過去の市場概況 ★ SAVE The Yen ★
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2日のアジア市場は、東京休場のなか、ショートカバーとみられるドル買いが優勢となったが、その後戻り売りに押される展開となった。ユーロドルは、1.4589から1.4669まで強含みに推移し、ポンドドルは1.9890まで上昇後1.9812まで下落した。ドル円は、112.10まで上昇後111.32まで値を消す展開となった。一方クロス円は、年末の下げに対しての調整の円売りに、全般的に堅調に推移した。ユーロ円は、162.82から163.76まで上昇し、ポンド円は、221.06から222.76まで、オージー円は、97.70から98.39まで上昇した。ロンドン市場は、ドル売りが優勢も全体では方向感に乏しい展開からポンドが売り意欲が高まった。NY市場では、米12月ISM製造業景気指数が、2003年4月来の低水準に落ち込んだ上に、景気の節目となる50を割り込んだため、ドル売りが一気に加速する展開となった。ユーロドルは1.4642から1.4751上昇し、ポンドドルは、ユーロポンドの買い戻しから、1.9775から1.9875軟調気味な展開が継続した。 またドル円は111.92から111.30の安値を割れると109.22まで大きく急落となった。 一方クロス円は、悪い米指標やFOMC議事録で景気の悪化が示されたことから、NYダウが200ドルを超える下落となり、全般的に大きく値を崩した。 ユーロ円は、163.92から161.00まで下落し、ポンド円は、221.91から216.40までオージー円は、99.02から96.21まで急落した。
【経済指標&要人発言】
米・12月ISM製造業景気指数:47.7(予想50.4、11月50.8)
米・11月建設支出:前月比+0.1%(予想-0.4%、10月-0.4%←-0.8%)
米12/6、11FOMC議事録
「異例な警戒体制で合意」
「成長、インフレ見通しが悪化すれば対応の用意」
「一部メンバーから、クレジット市場の状況が経済成長を一段と抑制し、一段の信用収縮につながるような、好ましくない循環となるリスクが存在し、こうした負の作用により、さらに大幅な緩和政策が必要となる可能性がある」
「経済は異例な不透明性」
「利下げの影響が現れるには時間がかかる」
「08年成長は予想以上に悪化の可能性」
「個人消費の鈍化は予想以上」
「住宅価格の下落の悪化、長期化を予想」
「急速な市場の回復は、利下げを取り消す可能性を認識」
「経済の下方リスクは上昇した」
「賃金圧力は緩やか」
「原油高は表面インフレを一時的に押し上げると予想」
「インフレは低下したものの、圧力は存続」
「少数のメンバーはTAFの障害が利益を上回ると指摘」
「プール米セントルイス連銀総裁はECB、スイス中銀との通貨スワップ協定に反対」
「FOMC、ボードメンバーは12/6の合同会議で資金供給策を協議」
ファルーク・パキスタン選挙管理委員会委員長
「総選挙の実施を2/18に延期」
3日のアジア市場は、昨日ニューヨーク市場からのドル売り、円買いの流れが継続して、材料難ながらドル売り、クロス円の売りが継続した。 ドル円は、109.77から109.22まで下落、ユーロ円も161.60から160.79まで下落し昨晩の安値を若干下回った。 またユーロドルは、1.4697から1.4731で小じっかりで、ポンドドルも1.9795から1.9838で動意の薄い展開となった。 またその他ではポンド円が216.38から217.63でどうにか安値を守っている。オージー円は96.37から97.06、NZD円は84.58から85.05、カナダ円は109.81から110.61での動向となった。ロンドン市場では、投機的な円買い、ポンド売りが進み、ドル円が108.25の安値、ポンド円が213.66の安値まで急落となった。ただし、下値ではショート・カバーの買いや値ごろ感からのリアル・マネーの買いが支えた。NY市場では、米12月ADP全米雇用報告や11月製造業受注が市場予想を上回り、ドルの買い戻しとなったが、週末の米雇用統計を控えてドル買いも限定された。ユーロドルは、1.4687から1.4782まで上昇したが、UAEが今後1年間ドルペッグ制を維持すると発表し、更に上値を拡大できなかった。 ポンドドルは、1.9712から1.9827まで反発も英中銀四半期調査を受けた景気減速観に再度1.19706まで下落した。 またドル円は108.25からショート・カバー的に、ADP報告やイニシャル・クレイムを受けて109.71まで上昇したが、こちらも更に上値を追う向きは薄かった。一方クロス円は、ロンドンの下値トライからは、NY株価が堅調推移となったことで、大きく買い戻される展開となった。ユーロ円は159.75から161.68へ上昇、ポンド円が213.66から216.70近辺、オージー円は95.16から96.95、NZD円は83.73から85.40、カナダ円は108.82から110.99、スイス円は97.34から98.50まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
ラーマンOPECインドネシア理事
「原油供給不足なら、2月に増産へ」
独・12月失業率:8.4%(予想8.5%、11月8.6%)
独・12月失業者数:前月比-7.8万人(季調済予想-3万人、11月-5.3万人)
ユーロ圏・11月マネーサプライM3:前年比+12.3%(予想+12.2%、10月+12.3%)
英中銀四半期調査
「銀行各行は07年10-12月に個人向け担保付け融資を実質的に抑制し、法人向け貸し出しをかなり削減した」
「融資抑制は今後も継続する模様」
米・週次MBA住宅ローン申請指数(12/28):前週比-11.6%(前回-7.6%)
米・12月チャレンジャー人員削減数:前年比-18.7%(11月-4.7%)
米・12月ADP全米雇用報告:前月比+4.0万人(予想+5.0万人、11月+17.3万人←+18.9万人)
米・11月製造業受注:前月比+1.5%(予想+0.7%、10月+0.7%←+0.5%)
米・週次新規失業保険申請件数:33.6万件(予想34.5万件、前回35.7万件←34.9万件)
米・週次原油在庫統計(12/28時点)
原油在庫:前週比-406万バレル(予想-225万バレル、前回-330万バレル)
ガソリン在庫:同比+199万バレル(予想+150万バレル、前回+64万バレル)
留出油在庫:同比+57万バレル(予想-60万バレル、前回-277万バレル)
製油所稼働率:89.4%(予想88.5%、前回88.1%)
アルスウェイディ・アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行総裁
「UAEはドル・ペッグ制を少なくとも今後一年間維持する事を決定」
ペリノ米大統領報道官
「ブッシュ米大統領は米東部時間4日午後1時(日本時間5日午前3時)にバーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長やポールソン財務長官らと会合」
ブッシュ米大統領
「景気刺激策に関しては、全てのオプションを考慮しているが、1/28の一般教書演説まで、決定はない」
「原油の上昇は懸念しているが、戦略石油備蓄を使用するような緊急事態ではない」
「バーナンキ米FRB議長の能力を信じている。同議長の対応はホワイトハウスから独立したもの」
4日の東京市場は、仲値不足期待からドルが強含んだが、東京株式市場が一時700円超の下落となったことを受けて、円の買い戻しが進んだ。ただし、逆にこういった下げが円にマイナスとの見方も成り立ち更に円を買い戻す動きは限定的となった。 ドル円は109.60から108.78へ下落。 ユーロ円も161.54から160.45まで値を下げた。 またユーロドルは、1.4754から1.4705までユーロ円の売りに押され、ポンドドルは1.9765から1.9730へ値を下げた。 一方クロス円も昨晩の反発からは調整的な揉み合いで、ポンド円は、214.58から216.21、オージー円は95.44から96.63、NZD円は83.58から84.73、カナダ円は109.85から110.91での推移となった。ロンドン市場では、米12月雇用統計の発表待ちで、方向感が無くもみ合う展開となった。NY市場では、弱い米雇用統計を受けた大幅利下げ観測に伴いドルが売られたが、その後の米12月ISM非製造業指数が予想を上回ったことで買い戻される展開となった。ユーロドルは、1.4695から1.4825まで上昇し、ポンドドルは、1.9848まで上昇後、英利下げ観測をうけ1.9711まで反落した。ドル円は、109.54から107.90まで下落後、NYダウが値を下げるにも関わらずショート・カバーで、一時108.80台へ反発した。一方クロス円も大きく値を崩したが、一時ダウがマイナス幅を縮めると大きく買い戻される局面もあったが、結局ダウが前日比256ドル安で終了すると値を落として終了した。 ただし、雇用統計後の安値は守られている。ユーロ円は161.16から159.78まで下落し、ポンド円は216.81から213.49まで下落後、214.80−90へ戻し、オージー円は94.52の安値から95.35−40へ反発し、NZD円は82.98から83.85まで反発した。その他ドルカナダが、カナダ12月Ivey購買部景況指数が50を割り込んだことで、一時1.0041と久々のパリティ超えとなったことで、カナダ円は107.80の安値まで下落したが、その後は108.84−89まで一時値を回復した。米雇用統計では、12月非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回る1.8万人にとどまったこともさることながら、失業率が前月から0.3ポイント上昇し5%と2年ぶりの高水準になったことが悪影響を与えた。
【経済指標&要人発言】
スイス・12月消費者物価指数:前月比+0.2%、前年比+2.0%(前年比予想+1.9%、11月+1.8%)
福田首相
「社会保障のあり方に関する国民会議を今月から開催へ、秋に最終報告」
「原油100ドル、影響無視できない」
「(原油高)今後とも万全の態勢とる」
ユーロ圏・12月消費者物価指数速報:前年比+3.1%(予想+3.1%、11月+3.1%)
ユーロ圏・12月サービス部門PMI改定値:53.1(予想、速報53.2、11月54.1)
独・12月サービス部門PMI:51.2(予想52.4、11月53.1)
仏・12月サービス部門PMI:58.9(予想58.0、11月59.2)
英・12月サービス部門PMI:52.4(予想51.6、11月51.9)
中国人民銀行
「金融政策を一段と引き締める計画」
「幅広いインフレを抑制する努力を強化する」
米・12月非農業部門雇用者数:前月比+1.8万人(予想+7.0万人、11月+11.5万人←+9.4万人)
米・12月失業率:5.0%(予想4.8%、11月4.7%)
米・12月平均時給:前月比+0.4%(予想+0.3%、11月+0.4%←+0.5%)
米・12月ISM非製造業景気指数:53.9(予想53.5、11月54.1)
加・11月鉱工業製品価格:前月比+0.6%(予想+0.3%、10月-1.2%←-1.1%)
加・11月原料価格指数:前月比+3.4%(予想+0.9%、10月+0.7%←+0.3%)
加・12月Ivey購買部協会指数:45.9(予想52.0、11月58.7)
連銀
「必要である限り市場に可能な資金を供給していく」
ブッシュ米大統領
「米金融市場は強く、堅調」
「雇用が減速する反面、消費は強い」
「米国は石油精製量を拡大する必要」
「最悪の状況は議会が税率を引き上げる事」
ラジアー・米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「本年のGDPは2.5-3.0%成長妥当な水準」
「ブッシュ米大統領は経済活性化策を検討」
「労働市場、経済の軟調基調は、一時的で景気後退は回避。本年下半期のGDP成長は上半期を上回る見通し」
「賃金が上昇、労働時間も持ちこたえている事は今後の経済成長が好調である事示唆」
コーン米FRB副議長
「FRBスタッフ予測の早期公開を支持せず」
「政策コンセンサス築く強い議長が必要」
「地区連銀総裁は議長と緊密で理事より反対しがち」
「理路整然とした論理示す強い議長が必要」
7日の東京市場は、本邦輸入企業や個人投資家からのドル買い、米銀筋のドル・ショートの買い戻しで、ドル円は108.40から109.33まで堅調な上昇となった。 これを受けてユーロ円も159.96から160.82まで上昇したが、ユーロドルが米系筋の利食い売りで1.4757から1.4667まで下落したことで、ユーロ円の上昇は心もとないものとなった。 またポンドドルは1.9754から1.9655まで下落。 ポンド円は213.99から215.08で揉み合い気味。オージー円は94.55から95.32へ上昇、NZD円は82.97から83.76で揉み合い気味となっている。ロンドン市場では、東京市場の引け際からはじまったユーロドルの売りにより、ドルの買戻しが鮮明になる展開となった。NY市場では、「イランの高速艇が米軍艦船を威嚇」等の地政学的リスクにドルが売られたが、その後の米株式市場の反発に買い戻される展開となった。ユーロドルは、1.4658から1.4736まで上昇後、反落する形となり、ポンドドルは1.9655から1.9757の間で上下した。ドル円は、109.74から108.61まで下落後、109円台を回復した。一方クロス円は、ドル円や米株価の動向に連れる形となり、ユーロ円は、160.97から159.92で推移し、ポンド円は、216.15から214.04まで、オージー円は、95.99から94.48まで下落後反発した。
【経済指標&要人発言】
日・12月マネタリーベース:前年比+0.4%
NZ・11月貿易収支:-6.46億NZドル、10月-7.17億NZドル(2006年12月-2007年11月:-56.53億NZドル)
スイス・12月失業率(季節調整前):2.8%、(季節調整後)2.6%
ヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相
「原油価格を決めているのは市場」
周小川中国人民銀行総裁
「最近の元の変動、中国企業の外貨売却の増加が一因。最近の経済指標の実態を反映している。」
ユーロ圏・11月生産者物価指数:前月比+0.8%、前年比+4.1%(前年比予想+4.0%、10月+3.3%)
ユーロ圏・11月失業率:7.2%(予想7.2%、10月7.2%)
ドッジ・カナダ中銀総裁
「カナダ経済へのリスク、米経済の減速で高まった」
「カナダドルの上昇、インフレ圧力を緩和している」
米国防総省
「ホルムズ海峡でイラン高速艇が米軍艦船を威嚇」
米政府
「米国はイランに対し、今後危険な有事に発展しかねない挑発的な行動を控えるよう強く求める」
ブッシュ米大統領
「堅調な経済基盤に甘んじる事はできず」
「住宅市場不振や、燃料価格が現在の挑戦」
「米経済は多数の衝撃を吸収してきた」
「貿易相手国は、米国に対し、米国の対応と同様の対応すべき」
「議会が税金を低水準に維持する事を確認していく」
「米国経済は弾力性、柔軟性がある」
「米国が不透明性に直面したのは今回が初めてでない」
ポールソン米財務長官
「目的は実体経済への影響を最小限に抑える事」
「政策を急いで発表するより、現在の状況を切り抜け、政策をしっかりと進めることがより重要」
「住宅市場の不振は他経済に波及していない」
「住宅市場の不振は更に悪化する可能性」
「ブッシュ米大統領は景気刺激策を考慮している」
「米大統領は景気刺激策の決定をまだしていない」
「強いドルは米国の国益に叶う」
ロックハート米アトランタ連銀総裁
「利下げの可能性を排除せず」
「米経済は減速を予想するが拡大を継続」
「インフレを懸念しているが、同程度かそれ以上に、強まる(成長)減速や経済のマイナス要因が勢いを増す可能性があることを懸念している」
「雇用統計の指標に過剰評価できず。修正の可能性もある」
「米経済は06年から減速」
「連銀は、8月以来、政策に慎重」
「インフレの上昇が問題」
トリシェECB総裁
「中銀は市場動向で親密な連携を継続する」
「世界成長はかなり力強い」
「世界経済には幾らか減速が見られる」
「一部の国で2次的影響が見られる」
「G10は為替レートを協議せず」
「インフレリスクは上向き」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「ECBは08年成長見通しを維持」
「インフレの二次的影響の回避を目指す」
8日の東京市場のは、東京株式市場が反発したことに連れてクロス円が堅調に推移する展開となった。ユーロドルは1.4680から1.4736で推移し、ポンドドルは、1月9日、10日に開かれる英中銀金融政策委員会での利下げの可能性が高まった事を受け1.9666まで下落後、反発する形となった。ドル円は109.00から109.59まで上昇した。 一方クロス円は、株式市場の反発動向や下値での投資家の買いで堅調な上昇となった。 ユーロ円は160.11から161.17まで上昇し、ポンド円は214.46から216.27まで、オージー円は84.47から83.64まで上昇した。ロンドン市場では、東京株式市場の反発や欧州主要株式市場の上昇を受けて、ドル円、クロス円の買戻しが続いた。 NY市場では、米11月住宅販売保留指数の低下やサブプライム問題の焦げ付きが再燃し、米住宅ローン会社の破綻の噂などにより、引けにかけてのNYダウが240ドル近い急落なったことから、ドルが売られる展開となった。 ユーロドルは1.4694から1.4745まで上昇し、ポンドドルは、ロンドンでのショート・カバーから1.9827まで上昇したが、その後は利食いに1.9710間で下落した。 またドル円は109.86の高値から108.86まで下落した。 一方クロス円は、ロンドンでの堅調な反発からダウの大幅下げで調整が深まったが、一応昨日東京の安値を維持しており、堅調なレベルを維持している。ユーロ円は、161.52から160.11まで下落し、ポンド円は、217.33から214.55まで、オージー円は、96.99から95.57まで下落した。
【経済指標&要人発言】
英・12月小売売上高(英小売協会発表既存店ベース):前年比+0.3%(2006年3月以来の低水準)
豪・11月住宅建設許可件数:前月比+8.9%
南アフリカ・12月外貨準備高:296.25億ドル
額賀財務相
「日本経済は基本的には景気回復基調が続いている」
渡辺金融担当相
「株安はニューヨーク市場と連動しており、根底にはサブプライム問題がある」
アルスワイディ・アラブ首長国連邦(UAE)中銀総裁
「ドルペッグ制を放棄する計画はない」
独・11月鉱工業受注:前月比+3.4%(予想-1.8%、10月+4.0%)
ユーロ圏・11月小売売上高:前月比-0.5%、前年比-1.4%(前月比予想+0.5%、10月-0.7%)
ノワイエ仏中銀総裁
「現在の危機は、金融の安定に対するリスクが根強いことを示している」
米・11月住宅販売保留指数:前月比-2.6%(予想-0.5%、10月+3.7%←+0.6%)
米・11月消費者信用残高:前月比+154億ドル(予想+75億ドル、10月+20億ドル←+47
億ドル)
公定歩合議事録
「ボストン、サンフランシスコ、ミネアポリスの3地区連銀が政策金利50bpの利下げを要請」
「カンサス、ダラス地区連銀が政策金利据え置きを要請」
ポールソン米財務長官
「住宅市場の不振は予想以上で、底をつけた兆候はなく、更なる継続する可能性」
「米経済には柔軟性がある」
「我々は、様々なオプションを考慮。我々は、景気刺激策が必要かどうかも考慮した」
「米輸出は経済の実質的な強さ」
「全ての通貨がファンダメンタルズを反映する必要」
「強いドルを信奉」
「原油価格は、需要と供給により決定」
「連銀を信頼」
「米国は外国資本の投資から恩恵を受けた」
「米中経済戦略対話を通し、中国は通貨に関し結果に達成しつつある」
「人民元には速やかな改革が必要」
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「物価に警戒必要、必要であれば対応の用意」
「インフレ懸念が08年連銀の仕事を困難とする」
「景気見通し悪化すれば追加利下げの可能性」
「もし価格期待が上昇すれば連銀の信頼にリスク」
「向こう数四半期、成長不振を予想」
「追加利下げに予断を持たず」
「インフレは存続」
「連銀は、金利に関し、行き過ぎてはいない」
ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「住宅市場の不振は経済リスクを高める」
「米住宅市場の低迷は過去50年で最長となる可能性」
「連銀は住宅不況の他経済への影響を最小限に抑える事ができる」
「連銀の対応が潜在的悪影響の軽減を可能にする」
「更なる住宅価格の下落は除外できず」
9日の東京市場は、弱含みでスタートした東京株式市場に円相場は反応するものの、「ブッシュ政権の景気刺激策を検討」との報道や東京株式市場の反発に、ドル円、クロス円では買戻しが優勢となった。また欧州通貨では、ユーロポンドの買いが優勢となり、ポンドに投機的な売りが集まっている。 ユーロドルは、1.4705から1.4743で揉み合い気味に推移し、ポンドドルは、1.9684から1.9763まで値を下げた。 またドル円は本邦資本筋からの買いも入り108.78から109.73まで強い上昇が実現したが、昨日の高値となる109.84を越えず、未だ戻り売りの強さが感じられる。 一方クロス円は、東京市場の反発やドル円の上昇に連れて堅調推移となった。 ユーロ円は、160.02から161.66まで値を上げ、ポンド円も214.56から216.41まで上昇した。またオージー円は、オーストラリアの11月小売売上高が予想を上回ったこともあり、95.58から96.83まで比較的強い上昇となった。ロンドン市場では、東京市場で買いが先行したクロス円に、ポジション調整の売りが出て値を下げる展開となった。また対欧州通貨では、英MPCやECB理事会を控えてポジション調整的なドルの買い戻しとなった。 NY市場では、材料難の中、最近の流れを引き継いだ米株価の弱さに連れて、円が買い戻されたが、引けにかけて株価の急反発が実現したことから、大きく円売りに傾いた。 また欧州通貨ではドルの買戻しが継続した。ユーロドルは、1.4729から1.4639まで下落し、ポンドドルは、英中銀が明日の金融政策委員会で政策金利を0.25引き下げるとの観測を受け、1.9714から1.9554まで下落した。またドル円は一時109.13まで下落したが、その後は109.75−85のストップ・ロスを誘発して、大きく110.13まで上昇した。 一方クロス円は、米株式市場やドル円の急反発に連れ、ショートが一斉の炙りだされた形となった。ユーロ円は160.11まで下落後、161.42へ値を戻し、ポンド円は213.83まで下落後、215.71まで上昇、オージー円は96.04まで下落後、97.29まで上昇となった。
【経済指標&要人発言】
豪・11月小売売上高:前月比+0.8%(予想+0.5%、10月+0.2%)
英・12月消費者信頼感指数:85(11月86)、3ヶ月連続の低下
独・11月貿易収支:+198億ユーロ(予想+175億ユーロ、10月+183億ユーロ)
独・11月小売売上高:前月比-1.3%、前年比-3.2%(前月比予想+1.1%、10月-2.3%)
ユーロ圏・7-9月期GDP改定値:前期比+0.8%、前年比+2.7%(前期比予想、速報+0.7%、前期+0.3%)
独・11月鉱工業生産指数:前月比-0.9%(予想+0.5%、10月+0.1%←-0.3%)
温家宝首相
「中国、依然としてかなりのインフレ圧力に直面している」
「中国、生活必需品の価格安定のため一時的に介入する」
仏財務省
「フランス・イタリア・ドイツ・英国の財務相がパリで会合へ、日程は確認できず」
ハドリー米大統領補佐官
「ホルムズ海峡で新たな危機発生すれば結果の責任はイランにある」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+32.2%(前回-11.6%)
米・週次在庫統計(1/4時点)
原油在庫:前週比-674万バレル(予想-210万バレル、前回-406万バレル)
ガソリン在庫:同比+522万バレル(予想+160万バレル、前回+199万バレル)
留出油在庫:同比+152万バレル(予想+100万バレル、前回+57万バレル)
製油所稼働率:91.3%(予想89.5%、前回89.4%)
米連邦準備理事会
「バーナンキFRB議長が17日(木)に下院予算委員会で米経済について証言」
プール米セントルイス連銀総裁
「健全なドルが米国の利益にかなう」
「米国が景気後退入りの明白は証拠無し」
「住宅市場の不振が景気後退をもたらすとの見通しは時期尚早」
「金融市場の混乱が落ち着くまでにはしばらく時間がかかる」
「米経済のファンダメンタルズは引き続き強い」
「連銀は、景気後退とインフレのリスクを監視」
「米国が景気後退するかどうかはわからない」
「経済には様々な見通しがある」
「海外資本の米債券保有は懸念せず」
「景気後退リスクは、懸念にあたる高さ」
シュタインブリュック独財務相
「07年と同じ経済成長ペースにはならないだろう」
「08年の成長率見通しを下方修正する可能性がある」
10日の東京市場は、東京株式市場の下落を嫌気した海外勢から売りに押され、ドル円、クロス円は全般的に下落する展開となったが、欧州通貨は英MPCやECB理事会を控えて揉み合い気味の展開となった。 ユーロドルは1.4649から1.4698まで堅調推移し、ポンドドルは、1.9551から1.9588で推移した。ドル円は、110.11から109.55まで値を消す展開となった。一方クロス円は、昨日の米株価の大幅反発を受けてスタートで値を上げたものの、東京株式市場の下落に連れ反落する形となった。ユーロ円は、161.58まで上昇後160.78まで反落し、ポンド円は、215.54から214.34まで、オージー円は、97.36から96.59まで下落した。ロンドン市場では、英MPCとECB理事会を控え、ポンドを中心にポジション調整のドル売りが優勢になった。NY市場では、英中銀が政策金利の据え置きを決定したことで、一時ポンド買いが強まったが、その後ECB理事会で金利の据置が決定。トリシェECB総裁が記者会見で「我々は利上げの是非について議論した」と強気が示されたことからユーロ買いが強まり、ユーロポンドの買いあって、ポンドは高値圏を維持できなかった。またバーナンキFRB議長の「大きく追加的な行動を取る用意がある」との発言が、次回FOMCでの50BPの利下げ期待となり、ドル売りが継続した。 ユーロドルは1.4642から1.4814まで上昇。ポンドドルは、1.9642から一時1.9669まで値を上げたが、その後1.95ミドルへ押し戻された。 またドル円は、109.99を頭に、109.11まで下落した。一方クロス円は、NYダウが100ドル近い下げとなったことで、堅調から利食いが強まったが、引けにかけてBOAの住宅ローン最大手カントリー・ワイド・ファイナンシャル買収に関する報道が好感され、NYダウが大きく上昇すると買い戻しが進んだ。ユーロ円は160.59から162.20へ値を上げたが、ポンド円は216.04から一時213.55まで下落して揉み合いとなった。その他はオージー円が98.29、NZD円は86.14の高値をつけた。
【経済指標&要人発言】
日・12月末外貨準備高:9733.65億ドル(+31.80億ドル)過去最高
日・対内外証券投資(12/23-29)/対内株式投資:2093億円の流入超/対外債券投資:1490億円の流入超/対内債券投資:669億円の流入超
日・11月景気動向指数:先行10.0%、一致33.3%(予想:先行10.0%、一致33.3%、10月18.2%、70.0%)
豪・11月貿易収支:-22.54億豪ドル(10月-28.63億豪ドル)
武藤日銀副総裁
「日本経済は当面減速続くが、その後は緩やかな拡大続ける」
「生産・所得・支出のメカニズムは一時的に弱まっている」
「経済下振れリスクと物価上振れリスクのため、各国金融政策は難しい」
「金融政策効果のタイムラグ踏まえ、フォワードルッキングな政策運営行う」
「経済緩やかな拡大持続なら、緩和的金利水準を徐々に調整」
「金融政策についても今までの考えを変えることは考えていない」
「具体的なシナリオや政策、中間評価も含めこれから検討」
「住宅着工の大幅減少は07年度GDPをかなり押し下げる」
「CPIの上昇幅はさらに拡大へ、適切な物価水準は経済環境を無視しては言えない」
「メインシナリオはあくまで見通しなので、リスクを念頭に置かねばならない」
「経済・物価情勢踏まえ、金融政策は慎重に判断したい」
「前向きの循環メカニズム一時的に弱まっているが、途切れるとは考えていない」
「リスクはあるが、メインシナリオは根本的に変更加えるものではない」
ヘリル石油輸出国機構(OPEC)議長
「世界経済が鈍化すれば、原油価格に影響するため、米国経済の動向を注視していく」
英・11月貿易収支:-73.77億ポンド(予想-72.3億ポンド、10月-73.52億ポンド←-71.15億ポンド)
英中銀:政策金利5.50%で据え置きを決定
ブッシュ米大統領
「中東和平合意、09年1月までの締結を確信」
米・週次新規失業保険申請件数:32.2万件(予想34万件、前回33.7万件←33.6万件)
米・11月卸売在庫:前月比+0.6(予想+0.4%、10月0.0%)
加・11月新築住宅価格指数:前月比+0.5%(予想+0.3%、10月+0.1%)
加・11月住宅建設許可件数:前月比-9.9%(予想-2.0%、10月+7.3%←+6.8%)
ECB:政策金利4%で据え置きを決定
バーナンキ米FRB議長
「連銀は住宅市場動向に特に注意を払っている」
「ターム資金入札は有益な恒久的手段になる可能性がある」
「金融状況は景気下振れリスクを示す」
「連銀は景気後退を予想していない」
「景気刺激策計画はまだ初期の段階と思われる」
「サブプライム問題が回復するには時間がかかる」
「断固とし、時宜を得た行動をとる用意がある」
「追加利下げが必要となる可能性は十分高い」
「08年の見通しは悪化、リスクは一層顕著に」
「12月雇用統計には失望」
「雇用市場の悪化は消費支出の鈍化リスクを高める」
「連銀はインフレ、物価期待を監視」
ホーニグ米カンザスシティー連銀総裁
「米経済は、インフレ圧力の上昇が見られる」
「「08年成長は、潜在的水準に戻る」
「米経済は本年2.5%成長を予想」
「第4四半期成長は1-1.5%」
「インフレは注視必要」
「住宅、原油価格が経済のリスク」
「金融政策は全ての問題を解決できず」
トリシェECB総裁
「指標は短期的に強い上向き価格圧力を示す」
「ECBは引き続き予防的措置への対応があると表明」
「利上げは討議したが、利下げは話し合われなかった」
「インフレ抑制が最優先課題」
「原油高の2次的影響を避ける事が基本」
「市場混乱の経済への影響は引き続き不透明」
「ECBは引き続き全ての展開を非常に綿密に監視」
「ECBは全面的な警戒態勢」
「ユーロ圏の経済基盤は引き続き健全」
「経済見通しに下振れリスク」
「金利据え置き決定は全会一致」
「ECB、FEDは1月に更なるドル資金供給」
11日の東京市場は、ニューヨークタイムズの「米メリル・リンチが住宅ローン投資関連で150億ドルの損失計上する見通し」との報や東京株式市場の下落を受けて、円が大きく買い戻しされる展開となった。また欧州通貨もクロス円の売りに値を下げた。 ドル円は109.723から108.63まで下落。 ユーロ円も162.30から106.70、ユーロドルは、中国筋からの利食い売りで1.4816から1.4776まで値を下げた。 またポンドドルも1.9630から1.9504まで下落したが、一旦オプションの防戦に支えられ、ポンド円は、ロシア筋の売り仕掛けで、215.08から211.98まで大きく下落した。 その他のクロス円では、オージー円が98.25から96.93、NZD円が86.12から84.87、カナダ円が108.72から107.36まで大きく調整した。 ロンドン市場では、東京市場での下落から買戻しが入りドル円、クロス円共に値を戻す展開となった。NY市場では、米貿易赤字の拡大や下げ止まらない米株式市場を受けて、ドル売り気味となったが週末を睨んで動意は薄い展開となった。ユーロドルは1.4765から1.4820まで上昇し、ポンドドルは英国11月の鉱工業生産や製造業生産の下振れを受けて、投機的な売りが強まりロンドン市場で1.9486まで下落したが、その後は英国航空株に中東からの大量取得があるとの憶測が支え、1.9618まで買戻しが進んだ。 またドル円は、東京の安値の108.63からは下値に控える大口のビッドの噂から反発的となったが、上値も109.22に限定されて、結局108.77に値を下げて終了した。 一方クロス円は、カード利用者の伸び悩みと返済遅延の増加によるクレジットカード会社に対する懸念から米株価の軟調気味なスタートにも、東京市場で下落が進んだことで反応は鈍く、最終的に300ドル近いダウの下げを見て、値を修正するに止まった。ユーロ円は、ロンドンで161.48まで反発後160.65まで下落し、ポンド円は214.08まで反発後、212.38へ値を落とし、オージー円は97.93から96.81までの動きとなった。その他目立った動きは、カナダ11月貿易黒字が予想より拡大したにも関わらず、ドルカナダが一時1.0220へ上昇、カナダ円は106.53の安値へに一時下落した。
【経済指標&要人発言】
日・12月マネーサプライ:前年比+2.1%
日・12月景気ウォッチャー調査:先行き判断DI37.0、現状判断DI36.6
中・12月原油輸入:1288万トン、2007年1億6317万トン(前年比+12.4%)
中・12月貿易黒字:+226.9億ドル、2007年2622億ドル(2006年1774.7億ドル)
独・12月生産者物価指数:前月比-0.5%、前年比+5.1%(前年比予想+5.9%、11月+5.7%)
福井日銀総裁
「金融政策の基本方針に変わりはない、利上げペースに予断を持たす」
「実質実効為替レートは歴史的に低い状況、日本経済全体への評価あらわれている」
「米景気は目先低成長、その後は安定成長に向け軟着陸する可能性高い」
「米住宅市場の調整や金融資本市場の変動の影響、予想以上となるリスクは明確にある」
「スタグフレーションに陥る前に、安定軌道維持の整備を丹念にやる」
「各国株式市場は不安定な状況、世界経済の不確実性は高まっている」
「原油価格上昇や国際商品市況上昇を注視していく」
「生産・所得・支出の好循環メカニズムは基本的に維持されている」
「上下両方向のリスクを点検しながら、適切に政策運営」
「上下両方向のリスクバランスにどう対応するかという局面に徐々に入りつつある」
英・11月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想+0.1%、10月+0.5%←+0.4%)
英・11月製造業生産:前月比-0.1%(予想+0.1%、10月+0.3%)
中・12月マネーサプライM2伸び率:前年比+16.7%(11月18.5%)
中・2007年末外貨準備:1.53兆ドル(9月末1.434兆ドル)
加・12月雇用者数:前月比-1.87万人(予想+1.5万人、11月+4.26万人)
加・12月失業率:5.9%(予想5.9%、11月5.9%)
加・11月貿易収支:+37億カナダドル(予想+33億カナダドル、10月+31億カナダドル←+33億カナダドル)
米・11月貿易収支:-631億ドル(予想-591億ドル、10月-578.2億ドル)
米・12月輸入物価指数:前月比+0.0%(予想+0.1%、11月+3.3%←+2.7%)
米・12月財政収支:+483億ドル(予想+500億ドル、前年同月+419.6億ドル)
モスコー・前シカゴ連銀総裁
1月のFOMC以降、少なくとも0.5%の利下げの可能性
リスクはインフレ側にあるのではなく成長側にあるとFRBは理解すべき
ポールソン米財務長官
「経済は07年末、目に見えて減速した」
「景気刺激策はおそらく一時的となる可能性」
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁
「成長には不透明感。景気後退は予想せず」
「連銀は、個人消費を懸念」
「追加利下げの可能性は確かにある」
ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「米住宅不振は消費を抑制する可能性がある」
ミシュキンFRB理事
「粗末な金融、経済のニュースは更なる市場逼迫のリスク」
「市場が回復し、価格リスクが上昇すれば利下げ解消も可能」
「成長、雇用に下方リスク」
「金利決定で断固たる行動を取る」
14日のアジア市場は、東京休場のため閑散取引のなか、米欧金利差拡大観測からのユーロドルが買いを集め、ドル売りが優勢となった。 ユーロドルは、1.4775から薄商いの中ストップを次々にヒット。 1.4882まで上昇、ポンドルも1.9584から1.9644まで値を上げ、ドル円は108.96からじりじりとビッドが厚いとしたレベルへ下落、一時108.05の安値をつけた。リープシャー・オーストリア中銀総裁の「インフレの上振れリスク大きい」 との発言も影響を与えている模様。 一方クロス円は早期には、欧州通貨の上昇に値を上げたが、その後はドル円の下げで値を崩している。ユーロ円は一時161.52まで値を上げたが、その後朝方のレベルとなる160.52まで値を下げ、ポンド円は213.41から212.14、オージー円は97.56から96.56、NZD円は84.68から85.58まで上昇後、85円丁度近辺に値を下げ、カナダ円は106.94から106.22まで下落した。 ロンドン市場では、米欧金利差縮小観測に伴ったユーロ買いに、ドルが売られる展開が続いた。NY市場では、米利下げ観測やサブプライムに絡む更なる銀行の評価損計上観測にドルが売られるものの、米株式市場がハイテク中心に決算が予想を上回り、FOMCでの大幅な利下げ期待、クウェートからの新たな出資の報道で大幅な上昇となったことで、買い戻される展開となった。ユーロドルは、1.4915まで上昇後、1.4864まで反落し、ポンドドルは、1.9648から1.9556まで下落した。ドル円は、107.37まで下落後、108.32まで反発した。一方クロス円は、NYダウの190ドル近い上昇から、一時の下落から反発となった。ユーロ円は、159.93まで下落後、161.11まで反発し、ポンド円は、210.74から212.08まで、オージー円は、96.52から97.47まで反発した。
【経済指標&要人発言】
英・12月生産者物価 投入指数:前月比+0.5%、前年比+11.2%(前月比予想
+0.8%、11月+2.0%、前年比予想+10.4%、11月+10.8%)、産出指数:前月比
+0.5%、前年比+5.0%(前月比予想+0.4%、11月+0.6%、前年比予想+4.6%、11月+4.7%)
ユーロ圏・11月鉱工業生産:前月比-0.5%、前年比+2.7%(前月比予想-0.8%、10月+0.5%←+0.4%)
ECB声明
「ECBは、綿密に流動性状況を監視」
「短期金利が政策金利である4%近辺を維持するよう、必要である限り資金供給オぺを実施、流動性を市場に供給していく」
「ECBは金融機関が準備預金積み立て期間の早い時期に所要額を確保できるよう、必要な限り主要リファイナンシングオペを実施しベンチマーク以上の流動性を供給する」
トリシェECB総裁
「ユーロ圏成長率は、潜在的成長率2%近辺を予想」
「サブプライム危機、保護主義が経済のリスク」
中国の季勇・財政次官
「政府は構造改革と余剰流動性問題の根本的な解決に注力していく」
15日の東京市場は、サブプライム関連で米系の金融機関決算が巨額損失で公表されるという噂により、東京株式市場が下落し、ドルが売られる展開となった。欧州通貨では、ユーロ債償還に対するユーロ売りが出るものの相殺でドル売りが強く、堅調に推移する展開となった。 ユーロドルは、1.4861から1.4894まで堅調推移し、ポンドドルは、1.9528から1.9594までの推移となった。またドル円は、108.35から107.45まで下落した。一方クロス円は、連休明けの東京株式市場が下げ止まらないことや、ドル円の下落に反応し、全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、161.06から159.78まで下落し、ポンド円は、211.66から210.03まで、オージー円は、97.38から96.73まで下落した。ロンドン市場では、リスク回避の売りやショートカバーの買いが交錯する形となり、ドル円、クロス円は、もみ合い気味も、シティバンクの決算が予想より改善との見方から円の売り戻しとなった。NY市場では、米12月小売売上高が低水準に落ち込んだ事が嫌気されドル売りとなったが、5年来の低水準となった独1月ZEW景気期待指数を受けたユーロ圏景気減速観測などを背景にドルが買い戻された。またシティに続いて決算を発表したステート・ストリートの内容が悪く、NYダウが大幅に下落してスタートしたことから、円の買い戻しが続いた。ユーロドルは、年初来高値の1.4923まで上昇後、対クロスでのユーロ売りを伴い1.4800まで反落し、ポンドドルも1.9557から1.9741まで上昇したが、高値圏を維持できないかった。またドル円は107.65から106.60まで下落したが、下値では本邦機関投資家のビッドが支えた。一方クロス円は、米株式市場の大幅下落に連れ全般的に急落となった。ユーロ円は160.47から158.01まで下落し、ポンド円は212.11から209.35、オージー円も97.06から94.00の安値まで下落した。
【経済指標&要人発言】
福井日銀総裁
「経済・物価情勢を丹念に点検しながら、金融政策を適切に運営」
「日本の景気は減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大」
グリーンスパン前米FRB議長
「米経済は景気後退に入ったか、入りつつある」
英・12月消費者物価指数:前月比+0.6%、前年比+2.1%(予想:前月比+0.5%、前年比+2.1%、11月:前月比+0.3%、前年比+2.1%)
独・1月ZEW景気期待指数:-41.6(予想-40.0、12月-37.2)
独・07年GDP:前年比+2.5%(06年+2.9%)
フランツ独政府経済諮問委員会(5賢人委員会)委員
「賃上げ率が行き過ぎれば労働市場の回復が損なわれる恐れ」
米・12月小売売上高:前月比-0.4%(予想+0.1%、11月+1.0%←+1.2%)
米・12月小売売上高(自動車除く):前月比-0.4%(予想-0.1%、11月+1.7%←+1.8%)
米・12月生産者物価指数(PPI):前月比-0.1%(予想+0.4%、11月+3.2%)、前年比+6.3%(予想+7.1%、11月+7.2%)
米・12月コアPPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、11月+0.4%)、前年比+2.0%(予想+2.0%、11月+2.0%)
米・1月NY連銀製造業業況指数:9.0(予想9.5、12月9.8←10.3)
米・11月企業在庫:前月比+0.4%(予想+0.5%、10月+0.1%)
ECB
「協調資金供給措置の一環、期間28日で100億ドルの資金を金融システムに注入」
クウェート投資庁
「米金融大手米シティに転換優先株30億ドル相当とメリルに20億ドル相当を取得、合計50億ドルを投資」
「長期的投資という立場から現在の市場を評価すると金融セクターには魅力的な投資機会が見られる」
ウェーバー独連銀総裁
「断固として、第2次的影響を抑制」
「賃金上昇が加速したら利上げも拒まず」
「欧州圏の拡大は減速、ファンダメンタルズは堅調」
「ECB政策は一時的価格上昇に対応すべきでない」
「ユーロ圏でインフレ期待が上昇しているいくつかの兆候が見られる」
「短期金融市場逼迫は回復していない」
ジョーダン・スイス中銀理事
「物価安定が金融政策において最優先課題」
「不透明の時期における目標は間違いを避ける事」
16日の東京市場は、FRBが緊急会合を開催中との噂から早期の米利下げ期待が高まり、昨日のNY市場の株価下落から、東京株式市場も大幅に値を下げたことから信用萎縮不安を受けて、円が大きく買い戻される展開が続いた。ドル円は米系ファンドによる売り仕掛けで、106.96から105.97まで下落した。またユーロ円も158.48から157.20へ値を下げたが、ユーロドルは、1.4775から1.4860での堅調推移となった。ポンドドルは、1.4775から1.4860へ値を上げたが、ポンド円は209.78から207.48まで一時値を下げた。その他のクロス円もオージー円が94.53から93.30、NZD円は83.34から82.17、カナダ円は104.94から103.63へ下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物は下落推移を受けて、円が堅調な状況が続き特にクロス円は下値を拡大する動きとなった。NY市場に入ると米経済指標は、12月消費者物価指数、11月対米証券投資、12月鉱工業生産と良好で、ドルの買い戻しに繋がった。またメルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁が「ユーロ圏景気はダウンサイド・リスクが強まった」、「ユーロ圏成長は下方修正する可能性」と発言したことがユーロ売りを誘い、JPモルガン・チェースの決算は事前予想から下振れたが、FOMCの緊急ミーティングの噂や予想を上回ったウェルズ・ファーゴの決算を受けて、NYダウが反転するとドル円、クロス円の買い戻しが大きく進んだ。ユーロドルは、荒れた動きとなり1.4833まで上昇後、1.4594まで急落気味となったが、その後は1.46台ミドルまで回復して引けている。ポンドドルは、1.9533まで下落したが、その後は1.9722まで大きく上昇後、1.9594へ下落した。またドル円は、105.92の安値をロンドンでつけた後は、ショート・カバーを巻き込み一時107.95まで反発となった。一方クロス円では、ユーロ円が158.46の高値後、156.29の安値まで急落して、157円後半へ反発。ポンド円は207.02の安値から212.03と大きく値を戻し、オージー円は92.63から95.42、NZD円は80.98から83.49、カナダ円は103.03から105.66まで一時値を上げた。
【経済指標&要人発言】
日・12月国内企業物価指数:前月比+0.4%、前年比+2.6%(前年比予想+2.3%、11月+2.3%)
日・11月経常収支:+1兆7825億円、前年比+2.1%(予想+1.86兆円、10月+2.29兆円)
日・12月対内債券投資:8688億円の流出超
12月対外債券投資:1兆1518億円の流出超
12月対内株式投資:7259億円の流出超
日・11月機械受注:前月比-2.8%(前月比予想-4.0%、10月12.7%)
英・10-12月住宅価格指数(英王立公認不動産鑑定士協会):-49.1(9-11月-40.6)
独・12月消費者物価指数改定値:前月比+0.5%、前年比+2.8%(前年比予想+2.8%、11月+3.1%)
額賀財務相
「日本経済は、年後半に良くなる。市場動向、さまざまな指標を注視。」
ユーロ圏・12月消費者物価指数改定値:前月比+0.4%、前年比+3.1%(前年比速報、予想+3.1%、11月+3.1%)
英・12月失業率:2.5%(予想2.5%、11月2.5%)
英・12月失業者数増減:-6400人(予想-5000人、11月-1万人)
英・9-11月平均所得伸び率:前年比+4.0%(予想+3.9%、8-10月+4.0%)
南ア・11月実質小売売上高:前年比+0.2%(予想-0.4%、10月+1.9%←+1.5%)
中国人民銀行
「預金準備率を0.5%引き上げ、1月25日から実施」
ウェーバー独連銀総裁
「インフレリスクに対し断固としてタイムリーに行動する用意がある」
「現在高水準となっているインフレ率は誇張するべきではない」
米・週次MBA住宅ローン申請指数(1/11):前週比+28.4%(前回32.2%)
米・12月消費者物価指数(CPI):前月比+0.3%(予想+0.2%、11月+0.8%)、前年比+4.1%(予想+4.1%、11月+4.3%)
米・12月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、11月+0.3%)、前年比+2.4%(予想+2.4%、11月+2.3%)
米・11月対米長期証券投資:909億ドル買い越し(予想500億ドル買い越し、10月1140億ドル買い越し)
米・11月対米証券投資トータル:1499億ドル買い越し(予想600億ドル買い越し、10月922億ドル買い越し←978億ドル買い越し)
米・12月鉱工業生産:前月比+0.0%(予想-0.2%、11月+0.3%)
米・12月設備稼働率:81.4%(予想81.2%、11月81.6%←81.5%)
米・週次原油在庫統計(1/11時点)
原油在庫:前週比+426万バレル(予想+125万バレル、前回-674万バレル)
ガソリン在庫:同比+219万バレル(予想+250万バレル、前回+522万バレル)
留出油在庫:同比+115万バレル(予想+125万バレル、前回+152万バレル)
製油所稼働率:87.1%(予想90.4%、前回91.3%)
米・1月NAHB住宅市場指数:19(予想19、12月18←19)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「米経済成長ペースは一層緩やか」
「年末商戦期間中の鈍い消費に失望」
「雇用市場で、熟練労働者の需要は引き続き逼迫」
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「インフレリスク緩和の要因がある」
「短期的なインフレ上昇は無視することができる」
「景気下振れリスクが上昇」
「ECBは08年成長見通しを修正する可能性」
トリシェECB総裁
「1/10の声明で述べた、もし賃金価格の悪循環がみられれば先手を打って対処するとの姿勢に変わりない」
シューマー上院議員
「今週初め米FRB議長と会談、バーナンキ米FRB議長、景気刺激策を支持を言及」
17日の東京市場は、この後に控える米メリルリンチの決算やブ景気対策協議、そしてバーナンキFRB議長の証言を控え、アジア株が軟調な推移を見せたことでドル円は下落する展開となった。欧州通貨は中国筋の買いに堅調推移となった。ユーロドルは、1.4629から1.4687まで堅調推移し、ポンドドルは、1.9609から1.9648までの動きとなった。ドル円は、107.63から106.86まで下落した。一方クロス円は、アジア株の軟調さとドル円の動向に連れ軟調推移となった。ユーロ円は、157.66から156.64まで下落し、ポンド円は、211.27から209.55で、オージー円は、94.80から94.00での推移となった。ロンドン市場は、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の上昇を受けて、一時円売りとなったが、その後は事前予想を下回ったメリルリンチの決算を受けて、ドル円、クロス円の上値は限定された。NY時間は、米12月住宅着工件数が予想を大幅に下回ったが、バーナンFRB議長の議会証言を前にポジション調整のドルの買い戻しが入った。ただし予想を大幅に下回る米1月フィラデルフィア連銀製造業指数を受けて、ドルが再び売られる展開となり、バーナンキ米FRB議長の証言に新味性が薄く、その後はダウが午後にかけて300ドル近い下落となり、円が買い戻された。ドル円は、ロンドン時間に一時107.87の高値をつけたが、その後は106.62まで下落し、再度107.54−59へ反発後106.54の安値へ下落した。ユーロドルは1.4589から「賃金上昇圧力が強まるリスク」とのメルシュ発言で1.4716まで上昇したが、高値圏を維持できていない。ポンドドルはギーブ英金融政策委員が、利下げを正当化すると発言と共に、「インフレは目標値を数ヶ月間上回る」と述べたため、一時1.9792の高値まで上昇した。一方クロス円は上下に荒れる展開も、ダウの下落を受けて、昨日の安値圏へ下落を強めた。ユーロ円は157.85から155.95まで下落し ポンド円は212.39を2度Capされて209.44まで下落、オージー円は95.43から93.41まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・11月鉱工業生産確報:前月比-1.6%、製造工業稼動率指数:前月比-1.6%、製造工業生産能力指数:前年比+0.7%
豪・12月失業率:4.3%、就業者数1060.3万人(+20,100人・フルタイム+6,300人、パートタイム+13,800人)(予想4.4%、+2.0万人、11月4.5%、1058.3万人+52,600人)
NZ・第4四半期消費者物価指数:前期比+1.2%、前年比+3.2%
パシフィック・インベストメント・マネージメント
「金融機関の資本増強は魅力的な投資機会を提供している」
ユーロ圏・11月貿易収支:+26億ユーロ(予想+55億ユーロ、10月+54億ユーロ←+61億ユーロ)
来週EU財務相会合で議論される文書
「EUのGDPは2007年は2.9%に達し、2008-09年は潜在成長率近い水準を維持する見通し」
米・週次新規失業保険申請件数:30.1万件(予想33.5万件、前回32.2万件)
米・12月住宅着工件数:100.6万戸、前月比-14.2%(予想114万戸、11月117.3万戸←118.7万戸)
米・12月住宅着工許可件数:106.8万戸、前月比-8.0%(予想114万戸、11月116.2万戸)
米・1月フィラデルフィア連銀業況指数:-20.9(予想-1.0、12月-1.6)
トルコ中銀:政策金利0.25%ポイント引き下げ15.50%に決定
報道官
「ブッシュ米大統領18日に景気刺激策方針公表」
「世帯への1600ドル税還付計画で合意」
バーナンキ米FRB議長
「財政、金融政策の協調が成長促進の支援になるだろう」
「景気刺激策はタイムリーで一時的であるべき」
「追加的利下げは必要」
「連銀は断固たる、タイムリーな行動をとる用意」
「08年経済成長は悪化見通し」
「ターム物入札は必要である限り継続」
「景気後退は予想せず」
「景気刺激策は住宅市場の圧力を緩和」
「サブプライム変動金利住宅ローン総額はおおよそ1兆ドル、1000億ドルの損失を予想するが最大で5000億ドルまで増大する可能性ある」
「投資家を救済する事は連銀の仕事でない」
「連銀はインフレを非常に注意深く監視」
「長期的なインフレ期待はほとんど変化なし」
「長期的には米経済は非常に好調」
「500-1500億ドルの景気刺激策は理にかなう」
ロックハート米アトランタ連銀総裁
「更なる利下げが必要となる可能性」
「失業率の上昇は景気後退リスクを高める」
ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁
「成長軌道は下方にシフトした」
アルムニア欧州委員会委員
「経済の下方リスクは無視できず」
「政策はインフレリスクを抑制する事」
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ECB利下げする可能性について慎重」
18日の東京市場は、東京株式市場の大幅下落を受けて円が買い戻されたが、ブッシュ米大統領の景気刺激策発表と同時に、FRBが緊急利下げに踏み切るとの憶測が流れ、東京株式市場の反発とともに、円が売り戻された。 ドル円は、106.35の安値から107.38まで買い戻され、ユーロドルは1.4610から1.4660で動意が薄く、ポンドドルも1.9670から1.9724での推移となった。一方クロス円は朝方の下げから、ドル円同様堅調な反発となったが、上値は限定されている。 ユーロ円は155.69の安値から157.22へ反発。 ポンド円は209.49から211.48、オージー円は92.76かr94.39、NZD円は80.58から82.25へ上昇した。ロンドン市場では、ブッシュ米大統領の景気刺激策の発表に合わせて、FRBが50BPの緊急利下げを実施するとの思惑から、ダウ先物が上昇。 ドル円、クロス円の買い戻しが強まった。また英12月小売売上高の大幅悪化を受けて、ポンド売りが強まった。NY市場では、米12月景気先行指数は予想を下回ったが、1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は予想を上回る内容となり、一時これを好感して、NYダウが一時150ドル高まで上昇も、ブッシュ大統領の声明の内容が、織り込みであったことや具体的な方策が示されていなかったことから、失望感が強まりダウが12000ドルに近づく大きな下落となったことで、円が買い戻された。ただし、ドル自体は小しっかりとした動きで、対欧州通貨では揉み合い気味の展開となった。 ユーロドルは一時1.4696まで上昇も仏銀の大規模なサブプライム絡み評価損計上の噂を受けた売り1.4601へ値をさげ、ポンドドルは、1.9723を高値に1.9514まで下落した。ドル円はロンドンで107.60の高値まで一時上昇したが、その後は106.52まで下落となった。 一方クロス円の軒並みロンドン時間の高値から値を比較的大きく崩した。ユーロ円は157.80から155.81へ下落、どうにか東京時間の安値を守った形。 ポンド円は東京時間引け前の高値211.53からから208.27まで値を下げ、オージー円は95.03から93.48、NZD円は82.58から80.90近辺に下落した。
【経済指標&要人発言】
日・11月第3次産業活動指数:前月比+0.1%
日・対内外証券投資(1/6-12):対内株式投資:649億円の流出超/対外債券投資:
8096億円の流出超/対内債券投資:4701億円の流入超
額賀財務相
「(株安・円高)今の時点で一喜一憂する状況ではない」
英・12月小売売上高:前月比-0.4%(予想+0.2%、11月+0.4%)
ウェーバー独連銀総裁
「08年ユーロ圏成長率は潜在成長率前後になる見込み」
「物価リスクは上向き」
シュタインブリュック独財務相
「ドイツや欧州の経済ファンダメンタルズは非常に強い」
1月月例経済報告
「基調判断は据え置き」
「先行き、米経済下振れリスクを明記」
「消費者物価は、上昇、と33カ月ぶりに変更、基調は横ばい」
「住宅建設を持ち直しに上方修正」
大田経済財政担当相
「景気下振れリスクは高まっている」
福井日銀総裁
「市場には米経済の不確実性薄れるのに時間必要の見方、リスク回避継続」
「(日本経済は)住宅投資の落ち込みなどから足もと減速しているとみられるが、基調としては緩やかな拡大が続いている」
中川秀直自民元幹事長
「日銀は金融緩和に転じるべき、引き締めか緩和かは総裁人事の基準に」
米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:80.5(予想74.5、12月75.5)
米・12月景気先行指数:前月比-0.2%(予想-0.1%、11月-0.4%)
メキシコ中銀:政策金利7.5%に据え置き
ブッシュ米大統領
「景気刺激策は、GDPの1%にあたる規模必要」
「引き続き米経済は成長を予想するが、成長ペースは鈍化」
「経済成長を維持させるため追加的措置が必要」
「景気刺激策は、速やかで、一時的であり、増税を含んではならない」
「景気拡大策には、企業向け税制優遇策を含む」
「景気拡大策には納税者への軽減策を含む」
「議会は、景気刺激策に関し出来るだけすばやい対応必要」
ポールソン米財務長官
「長期的な米経済ファンダメンタルズは強い」
「景気拡大策の重要部門は、課税免除」
「景気拡大策は1400-1500億ドル規模」
「01-03年において景気拡大策は有効となった」
「景気拡大策は、特効薬とならず」
「景気刺激策は、50万人の雇用を創設」
「景気拡大策は、住宅不況を乗り越えるよう経済を補助する事が目的」
ラッカー米リッチモンド連銀総裁
「一段の利下げの可能性、十分にある」
米供給管理協会(ISM)
「米製造業、非製造業業況指数の算出方法変更、1/29修正値発表」
米財務省
「四半期入札控え、市場参加者に金融混乱の影響調査」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ユーロ圏金利据え置きは市場混乱による」
21日の東京市場は、先週の米株式市場の大幅下落を受け、東京やアジア株式市場の下落した事により、ドル円、クロス円が下落する形となった。欧州通貨は、フランス系の大手金融機関がサブプライム関連での巨額損失計上懸念でユーロが売られ、ポンドは英の1月ライトムーブ住宅価格が低水準となったことで、売られる展開となった。ユーロドルは、1.4611から1.4522まで下落し、ポンドドルは、156.10から154.35まで値を下げる展開となった。ドル円は、106.98から106.08まで下落した。一方クロス円は、アジア株式市場の下落やドル円の下落につれ全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、156.10から154.35まで下落し、ポンド円は、209.34から206.96まで、オージー円は、94.27から92.59まで下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場も大幅下落となったことから、リスク回避の円の買い戻しが継続した。NY市場は、キング牧師誕生日で全ての市場が休場だが、NYダウ先物が11569ドルまで急落となり、更に円の買い戻しが続いた。ドル円は、106.36から105.67の安値まで下落。 ユーロ円は154.60から152.84、ポンド円は205.65の安値、オージー円は91.01、NZD円は78.86、カナダ円は102.36まで下落した。一方欧州通貨ではドルの買い戻しが続いたが、クロス円の売りが総じて悪影響を与えている。ユーロドルは1.4538から1.4422まで下落。ポンドドルも1.9530から1.9430まで値を下げ安値圏で引けている。
【経済指標&要人発言】
日・11月景気動向指数確報値:先行18.2、一致30.0(速報値:10.0、33.3)
英・1月ライトムーブ住宅価格:前月比-0.8%、前年比+3.4%(12月+4.8%)
豪・第4・四半期生産者物価指数:前期比+0.6%、前年比+2.8%
独・12月生産者物価指数:前月比-0.1%、前年比+2.5%(前年比予想+2.8%、11月+0.8%/+2.5%)
額賀財務相
「景気対策のためにも、予算の年度内成立に全力投球しなければならない」
サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙
「中国銀行が2007年第4・四半期にサブプライム関連で巨額の評価損を計上する見通し」
ウォールストリートジャーナル
「米バンク・オブ・アメリカがカントリーワイド・フィナンシャルとの契約を解消する可能性」
カタール財務相
「流動性確保のため、米国債を売却」
英・12月マネーサプライM4速報値:前年比+12.3%(予想+11.0%、11月+11.7%)
ハミリUEAエネルギー相
「OPEC、2月の総会ではあらゆる選択肢を検討」
「需給要因と価格にはずれがある」
津田財務次官
「日銀金融政策には、経済を金融面から支えてほしい」
「米経済が日本・世界経済に与える影響大きい、慎重に見たい」
「(株安・円高)日々の動き、細心の注意を払って見ている」
「(米景気対策)米経済の持続成長につながること期待」
佐藤金融庁長官
「(株安)グローバルな金融市場の混乱続いている」
「市場の正常化には時間かかる」
福田首相
「(株安)冷静に現在の状況を把握することが大切」
「国内経済は底堅い動き、中小企業の価格転嫁うまくいかないところは心配」
カマル・カタール財務相
「湾岸産油国は、米ドルペッグ制の見直しをいずれかに段階で検討する」
「カタールは、リヤルのドルペッグ制維持にコミットしている」
シュタルクECB専務理事
「2008年のユーロ圏経済の伸びが潜在成長率付近となる可能性が高い」
「原油高の影響で現在高進しているインフレが、今後の賃金交渉や全般的な価格決定の要因となることは容認できない」
グロース独経済技術相
「ドイツ経済は良好な状態」
ストロスカーンIMF専務理事
「世界経済は深刻な状況にある」
21日のニューヨーク外為市場は、キング牧師誕生日で休場。
22日の東京市場のは、引き続き東京やアジア株式市場が大幅に続落したことでドル円、クロス円とも下げ止まらない展開となった。また欧州通貨もクロス円の売りに悪影響を受けて値を下げた。 ユーロドルは、1.4460から1.4380まで下落し、ポンドドルは、1.9375から1.9442までの推移となった。ドル円は、105.61まで下落後、本邦輸入企業のドル買いに106.52まで反発するものの、その後軟調な展開となった。一方クロス円は、株価の大幅下落に連れ全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、153.80から152.27まで下落し、ポンド円は、206.から204.87まで、オージー円は、91.75から90.47まで下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の下落を受けてクロス円の売りが先行したが、FOMCでの緊急利下げの噂から買いが戻しが優勢となった。NY市場では、FRBがサプライズ的に0.75%の緊急利下げを発表して、リスク回避の円買いポジションの大きな巻き戻しを誘った。また欧州通貨では欧州米の金利差拡大の思惑から、こちらも買い戻しが強まる展開となった。ユーロドルは、ロンドンで一時1.4365の安値まで下落もその後は大きく1.4645まで買い戻され、ポンドドルも1.9338から1.9629へ上昇した。またドル円はChoppyな動きが継続してガ、105.81を安値に一時107.05の高値まで上昇となった。 一方クロス円はロンドンの安値から大きく買い戻された。 ユーロ円は152.10から156.45、ポンド円は204.81から209.99、オージー円は90.14から93.24、NZD円は82.03、カナダ円はカナダ中銀が0.25%の利下げを発表し、声明でも更なる景気刺激策が必要となる可能性を示唆したが、104.61の高値まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
中・原油輸入12月1288万トン(前年比+11.3%)、2007年1億6317万トン(前年比+12.3%)
日銀金融政策決定会合:現行の金融政策維持を全員一致で決定
福井日銀総裁
「先行き判断は微妙な局面にきている」
「利下げ観測があることは承知している」
「株価下落、逆資産効果やマインドへの影響通じてネガティブな影響及ぼすリスク」
「(株安)リスク回避の動きが足元強まっている」
「低金利であるがゆえに金融政策に制約あるとは考えず」
「基本シナリオは維持し、政策スタンスは変わりない」
「株価下落、警戒的な目でフォローしていかなければいけない」
「米経済は住宅市場の調整や失業率の高まりなどで減速感強まりつつある」
「米経済、上期は成長率下げる減速パスを想定」
「米経済、下期以降に潜在成長率に向かうシナリオを維持」
「G7では金融市場の変化の中で先行き展望を共有できるよう議長国としてリーダシップ発揮したい」
「サブプライム関連損失、日本の金融システムに深刻な影響及ぼすとは考えていない」
「G7、現在の経済の不透明性・金融市場の不安定性が大きなテーマになる」
「日本の株安、円高や海外投資家の益出しも」
「米国のモノライン、日本への影響も含め慎重にウォッチ」
「中銀幹部が任命されないことは想定されない」
「(金融政策)目先だけではなく、あくまでフォワードルッキングで判断」
「経済のバランスが目先崩れるリスクは小さい」
「日本の金融機関でも10月以降、証券化商品関連損失が拡大しているとみられる」
「日本経済は好循環メカニズム維持され、物価安定のもとで息の長い成長続ける可能性高い」
大田経済財政担当相
「今の時点で景気対策考えていない。状況認識して日銀も金融政策を決定される」
「(株安・円高で)今日本でどうこうすることは難しい」
「金融資本市場動向はウォッチしていく」
額賀財務相
「為替市場の大規模介入は考えていない」
「(株安では)いろいろな指標、市場の動き見て対応を考える必要。一喜一憂する状況ではない」
「2008年度の国内景気は回復持続、世界経済も底堅い動き見込む」
「米景気刺激策、米経済環境を支えること期待」
渡辺金融担当相
「日銀だけがメインシナリオ維持すると米欧とかけ離れる」
「次の日銀総裁人事は大事、市場を分かっている人がやらないと危うい」
「マクロ政策として日本が打てるのは金融政策だけ」
「(株価対策)小手先の対応しても意味がない」
「株安は世界的な傾向、米国経済のダウンサイドリスクの連想」
シュタルクECB理事
「金融市場は非常に神経質になっている、現在の動きを誇張すべきではない」
「一部の市場セグメント、おそらく行き過ぎている」
「現在は市場の調整の最中にある、もう暫く時間がかかる」
「(米景気)著しい成長鈍化を予想」
「ドイツとユーロ圏の経済ファンダメンタルズは健全」
「ECBは現在かなりの高インフレに対処している、動向を注意深く見守る」
「ECB、インフレの動向に従って行動する」
チダムバラム・インド財務相
「今年の経済成長率は9%近く、来年は8.5%の見通し」
「中央銀行は十分な流動性供給を保証している」
「インド経済のファンダメンタルズは力強い、株価急落に落ち着いて対処すべき」
ウェーバー独連銀総裁
「米国の経済成長は抑制されるが持続する見込み」
「永続的な高インフレを容認しない、必要に応じて2次的影響に対し行動をとる」
米・1月リッチモンド連銀製造業指数:-8(予想-5、12月-4)
加・11月小売売上高:前月比+0.7%(予想+0.2%、10月0.3%←+0.1%)
加・11月小売売上高(自動車除く):前月比+1.7%(予想+0.4%、10月+0.1%←+0.0%)
連銀:FF金利誘導目標水準75ベーシスポイント引き下げ3.5%に決定、公定歩合75ベーシスポイント引き下げ4.0%に決定
カナダ中銀:政策金利25ベーシスポイント引き下げ4%に決定
連銀声明
「景気見通し悪化を受けて対応」
「FOMC緊急会合は21日夕刻に開催」
「最近の経済指標は、住宅市場一段の収縮、労働市場の若干の軟化の兆候を示している」
「プール米セントルイス連銀総裁は、緊急利下げに反対」
「ミシュキンFRB理事は、棄権」
「景気下振れリスクが依然存在、リスクに対処するため必要とあれば、タイムリーな行動をとる意向」
「インフレ緩和予想しているものの、インフレ動向を引き続き慎重に注視する必要」
ポールソン米財務長官
「世界経済の強さに確信」
「短期的なリスクは明らかに下方」
「米経済は住宅市場で顕著な調整が進んでいる」
「米経済は、明確に減速」
「景気刺激策は直ちに効果を上げるようにすべき」
「景気刺激策に関して、議会の速やかな対応を望む」
「連銀の利下げは、建設的」
米政府報道官
「ブッシュ米大統領、景気刺激策、1500億ドル以上規模も除外せず」
アルムニア欧州委員会委員
「米緊急利下げにより見解が変わる事はない」
ウェーバー独連銀総裁
「ECBが経済成長見通しを下方修正する理由なし」
「ECBはFRB、日銀の政策金利を考慮」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「成長見通しのリスクは上昇」
「株安は、米経済の見通し悪化を受けて」
「米景気後退入りの可能性高まった」
「金融政策は株価動向に対応せず。インフレ見通しリスクなど全体状況の査定に基づく」
キング英中銀総裁
「08年英インフレ3%越えの可能性も」
23日の東京市場は、米系銀行からの買収案件に絡んだ大口のドル買いで、早朝から円の売り戻しが続いた。ただし米モーゲージ会社破綻の噂、アジア筋や米系ファンドによる利食いの売りにドル円、クロス円の上値は抑えられた。 ドル円は106.40から一時107.38の高値まで上昇したが、その後は106.09まで大きく調整した。またユーロ円も157.15の高値から155.16へ下落、ポンド円は210.50から207.43へ値を下げた。またオーストラリアの第4四半期消費者物価指数が予想を上回ったことで、オージー円は93.66の高値まで上昇したが、やはり91.65まで値を下げ、NZD円は82.19から80.42へ下落となった。 一方欧州通貨では、ユーロドルは1.4685の高値まで上昇後、1.4593へ下落、ポンドドルも1.9643から1.9554へ値を下げ、引き続きクロス円に影響を受ける展開が続いている。日経平均株価は、前日比256円高で引けている。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の下落に次いで、ダウ先物が下落に転じた事を受け、市場への不安感が増し、ドル円、クロス円とも大幅下落に繋がった。NY市場では、まだ消えぬサブプライム絡み損失拡大懸念や欧州の協調利下げ観測の後退にドル売りが加速するものの、米金融保障会社の政府救済可能性を受けて、円が売り戻される展開となった。 欧州通貨では、こちらもサブプライム絡みの仏銀の損失計上の噂に下落後ユーロ円、ポンド円絡みの買いに反発した。ユーロドルは1.4615から1.4510まで下落後1.46台へ反発し、ポンドドルは1.9615から1.9466まで下落後1.95台へ値を戻した。またドル円は、2005年5月以来の安値更新となる104.95まで一時値を下げたが、その後ダウの反発やクロス円の買い戻しに106.85まで強く上昇した。 一方クロス円も欧州主要株式市場の下落に連れ値を崩し、米株式市場の大幅反発に連れ値を戻すなど、大きく上下する展開となった。ユーロ円は152.79から156.32で上下し、ポンド円は204.71から209.11の間、オージー円は90.46から93.47の間で乱高得となったが、結局ダウの300ドル近い上げに高値圏で引けることとなった。
【経済指標&要人発言】
豪・第4・四半期消費者物価指数:前期比+0.9%、前年比+3.0%
豪準備銀行:加重中央値前期比+1.1%、トリム平均値前期比+1.0%
香港金融管理局(HKMA):政策金利0.75%引き下げ 5.75%⇒5.00%
UAE中銀:翌日物レポ金利0.75%引き下げ 4.25%⇒3.50%
クウェート中銀:政策金利0.50%引き下げ 6.25%⇒5.75%
サウジ中銀:レポレート据え置き5.50%
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「米緊急利下げ、米景気後退のリスクが真剣に考慮されていることを示す」
「欧州経済は良好、米国とは全く異なる。2008年ユーロ圏経済成長率は2%を若干下回る見通し」
額賀財務相
「米緊急利下げは、米金融市場・世界経済安定に結びつくことを期待」
英・10-12月期GDP速報値:前期比+0.6%、前年比+2.9%(前期比予想+0.5%、前期+0.7%、前年比予想+2.8%、前期+3.3%)
ユーロ圏・11月鉱工業受注:前月比+2.7%(予想+1.4%、10月+2.5%)
ユーロ圏・1月製造業PMI:52.6(予想52.0、12月52.6)
ユーロ圏・1月サービス部門PMI:52.0(予想52.8、12月53.1)
英中銀金融政策委員会1月会合議事録
「8対1で政策金利据え置きを決定」
「ブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張」
トリシェECB総裁(欧州議会証言)
「ここ数カ月の出来事、銀行監督当局と中銀の関係強化の必要性を確認」
「金融市場の調整は顕著」
「現在の市場の調整、多次元で進行中」
「混乱期の物価の安定を確実にすることで、金融の安定を実現できる」
「インフレの波及効果を防ぐことが必要」
「現段階では実体経済をみることが必要、基本シナリオは変わらず」
「今後実体経済がどのように推移するかを見極める」
独政府
「2008年実質GDP伸び率見通しを1.7%に下方修正(昨年10月予測2.0%)」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+8.3%(前回+28.4%)
加・12月景気先行指数:前月比-0.1%(予想+0.0%、11月+0.0%)
ノルウェー中銀:政策金利5.25%に据え置き決定
NZ準備銀:政策金利8.25%に据え置き決定
ブッシュ米大統領
「景気刺激策は景気を支えるに十分力強いものとなる」
米行政管理予算局(CBO)
「本年会計年度の米財政赤字は、昨年の1630億ドルの赤字から、06年以来で最大となる2190億ドルへ拡大する見通し」
ぺリノ米大統領報道官
「景気刺激策を受けて、米政府は短期的に、財政赤字が拡大する事を予想している」
フラハーティ加財務相
「2月東京で開催されるG7では、金融市場混乱に焦点」
「G7中銀は流動性供給で一段の措置可能」
「為替市場の変動を避ける事を望む」
「低水準のインフレはカナダ追加利下げの可能性」
「G7は通貨変動に懸念」
「成長の下方リスクは上昇」
アル・マラジ・バーレーン中央銀行総裁
「同国の米ドルぺッグ制に変更はない」
AL-JASSERサウジアラビア通貨庁副局長
「サウジアラビアは、ドルの価値が30%あまりの急落をしない限りドルペッグ制を廃止する事は考えられない」
24日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことで、下げ一服感にドル円、クロス円共に堅調に推移するものの、中国筋からのまとまった売りに、再びサブプライム関連の追加損失計上が意識され反落する展開となった。欧州通貨は、ドルが売られる中、堅調に推移した。ユーロドルは、1.4595から1.4639まで推移し、ポンドドルは、1.9504から1.9569までの推移となった。ドル円は、106.98まで上昇後、106.16まで反落した。一方クロス円は、ドル円の動向に連れる形となり、全般的に下落した。ユーロ円は、156.45から155.08まで下落し、ポンド円は、209.17から207.19まで、オージー円は、93.43から92.44まで下落した。ロンドン市場では、ドル円、クロス円は、利食いの買戻しなど売り買いが交錯する中、もみ合う展開となった。NY市場では、緊急景気刺激策が好感され米株式市場の上昇に連れ、ドル円、クロス円が上昇した。欧州通貨は、ECB利下げ観測後退に堅調に推移した。ユーロドルは、1.4594から1.4780まで上昇し、ポンドドルは、1.9523から1.9779まで値を上げた。ドル円は、105.94から107.20まで上昇した。一方クロス円は、米株価やドル円の上昇に連れる形で全般的に上昇する展開となった。ユーロ円は、154.85から158.25まで上昇し、ポンド円は、207.11から211.92まで、オージー円は、92.26から94.66まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・12月貿易黒字:+8778.72億円(前年比-20.9%)、対米黒字+7644.36億円(前年比-10.4%)
対中赤字:-965.22億円(-41.9%)、対EU黒字:+4705億円(+6.3%)
日・対内外証券投資(1/13-19):対内債券投資:2974億円の流入超・対外債券投資:
9272億円の流出超・対内株式投資:3678億円の流出超
中・国内総生産(GDP):2007年第4四半期前年比+11.2%、2007年前年比+11.4%
中・12月消費者物価指数:前年比+6.5%、生産者物価指数:前年比+5.4%
中・12月鉱工業生産:前年比+17.4%、小売売上高:前年比+20.2%
中・12月中国都市部固定資産投資:前年比+19.6%、1-12月前年比+25.8%
NZ準備銀行:政策金利8.25%据え置き
ボラードNZ準備銀行総裁
「ニュージーランド経済は引き続き満足な水準の成長が予想される」
「労働市場の需給は依然引き締まっている。国内の所得の伸びも引き続き力強く、コアインフレ上昇圧力は持続している」
「景気刺激的な財政政策と食品・燃料価格上昇によって、インフレ圧力は持続している」
中国国家統計局長
「2008年に金融政策をさらに引き締め。物価安定を目指す。」
「2008年の中国経済は、安定的だが高い成長を維持。中国は2008年に強いインフレ圧力に直面」
「米景気減速の影響緩和のため必要な措置を講じる」
「中国経済、過度の成長は抑制されている」
マコーミック米財務次官
「米国の緊急利下げ、景気刺激策など当面の政策について、ポールソン米財務長官とFRBは、先進7カ国財務相・中央銀行総裁との間で緊密な連携を図った」
「来月東京で開催されるG-7では、現在の金融・経済危機が議論の中心になる」
米エネルギー情報局(EIA)
「2007年の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の収入は、6750億ドル。2008年は8500億ドル(+26%)予想」
独・1月IFO業況指数:103.4(予想102.2、12月103.0)
ソルベス・スペイン経済・財務相
「ECBのなかで、利下げを行うべきかをめぐって深刻な議論があることは本当だ」
米・週次新規失業保険申請件数:30.1万件(予想32.5万件、前回30.2万件←30.1万件)
米・12月中古住宅販売件数:489万戸、前月比-2.2%(予想495万戸、11月500万戸)
米・週次原油在庫統計(1/18時点)
原油在庫:前週比+230万バレル(予想+150万バレル、前回+426万バレル)
米政府
「議会と緊急景気刺激策の骨格、基本合意」
「個人が納めた所得税の一部を還付する戻し減税は、1人当たり最大600ドル、夫婦世帯では最大1200ドルの規模とする見通し、企業の設備投資などを刺激する税優遇措置も盛り込む」
ブッシュ米大統領
「合意した景気刺激策は適切な規模」
「米国民は経済の先行きに自信」
ポールソン米財務長官
「景気刺激策は財政赤字の削減努力を阻害せず」
「米経済の減速は疑問の余地無し」
「強いドルは米国の国益に叶う」
連銀高官筋
「連銀は、1/21の段階でソシエテジェネラルの損失に関しては知らされていなかった」
「緊急利下げは、逼迫した信用市場を緩和させるため」
「利下げには満足」
トリシェECB総裁
「ECBは誰も救済せず」
ハマド・カタール首相
「カタールは、米金融機関へ投資の可能性」
「カタールは、通貨バスケットなどを研究している」
「ドルペッグ制廃止より、切り上げの方が容易」
「カタールレアルは、30%過少評価されており、切り上げの可能性も」
ロート・スイス中銀総裁
「スイス経済に楽観的」
「スイスの問題は、スイスフラン安で、スイスフラン高ではない」
ウェーバー独連銀総裁
「ECBの金利は依然緩和的」
スマギ欧州中銀専務理事
「優先課題は物価安定」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「08年ユーロ圏成長率は、2%下回る可能性も」
カナダ中銀1月金融政策報告
「カナダ08年景気見通しを2.3%から1.8%へ下方修正、09年見通し2.5%から2.8%へ上方修正」
「カナダ第4四半期見通しは1.8%から1.5%へ下方修正」
「第2四半期インフレは2.4%から1.4%に下方修正」
25日の東京市場は、昨日から引き続き東京株式市場が上昇したことによりドル円、クロス円も上昇する展開となった。欧州通貨は、ドルが買われる中、ユーロ円、クロス円の上昇に堅調推移となった。ユーロドルは、1.4733から1.4777で推移し、ポンドドルは、1.9745から1.9845での動きとたった。ドル円は、107.00から107.63まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の上昇に連れ全般的に上昇する展開となった。ユーロ円は、157.95から158.92まで上昇し、ポンド円は、211.37から213.46まで、オージー円は、94.23から95.25まで上昇した。 ロンドン市場は、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の上昇推移を受けてドル買い、円売りが進む展開となった。NY市場では、マイクロソフトが、2008年収益見通しを引き上げたことや来週のFOMCで0.50%の利下げが実行されるとの噂に、ダウが一時12500ドルの迫る上昇を実現したことで、再度円売りからスタートしたが、ゴールドマン・サックスのリストラ計画、未だ残る金融機関の損失拡大の噂から、ダウが高値を維持できず、ドル円、クロス円ともに値を下げる展開となった。 欧州通貨もサブプライム関連での金融機関損失拡大懸念やクロス円の売りに軟調に推移した。 ユーロドルは1.4769から1.4660まで下落し、ポンドドルは、1.9767から1.9848の間で上下した。またドル円は、結局107.90から106.72まで下落した。 一方クロス円は、ダウが最終的に170ドル安で引けたことから全般的に値を崩す展開となった。ユーロ円は159.14から156.55まで下落し、ポンド円は214.02から211.15、オージー円は95.43から93.66まで下落し、NZD円は81.84、カナダ円は105.84、スイス円は97.26まで値を下げて安値圏で引けている。
【経済指標&要人発言】
日・12月消費者物価指数:総合前月比+0.2%、前年比+0.7%、コア(除く生鮮食品)
前月比+0.3%、前年比+0.8%、除く食料・エネルギー前年比-0.1%、コアコアCPI:前年比+0.18%
独・2月GFK消費者信頼感指数:4.5(予想4.4、1月4.5)
独・12月輸入物価:前年比+3.7%(予想+3.8%、11月+3.5%)
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「NZドルは、依然として広範囲に過大評価されている」
福井日銀総裁
「物価安定の下で緩やかに景気拡大する可能性が高いと確信し、1月日銀金融政策決定会合で金融政策の維持を決定」
12月日銀金融政策決定会合議事
「日本経済減速の一方で物価上振れの可能性、注意深く見極める必要」
「インフレ期待が変化しつつある可能性、十分注意払うべき」
「水野委員:日本経済の好循環メカニズムが機能し続けるか点検を行う必要が生じたため、暫く様子を見たい。現状維持に賛成」
額賀財務相
「政府系投資ファンド(SWF)の設立、高いリスクを背負うことになりよく考えなければならない」
「米当局の財政・金融対応、世界経済によい影響与えると期待」
福田首相
「世界同時株安、主要国の対応がカギで話し合いは始まっている」
「長引けば実体経済に影響、状況見ながら政策判断」
中国国家発展改革委員会幹部
「巨額の貿易黒字削減とインフレ抑制のため人民元の上昇ペースを速めるべき」
水野日銀審議委員
「今後2-3カ月は景気踊り場、基本メカニズム見極める上で今が重要な局面」
「日本経済は金利感応度低い、利下げによる追加景気下支え効果乏しい」
「日本経済、景気後退に入っていくという判断までしていない」
「仮に利下げを議論するなら副作用について十分検討が必要」
「株価下落だけで政策変更するのは、相当慎重な議論しなければいけない」
「今後数カ月のデータで緩やかな拡大続けるがい然性高まれば、金利正常化を考える」
「株・為替の変動続くと企業・消費者マインド悪化し実体経済に悪影響」
「このところの株式・為替相場、政策考える上で細心の注意を払う必要」
「米経済バランスシート調整に陥ると09年まで回復しない可能性否定できず」
「(利上げ提案取り下げ)海外よりも国内経済懸念、前向きメカニズム維持できるか点検する必要」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ECB、商品価格上昇による二次的影響を防ぐ必要」
ブラウン英首相
「金融市場の混乱は改革の好機、透明性の向上必要」
加・12月消費者物価コア指数:前年比+1.5%(予想+1.7%、11月+1.6%)
トリシェECB総裁
「透明性が鍵」
「物価安定は、市場安定に寄与」
ウェーバー独連銀総裁
「賃金交渉妥結水準が過剰となればECBは金利引き上げ必要となる可能性」
「もし第2次的影響が必然的となればECBは対応の必要」
「インフレ加速のリスクがあることに疑いの余地なし」
「1/10にECBは利下げに関しては話合わなかった」
「金融政策は、据え置きか引き上げの2つの選択しかない」
「ユーロ圏経済は米国を相違」
「ECBは、2%前後の経済成長を予想。リスクは下方」
「08年インフレは、平均2%を超える見通し」
「07、08年経済は潜在的水準を若干下回るペースでの上昇」
「原油、食料品価格などのインフレリスクは上方」
「EU15カ国、ドイツの中期的成長は堅調」
「G7は中国が人民元を柔軟化すべきだとの見解で合意している」
ロート・スイス中銀総裁
「スイスフラン高は歓迎」
「スイスフラン高は、世界金融市場の混乱が影響」
「不透明性は高い」
28日の東京市場は、先週末の米株式市場の下落を受け、アジア株式市場、インド株式市場が大幅に下落したことに連れ、ドル円、クロス円は下落する展開となった。欧州通貨はユーロ円の下落を眺めながらユーロドルが軟調推移し、ポンドドルは、ブランチフラワー英中銀金融政策委員のハト派発言や英国1月の住宅価格低迷を受けて下落した。ユーロドルは1.4710から1.4664まで軟調に推移し、ポンドドルは、1.9876から1.9729まで下落した。ドル円は、106.96から106.00まで下落する展開となった。一方クロス円は、東京株式市場の下落やドル円の下落に連れ、全般的に値を崩す展開となった。ユーロ円は、157.16から155.56まで下落し、ポンド円は、212.16から209.38まで、オージー円は、94.21から93.00まで下落する展開となった。ロンドン市場では、東京で買われた円に、ダウの先物の上昇から売り戻しが強まった。 NY市場では、米12月新築住宅販売件数の悪化を受けて、ドル売りが進んだが、NYダウが一時マイナスに転落も結局堅調にプラス176ドルで引けたことで、ドル円、クロス円の買いが強まって引けている。 ユーロドルは、1.4663から1.4798まで値を上げ、ポンドどるも1.9765から1.9892まで一時上昇した。 またドル円は107.04の高値から106.48へ弱含む展開もあったが、結局高値圏107円に迫る位置で終了した。 一方クロス円も総じて堅調で、ユーロ円はファンド筋の買いを受けて156.25から158.24まで値を上げ、ポンド円は213.73、オージー円は95.00、NZD円は83.09の高値まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・12月企業向けサービス価格指数:前月比+0.0%、前年比+1.4%、2007年前年比+1.2%(1997年前年比+0.6%以来のプラス)
英・1月住宅価格(ホームトラック):前月比-0.3%、前年比+2.3%(2006年6月以来の低伸び率)
福井日銀総裁
「世界的な株安、リスクとる姿勢が後退しているのが背景」
「日本の株安は、円高進行が影響している可能性」
「サブプライム関連損失、日本の金融機関、システムへの影響はこれまでのところ限定的」
ブランチフラワー英中銀金融政策委員
「現在の政策金利(5.5%)は景気抑制的である。」
「物価の上振れリスクはあるが、景気の下振れリスクのほうが大きい」
「住宅市場や、特に商業用不動産市場の指標は懸念すべき状態だ」
「英中銀は、インフレリスクを懸念することをやめ、景気減速を阻止するため利下げする必要性」
額賀財務相
「東京G-7で国際協調を議論、経済・市場安定にメッセージ発信」
ユーロ圏・12月マネーサプライM3:前年比+11.5%(予想+12.2%、11月+12.3%)
伊政府筋
「29日の英独仏伊首脳会談、市場の混乱とその影響が最大の議題に」
ラガルド仏経済財務雇用相
「ソシエテ・ジェネラルが他行と合併する必要はない」
温家宝中国首相
「2008年は中国経済にとって最も困難な年となる可能性」
佐藤金融庁長官
「大量保有報告書の虚偽記載の再発防止で外部識者の検討チームを立ち上げへ」
「虚偽記載の事前チェックは難しい、取引時間中の危機対応など検討」
「12月末の国内金融機関のサブプライム関連損失は9月末より拡大と推測」
米・12月新築住宅販売件数:60.4万戸、前月比-4.7%(予想64.0万戸、11月63.4万戸←64.7万戸)
イスラエル中銀:政策金利4.25%に据え置き決定
ノワイエ・仏中銀総裁
「米利下げは、ソシエテ・ジェネラル損失と関連なし」
「主要な関心は、2次的影響を回避する事」
「インフレのコントロールはECBの責務」
「景気は減速に向かっている」
「賃金上昇は生産性に基づくべき」
シュタインブリュック独財務相
「ドイツ、EU各国のファンダメンタルズは力強く、健全」
「市場は引き続き不安定」
「金融市場は以前の過剰な動きを調整」
29日の東京市場は、月末に向けた本邦輸出企業、本邦機関投資家からの米債・ユーロ債償還に絡む売りで、円が堅調推移となった。 ただし、日経平均株価が390円の上昇となったことで、引けにかけては円の売り戻しが強まった。 ドル円は、107.14から106.38まで下落。 ユーロドルは1.4798から1.4757へ値を下げ、ポンドドルは1.9815から1.9885で堅調推移となった。 一方クロス円は、ユーロ円が158.55から157.13へ下落、ポンド円は212.64から210.90、オージー円は95.23から94.35、NZD円は83.34から82.53まで値を下げた。またブッシュ米大統領の一般教書演説では、取り立てて目新しい内容はなく、若干株式や為替に失望売りが出た程度となった。ロンドン市場は、ダウ先物が上昇に転じたことを受けて円が軟調な推移となった。また英1月CBI小売売上高指数が上振れたことで、ポンド買いが強まった。NY市場では、12月耐久財受注が、昨年7月以来最大の伸びを示した事でドル買いが一時強まったが、JPモルガンがデリバティブで巨額の損失との噂に、ドルの買い戻しも限定的となった。 ユーロドルは、1.4737まで下落後、1.4788まで反発。ポンドドルは1.9841から1.9929まで値を上げ、ドル円は106.49から107.25まで上昇した。一方クロス円は、一時値を落としたNYダウが結局、一時120ドル近い上昇を実現して、堅調な推移となった。ユーロ円は157.13から158.33へ値を上げ、ポンド円は213.42の高値、オージー円は95.29、NZD円は83.48まで上昇した。またドルカナダが月末需要から0.9946まで下落したことで、カナダ円は、107.75の高値まで一時値を上げた。
【経済指標&要人発言】
日・12月全世帯消費支出:前年比実質+2.2%
日・12月完全失業率:3.8%(11月3.8%)2007年3.9%(2006年4.1%)
日・12月有効求人倍率:0.98倍(前月比-0.01)
スイス・12月貿易黒字:+1.981億スイスフラン
インド中銀
「すべての主要金利や預金準備率を据え置き(レポレート7.75%)」
福井日銀総裁
「物価安定のもとで息が長い成長続くような金融環境整える」
ブッシュ米大統領(一般教書演説)
「景気対策は、米経済を支援、上院に1500億ドルの景気対策に追加措置を求めないよう要請」
「追加措置を求めれば政府と議会指導者が先週合意した対策の実施が遅れたり、頓挫したりする可能性」
「議会に対し、減税措置の恒久化を要請し、いかなる増税法案にも拒否権を発動する」
「米経済成長が減速しているのは明らかだが、長期的なファンダメンタルズは健全」
「米軍のイラクからの早期撤収について警告」
ヤム香港金融管理局(HKMA)長官
「中国本土住民による香港株直接投資の解禁計画は、現在の金融市場の混乱の影響を受ける可能性」
台湾金融監督委員会委員長(台湾紙工商時報)
「台湾当局は台湾の銀行が香港に拠点を置く子会社を通じて中国の銀行に投資することを近く容認する見通し」
平野前日銀理事
「G7協調利下げは考えにくい、市場期待は誤ったものに」
「為替のG7声明、変える要素はない」
「為替は、不均衡是正に資する望ましい方向に動いている」
「事態が深刻化すれば日銀の利下げも排除すべきではない、足元は十分緩和的」
】
ユーロ圏・11月経常収支(季調前):+10億ユーロ(10月+39億ユーロ←+20億ユーロ)
英・1月CBI流通動向調査・小売売上高指数:+4(予想0、12月+8)
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相・ユーログループ議長
「08年の欧州の成長率は潜在成長率を若干下回る見込み」
「欧州の成長見通しは良好。欧州のファンダメンタルズは米国より明らかに好ましい」
「08年成長見通しは1.8-1.9%と05年以来の低水準に下方修正される可能性」
米・12月耐久財受注:前月比+5.2%(予想+1.5%、11月+0.5%←+0.1%)
米・12月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比+2.6%(予想+0.1%、11月-0.4%←-0.7%)
米・11月S&Pケースシラー住宅価格指数:前年比-7.7%(予想-7.1%、10月-6.1%)
米・修正後のISM製造業指数:12月48.4(修正前47.7)、11月50.0(50.8)
米下院
「総額1460億ドルの景気対策法案可決」
IMF
「08年世界見通しは4.1%(10月時点4.4%)と03年来の低水準に07年4.9%から低下」
「08年成長率見通しは米国+1.5%(10月時点+1.9%)、欧州1.6%(2.1%)、日本1.5%(+1.7%)へそれぞれ下方修正」
「ECBは政策金利据え置きが適切」
「連銀の政策は引き続き効果的」
「ある程度の成長減速を回避できる国はない」
「米景気刺激策は大きな支援」
「中国経済成長率は10%」
バローゾ欧州委員会委員長
「2月発表される成長見通しは、11月見通しにおける2.2%から若干下方修正される見込み」
「ユーロ圏15カ国ファンダメンタルズは健全」
「米景気減速が、世界経済の問題」
シュタインブリュック独財務相
「2/9に東京で開かれる7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の共同声明で、世界的な不均衡に対処するため、為替に関する文言を変更することは妥当」
30日の東京市場は、月末に向けた本邦輸出企業、本邦機関投資家からのドル売り、米連邦捜査局(FBI)によるサブプライム問題に関連した捜査開始報道から円買いが強まった。ドル円は107.18から106.52まで値を下げ、ユーロ円はユーロ債償還絡みの売りで158.31から157.41まで下落した。またユーロドルは、FOMCを前に動意が薄く1.4755から1.4783での推移、ポンドドルは、1.9881から1.9915でやはり堅調も比較的狭いレンジでの動向となった。一方クロス円は全般に直近上値を抑えているレベルを超えることができずに、調整的となった。ポンド円は213.11から211.85、NZD円は83.32から82.74、カナダ円は107.35から106.78まで下落した。またオージー円は、オーストラリア系銀行の損失懸念で、95.23から94.49まで下落した。ロンドン市場は、米FOMC待ちで様子見ムードが強いなか、ショート・カバー的なドル円、クロス円の買い戻しとなった。またカタールがインフレ対策の選択肢として通貨政策の変更も検討との報道からユーロ買いが強まった。 一方NY市場では、好調な米1月ADP全米雇用報告を受けて、一時ドル買いが強まったが、FOMCで0.50%の利下げが決定したことや追加利下げの可能性が示唆されたことで、ドル売りが強まった。ユーロドルは1.4767から1.4910まで上昇、ポンドドルも1.9943まで一時上昇したが、その後1.9838まで下落。再度1.9959の高値をつけた。 またドル円は107.47の高値から、ダウの反落やクロス円の強い投売りを受けて、106.22まで大きく値を下げた。 またクロス円は総じてロンドン、NYでの高値付からダウの下落を受けて急落となった。ユーロ円は159.50から157.49、ポンド円は213.68から211.75、オージー円は96.84から94.52、NZD円は84.70から82.72まで値を崩した。
【経済指標&要人発言】
日・12月鉱工業生産指数速報値:前月比+1.4%(前月比予想+2.0%、11月-1.6%)
12月鉱工業出荷:前月比+1.6%、在庫:前月比-0.5%
10-12月期鉱工業生産:前期比+1.3%
1月鉱工業生産予測:前月比-0.4%、2月予測:前月比-2.2%
タン・シンガポール政府投資公社(GIC)副会長
「我々に提示されるいかなる案件も検討する。投資価値がある案件には出資する余力もある。」
英・12月消費者信用残高:5.57億ポンド(予想11億ポンド、11月12.21億ポンド)
南ア・12月消費者物価指数(CPI):前年比+9.0%(予想+8.9%、11月+8.4%)
南ア・12月コアCPI:前年比+8.6%(11月+7.9%)
英財務省
「英政府、キング英中銀総裁の続投決定」
「センタンス金融政策委員を再任」
グリーンスパン前米FRB議長
「米景気がリセッション入りする確率は少なくとも50%」
カタール首長経済顧問
「カタール、インフレ抑制策の一環でドルペッグ制見直しを検討」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+7.5%(前回+8.3%)
米・1月ADP全米雇用報告:前月比+13.0万人(予想+4.5万人、12月+3.7万人←+4.0万人)
米・10-12月期実質GDP速報値:前期比年率+0.6%(予想+1.2%、前期+4.9%)
米・10-12月期個人消費速報値:前期比+2.0%(予想+2.6%、前期+2.8%)
米・10-12月期GDPデフレータ速報値:前期比+2.6%(予想+2.6%、前期+1.0%)
米・10-12月期コアPCE価格指数速報値:前期比+2.7%(予想+2.5%、前期+2.0%)
米FOMC
FF金利誘導目標水準を0.5ポイント引き下げ、3.0%に決定
米公定歩合も0.5ポイント引き下げ、3.5%に決定
FOMC声明
「9対1で0.5%ポイントの利下げを決定」
「フィッシャー米ダラス連銀総裁は据え置きを主張」
「今回の対応は景気のリスクを緩和し、経済促進するための対応」
「成長の下方リスクは存続」
「連銀は必要と有ればリスクに対処するため時期を得た対応を行う」
「金融市場には引き続き、かなりの圧力」
「信用市場は逼迫」
「最近のデータは雇用市場の鈍化と同時に住宅市場の更なる収縮を示している」
「インフレは向こう数四半期で緩和すると予想するが、引き続き動向を注視する必要」
ポールソン米財務長官
「昨日下院で可決された総額1460億ドルの景気対策法案の速やかな可決が必要である」
「景気刺激策は本年、雇用増加、GDPの上昇をもたらす」
「連銀の仕事には誇りを持っている」
「米経済のリスクは下方ながら、ファンダメンタルズは健全」
「住宅市場の調整は必要であった」
ハーリー・アイルランド中銀総裁
「最近の指標は、成長へ下方リスクを示す」
「中期的インフレリスクは上向き」
31日の東京市場は、FOMC後のダウの高値からの下落を受けて、ドル円、クロス円での投売りが続いたが、東京株式市場がモノラインの最大手MBIAの資本増強を発表したことや米著名投資家ロス氏によるモノラインへの出資検討報道を受けて、堅調に推移したこと。また外貨建て投信設定や機関投資家のビッドが支え、反発となった。 ドル円は106.03まで下落したが、その後106.78まで反発。 ユーロ円は157.25から158.72まで上昇し、ポンド円も210.42から211.98、オージー円は93.64から9511、NZD円は82.29から83.57まで上昇した。 一方欧州通貨はユーロドルは1.4817から1.4915での推移、ポンドドルは1.9825から1.9908での動向となった。ロンドン市場では、米国株式指数先物が安定しない上昇後の下落に連れ、ドル円、クロス円が下落した。欧州通貨は、ドル売りに反応し、上昇する展開となった。NY市場では、米失業保険申請件数が予想以上の増加により雇用鈍化が懸念されドルが売られたが、その後の金融保証会社MBIA幹部の楽観的な発言を好感した米株価の反発に買い戻される展開となった。欧州通貨は、ドルの売り買いに左右される形となり上下した。ユーロドルは、1.4802から1.4897での動きとなり、ポンドドルは、1.9842から1.9946の範囲で上下ににぶれて、ドル円は、105.71まで下落後106.85まで上昇した。一方クロス円は、ダウが一時150ドル近い下落となり値を下げたが、その後200ドル高まで上昇したことで値を戻して引けた。ユーロ円は、156.69まで下落後、158.58に上昇、ポンド円は、209.97から212.58へ反発し、オージー円は、93.87から95.90に値を上げた。
【経済指標&要人発言】
日・12月新設住宅着工戸数:前年比-19.2%、年率戸数105.0万戸、12月大手建設工
事受注:前年比+4.7%、12月建築確認交付件数:前年比-11.5%
日・対内外証券投資(1/20-26)対内債券投資:1253億円の流出超
対外債券投資:1287億円の流出超
対内株式投資:5609億円の流出超
NZ・12月貿易収支:+3300万NZドル、2007年:-53.11億NZドル(2006年:-60.82億NZドル)
独・12月小売売上高(実質):前月比-0.1%、前年比-6.9%
香港金融管理局(HKMA):割引基準金利0.50%引き下げ(5.00%⇒4.50%)
サウジアラビア通貨庁:ベンチマークレポ金利据え置き5.50%、リザーブレポ金利0.50%引き下げ(3.50%⇒3.00%)
西村日銀審議委員
「リスク要因の影響を勘案し柔軟な政策対処考えるのは当然」
「現在はリスク顕在化の蓋然性まだ低く、慎重に見守るのが適切」
「景気に減速感あるが、景気メカニズムに大きな変化みられない」
「メカニズムに変調なければ、ゆっくりしたペースでの金利調整を維持」
ユーロ圏・1月消費者物価指数速報:前年比+3.2%(予想+3.1%、12月+3.1%)
ユーロ圏・12月失業率:7.2%(予想7.1%、11月7.2%)
独・1月失業者数(季節調整済):前月比-8.9万人、341.2万人(12月-8万人、350.1万人)
独・1月失業率(季節調整済):8.1%(12月8.3%)
独・1月消費者物価指数速報:前年比+2.7%(予想+2.6%、12月+2.8%)
英・ネーションワイド1月住宅価格:前月比-0.1%(12月-0.4%)
ヘリルOPEC議長アルジェリア・エネルギー鉱業相
「原油供給は十分、増産しても価格影響力なし」
福田首相
「(マクロ経済運営)政府と日銀は緊密な連携を」
福井日銀総裁
「生産・所得・支出のメカニズムを注視し、維持していくこと重要」
米・週次新規失業保険申請件数:37.5万件(予想31.5万件、前回30.6万件←30.1万件)
米・12月個人所得:前月比+0.5%(予想+0.4%、11月+0.4%)
米・12月個人消費支出(PCE):前月比+0.2%(予想+0.1%、11月+1.0%←+1.1%)
米・12月コアPCE価格指数:前月比+0.2%(予想+0.2%、11月+0.2%)、前年比+2.2%(予想+2.2%、11月+2.2%)
米・1月シカゴ購買部協会景気指数:51.5(予想52.0、12月56.4←56.6)
米・10-12月期雇用コスト指数:前期比+0.8%(予想+0.8%、前期+0.8%)
加・11月GDP:前月比+0.1%(予想+0.2%、10月+0.2%)
南ア中銀:政策金利11%に据え置き決定
ジョーダン・スイス中銀理事
「スイスフランの目標なし」
「規制が全ての問題解決策とならず」
「不測の事態となればスイス中銀は迅速かつ柔軟に対応する用意」
「原油価格高により08 年上半期に、中銀の物価安定目標の2%を上回る可能性が高いものの、その後鈍化」
「優先課題は価格安定」
「スイスフラン高はインフレを緩和」
スティール米財務次官
「今後2年間、住宅差し押さえ比率は歴史的水準を上回る」
「住宅差し押さえを未然に防げるような追加措置を検討」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「一段のユーロ高は輸出業者に打撃」
「米FRBの利下げは適切」
S&P
「アムバック格付けを据え置き-引き続き引き下げ方向で見直し」
「MBIAを格下げ方向で見直し」
NY州知事
「金融保証会社救済計画は順調に進展」