過去の市場概況 ★ SAVE The Yen ★
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3日の東京市場は、東京株式市場の軟調推移や福井日銀総裁の「持続的成長続くなら金利水準は引き上げの方向」とのややタカ派的発言を受け、円が買われる展開となった。ユーロドルは、GCC会議での通貨切り上の思惑から中東筋の買いで1.4633から1.4709まで上昇し、ポンドドルは、2.0546から2.0636で推移した。ドル円は、111.16から110.45まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動きに連れ、ユーロ円は、162.68から162.01まで下落し、ポンド円は、228.35から227.14まで、オージー円は、98.25から97.14まで軟調にに推移した。ロンドン市場では、ポジション調整とみられるクロス円の売りが優勢になる展開となった。NY市場では、米11月ISM製造業が過去10ヶ月で最低水準となった事で、NY株は軟調スタートとなったが、今週のイベンドを控えて全般的に週初で動意が薄く、揉み合いの展開となった。ユーロドルはECBの金利据え置き観測に伴い1.4697から1.4649まで下落したが、その後下げ止まりを見せ、ポンドドルは2.0598から2.0678まで上昇した。 ドル円は110.76からボストン連銀総裁の「住宅差し押さえの危機はさらに悪化へ」との発言などを嫌気して110.13まで下落したが、株価動向に連れて反発した。一方クロス円は、NYダウが揉み合いとなったことで、総じてレンジ内の動向となった。ユーロ円は162.47から161.42で推移し、ポンド円は226.55から228.48で、オージー円は97.70から97.15で推移した。
【経済指標&要人発言】
日・第3四半期全産業設備投資:前年比-1.2%(2期連続減少)、製造業+6.1%、非製造業-5.1%
豪・10月貿易収支:-29.83億豪ドル(9月-19.16億豪ドル)
輸出:172.35億豪ドル、輸入:202.19億豪ドル
韓・第3四半期国内総生産(GDP)改定値:前期比+1.3%、前年比+5.2%
タイ・第3四半期国内総生産(GDP):前期比+1.5%、前年比+4.9%
中・11月消費者信頼感指数:96.5(9月97.0、8月97.3、7月96.7)
福井日銀総裁
「国際金融市場の調整はそれなりの時間がかかる」
「金融機関に相応に損失は避けられない」
「米経済のインフレ圧力は減退したとは考えられず」
「金融緩和行き過ぎると息の長い成長を阻害」
「持続的成長続くなら金利水準は引き上げの方向」
「金融政策は、上下両方のリスクを十分点検して決定」
「日本経済に輸出・企業収益の変化通じて影響するリスクを注視」
「中小企業で所得から賃金への循環に問題生じていると認識しておかねばならない」
「2%成長性持続のもとでインフレなければ、今の日本の金利は低すぎる」
「金利引き上げは急いでいない」
「金融政策について市場予測は短期的、日銀はさらに先まで見て判断している」
「米経済成長が1%台半ばに減速しても世界経済は吸収可能」
中国政府機関
「2008年の中国の国内総生産伸び率は10.8%、CPI上昇率は4.5%の見通し」
馬凱中国国家発展改革委員長「中国は景気過熱回避のため引き締め政策を維持」
中国財政省高官「07年中国貿易黒字、従来予想下回る2600億ドルの見通し」
ユーロ圏・10月失業率:7.2%(予想7.3%、9月7.3%)
ユーロ圏・11月製造業PMI改定値:52.8(予想、速報52.6、10月51.5)
独・11月製造業PMI:53.7(予想52.6、10月51.7)
英・11月製造業PMI:54.4(予想52.5、10月52.8)
仏・11月製造業PMI:52.5(予想51.4、10月50.5)
仏・10月生産者物価指数:前月比+0.6%(予想+0.3%、9月+0.4%)
当局者
「湾岸協力会議の声明草稿、ドル安や為替制度変更について言及せず」
「湾岸協力会議の声明草稿、2010年までの湾岸統一通貨導入目標にコミット」
トリシェECB総裁
「最近の市場混乱、クロスボーダーの協力の重要性を強調」
「クロスボーダーの協力はまだ十分でない」
アルムニア欧州委員
「信用状況は、一段と厳しくなる見込み」
ドスサントス・ポルトガル財務相
「ユーロ圏の経済減速、インフレより大きな懸念材料」
武藤日銀副総裁
「(法人企業統計)それだけで判断するのは早い、慎重に事態の推移を見たい」
米・11月ISM製造業景気指数:50.8(予想50.4、10月50.9)
ポールソン米財務長官
「政府、銀行はサブプライム住宅ローン借り手が住宅を手放さなくてもすむようなプランを発表」
「世界経済は非常に強い」
「住宅市場プランは特効薬とならず」
「スパーSIVは年内にまとまるだろう」
「強いドルは米国の国益に叶う」
ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「向こう数か月の成長率は潜在的水準を下回る」
「住宅差し押さえ危機は悪化するであろう」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「何もしなければ住宅差し押さえは増加」
「成長リスクは下方に傾斜」
「ドルの下落は信用市場逼迫を緩和する可能性」
UAE大統領
「GCC首脳会議で共通認識見出したい」
ライシュ米貯蓄金融機関監督庁(OTS)長官
「米監督当局はサブプライムモーゲージの金利改定凍結について、大筋で合意」
バーレーン財務相
「バーレーンはドルペッグ制を公約」
アラウィ・オマーン外務担当相
「湾岸諸国の一部はドルペッグ制を廃止し通貨バスケット制を検討している」
アブドラ・アラブ首長国連邦(UAE)外相
「湾岸協力会議(GCC)の首脳会議後に対ドル相場での通貨ディルハムの切り上げを検討。通貨に関してこの会議で決定する意図はない」
カタール財務相
「カタールがリヤルとドルのペッグ廃止することはないだろう」
ジャクソン米住宅都市開発長官
「ブッシュ米大統領は6日に米国で急増している住宅差し押さえ問題への対応策を発表」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「インフレ上昇は無視できず」
シュタインブリュック独財務相
「インフレは懸念せず」
4日の東京市場は、材料難ながら東京株式市場が軟調に推移したことやドル円、クロス円の上値が重くなったことで、円が堅調な推移となった。ドル円は110.54から110.13まで下落したが、直近安値に面合わせしたことで、下値での買い意欲に下げ止まりを見せた。ユーロドルは、材料はないがリアル・マネーの買いが支え1.4645から1.4697で堅調推移し、ポンドドルは2.0627から2.0671での揉み合いも英銀の損失の噂が上値を重くした。 一方クロス円は、軟調な豪州10月小売売上高や10月住宅建設許可件数を受けて、豪ドル売りが強まったことから悪影響が出ている。 オージー円は97.36から96.26まで一時値を下げ、NZD円の84.51から83.76まで下落した。 またユーロ円は162.13から161.53、ポンド円も228.19から227.19まで一時下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場が軟調推移するなか、クロス円の売りが目立つ展開となった。NY市場では、金融機関の損失懸念の再燃や米追加利下げ観測が強まったためドルが売られる展開となったが、押し目買いに反発した。ユーロドルは、米インべストメントバンクによる対ドル・対ポンドのユーロ買いで、1.4635から1.4768まで上昇し、ポンドドルは英利下げ観測の浮上に2.0664から2.0560まで下落した。またドル円は、110.42から109.56まで下落した。 一方クロス円は、NY株や元通貨の動きに左右されてまちまちの展開となった。ユーロ円は、160.90からユーロドルの上昇に連れて162.34まで反発し、ポンド円は、227.98から225.61まで、オージー円は、96.44から95.56まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・11月マネタリーベース:前年比+1.0%
豪・10月小売売上高:前月比+0.2%(前月比予想+0.6%、9月+0.8%)
豪・10月住宅建設許可件数:前月比-2.8%、前年比+9.1%(前月比予想-2.0%、9月+6.8%)
英・11月既存店小売売上高:前年比+1.2%(10月+1.0%)
韓・11月末外貨準備高:2619.3億ドル(前月比+17.9億ドル)
シュタインブリュック独財務相
「2月の日本でのG-7では、為替についてより厳しい文言が使われる可能性」
「為替の現在のトレンドは無秩序、G-7声明の文言が変わる可能性」
ユーロ圏・10月生産者物価指数:前月比+0.6%(予想+0.4%、9月+0.4%)
サウジアラビア財務相
「サウジアラビア、為替政策を変更する計画はない」
湾岸協力会議首脳会議
「首脳会議の最終声明、ドル安・為替に言及せず」
「2008年1月1日に共通の市場を開設へ」
「国境を越えた株式取引を容認へ」
「湾岸協力会議の首脳、中銀総裁に通貨統合の詳細なスケジュールを示すよう求める」
カタール首相
「湾岸協力会議の政策は対米ドル・ペッグ制の維持」
「湾岸諸国はドル安を懸念している」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「金融市場の混乱、銀行の財務報告後沈静化へ」
ノワイエ仏中銀総裁
「金融の混乱、信頼感に影響をもたらす可能性」
「年末ごろの資金調達めぐる不透明感、インターバンク市場に圧力」
「この不透明感が、金融政策決定を下すうえでさらなる情報の必要性示す」
カナダ中銀:政策金利を0.25ポイント引き下げ、4.25%に決定
カナダ中銀
「09年にかけてインフレに下方リスク」
「カナダドル高の圧力」
「10月のCPI、コアインフレは予想を下回った」
「貸出金利は04年4月来の低水準」
「輸出、弱い米経済見通しがリスク」
「市場混乱は10月以来悪化、予想以上に長期化する可能性がある」
「次回の政策金融決定会合は1/22、四半期予想は1/24に公表する」
バドリ石油輸出国機構(OPEC)事務局長
「原油価格の上昇は受給に関係したものでない」
「OPECは原油を米ドル以外の通貨で決済する事を計画していない」
ブッシュ米大統領
「米情報部員から03年以来、イランは核兵器プログラムを休止した事を確認」
「ウラン濃縮が可能となればイランは危険」
「米国の基本経済は強い」
「米国は住宅ローン借り手救済はせず」
「信用市場逼迫は重大な経済問題であると認識」
「米財務省は住宅保有者救済のプラン実施に向け努力している」
ライアン米財務省次官補
「年末が近づくにつれて信用市場ではリスク回避の動きが再び強まり、流動性が引き続き損なわれている」
キミット米財務副長官
「SWF(ソブリン・ウェルズ・ファンド)ならびに保護主義の高まりが金融市場を混乱させないよう注視する必要」
シュタインブリュック独財務相
「本年の欧州経済は、ユーロ高を克服、政府予想2.4%を上回る可能性」
「ドルの下落は、米国の経済ファンダメンタルズに沿った動き」
5日の東京市場のクロス円は、東京市場の上昇や英住宅金融大手ノーザン・ロックの国有化の可能性報道を受けて、全般的に堅調に推移した。ユーロドルは1.4771から1.4725まで軟調に推移し、ポンドドルは、2.0535から2.0610で推移した。ドル円は、109.71から110.69まで上昇した。一方クロス円は、ユーロ円は、161.90から163.06まで上昇し、ポンド円は、225.54から227.36まで値を上げた。オージー円は、オーストラリアの国内総生産(GDP)が予想を下回ったことで、オージードルが軟化する中、クロス円の上昇に連れ95.25から96.45まで堅調に推移した。ロンドン市場では、英経済指標の悪化を受けたポンド売りが強まり、ポンド円の下落に連れてクロス円は全般的に軟化した。NY市場では、米11月ADP全米雇用報告や米10月製造業受注がそれぞれ予想を上回ったため、ドルが買われる展開となったが、米格付け会社ムーディーズの「債券保証会社MBIAが資本不足に陥る可能性は低くない」との警告を受けたことにより、一時ドルは軟化するものの最終的には引けにかけて株価の上昇に再び買われる展開となった。 ユーロドルは、ストップをつける動きが強まり1.4741から1.4592まで下落し、ポンドドルはさえない指標に、利下げ期待が高まり2.0585から2.0248まで下落した。 またドル円は110.16から110.97まで上昇した。 一方クロス円は、まちまちの展開となり、ユーロ、ポンドはさえない指標に上値を抑えられたが、その他ではダウの190ドル近い上昇に堅調に上値を拡大した。ユーロ円は162.88から161.48まで下落し、ポンド円は、227.14から223.72まで下落となったが、オージー円は95.59から96.83まで上昇し、NZD円も85.48の高値まで上昇した。またカナダドルが1.0214まで上昇したことで、カナダ円が乱高下となり107.88の安値から109.58まで急反発となった。
【経済指標&要人発言】
豪・第3四半期国内総生産(GDP):前期比+1.0%、前年比+4.3%(予想前期比+1.0%、前年比+4.8%、第2四半期+0.7%)
英・11月消費者信頼感指数(ネーションワイド):86(9月98)年初来最低水準
豪準備銀行:政策金利6.75%据え置き
「引き続き、インフレ見通しを懸念している」
「世界経済見通しの不透明感考慮すれば、現在の金利スタンスは当面維持されるべき」
ブッシュ米大統領
「イランは依然として危険であり、引き続き国際的圧力をかける必要性」
「イランに対しては、全ての選択肢がテーブルに上っている」
「イランの核開発問題の解決では外交的努力を続ける方針」
石油輸出国機構(OPEC)監視委員会
「生産量据え置きを勧告の見通し」
ユーロ圏・10月小売売上高:前月比-0.7%(予想-0.3%、9月+0.2%←+0.3%)
英・11月サービス部門PMI:51.9(予想52.9、10月53.1)、2003年5月以来の低水準
トリシェECB総裁
「ECBは、中期的な物価安定の達成に真剣に取り組む」
中国人民銀行
「金融政策を引き締める」
スウェイディUAE中銀総裁
「ドルペッグ制、予見可能な将来に変更ない見込み」
代表筋
「OPEC、生産量据え置きで合意」
米・11月チャレンジャー人員削減数:前年比-4.7%(前回-8.8%)
米・週次MBA住宅ローン申請指数(11/30):前週比+22.5%(前週-5.2%←-4.3%)
米・11月ADP全米雇用報告:前月比+18.9万人(予想+5万人、10月+11.9万人←+10.6万人)
米・7-9月期非農業部門生産性改定値:前期比+6.3%(予想+5.7%、速報+4.9%)
米・7-9月期単位労働コスト改定値:前期比-2.0%(予想-1.0%、速報-0.2%)
米・10月製造業受注:前月比+0.5%(予想+0.0%、9月+0.3%←+0.2%)
米・11月ISM非製造業景気指数:54.1(予想55.0、10月55.8)
米・週次原油在庫統計(11/30時点)
原油在庫:前週比-791万バレル(予想-125万バレル、前回-45万バレル)
ガソリン在庫:同比+400万バレル(予想+62万バレル、前回+144万バレル)
留出油在庫:同比+143万バレル(予想-30万バレル、前回-9万バレル)
製油所稼働率:89.4%(予想89.5%、前回89.4%)
NZ準備銀行:政策金利8.25%に据え置き決定
ブラジル中銀:政策金利11.25%に据え置き決定
米財務省高官
「ポールソン米財務長官と住宅都市開発省(HUD)のアルフォンソ・ジャクソン長官は6日、米東部時間午後1:45(日本時間7日午前3:45)から、抵当物件差し押さえの可能性に直面する住宅ローン利用者への政府支援策について記者会見を開く」
関係者
「政府借り手救済策で融資金利据え置き期間5年で調整を進めている」
ポールソン米財務長官
「過去1年、人民元は6%上昇したが、十分に速いペースではない」
「中国の最大のリスクは遅すぎる改革」
「米中関係は引き続き安定している」
「中国のインフレリスクは明らかに上昇」
アルムニア欧州委員会委員
「利下げが市場混乱を解決できるかどうかにはかなり疑問」
カーニー・カナダ中銀次期総裁
「カナダドルの上昇は経済では100%説明できず」
6日の東京市場は、東京株式市場の上昇や、ブッシュ政権のサブプライムモーゲージ救済計画への期待感にクロス円全般が上昇したが、ユーロ円、ポンド円の下落に連れ軟化する展開となった。ユーロドルは、利下げ観測に1.4622から1.4566まで下落し、ポンドドルも、利下げ観測により2.0310から2.0219まで下落した。ドル円は、110.19まで上昇後、本邦輸出企業からの売りで110.72まで反落した。一方クロス円は、ユーロ円、ポンド円の動向に左右され、ユーロ円は、162.48から161.60まで反落、ポンド円は、225.54から224.55までの下落に、オージー円は、97.12から96.31まで値を下げる展開となった。ロンドン市場では、英中銀金融政策委員会、ECB理事会を控え、ポンド売り、ユーロ売りが先行したことでクロス円が売りに押される展開となった。NY市場では、86年来で最高水準に上昇した米7−9月期住宅ローン返済不履行率やクロズナーFRB理事の「住宅ローンの債務返済遅延の増加を予想する」との発言にドルが一時売られたが、米政府のサブプライムローンの借り手への救済策の発表を受けた事により株価が上昇し、買い戻される展開となった。ユーロドルは予想通りに政策金利を据え置いたが、トリシェ総裁のインフレを強調に1.4525から1.4653ドルまで上昇し、ポンドドルは英中銀の利下げ決定後に投機筋の利食いが先行し2.0219から2.0312まで上昇した。ドル円は、110.63から111.47まで上昇した。一方クロス円は、米株価上昇を受け、ユーロ円は、161.20から163.13まで上昇し、ポンド円は、224.00から226.14まで、96.40から97.88まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(11/25-12/1)
対内株式投資:1345億円の流入超
対外債券投資:8740億円の流入超
対内債券投資:1057億円の流出超
ロシア・11月国内総生産(GDP):前年比+6.3%
スイス・11月失業率:2.7%
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「インフレ圧力は高まっており、政策金利は予想よりも長く、現行の水準にとどまる可能性が高い」「現行の政策金利水準は中期的にインフレ目標値(1-3%)を達成するのに依然として適切」
「原油と食料品高による来年のインフレ加速を予想。08年3月31日までの1年間のインフレ率は3.2%に上昇。08年下期の平均は3.4%、09年下期には2.6%に低下すると予想。」
英・10月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想+0.1%、9月-0.4%)
英・10月製造業生産:前月比+0.3%(予想+0.2%、9月-0.6%)
独・10月鉱工業受注:前月比+4.0%(予想+0.9%、9月-1.6%)
英中銀
政策金利を0.25ポイント引き下げ5.50%とすることを決定
「家計と企業向け融資供給はひっ迫している」
米・週次新規失業保険申請件数:33.8万件(予想34.0万件、前回35.2万件)
カナダ・10月住宅建設許可:前月比+6.8%(予想+0.8%、9月-1.1%←-1.7%)
カナダ・11月Ivey購買部協会指数:58.7(予想55.0、10月57.1)
ECB:政策金利4.00%に据え置き事を決定
南アフリカ中銀:政策金利を0.5ポイント引き上げ11%に決定
ブッシュ米大統領
「住宅差し押さえの増加は米経済に悪影響」
「米経済は住宅不振を切り抜ける事が出来る」
「新たな計画は一部の変動融資金利を5年間据え置く可能性」
「おおよそ120万人の債務者がこの計画によって救済」
「FHAプログラムは住宅保有者を助ける計画の一部」
「今回の策で、今後数カ月でローン金利が大幅に引き上げられる住宅保有者は、ローン借り換えか現行金利の5年間凍結が可能になる」
「2005年1月1日から2007年7月31日に組成されたサブプライムモーゲージのうち、今後2年半の間に金利改定を迎えるローンは、5年間現行金利が凍結」
「借り換えを支援するため、議会は税制改革法を制定」
「金利が高く再設定された場合持ち家を手放さなければならない借り手が対象」
ポールソン米財務長官
「金利凍結に伴う訴訟は管理可能」
「サブプライム救済計画には政府資金を一切投入せず」
「住宅ローン業界の計画は完璧な解決策ではない」
「住宅ローン金利凍結は住宅不振による打撃の最小化が狙い」
「投資家は金利凍結計画に参加、最大の受益者に」
「救済計画は特効薬ではない」
「住宅市場問題の完全な解決法はない」
米FRB議長
「米財務長官の救済策は歓迎すべきステップ」
クロズナーFRB理事
「住宅ローンの債務返済遅延の増加を予想」
トリシェECB総裁
「データは中期的な物価上昇リスクを示す」
「ECBは物価上方リスクに対応する準備」
「ECBは全ての展開を非常に綿密に監視」
「政策委員会では一部メンバーが利上げを支持」
「経済ファンダメンタルズは引き続き健全(sound)」
「原油高の2次的影響が起こらない事を確認」
「断固たる姿勢で時宜を得た行動をとる」
7日の東京市場は、米雇用統計を控えて動意の薄い日となったが、ドル円は7−9月の本邦実質国内総生産が下方修正されたことで、111.22から111.47まで上昇したが、上値の大口のオファーにCapされて111.18まで反落した。 またユーロドルは、1.4662から1.4603まで軟調推移となり、ポンドドルは2.0224から2.0281での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調も、やはり動意は薄く上値は重い展開となった。 ユーロ円は163.26から162.35へ下落、ポンド円も225.94から224.93へ値を落とし、オージー円は97.48から97.96、NZD円は86.28から86.63で揉み合い、カナダ円は一時ショート・カバー的に110.68まで値を上げたが、その後は109.93まで調整した。ロンドン市場では、米11月雇用統計の発表を前にして、クロス円の買い戻しが優勢になり、円は全般的に軟調に推移した。NY市場では、米雇用統計が予想を上回った事を受けてドルが買われたが、更に強いドル買いには群がらなかった。 ユーロドルは、1.4599の安値から動意は薄かったが、発表直後に1.4611の安値をつけた後は、スイス系の買いに1.4674まで上昇した後はもみ合いとなり、ポンドドルは2.0342から2.0263まで下落した。またドル円は、111.17から111.79まで上昇した。 一方クロス円は、堅調な雇用統計の発表の後、ダウは50BPの利下げ期待が失望に終わり揉み合いとなるも買い戻しが続き、ユーロ円は、162.41から163.89まで上昇、ポンド円は、224.90から227.05まで、オージー円は、97.39から98.50まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・7-9月期実質国内総生産(GDP)2次速報値:前期比+0.4%、前期比年率+1.5%(1次速報:+0.6%、+2.6%)、デフレーター:前年同期比-0.4%
設備投資:前期比+1.1%、民間在庫増加寄与度:前期比-0.1%、外需寄与度:前期比+0.5%
日・11月末時点外貨準備高:9701.85億ドル(前月比+157.01億ドル)過去最高更新
10月OECD景気先行指数:99.3(9月99.7)、G7:99.2(9月99.8)
独・10月鉱工業生産:前月比-0.3%(予想-0.4%、9月+0.1%←+0.3%)
仏・10月貿易収支:-36.37億ユーロ(予想-32億ユーロ、9月-32.15億ユーロ)
加・11月雇用者数:前月比+4.26万人(予想+8000人、10月+6.3万人)
加・11月失業率:5.9%(予想5.9%、10月5.8%)
米・11月非農業部門雇用者数:前月比+9.4万人(予想+7.5万人、10月+17.0万人←+16.6万人)
米・11月失業率:4.7%(予想4.8%、10月4.7%)
米・11月平均時給:前月比+0.5%(予想+0.3%、10月+0.1%←+0.2%)
米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報:74.5(予想75.0、11月76.1)
米・10月消費者信用残高:前月比+47億ドル(予想+50億ドル、9月+32億ドル←+37.5億ドル)
メキシコ中銀:政策金利7.50%に据え置き
ポールソン米財務長官
「中国人民元は中国が決定するもの」
「通貨柔軟性は中国の国益に叶う」
「強い米経済がドルに反映」
「強いドルは米国の国益に叶う」
「米経済はファンダメンタル的に健全」
「住宅市場は米経済を阻害」
「救済計画は特効薬ではない」
「12/12-13の米中戦略経済対話では中国製品の安全性が主要議題」
「中国は市場、貿易開放を速やかに進める必要がある」
「中国は、米国の重要な輸出市場」
「ソベリン・ウェルス・ファンド(SWF)は、市場で重要な役割」
「SWFは政治的な動機で行動をすべきでない」
「米雇用は健全な(sound)経済を反映」
「インフレは抑制」
「市場混乱は継続。これからも上下を予想」
「連銀の利下げは重要な役割を果たした」
「市場混乱克服には時間がかかる」
「返済不履行は投資家の益にかなわず」
「金利凍結は直ちに債務者を助ける」
「中国は強い通貨の必要性を認識」
「人民元上昇のペースは加速」
「人民元柔軟化は中国成長均衡を助け、インフレ抑制」
「中国の速やかな金融開放を望む」
「米国は中国貿易に有益性に気付いていない」
トリシェECB総裁
「ユーロ圏には速やかな構造改革が必要」
「米連銀とECBの政策方向性には相違がある」
ボス・オランダ財務相
「強いユーロは原油価格の上昇を緩和」
10日の東京市場は、米FOMCを控えて新規の材料が乏しく小動きな展開もドル円、クロス円は堅調に推移した。ユーロドルは、1.4640から1.4659で小動きに終始し、ポンドドルは、2.0304から2.0341での動きとなった。またドル円は111.35から111.87まで一時値を上げて、金曜日の高値を上回ったが、112.00のオプションの防戦売りを受けて上げ渋る展開となった。一方クロス円は、ドル円の動向につれる形から、ユーロ円は、163.21から163.79まで、ポンド円は、226.16から227.27まで、オージー円は、98.19から97.27まで堅調に推移した。ロンドン市場では、英11月生産者物価指数の上振れを受けたポンドドルの上昇をきっかけに一時ドルが売られる展開となった。NY市場では、明日のFOMCでの米利下げ見込みと、米金融保証最大手MBIAの株式取引の一時停止報道にドル売り反応したが、その後の米10月中古住宅販売保留が予想外に増加した事や、株式市場の上昇を受けて買い戻される展開となった。ユーロドルは1.4647から1.4737へ値を上げ、ポンドドルも2.0319から2.0489まで上昇した。 またドル円は、111.52から111.82で、112円のオプションの防戦を前に神経質な動きを繰り返した。 一方クロス円は、ダウの100ドル近い上昇やドル円の堅調動向に連れ上昇する展開となった。 ユーロ円は163.54から164.58まで上昇後、もみ合う形となり、ポンド円は、226.89から228.85まで、オージー円は、97.99から99.00まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・10月機械受注:前月比+12.7%(前月比予想+7.0%、9月-7.6%)
製造業からの機械受注:前月比+10.2%、非製造業からの機械受注:前月比+3.7%
日・11月マネーサプライ:前年比+2.0%
中・1-10月消費者物価指数:+4.4%
中・11月生産者物価指数:前年比+4.6%
独・10月貿易収支:+182億ユーロ(9月+178億ユーロ)
サウジアラビア・10月インフレ率:前年比+5.35%(9月+4.89%)
福田首相
「外貨準備は円の安定に必要、安定性・流動性に注意して扱う」
英・11月生産者物価 投入:前月比+1.7%、前年比+10.2%(前月比予想+1.4%、10月+1.8%、前年比予想+9.1%、10月+8.5%)、産出:前月比+0.5%、前年比+4.5%(前月比予想+0.4%、10月+0.6%、前年比予想+4.2%、10月+3.8%)
中・11月マネーサプライM2伸び率:前年比+18.45%(予想+18.1%、10月+18.5%)
シュタルクECB理事
「08年ユーロ圏インフレ、スタッフ予想を上回る可能性」
加・11月住宅着工件数:22.79万戸(予想22万戸、10月22.76万戸)
米・10月中古住宅販売保留:前月比+0.6%(予想-1.0%、9月+1.4%←+0.2%)
関係筋
「G7、2月8日に東京で開催計画」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「インフレへの短期的上向き圧力は強い」
ハーリー・アイルランド中銀総裁
「09年インフレ見通しは2%を下回る可能性」
「原油高の2次的影響のリスクは上昇」
ドッジ・カナダ中銀総裁
「インフレ見通しのリスクは下方に転じた」
「米景気減速はカナダ輸出のリスクとなる」
「金融市場の世界的混乱、収束には予想以上の時間要する」
「カナダの金融市場はかなり弾力性がある」
「カナダ中銀にとってカナダドルの好ましいレンジはない」
11日の東京市場は、FOMCを控えて動きづらい展開の中、ドル円は112円のオプションの防戦への買い仕掛けで堅調な推移となったが、 上値は防戦売りや輸出の売りが抑えた。ユーロドルは、ユーロ円の買いもあり1.4704から1.4751で堅調に推移し、ポンドドルは、2.0442から2.0512での動向となった。 またドル円は、111.65から111.95まで一時上昇したが、東京時間に112.00を越えることはなかった。一方クロス円は、円売りが優勢で底堅い動きとなった。 ユーロ円は、164.30から164.87まで堅調推移し、ポンド円は228.39から229.27、オージー円は98.80から99.35、NZD円は87.20から87.62まで上昇した。ロンドン市場では、ドル円が112.00のオプション・トリガーを試すドル買いが強まり、一時112.15まで上昇したが、本邦輸出企業らのドル売りに押された。 また独12月ZEW景気期待指数の予想を上回る下落を受けてユーロ売りが強まった。NY市場では、FOMC発表を控え、揉み合いスタートとなったが、FOMCでは0.25%の利下げが発表され、結果に失望したNY株式市場が急落。 これにつれてドル円、クロス円が急落となった。またユーロドルも反発を1.4725に限定して、ユーロ円の売りに押される形で1.4639まで反落し、ポンドドルは2.0505から2.0330まで下落した。 またドル円は、112.15から110.48まで大きく下落。 ダウが300ドル近い下げで引けてことから、ユーロ円は165.00から161.91まで下落し、ポンド円は、229.83から224.75まで、オージー円は99.43から96.28まで急落した。
【経済指標&要人発言】
中・11月消費者物価指数:前年比+6.9%、11年ぶりの高水準(10月+6.5%)
食料品:前年比+18.2%、除く食料品:前年比+1.4%
中・11月貿易黒字:262.8億ドル(10月270.5億ドル)輸出前年比+22.8%、輸入+25.3%
中・11月原油輸入:1361万トン、1-11月原油輸入:1億5000万トン(前年同期比+12.5%)
独・11月生産者物価指数:前月比+1.0%、前年比+5.7%(前月比予想+0.5%、10月+0.5%)
周小川中国人民銀行総裁
「中国貿易黒字の調整では、構造改革が主要な役割を果たし、為替政策は副次的な役割。」
「金融引き締め政策への転換は、急激な変更を意味しない」
「中国は、2008年は、中国人民元相場の柔軟性をさらに高める」
「中国は、中国人民元の対ドルレートではなく、貿易加重為替レートを重視する」
スティーブンス豪準備銀行総裁
「さらなる利上げなくても、借り入れコストの上昇がインフレ抑制する可能性」
「信用逼迫が市場の借り入れ金利を押し上げる見込み」
「世界経済の見通しはやや弱まった模様」
「物価データや需要の強さを受け、依然としてインフレを懸念」
独・12月ZEW景気期待指数:-37.2(予想-34.0、11月-32.5)
英・10月貿易収支:-71.15億ポンド(予想-74億ポンド、9月-79.57億ポンド←-77.54億ポンド)
アハメド・バーレーン財務相(新聞)
「バーレーン、自国通貨を通貨バスケットにペッグさせる方向に」
米・10月卸売在庫:前月比+0.0%(予想+0.5%、9月+0.6%←+0.8%)
米FOMC結果:FF金利の誘導目標を0.25ポイント引き下げ4.25%に決定、米公定歩合を0.25ポイント引き下げ4.75%に決定
FOMC声明
「景気促進、物価安定のため必要な対処」
「利下げは“緩やかな成長”を促進するため」
「金融市場が悪化」
「金融市場の悪化などが成長、インフレに不透明感を与えた」
「引き続き金融、、経済見通しの評価を継続」
「住宅市場の調整の激化、企業設備投資、個人消費の弱まりを受けて経済成長が鈍化」
「ローゼングレン米ボストン連銀総裁が50bpの利下げを主張」
「今回の決定は9対1」
「コアインフレは本年緩和」
「エネルギーや商品価格の上昇がインフレを押し上げる可能性」
「インフレリスクは存続し、注意深い警戒を継続」
12日の東京市場は、昨日の米株価急落を受け東京やアジアの株式市場が下落したにも関わらず、米機関投資家からのドル円の買いやバーゲン・ハンターのクロス円の買いで、円は終始軟調に推移した。ドル円は110.64を安値に111.28まで堅調に推移し、ユーロドルは1.4651から1.4725まで、ユーロ円の買いにつれて上昇し、ポンドドルは、2.0341から2.0447での動向となった。一方クロス円は、ドル円の堅調な動きに連れて全般的に大きく反発した。 ユーロ円は、162.19から163.75まで堅調推移し、ポンド円は、225.04から227.22、オージー円は、96.52から97.70まで上昇した。ロンドン市場は、ドル円がショートカバーの買いに上昇したが、本邦輸出企業やクロス円の戻り売りに押された。一転NY市場に入るとダウ先物がじりじり上昇。ドル円、クロス円の買いが進んでいたが、異例の5中央銀行による協調資金供給についての共同声明を受けて、ドル円、クロス円が一段高となった。またNYダウがこれを受けて一時280ドル近い上昇を実現したが、その後は利食いに一時マイナスに転じるとドル円、クロス円は値を下げたが、比較的小じっかりとしている。 ドル円は一時112.48、ユーロ円は165.31、ポンド円が230.33、オージー円は100.93、カナダ円111.47、NZD円89.07の高値まで上昇した。 また欧州通貨もクロス円につれて比較的堅調に推移し、ユーロドルは1.4661から1.4750、ポンドドルは2.0370から2.0580での推移となった。その他経済指標は、米10月貿易収支が予想より拡大、米11月輸入物価指数は、予想より強かったが、反応は限定的となった。
【経済指標&要人発言】
日・10月経常黒字:2兆2291億円、前年比+45.7%(予想+2兆1000億円、9月+2兆8831億円)
日・11月国内企業物価指数:前年比+2.3%(予想+2.1%、10月+2.0%)
日・11月対内株式投資:9411億円の流出超
日・11月対内債券投資:1兆1695億円の流入超
日・11月対外債券投資:5346億円の流出超
中・11月小売売上高:前年比+18.8%
中・11月企業投入価格指数:前月比+1.3%、前年比+7.4%
香港金融管理局(HKMA):政策金利0.25%引き下げ6.00%⇒5.75%
クウェート中銀:政策金利4.50%据え置き
UAE中銀:翌日物レポ金利引き下げ4.50%⇒4.25%
ポールソン米財務長官
「インフレリスク考慮すれば、為替の柔軟性が中国にとって特に重要」
「中国指導部、インフレ・資産バブル・景気過熱リスクについて懸念」
「米中関係、世界経済の繁栄維持に中心的役割果たす」
「中国は金融セクターを開放し、資本市場の育成を急ぐ必要」
「貿易が米中関係の緊張を高める要因になっている」
「米中で経済保護主義が台頭している」
「国内産業保護に向けた目先の対策、米中関係を損ねる」
「中国はインフレ抑制のため、柔軟な為替制度が必要」
呉儀中国副首相
「米国の対中法案、両国関係の貿易を損なう」
「米国は自国の構造問題の責任を中国に転嫁すべきでない」
「中国は大幅な貿易黒字を望んでいない、国内消費を拡大する」
謝旭人中国財政相
「中国は政府系投資ファンド(SWF)を効果的に監視する」
「中国は所得・成長格差に対応するため市場開放を続けなければならない」
陳徳銘中国商務次官
「中国商務省は中国人民元の上昇に反対ではないが、ペースは慎重であるべき」
「ドル安が世界経済成長に及ぼす影響を懸念」
「米貿易赤字は米国の経済構造に拠るもの」
「米消費者は、安価な輸入品の恩恵を享受している」
「米中は、米輸出拡大によって貿易不均衡を解消するように望んでいる」
FRB筋
「資金調達巡る圧力が高まっていることを認識していないわけではない」
「流動性問題への対応であらゆる手段を積極的に検討」
周小川中国人民銀行総裁
「より柔軟な人民元制度を含む政策手段を活用する」
「景気抑制のための対策が行き過ぎないように注意すべき」
「成長のバランスとるため、リストラクチャリングを中心とする政策ミックスを活用」
英・11月失業率:2.5%(予想2.6%、10月2.6%)、失業者数増減:-11100人(予想-5000人、10月?10600人←9900人)、8-10月平均所得伸び率:前年比+4.0%(予想+4.2%、7-9月+4.1%)
ユーロ圏・10月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想+0.3%、9月-0.8%)
ポールソン米財務長官
「人民元の迅速な上昇は中国にとって最も利益になると中国側に伝えた」
「通貨が経済ファンダメンタルズを反映すれば、金融政策は効果的な手段」
周小川中国人民銀行総裁
「人民元レートの参考となる通貨バスケットは、約20通貨から構成」
「FRB利下げが中国に与える影響は無視できない」
米・10月貿易収支:-578億ドル(予想-572億ドル、9月-571億ドル←-565億ドル)
対中国:259.3億ドル(前月比+9.1%)、EU全体:119.0億ドル(+84.9%)
日本:79.6億ドル(+28.6%)、メキシコ:74.7億ドル(+18.4%)
カナダ:52.3億ドル(+6.2%)、OPEC:110.0億(-0.6%)
加・10月貿易収支:+33億カナダドル(予想+23億カナダドル、9月+28億カナダドル←+26億カナダドル)
米・11月輸入物価指数:前月比+2.7%(予想+2.0%、10月+1.4%←+1.8%)、前年
比+11.4%(予想+11.0%、10月+9.0%←+9.6%)
米・週次原油在庫統計(12/7時点)
原油在庫:前週比-72万バレル(予想-75万バレル、前回-791万バレル)
ガソリン在庫:同比+162万バレル(予想+105万バレル、前回+400万バレル)
留出油在庫:同比-81万バレル(予想+50万バレル、前回+74万バレル)
製油所稼働率:88.8%(予想89.4%、前回89.4%)
米・11月財政収支:-982億ドル(予想-850億ドル、06年11月-730億ドル)
ノルウェー中銀:政策金利0.25ポイント引き上げ、5.25%に決定
FRB声明
「米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、英イングランド銀行(BOE)、カナダ中銀、スイス中銀は、信用逼迫を緩和させるため、協調して大量の資金を供給する」
「12月から入札方式による新しい資金供給方法を暫定的に導入。12/17、20に入札を通しそれぞれ200億ドルの供給、来年1/14、28入札を予定(現在のところ規模は不明)」
「ECBとスイス中銀に仮の為替スワップラインを設定」
ECB
「2回に分けて最大200億ドル市場に供給」
スイス中銀
「40億ドル市場に供給」
英中銀
「中銀は協調していく」
「担保として様々な証券を受け入れ」
連銀高官
「協調行動は、ECBなどと先週合意に達していた」
「流動性供給措置は特定の銀行を対象とせず」
「昨日の市場の動きは、中銀資金供給協調決定の背景にはない」
日銀
「日本銀行は、これらの措置を歓迎し、国際金融市場の安定確保に貢献することを期待する」
13日の東京市場は、12月日銀短観の悪化観測や大手銀行からのサブプライム対策基金拠出負担が増えるとの懸念から東京株式市場が大幅に下落し、ドル円主導で軟調に推移した。ユーロドルは、1.4705から1.4737で推移し、ポンドドルは、2.0417から2.0482での動向となった。ドル円は、112.24から111.41まで下落する形となった。一方クロス円は、東京株式市況の急落やドル円の動向に左右される展開となり全般的に下落した。 ユーロ円は、165.12から164.16まで下落し、ポンド円は、229.74から227.66まで、オージー円は、99.30から98.06まで軟調に推移した。ロンドン市場では、クロス円の売り買いが交錯する中、ドル円は堅調推移となった。NY市場では、米11月小売売上高が予想以上の結果となったことや米11月生産者物価指数が1973年以来の大幅上昇を受け、ドルが買われる展開となった。ユーロドルは、1.4732から1.4576まで下落し、ポンドドルは、2.0452から2.0342で推移した。ドル円は、111.47から112.46まで上昇した。一方クロス円は、発表された強い米指標でのドル円の上昇に連れ値を上げたが、その後は頭が重くやや値を消す展開となった。ユーロ円は、163.60から164.87で推移し、ポンド円は、227.51から229.41まで、オージー円は97.88から99.19での推移となった。
【経済指標&要人発言】
日・10月鉱工業生産確報:前月比+1.7%
日・10月製造工業生産能力指数:前年比+0.7%
日・10月製造工業稼働率指数:前月比+1.5%
NZ・10月小売売上高:前月比-0.7%、前年比+5.5%(9月前月比+1.0%、前年比+4.1%)
英・9-11月住宅価格指数(RICS):-40.6 8-10月-23.4(2005年5月以来の低水準)
豪・11月失業率:4.5%、就業者数:前月比+52,600人(フルタイム:+8200人・パートタイム+44,400人)10月4.4%
中・11月鉱工業生産:前年比+17.3%
中・1-11月海外からの直接投資:616.74億ドル(前年同期比+13.66%)
2006年:630億ドル、2005年:603億ドル、2004年:606億ドル
ダーリング英財務相
「中銀は必要であれば行動する用意ができている」
ポールソン米財務長官
「米中、経済ナショナリズムや保護主義への対応必要との見解で一致」
「米中対話は食品・製品安全対策実施の基礎を築いた」
「米中、今後10年間エネルギー効率・保障面で協力へ」
「インフレ加速に直面する中国、人民元の柔軟化が抑制に役立つと認識」
「人民元が柔軟なら、中国は経済安定化に向け金融政策の活用が容易になる」
「米中対話、金融サービス拡大に関して一定の進展がみられた」
「中国の金融市場の一段の開放、所得格差の是正にとって重要」
「人民元の上昇ペースは加速している、どの程度のペースで上昇すべきかは言及しない」
「人民元上昇ペースは、中国の経済改革の進展度合いを示す」
「米経済は健全で成長が続くと中国側に伝えた」
「中国は金融セクターの外資上限継続するが、今後検討する見通し」
「外国企業への人民元建て債券や株式の発行容認、中国の資本市場にとって健全なこと」
「中国が証券合弁認可の凍結解除と業務範囲の拡大を実行すると確信」
周小川中国人民銀行総裁
「エネルギーや労働コストの上昇、中国の国際収支均衡化に寄与」
「中国は、中央銀行による信用収縮改善に向けた動きを支持するが過剰反応すべきではない」
米国
「中国、海外企業や銀行に中国での債券・株式の発行容認で合意」
「中国の銀行のQDII資金、米国の株式への投資が可能に」
「中国が今後認可する外資との合弁証券会社、ブローカレッジや資産運用業務が可能に」
「資本調達の容認、中国での業務を展開している外国企業が対象」
スイス中銀
「政策金利(3カ月物LIBOR目標レンジ)を2.25%-3.25%に据え置き(目標値2.75%)」
「インフレは上昇しているものの、世界的な信用収縮を受けた経済へのリスクを考慮」
加・10月新築住宅価格指数:前月比+0.1%(予想+0.3%、9月+0.3%)
加・10月製造業出荷:前月比+0.1%(予想-0.9%、9月-1.1%←-0.9%)
加・7-9月期労働生産率:前期比+0.2%(予想+0.1%、前期+0.2%)
米・11月小売売上高:前月比+1.2%(予想+0.6%、10月+0.4%←+0.2%)
米・11月小売売上高(自動車除く):前月比+1.8%(予想+0.6%、10月+0.4%←+0.2%)
米・11月生産者物価指数(PPI):前月比+3.2%(予想+1.5%、10月+0.1%)、前年比+7.2%(予想+6.0%、10月+6.1%)
米・11月コアPPI:前月比+0.4%(予想+0.2%、10月+0.0%)、前年比+2.0%(予想+1.8%、10月+2.5%)
米・週次新規保険新規申請件数:33.3万件(予想33.5万件、前回34.0万件←33.8万件)
米・10月企業在庫:前月比+0.1%(予想+0.3%、9月+0.4%)
ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁
「中銀は、流動性供給の追加手段を検討」
「銀行の増資は健全」
「当局は銀行の流動性管理法に留意」
「高水準の資金調達コストは利下げ効果を緩和」
「欧米中銀の流動性供給策は弾力的ツール、リスク軽減の一助に」
グリーンスパン前米FRB議長
「米経済のリセッション確率は50%」
シュタルクECB理事
「ECBは、原油、食品の価格高が、消費者価格へ波及の可能性を警戒すべき」
タッカー英中銀金融政策委員会委員
「短期金利が急騰した事を受けて企業、消費者の資金調達が一段と困難に」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「昨日の協調資金供給策に満足」
バローゾ欧州委員会委員長
「EU経済は強く良好」
「08年のEU成長に自信」
14日の東京市場は、12月日銀短観が予想を下回った事を受け円が売られたが、その後米シティグループの格付け引き下げ報道を受けて上げ渋る展開となった。 ユーロドルは1.4612から1.4656で推移し、ポンドドルは2.0385から2.0448で動意の薄い展開となった。 ドル円は112.22から112.66まで一時上昇後、112.30を下値圏にもみ合う展開となった。 一方クロス円は、新規の材料不足でドル円のはっきりしない動向に様子見基調が高まり、同様に揉み合いとなった。ユーロ円は164.15から164.65で推移し、ポンド円は228.98から229.99、オージー円は98.27から98.89での動きとなった。ロンドン市場では、年末に向けたドル資金手当てを急ぐ向きやバーカー英中銀政策委員の「最近のポンド下落、製造業の多くにとってはよいニュース」との発言を受けて、ドルの買い戻しが進んだ。NY市場では、米11月消費者物価指数が05年9月以来の大幅上昇となり、更にドル買いをフォローした。ユーロドルは、1.4629から1.45前半のビッドを崩し大きく1.4412まで下落し、ポンドドルも2.0410から2.0149まで値を下げた。 ドル円は、ロンドン時間も112.60−65なかなか越えられなかったが、越えるとショート・カバーの買いを誘い本邦機関投資家の売りをこなし113.60まで上昇した。 一方クロス円は、欧州通貨の売りに下値模索が続いたが、一時NYダウが寄り付の100ドル越えてのマイナスから前日比変わらずに反発するとドル円の上昇につれて値を戻したが、結局ダウが178ドル安で引けたことから、反発を限定して週末のNY市場を引けた。ユーロ円は、164.44から163.25の安値をつけた後は、164円近辺に反発して163円ミドルで引けた。 またポンド円は229.50から228.32まで値を下げ、オージー円は98.57から97.27まで値を下げた。
【経済指標&要人発言】
日・12月日銀短観:大企業製造業・業況判断DI+19(3月予測+15)/非製造業DI+16(3月予測+15)、9月+23/+20、中小製造業DI+2(3月予測-3)、中小非製造業DI-12(3月予測-17)
2007年度大企業・全産業の設備投資計画:前年度比+10.5%
2007年度大企業・全産業の経常利益計画:前年度比+2.4%
2007年度大企業製造業想定為替レート:1ドル=116.07円、下期1ドル=113.79円
中・1-11月中国都市部固定資産投資:前年比+26.8%
独・11月消費者物価指数改定値:前月比+0.5%、前年比+3.1%
米格付け会社ムーディーズ
「米シティグループの格付けを『Aa3』に引き下げ」
ユーロ圏・11月消費者物価指数改定値:前年比+3.1%(速報、予想+3.0%、10月+2.6%)
バーカー英中銀政策委員
「最近のポンド下落、製造業の多くにとってはよいニュース」
「英経済は高インフレの環境に戻ってはいない」
米・11月消費者物価指数(CPI):前月比+0.8%(予想+0.6%、10月+0.3%)、前年比+4.3%(予想+4.1%、10月+3.5%)
米・11月コアCPI:前月比+0.3%(予想+0.2%、10月+0.2%)、前年比+2.3%(予想+2.3%、10月+2.2%)
米・11月鉱工業生産:前月比+0.3%(予想+0.1%、10月-0.7%←-0.5%)
米・11月設備稼働率:81.5%(予想81.7%、10月81.4%←81.7%)
加・7-9月期設備稼働率:82.7%(予想82.5%、前期83.5%←83.0%)
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ相場について行動する段階でない」
バーナンキ米FRB議長(ブラッド・ミラー下院議員に当てた書簡)
「来週発表される、住宅ローン規制の草案の中で、連銀は、住宅ローン市場の責任を負う一方で、消費者を保護を試みる」
「連銀は、住宅ローン会社の開示を求める」
連銀
「緊急協調流動性対策として17日に実施する総額200億ドルのターム物入札の詳細、最低応札金利を4.17%、オペの期間は28日で、最低応札額は1000万ドル。応札単位は10万ドルで、最大応札額は1金融機関当たり20億ドル」
「12/18に、住宅ローン規制改定草案公表」
17日の東京市場は、週初で材料難ながら東京株式市場が軟調に推移したことで本邦輸出企業からのドル売り、利益確定の売りが優勢となり、ドル円は113.53から112.83まで下落した。ユーロドルは、早朝から仕掛け的な売りで1.4382まで下落したが、その後は1.4454まで上昇、ポンドドルは2.0144から2.0215までの推移。ユーロ円は163.55から162.68まで軟調推移、ポンド円は227.84から228.88、オージー円は97.94から96.98での動向となった。ロンドン市場では、米利下げ観測後退を受けた事によりドルが買われる展開となった。NY市場では、米7−9月期経常赤字の縮小を好感し、ドルが買われたが、米12月住宅建設業者指数が3ヶ月連続で過去最低水準となった事や米株式市場が下落したことにより引けにかけて売られる展開となった。ユーロドルは1.4418から1.4355まで下落し、ポンドドルは、2.0104から2.0229までの推移となった。ドル円は、113.48まで上昇したが、112.84まで下落した。一方クロス円は、米株式市場の下落に連れ全般的に軟調に推移した。ユーロ円は、163.26から162.51まで下落し、ポンド円は、229.12から227.42まで、オージー円は、97.63から96.67までの推移となった。
【経済指標&要人発言】
日・10月第3次産業活動指数:前月比+1.1%
日・10月景気動向指数改定:一致70.0%、先行18.2%(前回:一致66.7%、先行20.0%)
グリーンスパン前米FRB議長
「米経済は、スタグフレーションの初期症状が見られる。リセッションに陥る可能性は50%。」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「欧州中銀は、ユーロ圏のインフレ期待が物価安定に沿った水準で安定するように必要な行動をとる」
劉士余中国人民銀行副総裁
「中国、2008年に引き締め政策を強化へ」
ユーロ圏・12月製造業PMI速報値:52.5(予想52.5、11月52.8)
ユーロ圏・12月サービス部門PMI速報値:53.2(予想53.9、11月54.1)
スイス中銀
「28日物ドル資金入札で最低応札金利を4.17%に設定」
イラン政府高官
「ウラン濃縮活動は停止しない」
米・7-9月期経常収支:-1785億ドル(予想-1837億ドル、前期-1889億ドル←-1908億ドル)
米・12月NY連銀製造業業況指数:10.3(予想21.0、11月27.4)
米・10月対米長期証券投資:1140億ドル買い越し(予想500億ドル買い越し、9月154
億ドル買い越し←264億ドル買い越し)
米・10月対米証券投資トータル:978億ドル買い越し(予想300億ドル買い越し、9月
328億ドル売り越し←147億ドル売り越し)
米・12月住宅建設業者指数:19(予想19、11月19)
米財務省
「為替報告を米東部時間19日午後4時(日本時間20日午前6時)に公表」
ポールソン米財務長官
「銀行によるSIV資産のバランスシートへの計上を歓迎」
「住宅支援計画への反応はこれまでのところ良好」
「住宅ローン契約には介入しない」
「ブッシュ米大統領の住宅計画は“政府の救済策”でない」
「住宅問題解決は時間がかかる」
「米経済のファンダメンタルズは健全(Sound)で拡大していく」
「住宅市場不振は、短期的に経済を抑制」
「インフレは抑制、消費は雇用拡大に助けられる」
ブッシュ米大統領
「米経済は非常に好調」
「間違いなく悪い前兆や懸念が存在するが、基盤は健全だ」
18日の東京市場は、外貨建て投信設定に絡んだ円売りでドル円は112.75から113.33まで上昇したが、更に上値は利食いに押さえられた。 ユーロ円も164.40から163.33まえ上昇し、ユーロドルは1.4418から1.4382まで軟調推移となっている。 またポンドドルは2.0175から2.0223で小動きとなった。一方クロス円では、豪準備銀行の金融政策決定会合の議事録で、インフレ懸念が示されたことから、オージードルが0.8605へ上昇したことで、オージー円も96.56から97.55まで値を上げ、ポンド円は227.76から229.02の高値を一時つけ、NZD円も84.74から85.65まで堅調に上昇。カナダ円は、111.99から112.82で堅調推移となった。ロンドン市場では、米利下げ観測後退を受けたドル買いが継続したほか、クロス円の買いが散見された。NY市場では、ゴールドンマン・サックの第4・四半期好決算を受けて、ダウ先物が上昇。クロス円が堅調な推移を実現して、ドルの売り戻しが出たが、注目の米11月住宅着工件数や11月建設許可件数は予想より強く、ドル売りも限定的となった。 ユーロドルは、ロンドン時間の安値の1.4365−70からECBの過去最大級の資金供給を好感した買いに1.4436まで一時上昇。ポンドドルも弱い英11月消費者物価指数を受けて、一時2.0113まで下落していたが、その後は2.0195近辺に値を回復後、再度安値圏に面あわせとなた。 ドル円は一時113.54の高値をつけたが、上値の重さに失望感があるのか、113.15−20まで調整した。 一方クロス円は、ユーロ円がユーロドルの上昇に合わせて163.63へ上昇。ポンド円は、ポンドの下落から228.00近辺へ下落したが、その後は228.87まで反発したが、再度227.74まで下落した。またオージー円は一時98.01の高値、NZD円は86.00の高値まで上昇したが、ダウの下落に85.80−85、84.95−00まで一時値を崩した。
【経済指標&要人発言】
豪準備銀行理事会議事録
「インフレ見通しを引き続き懸念。」
「12月の理事会での金利据え置きは、世界的な信用収縮を考慮したため。」
「2月の理事会では、金利上昇がインフレを抑制するのに十分か検討」
「経済指標は、需要の急拡大を示し、金利上昇の可能性を示唆」
「世界経済は以前ほど強くない」
ニュージーランド準備銀行
「財政黒字:2007/08年+73.88億NZドル、2008/09年+60.53億NZドル」
「国内総生産(GDP):2008年3月+3.0%、2009年3月+2.1%」
「インフレ率:2008年3月+3.1%、2009年3月+2.8%」
英・11月消費者物価指数:前年比+2.1%(予想+2.2%、10月+2.1%)
ユーロ圏・10月貿易収支:+61億ユーロ(予想+41億ユーロ、9月+37億ユーロ)
シュタルクECB理事
「ユーロ圏インフレ率、今後数カ月でピークに達する可能性」
欧州委員会四半期報告
「資金調達環境の悪化、金融市場の混乱を受けた信頼感の低下、インフレ率の上昇などが、今後数四半期の成長を圧迫する見込み」
「好調な雇用や企業の収益性が景気を支える要因に」
「ユーロ圏の成長にとってのリスク要因は、高水準の原油価格やユーロ高」
「来年のユーロ圏の成長率は、市場混乱が主な要因となり、今年の2.6%から2.2%に鈍化」
キング英中銀総裁
「金融セクターの問題はまだ続いている」
「急激な信用収縮で世界経済が悪化することのないよう、各国中銀が協調して行動している」
福井日銀総裁
「背景に原材料価格上昇・建築着工の減少・世界経済の先行き不透明感の高まりがある」
米・11月住宅着工件数:118.7万戸、前月比-3.7%(予想118万戸、10月123.2万戸←122.9万戸)
米・11月建設許可件数:115.2万戸、前月比-1.5%(予想115万戸、10月117万戸)
加・11月消費者物価指数(CPI):前月比+0.3%(予想+0.2%、10月-0.3%)、前年比+2.5%(予想+2.4%、10月+2.4%)
加・11月コアCPI:前月比+0.0%(予想+0.2%、10月+1.6%)、前年比+1.6%(予想+1.8%、10月+1.8%)
加・11月景気先行指数:前月比+0.0%(予想+0.1%、10月+0.0%←+0.1%)
ECB
「市中銀行に対し無制限の資金供給する」
「満期までの期間を2週間と通常の2倍にした公開市場操作(オペレーション)で3486億ユーロ(約57兆円)のユーロ資金供給」
連銀
「102.5億ドル緊急資金を市場に供給」
「新たなモーゲージ規制案を発表」
「サブプライム住宅ローンの前払い違約金を制限」
「住宅ローン仲介者の手数料を制限」
「文書無しのサブプライムローンを禁止」
バーナンキ米FRB議長
「FRBは住宅ローンに関する新たな規則を提案」
「新規則は適切でない住宅ローン貸し出しを抑制する事が目的」
「不公平な住宅ローン慣行は経済全般に打撃」
クロズナーFRB理事
「新規制は消費者に力強い防御措置となり信用回復に役立つ」
「連銀は迅速に規制を履行するよう働きかける」
「新規制が全ての住宅ローン市場問題の解決とはならず」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
「FRBはインフレを注視しなければならない」
19日の東京市場は、クリスマス休暇を前に、ユーロやポンドへのドル売りポジションの買戻しとクロス円の売りが交錯する形となった。ユーロドルは、1.4424から1.4382まで軟調推移し、ポンドドルは、2.0172から2.0093での動きとなった。ドル円も動意は薄いが、113.41から113.17まで調整的な下落となった。一方クロス円もポジション調整的な売りが優勢となり、ユーロ円は、163.47から162.78まで軟調に推移し、ポンド円は、228.54から227.61まで、オージー円は、97.81から97.39まで値を落としたが、更に下落が進むほど大きな動きとなっていない。 ロンドン市場では、独Ifo景況指数の発表を前に、ユーロポンドの売りが進み、ユーロドルが下値を拡大したが、その後英MPC議事録が発表されて、全会一致で利下げが決定したことが判明すると一転ユーロポンドは、0.71後半まで急反発。 ポンドドルが全面安となった。NY市場では、モルガン・スタンレーの決算がアナリスト予想を下回ったが、NYダウは、FRBとECBのターム物資金供給の入札が順調に進みこれを好感してドルが堅調を維持した。ユーロドルは、一時1.4408から1.4325の安値まで下落したが、更に下落は進んでいない。ポンドドルは、2.0196から1.9929まで急落となり、ドル円は112.74を下値に、買い戻しが進み、113.50まで反発した。一方クロス円は、ロンドンで下値か拡大となったが、NYダウがプラスでスタートしたことから、買い戻し優勢となったが、結局保合レベルで終了したことで、利食いに押された。ユーロ円は、162.31の安値から163.18まで回復。 ポンド円は227.40近辺まえ回復する局面もあったが226.01の安値まで下落した。 またオージー円は、96.98から97.65、NZD円は85.03まで一時下落した85.89まで反発して値を落して終了している。
【経済指標&要人発言】
日・10月全産業活動指数:前月比+1.2%
独・11月生産者物価指数:前月比+0.8%、前年比+2.5%
額賀財務相
「日銀には経済成長支える形で金融政策の展開を期待」
「金融政策は日銀の独立あるが、政府との連携が必要」
「2007年度の経済成長率の下方修正、住宅着工減の影響が大きい」
「企業の底堅い設備投資・外需によって2008年度は2%成長見込まれる」
李榮融国有資産監督管理委員会主任
「株価が過大評価されている水準に上昇した場合には、政府は保有株を売却する可能性がある。過小評価されている場合には、政府が株式を買う可能性もある。」
独・12月IFO業況指数:103.00(予想103.8、11月104.2)
南ア・10月実質小売売上高:前年比+1.5%(9月+2.0%)
南ア・11月消費者物価指数:前月比+0.4%、前年比+8.4%(予想前年比+8.4%、10月+7.9%)
スウェーデン中銀:政策金利を4.00%に据え置き決定
12/5-6英中銀金融政策委員会議事録
「9対0で利下げを決定」
トリシェECB総裁(欧州議会証言)
「最新統計では、景気のファンダメンタルズが健全であることが確認された」
「中期的な物価見通しのリスクが上向きであることが完全に確認された」
「第4四半期に成長率が鈍化するいくつかの兆候がみられる」
「ECB理事会、物価上昇リスクに対抗する用意がある」
「ECBの期間2週間の流動性供給、金利を主要政策金利に近づけることが目的」
米・週次MBA住宅ローン申請指数(12/14):前週比-19.5%(前回+2.5%)
米・週次原油在庫統計(12/14時点)
原油在庫:前週比-759万バレル(予想-150万バレル、前回-72万バレル)
ガソリン在庫:同比+298万バレル(予想+80万バレル、前回+162万バレル)
留出油在庫:同比-216万バレル(予想-50万バレル、前回-81万バレル)
製油所稼働率:87.8%(予想89.0%、前回88.8%)
FRB
「初回ターム物入札結果:応札金利4.65%、応札額625.5億ドル、応札倍率3.08、参加金融機関数93社、200億ドル供給」
「2回目の最大200億ドルターム物入札20日に実施、最低応札金利4.15%、期間35日、12/21結果発表」
ECB
「ドル資金供給オペ(期間28日)で、100億ドルを供給、約39行が入札参加、応札総額220.8億ドル」
「100億ドルの資金供給入札を20日に実施、期間35日」
スイス中銀
「17日実施結果、28日物ドル資金入札、平均落札金利は4.79%、40億ドル供給」
米財務省
「為替報告書において、為替操作国に該当する貿易相手国はない」
「これまでの人民元上昇は非常に限定的かつ緩やか」
「人民元相場上昇の目に見える加速を要求」
「最近の人民元上昇を歓迎するが十分でない」
ポールソン米財務長官
「人民元の上昇は十分に速やかでない」
「速やかな人民元の上昇は中国の成長を助ける」
ラッカー米リッチモンド連銀総裁
「向こう数か月かなり弱い成長を予想」
「インフレ見通しは上方」
ロート・スイス中銀総裁
「インフレ予想はスイスフラン上昇を仮定」
「ユーロ圏との金利差は、中期的に縮小する可能性」
20日の東京市場は、日銀金融政策決定会合で全員一致で現行の政策金利維持が決定されたが、ほとんど材料とならず、東京株式市場が軟調に推移したことを受けて、若干円の買戻し気味となった。 ドル円は113.42から113.12まで下落し、ユーロ円は163.10から162.55まで値を下げた。 またユーロドルは、1.4358から1.4392で揉み合い気味から、ポンドドルは1.9925から1.9980で上値の重い展開となった。 一方クロス円は、総じて揉み合い気味が継続しているが、ポンド円の軟調さが目立ち、ポンド円は226.58から225.33まで値を下げ、その他オージー円は97.00から97.43、NZD円は85.33から85.67での動意の薄い展開となった。ロンドン市場では、中国人民銀行の利上げを受けた円の買い戻しや英利下げ観測をベースにしたポンド売りが全般的なドル買いをフォローした。NY市場では、ベア・スターンズの悪い決算にも関わらずにNYダウが堅調を維持したことからドル買いが続いたが、米雇用鈍化観測や予想を下回る米景気先行指数、3年ぶりの低水準に落ち込んだ米12月フィラデルフィア連銀製造業指数などがドルの上値を抑えた。 ユーロドルは、ロンドンで1.4310まで下落したが、その後1.4368まで反発し、再度1.4310まで値を下げる展開。 ポンドドルは、1.9954から1.9810まで下落し、ドル円は112.80の安値まで一時下落した。 一方クロス円は、総じて値を落としたが、NYダウがプラスで引けたことから、若干の買戻しで引けた。 ユーロ円は162.71から161.75、ポンド円は223.58の安値、オージー円は96.75の安値まで一時下落した。 その他NZD円は、85.24の安値から、予想上回るNZのGDPを受けて、引けにかけて85.85まで上昇し、カナダ円は、ドルカナダが一時パリティ割れに下落したことで、一時113.66の高値をつけた。
【経済指標&要人発言】
日・11月貿易黒字:+7974億円(前年比-12.2%)、対米黒字:+7243億円(前年比-14.7%)、対EU黒字:+3554億円(前年比+4.7%)、対中赤字:-1979億円(前年比-33.0%)、対アジア黒字:+7684億円(前年比+53.5%)
日・対内外証券投資(12/9-15)
対内債券投資:5650億円の流入超
対外債券投資:1兆676億円の流出超
対内株式投資:5527億円の流出超
NZ・第3四半期経常赤字:-51.74億NZドル(第2四半期-29.99億NZドル)
2006年10月-2007年9月:-142.34億NZドル(対GDP比8.3%)
独・1月消費者信頼感指数(GfK):4.5
日銀金融政策決定会合:全員一致で現行の金融政策維持を決定。
福井日銀総裁
「先行きの金融政策のスタンス、全く変わっていない」
「ただ一定のペースでの利上げといったことは一度もない」
「中小企業問題、循環メカニズムに多少とも影響及ぼす可能性」
「今の時点でシナリオは狂っていない」
「ダウンサイドリスク、高まっている」
「今のところ好循環メカニズムが大きく傷ついているとの判断に至っていない」
「物価上昇と景気下押し圧力、上下双方を判断していく必要」
「米経済の減速感強まりつつあるがシナリオは狂っていない」
12月日銀金融経済月報
「景気は住宅投資主因に減速、足元の景気判断を修正」
「景気は基調としては緩やかに拡大」
「先行きは当面減速と判断修正」
「CPIは当面石油製品や食品価格上昇などからプラス基調続けていく」
樊中国人民銀行金融政策委員会委員
「中国経済、経済のハードランディングを回避することができる」
英・7-9月期GDP確報値:前期比+0.7%、前年比+3.3%(前期比予想+0.7%、前回+0.7%、前年比予想+3.2%、前回+3.2%)
英・7-9月期経常収支:-200.48億ポンド(予想-115億ポンド、前期-137.03億ポンド)
英・11月マネーサプライM4:前年比+11.1%(予想+11.6%、10月+11.8%)
南ア・11月生産者物価指数:前年比+9.1%(予想+9.6%、10月+9.5%)
中国人民銀行
「預金金利と貸出金利を引き上げ。21日付で実施」
「1年物預金金利が0.27%ポイント(4.14%へ)、貸出金利は0.18%ポイント(7.47%へ)」
独ハレ経済研究所
「08年独経済成長率は1.7%の見通し(7月時点予測2.5%)」
独IMK研究所
「08年独経済成長率見通しを1.5%に引き下げ(従来見通し1.9%)」
米・7-9月期GDP確報値:前期比年率+4.9%(予想+4.9%、改定値+4.9%)
米・7-9月期GDPデフレータ確報値:前期比年率+1.0%(予想+0.9%、改定値+0.9%)
米・7-9月期個人消費確報値:前期比年率+2.8%(予想+2.8%、改定値+2.7%)
米・7-9月期コアPCE価格指数確報値:前期比年率+2.0%(予想+1.8%、改定値+1.8%)
米・週次新規失業保険申請件数:34.6万件(予想33.5万件、前回33.4万件←33.3万件)
米・11月景気先行指数:前月比-0.4%(予想-0.3%、10月-0.5%)
米・12月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:-5.7(予想6.0、11月8.2)
ローゼングレン米ボストン連銀総裁(投票権無)
「住宅差し押さえは米経済にとって問題」
ブッシュ米大統領
「米国経済のファンダメンタルズは強い」
「消費者のコスト上昇を懸念」
「住宅ローン貸し手や投機家の援助はない」
「米金融機関への外国政府系ファンドの資本注入懸念せず」
21日の東京市場は、ロング・ウィーク・エンドや来週のクリスマス休暇を控えて、動意の薄い中サブプライム問題を懸念したドル売りが進んだ。 ユーロドルは、1.4317からショート・カバー気味に1.4411まで上昇し、ポンドドルは、1.9823から1.9891まで値を上げた。またドル円は、機関投資家の売りで113.27から112.95に下落したが、下値はクロス円の買いに支えられた。 一方クロス円では、オージー円への買いが集まった事に受けて堅調推移となった。 ユーロ円は、162.00から162.97まで堅調推移し、ポンド円は、224,24から225.08へ値を上げ、オージー円は、出遅れ感から97.02から98.13まで大きく上昇する展開となった。ロンドン市場では、欧州通貨を中心とするドルの買い戻しが目立ち円が軟調な堅調推移となった。NY市場では、米11月コアPCE価格指数が連銀容認レンジを上回る発表や米株価の上昇に連れドル買いが加速する展開となった。ユーロドルは、1.4396から1.4348へ下落し、ポンドドルは、1.9882から1.9811まで値を下げた。ドル円は、11月7日以来の高値更新で113.13から114.21まで上昇した。一方クロス円は、米株価の上昇やドル円の上昇に連れ全般的に堅調推移となった。ユーロ円は、162.65から164.08まで上昇し、ポンド円は、224.40から226.52までオージー円は、97.90から99.07まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
NZ・第3・四半期国内総生産(GDP):前期比+0.5%、前年比+3.3%(第2・四半期:前期比+0.8%、前年比+3.2%)
ウォールストリートジャーナル紙
「シンガポールの政府系投資ファンド(SWF)テマセクが、米メリルリンチに最大50億ドルの出資をする可能性」
カレンNZ財務相
「ニュージーランドの国内総生産(GDP)は、高い成長を将来にわたって維持するために必要な経済のリバランスが起こっていることを示している」
中国人民銀行調査部門
「2008年見通し:消費者物価指数+4.5%、GDP+10.9%」
ストロスカーンIMF専務理事
「サブプライム危機は、世界の金融の安定を損なった、欧米の経済成長は鈍化する。」
英・11月小売売上高:前月比+0.4%(予想+0.2%、10月-0.1%)
ユーロ圏・10月経常収支(季節調整前):+20億ユーロ(9月+57億ユーロ)
ユーロ圏・10月鉱工業受注:前月比+2.5%(予想+2.0%、9月-1.0%)
トリシェECB総裁
「ECB、インフレを短期間に終息させる責任がある」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「世界経済へのリスク、クレジット市場の危機で高まっている」
中国人民銀行
「金融政策を引き締めるため、さまざまな措置をとる」
「人民元の柔軟性を高めるが、基本的な安定は維持する」
「インフレ期待を安定させるため、金利を調整する」
「中国、景気過熱や広範なインフレを回避する必要がある」
「マネーや信用の伸びを抑制するため効果的な措置をとる必要」
米・11月個人所得:前月比+0.4%(予想+0.5%、10月+0.2%)
米・11月個人消費(PCE):前月比+1.1%(予想+0.6%、10月+0.4%←+0.2)
米・11月コアPCE価格指数:前年比+2.2%(予想+2.0%、10月+2.0%←+1.9%)、前月比+0.2%(予想+0.2%、10月+0.2%)
米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:75.5(予想74.9、11月76.1)
加・10月GDP:前月比+0.2%(予想+0.1%、9月+0.1%)
加・10月小売売上高:前月比+0.1%(予想-0.4%、9月-0.2%)
FRB
12/20実施2回目ターム物入札結果 期間35日(初回28日)
応札金利4.67%(4.65%)
応札倍率2.88倍(3.08倍)
応札額576.64億ドル(615.53億ドル)
応札参加数73(93)
「短期資金市場の圧力の高まりに対処するために必要な限り2週間ごとのターム物入札を継続していく」
ECB
「FRBと協調資金供給、期間35日で100億ドルを市場に注入」
応札金利4.67%
応札額141億1500万ドル
応札参加数27
米大手銀
「資金調達難から米財務省主導のSIV救済計画主導を断念-WSJ」
プロディ伊首相
「ユーロの水準は非常に高い」
「強いユーロが輸出に悪影響を及ぼすのは疑いのないこと」
「ECBは強いユーロを考慮する必要」
24日のアジア市場は、東京市場が休場で海外もクリスマスイブのため、閑散取引となりドル円は113.99から114.19での小動き。 ユーロドルは1.4368から1.4389で小じっかりとなり、ポンドドルは、1.9811から1.9846での推移となった。 またクロス円も先週金曜日の上昇からは利食いも限定的で、ユーロ円は163.76から164.20、ポンド円は225.94から226.43、オージー円は98.86から99.37、NZD円は86.87から87.32、カナダ円は114.74から115.10で堅調推移となった。 ロンドン市場では、クリスマスイブのため閑散な取引が継続し、クロス円はもみ合う展開となった。NY市場では、米大手証券メリルリンチが、シンガポール政府系投資会社等から最大62億ドルの出資を受け入れるというニュースを受け、米株価の上昇にドルが買われ、トリシェECB総裁のタカ派発言を受けて、ユーロが買われ、英中銀の追加利下げ観測の強まりにポンドが売られるという展開が目立った。ユーロドルは、1.4379から1.4413まで上昇ご手仕舞い売りに反落した。ポンドドルは、1.9835から1.9757まで下落した。ドル円は、114.06から114.49まで堅調推移した。一方クロス円は、米株式市場の上昇を受け全般的に堅調推移した。ユーロ円は、164.00から164.91まで上昇し、ポンド円は、225.66から226.43まで、オージー円は、99.24から99.68まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
トリシェECB総裁
「英米の利下げに影響されることなく、インフレ抑制に焦点を置き続ける」
イスラエル中銀:政策金利0.25%ポイント引き上げ4.25%に決定
ジョンソン国際通貨基金(IMF)主席エコノミスト
「10月に経済成長率見通しを引き下げた後も、悪い材料が新たに出ているため、米国の成長率見通し1.9%、欧州の見通し2.1%維持できない。来年1月に新たな見通しを発表」
「米サブプライム住宅ローン問題が欧州経済にどの程度波及するのかについてはこれから見極める必要がある」
「ユーロ高が欧州のさらなる重しになっている」
「ドルは依然過大評価されており、一段と下落する必要がある」
「ドル下落は世界の不均衡是正に役立つ」
ブランチフラワー英中銀政策委員
「英賃金圧力、落ち着いた状態が続く」
25日の東京市場は、海外市場がクリスマス休暇で休場のため閑散な取引が続いたが、本邦輸出企業からのドル売りや最近のドル円、クロス円の上昇から調整的な利食い売りが強まった。 ユーロドルは、1.4391から1.4397でほどんど動意がなく、ポンドドルも1.9734から1.9785での動きとなった。 ドル円は114.33から113.94まで値を下げ、クロス円全般もドル円の下げに連れて、軟調推移となった。 ユーロ円は164.55から164.01まで値を下げ、ポンド円は226.10から225.04、オージー円は、99.60から99.06まで軟化し、NZD円は87.64から87.13、カナダ円は116.22から115.50まで下落したが、その後は反発的となった。その他日経平均株価は、295円高と堅調な上昇を実現した。また海外市場はクリスマス休暇でほとんど気配がない状況となっている。
【経済指標&要人発言】
日・10-12月期大企業全産業景況判断指数(BSI):+0.5(前回調査+9.2、前四半期+6.2)
2008年1-3月期見通し:+2.4、4-6月期:+2.1
2007年度全産業設備投資:前年比-0.4%(前回調査+1.5%)
日・11月企業向けサービス価格指数速報:前月比+0.1%、前年比+1.4%
楼継偉中国投資有限責任公司会長
「中国政府が、中国農業銀行と国家開発銀行への資本注入を実施し、両行の資本再編を進める」
26日の東京市場は、新規の材料が乏しい中、本邦輸出企業からの売りでドル円が軟調に推移したことを受けて、クロス円は全体的に超セ的となったが、その後はスポットが円の年内最終受渡日と言うこともあり、円の売戻が優勢となった。ドル円は、神経質な展開も114.39から113.92まで下落したが、113円台での本邦からの買い意欲に反発的となった。 またユーロドルは、小動きながら1.4392から1.4418で堅調な推移となり、ポンドドルは1.9768から1.9815まで値を上げた。一方クロス円でも、閑散な取引の中、もみ合い気味から一時値を落としたが、ドル円同様買戻し圧力も強くその後は下落前の水準に戻している。 ユーロ円は164.08から164.68で推移し、ポンド円は、226.22から225.43まで下落後、226円台を回復し、オージー円は、99.61から99.20まで下落後、本日高値圏に反発となった。ロンドン市場は、ボクシングデーのため休場で、取引が閑散となり、もみ合う展開が続いた。NY市場では、米10月S&Pケース・シラー住宅価格指数が過去最大の低下を示したことや、クリスマス商戦の売上不調観測を受けた事によりドルが売られ、その後もトルコ軍によるクルド労働者党拠点空爆への地政学的リスクにドル売りが加速するものの、ドル円は米株式市場の回復に反発する展開となった。ユーロドルは、1.4414から1.4506まで上昇し、ポンドドルは1.9806から1.9849まで値をあげた。ドル円は、113.99まで弱含んだ後、114.35まで反発した。一方クロス円は、米株式市場の堅調な動向につれ全般的に上昇する形となった。ユーロ円は、164.63から165.71まで上昇し、ポンド円は、226.00から226.87まで、オージー円は、99.54から100.01まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・2006年度1人当たり国内総生産(GDP):34,252ドル(OECD加盟国中18位、2005年15位)
日銀金融政策決定会合議事要旨(10/31)
「金融政策は、スケジュール感を持たず、経済・物価情勢の変化に応じて弾力的に対応」
「日本経済が物価安定のもとでの持続的な成長軌道を辿るのであれば、金利水準を引き上げていく」「米景気の下振れリスクが高まっている」
亀崎日銀審議委員
「日本経済、先行きは原材料高・円安修正・株安などの影響踏まえて丁寧に見ていく」
「経済・物価情勢と離れた低金利水準の維持、先行き経済・市場の振幅が大きくなるリスク」
「金融政策運営、経済情勢の不確実性が高まる情勢では丁寧に対応する必要」
「実勢より低すぎる金利は将来に危険性、タイムリーに金利引き上げていかなければならない」
「日本経済は緩やかに拡大、現状は金利引き下げる必要はない」
「生産・所得・支出の好循環メカニズム、このところ幾分弱まっている」
「証券化商品の損失問題はまだ全貌見えず、損失吸収できれば問題は解決へ」
「日本経済の進路と戦略」
「2011年度までに実質成長2%程度以上・名目3%程度以上が視野」
「2011年度までにCPI上昇率が1%半ばに近づく見込み」
米・週間チェーンストア売上高:前年比+2.8%(前年比前回+2.1%)
米・週間大規模小売店売上高:前年比+1.2%(前年比前回+1.3%)
米・10月S&Pケース・シラー主要20都市住宅価格指数:前年比-6.1%(予想-5.7%、9月-4.9%)
米・12月リッチモンド連銀製造業指数:-4(予想+1.0、11月0.0)
27日の東京市場は、クリスマスの休暇後で新規の材料に乏しく、全体的に揉み合いの域を出る動きとなっていないが、ドル売り、円売り気味の展開が継続した。 ユーロドルは1.4469から1.4516で堅調推移し、ポンドドルは1.9827から1.9888まで一時値を上げた。 またドル円は114.13から114.38でのもみ合いから脱せない。 一方クロス円は、もみ合い気味も底堅く推移した。ユーロ円は、165.37から165.88へ一時値を上げ、ポンド円も226.39から227.23、オージー円は、99.73から100.14の高値と一時直近高値を上回る上昇となった。ロンドン市場では、ポジション調整のドル売りや円売りが継続した。NY市場では、ブット元パキスタン首相暗殺や米新規失業保険申請件数や米11月耐久財受注が両方とも予想より弱く、米株式市場がこれに敏感に反応したことから、ドル売り、円の買い戻しが中心となった。ユーロドルは、地政学的リスク浮上に買いが集まり1.4476から1.4640まで上昇し、ポンドドルは、1.9853から1.9966まで値を上げた。 ドル円は、一時114.66までストップ・ロス的に上昇したが、その後は米指標や株価を受けて113.57まで大きく下落する形となった。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇で堅調に高値をつけたが、その後は米株価の下落、ドル円の下落に連れ全般的に軟調に推移した。ユーロ円は、165.96へ反落後、ユーロドル上昇に連れ166.67まで上昇した。ポンド円は、228.36から226.56まで、オージー円は、100.17から99.58まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・11月新設住宅着工戸数:前年比-27.0%、年率戸数97.1万戸(10月前年比-35.0%)
日・11月大手建設工事受注:前年比-3.8%
ロシア・11月国内総生産(GDP):前年比+7.4%
福田首相
「2008年は、特に経済で頑張る必要、どうリードするかが課題」
独・12月ザクセン州消費者物価指数:前月比+0.6%、前年比+3.1%(11月:前月比+0.4%、前年比+3.4%)
独・12月バーデンヴュルッテムベルク州消費者物価指数:前月比+0.6%、前年比+2.8%(11月:前月比+0.4%、前年比+3.0%)
スウェイディUAE中銀総裁
「預金準備率引き上げの必要はない」
クアデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏経済、金融市場の混乱に持ちこたえている」
中国国家統計局主任エコノミスト
「中国GDP伸び率は、2007年は11.5%に達し、08年は11%を下回る水準に減速する」
「08年消費者物価指数上昇率は、07年見込みの4.7%からやや鈍化、4.5%以下に」
米・週次MBA住宅ローン申請指数(12/21):前週比-7.6%(前回-19.5%)
米・11月耐久財受注:前月比+0.1%(予想+2.0%、10月-0.4%←-0.2%)
米・11月耐久財受注(除輸送用機器):前月比-0.7%(予想+0.5%、10月-0.9%←-0.7%)
米・新規失業保険申請件数:34.9万件(予想34.2万件、前回34.8万件←34.6万件)
米・12月消費者信頼感指数:88.6(予想86.5、11月87.8←87.3)
米・週次在庫統計(12/21時点)
・原油在庫:前週比-330万バレル(予想-150万バレル、前回-759万バレル)
・ガソリン在庫:同比+63万6000バレル(予想+140万バレル、前回+298万バレル)
・留出油在庫:同比-277万バレル(予想-90万バレル、前回-216万バレル)
ムシュラフ・パキスタン大統領
「ブット元首相の暗殺を非難、冷静な対応呼びかけ」
ブッシュ米大統領
「テロとの戦いでパキスタン国民への支持を表明」
「ブット元首相暗殺は卑劣な行為」
「パキスタン国民が民主主義を引き続き前進させる事によりブット元首相に敬意を表する事を推進」
シュタルクECB理事
「向こう数か月インフレは2%を越える見通し」
「08年インフレは緩和予想」
「賃金、物価上昇の悪循環は避けなければならない」
「金融市場の混乱は危機ではない」
「市場の混乱はしばらく継続すると予想」
「ユーロ圏諸国の経済は10年前に比較し良い状況で、衝撃に対処できる」
28日の東京市場では、昨日のNY市場の流れを引継ぎ円の買い戻しが大きく進んだ。 特に大納会の東京株式市場が大幅に下落したことを受けて、本邦資本筋からのオージー円での大口の売り、本邦輸出企業のドル円、ユーロ円の売りが相場を圧迫した。ユーロドルは、ドル売りが継続気味で1.4592から1.4666まで上昇し、ポンドドルも、1.9940から1.9978で堅調推移となった。またドル円は仲値に向けて114.02まで買い上がったが、その後は断続的な証券会社の売りで112.83まで下落した。 一方クロス円も総じて直近の堅調な推移から値を崩した。ユーロ円は、166.48から165.01まで下落し、ポンド円は、227.57から225.16まで、オージー円は、99.96から98.45まで下落する展開となった。ロンドン市場では、欧州通貨の買戻しが進み、それにつれてクロス円も買い戻しが優勢となった。NY市場では、地政学的リスクへの警戒感や米11月新築住宅販売件数が12年ぶりに最低水準に落ち込んだ事を受け、ドル売りが継続した。ユーロドルは、ECB高官のタカ派発言に、1.4645から1.4729まで上昇し、ポンドドルは、1.9954から2.0022まで上昇した。ドル円は、反発が113.29に限定され、特に週末のNYに引けにかけてポジション調整やクロス円の売りに112.27まで下落して安値圏で引けた。一方クロス円は、ドル円の下落や米株価が軟調に推移する中、ロンドン市場の反発からは値を下げた。 ユーロ円は、166.31から165.36まで下落し、ポンド円は、226.36から224.07まで値を下げ、オージー円は、99.46から98.31まで下落して終了した。
【経済指標&要人発言】
日・11月消費者物価指数:総合指数前年比+0.6%、コア指数(除く生鮮):前年比+0.4%
11月完全失業率:3.8%(10月4.0%)、11月有効求人倍率:0.99倍
11月全世帯消費支出:前年比-0.6%
11月鉱工業生産指数速報:前月比-1.6%(前月比予想-1.7%、10月+1.7%)鉱工業
出荷前月比-1.7%、在庫前月比+1.6%、12月鉱工業生産予測:前月比+4.0%、1月前月比0.0%
対内外証券投資(12/16-22)
対内株式投資:3282億円の流出超
対内債券投資:8065億円の流出超
対外債券投資:4300億円の流出超
英・12月住宅価格(ネーションワイド):前月比-0.5%
仏・第3・四半期国内総生産(GDP):前期比+0.8%
渡辺金融担当相
「コアコアCPIは、相変わらず下落、デフレ脱却宣言するには至っていない」
額賀財務相
「G-7を2008年2月9日に日本で開催する」
「G-7では、サブプライム問題、原油高、世界経済について議論」
イラン国営通信報道
「ロシア、イラン原発に2度目の核燃料供給」
米・12月シカゴ購買部協会景気指数:56.6(予想51.8、11月52.9)
米・11月新築住宅販売件数:64.7万戸、前月比-9%(予想72.0万戸、10月71.1万件←72.8万戸)
31日のアジア市場は、東京市場不在の中、東京や米株価の軟調な動きから、週末に円が堅調にした地合を引き継いだ。 ユーロドルは、1.4747から1.4700で推移し、ポンドドルは、1.9989から1.9954での動きとなった。ドル円は、112.69から111.76まで値を下げた。 一方クロス円にドル円の下落に連れて全般的に軟調な展開となった。 ユーロ円は、165.75から164.78まで値を下げ、ポンド円は224.93から223.18、オージー円は98.30まで下落後、98.81まで反発した。ロンドン市場では、欧州勢のドル売りから、クロス円は全般的に利食いの買い戻しから反発する展開となり、特にユーロポンドでの売りが強まりポンド買いが強まった。 一方NY市場では、当初地政学的リスクの継続や年末需給に絡んだ米株式市場の下落にドルの手仕舞い売りが出たが、その後は年末の米国勢のレパトリ玉から、ドルが大きく買い戻された。 ユーロドルは、1.4736を高値にユーロ円の売りもあって、1.4569まで大きく値を下げ、ポンドドルも2.0100まで上昇後1.9815まで反落した。 またドル円は、112.18から上値が重く、薄商いの中111.30まで下落する形となった。 一方クロス円は、米株価の下落や欧州通貨、ドル円の下落に連れて全般的に値を崩した。 ユーロ円は、165.09から162.47まで下落し、ポンド円は、224.89から220.78まで、オージー円は、98.6871から97.51まで、NZD円は85.38、カナダ円が111.73まで下落した。
【経済指標&要人発言】
米・11月中古住宅販売:前月比+0.4%、500万戸(予想497万戸、10月498万戸←497万戸)
連銀
「期日4日物レポで135億ドル、期日2日物で40億ドル、合計175億ドル緊急資金供給」
周小川中国人民銀行総裁(29日公表新年挨拶)
「08年もさまざまな流動性抑制策を駆使し、金融引き締めの政策運営を行う」
「人民元の為替制度の改善に取り組み、、内需のより良い調整と国際収支のバランス是正を目指す」
ブラウン英首相(30日新年挨拶)
「わが国の強い経済は基礎である。08年は、世界的な金融混乱を安定的に乗り切る方針だ」