過去の市場概況 ★ SAVE The Yen ★
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2008年 | 03月 | 02月 | 01月 |
1日の東京市場は、3月日銀短観が予想を下回ったものの、東京株式市場が堅調に推移したことで、ドル円は上昇した。欧州通貨は、スイス系大手銀行の損失計上を受け下落する展開となった。ユーロドルは、1.5789から1.5648まで下落し、ポンドドルは、1.9744から1.9853までの推移となった。ドル円は、99.59から100.25まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向につれ上昇スタートとなったが、その後のユーロ円の下落につれ全般的に下落した。ユーロ円は、157.57から156.34まで下落し、ポンド円は、198.33から197.00まで、オージー円は、91.46から90.52まで下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場やダウ指数先物の上昇を受けて、ドルの買い戻しや円の売り戻しが進んだ。NY市場では、リーマン・ブラザーズの転換優先株の売却が申し込み超過となったとの報道や米ISM製造業指数が予想を上回ったことで、NYダウが寄り付から反発スタート。結局370ドル近い上昇で終了しドルの買い戻りや円の売り戻しが強まった。特にドル円相場は、101円台のストップ・ロスを誘発して3月12日以来の102.16まで上昇。ユーロドルは、ドイツ銀大手のサブプライム絡みの評価損計上から、1.5683から1.5563まで下落、ポンドドルも一時1.9731まで下落した。一方クロス円は、株価の大きな下落に堅調な上昇となった。 ユーロ円は、156.92から159.23まで値を上げ、ポンド円は一時201.69、オージー円は92.43、NZドル円は80.03、カナダドル円は99.84、スイス円は100.83高値まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・3月日銀短観:大企業製造業・業況判断DI+11、6月予測+7、大企業非製造業
DI+12、6月予測+13(大企業製造業・業況判断DI予想+13、前回+19/大企業非製造業
DIの予想DI+11、前回+16)中小製造業-6、6月予測-9、中小非製造業-15、6月予測-21
中・3月PMI:58.4
独・2月小売売上高:前月比-1.6%、前年比-0.3%(前月比予想+0.5%、1月+0.9%)
豪準備銀行:政策金利(オフシャルキャッシュレート)を7.25%に据え置くことを決定
豪準備銀行
「金融状況の全体的なタイトニングは顕著」
「タイトニングが内需の伸び抑制を促している」
「当面の間、金融政策は適切」
「短期的にはインフレは高水準を維持、やがて低下へ」
「内需の伸びが鈍化している一時的な兆候がみられる」
米財務省高官
「ポールソン米財務長官の金融行政改革案は、一部年内実施の可能性」
独・3月失業率(季調済):7.8%(予想7.9%、2月8.0%)、3月失業者数増減(季調済):前月比-5.5万人
ユーロ圏・2月失業率:7.1%(予想7.1%、1月7.1%)
ユーロ圏・3月製造業PMI改定値:52.0(予想52.0、2月52.3)
仏・3月製造業PMI:51.9(予想52.0、2月53.8)
独・3月製造業PMI:55.1(予想54.9、2月54.3)
英・3月製造業PMI:51.3(予想51.0、2月51.3)
ノワイエ仏中銀総裁
「ユーロ圏経済は米国より明るいが、インフレ期待の抑制が重要」
IMF世界経済見通し草案(独紙)
「08年の米GDP伸び率を1.5%から0.5%に引き下げ、独GDP伸び率を1.5%から1.2%に引き下げ」
米・3月ISM製造業景気指数:48.6(予想47.5、2月48.3)
米・2月建設支出:前月比-0.3%(予想-1.0%、1月-1.0%←-1.7%)
FRB
「バーナンキ議長が米東部時間4/3、午前10時(日本時間同日午後11時)から、上院銀行委員会で証言予定。最近の金融市場の混乱について」
米財務省
「ベアースターンズの資産主に住宅ローン担保証券が占める」
「ベアースターンズの資産一部ヘッジファンド関連投資含まれる」
「ベアースターンズのJPモルガンへの身売りは必要、かつ適切」
2日の東京市場は、本邦輸出企業、本邦機関投資家からの利食いの売りで、ドル円、クロス円は軟化スタートとなったが、東京株式市場の大幅上昇に連れて、底堅く値を戻す展開となった。欧州通貨では、昨日から続くドル買いが継続した。 ユーロドルは、1.5625から1.5533まで下落し、ポンドドルは、1.9748から1.9823で推移した。またドル円は101.50まで下落後、102.34と昨日の高値を越える上昇が実現した。 一方クロス円も東京株式市場の反発に調整を限定して、上昇する形となった。ユーロ円は、158.55から159.12まで上昇し、ポンド円は、200.83から202.52まで、オージー円は、92.10から92.78まで上昇した。ロンドン市場は、東京市場のユーロ売りからは、原油や金相場の反発、NYダウ指数先物の下落を受けてドル売り気味となったが、クロス円ではショート・カバーの買いが優勢となり、ドル円は底堅い動きとなった。NY市場では、米3月ADP全国雇用者数が予想外に前月比プラスとなったことで、ドルの買い戻しが出たが、バーナンキ米FRB議長が議会の証言において、米景気後退の可能性を認めた事で、ドル売りが再開した。 ユーロドルは、1.5579へ値を下げたが、その後は買い戻しが強まり1.5702まで上昇し、ポンドドルも1.9786から1.9899まで値を上げた。ドル円は101.79から102.84まで上昇後、NYダウのマイナス転落から102.25−30まで下落して引けた。 一方クロス円は、ダウのプラスへの上昇から買われたが、ダウが12700ドルを超えることが出来ずに、下落に転じたことで高値圏を維持出来ていない。 ユーロ円は159.01から160.74の高値まで上昇、ポンド円は204.06、オージー円は93.96、NZD円は81.31、カナダ円は101.07の高値まで上昇したが、特にスイス円は昨年の最高値に迫る101.63まで一時上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・2月マネタリーベース:前年比ほぼ変わらず(-0.0%)
米上院(民主党・共和党)「住宅問題対策法案策定で合意。」
ユーロ圏・2月生産者物価指数:前月比+0.6%、前年比+5.3%(前年比予想+5.2%、1月+5.0%)
英・2月マネーサプライ確報値:前年比+12.4%(1月+13.3%)
英・2月消費者信用残高:+23.5億ポンド(予想+9億ポンド、1月+9億ポンド)
ポールソン米財務長官
「中国、より柔軟な人民元の達成に向けより良い資本市場が必要」
「中国、より柔軟な人民元相場に向け前進している」
「米資本市場の正常化には時間を要する」
「米政権は住宅問題対策で正しいアプローチをしている」
独経済研究所(DIW)
「08年独経済成長率予想、2.0%に下方修正(従来2.1%)」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-28.7%(前回+48.1%)
米・3月ADP全米雇用報告:前月比+8000人(予想-4.8万人、2月-1.8万人←-2.3万人)
米・2月製造業受注指数:前月比-1.3%(予想-0.8%、1月-2.3%←-2.5%)
米・週次原油在庫統計(3/28時点)
原油在庫:前週比+732万バレル(予想+230万バレル、前回+9万バレル)
ガソリン在庫:同比-453万バレル(予想-275万バレル、前回-329万バレル)
留出油在庫:同比-163万バレル(予想-160万バレル、前回-214万バレル)
製油所稼働率:82.4%(予想82.6%、前回82.2%)
NY連銀
「ターム物証券貸与ファシリティー(TSLF)期間28日、250億ドルの第2回入札を3日に実施」
バーナンキ米FRB議長
「08年前半の米経済は若干縮小の可能性、その後持ち直しへ」
「08年上半期の実質国内総生産(GDP)はさほど成長しない見込みで、若干縮小する可能性もある」
「金融・財政刺激策の結果などにより、08年下半期の経済活動は強まる見通しで、09年には持続可能なペースか、それを若干上回る成長となる見込みだ」
「ベアースターンズが破たんすれば市場に混乱をもたらし、収拾が困難になる恐れがあった」
「リセッションの可能性はある」
「政策金利引き下げは、住宅ローン金利リセットの問題を大幅に緩和」
「幾分高い失業率を予想」
「向こう数四半期に渡り、更なる住宅建設の鈍化を見込む」
「インフレは懸念だが、緩和を予想」
EU関係筋
「EU財務相は、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)参加各国に対し、G7がユーロ高への懸念を表面するよう働きかける方針」
アルムニア欧州委員会委員
「中国は人民元上昇の加速化を容認すべき」
「3月のユーロ圏インフレ加速は懸念強めた」
ストラスカーンIMF専務理事
「円、人民元は過小評価」
3日の東京市場は、本邦輸入企業や本邦資本筋の買いでドル円、クロス円は上昇する展開となった。欧州通貨は、ドル買いが先行する中、軟調に推移した。ユーロドルは、1.5704から1.5605まで軟調推移し、ポンドドルは、1.9806から1.9895までの推移となった。またドル円は、下値が底堅く102.22から102.95まで上昇した。 一方クロス円は、東京株式市場が堅調推移したことえ、安心感からの買いやショートカバーが支えて全般的に上昇した。ユーロ円は、160.12から161.07まで上昇し、ポンド円は、203.07から204.54まで、オージー円は、93.39まで94.40まで上昇した。ロンドン市場では、ユーロ圏や英経済指標の悪化から一時欧州通貨売りが強まった。NY市場では、米週次新規失業保険申請件数が予想外に40万件台へ増加した事で、米3月ISM非製造業総合指数が予想を上回るも、引き続き50レベルを割れていることで、ドル売りに転換した。ユーロドルは1.5510から1.5686まで上昇し、ポンドドルは、1.9750から1.9976まで上昇した。またドル円は、102.94から102.07まで下落して、102.50−60を上値に揉み合い気味の展開を継続した。一方クロス円は、一時米指標を受けた円買いに下落するものの、米株式市場の上昇に連れて値を戻す形となった。ユーロ円は、160.74から159.32まで下落後、160.51−56へ上昇、ポンド円は、202.72へ下落後、204.43へ反発、オージー円は、94.25から92.88まで下落後、93.95rベルへ反発する展開となった。その他NZD円が一時79.88、スイス円が100.64へ下落したが、カナダ円は大口の買いで101.83まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(3/23-28)
対外債券投資:8341億円の流入超
対内債券投資:2862億円の流出超
対内株式投資:1031億円の流出超
ポールソン米財務長官
「中国は、海外の環境対応製品に対する障壁を撤廃すべき」
「為替の調整過程は完全ではないものの、人民元の上昇加速は、大幅で歓迎すべきもので、今後も継続が必要」
「中国はより効率の良い資本市場を育成すべきで、投資リターンが上昇し、国民の間でリスク回避の貯蓄が減り、世界経済に資する」
「為替価値がファンダメンタルズを反映していなければ、中国にとってリスクになり得る」
「これまでの人民元上昇は、有益、インフレ抑制につながる」
「人民元上昇は、痛みも伴うが中国にとって有益」
「中国は、教訓を得ようと米市場の状況を注意深く見守っている」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏のインフレ率は懸念されるほど高い」
「インフレは当面高水準を維持するが、年末に向けて低下へ」
「インフレの2次的影響回避のため、できることは何でもすべき」
「ECBは金利についてあらかじめコミットしない」
ユーロ圏・2月小売売上高:前月比-0.5%(予想+0.2%、1月+0.4%)
ユーロ圏・3月サービス部門PMI改定値:51.6(予想51.7、2月52.3)
独・3月サービス部門PMI:51.8(予想52.5、2月52.2)
仏・3月サービス部門PMI:57.3(予想57.3、2月58.2)
英・3月サービス部門PMI:52.1(予想53.3、2月54.0)
英中銀四半期信用調査
「銀行の景気に対する警戒感強まる、信用収縮は一段と深刻化へ」
シュタインブリュック独財務相
「金融セクターは2009年まで信用危機の影響受ける可能性」
独財務省
「08年ドイツ公的部門、対GDP比0.5%の赤字になる見通し(昨年は均衡)」
ラガルド仏経済財務雇用相
米・3月ISM非製造業総合指数:49.6(予想48.5、2月49.3)
米・3月ISM非製造業景気指数:52.2(予想49.5、2月50.8)
米・週次新規失業保険申請件数:40.7万件(予想37.0万件、前回36.9万件←36.6万件)
FRB
「証券会社貸し出し平均残381億ドル、前週比52億ドル増」
「通常連銀窓口貸し出し平均残70億ドル、前週比65億ドル増」
バーナンキ米FRB議長
「ベアーへの資金供給は、市場への大打撃回避が狙い」
「金融市場は著しい緊張下」
「市場圧力は経済活動を抑制」
「経済は下半期に回復に向かう」
「利下げによる一段のプラスの効果が今後表れると予想」
「政策金利の引き下げは経済を支援、信用危機を相殺」
「インフレは懸念」
「更なる政策金利の対応は景気動向次第」
ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁
「ベアーが突如、無秩序に破たんすれば、金融システムおよび経済全般にとって予測不可能かつ深刻な事態を招きかねなかった」
「市場の流動性状況は依然かなり損なわれており、金融市場参加者は引き続き強力な措置必要」
JPモルガンCEO
「FRBの支援なしではベアーに買収提示しなかった」
コックス米証券取引委員会(SEC)委員長
「ベアーの資本は国際決済銀行(BIS)の自己資本比率基準を十分に上回っていた」
「SECはベアーが直面したような、強い担保があるにもかかわらず融資が受けられない状況は予期せず」
トリシェECB総裁
「中期での価格安定、堅調な経済成長や、雇用拡大に必要」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「輸出が08年成長を支える」
「ユーロの急激な変動は懸念」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「米経済はリセッション入り」
レインデルス・ベルギー財務相
「ユーロは現在、最重要問題でない」
「原油、食品価格高を受けたインフレ懸念」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「大きな為替変動は世界成長を妨げる」
4日の東京市場は、米雇用統計の発表を控えて動意の薄い中、5−10日の仲値不足でドル円は102.20から102.70まで上昇したが、その後欧州勢参入後のドル売りから102.25−30レベルまで下落した。ユーロドルは、1.5638から1.5722まで堅調に上昇、ポンドドルは1.9927から2.0032まで値を上げた。一方クロス円は堅調な推移からユーロ円は160.19から160.80、オージー円は93.18から93.80、NZD円は80.05から80.50、カナダ円は101.56から102.12、スイス円は101.15から101.56へ値を上げた。4日のロンドン市場では、米3月雇用統計発表待ちで取引が手控えられ、全般的に小幅での動きとなった。 NY市場では、米3月雇用統計において、非農業部門雇用者数が、予想のマイナス5万人から、マイナス8万人となり、同失業率も5.10%に上昇したことで、米国のリセッション入り懸念が高まり、ドル売りが強まった。 ただし発表後にはドルに急速なショート・カバーが入り、一時値を戻す局面もあったが、結局上げきれないNY株式市場を受けてドルは安値圏で引けた。 ドル円は、一時101.60に下落後、102.58まで反発、その後は上値の重さにじりじりと値を下げ、101.46の安値をつけて安値圏で引けた。ユーロドルは、1.575まで上昇後、1.5683へ反落したが、値ごろ感の買いに支えられ1.5755−60レベルへ反発後、1.5735−40で引けた。またポンドドルは、2.0045の高値後はユーロポンドでのポンド売りが強まり、1.9910まで下落して安値圏で引けている。 一方クロス円もドル円につれた動きとなっているが、米雇用統計後の急落から、本日高値を更新した後、再度反落している。 ユーロ円は160.14へ下落後161.10へ反発して、159.62へ下落、ポンド円は203.40の安値から205.10へ上昇後、202.18の安値まで下落した。 その他オージー円は93.11、NZD円は79.78、スイス円は100.82まで値を下げ、カナダ経済指標が予想より悪化したカナダ円は100.50まで下落した。 NYダウは一時98ドル安まで値を落とした後、プラス62ドルまで上昇したが、維持できずに若干のマイナスで引けている。
【経済指標&要人発言】
豪・2月小売売上高(季節調整済):前月比-0.1%
スイス・3月消費者物価指数:前月比+0.3%、前年比+2.6%(14年半ぶりの高水準)
イエレン・サンフランシスコ地区連銀総裁
「米経済は上半期にマイナス成長の可能性、その後は緩やかに回復へ」
「住宅・個人消費含め、下振れリスクが大きい」
「FOMC、持続的な成長を取り戻すために、適宜行動する準備と整える必要」
「コアインフレ率、今後2年間で2%下回る可能性が高い」
「FRBの流動性対策、経済活動の急激な混乱を避けることが狙い」
「実質FF金利は、緩和的、ゼロかゼロを若干下回る水準」
「2%のコアインフレ率は、物価安定の基準に沿うレンジの上限」
「景気低迷はインフレ抑制に繋がるが、FRBは油断すべきでない」
スティーブンス豪準備銀行総裁
「第1・四半期の豪CPIは、約4%になる公算が大きい」
「現在のインフレ率は、不快なほど高い」
「予想される需要の減速、程度と期間はかなり不透明」
「豪国内の需要の伸び、減速している」
「大半の国内経済指標、依然として力強い」
「再び利上げしないとは約束できない」
「現在の金利は高水準、将来のある時点で低下する可能性」
独・2月鉱工業受注:前月比-0.5%(予想+0.9%、1月-0.7%←-1.5%)
シュタインブリュック独財務相
「世界的な信用危機の規模や深刻さ、なお予測困難」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ユーロ圏、景気減速でインフレ圧力緩和へ」
米・3月非農業部門雇用者数:前月比-8万人(予想-6万人、2月-7.6万人←-6.3万人)
米・3月失業率:5.1%(予想5.0%、2月4.8%)
米・3月平均時給:前月比+0.3%(予想+0.3%、2月+0.3%)
加・3月雇用者数増減:前月比+1.46万人(予想+1.5万人、2月+4.33万人)
加・3月失業率:6.0%(予想5.8%、2月5.8%)
加・3月Ivey購買部協会指数:59.0(予想62.5、2月62.0)
ECB
「28日物資金入札150億ドル供給、FRBと協調」
クロズナーFRB理事
「一部市場で流動性の改善がみられる」
「米金融システムは全般的に健全」
「米市中銀行の準備は混乱に十分に対処できる」
フラット米大統領副報道官
「雇用統計の結果は歓迎できない、第1四半期の成長は横ばい」
チャオ米労働長官
「失業率は上昇したが、依然として低い水準」
「米経済はまだリセッションには陥っていないと予想」
EU
「銀行はオン、オフバランスシート上のリスク開示する必要」
「金融機関監督機関の更なる協力必要」
トリシェECB総裁
「過剰な相場変動は、意に反する」
「最近の過剰な為替変動は懸念」
「米国の“強いドル政策”を評価」
「ECBは流動性危機には支援実施の可能も」
「救済はECBの行動の領域でない」
「各中銀は状況改善を協議」
アルムニア欧州委委員
「支払い能力問題に直面している銀行なし」
ボス・オランダ財務相
「強いユーロに満足」
「ユーロ圏経済第2四半期減速予想」
レインデルス・ベルギー財務相
「ユーロは最優先懸念でない」
「欧州のインフレに懸念」
スマギ欧州中銀専務理事
「ECBは短期金融市場の安定させる流動性供給を継続」
「優先課題は価格安定」
7日の東京市場は、材料難の中、東京株式市場の反発や本邦機関投資家からの買いに、ドル円、クロス円は上昇した。欧州通貨は、週末のユーロ圏財務相会合の声明を受けて、ドル買いに押され軟調な展開となった。ユーロドルは、1.5739から1.5628までの推移となり、ポンドドルは、1.9835から1.9954までの動きとなった。またドル円は、101.30から思わぬ強い上昇が実現して102.85の高値をつけた。 一方クロス円は、株価の上昇やドル円の動向に連れ全般的に上昇した。ユーロ円は、159.56から160.99、ポンド円は、202.31から204.18、オージー円は、93.50から94.58まで値を上げた。ロンドン市場では、独2月鉱工業生産の上振れを受けて、ユーロ買いが強まった。NY市場では、週初の材料難の中、揉み合い気味の展開が続いた。ただしNYダウは、一時ワシントン・ミューチュアルの増資を好感して、抵抗となっていた12700ドルを越える120ドル高まで上昇したが、結局引けにかけては、根強い米国のリセッション懸念から、前日マイナス圏に落ち込み、+3.01ドルで引けると堅調だったドル円、クロス円に利食い優勢となった。ユーロドルは、1.5662から1.5728まで上昇、ポンドドルは1.9846から1.9912での推移となり、ドル円は102.34から102.78での揉み合い推移が継続した。 一方クロス円では、堅調に上値を拡大したが、高値圏を維持できていない。 ユーロ円は、一時161.47の高値をつけたが、その後は160.74まで下落。 ポンド円は204.46、オージー円は95.34まで上昇したが、引けにかけは利食いが勝っている。
【経済指標&要人発言】
ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)=4日
「食品価格の上昇が一般の人々に及ぼす影響に懸念」
「為替相場は経済のファンダメンタルズを反映すべき」
「来週の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で急上昇しているユーロ相場について懸念を表明」
トリシェ総裁
「中期的物価安定を実現しようとすれば、現在(賃金)抑制が必要であると理解することは極めて重要だといえる」
「現在のインフレ率は、インフレと戦っているのが、欧州中央銀行(ECB)だけではないことを意味していると思う。インフレはすべての政府に共通の懸念だ」
ユンケル議長
「域内成長率が見通しの1.8%を下回る可能性は高い」
「IMFの判断は欧州の実態を正確に反映していない」
日・3月末外貨準備高:1兆0155億8700万ドル(+76.06億ドル)過去最高更新
日・2月景気動向指数速報:先行指数50.0%、一致指数44.4%
豪・2月貿易収支:-32.89億豪ドル(予想-25億豪ドル、1月-25.35億豪ドル)過去最大
豪・2月住宅建設許可件数:前月比+0.1%、民間部門前月比+0.8%(前月比予想0.0%、1月+1.9%)
中・2008年第1・四半期業況感指数:136.2(0-200、100が業況感の分岐点)2007年第4・四半期:143.6
スイス・3月失業率:(季節調整前)2.6%、(季節調整後)2.5%
「中国とニュージーランドが自由貿易協定(FTA)に調印。2016年までに、関税を段階的に撤廃。」
サウジアラビア通貨庁「預金準備率引き上げ10%⇒12%」
アルスウェイディ・アラブ首長国連邦(UAE)中銀総裁
「インフレとドルペッグ制は無関係」
「2010年までの通貨統一に自信」
「ドルペッグ制の廃止、通貨切り上げの計画はない」
独財務省
「口先介入はほとんど効果がなく、効果があるだけの規模での為替介入を行うことはほとんど不可能」
スチール米財務次官
「米国政府はモーゲージ担保証券(MBS)について指標となる評価方法を構築することに関心」
独・2月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想-0.5%、1月+1.4%←+1.8%)
シュタインブリュック独財務相
「2008年にインフレ緩和」
政府
「日銀総裁候補に白川副総裁の昇格、日銀副総裁に渡辺前財務官の起用を国会に提示」
加・2月住宅建設許可件数:前月比-1.0%(予想+1.3%、1月-3.5%←-2.9%)
米・2月消費者信用残高:前月比+52億ドル(予想+55億ドル、1月+103億ドル←+69億ドル)
FRB
「TAF入札、期間28日、500億ドル、最低応札金利2.11%」
ブッシュ米大統領
「米経済は困難な過程。いずれ回復」
「景気刺激策はGDPに1.5%追加」
フラット米報道官
「第2の景気刺激策の必要性について協議するのは時期尚早」
ポールソン米財務長官
「米経済の長期的なファンダメンタルズは健全」
「米国は保護貿易主義の高まりに対抗すべき」
フェルドスタインNBER所長
「NBERはいずれリセッション入り宣言」
ダーリング英財務相
「G7は信用収縮への対応で主導を」
ラガルド仏経済財務雇用相
「11日の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)会合で、市場安定や為替に関して包括的な提案希望」
「金融市場や為替相場に関して、欧州連合(EU)としての協調対応を期待」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ブッシュ米大統領と為替レートについて9日協議」
ビーニ・スマギECB専務理事
「アジア新興市場国、通貨上昇を積極的に容認すべき」
8日の東京市場は、東京株式市場が軟調推移したことやポールソン米財務長官の「米政府は、住宅問題で大規模な介入は行わない」との発言が失望を買いドル売りが先行した。 ユーロドルは、アジア系ファンドからの買いを受けて1.5694から1.5799まで上昇し、ポンドドルは、1.9874から1.9928まで値を上げたが、その後は英3月住宅価格(ハリファックス)が前月比−2.5%と大きく落ち込んだことで、1.9755−60レベルに急落した。またドル円は102.59からヘッジ・ファンドや本邦機関投資家の売りで101.85まで下落した。 一方クロス円も東京株式市場の軟調や直近の堅調な反発から、利食い売りが優勢となった。 ユーロ円は、160.75から機関投資家の買いを受けて161.75まで上昇したが、その後160.57まで下落し、ポンド円は、204.04からロシア系の売りで201.39まで下落、オージー円は95.04から94.19、NZD円は81.72から80.73まで値を下げた。ロンドン市場では、FOMC議事録を控えてドルの買い戻しが中心となった。 NY市場で、米2月中古住宅販売保留が予想より弱く、ドル買いも一服気味とったが、その後は米FOMC議事録で、「深刻かつ長期的な経済下降」や「金利政策だけでは市場の問題解決出来ない」と悲観的な認識が示され、一時ドル売りを誘った。ただし、全体としてはほぼ織り込み済みで、更なる大きな動きとなっていない。またNYダウは、アルコアの決算内容が悪く、寄り付から70ドル近い下落でスタートしたが、一時前日比変わらずのレベルまで反転して、ドル円、クロス円の買い戻しを誘う局面もあったが、結局マイナス圏の35ドル安で引けている。ユーロドルは、1.5777の高値から1.5673まで下落後は、1.5735へ反発した。また英住宅指標の悪化から売りこまれたポンドドルも1.9665を下値に1.9714との揉み合いに終始。ドル円は、ロンドン市場で101.76の安値後、一時102.69まで反発したが、議事録を受けて102.24まで調整して、102円60台で引けた。 一方クロス円もロンドン時間の下値トライからは反発気味となり、ユーロ円は160.48から161.29へ上昇、ポンド円は201.22から202.10まで値を上げたが、堅調を示すのは、オセアニア系でオージー円は、95.67、NZD円は82.09まで上値を拡大した。
【経済指標&要人発言】
額賀財務相
「G-7、世界経済・金融のための政策論議することが大事」
「G-7、各国と緊密に連携とり率直に意見交換したい」
渡辺日銀副総裁候補
「水準設定した為替介入は介入の趣旨から外れている」
「スムージングオペとしての介入はあってしかるべき」
白川日銀総裁候補
「物価指数はどんどん上がる状況ではない」
「現在の実質金利が低いのは事実」
「金利が低い事実だけでなく、大きな経済の流れみる必要」
「物価安定の理解、発表数字に大きな違和感はない」
「情勢が変化し、必要な政策あれば機動的に実施していく」
「金融政策のラグはかなり長い、過去の経験では足元に引きずられやすい」
英・3月住宅価格(ハリファックス):前月比-2.5%(予想-0.4%)、1992年9月以来の大幅な下落
ヘリルOPEC議長
「原油価格の水準は供給と在庫の不足に起因するものでない」
「供給と在庫は非常に適切な水準」
「原油高はドル下落に関連している」
「増産の必要はない」
「今年の原油相場見通しは80-110ドルを予想」
米・2月住宅販売保留指数:前月比-1.9%(予想-0.7%、1月+0.3%←+0.0%)
加・3月住宅着工件数:25.47万戸(予想22万戸、2月25.56万戸←25.69万戸)
米・FOMC議事録(3月18日開催分)
「信用の利用可能度への一段の制限や、住宅市場の現在の低迷を考慮し、一部メンバーは長期に及ぶ深刻な景気低迷の可能性は排除できないと指摘した」
「メンバーは下半期に経済の回復が始まる事を期待」
「最近のインフレ指標には失望」
「住宅市場が安定し始める兆候はほとんど見られない」
「ほとんどのメンバーが08年後半、09年にインフレ緩和を予想」
「金融政策だけでは市場問題を解決できない事を認識」
「多くのメンバーがマイナス成長の可能性高いと判断」
「あるメンバーはターム物入札が慣例化する事を懸念」
「最近のデータによると、個人消費の堅調な減速が見られる」
「実質燃料価格の上昇が賃金を抑制、ローン規制の厳格化、住宅価格の下落が消費を抑えている」
「企業の設備投資も抑制」
「ドル安や、強い米国以外の経済の恩恵を受けた輸出が、引き続き経済支援要因」
民主党
「日銀総裁人事に関し、白川方明副総裁の総裁昇格に同意し、副総裁候補で前財務官の渡辺博史・一橋大大学院教授は不同意とすることを決定」
IMF
「市場混乱による損失総額9450億ドルに達する可能性」
「ドル安は新興諸国のインフレを押し上げる可能性」
「米住宅、住宅ローン関連の損失は5650億ドルと予想」
「金融安定リスクは引き続き上昇」
「混乱の範囲理解において総合的失敗」
ミロー独財務次官
「G7で為替が議題に」
「08年の独経済見通しは潜在成長率か、やや上回る水準を予想」
「G7、金融市場の混乱に関する強いメッセージを送る」
9日の東京市場は、ウォールストリートジャーナル紙の「米金融大手シティグループが同社のレバレッジローンをプライベート・エクイティー連合に売却」との報道を受けてドル買いとなったが、その後はS&Pが、「米住宅ローン保証会社4社の格下げ」との報道を受けて、日経平均株価が下落を強めたことで、ドル円、クロス円に売りが強まった。ドル円は102.53から102.84まで上昇後、102.16へ反落した。ユーロドルは1.5683から1.5743まで堅調推移、ポンドドルは、英3月消費者信頼感指数(ネーションワイド)が統計開始来の最低となり、ユーロポンドの0.8005への上昇を受けて、1.9651から1.9698で軟調推移となった。一方クロス円も堅調から値を崩した。ユーロ円は161.46から160.61、ポンド円は202.26から200.96、オージー円は本邦機関投資家の売りを受けて、95.77から94.96、NZD円は、82.06から81.29、カナダ円は101.36から101.70へ値を下げた。 ロンドン市場では、欧州主要株式市場の反発を受けて、ドル円、クロス円は東京からの下げから反発的となった。NY市場では、国際通貨基金(IMF)が、今年の米成長見通しを大幅に引き下げたことからドル売りが強まった、ユーロドルは、明日のECB定例理事会での政策金利据え置き予想を受け上昇して、買戻しが進み1.5700から1.5865まで上昇し、ポンドドルも英MPCを前に、ショート・カバー的に1.9670から1.9792まで値を上げた。またドル円は、東京の下げからは102.70まで比較的大きな反発となったが、その後は上値の重さや株価の下落を受けて101.50まで一時下落となった。一方クロス円もNYダウの100ドル近い下げを受けて、全般的に下落した。 ユーロ円は、161.45から169.86まで値を下げたが、スイス円共々底堅い動きを継続した。 ただし、ポンド円は、202.60から200.60、オージー円は、95.60から94.31まで下落し、NZD円は、81円の安値、カナダ円は大口のドルカナダの買いが影響して99.66まで下落した。
【経済指標&要人発言】
英・3月消費者信頼感指数(ネーションワイド):77統計開始2004年5月以降の最低(2月78)
独・2月貿易収支:+164億ユーロ(予想+158億ユーロ、1月+161億ユーロ)
豪・4月消費者信頼感指数(ウェストパック・メルボルン研究所):87.4、前月比-1.3%、前年同月比-24.2%(1993年6月以来最低)
白川日銀総裁代行
「下ぶれリスクが顕現化するのかよく見極めたい」
「日本経済は当面減速するが、その後潜在成長率並みの緩やかな成長経路たどる」
「今は下ぶれリスクを中心に見ているが調整終われば同じ金利でも効果変わってくる」
「世界経済は米中心に下振れリスク高まっている」
「短期金利は1つの物差し、全体としての緩和効果を評価すべき」
「米経済の状況は大恐慌以来との発言、レベルとして当時と同じと言っているわけではない」
財務省幹部
「G-7、米経済や金融市場に関する問題が議論の大半になる」
「マクロ経済議論で為替について発言あると思うが内容予測できない」
「米国中心とした金融不安への公的関与、いろんなオプション議論されると思う」
「米国中心とした金融不安、損失の出し方早く資本増強もそれなりに進んでいる」
「世界経済全体が難しい局面の中、米経済の先行きや政策の影響を議論」
「金融安定化フォーラムの最終報告、金融監督や情報開示・格付け改善などで具体的内容」
「アウトリーチ会合、主要金融機関から10人程度招いて市場混乱などで意見交換」
グリーンスパン前米FRB議長
「米住宅危機の収束に向けて、公的資金を用いるべき」
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「2008年の経済成長は大幅に鈍化するが、引き続き健全。」
「企業や消費者は現在の市場の混乱のために活動を控えるべきではない」
4月日銀金融経済月報
「足もとの景気、減速している」(下方修正)
「先行きの景気、当面減速続くもののその後緩やかな成長」(下方修正)
「設備投資は足もと増勢鈍化」(下方修正)=4月日銀金融経済月報
「企業収益は高水準ながら伸び悩み、業況感は慎重化」
「先行き設備投資と個人消費を下方修正」
「先行きの住宅投資も下方修正、回復に向かうがテンポ緩やか」
「マクロ需給ギャップは、需要超過からバランスした状態」(下方修正)
ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前期比+0.4%、前年比+2.2%(前年比予想+2.2%、前回+2.2%)
英・2月鉱工業生産:前月比+0.3%(予想+0.1%、1月-0.1%)
英・2月製造業生産:前月比+0.4%(予想+0.1%、1月+0.5%←+0.4%)
世銀リポート
「IMF、2008年の米GDP伸び率を0.5%・09年を0.6%と予想」
「IMF、2008年のユーロ圏GDP伸び率を1.3%・09年を1.1%と予想」
「IMF、2008年の日本のGDP伸び率を1.4%・09年を1.5%と予想」
「IMF、2008年のアジア途上国のGDP伸び率を8.2%・09年を8.4%と予想」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+5.4%(前回-28.7%)
米・2月卸売在庫:前月比+1.1%(予想+0.5%、1月+1.3%←+1.0%)
米・週次原油在庫統計(4/4時点)
原油在庫:前週比-315万バレル(予想+230万バレル、前回+732万バレル)
ガソリン在庫:同比-344万バレル(予想-300万バレル、前回-453万バレル)
留出油在庫:同比-369万バレル(予想-150万バレル、前回-163万バレル)
製油所稼働率:83.0%(予想82.9%、前回82.4%)
UAE
「ドルペッグ制維持決定」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁(投票権有)
「住宅市場はまだ最悪期に達していない。更なる悪化の可能性も」
「米経済は引き続き貧血症の発作が続いている」
「利下げ効果はまだ完全に借り手にまで浸透せず」
米財務省
「非常事態対応でFRBの流動性対策補強で国債発行も」
カナダ政府高官
「G7は経済、市場逼迫に焦点」
米財務次官
「G7会合で通貨問題が討議の一環となるのは通例」
IMF
「政策当局、住宅価格をより考慮する必要」
「08年世界成長見通し3.7%へ下方修正(4.2%)」
「世界リセッションの確立25%」
「先進各国は金融混乱に対処、成長下振れリスクに対応を」
「米金融当局は金融緩和の方向性継続すべき」
「米経済は08年に緩やかなリセッション入り」
「連銀の更なる利下げ必要となる可能性」
「ECBはいくらかの利下げ可能」
「08年ユーロ圏インフレ2.8%、09年ECBインフレ目標水準以下の1.9%に低下」
「英08年GDP予想1.6%(1月1.8%)、09年1.6%に下方修正(1月2.4%)」
「英中銀に更なる利下げ余地」
クロズナー理事
「担保割れ住宅急増で金融機関は住宅ローンの評価減を検討すべき」
10日の東京市場は、シンガポール金融管理局(MAS)による名目実効為替レートの許容変動幅(政策バンド)の中央値を引き上げの発表がアジア通貨買いの連想を呼んだことやアジア株式市場の軟調推移を受けて、円の買戻しが大きく進んだ。欧州通貨は、今夜の金融政策発表を控え、金利の据え置き期待やショート・カバーの買いが支え堅調に上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5812から1.5857まで上昇し、ポンドドルは、1.9723から1.9785まで上昇した。ドル円は、101.90から100.73まで下落した。 一方クロス円は、東京株価の軟調推移に連れ全般的に下落したが、引き続きユーロ円やスイス円は堅調なレベルを維持している。 ユーロ円は、161.25から159.66まで下落し、ポンド円は、201.24から198.93まで、オージー円は、94.71から93.66まで下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の下落を受けたドル売りにドル円、クロス円は大きく落した。NY市場では、トリシェECB総裁のユーロ高懸念は発言を受けて、一転ドルの買戻しが大きく出ることとなった。ユーロドルは、ECBが予想通り政策金利を据え置くも、その後のトリシェECB総裁発言を受けて、週末のG7で何かしらの合意が出来るとの思惑から1.5915を高値に1.5725まで下落し、ポンドドルは、英中銀の0.25%に利下げが織り込みとなるも1.9843から1.9707まで値を下げた。またドル円は、ショート・カバーにストップを大きく巻き込み100.03から102.05まで上昇した。 一方クロス円は、米株式市場やドル円の大幅反発に連れ、全般的に上昇した。ユーロ円は、158.80から160.56まで上昇し、ポンド円は、198.08から201.30、オージー円は、93.35から95.13まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・2月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比-12.7%(前月比予想-14.0%、1月+19.6%)
製造業からの機械受注:前月比-13.2%、比製造業からの機械受注:前月比-13.3%
日・2月経常収支:+2兆4677億円、前年比+2.9%(予想+2兆4650億円、1月+1兆2358億円)
日・3月マネーサプライM2+CD:前年比+2.2%(前年比予想+2.4%、2月+2.3%)
日・対内外証券投資
対内株式投資:4899億円の流入超(3/30-4/5)・3月1兆7184億円の流出超
対内債券投資:7273億円の流入超(3/30-4/5)・3月1兆2055億円の流出超
対外債券投資:3317億円の流入超(3/30-4/5)・3月9900億円の流出超
シンガポール・第1・四半期国内総生産(GDP):前期比+16.9%、前年比+7.2%
豪・3月失業率:4.1%、就業者数:前月比+14,800人(フルタイム+5,300人、パートタイム+9,500人)
中・第1・四半期消費者信頼感指数:94.8
シンガポール金融管理局(MAS):
「シンガポールドルの名目実効為替レートの許容変動幅(政策バンド)の中央値を引き上げる。バンド幅は変更しない。」
「今年のインフレ率は、予想レンジ(4.5-5.5%)の中央から上限になる」
韓国中銀:政策金利5.00%に据え置き
中国国家統計局
「国内総生産(GDP)上方修正:2006年+11.1%⇒+11.6%、2007年+11.4%⇒+11.9%」
マコーミック米財務次官(国際金融担当)
「住宅市場や金融市場安定化で公的資金投入することには反対。公的資金の大規模な注入は投機家を救済することにもなり、大方の米国人が支持するようなものではない」
英・2月貿易収支:-74.87億ポンド(予想-75億ポンド、1月-79.24億ポンド←-75.03億ポンド)
英中銀金融政策委員会:政策金利を0.25ポイント引き下げ、5.00%とすることを決定。
英中銀声明
「金融政策委、今年のインフレ率は一段と上昇する見込みと判断」
「中期的なインフレリスクのバランスが利下げを正当化」
「信用環境は厳しくなり、信用のアベイラビリティが悪化している模様」
「ポンド安は輸出を支えるが、海外の成長見通しが悪化」
米・週次新規失業保険申請件数:35.7万件(予想38.5万件、前回41.0万件←40.7万件)
米・2月貿易収支:-623億ドル(予想-575億ドル、1月-590億ドル←-582億ドル)
対中国:183.5億ドル(前月比-9.6%)、日本:68.7億ドル(+4.3%)
EU全体:68.9億ドル(+13.4%)、カナダ:64.5億ドル(+10.1%)
メキシコ:54.9億ドル(+6.9%)、OPEC諸国:132.3億(-14.8%)
米・3月財政収支:-481億ドル(予想-710億ドル、前年3月-962.7億ドル)
加・2月貿易収支:+49億カナダドル(予想+34億カナダドル、1月+28億カナダドル←+33億カナダドル)
ECB:政策金利を4.00%で据え置き決定
南ア中銀:政策金利0.5ポイント引き上げ11.50%とすることを決定
トリシェECB総裁
「中期的な物価安定を維持することがわれわれの主要目的であると強調」
「金融市場の混乱による不透明性は引き続き著しく高く、緊張は当初の予想よりも長引く可能性」
「金融市場の混乱が実体経済に及ぼす影響は、現時点の予想よりも拡大するおそれ」
「ユーロ圏経済ファンダメンタルズ健全」
「現在のECB政策金利はインフレ抑制を助ける」
「ECBは全会一致で政策金利維持決定」
「二次的影響を回避」
「対ポンドでのユーロ高歓迎できず」
「最近の過剰な為替変動懸念」
FRB
「3/14時点でベア以外の救済も用意」
ポールソン財務長官
「米景気は急激に悪化、リスクは依然下向き」
「数週間内に半期為替報告書を公表」
バーナンキ米FRB議長
「G7は、根洗い規制に関し考察」
「根洗いは有益ながら、投売りを誘う恐れも」
「完全に機能している金融システムが成長に必須」
「米国銀行システムの資本は十分な水準維持」
「現状と大恐慌時代との比較は慎重にすべき」
11日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことや、米系そして欧州系金融機関からの買い戻しにドル円、クロス円は上昇したのち、欧州勢の参入により反落する形となった。 欧州通貨は、欧州勢参入による投機的なドル売りに上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5739から1.5850まで上昇し、ポンドドルは、1.9708から1.5850まで値を上げた。またドル円は、101.58から102.28まで一時値を上げたが、その後は上値の戻り売り意欲に反落した。 一方クロス円は、堅調な日経平均や欧州通貨の買い戻しに堅調な展開となった。ユーロ円は、160.15から161.36まで上昇し、ポンド円は、200.41から201.84まで、オージー円は、94.73から95.36まで上昇した。ロンドン市場では、G7会合待ちのなか、米GEの決算が予想を下回ったことを嫌気して欧州主要株式市場、米国株式指数先物の下落したことを受けて、ドル売りが加速した。NY市場では、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数の低迷を受けた株安に押され、ドル円、クロス円は下落した。欧州通貨は、欧州政府高官筋のユーロ高牽制発言を受けたユーロ売り、英利下げ観測に伴うポンド売りに下落した。 ユーロドルは、1.5847まで反発後、1.5786まで下落し、ポンドドルは1.9768から1.9686まで下落した。またドル円は、クロス円の売りを伴い102.04から100.64まで大きく値を下げた。 一方クロス円は、G7を控えたショートカバーに値を戻す場面もあったが限定的で、NYダウが一時160ドルの下落を演じたことで、安値圏で引けた。ユーロ円は、161.29から159.36まで下落し、ポンド円は、201.33から198.47まで、オージー円は、95.16から93.53まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・3月国内企業物価指数:前月比+0.5%、前年比+3.9%
中・3月貿易収支:134億ドル、3月の原油輸入:1730万トン(前年比+25%:過去最
高)1-3月原油輸入:4553万トン(前年同期比+14.9%)輸入:前年比+24.6%、輸出:
前年比+30.6%
独・3月生産者物価指数:前月比+1.6%、前年比+7.1%(前月比予想+0.5%、2月-2%)
白川日銀総裁
「金融システムを安定化させるという明確な意思が必要」
「サブプライム問題をきっかけに国際金融市場は動揺を続けている」
「日本の金融市場、比較的安定している」
額賀財務相
「(G7)過度な為替変動が世界経済に望ましくないこと確認、率直に意見交換する」
「米経済は急速に減速、世界経済の不安定さ増している」
「(サブプライム問題)欧米の金融機関、最初から公的資金の話ありきではない」
「白川日銀総裁とは経済や金融について意見交換しており、全く心配ない」
フェルドスタイン全米経済研究所(NBER)所長
「ドルはさらに下落する必要があり、市場介入によって上昇させるべきではない」
「米国は貿易赤字の削減を続ける必要がある」
中・3月末時点の外貨準備:1兆6822億ドル
中・3月マネーサプライM2伸び率:前年比+16.29%(2月+17.5%)
米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:63.2(予想69.0、3月69.5)
米・3月輸入物価指数:前月比+2.8%(予想+2.0%)、2月+0.2%、前年比+14.8%
(予想+13.7%、2月+13.4%←+13.6%)
加・2月新築住宅価格指数:前月比+0.3%(予想+0.4%、1月+0.6%)
G7当局者
「G7声明は、米経済に関し一層悲観的な表現になる」
「米リセッションの可能性に言及は避ける」
「新興国経済について引き続き楽観的」
額賀財務相
「ポールソン米財務長官と為替について話し合ったが言及は避けたい」
「金融安定化に向け適切な対応を行うことで一致」
「公的資金注入の議論なかった」
「ポールソン米財務長官は米国経済は基本的成長維持と発言」
「金融の安定化に向けてG7各国はそれぞれの国の状況に応じて適宜適切に対応することが望ましい」
ウェーバー独連銀総裁
「ECBに利下げの余地なし」
「ドイツの経済ファンダメンタルズは力強い」
「IMFのインフレ緩和見通しに同意せず」
「インフレリスクが表面化したら行動の必要」
「食料品価格がインフレを押し上げ」
「ユーロ圏インフレは08年通し上昇。年末には3%割れ予想」
「短期的には利上げの必要なし」
「市場逼迫は継続、ECBは注意深く監視」
「成長は減速するが、堅調予想」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「通貨の最近の動向は好まず」
「為替変動は成長に影響」
「過剰な為替変動は歓迎せず」
「G7会合において、欧州連合の為替に対する姿勢明らかに」
「IMFのユーロ圏成長予想は悲観的すぎる」
アルムニア欧州委員会委員
「ユーロは過大評価されている」
「ユーロ圏リセッションに入らず」
14日の東京市場は、G7での『過度な為替変動を懸念』を受けてドル買いスタートとなるものの、その後の東京株式市場の大幅下落や米金融機関の追加損失懸念報道を受けたドル売りの加速にドル円、クロス円は下落した。欧州通貨は、ドル売りが加速する中、上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5658から1.5793まで上昇し、ポンドドルは、1.9653から1.9740まで値を上げた。ドル円は、101.97まで上昇後、100.44まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場の前週末からの反動下落に連れ全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、159.67から158.25まで下落し、ポンド円は、199.63から198.30まで、オージー円は、93.86から92.78まで下落した。ロンドン市場では、NYダウ指数先物の動向に左右され、ドル円、クロス円は上下した。NY市場では,米銀大手ワコビアの予想外の赤字決算が嫌気されたドル売りの後、米3月小売売上高が予想を上回った事や底堅い株価動向を受けてドルの買い戻しとなった。ユーロドルは、中東筋主導の買いに上昇する展開となったが1.5772から1.5887まで一時上昇したが、高値圏は維持できていない。 またポンドドルは、1.9715から1.9894まで上昇したが、ユーロポンドが再度0.80台へ買われたことから、1.9744まで値を下げ、ドル円は101.24から100.30まで下落後、102円台を回復した。一方クロス円は、堅調な米指標を受けて米株価がもみ合ったことで、買い戻しが中心となった。ユーロ円は、158.71から160.10まで上昇し、ポンド円は、198.33から200.82まで、オージー円は、92.72から93.72まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
NZ・2月小売売上高:前月比-0.7%、前年比+7.7%、除く自動車前月比+0.2%
豪・2月住宅ローン:前月比-5.9%
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「年内に利下げする見込みはなく、ユーロ圏のインフレ率が上方修正される可能性がある」
白川日銀総裁
「日本の景気はエネルギー・原材料高の影響などから減速している」
「日本の景気は当面減速が続くものの、その後は緩やかな成長経路をたどる」
「日本経済は内外ともに多くのリスク要因を抱えている」
「見通しのがい然性とリスクを見極めたうえで、適切に政策判断」
「サブプライムローン問題に関する国内金融機関や金融システムへの影響、注意深く点検」
周小川中国人民銀行総裁
「為替相場、不均衡是正への効果は限定的」
「中国の金融政策の目的はインフレと景気過熱の防止」
日銀金融政策決定会合要旨(3月6-7日)
「内外ともにリスク要因が増加との認識を共有」
「景気循環メカニズムは基本的に維持されている」
「今後、緩和度合いを高める必要があると判断される場合には、機動的な対応を考えるべき」
カマル・ナート・インド商工相
「インドは4/11からセメントの輸出を禁止し、鉄鋼についても同様の措置を検討」
ロート・スイス中銀総裁
「世界的に景気が減速するなか、スイス経済はインフレ率の低下や成長の下振れリスクに面している」
ラガルド仏経済財務雇用相(仏フィガロ紙)
「ドル安が原油価格を押し上げている」
英・3月生産者物価指数 投入:前月比+1.8%、前年比+20.4%(前月比予想+2.0%、2月+1.7%、前年比予想+19.3%、2月+19.3%)
英・3月生産者物価指数 産出:前月比+0.9%、前年比+6.2%(前月比予想+0.5%、2月+0.3%、前年比予想+5.6%、2月+5.7%)
ユーロ圏・2月鉱工業生産:前月比+0.3%、前年比+3.1%(前月比予想+0.2%、1月+0.6%←+0.9%)
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「08年ユーロ圏経済成長率は1.5-1.6%を辛うじて上回る見通し」
ノワイエ仏中銀総裁
「ユーロやその他の通貨は異常に高く、ドルは異常に弱い」
「ユーロ圏中銀総裁、物価安定と成長の間に矛盾ないとの見解を共有」
米・3月小売売上高:前月比+0.2%(予想+0.0%、2月-0.4%←-0.6%)
米・3月小売売上高(自動車除く):前月比+0.1%(予想+0.1%、2月-0.1%←-0.2%)
米・2月企業在庫:前月比+0.6%(予想+0.6%、1月+0.9%←+0.8%)
ラガルド経済財務雇用相
「G7声明の為替表現は明確にこれまでと非常に異なる」
「ドル安と原油価格上昇の間に関連があることに疑問の余地はない」
「G7は、展開を引き続き非常に注目」
アルムニア欧州委員会委員
「ユーロは、大きな成功」
「IMFへの声明に加えたとおり、現在のユーロは、貿易国通貨に対し、過大評価されていると思われる」
ウォルシュ米FRB理事
「食料、エネルギー価格がコアインフレ圧力に」
「利下げなくしては実質経済は悪化の可能性」
「連銀はドルの価値に無関心ではいられない」
「市場の回復には時間かかる見通し」
15日の東京市場は、日経平均株価が堅調に推移したことを受けて、円が売り気味となったが、結局株価が伸び悩んだことで高値圏を維持できなかった。ドル円は100.97から101.47まで上昇後100.80まで値を崩した。ユーロドルは、シュタルクECB専務理事の「2008年、インフレ率は許容水準以上に高止まることが予想される」とのタカ派発言を受けて、1.5810から1.5867まで上昇、ポンドドルは、英3月住宅価格指数の低下を受けて1.9790から1.9691まで下落した。一方クロス円は、当初ドル円につれて堅調な動きとなったが、その後はやはり値を崩す動きが見えた。 ユーロ円は160.53から159.85まで下落、ポンド円は200.26から198.82へ値を下げ、オージー円は、豪中銀金融政策決定会合議事録のハト派的な内容が嫌気されて、94.18から93.48へ値を落とした。またNZD円は80.31から79.68、カナダ円は99.50から98.78まで下落した。ロンドン市場では、NYダウ先物が軟調に推移したことから円の買い戻し圧力が強まった。NY市場では、米3月PPIと米4月NY連銀製造業指数が市場予想を上回った事を受けて、ドルの買戻しが強まったが、NYダウが80ドル近い上昇スタートから値を崩すと、ドル円、クロス円に利食いが強まった。ただし、その後米4月NAHB住宅市場指数が市場の予想通りに止まったことを好感して、ダウがプラス圏に回復して引けたことで、ドル円、クロス円は高値を更新した。ユーロドルは、ZEW指数の発表前に1.5875の高値をつけた後は、悪い結果にじりじり値を下げ、一時1.5751まで下落、ポンドドルも予想を下回る英3月消費者物価指数を受けて、1.9722から1.9601まで値を下げた。またドル円は、100.82を安値に一時101.84の高値まで上昇した。 一方クロス円は、NYダウが60ドル高で引けたことから買い戻しが強まった。ユーロ円は、159.69から160.80まで上昇し、ポンド円は、198.50から200.01まで、オージー円は、93.27から94.51まで上昇した。その他NZD円は80.36、カナダ円は100.01の高値まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
NZ・第1四半期消費者物価指数:前期比+0.7%、前年比+3.4%(予想+0.8%、+3.5%)
英・3月住宅価格指数(英王立公認不動産鑑定士協会):-78.5、2月-65.7(1978年以来の最低水準)
仏・3月消費者物価指数:前月比+0.8%、前年比+3.5%(前年比予想+3.0%、2月+2.8%)
白川日銀総裁
「景気は当面減速も先行きは潜在成長率並みの緩やかな成長」
「景気が大きく落ち込む局面にはない」
「上下両方向のリスク点検しながら、政策運営行う」
「邦銀の損失は少ないし、日銀は手厚い流動性供給は以前から行っている」
豪中銀金融政策決定会合議事録(4/1)
「現在の金利は、家計・企業をかなり制約している」
「最新のデータによると、内需は減速している」
「よりタイトな状況が、需要の伸び鈍化とインフレ緩和に寄与」
「需要の緩和続けば、インフレはいずれ低下、リスクは両方向」
「CPI、基調インフレ率は、今後2-3年間で、当初予想よりも若干低下」
「商品価格の上昇は、2008年半ばに交易条件を15%押し上げる」
「豪経済は、交易条件改善から大きな刺激を受ける」
「第1・四半期の小売業売上高は横ばい」
「タイトな労働市場にも係らず、賃金の伸びは適度に抑制されている」
トリシェ欧州中銀総裁
「インフレは明らかに問題。インフレ期待の抑制が極めて重要。」
「米住宅問題の影響波及により、金融システムの脆弱性が明らかになった。」
「リスクの定量化が難しい不確実性の高い時期にある。」
「グローバルな金融技術革新の最初の負荷テストが起きている。」
「金融機関、早急にリスクエクスポージャー・評価損を完全に開示すべき。」
「G-7の勧告の迅速かつ効果的実行、極めて重要。」
ルドブッシュ・サンフランシスコ地区連銀エコノミスト
「2008年上半期の米経済は、失業増大、消費低迷などで、実質ゼロ成長になる可能性が高い」
シュタルクECB専務理事
「2008年、インフレ率は許容水準以上に高止まることが予想されるが、欧州中銀は物価安定をコミットする」
独・4月ZEW景気期待指数:-40.7(予想-29.0、3月-32.0)
英・3月消費者物価指数:前月比+0.4%、前年比+2.5%(前年比予想+2.6%、2月+2.5%)
オルドネス・スペイン中銀総裁
「ユーロ圏の高インフレがECBの利下げを妨げている」
「ECB、インフレ目標の達成目指して金利を設定する」
米・3月生産者物価指数(PPI):前月比+1.1%(予想+0.6%、2月+0.3%)、前年比+6.9%(予想+6.2%、2月+6.4%)
米・3月コアPPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、2月+0.5%)、前年比+2.7%(予想+2.8%、2月+2.4%)
米・4月NY連銀製造業業況指数:0.6(予想-17.5、3月-22.2)
米・2月対米長期証券投資:725億ドル買い越し(予想600億ドル買い越し、1月571億ドル買い越し←620億ドル買い越し)
米・2月対米証券投資トータル:641億ドル買い越し(予想725億ドル買い越し、1月357億ドル買い越し←374億ドル買い越し)
米・4月NAHB住宅市場指数:20(予想20、3月20)
トゥンペルグゲレル欧州中銀理事
「ユーロ圏経済ファンダメンタルズは健全」
「ユーロ圏は緩やかな成長過程」
「ユーロ圏インフレは明らかに上向き」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ユーロ圏に中期的な価格安定リスクが見られる」
「インフレの上昇は、一時的なものではない」
「米経済はリセッションに入りの可能性」
「世界経済リセッション入りはない」
「ユーロ・ドル相場は市場が決定」
16日の東京市場は、米系証券の決算で追加損失が報道された事を受けたドル売りに、ドル円は下落した。欧州通貨は、ドル売りに反応し上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5760から1.5850まで上昇し、ポンドドルは、1.9597から1.9733まで値を上げた。ドル円は、101.94から101.48まで下落した。一方クロス円も米系証券の決算での追加損失報道によるドル売りに下落するものの、東京株式市場の堅調に連れ値を戻す展開となった。ユーロ円は、160.44まで下落後、161.16まで上昇し、ポンド円は、199.25から200.69まで、オージー円は、93.97から94.58まで上昇した。 ロンドン市場では、中国の預金準備率0.5%引き上げに円買いが強まりドル円、クロス円は下落した。NY市場では、米3月住宅着工件数が17年来で最低となった事を受けてドル売りスタートとなるものの、NYダウの大幅高に円売りが加速した。ユーロドルは、欧米金利差拡大観測に伴う買いやユーロ円の買いに、1.5828からユーロ導入来の最高値更新となる1.5980まで上昇した。ポンドドルは、ユーロポンド絡みの売り1.9807から1.9692まで下落した。またドル円は、下値にずらっと並ぶ本邦からの買いに100.83を安値に101.89まで一時上昇したが、未だ102円を前に上値の重い展開が続いている。 一方クロス円は、NYダウの256ドル高での終了を受けて、全般的に上昇する展開となった。 ユーロ円は、160.77から162.50まで上昇し、ポンド円は、199.18から200.96まで、オージー円は、94.05から95.77まで上昇し、NZD円は80.64、カナダ円は101.83、スイス円は101.95の高値をつけた。
【経済指標&要人発言】
独・3月消費者物価指数確報:前月比+0.5%、前年比+3.1%、HICP前月比+0.5%、前年比+3.3%
中・1-3月期国内総生産(GDP):前年比+10.6%
中・3月消費者物価指数:前年比+8.3%
中・3月生産者物価異数:前年比+8.0%
中・3月小売売上高:前年比+21.5%
中・3月鉱工業生産:前年比+17.8%
中・3月固定資産投資:前年比+25.9%
中国国家統計局
「金融引き締め政策と健全な財政政策を維持する」
「マクロ経済政策のペースや焦点、強さを適切にコントロールしていく」
「中国経済は一段と減速する可能性」
「人民元や労働・生産コストの上昇、中国の輸出業者を圧迫」
「物価の安定を目指す」
「急激な減速や回復を予防する用意がある」
白川日銀総裁
「最近の為替相場は振れの大きな展開となっており、経済に影響与えるので引き続き注視していく」
「為替相場は、ファンダメンタルズを反映することが重要」
「円キャリー行われるかは金利差だけでなく、為替変動予想にも依存」
フランツ欧州経済センター所長
「欧州中銀は年内利下げを見送るべき。インフレ率が3%を越えており、利下げは不可能」
ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値:前年比+3.6%(速報、予想+3.5%、2月+3.3%)
英・3月失業率:2.5%(予想2.5%、2月2.5%)、失業者数増減-1200人(予想-1000
人、2月+600人)、12-2月平均所得伸び率:前年比+3.7%(予想+3.6%、11-1月+3.9%)
南ア・2月実質小売売上:前年比+2.5%(1月+0.7%←+0.2%)
中国人民銀行
「預金準備率を0.5%引き上げ(大手銀行は16.0%へ)、4月25日から実施」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+2.5%(前回5.4%)
米・3月消費者物価指数(CPI):前月比+0.3%(予想+0.3%、2月+0.0%)、前年比+4.0%(予想+4.0%、2月+4.0%)
米・3月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、2月+0.0%)、前年比+2.4%(予想+2.4%、2月+2.3%)
米・3月住宅着工件数:94.7万戸、前月比-11.9%(予想102万戸、2月107.5万戸←106.5万戸)
米・3月住宅着工許可件数:92.7万戸、前月比-5.8%(予想97万戸、2月98.4万戸)
米・3月鉱工業生産:前月比+0.3%(予想-0.1%、2月-0.7%←-0.5%)
米・3月設備稼働率:80.5%(予想80.3%、2月80.3%←80.9%)
米・週次原油在庫統計(4/11時点)
原油在庫:前週比-236万バレル(予想+180万バレル、前回-315万バレル)
ガソリン在庫:同比-552万バレル(予想-180万バレル、前回-344万バレル)
留出油在庫:同比+5万バレル(予想-165万バレル、前回-369万バレル)
製油所稼働率:81.4%(予想83.7%、前回83.0%)
米地区連銀経済報告書(ベージュブック)
「米経済状況は2月以降衰えた」
「居住住宅市場は全般的に落ち込み」
「いくつかの地区で賃金圧力が見られる」
「雇用は横ばいか、鈍化。高技術者は引き続き不足」
「製造業は強弱まちまち」
「9地区で経済活動減速、個人消費減速」
「ほとんどの地区で輸出は強い」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「連銀は、経済回復促進のため、時期を得た対応の用意必要」
「米リセッションの可能性も除外せず」
「政策金利を必要以上に長期、過剰に低い水準を維持しないよう注意必要」
「連銀のインフレ対応への信頼性を懸念」
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁
「米経済はリセッションを回避する可能性があるものの、極めて感触悪い」
17日の東京市場は、東京株式市場が上昇したことやJPモルガン・チェースの資本増強の報道、フレディマックよるジャンボ・ローン買取報道を受けて、円が軟調な推移を継続した。ドル円は101.76を安値に一時102.18まで上昇したが、上値では本邦輸出企業やもどり売り意欲が強く、上昇もスピードの鈍い展開となった。またユーロドルは、1.5898まで下落したが、中東筋の買いが支えて、1.5973まで上昇し、ポンドドルは1.9692から1.9745での推移となった。一方クロス円も総じて堅調な展開から、ユーロ円は162.16から162.80、ポンド円は200.54かsら201.43、オージー円95.38から95.70での推移となった。ロンドン市場では、メリルリンチの決算発表が悪くないとの噂からドル円、クロス円は買戻しが誘われた。 NY市場では、米4月フィラデルフィア連銀業況指数が最低水準に落ち込んだ事でドル売りスタートとなるものの、その後のユンケル・ユーログループ議長が「市場はG7声明を理解していない」と発言したことが警戒感を誘い、ドル買い戻しとなった。ユーロドルは、1.5985から1.5846まで一時下落し、ポンドドルは、ユーロポンドの売りから1.9708から1.9925で堅調推移となった。またドル円は101.79から、米指標をうけて急落する局面はあったが、102.73までじりじり値を上げた。 一方クロス円は、ユーロ高けん制発言やダウが小じっかりとなったことで、総じて堅調に値を上げた。ユーロ円は、162.40から163.24まで上昇し、ポンド円は、200.70から204.55、オージー円は、95.33から96.27まで上昇した。その他NZD円が81.11、カナダ円は102.58の高値をつけた。
【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(4/6-12)
対内株式投資:34億円の流出超
対内債券投資:5610億円の流入超
対外債券投資:4903億円の流出超
日・2月鉱工業生産確報値(2005年基準):前月比+1.6%、3月予測:前月比+0.2%、4月予測:前月比-1.1%、2月製造工業稼働率指数:前月比+1.8%、2月製造工業生産能力指数:前年比+2.1%
スイス・2月小売売上高:前年比+7.6%
ブラジル中銀
「政策金利を11.25%から11.75%へ引き上げ。2005年以来の利上げ」
関係筋(ファイナンシャル・タイムズ紙)
「イングランド銀行は、英モーゲージ担保証券と国債を交換することを検討」
ユーロ圏・2月貿易収支:+8億ユーロ(1月-110億ユーロ←-107億ユーロ)
ウェーバー独連銀総裁
「ECBはインフレリスクに断固として予防的に対応する必要」
「G7声明で当局の意向は自明」
「為替相場には過剰な変動が見られる」
「為替相場の一部の動きは懸念」
米・週次新規失業保険申請件数:37.2万件(予想37.5万件、前回35.5万件←35.7万件)
米・4月フィラデルフィア連銀業況指数:-24.9(予想-15.0、3月-17.4)
米・3月景気先行指数:前月比+0.1%(予想+0.0%、2月-0.3%)
加・3月消費者物価指数(CPI):前年比+1.4%(予想+1.5%、2月+1.8%)
加・3月コアCPI:前年比+1.3%(予想+1.4%、2月+1.5%)
トルコ中銀:政策金利15.25%に据え置き決定
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「市場はG7声明の意味を完全に理解しているとは思えない」
「ユーロ・ドルのユーロ導入来の最高値を更新する動きは望ましくない」
コーン米FRB副議長
「金融機関は負債縮小を、レバレッジ低下は安定性を強化」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
「利下げに強い躊躇」
「利下げはインフレ高進など状況を悪化させる可能性」
「08年米経済は低成長、第1四半期は恐らくプラス成長」
グロス独経済相
「ドイツ経済は緩やかなペースで拡大」
ロート・スイス中銀総裁
「輸出はスイス経済成長の柱」
「完全雇用は輸出の成長によるもの」
「08年経済は良好、09年には失速に可能性も」
「経済のリスクは下向き」
「景気減速は劇的とはならず」
「短期金融市場に新たな流動性逼迫の可能性」
「必要とあれば行動」
18日の東京市場は、シティグループの決算発表を控えて、ドル円、クロス円は小幅に推移した。ユーロドルは、ロシア筋からの買いに上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5885から1.5956まで堅調に推移し、ポンドドルは、1.9882から1.9987まで推移した。ドル円は、102.25から102.59まで推移した。一方クロス円は、ユーロ買いによるユーロ円の上昇に連れ全般的に堅調に推移した。ユーロ円は、162.67から163.54まで堅調に推移し、ポンド円は、203.52から204.69まで、オージー円は、95.84から96.19まで堅調推移となった。 ロンドン市場では、米シティグループ決算発表を受けて、ドルの買い戻しが進んだ。NY市場では、ロンドン市場からのドル買い戻しに、NYダウが急伸。 一時12893ドルと260ドル高を実現して、ドル買い、円売りが継続した。ただし、ダウが12900ドルの抵抗線を越えず、週末を控えた利食いも散見され、調整的なドル売りで週末のNY市場を引けた。ユーロドルは、米債券利回りの上昇を受けて、1.5958から1.5711まで下落、1.58台前半へ反発して引けた。ポンドドルは、ユーロポンドでの売りや週末のショート・カバーを受けて1.9998の高値後、1.9884まで調整したが、1.99台後半を回復した。またドル円は104.66の高値までストップ・ロスをつけて上昇したが、その後は利食い売りにじりじりと103.65−70まで下落して、NYの安値圏で引けた。 一方クロス円も堅調に、日中の高値をつけた後は、ダウの下落につれて利食いに調整てした。 ユーロ円は、162.68から164.68へ上昇後、163.85−90へ下落、ポンド円は208.99の高値から206.77へ下落、オージー円は97.38の高値から96.80、NZD円は82.36の高値をつけた後は、81.85、カナダ円は103.88の高値から103.14まで下落して引けている。
【経済指標&要人発言】
独・3月生産者物価指数:前月比+0.7%、前年比+4.2%
白川日銀総裁
「先行きの経済・物価見通しの蓋然性とリスクを見極めた上で適切に政策判断」
「日本経済はエネルギー・原材料価格高の影響などから減速している」
「原油価格など国際商品市況の高騰や米経済の下振れリスクなど世界経済の不確実性は高まっている」
「現時点において日本の金融システムの安定性に深刻な影響が及ぶとはみられない」
ブラウン英首相
「米英は、経済成長に向けてできる限りのことをする」
ジョージ・ソロス氏
「ユーロは、ドルに代わって世界の基軸通貨になることはないだろう」
カレンNZ財務相
「今年の経済成長が旱魃やNZドル高、食料品や燃料の値上がりの家計への影響により予想以上の減速となる見通し。」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「過度の為替変動は懸念要因、インフレリスクは上向き」
4月月例経済報告
「景気回復はこのところ足踏み状態」(基調判断据え置き)
「米経済は景気後退局面入りの懸念」(判断を下方修正)
加・3月景気先行指数:前月比+0.0%(予想+0.0%、2月-0.2%←-0.3%)
加・2月卸売売上高:前月比-1.8%(予想+0.4%、2月+1.8%←+2.6%)
メキシコ中銀:政策金利7.50%に据え置き決定
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「利上げは除外せず。利下げの余地無し」
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「金利政策は金融安定化措置の分離必要」
「金利水準は景気刺激に十分、利下げは万能でない」
「市場はいずれ独自に問題解決」
「景気減速はインフレを緩和させる保証とならず」
「更なる大幅な物価上昇は懸念を」
「金融収縮がこの先、成長を抑制する可能性がある」
ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「住宅価格の下落は多くの銀行に影響をもたらす可能性」
「流動性逼迫問題の長期化は異常」
「銀行資本の追加的な準備金が少なくなっている」
21日の東京市場は、材料難の中、動意の薄い展開となったが、ドル円では本邦輸出企業や海外勢による売りが上値を抑え、104.07を高値に、欧州時間のドル売りにつれて103.47まで下落した。 ユーロドルは、欧州勢が買いでスタート。1.5792から1.5873まで上昇したが、ポンドドルは、東京時間に英政府が総額500億ポンドの銀行救済策を発表予定との報道を受けて、2.0025まで買われたが、戻り売り圧力が強く1.9911まで反落した。一方クロス円は、株価の上昇受けて総じて堅調推移で、ユーロ円は164.06から1064.54、ポンド円は208.05から206.30まで下落し、オージー円は、豪州第1・四半期生産者物価指数が予想を上回ったことで、96.82から97.97まで上昇した。その他カナダ円は103.13から103.50、NZD円は81.98から82.39での推移となった。 ロンドン市場は、英政府により銀行救済策が不十分と見方からポンド売りが強まった。またその後のアメリカ銀行の四半期決算が予想を下回ったことを受けて、ドル売り、円の買い戻しが強まった。NY市場では、国際通貨基金欧州局長の「ECBは利下げが必要となる可能性」との発言に、ドルの買い戻しが出たが、パパデモスECB副総裁の「物価には上方リスクがある」、トリシェECB総裁の「ECBは常にインフレに対し行動する用意ある」との発言を受けて、ドルは軟調なレベルで引けることとなった。ユーロドルは、1.5844から1.5948まで上昇したが、高値圏は維持できていない。ポンドドルは、ユーロポンドの買いが強まり、1.9950から1.9776まで下落した。またドル円は、103.70から102.98まで値を落とし、反発を103.60レベルに限定した。一方クロス円は、NYダウが一時のマイナス100ドルから値を戻すも、プラス圏を回復できずに、日中を通した高値圏からは調整的な状況が継続した。ユーロ円は、164.46から163.86まで下落し、ポンド円は、206.25から203.97、オージー円は、97.66から97.01まで値を下げた。 またNZD円は、81.61、カナダ円は102.22まで一時下落したが、スイス円は102.58の高値まで上昇した。
【経済指標&要人発言】
日・2月第3次産業活動指数:前月比-1.7%
日・2月景気動向指数改訂値:先行54.5%、一致70.0%
豪・第1・四半期生産者物価指数:前期比+1.9%、前年同期比+4.8%
英・4月住宅価格(ライトムーブ):前月比-0.1%、前年比+1.3%(2005年以来の低水準)、3月+5.0%
中国証券監督局
「ロックアップ期間設定の対象になっていた非流通株の売却を制限する新規則を発表」
周小川中国人民銀行総裁
「中国外貨準備の拡大ペースは望ましくない」
「過去数年間、米ドルの下落率は中国の国際収支に大きな影響を与えるほど著しくはない」
杜金富中国人民銀行総裁補佐
「中国はインフレの波及を回避する必要」
英中銀
「商業銀行が保有するモーゲージ証券と約500億ポンドの国債との交換を提案」
「モーゲージ証券と国債の交換期間は1年、合計3年間の更新が可能となる見通し」
キング英中銀総裁
「流動性対策の上限は設定していない、500億ポンド超える可能性」
「流動性対策で、純公的債務が増えることはない」
「銀行は救済されているのではない」
「流動性対策の目的は、銀行の問題から経済を守ること」
ダーリング英財務相
「英中銀の流動性対策、市場の信頼回復につながる」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏、インフレリスクで利下げの可能性低下」
加・2月国際証券取扱高:38億加ドルの買い越し(予想:15億加ドルの買い越し、1月9.41億加ドルの買い越し←9.16億加ドルの買い越し)
クロズナーFRB理事
「市場は透明性を向上すべき」
「住宅ローン債市場の回復には時間がかかる」
「サブプライム住宅ローン、一段の負担緩和を」
トリシェECB総裁
「短期金融市場には引き続き逼迫」
パパデモス欧州中銀副総裁
「ユーロ圏の金融安定リスクは上昇」
「成長見通しに下方リスク」
「インフレの上昇は賃金を押し上げる可能性」
「金融市場混乱は続いている」
「ECB、G7各国は、為替の動きを懸念」
「ユーロの最近の変動は、かなり急激」
「ECBの独立性は目標達成のため重要」
「価格安定はECBの最優先課題」
「短期的圧力が波及しない事が重要」
ウェーバー独連銀総裁
「インフレは、ECBの容認水準を大幅に上回っている」
「価格期待の安定が優先課題」
「インフレは引き続き上昇」
「ECBは第2次的影響を断固として回避」
「ECBは、インフレを抑制するため利上げの必要性検討」
ノワイエ仏中銀総裁
「ドルは引き続き準備通貨として優勢」
「07年フランス中銀は07年に外貨準備多様化行った」
マイケル・デップラー国際通貨基金(IMF)欧州局長
「ECBは3-6ヶ月内に利下げ必要となる可能性」
「ECBの利上げの必要性無し」
22日の東京市場は、材料難の中、ドル円は本邦輸出企業や米系証券、モデル系ファンド筋からの売りで、103.37から102.78まで下落したが、下値では本邦資本筋からの買いに支えられて下げ渋った。またユーロドルは、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁の「インフレ抑制のため、欧州中銀は利上げが必要かどうか毎月検討する必要がある」とのタカ派的コメントを受けて、1.5923まで上昇後、独経済紙がIKB独産業銀などの独金融機関の金融不安に関しての記事を掲載してことで、アジア系からの売りを伴い、1.5835まで下落したが、ポンドドルは、1.9745から1.9832での推移となった。一方クロス円は、日経平均株価の下落やユーロ債償還絡みの売りで、総じて値を下げた。ユーロ円は164.51から163.29まで下落、ポンド円は204.79から203.35、オージー円は97.51から96.79、NZD円は82.11から81.49、カナダ円は102.73から101.98まで下落した。ロンドン市場は、ドイツや英国の銀行の信用不安報道を受けて、ドルの買い戻しが進んだが、NY市場では、なかなか改善しない米住宅指標や連銀関係者のハト派発言にドル売りが進んだ。 また米3月中古住宅販売件数、2月住宅価格指数とも予想を上回る内容だったが、ドル買いは限定的となり、NYダウが寄り付から下げを加速したことや原油価格が最高値を更新したことも悪影響を与えている。ユーロドルは、独銀の幹部による信用不安を否定する発言で、1.5883からユーロ導入来の最高値の更新となる1.6020まで、一時上昇した。 またポンドドルは、ベズリーMPC委員のインフレを重視した発言を受け、1.9769から1.9999まで値を上げ、ドル円は、反発を103.55に限定して、102.67まで下落した。一方クロス円は、欧州通貨の上昇に連れて、全般的に上昇するものの、NYダウが一時170ドル近い下落となったことで、上値を維持できずに調整している。 ユーロ円は、163.83から164.71まで、ポンド円は、203.90から206.13まで上昇し、オージー円は、97.10から97.73の間で上下した。
【経済指標&要人発言】
中・原油輸入3月:1730万トン(前年比+24.8%)、1-3月4553万トン(前年同期比+14.8%)
スイス・3月貿易収支:+12億4640万スイスフラン(2月+15億440万フラン)
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁(4/22付けファイナンシャル・タイムズ紙)
「インフレ抑制のため、欧州中銀は利上げが必要かどうか毎月検討する必要がある」
ノワイエ仏中銀総裁
「ECB、インフレ率を目標に抑えるために必要なことは何でも行う」
リプスキーIMF筆頭副専務理事
「原油価格上昇は世界経済成長の鈍化要因」
アルバドリOPEC事務局長
「9月に予定される定期総会前に臨時総会を開くとは思われない」
ノザリ・イラン石油相
「米国がイランに圧力をかければ、原油通じてしっぺ返しも」
米・3月中古住宅販売件数(年率換算):493万戸、前月比-2.0%(予想492万戸、2月503万戸)
米・2月住宅価格指数:前月比+0.6%(予想-1.5%、1月-1.0%←-1.1%)
加中銀:翌日物貸し出し金利0.5%引き下げ3%に設定
フィッシャー米ダラス連銀総裁
「インフレ圧力の兆候が見られ、懸念に。ただ抑制不能な高進には至らず」
「第2四半期成長は第1四半期より弱まる可能性も」
「利下げは信用収縮により効果が薄れている」
「生彩ない成長が長期化する可能性」
「連銀は、インフレを抑制するためできる限りの事を行う」
「米利下げ、信用収縮で効果が薄れる」
スターン米ミネアポリス連銀総裁
「米国がリセッションに入っているかどうかの判断は困難」
「成長は数四半期抑制」
「インフレは上昇、予想より長期化」
「インフレは緩和を予想」
ノワイエ・仏中銀総裁
「09年にインフレ2%未満とするために必要ならばECBは金利変更」
「市場の反応は行き過ぎ」
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ECBが利上げすげきかとの議論は現実味のあるもの」
ECB関係者
「金融引締め余儀なくされる可能性、ただ現時点で利上げを予想するのは困難」
ベズリー英金融政策委員
「英国には、原油高による英賃金への波及などの第2次的影響は見られず」
「英CPI期待はしばらく高水準にある」
「英中銀は引き続き物価安定に焦点をおくべき」
カナダ中銀
「中期的に追加利下げも。世界、国内経済次第」
「カナダ国内需要は、輸出の不振を相殺」
「米国での更に深刻な景気減速を予想」
「企業設備投資、個人消費は弱まった」
「08年カナダ経済+1.4%、09年+2.4%、10年+3.3%予想」
「コア、総合CPIは10年には2%に低下。リスクは均衡」
23日の東京市場は、材料難の中、ドル円は揉み合い気味の展開となったが、東京株式市場の堅調推移に連れて、クロス円は堅調推移となった。また欧州通貨では、ユーロドルが、ユーロ高牽制発言を受けて値を下げたが、ポンドドルは、ユーロポンドドの売りに値を上げた。ユーロドルは、1.6002から1.5939まで値を下げ、ポンドドルは、1.9868から1.9973まで上昇した。またドル円は102.81から103.16まで上昇した。 一方クロス円では、ユーロドル下落に連れて、ユーロ円が164.84から164.24まで下落し、ポンド円も205.77から204.62まで値を下げたが、オージー円は、豪州第1・四半期消費者物価指数が17年ぶりの大幅上昇となったことを受けて、97.10から97.98まで上昇した。ロンドン市場は、英MPC議事録で、前回の利下げが賛成6票、据え置き2票で決定したことが判明。全会一致との思惑が強かっただけに、ポンドの買い戻しが強まり、ドルが軟調な推移となった。 一方NY市場では、特別大きな材料が出た訳ではないが、テクニカルなドルの買い戻しが進んだ。ユーロドルは、アジア時間からの反発が1.60を越えることが出来ずに、欧州ヨーロッパ労連がユーロ高牽制を表明した事や本日発表される独4月IFO業況指数が予想以上に弱まるとの思惑を受けて、下値のストップをつけて1.5860まで下落が進んだ。 ポンドドルは、1.9973の高値から1.9774まで下落。ドル円は102.75から103.79まで値を上げた。 一方クロス円は、NYダウが100ドル近い上げを実現してスタートするともその後は、前日比マイナス・レベルまで下落したことで高値圏を維持できていない。 ユーロ円は164.98の高値から163.81まで一時下落したが、その後163.74まで上昇した。 またポンド円は、206.06の高値から204.14へ下落、オージー円も98.48まで値を上げたが、高値圏を維持できず、NZD円は82.88まで一時上昇した。またカナダ小売売上高が予想より悪く、ドルカナダが1.0214まで上昇したことで、カナダ円は一時100.95の安値まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日・3月貿易収支:+1兆1186億円、前年比-30.2%(予想+1.4兆円、2月+9700億円)
対中国赤字:-584.86億円、対米黒字:6655.75億円、前年比-17.0%、対EU黒字:+4771.40億円、前年比+8.0%
豪・第1・四半期消費者物価指数:前年比+4.2%、前期比+1.3%(Q4:+3.0%、+0.9%)
豪準備銀行トリム平均値消費者物価指数:前年比+4.1%、前期比+1.2%(Q4:+3.4%、+1.0%)
加重中央値消費者物価指数:前年比+4.4%、前期比+1.3%(Q4:+3.8%、+1.1%)
スウェーデン中銀:政策金利を4.25%に据え置き
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相・ユーログループ議長
「為替に関するG7声明は非常に明確」
「過度の為替の変動は、経済成長にとって望ましくない」
「現在の為替相場、G7が意図した結果でない」
ジュイエ仏欧州問題担当閣外相
「ユーロ相場は懸念すべき水準」
「為替相場は、日・米・中の協力強化が必要な局面に入りつつある」
スワン豪財務相
「第1・四半期の消費者物価指数は、インフレ圧力が広範なものであることを示している」
「輸入インフレ圧力が高まっている」
ユーロ圏・4月製造業PMI:50.8(予想51.6、3月52.0)
ユーロ圏・4月サービス部門PMI:51.8(予想51.4、3月51.6)
ユーロ圏・2月鉱工業新規受注:前月比+0.6%、前年比+9.9%(前月比予想0.0%、1月+2.2%←+2.0%)
南ア・3月消費者物価指数:前年比+10.6%(予想+10.3%、2月+9.8%)、コア前年比+10.1%(2月+9.4%)
リプスキーIMF筆頭副専務理事
「明確に目標を上回るインフレ率を考えれば、ECBの現在の政策は適切」
英中銀金融政策委員会議事録(4月9-10日開催分)
「賛成6・反対3で0.25%の利下げを決定」
「ベスリー委員とセンタンス委員が金利据え置きを主張、ブランチフラワー委員は0.50%の利下げを主張」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-14.2%(前回+2.5%)
米・週次原油在庫統計(4/18時点)
原油在庫:前週比+242万バレル(予想+150万バレル、前回-236万バレル)
ガソリン在庫:同比-318万バレル(予想-200万バレル、前回-552万バレル)
留出油在庫:同比+138万バレル(予想-5万バレル、前回+5万バレル)
製油所稼働率:85.6%(予想82.0%、前回81.4%)
加・2月小売売上高:前月比-0.7%(予想+0.1%、1月+1.4%←+1.5%)
加・2月小売売上高(自動車除く):前月比-0.3%(予想+0.4%、1月+1.1%←+1.3%)
ノルウェー中銀:預金金利を0.25%引き上げ5.5%に設定
中国
「株取引の印紙税率を0.1%に引き下げを決定、4/27から実施」
ミロー独財務次官
「ドイツ経済は力強く、景気刺激策の必要なし」
グロス独経済相
「ドイツは、強いユーロにこれまでのところうまく対処」
センタンス金融政策委員
「英中銀は90年代初めのような不況は予想しない」
「ポンド安はインフレ圧力を高める」
「短期的にポンドが対ドルで下落する理由はない」
「英中銀は更なる対策が必要とは思えない」
「英住宅価格がどの程度下落するか不明確」
「インフレに対抗するには、需要鈍化が必要」
「個人消費の鈍化は必要であった」
フラハーティ加財務相
「追加利下げの余地あり」
「G7声明は市場に影響を及ぼしていない」
「G7各国はドル買い介入を協議しなかった」
24日の東京市場は、材料難の中ドイツIFO景況指数の悪化の思惑からドルの買い戻しが進んだ。ドル円は、米国債入札や社債投資絡みのドル買い、M&A絡みの円売りの思惑から、103.32から103.91まで堅調推移となった。ユーロドルは、1.5897から1.5800まで下落、ポンドドルも1.9815から1.9749まで下落した。一方クロス円は総じて堅調も、ユーロ円はユーロドルの下落に164.38から163.92まで下落、ポンド円は204.42から205.34で比較的堅調推移となり、オージー円は97.67から98.21、NZD円は、早朝の金利据え置きから、ボラード・NZ準備銀行総裁の「3月の金融政策レポート以降、NZ経済は予想以上に減速している」との発言を受けての急落からは、81.94から82.39での揉み合い推移となった。ロンドン市場は、予想を大幅に下回る独4月IFO業況指数を受けたユーロ売りから、ドルの買い戻しが優勢となった。NY市場では、米新規失業保険申請の強い結果を受けて、ドル買いが継続したが、一時米3月新築住宅販売件数が弱い数字となり、ドル売りとなる局面もあったが、NYダウが堅調な反発を実現して、ドルは堅調な推移で終了した。ユーロドルは、1.5839から1.5638まで大きく下落。ポンドドルも1.9792から1.9688まで値を下げ、ドル円は103.34から104.55まで上昇した。 一方クロス円は待ちマチマチだが、ユーロ円は164.26から162.91まで下落したが、ダウの反発に値を回復して163円ミドルで引けた。またポンド円は、204.19を安値に206.14まで反発、オージー円は、98.35を上値に一時97.62まで値を下げたが、総じて揉み合いの範囲の動向となったが、特に目立ったのはドルスイスが1.0385まで大きく上昇したことで、スイス円が一時100.60の安値まで下落となった。
【経済指標&要人発言】
日・対内株式投資(4/13-19):1436億円の流入超
対外債券投資(4/13-19):8338億円の流入超
対内債券投資(4/13-19):845億円の流入超
日・3月企業向けサービス価格:前年比+0.4%、前月比+0.4%(2月+0.7%、+0.3%)
日・2月全産業活動指数:105.6(前月比-1.4%)
独・4月IFO業況指数:102.4(予想104.3、3月104.8)
ニュージーランド中銀:政策金利を8.25%に据え置き
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「3月の金融政策レポート以降、NZ経済は予想以上に減速している」
「NZドル高がインフレを抑制」
「当面政策金利は現行水準に据え置かれると予想」
「インフレの上振れリスクが存在」
高西慶・中国投資公司社長兼最高投資責任者
「中国投資公司(CIC)の海外資産への投資額が当初計画から30%以上拡大され最高900億ドルになった」
(4/24付けウォールストリートジャーナル紙)
「FOMC(4/29-30)では利下げが決定される公算が大きいが、その後は利下げが休止される可能性がある」
ボネロ・マルタ中銀総裁
「ユーロ圏のインフレ見通しは悪化している」
「為替相場の過度な変動は望ましくない」
【経済指標】
独・4月IFO業況指数:102.4(予想104.3、3月104.8)
ユーロ圏・2月経常収支:+50億ユーロ(1月-179億ユーロ←-191億ユーロ)
英・3月小売売上高:前月比-0.4%、前年比+4.6%(前月比予想-0.3%、2月+1.1%←+1.0%)
南ア・3月生産者物価指数:前年比+11.8%(予想+11.0%、2月+11.3%←+11.2%)
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「ロシアやその他の国々が外貨準備における通貨の構成を変えることを望まない。現状維持が好ましい」
独IFO経済研究所エコノミスト・アッベルガー氏
「ユーロ高や原油高の実体経済への影響が表れ始めている」
米・週次新規失業保険申請件数:34.2万件(予想37.5万件、前回37.5万件←37.2万件)
米・3月耐久財受注:前月比-0.3%(予想+0.0%、2月-0.9%←-1.7%)
米・3月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比+1.5%(予想+0.5%、2月-2.1%←-2.6%)
米・3月新築住宅販売(年率換算):52.6万戸、前月比-8.5%(予想58万戸、2月57.5万戸←59万戸)
ポールソン米財務長官
「還付金の発送は、当初の予定より1週間繰り上げ来週から開始」
「金融市場の改善の兆候が見られる事から、景気刺激策、金融機関による増資が重要となる」
「強いドルを信じる。通貨の変動に警告した今月のG7共同声明がそれ自体を現している」
「米国の長期的ファンダメンタルズは堅調で、ドルの価値に反映する」
トリシェECB総裁
「通貨市場では、急激な変動が見られた」
「為替変動が及ぼしうる影響を懸念」
「現在の政策金利水準は価格安定を助ける」
「米国のドルに対する姿勢が重要」
シュタルクECB理事
「本年、来年のインフレ見通しは、緩やか」
「市場逼迫、金融市場の状況がインフレを押し下げる」
「金融政策は中期的ECBの目標にみあう」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「外貨準備の大量保有国、通貨構成を変更すべきでない」
カナダ中銀
「利下げの時期は、世界、国内経済次第」
「更なる刺激策が必要となる可能性」
「08年見通し1.4%(前回1.8%)、09年2.4%(2.8%)にそれぞれ下方修正、2010年3.3%」
「ガソリンなど振れの大きい8項目を除いたコアインフレは今年、引き続き2%下回り2010年に2%目標に戻ると予想」
「総合インフレは第2・四半期が1.7%(前回1.4%)、年後半が1.9%(1.5%)」
25日の東京市場は、材料難の中、東京株式市場やドル金利の上昇に、ドルの買い戻しが進んだ。特に欧州通貨では、テクニカルなドルの買い戻しが進んでいる。 ユーロドルは、1.5707から1.5585まで下落し、ポンドドルは、ユーロポンドの売りが強まり1.9679から1.9758まで逆に上昇した。またドル円は、米系信託や本邦機関投資家のヘッジ外しの買いが下値を支えじりじりと104.07から104.75まで上昇した。 一方クロス円は、全般的に欧州通貨の大幅な下落に値を崩す展開となり、ユーロ円は163.83から163.08まで下落し、オージー円は98.21から97.39まで値を落としたが、ポンド円は、205.40から206.06で小じっかりとした展開が続いた。 ロンドン市場は、週末を控えてアジア市場からのユーロドル売りが継続したが、NY市場では、テクニカルなドルの売り戻しから、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は62.6と26年ぶりの水準に悪化したが、市場はほとんど反応せず、「米国がイラン船舶に威嚇射撃との報道」から更にドル売りが強まった。NYダウが、寄り付の60ドル高から、一時前日マイナス106ドル安へ下落したことも影響したが、結局ダウは41ドル高で引けたことから、ドルは堅調なレベルで引けた。ユーロドルは、1.5555の安値から1.5668へ上昇後、1.56前半で引けた。 ポンドドルは、ユーロポンドの売りから1.9698から1.9890へ一時上昇と堅調な推移となり、ドル円は104.82の高値から103.90まで一時下落し、104円ミドル・レベルで引けた。ユーロポンドは、0.7852まで下落した。 一方クロス円は、まちまちの動きで、ユーロ円は、162.67から163.22レンジでの揉み合いとなったが、ポンド円は、堅調で一時207.63の高値をつけた。 またオージー円は97.05、NZD円は81.32までまで下値を拡大し弱保合で引けた。
【経済指標&要人発言】
日・3月消費者物価指数(総合):前年比+1.2%、(除く生鮮):前年比+1.2%、(除く食料・エネルギー):前年比+0.1%、コアコア(石油製品・その他特殊要因除く):前年比+0.5%
韓・第1四半期国内総生産(GDP)推定値:前期比+0.7%、前年同期比+5.7%
ノワイエ仏中銀総裁
「現在の短期金利上昇は異常であり、懸念要因」
ビーニ・スマギ欧州中銀専務理事
「インフレは容認できない水準、欧州中銀は無視できない」
「最近の為替レートの変動は懸念要因」
額賀財務相
「(消費者物価指数を受けて)消費者や国民の生活、経済への影響を注視する」
べリノ米大統領報道官
「北朝鮮がシリアの秘密の核プログラムを支援したと確信している」
ユーロ圏・3月マネーサプライM3:前年比+10.3%(予想+10.8%、2月+11.3%)
英・1-3月期GDP速報値:前期比+0.4%、前年比+2.5%(前期比予想+0.4%、前期+0.6%、前年比予想+2.6%、前期+2.8%)
ロート・スイス中銀総裁
「2.75%のスイスフランLIBOR目標水準、物価安定を確保するうえでなお適切」
「スイス中銀、インフレリスクや経済の不確実性に直面している」
「スイス中銀、新たな金売却の予定ない」
米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:62.6(予想63.2、速報63.2、3月69.5)
米国防当局者
「米軍海上輸送司令部契約の貨物船がペルシャ湾海上で、イランのものとみられる小型船2隻に対し威嚇射撃」
ブッシュ米大統領
「緊急経済対策の柱である所得税減税について、開始時期を当初の5月2日から今月28日に前倒しすると正式発表」
「経済が減速しているのは明らか」
「税金の払い戻しは経済活動が低迷から回復する一助」
「税金の払い戻しは、高水準の食料品、燃料価格を相殺」
スティール米財務省次官
「信用危機終了近いとの判断は時期尚早」
オルドネス・スペイン中銀総裁
「09年にはインフレ2%割れ」
「政策金利据え置きがインフレ対処に最良の政策」
「原油高による第2次的影響は今のところ見られず」
28日の東京市場は、材料難ながら、日経平均株価が14千円台を回復したことで、円が軟調推移となった。 ドル円は104.41から104.83まで上昇したが、105円のオプションの防戦売りに引き続き阻まれた。 ユーロドルは、独5月Gfk消費者信頼感指数が予想を上回ったことで、1.5593から1.5593まで上昇したが、その後は独4月ザクセン州とブランデンブルク州の消費者物価指数の下落を受けて反落した。またポンドドルは、1.9782から1.9856での推移となった。一方クロス円も信用不安の解消から、買いニーズが強く、ユーロ円は162.90から163.85まで上昇、ポンド円は206.97から207.79へ値を上げ、オージー円も97.47から97.98まで値を上げた。 ロンドン市場では、英銀HBOSの増資計画を巡る報道を受けてポンド中心に、ドルの売り戻しが続いた。NY市場でも、米著名投資家バフェット氏の「米経済は今、リセッションにあり、大半の予想より長期で深刻なものとなる可能性がある」との発言やS&Pが「米銀大手の格下げリスクが上昇している」との見解を示したことで、ドルは軟調な推移となった。 ユーロドルは、1.5694から1.5597まで下落後、1.5664へ反発。 ポンドドルは、1.9793から1.9965まで上昇し、ドル円は、104.69から104.08まで下落した。 一方クロス円は、NYダウがプラス46ドルを上値に、マイナス20ドルで引けてこともあり、利食いが優勢気味となった。ユーロ円は、163.90から162.85へ一時下落し、ポンド円は208.61の高値から207.25−35レベルへ下落、オージー円も98.19から引け際に97.55−60へ値を下げた。
【経済指標&要人発言】
日・3月小売業販売額:前月比+0.5%、前年比+1.1%
英・4月住宅価格(ホームトラック):前年比-0.9%(2006年1月以来最低)、前月比-0.6%(3月前年比+0.4%)
独・5月GfK消費者信頼感指数:5.9(予想4.5、4月4.8)
独・4月ザクセン州消費者物価指数:前月比-0.2%、前年比+2.6%
独・4月ブランデンブルク州消費者物価指数:前月比-0.2%、前年比+2.6%
ファーガソン・オーストラリア資源・エネルギー観光相
「中国企業に対し豪資源会社への投資申請を取り下げるよう申し入れた事実はない」
鄒健中国冶金鉱山企業協会会長
「英豪系の鉄鉱石大手BHPビリトンとリオ・ティントが中国の製鉄会社に輸送コストのプレミアムを要求している問題で、これに応じるつもりはない。」
ヨルダン・スイス国立銀行理事
「現行の政策金利水準は適切」
「スイス中銀はインフレと景気に対するリスクを注視している」
トリシェ欧州中銀総裁
「物価安定のみを目的に適切な金融政策を行うことが重要」
「中銀による流動性対策、金融混乱の根本的原因を解決できない」
「現在の環境は依然として非常に厳しい」
「中期的に物価安定にとって上振れリスクがある」
独・4月消費者物価 ノルトライン・ウエストファーレン州:前月比-0.2%、前年比+2.2%、バーデン・ウィッテンベルグ州:前月比-0.2%、前年比+2.3%、ヘッセン州:前月比-0.2%、前年比+2.9%、バーバリア州:前月比-0.2%、前年比+2.5%
ロシア中銀:リファイナンス金利を10.5%に引き上げ、主要政策金利を0.25%引き上げ
ハンガリー中銀:政策金利0.25%引き上げ8.25%に設定
トリシェECB総裁
「為替相場は非常に重要」
「時おり、主要通貨間で急激な変動がみられた」
「為替の動きが安定に対して影響を及ぼす可能性を懸念」
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「世界の金融システムは危機に直面、銀行は損失吸収可能」
欧州委員会春季経済予測
「08年のユーロ圏GDP伸び率、1.7%に下方修正」
「09年のユーロ圏GDP伸び率予想は1.5%」
「EUの08年GDP伸び率見通しは2.0%・09年は1.8%」
「08年のユーロ圏インフレ率見通しを3.2%に引き上げ、09年は2.2%に」
ヘリルOPEC議長
「原油相場が200ドルに上昇する可能性も排除せず」
「ドルが1%下げるたびに、原油は1バレル当たり4ドル上昇する。逆もまた然り」
独・4月消費者物価指数速報値:前月比-0.2%(予想+0.2%、3月+0.5%)前年比+2.4%(予想+2.8%、3月+3.1%)
独・4月EU基準消費者物価指数:前月比-0.3%(予想+0.2%、3月+0.5%)前年比+2.6%(予想+3.1%、3月+3.3%)
S&P
「大手米銀の格下げリスク上昇」
米著名投資家バフェット氏
「経済は今、リセッションにある」
「リセッションは大半の予想より長期で深刻なもの」
「貿易政策変更なければドル下落」
「大きい通貨ポジションはない」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「更なるインフレの上昇回避が主要義務」
「インフレは予想より加速、見通し懸念」
「ECB、インフレ回避に向け必要な措置をすべて実施」
アルムニア欧州委員会委員
「インフレは主要な問題」
29日のアジア市場は、ユーロドル、ユーロ円の下落に、ドル円は104.03から104.36まで推移した。欧州通貨は、ユーロドルは、独系銀行の四半期決算発表を受けて下落し、ポンドドルは、ユーロドルの売りに堅調に推移した。ユーロドルは、1.5664から1.5558まで下落し、ポンドドルは、1.9860から1.9913まで堅調に推移した。一方クロス円は、東京株式市場の休場にもみ合う展開が続いたが、ユーロ円の下落に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、163.22から162.15まで下落し、ポンド円は、207.59から206.80まで、オージー円は、97.91から97.12まで下落した。ロンドン市場では、仏4月INSEE消費者信頼感指数や英4月CBI流通取引調査の悪化から、ドルの買い戻しが強まった。ただしNY市場では、米4月消費者信頼感指数は市場予想より強かったが、米2月S&P/ケースシラー住宅価格指数が過去最大の下げを記録した事で、ドルの売り戻しも出たが、その後はトリシェECB総裁の為替に対する発言やブランチフラワー英MPC委員の「MPCは迅速に緩和すべき」との一連のハト派発言を受けて、ドルの下値を支えた。ユーロドルは、1.5618から1.5540まで下落し、ポンドドルは、1.9849から1.9669まで値を下げた。またドル円は、104.37から103.22まで下落後、クロス円の買い戻しに104円台へ反発して引けた。 一方クロス円は、NYダウが弱保合を継続したことから全般的に下落するものの、日本のゴールデン・ウィークを前に、キャリー・コストを気にした買い戻しから反発した。ユーロ円は、162.43から161.10まで下落後、162円近辺に反発、ポンド円は、206.95から203.50、オージー円は、97.53から96.15まで一時値を下げた。
【経済指標&要人発言】
NZ・3月貿易収支:-5000万NZドル、2007年4月-2008年3月:-45.3億NZドル
ポールソン米財務長官
「経済対策の一環としての税の払い戻しを迅速に実施することに焦点を当てており、第2の対策には関心がない」
「1520億ドルの景気対策で年内に50万人の雇用が創出される可能性がある」
「現在の払い戻しが拡大すれば、政府予算のバランスをとるのが難しくなる可能性がある」
英・3月消費者信用残高:+12.37億ポンド(予想+12億ポンド、2月+23.47億ポンド)
英・3月モーゲージ承認件数:6.4万件(予想6.5万件、2月7.2万件)
英・3月マネーサプライM4:前月比+0.8%、前年比+11.9%
英・4月CBI小売売上高指数:-26(予想-3、3月+1)
米・2月S&P/ケースシラー住宅価格指数:前年比-12.7%(予想-12.0%、1月-10.7%)
米・4月消費者信頼感指数:62.3(予想62.0、3月65.9←64.5)
ブッシュ米大統領
「米経済は困難な時期」
「まずは減税効果を見極め」
「サウジアラビアに原油高は世界経済を損うと伝えた」
トリシェECB総裁
「現在の政策金利はインフレ抑制を支持」
「為替市場の変動は懸念」
「ECBは引き続き価格安定、短期金融市場の機能を確実にしていく」
ブランチフラワー英金融政策委員
「ポンドは更に下落する可能性」
「ポンド下落は、景気を刺激する可能性」
「英中銀は、後回しでなく速やかに政策を緩和する必要」
「英住宅価格は、1/3に下落する可能性も」
「英賃金は、よくコントロールされている」
「英個人消費は急降下の可能性」
「英利下げは住宅価格の下落を抑制する可能性」
「リセッション回避のため積極的な行動が必要」
「英がリセッションに陥るリスク」
「英CPIが1%以下に下落するリスク」
「米は明らかに現在リセッションにある」
「信用逼迫が英国でも広がりつつある」
キング英中銀総裁
「共同声明の発表でG7の有効性が低下」
石油コンサルタント
「OPECは次回の9月総会前に増産を検討するために臨時会合を開く可能性がある」
「開催時期は夏季の休暇シーズン半ばの7月よりも前になるだろう」
30日の東京市場は、米FOMCを控えて大きな動きとなっていないが、ドル円は月末仲値不足を頼り、103.88から104.21まで反発したが、東京株式市場のマイナスでの終了を嫌気して、103.70まで下落した。ユーロドルは、ポジション調整が優勢となり、1.5553から1.5611まで上昇したが、ポンドドルは、英住宅価格の低下を受けて、1.9702から1.9624まで一時下落した。 一方クロス円は、全般的に揉み合い的な動きとなり、ユーロ円は162.10から161.65の間で推移し、ポンド円は205.02から203.66、NZD円は、80.25から80.82、カナダ円は102.30から102.77での動きとなった。 ただし、オージー円は、英天然ガス会社の豪電力会社オリジン・エナジーの買収提案を受けて、オージードルが買われたが、96.72から97.27での揉み合いに推移した。日銀金融政策決定会合では、金利の据え置きが決定し、日銀展望リポートも材料視されていない。ロンドン市場では、ユーロ売りをきっかけにして、米経済指標やFOMCを前にしたポジション調整のドルの買いが優勢となり、クロス円は買い戻し優先となった。 NY市場では、米4月ADP全国雇用者数や第1・四半期GDP・速報値はが予想上回り、4月シカゴPMIも予想以上の良好な結果となったことで、ドルの買い戻しを誘ったが、その後米FOMCでFF金利の0.25%引き下げが発表され、声明文から「成長の下振れリスク」が削除されたことを材料にNYダウが13000ドルへ乗せたことから、円売りが強まったが、結局0.25%の利下げが織り込みすぎであったことで、NYダウがマイナス圏へ反落して引けるとドルや円に利食いが強まった。ユーロドルは、1.5517まで下落後、1.5644まで反発し、ポンドドルは、ユーロポンドの売りが強まり1.9631から1.9894まで上昇した。またドル円は、104.89まで上昇後、103.76まで反落した。一方クロス円は、NYダウの13000ドル乗せに反応して日中の高値をつけたが、その後はダウの下落を受けて利食いに押された。ユーロ円は161.62から163.00まで上昇後102.05−10まで下落、ポンド円は207.93から206.25−35へ値を下げ、オージー円は98.78の高値から97.76−81まで下落した。
【経済指標&要人発言】
日銀金融政策決定会合「現行の金融政策維持を全員一致で決定」
日・3月完全失業率:3.8%(予想3.9%、2月3.9%)
日・3月有効求人倍率:0.95倍(予想0.97、2月0.97)
日・3月全世帯消費支出:季節調整済み前月比-2.2%、前年比実質-1.6%(予想0.5%、2月0.0%)
日・3月鉱工業生産速報:前月比-3.1%(前月比予想-0.8%、2月+1.6%)
鉱工業生産予測4月:前月比-0.3%、5月:前月比+3.4%、1-3月鉱工業生産:前期比-0.6%
3月鉱工業出荷:前月比-3.9%、在庫:前月比+0.2%
英・4月消費者信頼感指数:-24、1992年11月以来の低水準(3月-19)
英・4月住宅価格(ネーションワイド):前月比-1.1%、前年比-1.0%
トリシェ欧州中銀総裁
「2008年第1四半期のユーロ圏経済、かなり好調だった。08年上半期のユーロ圏成長率は、おそらく底堅い見通し」
「欧州中銀は、事実と数値の徹底的な分析に基づき毎月金利を決定している。」
「米当局が強いドルは米国の国益と述べることが重要。」
「金融機関の破綻がシステムリスクにつながれば、税金を使った救済の可能性も否定できず」
「欧米の市場参加者は、為替に関するG-7のメッセージを認識していると確信」
リー・クアン・ユー・シンガポール政府投資公社(GIC)会長(ブルーンバーグ)
「UBSやシティグループと同様の将来性や回復力がある銀行があれば、出資するための流動性がある」
日銀展望リポート
「08年度実質GDP見通し中央値は+1.5%」
「09年度実質GDP見通し中央値は+1.7%」
「08年度CPI見通し中央値は+1.1%」
「09年度CPI見通し中央値は+1.0%」
「08年度実質GDP大勢見通しは+1.4%-+1.6%」
「09年度実質GDP大勢見通しは+1.6%-+1.8%」
「08年度CPI大勢見通しは+0.9%-+1.1%」
「09年度CPI大勢見通しは+0.8%-+1.0%」
「先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない」
「上下両方向のリスク要因丹念に点検しながら機動的に金融政策運営」
「適切な金融調節行うことで市場安定に努めていく」
「わが国経済は当面減速もおおむね潜在成長率並みで推移」
「景気の下振れリスクにもっとも注意する必要」
「物価上ブレのリスクあるが、物価安定の理解から大きくかい離せず」
渡辺金融担当相
「日本の金融機関のサブプライム関連損失は拡大の傾向、警戒水準高める」
白川日銀総裁
「08年度は下振れリスクに力点置いている」
「リスク点検し、それに応じて適切に金融政策運営していく」
「循環メカニズムは足元弱まっている」
「クレジットスプレッド足元少し改善、市場の流動性は引き続き薄い」
「現在の市場の金利形成を淡々とみていく」
「金融政策は前回まで大きな方向性あったが、今回は下振れリスク大きく機動的に運営」
「資源高、シンプルな商品への逃避もおそらく反映」
「景気と物価が異なる方向に向かうとき、あらかじめ金融政策の答えは持たない」
「政策委員2人欠員、いろいろな形で問題生じている」
「物価の上昇が期待インフレ率に影響するなら、金融政策で対応する」
「現在の物価上昇は供給ショックだけでなく、新興国需要の拡大も要因」
ユーロ圏・4月消費者物価指数速報値:前年比+3.3%(予想+3.4%、3月+3.6%)
ユーロ圏・3月失業率:7.1%(予想7.1%、2月7.1%)
ユーロ圏・4月業況感指数:0.44(予想0.7、3月0.79)
独・4月失業率:7.9%(予想7.8%、3月7.9%)、失業者数増減:-0.7万人(3月-4.8万人)、失業者数:329.9万人(330.6万人)、(以上季節調整済)
独連邦雇用庁
「4月独失業者数の減少幅を過少に発表、コンピューターに問題」
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-11.1%(前回-14.2%)
米・4月ADP全米雇用報告:前月比+1万人(予想-6万人、3月+3000人←+8000人)
米・1-3月期GDP速報値:前期比年率+0.6%(予想+0.2%、前期+0.6%)
米・1-3月期個人消費速報値:前期比+1.0%(予想+0.7%、前期+2.3%)
米・1-3月期GDPデフレータ速報値:前期比+2.6%(予想+3.0%、前期+2.4%)
米・1-3月期コアPCE価格指数速報値:前期比+2.2%(予想+2.2%、前期+2.5%)
米・1-3月期雇用コスト指数:前期比+0.7%(予想+0.8%、前期+0.8%)
米・4月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):48.3(予想47.5、3月48.2)
米・週次原油在庫統計(4/25時点)
原油在庫:前週比+385万バレル(予想+90万バレル、前回+242万バレル)
ガソリン在庫:同比-148万バレル(予想-88万バレル、前回-318万バレル)
留出油在庫:同比+113万バレル(予想-25万バレル、前回-138万バレル)
製油所稼働率:85.4%(予想85.8%、前回85.6%)
加・2月GDP:前月比-0.2%(予想+0.2%、1月+0.6%)
加・3月鉱工業製品価格:前月比+1.7%(予想+1.0%、2月+0.2%←+0.1%)
加・3月原料価格指数:前月比+6.6%(予想+2.0%、2月+0.6%←+0.5%)
米FOMC結果:FF金利誘導目標水準を0.25ポイント引き下げ2.00%に設定
FOMC声明
「これまでの大幅な利下げや流動性緩和策が当面の成長促進、経済活動リスクを緩和」
「経済活動は“引き続き弱い”」
「成長、価格安定促進のため必要とあれば行動」
「8対2で利下げ決定。フィッシャー米ダラス地区連銀総裁、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁は金利据え置きに投票」
「インフレ期待は上昇」
「インフレ見通しの不透明感は依然高い」
「インフレは緩和傾向だが、綿密に警戒」
「“downside risks to growth remain経済の下方リスクは継続”の表現が削除」