過去の市場概況 ★ SAVE The Yen ★
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3日の東京市場は、サブプライム問題の影響に、大手銀行株、輸出企業株の下落を先行とした、東京株式市場の大幅下落やドル売りが止まらないことを受け、ドル円、クロス円は下落する展開となった。欧州通貨は、ドル売り継続に堅調に推移した。ユーロドルは、1.5168から1.5238まで堅調推移し、ポンドドルは、1.9832から1.9893までの推移となった。ドル円は、103.79から102.60まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場の13000円を割り込む大幅続落や、ドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、157.47から156.20まで下落し、ポンド円は、206.06から203.56まで、オージー円は、96.64から95.69まで下落した。ロンドン市場は、強い英製造業PMIやユーロ圏2月消費者物価指数を受けてドル売りが強まったが、ドル円では102.50のオプションの防戦が下値を支えた。 NY市場では、米2月ISM製造業景況指数の悪化を受けてドル売りとなった。ただしNYダウが寄り付から90ドル近い下げを実現するも、一時前日比プラス圏を回復するとドル円、クロス円はショート・カバーを誘った。また、相次ぐユーロ圏政府高官のユーロ高警戒発言に、ドルが買い戻されたこともあって、円は東京からの堅調を消す展開となった。ユーロドルは、1.5276の高値から一時1.5158まで下落、ポンドドルも1.9938から1.9812まで値を下げた。またドルは、102.68から103.71まで上昇し、クロス円も全般的に堅調な上昇を実現した。ユーロ円は155.95から157.74まで上昇し、ポンド円は205.80、オージー円は95.51から97.51、NZD円は83.43の高値まで一時上昇した。
【経済指標&要人発言】
中・2月PMI:53.4(1月53.0)
豪・2月インフレ指標(TD-Mインフレ指数):前月比+0.3%、前年比+4.0%(TDセキュリティーズとメルボルン研究所発表)
町村官房長官(円高に関して)
「常に注視しているが、水準についてはコメント避ける」
内閣府審議官
「急激な円高の持つデフレ効果、十分注視する」
ストロスカーンIMF専務理事(仏紙)
「ユーロは過大評価、人民元と円は過小評価されている」
易綱中国人民銀行副総裁
「中国人民銀行の最大の任務はインフレとの戦い」
津田財務次官
「為替や株式相場の変動については慎重に見守っていく」
「為替介入については一切コメントしない」
米・2月ISM製造業景況指数:48.3(予想48.0、1月50.7)
米・1月建設支出:前月比-1.7%(予想-0.7%、12月-1.3%←-1.1%)
加・10-12月期GDP:前期比年率+0.8%(予想+1.0%、前期+3.0%←+2.9%)
加・12月GDP:前月比-0.7%(予想-0.1%、11月+0.1%)
米議会予算局(CBO)
「08年(07年10月-08年9月)米財政赤字少なくとも3570億ドルに拡大見通し」
ポールソン米財務長官
「強いドルは米国の国益に叶う」
「ドルは長期的な米国の経済力を反映」
「現在、輸出は経済にとりポジティブ」
「世界経済は非常に強い」
「公的資金による住宅市場支援を否定」
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁
「現在は市場の混乱を受けて、政策金利は理論的な水準を下回っている」
「金融市場が安定すれば利上げが必要になる」
「金融市場の混乱、利下げ決定に十分なほど深刻」
トリシェECB総裁
「米政府は、強いドルは米国の国益に叶うと確認、再確認している」
「米国が強いドルを望んでいる事は重要」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ高に警戒」
アルムニア欧州委員会委員
「為替相場はファンダメンタルズを反映すべき」
「米政府はドル高を望んでいる」
ボス・オランダ財務相
「ユーロは、欧州経済の強さを反映」
「ユーロ高は懸念せず」
米S&P
「米ソーンバーグの格付け“B-”から“SD”に引き下げ」
レインデルス・ベルギー財務相
「ドルに懸念」
関係筋
「UAE当局はドルペッグ制廃止検討」
4日の東京市場は、東京株式市場の動向に連れ、ドル円、クロス円は小幅に推移した。欧州通貨は、ドル売りが一服する中、様子見の展開となり、もみ合う展開となった。ユーロドルは、1.5173から1.5206まで、ポンドドルは、1.9818から1.9878までの推移となった。ドル円は、103.05から103.59の間で推移した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れもみ合いのスタートとなったが、オーストラリアの第4・四半期経常赤字増加、低調な小売売上高、豪準備銀行の利上げ打ち止め観測などのオージー円の下落に反応する一面も見せた。ユーロ円は、156.52から157.40で、ポンド円は、204.73から205.65で推移し、オージー円は97.39から95.70まで下落した。ロンドン市場では、ショートカバーのドル買いにドル円は、上昇するものの、戻り売りが強く値を崩す形となった。NY市場では、ドル円は、バーナンキFRB議長が住宅ローン不良債権化増加継続を示唆したことで下落したが、その後のアムバック救済協議が進展との一部報道を受けて反発する展開となった。欧州通貨は、ドルの売り買いに連れ上下した。ユーロドルは、1.5176から1.5250で上下し、ポンドドルは、1.9821から1.9881での動きとなった。ドル円は、102.65まで下落後、103.48まで値を戻した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ、全般的に下落後に反発し行って来いの展開となった。ユーロ円は、156.12から157.37で上下し、ポンド円は、205.65から203.72で、オージー円は、96.56から94.69で上下した。
【経済指標&要人発言】
日・2月マネタリーベース:前年比+0.1%
豪・1月小売売上高(季節調整後):前月比0.0%
豪・第4・四半期経常収支:-193.49億豪ドル(第3・四半期-163.52億豪ドル)
スイス・第4・四半期国内総生産(GDP):前年比+3.6%、前期比+1.0%(第3・四半期+3.0%/+0.9%)
スイス・2月消費者物価指数:前月比+0.1%、前年比+2.4%(1月前月比-0.3%、前年比+2.4%)
豪準備銀行:オフィシャルキャッシュレート(政策金利)を0.25%引き上げ7.25%に
豪準備銀行声明
「需要の大幅な減速が必要」
「金融状況のタイト化は2007年中盤以降顕著」
「家計需要が緩和した一時的な兆候がある」
「家計需要の緩和の程度は不透明」
「今年に入っても労働市場の状況は依然として強い」
「世界経済は減速している、今年の世界経済成長はトレンド下回る見込み」
「商品価格上昇、交易条件の見通しを強めた」
額賀財務相
「為替相場の動向、注意深く見守っていきたい」
「為替水準についてはコメント控える」
「世界経済を注意深く見ながら対応していくことが重要」
「世界経済のファンダメンタルズは堅調、下方リスクあることは事実」
「日本経済、景気回復の軌道辿っていると思う」
大田経済財政担当相
「円高のスピードは非常に速い、企業収益に懸念」
「原油・穀物の値上がりピッチ速い、消費に与える影響を懸念」
ハミリ・UAEエネルギー相
「石油市場の供給は十分。原油相場高騰には、ドル安や地政学的リスク、製油部門の障害など多くの要因がある。」
ユーロ圏・1月生産者物価指数:前月比+0.8%、前年比+4.9%(前年比予想+4.9%、12月+4.3%)
ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前期比+0.4%、前年比+2.2%(前年比予想+2.3%、7-9月期+2.6%←+2.7%)
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「ユーロは過大評価されている」
「ドルはファンダメンタルズを正しく反映するよりは過小評価される傾向がある」
アロゴスクフィス・ギリシャ財務相
「ユーログループ(ユーロ圏財務相、ECB)、(3日の会合で)為替介入について議論せず」
クアデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ高は欧州経済の強さが主な要因」
カナダ中銀:政策金利0.50%引き下げ、3.50%に決定
バーナンキ米FRB議長
「住宅価格はさらに下落」
「差し押さえは増加の公算」
「住宅市場の安定化に向け積極的な対応が求められる」
「住宅ローンの金利を引き下げるよりも、元金を減らす方が返済遅延や差し押さえを回避する上ではより有効」
コーン米FRB副議長
「住宅ローン、住宅市場の問題はかなり異常で、一部の金融機関が結果として損失を被るのは明らか」
「しかしながらこうした損失は、成長を脅かす事はない」
「住宅市場の崩壊を受けた資産価値の悪化が、銀行の評価損計上の継続を導く」
ミシュキンFRB理事
「物価期待は抑制」
「米経済成長に顕著な下方リスクが見られる」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
「成長減速がインフレを抑制する保証なし」
「インフレ高進の容認より成長鈍化が好ましい」
「利下げの効果がでるには6ヶ月間かかる」
カナダ中銀
「一段の金融刺激策が求められる可能性が高い」
「米住宅市場の低迷が米経済の予想以上の減速につながる可能性を示す明らかな兆候」
アルムニア欧州委員会委員
「市場混乱は実質経済に波及し始めており、成長への警鐘となる」
OPEC議長
「ドルの一段安、原油価格押し上げも」
5日の東京市場は、米系証券や欧州系銀行からのドル売りで、ドル円が下落するものの、本邦輸入企業、本邦機関投資家からのドル買いにより反発した。欧州通貨は、新規の材料に乏しくもみ合う展開となった。ユーロドルは、1.5168から1.5218で、ポンド円は、1.9833から1.9868での推移となった。ドル円は、103.29まで下落後、103.72まで上昇した。一方クロス円は、ドル円の動向に連れ値を維持する展開が続き、もみ合う形となった。ユーロ円は、157.01から157.53で推移し、ポンド円は、204.69から205.43まで、オージー円は、95.48から95.99までもみ合った。ロンドン市場では、最近続いたドル売りへの買い戻しが先行し、ドル円、クロス円は上昇した。NY市場では、ドル円、クロス円は、米2月ADP全米雇用報告の減少に下落後、米2月ISM非製造業指数が予想を上振れた事で景気後退観測の緩和やサブプライム問題の解決期待に急反発する展開となった。また欧州通貨は、中東筋からの旺盛なユーロ買い、ポンド買いに上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5145からユーロ導入来最高値の1.5305まで上昇し、ポンドドルは、強い英2月サービス業PMIを受けて、1.9724から1.9967まで値を上げ、ドル円は、103.40から104.20まで上昇した。 一方クロス円は、米株式市場の反発や欧州通貨の上昇に堅調な展開となった。ユーロ円は、157.03から159.22まで上昇し、ポンド円は、204.44から207.77まで、オージー円は、95.68から97.30まで上昇し、NZD円は83.54、カナダ円は105.62、スイス円は100.49まで値を上げた。
【経済指標&要人発言】
日・10-12月期設備投資(前年比):全産業-7.7%、製造業+0.5%、非製造業-12.0%
豪・第4・四半期実質国内総生産(GDP):前期比+0.6%、前年比+3.9%
イーディー豪準備銀行総裁補佐
「トレンド下回る成長がインフレ圧力を緩和へ」
「景気を冷やす要因、金利上昇、融資条件厳格化、世界経済の減速などが、インフレ抑制に繋がる可能性」「豪州は今年と来年、トレンド下回る成長に鈍化へ」
「金利上昇と融資基準、豪ドル高が景気の抑制要因」
「豪ドル上昇が豪州のインフレ緩和に役立つ」
温家宝中国首相
「人民元の柔軟性を拡大するために、為替制度を改善する」
「インフレ圧力は今年一段と強まる見通し。インフレは中国国民にとって最大の懸念事項。」
「過剰流動性抑制に向けた取り組みを強化する」
「中国は依然として投資過熱、過剰なマネー・信用の伸びに直面」
「引き締め型の金融政策と慎重な財政政策を再確認」
ユーロ圏・1月小売売上高:前月比+0.4%、前年比-0.1%(前月比予想+0.4%、12月-0.1%)
ユーロ圏・2月サービス部門PMI改定値:52.3(速報、予想52.3、1月50.6)
独・2月サービス部門PMI:52.2(予想50.9、1月49.2)
仏・2月サービス部門PMI:58.2(予想56.7、1月56.6)
英・2月サービス部門PMI:54.0(予想52.1、1月52.5)
関係筋
「1月末時点の中国外貨準備は1兆5898億ドル(前月比+616億ドル)」
OPEC代表筋
「OPEC定例総会、生産量据え置きで合意」
米・週次MBA住宅ローン申請件数:前週比+3.0%(前回-19.2%)
米・2月ADP全米雇用報告:前月比-2.3万人(予想+2.0万人、1月+11.9万人←+12.6万人)
米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比+1.9%(予想+1.8%、速報値+1.8%、前期+6.3←+6.0%)
米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比+2.6%(予想+2.1%、速報値+1.8%、前期?2.7%←1.9%)
米・1月製造業受注:前月比-2.5%(予想-2.5%、12月+2.0%←+2.3%)
米・2月ISM非製造業景気指数:49.3(予想47.0、1月44.6)
米・週次原油在庫統計(2/29時点)
原油在庫:前週比-306万バレル(予想+240万バレル、前回+323万バレル)
ガソリン在庫:同比+166万バレル(予想+60万バレル、前回+236万バレル)
留出油在庫:同比-233万バレル(予想-160万バレル、前回-258万バレル)
製油所稼働率:85.9%(予想85.0%、前回84.7%)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「本年初めから成長は減速」
「2/3の地区で経済活動は減速又は鈍化」
「ほとんどの地区で小売は減速、鈍化」
「ほとんど全ての地区で原材料、エネルギー価格の上昇受け物価圧力高まる」
「居住不動産は引き続き弱い」
「製造業活動は抑制されている」
「雇用ペースは減速、雇用市場は多くの地区で弱まった」
米金融保証会社アムバック
「資本増強策で、普通株と出資証券で15億ドル発行」
ムーディーズ
「米アムバックを“Aaa”で据え置く可能性高い」
ポールソン米財務長官
「08年米経済は、引き続き成長拡大する」
「米経済はかなり減速した」
ソルべススペイン第2副首相兼経済財政相
「ECBの利下げの可能性は高まっている」
サルコジ仏大統領
「ユーロの上昇は経済への衝撃」
6日の東京外為市場は、金融保証会社アムバック・フィナンシャルの資本増強の報告があるものの、内容が不十分との見方から、利食いのドル売りが集中した為、ドル円は下落した。欧州通貨は、ドル売りユーロ買いの形が継続し、上昇する形となった。ユーロドルは、1.5262から史上最高値を更新する1.5309まで上昇し、ポンドドルは、1.9892から1.9922まで上昇した。ドル円は、104.01から103.66まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場が上昇する中、ドル円の下落に上値を抑えられる展開となった。ユーロ円は、158.50から158.90で推移し、ポンド円は、207.16から206.42まで、オージー円は、96.63から97.32での推移となった。ロンドン市場は、英中銀の政策金利据え置き受けて、ポンド買いが強まり、アジア筋、本邦大手輸出企業のドル売りが強まった。NY市場では、2007年第4四半期住宅ローン延滞率が、85年来の高水準に達し、NYダウが寄り付から下落を強め、ドルが全面安となった。ユーロドルは、ECBが金利据え置きを決定したものの、トリシェECB総裁の記者会見の発言がタカ派的となり、ユーロドルは、1.5288から1.5395まで上昇し、ポンドドルは、1.9922から2.0114まで値を上げた。 またドル円は、株価の200ドルを越える下げを受けて、一時102.55まで下落となった。 一方クロス円も総じて値を下げたが、マチマチの展開。スイス円はリスク回避の動きから、ドルスイスが1.0214まで急速に値を下げたことで100.04から100.53で小じっかりとなり、ポンド円はポンドの急上昇から一時207.62の高値をつけたが、その後は205.90まで値を下げた。 またユーロ円は158.78から157.70へ下落、オージー円は94.92、NZD円は81.56の安値までじりじりと値を下げた。
【経済指標&要人発言】
日・1月景気動向指数速報:先行30.0%、一致22.2%
日・対内外証券投資(2/24-3/1)
対内債券投資:3874億円の流出超
対外債券投資:5677億円の流出超
対内株式投資:774億円の流出超
豪・1月貿易収支:-27.23億豪ドル 輸出190.2億豪ドル、輸入217.42億豪ドル(12月-19.37億豪ドル)
豪・1月住宅建設許可件数:前月比+1.9%、前年比+5.1%(予想+6.0%、12月-16.0%)
ニュージーランド準備銀行:政策金利8.25%据え置き
声明
「かなりの期間据え置きを予想」「食品・石油・賃金のインフレは根強い」
「2008年下期のインフレは3.5%、2009年上期は2.9%と予想」「労働市場の逼迫や
財政刺激策がインフレリスク。」
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「NZドルは対ドルで極めて不当な高値になっている」
ピアナルト・クリーブランド地区連銀総裁
「中銀は積極的に行動する準備を整えるべき」
「米経済は停滞している」
「金融市場の緊張が経済成長ペースの大幅な鈍化招いたと信じる相当な理由がある」
「金融機関は借り入れコストの急激な上昇に直面」
「総合・コアインフレは今後数年で緩和する」
「インフレ緩和予想、商品・エネルギー価格の加速がないことが前提」
周小川中国人民銀行総裁
「中国の急ピッチな投資と潤沢な流動性、長期にわたる見通し」
「人民元がどこまて上昇するかは市場次第」
「元の上昇加速、インフレ抑制に寄与する」
「元高をインフレ抑制の主たる手段とすべきではない」
「中国、金利を調整する余地はまだある」
「米利下げ、中国の金利に影響を与える見込み」
「金利政策では、国内消費が受ける影響を考慮する」
「中国の銀行、サブプライムローンへのエクスポージャーは限定的」
7日の東京市場は、昨晩の海外市場を引き継ぎドル売りが継続した。ドル円は102.50のオプション・トリガーへの売り仕掛けからそう超から102.45まで値を下げたが、ショート・カバーに支えられて、102.92まで反発した。ただし、その後は日経平均株価の大幅下落を受けて、欧州勢参入後には102.32まで下値拡大となった。 またユーロドルは、1.5317からオプションの防戦をつけて1.5433まで値を上げ、ポンドドルは2.0084から2.0155で堅調推移。ドルスイスは、1.0236から1.0206に下落した。一方クロス円は総じて揉み合いも安値からは一旦反発気味となった。ユーロ円は158.25まで反発後、157.62まで下落、ポンド円は205.89から206.89、オージー円は94.79から95.83、NZD円は81.47から82.04での推移となった。7日のロンドン市場は、米雇用統計を前に、投機的なドル売りが強まった。ドル円では102円のオプション・トリガーを試す動きから一時101.81まで下落した。NY市場では、予想外に2ヶ月月連続で非農業者部門雇用者数がマイナスに転じ、急激にドル売りとなったが、失業率自体は4.8%と予想の5.0%を下回り、FRBが流動性供給量を増額すると発表したことから、ドルのショート・カバーが強まった。ユーロドルは、一時1.5465とユーロ発足以来の史上高値を更新したが、その後は1.5313まで利食いに下落した。 ポンドドルは、2.0211の高値から2.0118まで下落し、ドル円相場は101.40と約8年ぶりの安値まで下落後、急速に103.25まで反発した。一方クロス円は、ダウが120ドル安からスタートするも20ドル高まで反発したことから、ドルの下げに下値をつけるもその後堅調な買い戻しとなった。ユーロ円は156.70から158.42まで反発、ポンド円も204.88から207.97まで上昇し、オージー円は94.56から96.05、NZD円は80.70から82.23まで値を上げた。またカナダ2月雇用者数が予想より増加したカナダ円は104.65−70から上昇できずに、103.23まで値を下げた。
【経済指標&要人発言】
日・2月末外貨準備高:1兆0079億ドル(前月比+119.37億ドル)
日銀金融政策決定会合:現行の金融政策維持を全員一致で決定(政策金利0.50%)
韓国中銀:政策金利5.00%据え置き
額賀財務相
「為替の動向、注意深く見守りたい」
「外貨準備は為替通貨の安定のためにある、その上で運用益出していきたい」
福井日銀総裁
「前向きなメカニズムは少し弱まっているが、崩れてはいない」
「米国を中心とする世界経済のダウンサイドリスクやや高まっている」
「景気は足元減速しているのは事実、海外資本市場の動きに不確実性が高い」
「国際金融資本市場、やや不安定増している」
「国際金融市場が秩序立って調整されれば、時間がかかっても日本経済は次の局面につながる」
「何が何でも利上げしなければならぬ訳ではない」
「為替・株式市場の変動、投資家のリスク取る姿勢が消極的になっている」
「賃金への所得還元が一層遅くなっている」
「各国間で政策行動異なっても、目指すところは同じ」
「原材料価格の高騰による交易条件の悪化、企業増益に対して若干のかげりもたらしている」
「財金分離とは政府と大きな方向で齟齬きたさない中で金融政策は100%日銀が決めるということ」
「金融政策は機動的な行動を忘れない限り、軌道からそれる心配はない」
「為替相場は輸出産業への影響だけでなく交易条件への影響も同じくらいのウエートで吟味されている」
「成長シナリオ戻れば賃金上昇圧力がじわじわと高まっていく」
「生産は海外経済に左右される面かなり大きい、注意深く見る必要」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「米経済は住宅バブル崩壊による下振れリスクに直面」
「FRBインフレと成長に対するリスクの、不快な組み合わせ、に直面」
「インフレリスクはおおむね均衡している」
「コアインフレ率は今後2-3年以内に2%以下に低下する見込み」
「インフレ期待の抑制を当然視すべきではない」
3月日銀金融経済月報
「景気は減速しているが基調としては緩やかに拡大」
「減速理由にエネルギー・原材料価格高を追加」
「生産はこのところ横ばい圏内の動き」
「生産は当面横ばい圏内で推移するが、その後増加していく」
「企業収益が伸び悩みつつも高水準で推移」
「先行きは当面減速するもののその後緩やかな拡大を続ける」
「消費者物価はプラス基調を続けていくと予想」
「海外経済や国際金融資本市場の不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響などに引き続き注意」
「住宅投資は回復に向けた動きが見られるがなお低水準」
独・1月鉱工業生産:前月比+1.8%(予想+0.4%、12月+1.5%←+0.8%)
ウェーバー独連銀総裁
「現在のインフレ見通しと中期の物価上振れリスクが主要懸念」
「金融市場はインフレリスクを過小評価している」
トリシェECB総裁
「現在の商品価格急上昇、グローバル化がインフレの上方リスクにつながることを示す」
「過度の為替変動は望ましくない」
フィッシャー米ダラス連銀総裁
「FRBは金利について非常に熟慮した行動をとった、今後も続くと考えるべきではない」
「信用市場が当局動かすとは限らず」
米・2月非農業部門雇用者数:前月比-6.3万人(予想+2.5万人、1月-2.2万人←-1.7万人)
米・2月失業率:4.8%(予想5.0%、1月4.9%)
米・2月平均時給:前月比+0.3%(予想+0.3%、1月+0.3%←+0.2%)
米・1月消費者信用残高:+69億ドル(予想+70億ドル、12月+37億ドル←+45億ドル)
加・2月雇用者数:前月比+4.33万人(予想+3000人、1月+4.64万人)
加・2月失業率:5.8%(予想5.9%、1月5.8%)
FRB
「3月10、24日に行うターム物入札の供給額をそれぞれ500億ドルに引き上げる」
「ターム資金調達市場における流動性圧力の高まりに対処するため」
「TAF入札をすくなくとも向こう6ヶ月継続」
「流動性の問題について、各国中銀と密に協議」
「連銀の流動性供給の発表は雇用統計とは無関係」
ポールソン米財務長官
「米2月雇用統計は明確に望ましくない」
ホーニグ米カンザスシティ連銀総裁
「連銀は、TAF入札の恒常化検討」
「金融政策にはかなりの限界がある」
「景気の立て直しに過剰な負担」
「過度の利下げ、インフレと資産バブルのリスク高める」
「金融危機は規制改革の必要性を表す」
ミシュキンFRB理事
「通貨下落のインフレへの影響小さい」
「連銀はインフレの安定維持するよう警戒必要」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「インフレ期待軽視すべきでない」
コーン米FRB副議長
「連銀はエネルギー価格上昇に伴うリスクに注視」
「根強いインフレ加速リスク」
パパデモス欧州中銀副総裁
「2%以上のインフレ継続を予想」
10日の東京外為市場は、先週から引き続き東京株式市場が下落し、年初来安値を更新した事を受け、ドル円、クロス円は下落した。欧州通貨は、ドル売りの続く中、堅調な推移となった。ユーロドルは、1.5350から」1.5407まで推移し、ポンドドルは、2.0151から2.0205まで堅調に推移した。ドル円は、102.65から101.83まで下落した。一方クロス円は、株価の動向やドル円の動向に連れ、全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、157.58から156.66まで下落し、ポンド円は、206.82から205.32まで、オージー円は、95.27から94.09まで下落した。ロンドン市場は、ポジション調整的なドルの買い戻しが主流となったが、ドル円では101円台では根強い戻り売りに、再び101円台へと押し戻される展開となった。NY市場では、米追加利下げや金融機関の損失拡大観測、ベア・スターンズへの流動性懸念から米株式市場の大幅下落に、ドル円、クロス円は下落する展開となった。欧州通貨は、トリシェECB総裁が為替相場の過剰変動を懸念していると表明した事から一時値を下げたが、買い意欲が旺盛で値を戻す展開となった。ユーロドルは、1.5389から1.5312まで一時下落したが、反発気味となりポンドドルは、2.0220から2.0089で上下した。またドル円は102.29から101.55まで一時値を下げた。 一方クロス円は、米株式市場やドル円の下落に連れ全般的に軟調な展開が継続した。ユーロ円は、157.35から155.96まで下落し、ポンド円は206.77から204.34まで、オージー円は、94.86から93.13、NZD円は80.10まで値を下げ、特にカナダ円は、強いカナダ2月住宅着工件数にも利下げ期待が上回り、101.82まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・1月機械受注:前月比+19.6%(前月比予想+2.9%、12月-3.2%)
製造業からの機械受注:前月比+13.8%、非製造業からの機械受注:前月比+25.9%
日・2月マネーサプライ:前年比+2.3%
日・2月景気ウォッチャー:現状判断DI33.6、先行き判断DI39.5
中・2月生産者物価指数:前年比+6.6%
中・2月貿易収支:+85.6億ドル(予想+219億ドル、1月+194.9億ドル)
輸出:874億ドル(+6.5%)、輸入:788億ドル(+35.1%)
独・1月貿易収支:+161億ユーロ(予想+160億ユーロ、12月+158億ユーロ←+156億ユーロ)
陳徳銘中国商務相
「1月の中国への海外直接投資が倍増(112億ドル・前年比+110%)したのは、統計的な調整を反映したもので、投機資金の流入を示していない」
中国国家統計局局長
「2月の中国の消費者物価指数は、大寒波を受けて1月から加速した可能性がある」
英・2月生産者物価:投入指数:前月比+1.7%、前年比+19.3%(予想前月比+1.5%、前年比+18.2%、1月前月比+2.6%、前年比+19.0%)、産出指数:前月比+0.3%、前年比+5.7%(予想前月比+0.5%、前年比+5.9%、1月前月比+1.0%、前年比+5.7%)
英・1月鉱工業生産:前月比-0.1%、前年比+0.4%(前月比予想+0.1%、12月0.0%、前年比予想+0.5%、12月+0.9%)
英・1月製造業生産:前月比+0.4%、前年比+0.6%(前月比予想0.0%、12月-0.2%、前年比予想+0.1%、12月+0.1%)
津田財務次官
「為替相場については常に注意深く見ている」
「為替介入についてはコメントしない」
佐藤金融庁長官
「世界の金融機関のサブプライム関連損失、集計すると21-22兆円」
「米国系で12兆円・欧州系で8兆円・アジアカナダで1.4兆円」
米・1月卸売在庫:前月比+0.8%(予想+0.4%、1月+1.1%)
加・2月住宅着工件数:25.69万戸、前月比+15.3%(予想20.75万戸、1月22.27万戸)
トリシェECB総裁
「現状の過剰な為替変動は懸念」
「過剰で、無秩序な為替変動は経済成長にとり望ましくない」
「新興国経済は弾力性がある」
「市場は著しい調整過程」
「世界経済は明確に減速」
「中銀はインフレ期待を抑制すべき」
「“強いドルは米国の国益に叶う”とする米姿勢に特に注目」
アルムニア欧州委員会委員
「米国政府は、強いドルを望んでおり、それに応じて対応するとの姿勢に注目」
11日の東京市場は、昨日のNY株式の下落を受けて円買いが強まったが、FRBの緊急利下げ観測で、日経平均株価がプラス126円高で引けたことや本邦投資家の買いが支えたことで円の売り戻しが強まった。ドル円は101.42まで下落後、102.17まで反発、ユーロ円も155.59の安値まで下落後、156.90まで反発した。またユーロドルは、1.5335から1.5370で小動き、ポンドドルは2.0046から2.0108での推移となった。 その他クロス円は総じて安値から反発気味で、オージー円は92.78から94.11、ポンド円は203.54から205.15、NZD円は79.87から81.17へ一時上昇した。 ロンドン市場では、日銀総裁人事で民主党が不同意を決定したことや日本株の反発、下値での本邦機関投資家の買いで、円が売り気味となった。またユーロドルは、強いドイツZEW景況指数を受けて、ショートカバー気味に買戻しが強まった。NY市場では、米貿易赤字が予想を下回った事や欧米5ヶ国による協調流動性供給策を好感して、強いドルの買い戻しとなった。ユーロドルは、1.5496の高値と史上高値を更新する動きから、一気に1.5282まで下落。 ポンドドルも2.0210から1.9995まで下落した。またドル円は、101.86から103.60まで大きく上昇したが、上値では利食いの売りが控えている。 一方クロス円は、NYダウが416ドル高を実現したことで、大幅反発に反発となったが、欧州通貨の急落からオセアニアを除くと高値圏を維持できていない。ユーロ円は、156.58から158.95まで一時上昇し、ポンド円は、204.84から207.65まで、オージー円は、93.82から96.16まで、NZD円は83.26の高値、カナダ円は104.32の高値まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
英・2月小売売上高(既存店ベース):前年同月比+1.5%(全店ベース)前年比+3.9%
中・2月CPI:前年比+8.7%(11年ぶりの高水準)、食料品:+23.3%、食料品以外+1.6%
豪・1月住宅向け貸し出し:前月比+2.3%
英・12-2月RICS住宅価格指数:-64.1(11月-1月-54.8)90年4-6月以来の低水準
額賀財務相
「(為替相場)今後の相場動向を注意深く見守っていきたい」
韓国中銀幹部
「ウォンの対ドル相場下落は行き過ぎ。ドル売り介入の可能性に関してはノーコメント」
中国国家統計局
「中国は、インフレ抑制のために有効な措置が必要」
キミット米財務副長官
「米経済は、第2・四半期には回復に向かう見込み」
「米経済は成長が続き、雇用も創出される」
独・3月ZEW景気期待指数:-32.0(予想-40.0、2月-39.5)
英・1月住宅価格(政府):前年比+8.0%(予想+7.5%、12月+8.4%)
野田民主党広報委員長
「武藤氏と伊藤氏の不同意を決定」
国際エネルギー機関(IEA)
「先進国の経済成長鈍化、原油価格上昇で2008年の世界の原油需要見通しを下方修正」
米・1月貿易収支:-582億ドル(予想-597億ドル、12月-579億ドル←-588億ドル)
対中国:203.1億ドル(前月比+8.0%)、カナダ:58.6億ドル(+25.9%)
中南米:32.1億ドル(+52.1%)、メキシコ:51.4億ドル(-21.0%)
EU全体:60.5億ドル(-22.6%)、ドイツ:29.0億ドル(-25.0%)
日本:65.9億ドル(±0%)、OPEC諸国:155.3億ドル(+22.8%)
加・1月貿易収支:+33億カナダドル(予想+26億カナダドル、12月+23億カナダドル←+24億カナダドル)
加・1月新築住宅価格指数:前月比+0.6%(予想+0.2%、12月+0.1%)
FRB
「協調行動の一環として、ターム物証券貸与ファシリティー(TSLF)、プライマリー・ディーラー向けの資金供給を拡大し、期間28日で最大2000億ドルの証券担保貸出の制度を開始」
「連邦機関債および、連邦政府支援機関保証付き住宅ローン証券(MBS)、トリプルA格付けMBSを担保として受け入れ」
「通貨スワップラインECB(300億ドル)、スイス中銀(60億ドル)拡大、延長」
英中銀
「各国中銀は協調継続し、適切な措置を講じる」
ECB
「最大150億ドル資金供給」
「G10各国は協調継続」
スイス中銀
「最大で60億ドルの資金を供給」
カナダ中銀
「各国中銀は、流動性圧力緩和をめざし協調し適切な対応」
12日の東京市場は、昨日のNYダウの大幅上昇を受けたドルの買い戻しからは、利食いのドル売りが強まった。ドル円は米系ファンドからの利食い売り、本邦輸出企業からの売りで103.53から102.83まで下落。ユーロ円は、158.80から158.03まで値を下げ、ユーロドルは、1.5331から1.5390まで値を上げた。 またポンドドルは、2.0054から2.0151まで上昇した。その他クロス円も同様の動きで、ポンド円は207.73から206.59、オージー円は96.33から95.58、NZD円は、83.30から82.54まで値を下げた。日経平均株価前日比202円高で終了した。ロンドン市場では、前日NY市場からのドルの買い戻しが先行したが、ユーロ圏1月鉱工業生産の大幅な上振れや湾岸諸国がドルペッグ制を早々に廃止との憶測で、ユーロ買いが強まった。 NY市場では、原油高や欧米5中銀協調の流動性供給策が根本的な解決にならないとの見方、米2月財政赤字が過去最大になったことを受けてドル全面安となった。 ユーロドルは、1.5353からユーロ導入来の最高値である1.5572まで上昇し、ポンドドルは、2.0096から2.0280まで値を上げた。またドル円は103.27から大口に売りに101.63まで一過性の下落となった。一方クロス円は、NYダウが寄り付から一時150ドル高に反発するも、その後急速にマイナス圏まで値を崩したことで、ドル円の急落に連れて全般的に値を下げた。 ユーロ円は159.14から157.95まで下落し、ポンド円は208.00から205.99、オージー円は96.17から94.83、NZD円は81.90、カナダ円は102.70まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・10-12月期GDP2次速報値:前期比+0.9%、年率+3.5%(予想:前期比+0.6%、年率+2.3%、1次速報:前期比+0.9%、年率+3.7%)
GDPデフレータ:前年比-1.3%(前年比-1.3%、前回-1.3%)
日・1月経常収支:+1兆2358億円、前年比+8.1%(予想+1.25兆円、12月+1.6972兆円)
日・2月国内企業物価指数:前月比+0.4%、前年比+3.4%(前年比予想+3.3%、1月+3.0%)
日・2月対内株式投資:1063億円の流出超
日・2月対内債券投資:5408億円の流出超
日・2月対外債券投資:9445億円の流出超
中・1-2月小売売上高:前年比+20.2%
中・1-2月対中直接投資:前年比+75.19%
中・1月の消費者信頼感指数:95.6(2007年12月96.9)
野田日銀審議委員
「メインシナリオと金融政策の基本的考え方を維持することが適当」
「世界金融市場には従来以上の注意が必要」
「日銀としては特にここで金融市場に変化をもって対応することは考えていない」
「循環メカニズムが瀬戸際にあるとは思わないが、赤信号に変わる可能性は否定しきれない」
「円高は輸出産業への影響あるが、交易条件としては良い方向」
ユーロ圏・1月鉱工業生産:前月比+0.9%、前年比+3.8%(前月比予想+0.3%、12月0.0%←-0.2%)
英・1月貿易収支:-75.03億ポンド(予想-75億ポンド、12月-75.13億ポンド)
仏・2月EU基準消費者物価指数:前月比+0.2%、前年比+3.2%(前年比予想+3.3%、1月+3.2%)
陳徳銘中国商務相
「中国、外貨準備を様々な通貨で保有すべき」
「人民元上昇を促して国内インフレ抑制するのは、中国にとり非常に困難」
米・週次MBA住宅ローン申請指数(3/7):前週比-1.9%(前回+3.0%)
米・2月財政収支:-1756億ドル(予想-1600億ドル、前年同月-1199.9億ドル)
米・週次原油在庫統計(3/7時点)
原油在庫:前週比+618万バレル(予想+168万バレル、前回-306万バレル)
ガソリン在庫:同比+169万バレル(予想+10万バレル、前回+166万バレル)
留出油在庫:同比-123万バレル(予想-200万バレル、前回-233万バレル)
製油所稼働率:85.0%(予想86.4%、前回85.9%)
アルサヤリ・サウジアラビア中銀総裁
「過剰な為替変動は好ましくない」
「ドルは過小評価」
「ドルは良い買い場」
シェイク・アブドラ・カタール中銀総裁
「今のところドルペッグ制維持」
「ドル下落に伴うドルペッグ制に変更なし」
トリシェECB総裁
「ユーロの国際的使用推進活動はせず」
「昨日の協調流動性供給策は重要」
「価格安定に必要な事を行うのは重要」
「現在の状況における為替相場の過剰変動に懸念」
ビーニスマギ欧州中銀専務理事
「過剰な為替変動は経済成長を抑制」
「過去10年間のインフレに不満足」
「インフレ期待を慎重に受け止め」
シュタルクECB理事
「08年インフレは明らかに2%超え」
「インフレを懸念」
「ユーロ圏成長は2%割れ」
「成長リスクは過少評価すべきでない」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「為替相場はファンダメンタルズを反映するべき」
「米国がドル高を望んでいる事に満足」
「為替市場での過剰な変動は望ましくない」
「現在の環境でのユーロ相場を非常に警戒」
ダーリング英財務相
「市場逼迫緩和を目指した各国中銀協調行動を歓迎」
「08年英経済成長見通し1.75-2.25%(前回2-2.5%)、09年経済成長見通し2.25-2.75%(2.5-3.0%)へ下方修正。10年2.5-3.0%」
「英インフレ目標は引き続き2%」
「08年インフレ見通し2.5%」
「2011年3月までの財政赤字見通しは総額1130億ポンドに引き上げ(10月950億ポンド)」
「米住宅市場問題が起因の世界金融市場混乱は米からアジア、欧州にいたるまで経済のあらゆる側面に影響」
「1970-1990年半ばまで英国経済はG7の中で最も安定性にかけていたが、現在はG7各国の中で最も安定。」
13日の東京市場は、カーライル・キャピタルが債権者と合意出来ずの報道を受け、オプショントリガーへの売り仕掛けで、ドル円が下落した。欧州通貨は、ユーロ買いが継続し上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5522から史上最高値の1.5593まで上昇し、ポンドドルは、2.0252から2.0350まで値を上げた。ドル円は、101.78から100.02まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ下落した。ユーロ円は、158.16から155.54まで下落し、ポンド円は、206.33から202.98まで、オージー円は、95.45から93.30まで下落した。ロンドン市場は、投機的なドル売りが強まった。特にドル円は、100円のオプションバリアーを試すドル売りが先行し、一時99.77の安値と1995年10月来の円高水準まで下落したが、日本からの円高懸念発言を受けて更に下落は進まなかった。NY市場では、予想外に減少した米2月小売売上高を受けて、ドル売りとなったが、S&Pが「大手機関の評価損問題に終息の兆し」と発表したことやバーニー・フランク下院金融委委員長が住宅ローン市場の救済策を提示した事を受けて、NYダウが一時220ドル近い上昇を実現したことで、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは原油が111ドルの高値をつけたことを受けて、中東筋の買いが強まり、1.5550から1.5646の高値まで上昇。ポンドドルも2.0282から2.0391まで値を上げた。またドル円は、99.97まで一時下落したが、その後はショート・カバー的に101.24の高値まで上昇したが、利食いに押され100円65付近で取引を終了した。 一方クロス円は総じて安値からは反発も揉み合いの域を出ていない。ユーロ円は155.56から157.68まで上昇し、ポンド円は205.44、オージー円は95.64、NZD円は82.79の高値まで上昇したが、高値圏は維持できないで終了した。
【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(3/2-8)対内株式投資:4173億円の流出超/対外債券投資:7416億円の流出超/対内債券投資:4110億円の流入超
日・1月鉱工業生産確報値:前月比-2.2%(速報値前月比-2.0%)
NZ・1月小売売上高:前月比+0.3%(自動車除く+0.3%)、前年比+6.3%
豪・2月失業率:4.0%、就業者数+36,700人(フルタイム+47,700人、パートタイム-11,000人)
中・1-2月鉱工業生産:前年比+15.4%
仏・1月経常収支:-28億ユーロ(12月-28億ユーロ)
ブッシュ米大統領
「強いドルを支持する。原油価格上昇はドル相場が影響を与えている。」
額賀財務相
「為替水準についてはコメント控える、動向見守りたい」
「過度の為替変動は好ましくないというのがG7の共通認識」
「米大統領・財務長官が強いドルが望ましいといっていること承知している」
ダーリング英財務相
「為替相場は市場によって決定される」
トリシェECB総裁
「金融政策の決定、中期的な物価安定を確保するためのもの」
「現在の状況では、過度な為替の動きを懸念している」
ビジネスヨーロッパ(欧州経営者団体)
「ユーロ高抑制に向けた措置を期待」
額賀財務相
「円高というよりはドル安」
「G7でも為替の急激な変動は望ましくないというのが各国の見方」
篠原財務官
「G7、過度の為替の変動は経済にとって好ましくないとの認識で一致」
カタール中銀
「われわれは、一部メディアが1人の当局者の話として伝えた、リヤル相場の調整やペグ制撤廃に関する報道を否定する」
米・2月小売売上高:前月比-0.6%(予想+0.2%、1月+0.4%←+0.3%)
米・2月小売売上高(自動車除く):前月比-0.2%(予想+0.2%、1月+0.5%←+0.3%)
米・週次新規失業保険申請件数:35.3万件(予想35.5万件、前回35.3万件←35.1万件)
米・2月輸入物価指数:前月比+0.2%(予想+0.8%、1月+1.6%←+1.7%)、前年比+13.6%(1月+13.8%←+13.7%)
米・1月企業在庫:前月比+0.8%(予想+0.5%、12月+0.7%←+0.6%)
加・10-12月期設備稼働率:81.8%(予想82.0%、前期83.4%←82.7%)
ノルウェー中銀:政策金利5.25%に据え置き決定
スイス中銀:政策金利2.75%に据え置き決定
ポールソン米財務長官
「米規制当局、資本市場の監督強化」
「全州と共同で住宅ローン業者に適用する強力な免許基準を導入」
「格付け会社の情報開示の義務も拡大」
「最優先課題は企業が市場混乱を乗り越える事」
「米国の強い経済が通貨に反映」
「強いドルは米国益に叶う」
スイス中銀
「08年経済成長見通し1.5-2.0%(12月2%)へ下方修正」
「08年インフレ見通し2%(1.7%)、09年1.4%(1.5%)へ上方修正」
ヒルデブランド・スイス中銀理事
「市場混乱は終了しておらず、悪化の可能性も」
米上下両院合同経済委員会
「バーナンキ米FRB議長4/2に議会証言(経済、景気後退の可能性、ドル安、住宅、信用市場)」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「過剰な為替変動は望ましくない」
カーニー・カナダ中銀総裁
「米連銀の動向が政策決定要因に」
S&P
「サブプライム関連の評価損が2850億ドルに達する可能性」
「評価損の大きな部分は既に計上済みの可能性」
「大手機関にとっては終息の兆しが見えてきた」
14日の東京外為市場は、東京株式市場の堅調推移スタートにドル円、クロス円は上昇するものの、ヘッジファンド破綻の噂で東京株式市場の反落した事により下落する展開となった。欧州通貨は、ドル売りが集中する中、上昇した。ユーロドルは、1.5589から史上最高値の1.5652まで上昇し、ポンドドルは、2.0291から2.0357まで値を上げた。一方クロス円は、株価やドル円の動向に連れ、全般的に下落した。ユーロ円は、157.60から156.20まで下落し、ポンド円は、205.12から203.11まで、オージー円は、95.38から94.11まで下落した。ロンドン市場では、週末を控えたショート・カバーのドル買が強まり、ドル円、クロス円は上昇し、欧州通貨は利食いの売りに値を下げる展開となった。NY市場でも当初は、米2月消費者物価指数が安定的なインフレを示したことで、FRBが金利を引き下げ易くなったとの見方やNY連銀とJPモルガン・チェースが、米証券ベア・スターンズに対し、資金供給を行なうと発表したことを好感して、ドル円、クロス円は、ショートカバーに上昇した。 しかしながらNY連銀などによるベア・スターンズ社への異例の資金供給が、逆に他の金融機関の信用危機懸念につながり、米株式市場が急落したことを受けて円が急騰し、欧州通貨は、ドル売りが集中した。ユーロドルは、1.5532の安値から史上最高値を更新する1.5690まで上昇し、ポンドドルは、2.0225から2.0393まで上昇した。またドル円は、101.15の高値から1995年9月以来の円高水準である98.89まで一時下落し、安値圏で引けた。 一方クロス円は、NYダウの急落につれて投げが投げを呼ぶ展開となり、ユーロ円は157.32から154.89、ポンド円は205.03から199.90、オージー円は95.36から92.72まで下落し、NZD円は80.39、カナダ円は100.01、スイス円は99.06、ランド円は12.58まで下落した。
【経済指標&要人発言】
中・1-2月都市部固定資産投資:前年比+24.3%
独・2月消費者物価指数改定値:前月比+0.5%、前年比+2.8%(前年比予想+2.8%、速報+2.8%)
ポールソン米財務長官(3/13、2度目の発言)
「強いドルは米国の国益であり、長期的なファンダメンタルズは引き続き健全」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「過度な為替変動は望ましくない」
「EU首脳、ユーロと金融市場混乱に関し、ユーロ・グループと同様のメッセージを発信する見込み」
「金融市場は、ファンダメンタルズと中期的な見通しに焦点を絞るべき」
「米国はリセッション(景気後退)の瀬戸際だが、中期的見通しは極めて良好」
サルコジ仏大統領
「本日のEU首脳会議で、ユーロ相場に関する協議を行う」
額賀財務相
「為替相場の過度な変動は経済成長に望ましくない」
「今後の相場動向を大きな関心を持って見守りたい」
町村官房長官
「介入についてはコメントしない」
「米国も強いドルが好ましいと発言、注目している」
ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値:前月比+0.3%、前年比+3.3%(前年比予想+3.2%、1月+3.2%)
ヤンシャ・スロベニア首相
「EU首脳、為替に関する詳細協議は行わない方針」
ギーブ英中銀副総裁
「世界の不均衡是正には、貿易赤字国通貨の緩やかな下落が必要」
キミット米財務副長官
「海外投資家は今後も米国債を保有、ドル安は懸念していない」
米・2月消費者物価指数(CPI):前月比±0%(予想+0.3%、1月+0.4%)、前年比+4.0%、(予想+4.3%、1月+4.3%)
米・2月コアCPI:前月比±0%(予想+0.2%、1月+0.3%)、前年比+2.3%(予想+2.4%、1月+2.5%)
米・3月ミシガン大消費者信頼感指数速報値:70.5(予想69.0、2月70.8)
メキシコ中銀:政策金利7.5%に据え置き決定
連銀声明
「市場の展開を注意深く監視」
「べア・スターンズへの資金供給計画全会一致で決定」
米証券取引委員会(SEC)
「我々は引き続き、秩序と流動性の市場に貢献できるやり方で協力」
ポールソン米財務長官
「FRB、SECと緊密に協力」
「FRBの指導力を評価」
バーナンキ米FRB議長
「住宅ローン貸し手の強い監督を要求」
「低水準の金利は変動金利ローンの金利借り換えリスクを緩和」
「住宅ローン返済不履行、住宅差し押さえ率は上昇」
「連銀は、不必要な差し押さえを防ぐ策を模索中」
ブッシュ米大統領
「FRBと米財務省、市場安定促進へ適切な行動」
「米国は強いドルを信じる」
「米国の経済は弾力性がある」
「経済は困難な時期、いずれ回復」
「ファンダメンタルズは健全。米経済の拡大は継続」
「景気刺激策となる税の払い戻しは本年後半消費押し上げに繋がる」
「住宅ローン市場は調整過程」
ベアスターンズCEO
「過去24時間で流動性が悪化」
S&P
「ベア・スターンズ信用格付け引き下げ」
「救済は一時的な処置に留まる」
EU首脳会議
「為替相場の過度の変動と無秩序な動きは経済成長に好ましくない」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ドルの下落は劇的」
「過剰な為替変動は非常に懸念」
17日の東京市場は、早朝から先週末の地合を引き継ぎ投機的なドル売り、円買いが強まったが、米FRBが、緊急に公定歩合を引き下げると発表したことから一時買戻しとなるも、東京株式市場やアジア株式市場が全面安となったことで、ドル売り、円買いが継続した。ユーロドルは、引き続き強い買い意欲から1.5652から史上最高値の159.05まで上昇したが、ポンドドルは、対クロスでのポンド売りが強まり、2.0223から2.0100まで値を下げた。 またドル円は、急落となり売りが売りを呼ぶ展開から99.30を高値に一時95.77の安値と353BPも大きく下落した。 一方クロス円も東京株式市場やドル円の動向に連れて急落となった。ユーロ円は、155.50から152.10まで下落し、ポンド円は、199.67から192.46まで、オージー円は、93.48から88.13まで下落した。ロンドン市場は、東京市場の急落からは反発的も、ドル円、クロス円はリスク回避の売りに上値の重い展開が継続した。NY市場では、米第4半期経常収支は予想より赤字が縮小し、3月NY連銀製造業景況指数は、2001年来の最低水準。1月対米証券投資は海外銀の入札が過去最高となり、予想より強い内容となったが、為替市場の反応は薄く、ポジション調整的なドルの買い戻しが主流となった。ユーロドルは、利食いが優先し1.5813から1.5791まで下落し、ポンドドルは、2.0226から1.9944まで値を落とした。またドル円は96.34まで調整したが、その後ショート・カバー的に97.75まで上昇した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的にもみ合う展開となった。ユーロ円は、153.86から151.82での動きとなり、ポンド円は、192.58から195.63まで、オージー円は、88.44から89.96までの推移となった。
【経済指標&要人発言】
日・1月第3次産業活動指数:前月比+0.7%
内閣府「10-12月期GDPギャップは+0.7%で修正なし」
FRB声明文
「ニューヨーク連銀が新融資制度を創設:プライマリーディーラーに対して公定歩合で貸し出し」
「公定歩合を3.50%から3.25%へ引き下げる」
「貸し出し期間を、30日から最大90日に延長」
ポールソン米財務長官
「米連邦準備理事会(FRB)の追加措置、市場の安定、流動性、秩序を高めるものであり、歓迎する」
バーナンキFRB議長
「米連邦準備理事会(FRB)は財務省と協力して金融市場の機能を促進する」
「米連邦準備理事会(FRB)の措置、資金へのアクセスを容易にする」
ガイトナー・ニューヨーク地区連銀総裁
「今回の措置は、特に資産担保証券市場の流動性支援を目指したもの」
篠原財務官
「過度の為替変動は好ましくない」
額賀財務相
「過度の為替の変動を懸念している」
「G-7では、過度の為替変動が世界経済にとって望ましくないと確認」
「為替の過度な変動は望ましくない」
「大きな関心持って見守っている」
「為替の水準についてはコメントしない、変動の状況を見たい」
「(為替)欧米と連携しながら相場動向よく見たい」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ECB、中期的な物価安定に向けできる限り対応」
英中銀
「緊急の調整オペを実施、期間3日のレポで50億ポンド供給」
「緊急オペ、けさの短期金融市場の状況を受けたもの」
「他の中銀とともに金融市場の状況を注意深く監視している」
福田首相
「急速なドル安、好ましくない」
津田財務官
「為替の過度の動きを懸念している」
米・10-12月期経常収支:-1729億ドル(予想-1841億ドル、前期-1774億ドル←-1785億ドル)
米・3月NY州製造業業況指数:-22.2(予想-8.0、2月-11.7)
米・1月対米長期証券投資:620億ドル買い越し(予想600億ドル買い越し、12月565億ドル買い越し)
米・1月対米証券投資トータル:374億ドル買い越し(予想850億ドル買い越し、12月
727億ドル買い越し←604億ドル買い越し)
米・2月鉱工業生産:前月比-0.5%(予想-0.1%、1月+0.1%)
米・2月設備稼働率:80.9%(予想81.3%、1月81.5%)
ブッシュ米大統領
「引き続き状況を綿密に監視。必要とあれば断固とした対処」
「米金融機関は強い」
「資本市場は、効率的に機能」
「市場の正常化を目指す連銀の対応を支持」
ポールソン米財務長官
「介入への思惑は単なる推測」
「米国は、強いドル政策遂行」
「米国の長期的ファンダメンタルズは強い」
「連銀の対応を支持」
「最優先課題は市場の正常化」
「ベアは流動性危機に見舞われていた」
「連銀の劇的な流動性供給が市場を救済」
「米国は問題に速やかに対処する事が必要」
「ベア救済は、破産法適用申請より好ましい」
ストロスカーンIMF専務理事
「中銀の市場介入の必要性なし」
米リーマン・ブラザーズ
「流動性は引き続き非常に力強い状態」
ロート・スイス中銀総裁
「ここ数ヶ月インフレ圧力は上昇」
「スイスは困難な時期に直面。成長は不透明」
「スイス経済は健全」
「スイスフランは引き続き安全通貨の役割を果たしている」
「力強い世界経済に自信」
「世界経済の減速はスイスにも影響」
「スイス中銀は、銀行を更に綿密に監視」
アルムニア欧州委員会委員
「欧州は、もはや好況期にはなく、景気後退からは程遠い」
「欧州経済は潜在的水準を下回る見通し」
18日の東京市場は、本邦資本筋からのドル売りでドル円、クロス円は下落するものの、東京株式市場が堅調に推移したことから、反発する展開となった。欧州通貨は、ドル売りの一服感に小幅に推移する形となり、ユーロドルは、1.5713から1.5793で堅調推移し、ポンドドルは、1.9955から2.0065で推移した。ドル円は、96.86まで下落後、97.61まで反発した。一方クロス円は、株価やドル円の動向に連れ、全般的に下落後の反発となった。ユーロ円は、152.57から153.76まで上昇し、ポンド円は、193.38から195.56まで、オージー円は、88.77から90.15まで上昇した。ロンドン市場は、欧州主要株式市場の上昇を受けドル円、クロス円は、ゴールドマン・サックスとリーマン・ブラザーズの決算が市場予想を上回り、ゴールドマンのCFOが「流動性はこれまで以上に強い」と発言したことから、買い戻しを誘った。 NY市場では、さほど悪くない米指標に、ドルの買い戻し気味な相場もFOMCで、0.75%の利下げが発表されると一時失望感から、ドル売り、円買いを誘ったが、結局ダウが420ドル近い大幅上昇で終了したことから、ドル円、クロス円は大きく買い戻された。欧州通貨は、株高によるショートカバーの売りに下落する展開となり、ユーロドルは1.5833から1.5617まで下落し、ポンドドルは、2.0274から2.0028まで値を下げた。またドル円は、97.27から100.00まで大きく上昇した。 一方クロス円も最近続いた円買いの利食い、株価の反発を受けたショートの買戻しから、全般的に大きく値を回復した。 ユーロ円は、153.71から156.18まで上昇し、ポンド円は、195.37から200.26まで、オージー円は、90.10から92.55、NZD円は80.65、カナダ円は100.57、スイス円は99.87まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
額賀財務相
「現状の為替相場、過度な変動と懸念」
「米欧と連携とり、相場動向を注視したい」
「(日銀総裁人事)国際経済・金融市場は不安定、危機的状況に対応できる体制必要」
シュタルクECB専務理事
「商品価格と二次的影響、物価安定へ最大のリスク」
「市場の混乱がいつまで続くかは誰にもわからない」
「欧州中銀、インフレの二次的影響を防ぐ十分な準備がある」
豪中銀3月理事会議事録
「需要鈍化の一時的な証拠が見られる」
「インフレが不快なほど高くなりえる局面に依然として直面」
「金融政策が十分引き締め的かどうか疑問が残る」
「金融状況の引き締まりと信用収縮の可能性を認識」
「2007年半ば以降、金融状況は大幅に引き締まっている」
「2010年半ばまでに、基調インフレ率と総合インフレ率が3%をわずかに下回る見通し」
周小川中国人民銀行総裁
「中国には依然として利上げ余地がある」
英・2月消費者物価指数:前月比+0.7%、前年比+2.5%(前月比予想+0.8%、1月-0.7%、前年比予想+2.5%、1月+2.2%)
中国人民銀行
「預金準備率を0.5%引き上げ、3月25日から実施」
「預金準備率の引き上げ、流動性の管理強化・信用の抑制が目的」
ビーニ・スマギECB理事
「ECBの主な任務は物価安定の維持」
大田経済財政担当相
「福田首相から為替変動・原油高騰受け中小企業への支援検討を指示された」
米・2月生産者物価指数(PPI):前月比+0.3%(予想+0.4%、1月+1.0%)、前年比+6.4%(予想+6.8%、1月+7.4%)
米・2月コアPPI:前月比+0.5%(予想+0.2%、1月+0.4%)、前年比+2.4%(予想+2.1%、1月+2.3%)
米・2月住宅着工件数:106.5万戸、前月比-0.56%(予想99万戸、1月107.1万戸←101.2万戸)
米・2月建設許可件数:97.8万戸、前月比-7.8%(予想102万戸、1月106.1万戸)
カナダ・2月消費者物価指数(CPI):前月比+0.4%(予想+0.3%、1月-0.2%)、前年比+1.8%(予想+1.8%、1月+2.2%)
カナダ・2月コアCPI:前月比+0.5%(予想+0.3%、1月+0.1%)、前年比+1.5%(予想+1.2%、1月+1.4%)
米FOMC会合:FF金利誘導目標水準を0.75%引き下げ、2.25%に決定
FOMC声明
「米経済成長には依然下方リスク存在」
「政策金利決定は、8対2」
「フィッシャー米ダラス地区連銀総裁、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、大幅利下げに反対」
「金融市場は、かなりの逼迫状況にある」
「インフレ見通しに関する不透明さが上昇」
「信用市場、住宅市場が経済成長を抑制」
「インフレは上昇」
「インフレ動向を綿密に監視」
「成長、価格安定のため時期を得た対応」
ポールソン米財務長官
「米経済は急激な減速局面」
「市場混乱への対応に焦点」
「資本市場の安定維持必要」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「過剰な為替変動は経済成長にとり望ましくない」
ECB関係筋-MNI
「向こう数か月政策金利4%維持見通し」
ウェーバー独連銀総裁
「ECBはインフレ抑制のため必要である事を行う」
19日の東京市場は、昨日のNY株の動向からショート・カバーが強まり、強い円売りからスタートしたがが、金融機関の損失計上やファンド破綻の噂などを受けて、利食いの円買いが強まった。ドル円は本邦輸出企業、海外勢の売りで100.45から98.80まで下落。ユーロ円は157.04から155.07まで下落した。またユーロドルは1.5613から1.5731で堅調推移。 ポンドドルも2.0066から2.0150での推移となった。一方クロス円は同様に強い反発から利食いに値を下げた。 ポンド円は201.76から199.31、オージー円は93.59から91.84、NZD円は81.78から80.15へ値を下げた。 ロンドン市場は、欧州株式市場が流動性をめぐる懸念で下落、英中銀金融政策委員会議事録で2人が利下げを主張したことが判明したことから、ポンド売りや円の買戻しが進んだ。NY市場では、モルガン・スタンレーの決算が予想を上回ったことや米連邦住宅貸付機関監督局が米住宅金融公社に対しての資本規制を緩和したことを好感して、株式市場が上昇したことから、ドルの買い戻しや円が売られたが、その後は根強い金融機関の評価損拡大懸念やイースター休暇を控えたポジション調整から、ドルの買戻しや円の買い戻しが進んだ。 ユーロドルは1.5786から1.5583まで下落、ポンドドルも2.0141から1.9804まで下落し。ドル円は97.67で下げ止まったが、99.84を高値に98円後半へ値を下げた。 一方クロス円も総じて戻りが重く値を下げて引けている。 ユーロ円は156.56から154.08、 ポンド円は195.90、オージー円は90.55、NZD円は79.19の安値まで値を下げた。
【経済指標&要人発言】
日・1月全産業活動指数:前月比変わらず(12月前月比-0.2%)
香港金融管理局(HKMA)
「割引基準金利0.75%利下げ 4.50%⇒3.75%」
サウジアラビア
「リバースレポ金利を0.75%引き下げ2.25%へ」
UAE中銀
「翌日物レポ金利を0.75%引き下げ2.25%に」
ブッシュ米大統領
「米経済は、長期的な基盤は健全」
英・2月失業率:2.5%(予想2.5%、1月2.5%)、失業者数増減:-2.8千人(予想-5千人、1月-9.1千人)、11月-1月平均所得伸び率:前年比+3.7%(予想+3.8%、10月-12月+3.8%)
ユーロ圏・1月貿易収支:-107億ユーロ(予想-50億ユーロ、12月-41億ユーロ)
南ア・1月実質小売売上:前年比+0.2%(予想-1.6%、12月-0.5%)
南ア・10-12月期経常収支:-1577億ランド(予想-1546億ランド、前期-1633億ランド)
英中銀金融政策委員会議事録(3月5-6日開催分)
「7対2で金利据え置きを決定」
「ギーブ副総裁とブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張」
米・週次MBA住宅ローン申請指数(3/14):前週比-2.9%(前回-1.9%)
米・週次原油在庫統計(3/14時点)
原油在庫:前週比+13万バレル(予想+225万バレル、前回+618万バレル)
ガソリン在庫:同比-345万バレル(予想±0万バレル、前回+169万バレル)
留出油在庫:同比-291万バレル(予想-150万バレル、前回-123万バレル)
製油所稼働率:83.8%(予想85.2%、前回85.0%)
加・1月卸売り売上高:前月比+2.6%(予想+1.0%、12月-2.6%←-2.9%)
トルコ中銀:政策金利15.25%に据え置き決定
米連邦住宅公社監督局(OFHEO)
「ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)、フレディマック(連邦住宅貸付抵当金庫)の自己資本率最低基準を30%から20%に引き下げ」
ダーリング英財務相
「英経済ファンダメンタルズは、強く、柔軟性がある」
「英財務省、英中銀、英金融サービス機構(FSA)は綿密に協力していく」
クワデン・ベルギー中銀総裁
「最近の為替変動は過剰」
「欧州経済は米国と無縁ではない」
ノワイエ・仏中銀総裁
「賃金上昇は、生産性の伸びに調和」
「インフレ期待の抑制は極めて重要」
「インフレリスクは明確に上向き」
「金融政策は、価格安定を明確にする事」
「インフレに関し想定しうるシナリオに懸念」
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ユーロ圏経済、米景気減速や通貨動向の影響免れない」
20日のアジア市場は、東京市場が休場で、更に明日のイースター休日を控えて閑散と取引となった。ドル円、クロス円は昨晩のNYダウの300ドル近い下げから早朝から売りが先行したが、その後は値ごろ感からの買いが支えた。 また欧州通貨も同様に小動きで推移したが、欧州勢参入後はドルの買い戻し気味の展開。 。ユーロドルは、1.5650から1.5568で推移し、ポンドドルは、1.9781から1.9882での動きで、ドル円は98.56から99.34まで上昇した。一方クロス円では、ユーロ円が154.10から154.85まで推移し、ポンド円は195.41から196.81、オージー円は、89.80から90.90、NZD円は78.55から79.69、カナダ円は97.09から97.83での推移となった。ロンドン市場では、イースター休日入りを控え、利食いのドル買いが先行し、ドル円、クロス円は反発気味となった。NY市場では、経済指標の低調に景気後退懸念が再燃しドル円、クロス円は下落スタートとなったが、3月フィラデルフィア連銀製造業指数が市場予想を上回り、NYダウが堅調な反発を実現したことから買い戻された。欧州通貨はイースター休暇に向けたECBの市場への緊急資金供給などを受け下落するものの、その後のシュートカバーに値を戻す動きとなった。ユーロドルは、1.5584から1.5396まで下落し、ポンドドルは、1.9735から1.9856で、ユーロポンドの売りに支えられて推移した。 またドル円は100.21から98.45まで大きく調整したが、この位置では下げ止まりを見せた。一方クロス円は、堅調な米株価にも関わらず、欧州通貨の利食いに値を下げる展開となった。ユーロ円は、155.17から151.70まで下落後反発し、ポンド円は198.35から195.13、オージー円は90.96から一時88.18まで大きく値を下げた。
【経済指標&要人発言】
独・2月生産者物価指数:前月比+0.7%、前年比+3.8%(前年比予想+3.3%、1月+3.3%)
李明博韓国大統領
「ウォンの下落、国内インフレを助長」
ユーロ圏・3月製造業PMI:52.0(予想51.9、2月52.3)
ユーロ圏・3月サービス部門PMI:51.7(予想52.0、2月52.3)
英・2月小売売上高指数:前月比+1.0%、前年比+5.5%(前月比予想-0.2%、1月+0.8%)
英・2月マネーサプライM4:前年比+12.3%(+12.9%、1月+13.1%)
米・週次新規失業保険申請件数:37.8万件(予想36万件、前回35.6万件←35.3万件)
米・3月フィラデルフィア連銀景況指数:-17.4(予想-18.3、2月-24.0)
米・2月景気先行指数:前月比-0.3%(予想-0.3%、1月-0.4%←-0.1%)
加・2月景気先行指数:前月比-0.3%(予想+0.1%、1月+0.1%←+0.2%)
加・1月国際証券取扱高:9.16億カナダドル買い越し(予想19億カナダドル、12.91億カナダドル)
FRB
「第1回目のターム物証券貸与ファシリティー(TSLF)、3/27に実施、期間28日、規模は750億ドル」
「担保証券の範囲をCMO、トリプルA格付け不動産担保証券(MBS)に加え、住宅ローン債権担保証券(RMBS)を担保として追加」
「4/2に4/3実施の入札額発表」
「TSLFは週ごとに実施」
「プライマリーディーラー向け貸し出し19日現在288億ドル」
英中銀声明
「銀行と綿密な連絡を続ける事で合意」
「英中銀、英主要銀行は、秩序ある市場の正常化を望む」
パパデモス欧州中銀副総裁
「ユーロ圏において信用収縮の兆しはみられない。非金融機関への与信拡大は引き続き非常に強い」
「最近の為替相場は過度の動き」
米、アブダビ、シンガポール政府系ファンド(SWF)声明
「米、アブダビ、シンガポールは、政府系ファンドの定義で合意」
「米は、ソベリンファンドは開示を高めるべきと述べた」
21日の東京市場は、主要海外市場がイースター休暇で休場のため、動に薄い展開が続いた。ただし、ドル円、クロス円は日経平均株価の堅調や信託銀行の円売りで堅調な推移となった。ドル円は、99.00から99.74まで一時上昇し、ユーロドルは1.5405から1.5466でやはり堅調推移、ポンドドルは1.9826から1.9881での推移となった。一方ユーロ円は153.03から154.02まで値を上げ、ポンド円は196.57から197.91、オージー円は89.06から89.96、NZD円は78.30から79.03、カナダ円は96.74から97.48、スイス円は98.35から98.85に値を上げた。海外市場は、グッドフライデーで欧州市場が休場、NY市場も米株式・債券市場とも休場となり、動意の薄い展開が継続した。材料難の中、S&Pがゴールドマン・サックスとリーマン・ブラザーズの格付け見通しをネガティブに引き下げたことが報じたが、特に為替市場は反応していない。ユーロドルは、1.5472まで上昇後、1.5421−26レベルへ下落後、このレンジで推移。ポンドドルは、やはり東京引け後1.9852−57を高値に1.9806までじりじり下落、 ドル円は、東京引け際に99.70レベルをつけた後は、99.30に軟化して、99.55−60レベルで引けた。 一方クロス円も全般的に東京引け後の高値からじりじりと値を下げた。 ユーロ円は、154.17レベルの高値から153.24−29へ下落。ポンド円も197.95から196.91へ値を下げ、オージー円は90円ちょうど近辺から89.45に軟化し、NZD円は78.50レベル、カナダ円は96.82レベルへ値を下げたが、その後は反発気味となっている。
【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(3/9-15)
対内債券投資:8530億円の流入超
対外債券投資:9313億円の流出超
対内株式投資:9930億円の流出超
額賀財務相
「国際金融市場・経済が不安定な状況の中で、日銀総裁の空白はできるだけ最小限にしなければならない」
インドネシア中央銀行
「東南アジア諸国中銀グループ会合(3/21-22)で、ドル安問題を協議」
中国人民銀行
「2月末時点の外貨準備高は、1兆6471億ドル(前月比+573億ドル)」
西村日銀副総裁
日本経済は足元かなり減速、基調は緩やかに拡大
金融政策は極めて注意深い運営が重要
日本経済は先行きに多くのリスク要因抱えている
トレンドに変調ないか十分注意しながら柔軟かつ機動的政策を行う
ずっとデカップリングし続けるわけではない、いつか何らかの影響
白川日銀総裁代行
政策金利は現在大きな緩和方向の力を発揮している
景気認識、日銀が3月会合で示した見解とそれほど大きな違いない
経済への効果は短期金利だけでは評価できない=利下げで
ドル減価の動き、弾みつくと国際金融市場・経済に悪影響
金融政策は効果波及に時間がかかる
日本経済は足元減速しているが基調としては緩やかに拡大
足元の経済情勢より長い目で見た結果の安定や持続的成長を重視
日本経済は国際金融市場の動揺や世界経済の減速など数多くのリスク要因ある
経済は変化するときは大きく変化するため予断をもってはいけない
経済はリンクしている、完全なデカップリングはもともとない
国際金融市場の動揺に適切に対処することが最優先課題
流動性供給は必要だが、それだけでは問題解決しない=米政策で
S&P
モノライン(米金融保証会社)のFGICを格下げする可能性あり
ゴールドマン・サックスとリーマン・ブラザーズの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ
引き下げの理由は「資本市場での収益性が低下する可能性を反映」
モルガン・スタンレーの格付けは引き続き引き下げる可能性
モルガン・スタンレーの格付けは30日以内に決定する見通し
メリルリンチの格付けは「A+」で変わらず、見通しは引き続き「ネガティブ」
ゴールドマン、リーマン、メリルリンチは1ノッチの格下げの可能性あるが、それを前提とはしていない
24日の東京市場は、海外市場が未だイースター休暇で動意の薄い展開も、ドル円は仲値不足の買いから99.31を安値に一時100.03まで上昇したが、上値のオファーに抑えられた。ユーロドルは、欧州系金融機関の資金繰り悪化の懸念を受けて、1.5440から1.5341まで大きく下落、ポンドドルも英系金融機関の資金繰りの懸念から1.9819から1.9759まで下落した。 一方クロス円は総じて、ドル円の上昇と欧州通貨のとの狭間に立って揉み合い気味となった。ユーロ円は153.10から153.88、ポンド円は196.85から197.96、オージー円は89.47から90.29、NZD円は78.47から79.06、カナダ円は96.76から97.29での推移となった。ロンドン市場は、英国が復活祭イースターマンデーのため休場、東京引け後は、米国株式指数先物の上昇推移を受けて、ドル円、クロス円は堅調推移となった。NY市場では、米2月中古住宅販売件数が予想以上に増加したことを好感したNYダウの上昇にドル円、クロス円は上昇した。欧州通貨は、米金利上昇に伴うドル買いに下落する展開となった。ユーロドルは、1.5456から1.5364まで下落し、ポンドドルは、1.9877から1.9779の間で上下した。ドル円は、99.64から100.90まで上昇した。一方クロス円は、ダウの大幅上昇やドル円の動向に連れ全般的に上昇した。ユーロ円は、153.76から155.61まで上昇し、ポンド円は、197.38から200.44まで、オージー円は、89.93から91.60まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・1-3月期法人企業景気予測調査:大企業全産業-9.3(製造業-12.9、非製造業-7.2)、
2008年度設備投資:前年比-9.4%、経常利益:前年比+6.0%
中・2月原油輸入:1429万トン(前年比+18.1%)1-2月:2823万トン(前年同期比+9.5%)
渡辺金融担当相
「米政府は、日本の公的資金注入を教訓に、金融システムへ公的資金を注入すべき」
米・2月中古住宅販売件数:503万戸、前月比+2.9%(予想485万戸、1月489万戸)
NY連銀声明
「対JPモルガンのベアー・スターンズ買収支援290億ドルの貸し出しを行う。金利は公定歩合2.5%を適用」
「資産を管理する有限責任会社を設立、300億ドルのポートフォリオ管理」
「NY連銀の規制に基づき、米投資会社ブラックロックが同資金を管理」
25日の東京市場は、昨日の流れを引き継ぎ、当初は本邦資本筋からの買いでドル円、クロス円は値を上げたが、上値では本邦輸出企業、中国筋や3月末を控えた機関投資家の大口のクロス円の売りで、値を崩す展開となった。 また欧州通貨は、イースター明けで新規のユーロ買いが強まり、ユーロドルは1.5408から1.5572まで上昇し、ポンドドルは、1.9849から1.9935まで値を上げた。ドル円は、101.04まで上昇後100.08まで値を下げた。 一方クロス円は、大口の売りから値を下げるも日経平均株価の上昇を受けて、堅調な推移と回復した。ユーロ円は、155.16から156.32の間で上下し、ポンド円は、200.92から199.25まで、オージー円は、91.84から91.14まで下落した。ロンドン市場は、ユーロドルのポジション調整売り後の買いに連れ、ドル円、クロス円は下落した。NY外為市場では、米1月S&Pケース・シラー住宅価格指数や米3月消費者信頼感指数の悪化受けた株安に、ドル円、クロス円は下落したが、その後反発した。欧州通貨は、ファンド筋からの買いに上昇する展開となり、ユーロドルは、1.5526から1.5660まで上昇し、ポンドドルは、1.9909から2.0067まで値を上げた。ドル円は、100.68から99.63まで下落し、その後反発した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に下落後の反発となった。ユーロ円は、155.29から156.64の間で、ポンド円は、199.00から200.82の間で上下し、オージー円は、90.77まで下落後92.05まで反発した。
【経済指標&要人発言】
渡辺金融担当相
「3月末で期限切れとなるオフショア市場の非課税法案が通らなければ、資金流出の懸念はある」
グリア経済協力開発機構(OECD)事務局長
「政府系投資ファンド(SWF)の投資が政治的な目的ではなく、経済的な目的で、投資が透明である限り、新たな法律や規制は必要ない」
白川日銀総裁代行
「金融政策運営は足もとの動向だけでなく、中長期的なリスクにも目配りする必要」
「日本経済は内外ともに多くのリスク要因を抱えている」
「長期国債の買い入れはこれまでと同じ金額・頻度で行う」
「(長国債買い入れ)長期金利に影響与えようと思っていない」
「ドルの基軸通貨体制、当面は基礎的な条件が大きく変わるとは見ていない」
「金融市場の調整、秩序だって進むことが大事」
「リスク再評価の過程、ある程度時間かかる」
「経済が見通し通りであれば、これまでの金融政策の基本的な考え方は維持」
「不確実性が高いので予断持たずに機動的に金融政策運営」
「米経済は減速傾向を一段と強めている」
「米住宅市場や金融市場の動揺、収まる兆しがまだ見られない」
「世界経済の下振れリスクは高まっている」
「デフレスパイラルの危険はかなり以前に過ぎ去った」
「(金融政策)物価安定のもとでの経済成長以外の目的入れ込むと長い目で見て経済不安定」
西村日銀副総裁
「極めて注意深い金融政策が必要」
「リスク顕現化の可能性高まれば柔軟に対応」
「株価動向は家計など実体経済に影響を与える」
「金融市場の動向は先行き経済にも影響与える、注意深くみていく」
「金融政策は十分長い先行き予測しながら中長期的視点で運営」
「1-3月の景況感良くないことは認識している」
「金融機関へ公的資金の使い方、各国が望ましい形で対処すべき」
「マクロ政策では長期的に個人消費押し上げが重要、短期的には設備投資変動に注意」
アイスランド中銀:政策金利を1.25%引き上げ15%に決定
アイスランド中銀
「クローナ安は企業や家計のバランシスシートを傷つけ、将来の金融の安定を損なうため、できる限り早急にクローナ安を反転させることが重要」
パパデモスECB副総裁
「為替市場を引き続き非常に注意深く見守る、最近の動きは行き過ぎ」
「現在の状況では、過度の為替変動は懸念要因」
米・1月S&Pケース・シラー住宅価格指数:前年比-10.7%(予想-10.5%、12月-9.1%)
米・3月消費者信頼感指数:64.5(予想73.5、2月76.4←75.0)
米・3月リッチモンド連銀製造業景況指数:6(予想-5、2月-5)
加・1月小売売上高:前月比+1.5%(予想+1.4%、12月+0.8%←+0.6%)
加・1月小売売上高(除く自動車):前月比+1.3%(予想+0.5%、12月-0.3%←-0.4%)
欧州中央銀行(ECB)
「2.615%で150億ドルのドル資金供給」
「入札参加数34。312億3700万ドル応札」
スイス中銀
「60億ドルのドル資金供給、平均金利2.63%」
「応札額計148億ドル」
セントルイス連銀
「プール米セントルイス連銀総裁の後任として、ジェームズ・ブラード副総裁を指名。4/1就任」
26日の東京市場は、材料難の中、本邦機関投資家、米系証券による売りでドル円は100.18から99.65まで一時下落したが、本邦信託筋、アジア筋の買いで100.33まで値を戻した。またユーロドルは、独IFO指数の発表を控え、ポジション調整で1.5658から1.5583まで下落となり、ポンドドルは、2.0016から2.0067での推移となった。 一方クロス円は、総じて揉み合い気味も上値の重い展開が継続した。 ユーロ円は155.95から156.49、ポンド円は199.85から200.98、オージー円は91.22から91.84、NZD円は80.10から80.72での推移となった。ロンドン市場は、独・3月IFO業況指数の上振れによるユーロ買いをきっかけにしたドル売りが加速した。NY市場でも、米2月耐久財受注が予想外に低下した事で、ドル売りが継続した。 米2月新築住宅販売件数が予想を上回ったが、過去13年間で最低の水準ということもありドル売りの流れは変わらなかった。 ユーロドルは、トリシェ総裁のタカ派発言もあって1.5593から1.5859まで上昇し、ポンドドルはキング総裁の利下げ容認発言から一時1.9927まで下落したが、その後はドルの買い戻しに2.0102まで値を上げた。 またドル円は、信託銀行の買いから一時100.20まで反発したが、その後は下値の機関投資家からの買いに揉み合い気味も軟調なダウを受けて98.87まで下落した。 一方クロス円は、まちまちの展開も欧州通貨の上昇から、ダウの100ドルマイナス引けにも、比較的堅調なレベルを維持した。特にユーロ円は、155.68まで下落後、157.47まで上昇したが、ポンド円は、200.80から197.59まで下落。オージー円も91.77から90.72まで値を下げ、NZD円は79.46、カナダ円は97.27まで下落した。またスイス円は一時100.36まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・2月貿易統計:+9700億円、前年比+0.9%(1月-793億円)対米黒字:+6969億
円、前年比-13.3%、対EU黒字:+5271億円、前年比+18.8%、対中黒字:+13億円
原油輸入:1兆3720億円、平均原油価格92.70ドル/バレル(1月90.85ドル)
日・2月企業向けサービス価格指数:前月比+0.3%、前年比+0.7%(1月+0.6%)
韓国企画財政次官
「ウォン相場が急激な動きをすれば、為替市場に介入する」
「ウォンの急激な上昇、急落よりも望ましくない」
市場筋
「韓国当局、7-8億ドル規模のドル買い・ウォン売り介入を実施」
独・3月IFO業況指数:104.8(予想103.4、2月104.1)
ユーロ圏・1月経常収支:-191億ユーロ(季調前12月+43億ユーロ←+19億ユーロ)
ユーロ圏・1月鉱工業受注:前月比+2.0%、前年比+7.3%(予想+0.3%、12月-3.6%)
トリシェECB総裁(欧州議会証言)
「中期的に物価安定に上向きのリスクがある」
「インフレ率は今年の大半を通じて2%を上回る見通し」
「高インフレ局面は予想以上に長期化する見通し」
「今は二次的な影響を避けることが不可欠」
「経済のファンダメンタルズは健全」
「成長を取り巻く不透明感、異常なほど高い」
「為替市場の過度の動きを懸念している」
「強いドルは国益との米国の主張に大いに注目している」
欧州委員会四季報
「ユーロ高は懸念要因だが、08年の成長予想は変えず」
キング英中銀総裁
「英国のインフレ率は3%前後に加速する見通し」
「英中銀、金融緩和の方向に傾いている」
ビーン英中銀金融政策委員
「英経常収支赤字がポンドの価値にさらに圧力をかける可能性」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+48.1%(前回-2.9%)
米・2月耐久財受注:前月比-1.7%(予想+0.8%、1月-4.7%←-5.3%)
米・2月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比-2.6%(予想-0.3%、1月-1.0%←-1.6%)
米・2月新築住宅販売件数:59.0万戸、前月比-1.8%(予想58.0万戸、1月60.1万戸←58.8万戸)
米・週次原油在庫統計(3/21時点)
原油在庫:前週比+9万バレル(予想+180万バレル、前回+13万バレル)
ガソリン在庫:同比-329万バレル(予想-150万バレル、前回+345万バレル)
留出油在庫:同比-214万バレル(予想-175万バレル、前回-291万バレル)
製油所稼働率:82.2%(予想84.2%、前回83.8%)
ポールソン米財務長官
「住宅価格の下落は不可避、経済への影響を最小限にすべき」
「現時点では、FRBの最近の措置は異例の混乱期だけの前例とみなすべき」
「ノンバンクによる連銀窓口利用が恒久的に必要との判断は時期尚早」
「経済、市場に大きな自信」
「住宅市場は引き続き米経済の最大リスク」
「住宅ローン市場には引き続き流動性、価格の問題」
エバンズ米シカゴ連銀総裁
「緩和政策は成長を助ける」
「インフレの不透明感は増した」
「連銀は、コアだけでなく、表面インフレも注視すべき」
「食品、エネルギー価格の上昇は注視必要」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
「米経済は減速の過程」
「米は引き続きインフレ圧力がある」
27日の東京市場は、昨晩の海外の地合を引き続き円が堅調推移となった。ドル円は本邦機関投資家による3月期末決算に向けたレパトリ絡みの円買いに円が急騰し、一時98.56の安値まで下落したが、その後は新年度を睨んだ買いも入り、99.28まで上昇した。まtユーロドルは、昨日の強い上昇からは、利食いが優勢となり1.5848から1.5774まで軟調に推移し、ポンドドルは、2.0035から2.0094まで推移した。一方クロス円は、軟調な株価もあって、ドル円の動向に連れて全般的値を下げた。ユーロ円は、157.01から155.88まで下落し、その後反発。 ポンド円は197.77から199.22、オージー円は90.49から91.31、NZD円は79.05から79.83での推移となった。ロンドン市場では、材料難の中ユーロドルの調整から揉み合い気味の展開となった。NY市場では、米10〜12月期GDP確報値が予想通りであった事を好感してドルのショートカバーが中心となったが、弱いが株価が相場はを抑えた。ユーロドルは1.5823から1.5730まで下落したが、下値での買い意欲が強く下落は限定された。 ポンドドルは、2.0189から2.0025での推移となり、ドル円は、99.36から100.17まで上昇したが、100.20越えのストップをつけることが出来ずに、100円台に定着することは出来なかった。 一方クロス円は、一時ダウのプラス圏への上昇から買われたが、その後120ドル近いマイナスに下落した引けたことから、利食いが優勢となった。ユーロ円は、156.50から158.04まで上昇し、ポンド円は、199.30から201.80まで、オージー円は、91.33から92.49まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(3/16-22)
対内株式投資:1611億円の流出超
対内債券投資:2兆3467億円の流出超(過去最大)
対外債券投資:2926億円の流出超
NZ・第4・四半期経常収支:-34.09億NZドル(季節調整-30.94億NZドル)
2007年経常収支:-138.34億NZドル、対GDP比7.9%
2月貿易収支:+2.58億NZドル(2006年3月-2007年2月:-44.13億NZドル)
独・4月GFK消費者信頼感指数:4.6(予想4.5、3月4.5)
ポーランド中銀、政策金利0.25%引き上げ→5.75%
スティーブンス豪準備銀行総裁
「世界的な金融市場の混乱はかなり不安定要因」
「豪銀行システムは混乱をうまく乗り切っている」
額賀財務相
「円安・円高ともにプラス・マイナス要因それぞれある」
「長い目で見れば、円が強いことは国民にとってプラス」
「先週のような為替動向は注意深く大きな関心をもってみていく」
「為替介入については、米欧と密接に連携し、注意深くみている」
「為替相場はファンダメンタルズを反映すべきで、過度な変動は望ましくない」
「過度な変動に際しては、海外ときちんと連絡取り合う」
「評価損でているが、まだ運用益がある。」
「外貨準備の評価損は、1ドル=100円で18.5兆円」
「外貨準備高売却すれば、為替市場に不測の影響を及ぼしかねない」
須田日銀審議委員
「フォワードルッキングということでアグレッシブな緩和政策やるべきではない」
「実際に悪い兆候出てきたら日銀が思い切った措置とることを市場と共有することが大事」
「金融緩和政策とらなければいけないとなれば、さまざまな措置を考える」
「(金融政策)過去の経験は何かをやらなければいけないときの参考になる」
「現在は下振れリスクの一方で市場が織り込んでいたものがその通りにならない上振れリスクも」
クアデン・ベルギー中銀総裁
「外国為替の過度の変動、明らかにネガティブなリスク」
南ア・2月生産者物価指数:前年比+11.2%(予想+10.8%、1月+10.4%)
ECB
「必要があれば、追加の流動性を供給する用意がある」
「四半期末が近づいているので短期金利市場に緊張がみられる」
「流動性の状況を引き続き注意深く見守る」
米・10-12月期GDP確報値:前期比年率+0.6%(予想+0.6%、改定値+0.6%)
米・10-12月期個人消費確報値:前期比+2.3%(予想+1.9%、改定値+1.9%)
米・10-12月期GDPデフレータ確報値:前期比+2.4%(予想+2.7%、改定値+2.7%)
米・10-12月期コアPCE価格指数確報値:前期比+2.5%(予想+2.7%、改定値+2.7%)
米・週次新規失業保険申請件数:36.6万件(予想36.5万件、前回37.5万件←37.8万件)
FRB
「証券会社向け公定歩合貸出残高370億ドル(前週比+82億増)」
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)筋
「4/11にワシントンでG7会合が開かれる。クレジット問題への対応などについて話し合い」
クロズナーFRB理事
「住宅ローン借り手保護策導入で反対意見を慎重に検討」
ロックハート米アトランタ連銀総裁(投票権無し)
「米経済はリセッションの入り口にある可能性」
「第1四半期GDPは成長を見せるとしたら小幅」
「予想されていた下半期の回復はずれ込む可能性」
スターン米ミネアポリス連銀総裁(投票権有)
「金融機関への支援、米政府は慎重に行うべき」
「資産価格を目標にした政策が必要な可能性」
「バブル崩壊後の対策にはコストがかかる」
「インフレはいずれ長期的平均水準に」
トリシェECB総裁
「石油、食品面でインフレに上振れリスク」
ジョーダン・スイス中銀理事
「現在の金利水準は適切」
「スイス経済は減速基調ながら、相対的に力強い」
「各国中銀間で激しい話し合いが行われた」
「対ユーロでのスイス上昇は歴史的に正常」
28日の東京市場は、材料難の中未だ3月期末のレパトリの売りが残るようで、早期には円の買い戻し気味の相場となった。ただし、その後は外貨建て投信設定が予定されていることや日経平均が午後になって反発したこと、北朝鮮がミサイル発射との報道で円は上げ渋る展開となった。ドル円は、99.75から99.29へ下落後100.22まで上昇。ユーロ円は、157.60から156.73まで下落したが、その後は157.85へ上昇した。 またユーロドルは、1.5818から1.5746で軟調推移、ポンドドルも2.0084から1.9945まで下落した。 その他ポンド円は199.14から200.54、オージー円は、91.19から92.12、カナダ円は97.48から98.46での推移となり、強いNZ第4・四半期GDPを受けたNZD円は、79.76から80.38まで上昇したが、ボラード・NZ準備銀行総裁は、景気減速懸念や現在の金利水準が適切と発言した。 ロンドン市場は、週末を控えたショート・カバーから円が売り戻され、ウェーバー独連銀総裁のタカ派発言を受けて、ユーロドルが再上昇した。NY市場では、米2月個人所得が予想を上回り、市場はドル買いで反応。3月ミシガン大学信頼感指数・確報値は、69.5と予想より悪い数字も市場はあまり反応せず、比較的ドルが堅調な推移を続けていたが、60ドル高値で始まったNYダウがじりじりと値を崩すとロンドン市場から大きく上昇していたドル円、クロス円に大きく利食いが入った。ユーロドルは、1.5742の安値から1.5840へ上昇後、1.5745の安値に再下落した後は、1.5745−1.5800レベルでの揉み合いとなり、ポンドドルは、弱い英第4・四半期GDP・確報値やクロスでの売りに2.0018から1.9883まで下落。ドル円は100.40の高値から、アジア筋や本邦輸出企業の売りで、99.10まで下落し安値圏で引けた。一方クロス円もロンドン市場での買い戻しから、ダウの100ドル近い下げから、一転して東京市場の安値を下回るレベルへ値を下げて安値圏で引けた。ユーロ円は、158.35の高値から156.56まで下落、ポンド円は200.52から197.56へ値を下げ、オージー円は92.56から90.87、NZD円は80.74から78.91、カナダ円は98.69から97.02、スイス円は100.72から99.61まで下落した。
【経済指標&要人発言】
英・3月消費者信頼感指数:-19(1993年以来の低水準)
日・2月完全失業率:3.9%(1月3.8%)
日・2月消費者物価指数:総合前年比+1.0%、コア(除く生鮮)前年比+1.0%、(除く食料・エネルギー)前年比-0.1%
日・2月有効求人倍率:0.97倍(2005年9月以来の低水準、1月0.98倍)
日・2月小売業販売額:前年比+3.1%
NZ・第4・四半期国内総生産(GDP):前期比+1.0%、前年比+3.7%、第3・四半期:前期比+0.5%、前年比+3.3%
英・3月ネーションワイド住宅価格:前月比-0.6%(予想-0.3%、2月-0.5%)
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「ニュージーランド、景気減速懸念」
「現在の金利水準は適切」
ミシュキンFRB理事
「中央銀行は急いでインフレをコントロールしようとすべきではない」
「中央銀行はコアインフレの安定を目指すべき」
「インフレは低すぎてもいけない」
ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「米連邦準備理事会(FRB)は、適切な政策決定に向け銀行の非公開情報を入手すべき」
「景気減速にともない、金融機関の問題が深刻化する可能性」
「米国がリセッション(景気後退)に陥っているというのは時期尚早」
「成長が低い間、失業率は上昇する可能性がある」
韓国総合通信
「北朝鮮が短距離ミサイルを西海岸沖で発射」
英・10-12月期GDP確報値:前期比+0.6%、前年比+2.8%(前期比予想+0.6%、7-9月期+0.6%)
英・10-12月期経常収支:-84.6億ポンド(予想-183億ポンド、前期-190.6億ポンド←-200億ポンド)
ウェーバー独連銀総裁
「ユーロ圏の物価圧力、警戒が必要なほど高い水準にある」
「中期的な物価安定に上向きのリスク」
「不安定な市場の状況からみて、インフレ期待を低位安定させることが不可欠」
「現在の金利水準、インフレ期待の低位安定に貢献」
「過去8カ月、市場の動揺がマネーと信用の伸びを抑制している兆候はほとんど見られず」
「今年初めから望ましくない物価トレンドが続いている」
「独連銀、08年の独経済成長率予想を引き下げる必要がある」
「成長率予想引き下げの要因、米景気減速・市場の動揺・原油高・ユーロ高」
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「物価安定が引き続き金融政策の主要目標であるべき」
「小幅な利下げが適切」
「インフレ期待を警戒する必要」
米・2月個人所得:前月比+0.5%(予想+0.3%、1月+0.3%)
米・2月個人支出(PCE):前月比+0.1%(予想+0.1%、1月+0.4%)
米・2月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.1%、1月+0.2%←+0.3%)、前年比+2.0%(予想+2.1%、1月+2.0%←+2.2%)
米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:69.5(予想70.0、速報値70.5)
独・3月消費者物価指数速報:前年比+3.1%(予想+2.9%、2月+2.8%)
独・3月EU基準消費者物価指数速報:前年比+3.2%(予想3.0%、2月+2.9%)
ポールソン米財務長官
「米景気刺激策、最大60万人の雇用創出へ」
シュタルクECB専務理事
「ECBは引き続き価格安定に焦点」
「第1四半期のユーロ圏成長率、予想上回る見通し」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「来週のEU財務相会合では、金融市場危機が主要議題となる」
「ユーロ圏の実質経済は、世界経済の状況を受け、かなり弱い兆候が出始めている」
「高水準のインフレは購買力を弱めるため、インフレに断固とした行動必要」
31日の東京市場のドル円、クロス円は下落スタートとなったが、本邦機関投資家、本邦輸入企業からのドル買いで上昇、その後、東京株式市場の下落に、全般的に反落する展開となった。欧州通貨は、ドルへの売り買いが交錯する中、堅調に推移した。ユーロドルは、1.5760から1.5817まで推移し、ポンドドルは、1.9858から1.9981までの推移となった。ドル円は、98.80から100.20まで上昇後反落した。一方クロス円は、ドル円や東京株式市場の動向に連れ上下する展開となった。ユーロ円は、156.06から158.16まで上昇後、反落し、ポンド円は、196.84から200.03まで、オージー円は、90.39から91.67の間で上下した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、ダウ指数先物の下落の流れにドル売りが先行し、ドル円、クロス円は下落する展開となった。NY市場では、米3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったが、2ヶ月月連続で50割れとなり、一時ユーロドルは、ドイツでの賃上げ合意を受けて投機的な買いで1.5897まで上昇したが、1.5900のオプションの防戦売りに阻まれ、その後は投げ売りから1.5771まで急落となった。ポンドドルは、1.9844から1.9944まで上昇後反落し、ドル円は、99.22を安値に99.94まで上昇した 一方クロス円は、米株式市場の反発や欧州通貨の下落に揉み合い気味の展開となった。ユーロ円は、156.85から157.95まで上昇し、ポンド円は、197.03から198.53まで、オージー円は、90.45から91.33での推移となった。
【経済指標&要人発言】
日・2月鉱工業生産速報:前月比-1.2%、3月予測前月比+2.0%、4月予測前月比-1.0%
2月鉱工業出荷:前月比-2.6%、在庫前月比+0.1%
日・2月新設住宅着工戸数:前年比-5.0%、年率戸数115.0万戸
豪・2月ハウジングクレジット:前月比+0.9%、民間部門クレジット:前月比+0.7%
英・2月住宅価格(ホームトラック):前年比+0.4%
仏・2月生産者物価指数:前月比+0.4%、前年比+4.9%
温家宝中国首相
「中国政府は、株式市場の安定的で健全な発展を促進する」
スイス政府
「国内総生産(GDP)伸び率見通し:2009年1.7%から1.5%に引き下げ、2008年は1.9%に据え置き。インフレ見通し:2008年1.7%、2009年1.0%」
参議院本会議
「つなぎ法案が可決・成立、オフショア取引の非課税措置は5月末まで延長へ」
ユーロ圏・3月消費者物価指数速報:前年比+3.5%(予想+3.3%、2月+3.3%)
ユーロ圏・2月マネーサプライ:前年比+11.3%(予想+11.4%、1月11.5%)
ユーロ圏・3月景況感指数:99.6(予想100.0、2月100.2←100.1)
ユーロ圏・3月業況感指数:0.80(予想0.70、2月0.71←0.72)
中国人民銀行
「中国は依然としてかなりのインフレ圧力に直面」
「流動性が過剰な状況はまだ和らいでいない」
「中国は金融引き締めスタンスを堅持する」
「人民元相場、市場により大きな役割を委ねる」
「08年の主な課題は過剰な物価上昇を防止すること」
キング英中銀総裁
「インフレ上昇は昨年と同様に一時的であることが示される見込み」
「CPIは商品価格が落ち着けば来年には目標に向けて低下する」
加・1月GDP:前月比+0.6%(予想+0.4%、12月-0.7%)
米・3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):48.2(予想46.0、2月44.5)
ハンガリー中銀:政策金利0.5%引き上げ8%に決定
ポールソン米財務長官
「金融市場の監督に関する抜本的な改革案を発表」
「銀行以外の大手金融機関への立ち入り検査実施など、連邦準備理事会(FRB)の監督権限を非預金機関にも拡大」
「FRBが市場全体の安定確保に努めることなどを柱」
「モーゲージ組成業者を対象とした全米統一基準を設けるよう政府に要請」
「各州の住宅ローン業者への免許交付制度を評価するために、連邦組織の創設の要請」
「証券業界を監督する証券取引委員会(SEC)などの機能は実質的に新組織に吸収される見通し」
「強いドルは、米国の国益に叶う」
「経済の強さが通貨に反映」
フラハーティ加財務相
「G7会合では、金融業界規制に関し協議」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「連銀は、必要に応じ時期を得た対応する用意」
「住宅差し押さえを防ぐため更なる行動必要」