界各国中銀、引き続きインフレ圧力を警戒すべき」
「185のメンバーの中で、他の国に不安定な結果を与えるような通貨政策を避けるとの新指導を加える。これは、30年来となる政策変更」
「世界不均衡は長期継続不可能」
「進展は、世界不均衡を是正するためのステップとなる」

トリシェECB総裁
「ユーロは今まで成功している」
「ECBはマネーサプライを綿密に監視」
「世界水準でリスク過小評価されている」
「融資の伸びの若干の鈍化確認」
「英国を含めなくてもユーロ圏は巨大」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「07年インフレリスクは予想以上に高い」
「インフレリスクは上向き」
「ユーロ圏13カ国需要は予想以上」
「米経済は徐々に回復」
「ECB金融政策は引き続き緩和的」
「ECBはインフレリスクを抑制するために必要となる事を実施」
「雇用市場、設備投資などがリスク」
「商品価格はかなり速いスピードで上昇しており、更なる商品価格上昇はインフレリスクとなる」
「ECB金融政策は、事前約束はせず」

仏中銀
「一部諸国の外貨準備積み増し、金融安定の点で正当化できず」

独連銀月報
「付加価値税の引き上げを考慮すれば目覚しい成長」

香港の曽蔭権行政長官
「現行の香港ドルの対米ドルペッグ制について、同長官の5年の任期中には変更しない方針」
「米ドルに対するペッグ制は香港の繁栄維持の重要な柱のひとつ」
「ペッグ制は現政府のもとで最も基本的な金融政策として維持されるもので変更はしない」

 19日の東京市場は、材料難の中揉み合い気味の展開となり、尾身財務相や福井日銀総裁発言も市場を大きく動かすに至らなかった。 ドル円は、米系ファンド筋や外貨建て投信設定に絡んだ円売りで、123.51から123.73での推移。 ユーロドルは、1.3411から1.3436で堅調な動向。 ユーロ円は、165.75から166.10まで上昇し、ポンド円は235.07−235.48、オージー円は104.10−33、NZD円は、93.10−43での揉み合いとなった。ロンドン市場は、独6月ZEW景気期待指数が予想に反して低下したことを受けて、ユーロが軟調な展開となった。 NY市場では、米5月住宅着工件数が予想より悪化し、引き続き住宅市場の不安定さを露呈したことから、ドル売り気味となった。 ユーロドルは、1.3384まで下落後、1.3429へ上昇、ポンドドルも1.9826まで下落したが、1.9890まで上昇し、ドル円は123.71から123.32まで下落となった。 一方クロス円はマチマチで、ユーロ円は165.80から165.31へ下落。ポンド円は235.06から235.53での揉み合いが継続し、オセアニアは堅調な手買いからオージー円は104.50、NZD円は39.67、カナダ円は116.20まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
中・5月不動産見通し指数:103.32(4月102.65)

福井日銀総裁
「世界経済見通し安定し、インフレリスクは比較的抑制されている」
「株。債券・為替市場、大きく見れば相場変動の可能性小さくなっている」

尾身財務相
「為替レートは注意深く見守っていきたい」
「為替レートは経済モデル系ファンドを反映すべき」
「ファンダメンタルズは全体として良好」

竹中平蔵元経財相
安倍政権は「戦略的アジェンダ」を欠く
日銀は1-2.5%の緩やかな消費者物価実現コミットすべきだ
日銀の金融政策、ここ数年は非常に珍しく、おかしい現象
円は少し安すぎるとの実感あるが、修正されていくと思う
日本経済は本来の成長が戻ってきたという状況だと分析
実質2%成長をさらに高い軌道に乗せられるかが政府の課題
日銀・内閣府は06年度の「脱デフレ」見達成を説明すべきだ
先ずデフレ克服し、緩やかなインフレ実現するのが日銀の仕事

日本
東京地区百貨店売上-5月(前年比):0.7%
全国百貨店売上高-5月(前年比):-0.4%

独・6月ZEW景気期待指数:20.3(予想29、5月24)

ビーニ・スマギECB理事
「ユーロ圏が改革の継続怠ればECBは利上げを強いられる可能性」

キミット米財務副長官
「アジアの中銀がネットで米国債を売却している証拠はない」

独ZEWエコノミスト
「(現況の評価が高いため)独景気期待指数がこれ以上改善する可能性は低い」

経済財政諮問会議
「骨太方針2007を正式決定、08年度予算は歳出を最大限削減へ」

安倍首相
「骨太方針を具体化し、揺るぎなく実行していく」

米・5月住宅着工件数:147.4万戸、前月比-2.1%(予想148.0万戸、4月152.8万戸)
米・5月住宅着工許可件数:150.1万戸、前月比+3%(予想147.1万戸、4月145.7万戸)
加・5月消費者物価指数(CPI):前月比+0.4%(予想+0.4%、4月+0.4%)、前年比+2.2%(予想+2.2%、4月+2.2%)
加・5月コアCPI:前月比+0.3%(予想+0.3%、4月+0.2%)、前年比+2.2%(予想+2.3%、4月+2.5%)

渡部財務官
「日本経済には物価低下リスク」
「日本の物価上昇は非常に弱く、幾分かマイナス方向」
「日本はキャリートレードを綿密に監視していく」
「キャリートレードは経済に現実的な脅威を及ばさず」
「貿易、投資において保護主義はリスク」
「日本経済は非常に底堅い」
「市場を常に注視」
「キャリートレードに緊急を要するリスクはない」
「中国の株式市場を注視する必要がある」
「外貨準備を変更する方針はない」

ラトIMF専務理事
「米国のサブプライム住宅ローンのリスクは後退している」
「米経済の見通しは明るく、緩やかに勢いを取り戻すとみている」
「1-3月期に米製造業には回復の兆候がみられたものの、住宅市場は依然として不透明感が強い」
「欧州と日本の景気は回復しており、日本では底堅い成長が続いている」
「世界経済の成長エンジンとして中国とインドの重要性が一段と高まっている」
「中国の成長率見通しは07、08年に年10%程度、インドは07、08年に年8%前後を予想する」
「投資家は市場のリスクを警戒する必要がある」

独連銀レッカース氏
「07年、08年ドイツ経済は少なくとも2.5%成長」
「ECB政策金利は引き続き低水準」
「ECB金融政策は成長の障害とならず」

20日の東京外為市場は、昨晩からの米住宅指標の悪化を受けて、ポジション調整的にドルが軟調地合いとなった。 ドル円は123.47から123.10まで下落。 ユーロドルは、ユーロ円の売りに1.3438から1.3414で軟調気味。 ポンドドルは、1.9872から1.9897での小動きとなった。 一方クロス円はまちまちだが、ユーロ円は165.79から165.20まで下落。 ポインド円は、235.43から244.70へ値を下げたが、オセアニアは堅調で、オージー円は104.22から104.51、NZD円は、カレン財務相の議会証言で、介入に対して強い話が出なかったことから、93.44から93.68まで上昇した。20日のロンドン市場は、6月英中銀金融政策委員会議事録で、5対4で金利が据え置かれたことやキング総裁が利上げに票を投じたことから、ボンド買いが爆発し、ポンド円、クロス円が上昇した。NY市場では、外貨建て投信設定絡みの買いで円売りが継続するもNY株の下落を受けて、利食いが優勢となった。ユーロドルは、1.3396から1.3336での揉み合い。ポンドドルは、1.9876から1.9948まで上昇し、ドル円は123.30から123.68まで値を上げた。 一方ユーロ円は、166.02まで上昇も165.490まで下落。ポンド円は246.62の高値、オージー円は104.69、NZD円は94.36まで一時上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・4-6月期景況判断:大企業製造業-2.2、大企業非製造業-0.2
日・4月全産業活動指数:前月比+1.2%、107.6(過去最高)
独・5月生産者物価指数:前月比+0.3%、前年比+1.9%(前年比予想+1.7%、4月+1.6%)

スウェーデン中銀:政策金利+0.25%⇒3.50%へ引き上げ

日銀金融政策決定会合議事要旨(5/16-17)
「当面のCPI上昇速度、不確実性大きい」

武藤日銀副総裁
「金融政策運営、あらかじめスケジュール持っていない」
「経済・物価の改善度合いに応じたペースで徐々に金利調整」
「CPI、急激に上がらないが緩やかな上昇が展望できる」
「日本の潜在成長率、1%台半ばから後半、日本経済は2%程度の成長続ける」
「潜在成長率上回る成長続けば、インフレ予想が上昇する可能性」
「政策変更のタイミング、情報発信するのは適切ではない」
「市場の見方は情勢判断に役立てるが、それに従うことではない」
「展望リポートの中間評価、金融政策に直接影響することあり得ない」
「為替相場の大きな変動はマーケットを混乱させるおそれ、安定推移が望ましい」
「為替相場の具体的レベルは論評しない」
「長い目でみればCPI上昇していく方向にあるが不確実性も」
「インフレ急激に起こる可能性、喫緊に迫っているとは考えていない」
「実質実効為替レートの円安を好感した株高が観察される」

中国人民銀行
「為替相場の調整だけでは、対外不均衡に対処できない」
「大幅で秩序なき為替相場の調整は、持続的成長を阻害する」

英・5月マネーサプライM4:前年比+13.8%(予想+13.3%、4月+13.3%)、前年比は2006年10月以来の高水準
独・5月生産者物価指数:前月比+0.3%、前年比+1.9%(前年比予想+1.7%、4月+1.6%)

6/6-7英中銀金融政策委員会議事録
「英中銀、6月の金融政策委員会では5対4で金利据え置きを決定」
「キング総裁、ギーブ副総裁、センタンス委員、ベズリー委員が0.25%の利上げを主張」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(6/15):前週比-3.4%(前回+6.6%)
米週次在庫統計(6/15時点)
・原油在庫:前週比+690万バレル(予想-5万バレル、前回+8万バレル)
・ガソリン在庫:同比+179万バレル(予想+119万バレル、前回+0万バレル)
・製油所稼働率:87.6%(予想89.9%、前回89.2%)
加・4月卸売売上高:前月比-3.1%(予想+0.4%、3月+2.3%←+1.9%)
加・5月景気先行指数:+0.5%(予想+0.3%、4月+0.5%←+0.4%)

ポールソン米財務長官
「中国は世界経済成長に寄与、改革を促進させる必要」
「人民元改革、中国への働きかけには“工夫の余地”」
「中国に関しては、議会と同じく、フラストレーションを感じている」
「IMFは日々の為替相場を監視すべき」
「IMFが通貨監視に関する実行を促進」
「重要なのは短期での更なる人民元の上昇」
「中国が人民元を管理するのは不自然」
「柔軟な人民元となっても米国は引き続き対中でかなり巨額な赤字を保有する可能性がある」
「サブプライム問題の影響は抑制」
「米企業は設備投資を再開」
「米経済は強く、コアインフレは抑制」
「人民元に関して、米国の圧力が更に強まる見通し」
「サブプライム関連で更なる損失見通し」
「外国資本の米国債売りは主要懸念ではない」

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「将来の金融危機を防ぐために警戒が必要」

ガイトナーNY連銀総裁(投票権有)
「アジア諸国は97年アジア危機により弾力性を強めた」
「アジア諸国は他の危機を防ぐため、外準を保有」
「新興市場国経済には、柔軟性のある為替制度が一段と理にかなっている」
「中国は柔軟な為替制度が国益にかなうと確信」

フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
「米経済は第2四半期に加速する事を予想」
「米住宅在庫の積み上がりは米経済を妨げるものの、米経済は力強い」
「住宅市場の調整、予想以上に長引く」
「インフレに心強い兆し、警戒緩めるには時期尚早」

フラハーティ・カナダ財務相
「インフレは懸念」

キング英中銀総裁
「本年インフレは鈍化する見通し」

 21日の東京市場は、外貨建て投信設定、本邦年金による外債投資、ベアスターンズ・ファンド・ショックに伴う米国へのレパトリ観測から、ドル円は123.40から123.75なで上昇した。 ユーロ円は165.35から165.75へ上昇、ポンド円は245.87から236.48で堅調推移となり、オージー円は、104.04から104.64、NZD円は一時94.62の高値をつけた。 一方ユーロドルは、サルコジ仏大統領によるユーロ高批判から1.3409から1.3372まで下落した。ロンドン市場は、材料難の中、若干の円の買い戻しがでた程度。NYに入って、米週間新規失業保険申請件数が弱含みとなったため、ドルが売られたが、その後の米5月景気先行指数の堅調や6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が、約2年ぶり高水準に達したことから、ドル買いになったが、動きは全般的にレンジ内の取引が継続している。またアジアから話題となっているベアスターンズ・ファンド・ショックに伴う米国へのレパトリ観測や一部サブプライム・ローン会社の問題で、税金・金融サービス大手が損失決算を発表したことも嫌気されているが、NYダウが堅調を維持しており、クロス円は全般に値を保っている。ユーロドルは、1.3373から1.3407での小動き、ポンドドルも1.9887から1.9942での推移となり、ドル円は123.48から123.74で揉み合いとなった。 一方ユーロ円は165.36から165.74へ上昇、ポンド円は235.88から236.55での取引となったが、オージー円は、104.80の高値をつけ、カナダ円はカナダ指標の悪化から114.94まで値を下げている。

【経済指標&要人発言】
榊原元財務官
日銀は年末までに政策金利1.25%に引き上げるべきだ
円を強くするために、利上げが必要
円相場の下落は不合理なものとなっている
日銀は利上げが必要
円キャリー取引は危険なバブルと化している

日本通関ベース貿易収支-5月(季調済):7885億円

中国人民銀行副総裁
人民元の柔軟性を引続き拡大していく
諸外国は人民元改革のペースに忍耐強くなるべき
人民元の為替レートは世界の不均衡問題の万能薬ではない
中国は需要主導の為替レートに向かう
中国経済には構造的な問題
中国は消費拡大のため、所得を押し上げへ
中国は輸入を促進したい-企業の海外投資増望む
日独の通貨高は貿易黒字を抑制しなかった

ドイツ財務相
ユーロ高が輸出の伸びを弱めている
長期的な輸出トレンドは上向き

スイス5月貿易収支:12.6億CHF

藤井財務次官
為替はファンダメンタルズ反映すべき
日本経済の状況は順調
06年度税収が予算見積もり達成できるか厳しい状況

南ア・1-3月期経常収支:-1310億ランド(予想-1220億ランド、前期-1430億ランド)
ユーロ圏・6月製造業PMI:55.4(予想54.9、5月55.0)
ユーロ圏・6月サービス部門PMI:58.3(予想57.3、5月57.3)

台湾中銀:政策金利を0.25ポイント引き上げて3.125%に決定

独財務省月報
「ユーロ高が輸出競争力に影響、経済全般の勢いは増す」

米・週次新規失業保険申請件数:32.4万件(予想31.2万件、前回31.4万件←31.1万件)
米・5月景気先行指数:前月比+0.3%(予想+0.3%、4月-0.3%←-0.5%)
米・6月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:18.0(予想7.0、5月4.2)
加・4月小売売上高:前月比+0.4%(予想+1.0%、3月+1.8%←+1.9%)
加・4月小売売上高(自動車除く):前月比+0.0%(予想+0.5%、3月+1.1%)

スマギ欧州中銀専務理事
「価格安定にリスク」
「金利は引き続き緩和的」
「ECBは物価安定を確実にするため時宜を得た確固たる措置」
「ユーロ高は好調な景気を反映」
「消費は上昇を予想」
「ユーロはユーロ圏13カ国に有利に作用」
「ドイツVAT(付加価値税)の影響は予想以下」

クワデン・ベルギー中銀総裁
「流動性は引き続き豊富」
「エネルギー価格は物価に上昇圧力」
「金融市場での小さな変化、大幅な価格変動につながる恐れ」
「米サブプライム住宅ローン市場はすでに問題に直面」

グリーンスパン前FRB議長
「中国の現在の成長率は“持続できない”」

 22日の東京市場は、来週月末に向けての大量の外貨建て投信の設定を睨んで、円売りの思惑が広がった。 特にクロス円の買い意欲が強く、 ドル円は、124.70から124.14へ上昇。ユーロドルもユーロ円の買いから1.3381から1.3425へ値を上げ、ポンドドルは1.9915から1.9962へ上昇した。一方クロス円は、総じて年初来高値を超える上昇が実現している。 ユーロ円は165.63から166.47、ポンド円は、246.37から247.58、オージー円は104.74から105.38、NZD円は、94.36から94.95、スイス円は、99.60−65から100.25−30まで値を上げた。ロンドン市場は、6月IFO指数が予想より悪化したが、ユーロ圏4月鉱工業受注の上振れたことから、逆にユーロが買い戻された。 NY市場では、経済指標の発表がない中、米証券大手ベア・スターンズ傘下のヘッジファンドの損失問題に絡んで、NY株式市場が、180ドルを超える大幅下落となったことから、NY午後になってドル売りが強まり、アジアからの円売りに歯止めがかかった。ユーロドルは、1.3405から一時1.3470まで上昇したが、直ぐに1.3415−20まで下落後、じりじりと上昇して高値引けとなった。 ポンドドルも、同様に1.9943から1.9996まで上昇したが、2.0のオプションの防戦から1.9949まで反落後、1.9994まで上昇して引けた。ドル円は、アジア・ロンドンの高値124.12から123.76まで下落した。 一方クロス円では、ほとんどのペアが高値到達後、調整売りに押される展開となった。 ユーロ円は166.94高値をつけたが、166.56へ反落。 ポンド円も247.35から247.94の高値をつけ、オージー円は105.35の高値から104.72まで下落、NZD円は95.20の高値から94.20まで急速に値を下げたが、引けではバーゲン・ハンターの買いに94円ミドルを回復して終了している。その他カナダ円が116.26、スイス円は100.83の高値をつけている。 

【経済指標&要人発言】
尾身財務相
為替はファンダメンタルズを反映すべき、今後とも注意深く見守る
全体として日本経済のファンダメンタルズは良好
具体的な為替水準にはコメントしない
日本経済はデフレという実態ではない

ヒル米国務次官補
北朝鮮、核原子炉を迅速に停止する用意があると示唆

日本経済指標
全国スーパー売上高-5月(前年比):-0.6%

独・6月IFO業況指数:107.0(予想108.4、5月108.6)
ユーロ圏・4月鉱工業受注:前月比-0.4%(予想-1.0%、3月+2.8%←+2.7%)

独IFOエコノミスト・ネルプ氏
「(IFO業況指数の低下)独経済成長が頭打ちになったわけではない」

プルモハンマディ・イラン内相(イラン学生通信報道)
「イラン、100キロの濃縮ウランを保有」

メキシコ中銀:政策金利7.25%に据え置き

IMF
「07年米国経済成長は2%(4月時点2.2%)、08年2.75%(4月時点2.80%)へそれぞれ下方修正」
「米コアインフレは2%以下に低下見通し」
「住宅市場の不振が改善すれば米国経済は8年半ばには3%まで回復する」
「連銀政策はソフトランディングの上に成り立つ」
「米経常赤字は安定、ファンディングも容易」
「米国の財政赤字是正への努力を歓迎」

ピアナルト米クリーブランド連銀総裁
「住宅ローン借主は高金利リスクを誤解」
「サブプライム住宅ローン市場崩壊の回復に特効薬はない」

葛華勇IMF中国理事
「為替政策監視(サーベイランス)を強化するIMF新規定は強力な議決権を有する主要国が押し通したもので、IMFの評判に傷がつく可能性がある」

ポールソン米財務長官
「米財務省は、北朝鮮のマネーロンダリングを監視」

トリシェECB総裁
「物価安定は成長、雇用の鍵」
「ECBはいかなる場合でも物価安定を明確化」
「雇用創設を継続する必要」
「マネーサプライはインフレリスク」
「マネーサプライの軽視、過度で不合理なリスクもたらす」
「継続可能な成長に取り安定した物価が必要」

ロート・スイス中銀総裁
「スイスは完全雇用に近く、13年間価格安定を継続」
「スイス経済は総じて良好」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「IMFの為替政策監視の強化、非常に重要な前進」

メキシコ中銀
「金融政策は依然として引き締め的」
「世界経済状況は良好」
「インフレリスクは穀物価格などの食料品価格の上昇受けて上昇」
「インフレは依然緩和基調にあり、年末までに年率目標の3%前後まで低下するとの見通しだが、目標に達成しないリスクは5月に高まった」
「インフレ期待は懸念」
「第2四半期は生産の回復見通し」

 25日の東京市場は、月末にかけて外貨建て投信設定や年金筋からの新規外債投資の思惑で、ドル円は123.63から123.94まで上昇したが、上値は中国人民銀行による利上げ観測や週末の国際決済銀行(BIS)の年次報告で、最近の円安は「異常」だとしたリポートを受けて、利食いが上値を抑える展開となった。ユーロドルは、ユーロ円の売りに1.3474から1.3442まで軟調推移。ポンドドルは、1.9978から1.9999で小動きとなった。 一方クロス円は、利食いから調整気味で、ユーロ円は166.90から166.28まで下落、ポンド円は2237.10から247.77での揉み合い気味。オージー円は104.89から105.23での推移となった。ロンドン市場では、東京、上海株式市場、欧州主要株式市場も軒並み下落したことを受けて、円買い戻しの動きが継続した。ただし、NY市場では、米5月中古住宅販売件数が堅調な数字であったことやダウ平均株価が当初100ポイント超の上昇を実現したことから、円の売り戻しが進んだが、結局その後NYダウはサブプライム問題悪化懸念を受けて下落に転じたことから、円売りも限定的となった。 ユーロドルは、1.3443から1.3474へ上昇、ポンドドルは1.9958から2.0005での揉み合いから、ドル円は123.31から123.95まで値を上げた。 一方クロス円もロンドン安値からは反発的、ユーロ円は165.93から166.69へ値を上げ、ポンド円は246.48から247.49、オージー円は104.48から105.10まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・2007年3月末の国家債務残高:834兆3786億円(過去最高)

塩崎官房長官
「現在の為替水準について、政府としてはコメントしない」
「世界経済の安定発展のために、金融当局は金融政策を適切に運営」

ナイト国際決済銀行(BIS)総支配人(6/24)
「各国中銀は今の所キャリートレードを受け入れる必要があるが、世界的な金利上昇でキャリートレードはいずれ重要ではなくなる」
「世界各国の中銀は、インフレ圧力を抑制するため、一段の利上げを実施すべき」

独・7月GFK消費者信頼感指数:8.4(予想7.8、6月7.4←7.3)

藤井財務次官
「為替相場は経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「為替相場は日頃から注意深く見ている」
「為替相場の具体的な水準についてはコメント控える」
「日本経済の状況は順調」

米・5月中古住宅販売件数:599万戸、前月比-0.3%(予想598万戸、4月601万戸←599万戸)

ハンガリー中銀:政策金利0.25ポイント引き下げ7.75%に決定
ルーマニア中銀:政策金利0.25ポイント引き下げ7.00%に決定

トゥンペルグゲレルECB理事
「ユーロ圏13カ国の経済成長力強い」

独Ifo
「07年の成長率見通し2.6%(前回1.9%)、08年2.5%(同2.3%)へそれぞれ上方修正」
「08年の原油価格見通し70ドル、ユーロ・ドル相場予想1.35ドル」

易網中国人民銀総裁補佐
「貿易、対外直接投資は主にドル建てで行われるため、今後もドルは最も安全な投資先の一つであり続け、アジア各国中銀の外貨準備の大半は引き続きドルで保有する事になるだろう」
「中国に関して言えば、ドル準備を本格的に減らす可能性は低く、ドル保有を調整するとしても段階的なやり方になるだろう」
「中国人民銀行には人民元の水準をある程度安定させ続ける責務があり、市場が導く方向へと傾きつつあるが、プロセスは安定、ゆっくりとしたペースとなる」

 26日の東京市場は、尾身財務相の「為替市場が片方向に動くリスクを認識することが重要」との発言が、比較的強いと市場で受け取られ、円キャリートレード・ポジション手仕舞い売りが主流となった。ドル円は本邦機関投資家からのドル売りもあって、123.71から123.16まで下落。 ユーロドルもユーロ円の売りに1.3468から1.3432まで下落。 ポンドドルは1.9961から1.998での推移となった。 一方クロス円は軒並み値を崩し、ユーロ円は166.57から165.55まで下落。 ポンド円は247.14から245.98まで値を落とし、オージー円も104.83から104.26へ下落した。 26日のロンドン市場は、キャリートレードの手仕舞いとみられる円の買い戻しが継続した。 NY市場では、予想より弱い米5月新築住宅販売件数や米6月消費者信頼感指数、強い米6月リッチモンド連銀製造業指数にドルは若干売られるも、特別大きな反応となっていない。 ただしNYダウが上昇からスタートしたことで、クロス円はアジア、ロンドンの下落からは反発地合を維持していたが、その後株価が下落に転じたことで、軟化して引けている。 ユーロドルは、1.3443から1.3480へ上昇、ポンドドルも1.9968から2.0016に一時値を上げた。 ドル円は23.52まで上昇したが、更に上値拡大きていない。一方クロス円は総じてアジア・ロンドンの安値から反発地合も上値は戻り売りに重い感じとなった。 ユーロ円は165.10から166.35へ上昇、ポンド円は245.22から247.00へ値を上げ、オージー円も104.05から104.70まで値を上げたが高値圏を維持できずに引けている。

【経済指標&要人発言】
日経済指標
企業向けサービス価格指数-5月(前年比):1.4%

尾身財務相
財政再建をきちんとやっていくことが将来の攻めの政策を行ううえで極めて大事
為替は市場で決まるもの、BIS報告に対するコメントは控える
景気回復の基調に変更はない
為替はファンダメンタルズを反映すべき
具体的な為替水準にはコメントしない
為替相場は日頃から注意深く見守っている
日本経済の状況は順調
為替市場が片方向に動きリスクを認識することが重要

独経済指標
輸入物価指数-5月:0.3%
輸入物価指数-5月(前年比):0.6%

ユーロ圏・4月経常収支(季調前):-65億ユーロ(3月+102億ユーロ←+88億ユーロ)

オルドネス・スペイン中銀総裁
「ユーロ圏の成長見通しは明らかに良好」
「ユーロ圏の金利はより正常な水準に近づいている」
「ECB理事会は、最優先目標に影響を及ぼす要因を引き続き厳重に監視し、物価安定と相容れる水準にインフレ見通しを維持するため断固として行動する」

欧州労連
「ECB、政策金利を3.0-3.5%に段階的に引き下げるべき」

ジョンソンIMF調査局長
「世界経済は予想以上のペースで拡大、世界的にインフレ圧力高まる」
「FED、ECBの金融政策は強い経済成長と一致している」
「ユーロ圏の2007年、2008年の成長見通しを2.5%の方へ上方修正も」
「ユーロの価値は非常に適切」
「世界的なインフレ圧力が日銀の利上げを可能にさせ、キャリートレードを巻き戻させる」

米・5月新築住宅販売件数:91.5万戸、前月比-1.6%(予想92.5万戸、4月93万戸←月98.1万戸)
米・6月消費者信頼感指数:103.9(予想105.5、5月108.5←108.0)
米・6月リッチモンド連銀製造業指数:4(予想-8、5月-10)

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ相場は、ユーロ圏に大きな問題を生み出さなかった」
「ユーロ圏はかなり健全な景気回復を享受している」

シュタインブリュック独財務相
「ユーロ圏経済の拡大の障害物はない」

韓国、ニュージーランド当局
「円キャリー資産の手仕舞いは国際金融市場に対する大きな脅威となる」
「一時的に衝撃が発生した場合、関係各国は世界的な資産価格の暴落を確実に防ぐため予防的に対処する必要がある」

 27日の東京市場は、東京株式市場下落を受けた円キャリートレードの手仕舞いが継続し、ドル円は123.27から122.41へ下落、ユーロドルもユーロ円のつれて1.3459から1.3415まで値を下げた。 またユーロ円は165.83から164.30まで大きく値を下げ、ポンド円は246.36から243.96、オージー円は104.23から102.89、NZD円は、94.50から93.16、カナダ円は115.25から114.00と軒並みクロス円の大下げ相場となった。今後は海外に向けて株式市場の動向に注意しての対応が望まれそうだ。27日のロンドン市場は、東京からの流れを引き継いで、円キャリートレード手仕舞いの円買い戻し続いた。NY市場では、中国の利上げ観測や予想を下回る米5月耐久財受注、来週に向けた大量のユーロ債償還利払い絡みの売り、ドル円、クロス円は下値トライとなったが、引き続き外貨建て投信設定の買いの話題や米株式市場が上昇に転じたことから、結局円が大きく売り戻されてNY市場を引けた。ユーロドルは、1.3426から1.3455で小動き、ポンドドルも1.9933から1.9995での推移となったが、ドル円は122.23の安値ま下落も、その後は122.86まで買い戻された。 一方クロス円も安値から猛反発気味で、ユーロ円は164.24の安値から165.24へ上昇。 ポンド円も243.99から245.71、オージー円も102.19から103.00、NZD円も92.66から93.50まで反発となった。

【経済指標&要人発言】

NZ経済指標
貿易収支-5月:0.09億NZD(予想:0.8億NZD)
輸入-5月:33.4億NZD(予想:33.9億NZD)
輸出-5月:33.5億NZD(予想:35.0億NZD)

豪経済指標
コンファレンスボード景気先行指数-4月:0.3%

日本経済指標
大型小売店販売額-5月(前年比):-0.8%
小売業販売額-5月(前年比):0.1%
小売業販売額-5月:0.5%

RBNZ副総裁
市場介入は進行中のプロセス
特定のNZドルの水準の防衛に努めていない
特定の行動にはコメントしない


人民銀行総裁補佐
中国、インフレ抑制のためさまざまな手段を使う決意
中国人民銀行は最近のインフレ圧力を懸念している
実質国内金利をプラスに維持することを目指す

ECBウェリンク氏
金融引き締めは恐らく終了していない
景気見通しは基本的に良好
景気見通しのリスクは下振れ
インフレリスクは上振れ
ECBの利上げは今後の指標次第
石油価格は欧州の成長を抑制する恐れ
世界経済は依然順調

スイス・6月KOF景気先行指数:1.98(予想2.00、5月1.94)
南ア・5月消費者物価指数(CPI):前年比+6.9%(予想+6.9%、4月+7.0%)、コアCPI:前年比+6.4%(予想+6.3%、4月+6.3%)

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「インフレ圧力はコントロールされているようだ」
「ユーロ圏の財政赤字、08年には対GDPで0.8%に低下へ」
「ユーロ圏の経済成長は依然力強く、より広範囲にわたっている」
「世界的な景気サイクルの減速、ユーロ圏の成長のリスク」
「米経済はソフトランディングする見通し」
「世界的な金融の不安定化が拡大するリスクがある」
「日米と金融安定について話をしている」
「米国の出来事はユーロ圏にそれほど影響しない」
「為替の動きは完全にコントロールされていないと感じている」

韓国政府当局者
「北朝鮮が27日午前日本海に向けて1-2発の短距離ミサイルを発射」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(6/22):前週比-3.9%(前回-3.4%)
米・5月耐久財受注:前月比-2.8%(予想-1.0%、4月+1.1%←+0.6%)
米・5月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比-1.0%(予想+0.2%、4月+2.5%←+1.5%)

ノルウェー中銀:政策金利0.25ポイント引き上げ4.5%に決定

ポールソン米財務長官
「資本市場での指導的立場を維持するには規制構造の近代化のほかに、市場の指導者が最善の慣行を実行する事が必要」
「金利は歴史的に低水準」
「市場には常に“変動”が存在する」
「金利上昇は投資家への警告」
「米国は堅調な経済ファンダメンタルズを持つ」

米財務省
「金融規制体制とヘッジファンド慣行見直し」
「金融サービス業すべてを対象とした規制上のシステムに関し、来年早期までには改革の詳細計画発表」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「金利は引き続き緩和的」
「世界経済は力強い」
「最近の指標はユーロ圏の経済回復を裏づける」
「マネーサプライはインフレリスクを上昇」
「インフレ見通し抑制継続するため警戒が必要」
「ECBは時期を得た確固たる行動」
「ECBは金融政策に関し必要となる事を行う」
「原油、賃金、雇用市場が最大のインフレリスク」

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「ECBはインフレ抑制するため政策金利引き上げを継続する可能性が強い。個人的に引締めが終了したとの感じはしない。」
「原油価格の上昇や設備稼働率からインフレリスクは上向き」
「欧州経済はかなり良好」

クワデン・ベルギー中銀総裁
「インフレリスクは上向き」
「経済成長は良好」
「成長が価格圧力を加える可能性がある」

関係筋
「ECB、追加利上げの用意あるも時期をめぐり見解一致せず」

 28日の東京市場は、5月鉱工業生産指数が予想を下回ったことや外貨建て投信に伴う円売りからドル円は122.78から123.37まで上昇したが、外貨建て投信設定金額に応募が満たなかったことや本邦機関投資家からの債券の償還に絡む売りで上げ渋った。ユーロドルは、1.3450から1.3483へ上昇し、ポンドドルは1.9977から2.0041へ上昇した。一方クロス円はまちまちの展開となったが、ユーロ円は、ユーロ債の償還・利払いの売りで、165.95から165.25へ下落、ポンド円は245.34から246.73での推移となったが、オセアニア通貨は強く、オージー円が102.93から103.86へ上昇、NZD円は93.39から94.30まで値を上げた。ロンドン市場は、米FOMC待ちで小動きの展開となった。 NY市場では、、米第1・四半期国内総生産(GDP)・確報値が予想を下回ったが、デフレーターが予想を上回ったことから若干のドル買いとなったが、FOMCを前にあまり反応できていない。また注目のFOMCでは、金利の据置が発表され、声明においてコアインフレは改善しているものの、引き続きインフレが主要懸念と声明に盛り込まれたことでドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは1.3473から1.3423へ下落。ポンドドルは1.9998から2.0038での揉み合いで、ドル円は122.82から123.32へ上昇した。 一方クロス円は待ちまちも総じて堅調気味の推移。 ユーロ円は、165.39から165.82、ポンド円は245.90から236.77での推移、オージー円は104.32、NZD円は94.87、カナダ円は116.43の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
経常収支-1Q:-22.2億NZD
住宅建設許可-5月:5.5%

日経済指標
鉱工業生産-5月(速報値):-0.4%(予想:0.9%)
鉱工業生産-5月(前年比/速報値):3.7%(予想:4.8%

ニュージーランド経済指標
NBNZ 企業信頼感-6月:-37.2

福井日銀総裁
近年の最大のチャレンジはフィリップス曲線のフラット化と不確実性の増大の下での金融政策運営
できるだけ振幅の小さい息の長い成長確保することで緩やかな物価上昇を期待する方が安全
一般物価に変調が生じる前に実体経済や資産価格面で不均衡が現れる可能性
フィリップ曲線がフラットな状況が今後も続くかどうか分からない
インフレ期待や企業の人件費抑制姿勢の変化によりフィリップス曲線の形状変わり得る

英経済指標
ネーションワイド住宅価格-6月:1.1%
ネーションワイド住宅価格-6月(前年比):11.1%

ユーロ圏・5月マネーサプライ:前年比+10.7%(予想+10.3%、4月+10.4%)、3カ月移動平均:前年比+10.7%(4月+10.4%)
独・5月雇用者数(ILOベース、季調済):+1.4万人の3945.8万人(4月+3万人)
独・6月失業者数(季調済):前月比-3.7万人、382万人、(季調前)368.7万人(-12.5万人)、失業率(季調済)9.1%(5月9.2%)
英・6月住宅価格(ネーションワイド):前月比+1.1%、前年比+11.1%
独・6月消費者物価指数速報値(CPI):前月比+0.1%(予想+0.2%、5月+0.2%)、前年比+1.8%(予想+1.9%、5月+1.9%)
独・6月調和消費者物価指数速報値:前月比+0.1%(予想+0.2%、5月+0.2%)、前年比+2.0%(予想2.0%、5月2.0%)

キング英中銀総裁(議会財政委員会の公聴会出席)
「金融政策は、引き続き物価統計を注視していく」
「金融政策委の全委員、インフレ率が目標の2%となるよう努力する」

スイス中銀四半期報告
「スイスフランがさらに下落すれば数カ月以内に追加利上げ必要に」

藤井財務次官
「外準運用の投資会社設立、財務省として検討の事実ない」

米・1-3月期GDP確定値:前期比年率+0.7%(予想+0.8%、改定値+0.6%)
米・1-3月期GDPデフレータ確定値:前期比+4.2%(予想+4.0%、改定値+4.0%)
米・1-3月期個人消費確定値:前期比+4.2%(予想+4.4%、改定値+4.4%)
米・1-3月期コアPCE価格指数確定値:前期比+2.4%(予想+2.2%、
改定値+2.2%)
米・週次新規失業保険申請件数:31.3万件(予想31.8万件、前回32.6万件←32.4万件)

米・FOMC会合:FF金利の誘導目標水準5.25%に据え置き

FOMC声明
「インフレは主要懸念」
「政策金利据え置きは全員一致」
「コアインフレは緩やかに改善」
「米経済は緩やかなペースで拡大」
「インフレの緩和は明確ではない」
「継続したインフレ緩和はみられず」
「第1四半期前半の米経済成長は緩やか」
「住宅市場の調整は継続」
「高水準の資源利用がインフレ圧力を継続させる可能性」
「金融政策は指標次第」

IMF
「ラトIMF専務理事10月で退任」

ブラウン英首相
「英財務相にアリステア・ダーリング前貿易産業相を指名」

ウェーバー独連銀総裁
「中国には為替相場の柔軟化が必要」

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ圏13カ国の経済成長はEUの見通しである2.6%を上回る可能性がある」
「ユーロ相場は市場の決定に委ねるべき」
「EU、ユーロ圏は世界経済成長に貢献」

 29日の東京市場は、月末の外貨建て投信の設定を受けて、円が軟調な推移を継続した。ドル円は123.11から123.53へ上昇、ユーロドルは、1.3431から1.3458で堅調推移となり、ポンドドルも2.0016から2.0045で小じっかりとなった。 一方クロス円は軒並み値を上げており、ユーロ円は165.47から166.11、ポンド円は246.46から247.30、オージー円は104.18から104.93、NZD円は、第1・四半期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことで94.59から95.19と強い上昇を実現し、カナダ円は、ドルカナダが、1.0600を割り込んだことで、116.98から116.74へ値を上げた。 ロンドン市場では、月末絡みとフローからドル売りが中心となった。 NY市場は、2年来の高水準を維持した6月シカゴPMIや予想を上回るミシガン大学消費者信頼感指数確報値を受けて、一時ドルの買い戻しが出るも、ロンドンで大掛かりな爆発物が発見されたとの報道から地政学的リスクが高まり、サブプライム問題拡大懸念を嫌気した株式市場の反落もあって、結局ドルは売られて終了した。 ユーロドルは、1.3447から1.3543まで上昇し、ポンドドルは、爆弾テロにも関わらず中東筋の買いが支え、2.0008から2.0089まで上昇し、ドル円は123.56から122.96まで値を下げた。一方クロス円は、堅調な地合いからNY株の下落や月曜日の短観を睨んだポジション調整で一時値を落とす局面も見られた。ユーロ円は、166.02から166.94へ上昇したが、一時166.43まで反落した。 ポンド円は247.83の高値をつけ、247.40近辺で終了。 オージー円は105.05の高値から104円ミドルを一時割り込んだ。 またこの日波乱となったのはカナダドルで、月末を睨んだドルカナダの売りから一時1.0463まで下落したが、カナダ中銀の介入の噂やカナダ4月GDPが悪化したことから、一時1.0657まで急速に買戻された。この影響で、117.82の高値をつけたカナダ円は、115.51の安値まで急落となり、この日2円31銭の大きな変動を演じた。

【経済指標&要人発言】
日・5月消費者物価指数:総合前年比0.0%、コア前年比-0.1%(予想-0.1%、4月-0.1%)、コアコア前年比-0.3%
日・5月完全失業率:3.8%(予想3.9%、4月3.8%)、5月有効求人倍率:1.06倍(+0.01)
日・5月全世帯消費支出:前月比-0.2%
日・5月新設住宅着工戸数:前年比-10.7%、年率115.5万戸
日・5月大手建設工事受注:前年比+48.3%、1兆466億円
NZ・2007年第1・四半期国内総生産(GDP):前期比+1.0%、前年比+2.5%
仏・2007年第1・四半期国内総生産(GDP):前期比+0.5%
独・5月小売売上高:前月比-0.1%

中国人民銀行調査部門
「2007年の中国国内総生産(GDP)伸び率は10.8%、CPI上昇率は3.2%の見通し」

尾身財務相
「外準運用は安全性と流動性を確保すべき」
「外準運用の投資会社設立、財務省として検討の事実ない」

ユーロ圏・6月消費者物価速報値:前年比+1.9%(予想+1.9%、5月+1.9%)
ユーロ圏・6月業況感指数:1.54(5月1.52)
ユーロ圏・6月景況感指数:111.7(5月112.1)
英・1-3月期GDP確報値:前期比+0.7%、前年比+3.0%(前回前期比+0.7%、前年比+2.9%)
英・1-3月期経常収支:-122.1億ポンド(予想-117億ポンド、前期-144.63億ポンド)
英・6月GfK消費者信頼感指数:-3(予想-3、5月-2)
日・財務省:5/30-6/27の為替介入額はゼロ(3年3カ月介入なし)

中国人民銀行
「中国の物価安定に潜在的圧力、適切な措置が必要」

米・5月個人所得:前月比+0.4%(予想+0.6%、4月-0.2%←-0.1%)
米・5月個人消費支出(PCE):前月比+0.5%(予想+0.7%、4月+0.5%)
米・5月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.1%、4月+0.1%)、前年比+1.9%(予想+1.9%、4月+2.0%)
米・6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):60.2(予想58.0、5月61.7)
米・5月建設支出:前月比+0.9%(予想+0.1%、4月+0.2%←+0.1%)
米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:85.3(予想84.0、前回83.7、5月88.3)
加・4月GDP:前月比+0.0%(予想+0.2%、3月+0.3%)

米銀行規制当局
「金利が高い水準に設定される前の借り換えへの罰則を認めないほか、金利再設定前に借り手に通知し最低60日の借り換え期間を設ける」

クロズナー理事
「信用度の低い借り手が当初の金利が適用されている期間のみならず、金利が再設定された後も毎月の返済が可能であることを貸し手が確実にするよう、FRBをはじめとする銀行当局が期待していることを、この指針は強調している」

ロート・スイス中銀総裁
「市場は利上げめぐる中銀のメッセージを理解」
「スイスフランに関しては記者会見で述べた方針を堅持する」

IMF
「第1四半期の世界外貨準備は拡大、米ドルの比率は縮小」

英中銀報道官
「キング総裁、IMF専務理事の就任に関心ない」


戻る

★ SAVE The Yen ★