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2009年03月02日(月) |
保険大手AIGの四半期決算の悪化やウォーレン・バフェット氏の「米経済は2009年を通じて大混乱に見舞われるだろう」との発言を受けて金融危機の再燃懸念 |
2日の東京市場は、米保険大手AIGの決算を控えて、軟調なNYダウや東京株式市場の動きに、円の買戻しが強まった。 ただし、下値では、本邦投資家の円売り、米系投資家のレパトリが支え、アジア中銀のドル売り・自国通貨買い介入などもあり、更なる動きとならなかった。 また欧州通貨では、欧州連合が東欧加盟国への支援を拒否したことで、ユーロ売りが強まった。ユーロドルは、1.2665から1.2545へ下落、ドル円は96.92に下落後、97.90まで一時値を戻し、ユーロ円は123.38から121.97まで値を下げた。その他クロス円では、ポンド円が139.71から137.73、オージー円が62.49から61.16まで下落したが、中東勢のオージー買いに支えられ、NZD円は48.79から47.72、カナダ円は76.76から75.74へ円を下げた。ロンドン市場では、英HSBCの大幅増資や大幅減益、人員削減を発表、米政府による米AIGへの追加融資を受けて、欧州株・米株先物が値を下げたことで、円の買い戻しが強まった。NY市場では、保険大手AIGの四半期決算で、617億ドルの赤字を計上とのニュースや著名投資家ウォーレン・バフェット氏が「米経済は2009年を通じて大混乱に見舞われるだろう」と発言したことで、金融危機がさらに深刻化しつつあるとの懸念が広がり、NYダウが寄付きから下落幅を拡大。一時6755ドルとマイナス300ドルを越える下落となり、リスク回避のドル買い、円買いが優勢となった。ただし、動きは大きなものとなっていない。 ユーロドルは1.2551−56を下値に、反発が1.2630−35で限定された。ユーロポンドの買いが支え、ユーロポンドは一時0.9011まで上昇、ポンドドルが、リスク回避の動きで、1.3958まで下落。 予想より強いカナダ10−12月期GDPを受けて、ドルカナダが一時下落したが、その後は1.2895まで値を上げた。ドル円は、97.05−10が支え、強い2月ISM製造業景気指数を受けて、一時97.78まで上昇したが、再度97円前半に押し戻された。その他クロス円は全般にダウの大幅下落を受けて、上値が重くなっている。 ユーロ円が123.38から122円割れに下ヒゲを出し、ポンド円が135.56の安値、オージー円も62.05−10を重くして、61.08の安値、NZD円は48.39−44から東京安値件の47.74−79へ再下落、カナダ円が75.30まで安値を更新し、スイス円は83.43−48から82.67−72へ下落した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月03日(火) |
民主党・小沢代表の秘書が政治献金問題で逮捕、円売りが進む |
3日の東京市場は、WSJ紙が「オバマ米政権、不良資産買取に向けファンド設立検討」との報道を受けて、東京株式市場が下げ渋ったことや米系ファンド筋のショート・カバーの円売り意欲が支え、円は軟調推移。 また豪州中銀が金利を据え置いてことで、豪ドル買いがクロス円の買いに繋がる形。 欧州通貨もクロス円の買いに支えられた。 ユーロドルは、1.2537からストップ・ロスをつけて、1.2676まで上昇、ポンドドルmの1.3994から1.4138まで反発して、ドル円は96.99から97.75まで値を上げた。 一方クロス円も同様にしっかりで、ユーロ円が121.73から123.77、ポンド円が136.00から138.14、オージー円は、堅調な経済指標がフォローしたことやスワン豪財務相「豪政府はさらなる行動の用意」と話したことで、追加景気刺激策の期待感から、61.00から62.85まで強い上昇となり、NZD円が47.72から478.75、カナダ円が75.10から76.19、スイス円が82.37から83.60まで値を上げた。海外市場では、日本の民主党・小沢代表の秘書が逮捕されたことやFRBや米財務省がTALF(ターム物資産担保証券)ローン制度を、再開するとしたことを受けて、円安が進んだが、バーナンキFRB議長が議会証言で、経済見通しは引き続き不透明、危機対策で追加的措置が必要になるとの悲観的見解を示したことで、ドル円、クロス円は上げ渋った。 一方欧州通貨では、ロンドン・フィキシングでの売りから反発を限定して、値を下げる展開となった。NYダウは80ドル高から、50ドル安で揉合い気味に推移となった。ドル円は、98.60の高値まで一時上昇、ユーロ円も124.24、ポンド円が136.66、オージー円が63.40、NZD円が49.14、スイス円が83.93まで一時値を上げ、カナダ中銀が、政策金利を0.50%引下げ、量的緩和を視野に入れていると声明に盛り込まれたことで、ドルカナダが、1.2976まで上昇、カナダ円の上昇は76.48に限定された。 一方ユーロドルは、1.2521まで下落、ポンドドルも1.3985まで下落したが、ユーロポンドの買いに、1.4055まで反発して引けた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月04日(水) |
米財務省が住宅ローンにおける返済条件の緩和策発表、ダウが反発からリスク回避減退の動き |
4日の東京市場は、午前は豪州第4・四半期国内総生産(GDP)が8年ぶりのマイナス成長となったことやユーロドルが1.2500のオプションのトリガーを投機的につける動きから、ドル買い、クロス円での円買いが進んだが、東京株式市場が下げ渋ったことや本邦投資家の下値での円売りで、円は堅調なレベルに反発した。ドル円自体は、あまり動けず、98.14から98円で揉合いとなったが、欧州勢参入後は、ショート・カバー気味に98.84まで値を上げた。またユーロドルは、明日の欧州中銀定例理事会での利下げ観測やユーロ圏の景況感悪化懸念、東欧の格下げ懸念などで、1.2565から1.2457まで下落した。一方クロス円では、ユーロ円が122.40まで下落後、123.83へ反発、ポンド円が137.36から138.92へ値を上げ、オージー円も61.80まで下落後、62.89へ上昇、NZD円は48.09から49.08、カナダ円は75.71から76.52、スイス円は、83.06から84.09まで上昇した。ロンドン市場では、円が軟調な推移を継続。またポンドも予想よりも強い英指標を受け、ショートカバーが優勢となった。
NY市場では、米2月チャレンジャー人員削減予定数は予想より強く、米2月ADP全国雇用者数は予想より弱い結果となり、堅調な米2月ISM非製造業景況指数にも反応は薄く、主にNY株価を睨んだ動きから、リスク回避の減退を受けたドルの売り戻しや円の買い戻しが強まった。ただし、ダウが高値を消して引けたことで、ドル円、クロス円に利食いが強まって引けた。NYダウは、米財務省が住宅ローンにおける返済条件の緩和などを発表したことで、250ドル高い上昇を実現したが、引けでは利食いが優先となり、149ドル高の6875ドルで引けた。 ユーロドルは1.2663、ポンドドルは1.4199の高値をつけ、ドル円は99.49の高値をつけた後も、98.95−00に下値を限定して、底堅い展開となった。一方クロス円も堅調な上昇を実現しており、ユーロ円が125.65、ポンド円が140.86、オージー円が64.78、NZD円が50.41、カナダ円が78.06、スイス円が84.95の高値まで値を上げたが、引けにかけては、利食いが優先となった。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月05日(木) |
英中銀、ECBが0.50%の利下げ決定、欧州通貨は一定の織り込み。 ダウが330ドル近い下落となり円急騰。 |
5日の東京市場は、東京株式市場が中国の追加景気刺激策期待から堅調に推移したことで、円も軟調推移となった。欧州通貨は、本日の理事会での利下げ観測で軟調推移。ユーロドルは、1.2665から1.2576まで値を下げ、ポンドドルも1.4200から1.4135まで下落した。またドル円は、98.90で下値を支え、99.69まで上昇した。一方クロス円も利食いが優勢となったが、下値を支えて、高値を更新した。ユーロ円は124.88まで下落後、125.75まで上昇、ポンド円は139.99から141.47、オージー円gは63.58から64.40、NZD円は49.69から50.16、カナダ円は77.42から78.03での推移となった。ロンドン市場では、英中銀が0.50%の利下げを実施。これに続いてECBも0.50%の利下げを実施したが、英国では、同時に750億ポンドの資産買い入れを発表し、事実上の量的緩和に突入。 一方ECBは、引き続きゼロ金利政策に懐疑的な中、トリシェECB総裁が、「ECBは、1.5%が最低の金利水準だとは決めていない」と述べて、利下げの可能性が高まったが、キング英中銀総裁が「追加利下げの可能性は非常に低い」と述べたことで、ポンドは買い戻し気味となり、NY市場では、ダウが寄り付きから、GMが2008年のアニュアルレポートで「事業を継続するのに重大な疑念がある」との内容を報告したことやGEがトリプル・エーの格付けを失う可能性を示唆したことなどを嫌気して、ダウ平均が330ドル近い下落となり、円の買い戻しが強まった。 ユーロドルは、1.2482まで下落後、1.2581−86レベルに反発、ポンドドルは、1.4038から1.4156−61まで値を戻したが、その後は揉合いとなった。ドル円は、上値を99円ミドルでCapされて、上下に動きながらも、結局97.72まで一時値を下げた。 一方クロス円も振れる展開となったが、ユーロ円が122.70、ポンド円が138.03、オージー円が62.22、NZD円が49.62、カナダ円が75.77、スイス円が83.37まで一時下落した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月06日(金) |
米雇用統計では、失業率が25年ぶりの水準に上昇も織り込みから、円やドルに売り戻しが進む |
6日の東京市場は、昨日の軟調なNYダウを受けて、東京株式市場が下落。ドル円、クロス円に売りが強まった。また対欧州通貨でのドルは、午後になって、米2月雇用統計での非農業部門雇用者数が、マイナス100万人に達するとの悪い噂から、大きく売られれる展開となった。ユーロドルは、1.2533から1.2727まで上昇、ポンドドルも1.4104から1.4284まで値を上げ、ドル円は98.51から97.20まで下落した。 一方クロス円は総じて下落からは反発したが、上値が重い展開となった。 ユーロ円は、122.80から123.86まで上昇、ポンド円も138.13から139.55、スイス円は83,61から84.91まで値を上げたが、その後は押し戻され、オージー円62.38からは63.19、NZD円も48.74から49.36、カナダ円も75.81から76.63まで値を上げたが、再度安値圏に迫る下落となった。ロンドン市場では、東京夕方から出た米雇用統計の思惑で、円買いが続いた。ドル円は、96.60のストップ・ロスをつけて、96.57まで下落した。NY市場では、注目の米2月雇用統計では、非農業部門の雇用者数が、マイナス65万1千人、市場予想の64万8千人に近い数字となり、失業率は8.1%と予想の7.9%を上回り、1983年12月(8.3%)以来25年ぶりの高水準を記録したが、既に織り込みが進んでいたこともあり、為替市場では、ドル売り、円売りでの反応となった。 ただし、寄り付きから160ドル近い上昇を実現したNYダウが、じりじりと値を崩すと、ドル円、クロス円に売りが強まったが、結局32ドル高で引けたっことで、買い戻し気味で引けた。 ユーロドルは、1.2755まで上昇後、1.2600前後まで下落、ポンドドルは、1.4305を高値に、1.4043まで下落、ドル円は、一時98.50に迫る上昇もあった。 一方クロス円もロンドン時間の安値からは反発的で、ユーロ円が122.39から124.96と日中高値を一時更新、ポンド円が137.27から140.16、オージー円は61.61から63.41、NZD円が48.37から49.90、カナダ円が75.12から76.74、スイス円が83.55から85.15まで値を上げた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月09日(月) |
日本の経常収支が13年ぶりに赤字に転落したが、大きな円売りには繋がらず、材料難から揉合い |
9日の東京市場は、一時日本の1月の経常赤字が、1985年以降最大となったことで円売りが進んだが、上値では利食いの円買いが控え、更なる大きな動きとなっていない。また日経平均株価が、どうにか7000円を維持しており、円買いも限定的となった。ドル円は97.90から98.74まで堅調に推移、ユーロ円は、125.03から123.98まで、ユーロドルの売りにつれて下げたが、下値は限定的で、ユーロドルは利食い売りに、1.2728から1.2614まで下落した。 またポンドドルは、1.4033から1.4182での推移となり、ポンド円は137.96から139.27での動向。そのクロス円では、オージー円が62.68から63.35、NZD円は49.15から49.69、カナダ円は76.11から76.76、スイス円は84.43から85.22での上下の動きとなった。ロンドン市場では、英金融機関に対する懸念からポンド中心に、欧州通貨売りが進んだ。また円がらみでは、日本の経常収支が13年ぶりに赤字に転落したことや麻生首相が、株式市場の買い支えに否定的な発言をしたことが嫌気されて円売りが進んだ。NY市場では、材料に薄い中、全般的にまちまち展開。ユーロドルは、国際機関の買いが下値が支えて、1.2555の安値を守ったが、反発は1.2661−66レベルに限定された。 ポンドドルは、1.3743の安値まで下落し、ユーロポンドは0.9190まで一時値を上げた。一方円がらみでは、ダウの寄付きからの上昇を好感したが、100ドル安へ値を消すと、ドル円、クロス円に利食いが強まった。ドル円は一時99.19の高値、ユーロ円が125.50、スイス円が85.42まで上昇したが、ウェストミンスター系は弱く、ポンド円が135.94、オージー円62.26、NZD円が48.58、カナダ円が75.57まで値を下げた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月10日(火) |
米企業会計における時価会計の是非が取り沙汰されるが、大きな方向感には繋がらず |
10日の東京市場は、5−10日に絡む仲値需要から円は軟調推移となったが、米系ファンド筋やアジア系ソブリンの利食い売りで、一時円買いが強まった。また欧州通貨でも、ショート・カバー的な買い戻しが優勢となった。 ユーロドルは、1.2579から1.2720で堅調推移。ポンドドルも辛うじて1.3761を支えて、1.3851まで上昇、ドル円は99.14まで値を上げたが、その後一時急落気味に98.34まで下落した。 一方クロス円は、欧州通貨の反発に堅調なレベルを維持している。 ユーロ円が、124.35から125.67へ値を上げ、ポンド円は136.98から135.53まで値を下げたが、この位置を維持。オージー円は62.33から63.28まで値を上げ、NZD円が48.56から49.22、カナダ円が75.87から76.73、スイス円は85.09から一時85.85まで値を上げた。ロンドン市場は、ビーニ・スマギECB理事やウェーバー独連銀総裁の利下げ発言を受けて、ユーロの上値が重くなり、英鉱工業・製造業指標の悪化にも、ポンドはユーロポンドの買いで、じり高推移となった。 NY市場では、材料に薄い中、米企業会計における時価会計取止めとの噂をきっかけに、ドル売りが優勢となった。またNYダウが、寄り付きからバーナンキFRB議長の「米政府は銀行が十分な資本有すると保証」との発言などから銀行株中心に買い戻しを誘い、リスク回避の減退から、欧州通貨買い、クロス円の買い戻しが強まった。ただし、ロンドン・フィキシングからは、一転してドル買いが強まる展開。バーナンキFRB議長が、時価会計凍結に否定的な発言をしたことなどが影響となったようだが、原因は不透明。 ただし、結局NYダウが379ドル高で引けたことで、ドルは保合の範囲。円は軟調な推移でNY市場を終了した。ユーロドルはヘッジ・ファンドのショート・カバーで、1.2823まで上昇後、1.2610−15まで下落、ポンドドルは1.3905の日中高値から1.3690の安値へ下落。ドル円は97.90から、98.90−95レベルまで反発した。 一方クロス円は、高値到達後、値を消す展開。 ユーロ円が126.07、ポンド円は136.72、スイス円は85.75まで一時値を戻したが、その後調整的。 ただし、オージー円は複数の銀行の買いで63.90の高値、NZD円が49.73、カナダ円が77.23まで上昇後も小じっかりとした展開を維持した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月11日(水) |
中国2月貿易収支が大幅に悪化、リスク回避のドル買い、円買いが強まる |
11日の東京市場は、中国の2月貿易収支が大幅に悪化したことで、リスク回避のドル買い、円買いが強まった。 ドル円は、米系証券筋、本邦機関投資家や輸出企業の売りで、98.86から98.26まで下落、ユーロドルも1.2737から1.2616まで値を下げ、ポンドドルは、1.3804から1.3655まで大きく値を崩した。 一方クロス円も利食いが優勢となり、ユーロ円が125.73から124.28、ポンド円が136.22から134.38、オージー円が64.07から62.98、NZD円が49.92から48.99、スイス円が85.23から84.34まで下落した。ロンドン市場は、自動車業界の合併話を受けて、欧州株が堅調に推移していることで、欧州通貨買い、クロス円の買い戻しとなった。 NY市場では、NYダウが保合水位の中、ドルの買い戻しが強まったが、午前中は、堅調なクロス円も、米債の利回り低下を受けて、ドル円が急落すると、クロス円も安値圏に値を落とした。ドル円は、一時97.02の安値、ユーロドルは1.2865の高値まで上昇。ユーロ円が123.86、ポンド円が133.94、オージー円が62.76、カナダ円が75.28、スイス円が83.91の安値まで下落。NZD円は、48.95の安値まで売り込まれたが、その後NZ中銀が、0.50%の利下げを発表し、ボラードNZ中銀総裁が「、ゼロ金利政策はとらないだろう」、「将来の利下げ幅ははるかに小さくなる」と述べたことで、ショート・カバー的に50円手前まで一時値を上げた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月12日(木) |
サプライズ的な、スイス中銀の介入発言で、大きくスイスフラン売りが強まり、日本も介入との思惑高まる |
12日の東京市場は、日本の10-12月期GDP2次速報が、予想を上回ったことや3月期末決算に向けた本邦機関投資家のレパトリなどでの円買いで、円が急騰気味となった。ドル円は97.46から95.95まで一時値を下げ、ユーロ円も125.07から122.60まで下落。 一時1.2872まで値を上げたユーロドルも、ユーロ円の売りに1.2758まで下落し、ポンドドルは、1.3920から1.3824まで下落した。 その他クロス円も総じて値を下げ、ポンド円が135.09から132.84、オージー円が、豪州雇用統計を受けて63.46まで上昇後、61.86まで値を下げ、NZD円が、利下げ後の高値50.03から48.91、カナダ円が75.85から74.31、スイス円が84.50から82.89まで下落した。ロンドン市場では、円買いが強まった後は、ドル円、クロス円のショート・カバー中心の動きとなった。NY市場では、スイス中銀が0.25%の利下げ実施後、スイスフランの上昇を阻止するために「外貨買いを行う」と発表したことで、大きくスイスフラン売りが強まる中、欧州通貨は乱高下展開も、株価が堅調な推移となったことで、リスク回避の後退から、ドル売り、円売りが強まった。ユーロドルは、引き続き国際機関の買いが下値を支えて、1.2731から1.2946まで上昇、ポンドドルも1.3703から1.3984の高値をつけ、ドル円は、スイス中銀の外貨買いが、日本の介入の警戒感に変わり95.65から98.53まで、強く値を上げた。一方クロス円は、NYダウが230ドルを越える上昇となったことで、買い戻しが優勢となった。 ユーロ円が122.12から126.42、ポンド円が131.44から136.55、オージー円が61.45から64.15、NZD円が48.59から51.12、カナダ円が74.00から76.71まで値を上げ、東京の高値を越えたが、スイス円は、ドルスイスが1.1958レベルまで値を上げたがことで、一時81.34まで下落した後も、反発が82.60−65レベルに限定された。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月13日(金) |
週末のG20を控え様子見 |
13日の東京市場は、早期には本邦機関投資家からのレパトリの円買いで、ドル円、クロス円は値を下げたが、東京株式市場の反発やスイス中銀の介入後の警戒感や仲値不足で、ショート・カバーが優勢となった。 ドル円は、97.82から97.13まで下落後、98.21まで反発。ユーロ円も126.31から125.45まで下落後、126.69まで反発した。また欧州通貨は利食いが優勢。ユーロドルは、1.2937から1.2867、ポンドドルは1.3955から1.3864で軟調推移となった。その他クロス円では、ポンド円が135.24から136.55、オージー円は63.53から64.22、NZD円が50.50から51.05、カナダ円が75.93から76.83での推移となった。ロンドン市場は、週末のポジション調整から、円売り、ドル売りが強まった。中東筋からの円売りが入ったが、上値は限定的。 NY市場では、3月米ミシガン大消費者態度指数は強かったが、特に反応はなく、週末のG20もあり、様子見的な雰囲気が続いた、NYダウも揉み合い的からは、クロス円、ドル円では利食いが優勢となった。 ドル円は、一時ロンドンで98.67の高値をつけたが、その後は、は97.81−86レベルへ下落、ユーロ円は、同様に127.65の高値から、125.90−95レベルへ下落、ポンド円は、138.40から136.30−40、オージー円は、64.97から64.08−13、NZD円は51.89から51.15−20、カナダ円は77.89から76.76−81、スイス円は83.17から82.28−33へ下落した。一方欧州通貨も揉み合いの様相となったが、ユーロドルは、ロンドンの高値1.2958からロンドン・フィキシングでの大量の売りの噂に、1.2862へ下落後、じりじりと1.29台を回復、ポンドドルもロンドンの高値1.4069からS&Pが、ネーションワイド住宅組合の見通しを安定的からネガティブに引き下げたことで、じりじりと1.3944−49へ下落した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月16日(月) |
G20の声明を受けて失望感 |
16日の東京市場は、早朝からはG20への失望感から、円買い、ドル買いが強まったが、その後は東京株式市場が堅調に推移したことや仲値不足、クロス円の買いニーズから、逆張りの反応。 ドル円は、97.55から98.50まで上昇し、ユーロドルも1.2835から1.2957まで反発、ユーロ円が125.52から127.42まで値を上げた。またポンドドルも、ショート・カバーが優勢となり、1.3891から1.4104へ値を上げ、ポンド円が135.94から138.72まで上昇。その他オージー円が、63.79から64.79、NZD円が50.87から51.73、カナダ円が76.31から77.44まで値を上げた。ロンドン市場では、英バークレイズの営業が、好調な滑り出しとなったとの報道を受けて、欧州通貨買い、クロス円の買いが進んだ。NYでは、アジア、ロンドンからの円売り、ドル売りに利食いが優勢となった。予想より弱い2月米鉱工業生産や設備稼働率には、特に反応は出ておらず、寄り付きから堅調に150ドル高まで上昇したNYダウは、引けにかけてマイナス圏に下落して終了した。 ユーロドルは、1.3072の高値から1.2950−55まで値を下げ、ポンドドルも、ロンドンでの1.4230の高値からは、1.4049−54レベルへ下落、ドル円は98.65の高値からは98.00−05レベルで下値をホールドして、サイド・ライン的な揉合いとなった。 一方クロス円も同様で、ユーロ円が128.74の高値から127.14へ下落、ポンド円が140.02から137.93、オージー円が65.37から64.67、NZD円が52.38から51.94、カナダ円が77.91から77.04、スイス円が83.40から82.75まで調整した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月17日(火) |
米FOMCを控え揉合い |
17日の東京市場は、材料難から動意が薄い展開も、東京株式市場が堅調に推移したことを受けて、円が軟調気味の推移となった。 また欧州通貨も経済指標やFOMCを控え、動きづらい展開となった。 ユーロドルは、アジア勢の買いで、1.2953から1.3034まで上昇も更に上値を伸ばせず、ポンドドルは、1.4023から1.4138での推移、ドル円は、98.09を下値に、午後になって、上値のストップをつけて、一時98.86まで値を上げた。 一方クロス円は、利食いも限定的で、堅調な形となったが、上値は引き続き一筋縄ではない。ユーロ円が127.20から128.54、ポンド円が137.92から139.37、オージー円は、豪準備銀行3月定例理事会議事録で、一定の利下げに言及されたが、下値は限定的で、64.64から65.25まで上昇、NZD円が51.89から52.47、カナダ円が77.09から77.76での推移となった。 ロンドン市場では、ユーロ圏と独3月ZEW景気期待指数が、ともに予想より強い結果となったことを受けて、一時ユーロ買いが強まったが、大きな動きとならなかった。 NY市場でも、全般的にFOMCを明日に控え、模様眺めの展開。 ただし、NYダウが、170ドル高と堅調なレベルで終了したことで、ドル円、クロス円は底堅いレベルを維持して終了した。ユーロドルは、一時1.2932まで下落したが、1.2930のストップをつけることが出来ずに、1.3015−20まで反発。ポンドドルは、軟調推移から1.3968に値を下げ、ユーロポンドは0.9280まで値を上げた。 円がらみでは、98.98の高値まで上昇後、オプションの防戦売りで、98.45−50まで値を下げ、 ユーロ円は、128円ミドルが上値を抑え、127.75との揉合い、ポンド円は137.99から138.67レンジ、オージー円は65.44まで値を上げた後も、65円台で底堅く、NZD円は一時52.64の高値、スイス円は83.67の高値、カナダ円は、77.82を上値に小康状態となった。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月18日(水) |
米FOMCで、長期国債の買入を発表、米長期金利の急低下を背景にドル全面安 |
18日の東京市場は、本邦機関投資家からのレパトリ売りが出た模様で、円が堅調な推移となった。また欧州通貨は、米FOMCを控えて、揉合い気味の推移となった。ドル円は、98.85で上値を押さえられて、一時98.28まで下落。 これを受けてクロス円も総じて値を下げ、ユーロ円が128.83から128.03、ポンド円が138.99から137.38、オージー円が65.47から64.98、NZD円が52.47から51.94、カナダ円が77.84から77.34、スイス円が83.75から83.23まで下落した。またユーロドルは、1.3066まで上昇後、トリシェECB総裁の「1.50%が政策金利の下限だと思わない」との発言を受けて1.2994へ値を下げ、ポンドドルも、1.4072から1.3950まで下落した。日銀金融政策決定会合では、政策金利が据え置かれ、長期国債買い切りを増額すると表明されたが、大きな材料となっていない。ロンドン市場は、英MPC議事録への思惑や英1月失業者数の大幅悪化を受けて、ポンド売りが進んだ。NY市場序盤は、米消費者物価指数や米第4四半期経常収支が、予想より強い結果となったが、大きく材料視されず、FOMCで、金利は据え置かれたが、同時に、半年以内に最大3000億ドルの米長期国債購入を発表。これを受けて米債利回りが急低下となったことから、ドル全面安となった。ユーロドルは、1.3499と一過性の上昇となり、ポンドドルも1.3845から1.4298まで値を上げ、ドル円は、95.66まで急落した。 ただし、NYダウが170ドル高へ切り返したことで、96円台を回復して引けた。 一方クロス円は、一時ドルの急落に、下ヒゲを出す急落となったが、その後は欧州通貨の反発や株価につれて、堅調なレベルを維持した。 ユーロ円が128.00の安値から、129.80まで値を上げ、ポンド円は、135.24の安値から、 137.44まで反発。 オージー円は、64.13から65.33、NZD円は51.33から52.53まで値を戻した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月19日(木) |
AIG問題で、ガイトナー米財務長官の辞任の噂、まだFOMCの悪影響が残る |
19日の東京市場は、昨日のドル前面安からは、ドルの買い戻し気味となったが、東京株式市場が上げ渋ったことや3月期末決算に向けた本邦機関投資家のレパトリ、AIG問題で、ガイトナー米財務長官の辞任の噂が広がったことから、円が再度買い戻される動きとなった。 ドル円は、95.65から96.62まで反発後、95.27の安値まで下落、ユーロドルは、ショート・カバーで、朝方1.3536の高値まで上昇後は、1.3416まで下落、ポンドドルも1.4337から1.4165まで値を下げた。一方クロス円も、売りが強まり、ユーロ円は、130.32から128.18、ポンド円は137.93から135.24、オージー円は65.49から64.23、カナダ円は77.46から76.38まで下落した。ロンドン市場では、東京のドルの買い戻しからは、再度ドル売りが再燃する形。NY市場でも、FOMCの長期債買い入れを受けた、米長期金利の低下を背景にドル全面安の流れが継続し、軟調な株価には特に反応は薄かった。 ユーロドルは、1.3739まで値を上げ、ポンドドルも1.4596の高値まで上昇、ドル円は、グッド・ネームの大口売りで93.55まで下落した。 一方クロス円は、若干揉合いの様相となり、ユーロ円は、投機筋の売りで129.70−75を高値に、128.30−35へ調整、ポンド円は、137.72から136.31、オージー円は直近高値を若干上回り65.58まで反発後、64.65−70レベルへ値を下げ、NZD円は、52.25を安値に52.74まで上昇、カナダ円は77.78まで強い上昇後、75.91まで下落し、スイス円は84.33から83.43まで下落後、じりじりと高値圏を目指す動きとなった。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月20日(金) |
週末のポジション調整からドルの買い戻し |
20日のアジア市場では、東京勢不在の中、動意の薄い展開。 米系ファンドなどからのドルの買い戻しが主流となったが、欧州勢参入後は、ショート・カバー的にドルが売れる展開となった。 ユーロドルは、1.3616まで下落後、1.3725レベルへ反発。ポンドドルも1.4432から1.4589へ値を戻した。 一方ドル円は、アジア勢の買いで94.85まで値を上げたが、その後94.15レベルへ一時下落も底堅い展開。 クロス円では、ユーロ円が129.02から129.57、ポンド円が136.61から137.74、オージー円が64.72から65.46、NZD円が、堅調に52.25から53.20まで値を上げ、カナダ円が76.13から76.94、スイス円が84.00から84.59での推移となった。ロンドン市場では、荒れた動きの中、ユーロ圏の生産者物価指数が全般的に弱かったことやドイツ・キリスト教民主同盟のバーンハルト議員による「ECBはEU加盟国破綻回避のための準備がある」との報道が否定されたことで、ドル買いが強まった。 NY市場でもドルの買い戻しが進んだ。特別な経済指標の発表のない中、週末のポジション調整が中心の動きとなったが、NYダウは揉合い気味ながら、結局120ドル安で引けたが、為替市場の反応は薄かった。 ユーロドルは、1.3535まで下落後、1.3650−55レベルに反発したが、一時1.3516まで安値を更新。 その後は1.3540−1.3600レンジでの揉合い気味の推移となり、ポンドドルは、ロンドン序盤の1.4585−90の高値からは、1.4390−00を守って、揉合い気味となり、 ドル円は、96.27まで上昇後は、95.70−96.00レンジの推移となった。一方クロス円は、堅調から総じてアジア時間の高値を更新した。ユーロ円が130.49、ポンド円が138.97、オージー円が66.33、NZD円が53.94、カナダ円が77.78、スイス円が85.59まで一時値を上げた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月23日(月) |
米財務省の最大1兆ドル規模の不良資産買取計画を好感してダウ平均が500ドル高の上昇 |
23日の東京市場は、早朝は利食いの円買いが強まったが、本邦輸入企業や本邦機関投資家からの買い、米国金融システム安定化策への期待感からNYダウ先物、東京株式市場が堅調に推移したことで、円が軟調推移となった。 ドル円は95.39から96.57まで一時値を上げ、ユーロドルは、独ダイムラー社がUAE政府系ファンドから出資を受け入れるとの報道で、ユーロ買いが強まり、ユーロドルは、1.3565から1.3737まで値を上げ、ポンドドルは、1.4458から1.4617まで値を上げた。一方クロス円も総じて堅調で、ユーロ円が130.00から131.97、ポンド円は138.14から140.19、オージー円は、65.88から67.27、NZD円53.43から54.55、カナダ円は、77.05から78.21、スイス円は84.91から86.92まで上昇した。海外市場では、米財務省が最大1兆ドル規模の不良資産買取計画を発表したことを好感して、ダウ平均が500ドル高の上昇を実現して、円売り、ドル売りとなった。ユーロドルは、ロンドン市場で、1.3485まで下落したが、その後は1.3660−65レベルまで反発、ドル円は97.35の高値をつけて、クロス円も高値を更新。ユーロ円が132.56、ポンド円が141.87、オージー円が68.55、NZD円が55.63、カナダ円が79.60、スイス円が86.39まで値を上げた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月24日(火) |
米国の不良資産買取計画を好感した動きから利食いが優勢、クロス円が高値へ |
24日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことや本邦機関投資家、米系ファンドからの円売りが強まった。ドル円は96.92から98.58まで強い上昇となり、クロス円の総じて大きく値を拡大した。 ユーロ円が132.05から134.50、ポンド円が140.99から144.84、オージー円が68.05から69.61、NZD円が55.14から56.26、カナダ円が79.02から80.63、スイス円が86.12から87.75まで値を上げた。一方欧州通貨は揉合い後、利食いに押されている。 ユーロドルが1.3678まで上昇後、1.3588まで下落、ポンドドルも1.4735から1.4548まで値を下げた。 日経平均は、プラス272円高の8488円で引けた。
ロンドン市場では、ユーロ売りが強まる形から、ドル円、クロス円は、高値をつけた後の方向感に乏しい展開となった。 NY時間では、大きな材料に薄い中、NYダウが一時のプラスから、マイナス圏へ転落、ドル円、クロス円に利食いが優勢となるなか、ドルの買い戻しが優勢となった。 ユーロドルは、1.3431の安値へ下落、ポンドドルは、1.4450レベルから1.4778まで値を上げ、ドル円は97.65−70の下値を限定した。一方クロス円はじりじりと利食いに抑えれる展開から、日中の安値を更新。ユーロ円が131.43、オージー円が67.80、NZD円が54.83まで下落したが、ポンド円の下落は143.25−35レベルに留まった。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月25日(水) |
ガイトナー米財務長官が、中国の「ドルのみに基軸通貨を依存せず、SDRの役割を拡大すべき」としたリポートに、肯定的な発言をしたことで一時ドル売りが進む |
25日の東京市場は、昨日のNYの地合いを引き継ぎ、ドル売り、円買いが優勢となった。 ドル円は、早期には5−10日の仲値不足の思惑から一旦ショート・カバー気味に、98.35まで値を上げたが、実際は仲値が余剰だったこと、2月の貿易収支が赤字予想に反して黒字となったことや東京株式市場が弱含みに推移したことで、その後は売りが優勢となり、一時97.35まで下落した。ユーロドルは、引き続き利下げの思惑が残り、1.3497から1.3441まで値を下げ、ポンドドルも1.4720から1.4629まで下落した。 一方クロス円は、ドル円同様利食いが優勢となり、ユーロ円が132.56から130.98まで下落、ポンド円が144.58から142.62、オージー円が68.75から67.67、NZD円が55.39から54.31、カナダ円は80.04から79.07、スイス円は86.99から86.01まで値を下げた。ロンドン市場では、英40年債入札が不調となったことや英3月CBI流通取引調査が、前月比から大きく悪化したことで、ポンド売りが強まった。NY市場では、ガイトナー米財務長官が、中国人民銀行の周小川総裁のレポートとなる「ドルのみに基軸通貨を依存せず、国際通貨基金の準備金である特別引き出し権(SDR)の役割を拡大すべき」に対して、「中国の提唱したSDRにリンクした通貨システムに向けた動きに関しては、かなりオープンである」などと発言したことで、基軸通貨のドルの信認が揺らぎ、一時大きくドル売りが強まったが、その後同総裁が、「基軸通貨としてのドルの地位に変化はない」、ボルカー経済顧問も「中国の提案は現実的ではない」と述べたことで、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、ロンドンの安値1.3418から1.3658まで上昇、ドル円は98.09から96.90まで一時急落したが、その後は97円台での保合となり、ポンドドルは、1.4721へ上昇後、1.4516まで下落した。一方クロス円もNYダウが一時の200ドル高からマイナス50ドル安へ下落、引けでは89ドル高まで値を戻し、ドル円と欧州通貨の動きに右往左往しが、比較的堅調なレベルを維持した。 ユーロ円は、130.77へ下落後132.89で上昇、スイス円は86.01から87.23、NZD円が54.09から55.83へ値を上げ、日中高値を上回ったが、オージー円は67.27から68.66、カナダ円が78.86から79.87の上昇に留まった。 ただし、ポンド円は、ポンドの売り圧力に143.35を高値に140.97まで一時下落した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月26日(木) |
東欧加盟国の政治的混乱がユーロの上値重くする |
26日の東京市場は、材料難の中揉み合い推移となったが、本邦機関投資家からの円売りで、円は軟調気味な推移となった。欧州通貨では、欧州連合での東欧加盟国の政治的混乱が嫌気して軟調推移から、ユーロドルは、1.3617から1.3537まで下落、ポンドドルは、1.4625から1.4537での推移となり、ドル円は97.44から98.23まで一時値を上げた。 一方クロス円も総じて堅調推移で、ユーロ円が132.35まで下落後、133.47まで上昇、ポンド円は141.66から143.56まで値を上げ、オージー円は67.93から68.89、カナダ円が79.10から80.01まで上昇したが、NZD円は、長期金利の急上昇を受けて、55.12から56.72と直近高値を上回る上昇となった。 ロンドン市場では、ファンド勢が纏まった買いを入れてきたこともあり、ドル円・クロス円は堅調な推移となった。NY市場では、材料に乏しい中、ドル買い、円売りが強まった。NYダウが寄り付きから堅調な上昇となったことも影響している。 ユーロドルは、パパデモスECB副総裁の発言をきっかけに、1.3640まで上値を拡大したが、英系・欧州系のまとまった売りオーダーに、1.3492まで逆に値を下げ、ポンドドルも1.4683から1.4424で下落した。ドル円はじりじりと値を上げ、98.87の高値まで上昇、クロス円も総じて堅調推移となった。 ユーロ円が132.93、ポンド円が143.59、オージー円が69.44、NZD円が57.11、カナダ円が80.35、スイス円が87.70の高値まで一時値を上げた。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月27日(金) |
ECBが来週にも量的緩和を実施するとの憶測で、ユーロ売りが強まる |
27日の東京市場は、昨晩のNY市場の動向からは一転して、円が堅調推移となった。 四半期末最終売買日に絡んだファンド勢の売り未だ3月期末決算に絡んだ本邦機関投資家のリパトリの売りが上値を抑え、ドル円は98.87から97.70まで下落した。 一方ユーロドルは材料難から1.3521から1.2592での揉合い推移。ポンドドルも1.4429から1.4487での推移となった。一方クロス円はドル円につれて全般的に利食いが優勢。ユーロ円は133.86から132.55、ポンド円は142.97から141.07、オージー円が69.48から68.16、NZD円は57.18から56.05、カナダ円が80.47から79.52、スイス円が87.76から86.82へ値を下げた。ロンドン市場では、来週のECB理事会を前に、一部メディアが、ECBが量的緩和を実施するとの観測記事を受けて、ユーロ売りが強まったが、これを受けて、ドル買い、円買いの流れ。 日本とロシアが外貨準備のドル依存は変わらない発言したことも影響があったようだが、総じて期末・週末で商いの薄い中、フローに振らされる動きとなった。 NY市場では、欧州市場の動きが一服して、週末を控えたポジション調整の動きが中心となったが、NYダウが、8000ドルを前に、利食い売りから下落傾向が鮮明になったことで、ドルや円は堅調なレベルで引けている。ユーロドルは、1.3337まで下落後、1.33前半を重くして再度1.3256の安値をつけ、ポンドドルは1.4269まで下落、ドル円もロンドン時間に97.10の安値まで下落したが、その後の反発は98.30台に限定された。 一方クロス円もロンドン昼過ぎに安値をつけた後は、反発的も戻りは限定された。ユーロ円が129.53から130.63−68レベル、ポンド円が139.03から140.71、オージー円が67.23から68.23、NZD円が55.48から56.15、カナダ円が78.40から79.31、スイス円が85.08から85.92まで反発した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月30日(月) |
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30日の東京市場は、米自動車作業部会が米ゼネラル・モーターズとクライスラーの再建計画受け入れを拒否したことで、株価の下落やリスク回避の円買いが大きく進んだ。 ドル円は98.32から95.96まで下落し、ユーロ円が130.55から126.43まで急落。 ユーロドルもこれにつれて1.3290から1.3165まで値を下げた。またポンドドルが1.4298から1.4130まで下落、ポンド円が135.72、オージー円が64.98、NZD円が53.64、カナダ円が76.56、スイス円が83.39まで下落した。ただ米大統領の自動車対策発表は、今夜予定されており、こういった内容がどこまで深刻かは不透明。ロンドン市場では、オバマ大統領の発表を前に、ドル円、クロス円に安値から買い戻しの動きが中心となった。NY市場では、オバマ大統領が米GMとクライスラーに対する延命処置を発表。一時ドル円、クロス円が戻り安値を目指す動きとなったが、NYダウが、寄り付きから330ドル近い下落となり、反発が限定されたことで、その後は揉合いの推移となった。ユーロドルは、ロンドン・フィキシングでの期末に向けた纏まった売りの噂で、1.3210前後を上値に1.3114まで下落。 ドル円は、97.10−15の戻り高値からは、96.65−70の安値との揉合い推移。ポンドドルは、1.4130−35を支えて1.4230−35まで反発している。 一方クロス円も東京・ロンドンの安値からは反発後、戻り安値との揉合いの位置で推移。ユーロ円が128.30レベルまで反発、ポンド円が138.86、オージー円は66.21、NZD円が54.83、カナダ円が77.67から76.78まで値を下げ、、スイス円が84.68まで一時値を戻した。 |
経済指標&要人発言 |
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2009年03月31日(火) |
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31日の東京市場は、月末・期末の仲値需要から本邦機関投資家、本邦輸入企業や信託の円売りで、円が軟調な推移となった。 また欧州通貨もクロス円の買いを受けて、堅調な推移となっている。ユーロドルは、1.3175から1.3283まで上昇、ポンドドルも1.4241から1.4319まで値を上げ、ドル円は、97.24から98.50まで一時上昇した。 一方クロス円も堅調で、ユーロ円が128.27から130.65、ポンド円が138.52から141.13、オージー円が66.10から67.86、NZD円が54.51から55.98、カナダ円が76.94から78.45、スイス円が84.49から86.04まで一時値を上げた。海外市場では、弱い3月シカゴ購買部協会景気指数や3月米消費者信頼感指数への反応は限定的で、直近下押したNYダウが寄り付きから200ドル高を示現。期末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いもあり、ドル円、クロス円が堅調に上値拡大となったが、結局ダウが高値圏を維持できずに、利食いが優勢となった。ユーロドルは、1.3343の高値から、ロンドン・フィキシングにかけて、1.3230前後へ下落、ドル円は99.37の高値つけたが、その後は98.70−75レベルへ小緩んだ。 一方クロス円も高値更新後は伸び悩み。ユーロ円が131.88、ポンド円が142.54、オージー円が69.12、カナダ円が78.94、スイス円が87.21まで一時値を上げたが、NZD円は、56.72の高値から、引け間際にNZ準備銀行のボラード総裁が、足元の長期金利の上昇に懸念を表明すると、一気に55.30まで急落した。 |
経済指標&要人発言 |
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