2009年05月02日更新
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Date コメント
2009年04月01日(水) 米政府高官筋からの。「オバマ米大統領はGMにとって破産法申請が最善策と判断」との報道を受けて、一時円急騰も報道が否定されて円の売り戻しに
1日の東京市場は、3月日銀短観悪化を受けて、円売りが進んだが、突然の米政府高官筋の話で。「オバマ米大統領はGMにとって破産法申請が最善策と判断」が伝わると急速に円買いが進んだが、その後は別の米政府高官筋の話として、「オバマ米大統領の自動車メーカーを巡る報道は正確ではない。オバマ米大統領のGMの状況に対する考え方は、30日から変わっていない」との報道を受けて、円が上げ渋る展開となったが、その後も後遺症が残り、乱高下気味な展開が継続した。 ドル円は99.48から98.21まで急落。ユーロ円も131.90から129.86まで値を下げ、ユーロドルもこれにつれて、1.3267から1.3166まで下落した。またポンドドルは1.4365から1.4273へ値を下げ、ドルスイスは、1.1372から1.1471まで値を上げた。その後クロス円では、ポンド円が142.82から140.55、オージー円が豪州2月小売売上高の減少を受けて、68.86から67.59まで下落、NZD円は、55.75から54.61、カナダ円が78.86から77.45、スイス円は87.33から86.02まで下落した。ロンドン市場では、ドル売りが優勢の展開となった。NY市場では、一時弱い米3月ADP全国雇用者数の結果を受けて、ドル売りが進んだが、その後発表となった米3月ISM製造業景気指数や2月米住宅販売保留が、予想より強い内容となったことを受けて、ドルの買戻し気味の展開も、ウェストミンスター通貨が買われたことを除くと、全体的には揉合い推移の域を出ていない。 NYダウは寄り付きから120ドル近い下落となったが、指標を受けて逆に152ドル高で終了。 クロス円に若干ビッドを与えて終了した。 ユーロドルは、1.3287の高値から1.3190−95まで調整。 ポンドドルは、1.4431の高値から1.4329まで下落後、1.4467の高値まで値を上げ、ドル円は98.35−40から99.08まで一時上昇もその後は揉合い推移となった。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円が131.30−35から130.11−16レベルに値を下げたが、ポンド円は141.52から142.80まで値を上げ、オージー円が69.04、NZD円が56.20まで高値を更新した。
経済指標&要人発言
2009年04月02日(木) ECBの利下げが0.25%に留まりユーロ買い、 米財務会計基準審議会(FASB)の時価会計ルール緩和案の可決を受けたリスク後退の円売りが強まる
2日の東京市場は、静かな取引の中、東京株式市場が堅調に推移したこと、米中首脳会談で新準備通貨が話題にならなかったことや米国財務会計基準の緩和観測が持ち上がり、円が結局軟調な推移となった。欧州通貨では、ECB理事会を控えて、対ポンドでのユーロ売りが強まった。ユーロドルは、ユーロ円の買いに1.3224から1.3312まで堅調推移、ポンドドルも1.4449から1.4587まで値を上げ、ドル円は98.40から99.19まで上昇したが、99.20のストップをつけることが出来なかった。 一方クロス円もリスク回避が遠のき、 ユーロ円が130.34から131.65、ポンド円が142.22から144.30、オージー円が68.62から69.84、カナダ円が78.03から79.12、スイス円が82.82から86.79まで値を上げた。 海外市場では、ECB理事会で、政策金利の引き下げが、予想外に0.25%に留まったことや先週分の米新規失業保険申請件数が増加したことで、ドル売りが強まったが、米財務会計基準審議会(FASB)の時価会計ルール緩和案の可決やG20金融サミットの結果を好感して、NYダウが上昇したことで、円売りも強まった。 ユーロドルは、利下げ幅が市場予想よりも小幅に留まった事や量的緩和政策の導入がなかった事を受けて、一時1.3581まで上昇、ポンドドルも1.4750まで値を上げ、ドル円は98.99を下値に99.53まで反発した。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇とドル円の上昇を受けて堅調に値を上げ、ユーロ円が132.98から134.23まで値を上げ、ポンド円が146.93、オージー円が71.54、NZD円が58.04、カナダ円が80.53、スイス円が87.86まで上昇、オージー・ドルも、一時1月7日以来となる0.7200の高値をつけ、NZDドルも0.5836までまで反発した。
経済指標&要人発言
2009年04月03日(金) 引き続き米自動車産業関連の悪いニュースに円買いが強まるも、米雇用統計や週末の地政学リスクを受けて、円売りで終了
 3日の東京市場は、早期には投機的な動きから円売りが大きく進んだが、本邦輸出企業や利食いの円買いが上値に控え、NYタイムズの「米GMは再建が不可能なら破産法申請の用意」、ワシントンポストの「米政府、GMに破産法申請検討を促す」との報道が続き、急速に円が買い戻された。ドル円は一時100.18の高値をつけた後は、99.33まで下落、ユーロ円も134.99まで上昇したが、135.00のオプションの防戦に阻まれ、133.20まで値を下げた。一方ユーロドルも1.35のオプションの防戦に阻まれ、1.3495の高値から1.3397まで反落、ポンドドルは1.4773から1.4649での推移となった。その他クロス円は同様に、高値つき後調整が深まった。ポンド円は147.99から145.55、オージー円は72.36から70.62、NZD円は59.07から57.45、カナダ円は81.13から79.94、スイス円は88.36から87.27まで一時値を下げた。ロンドン市場は、米雇用統計を控え、方向感に薄い取引となった。 NY市場では、予想より若干悪い非農業部門の雇用者数を受けて、円売り、ドル売りの反応となったが、その後は3月ISM非製造業指数の弱い内容を受けて、NYダウが、寄り付きから80ドル近い下落となり、巻き返し的に、円買い、ドル買いが出たが、結局NYダウが、プラス圏に反転したことで、ドル売り、円売りが強まったが、特に週末の地政学リスクを受けて円全面安で引けた。ユーロドルは、1.3475−80レベルへ上昇後、1.3365の日中安値まで下落後、1.3395の高値に迫る反発となった。 ポンドドルも1.4763−68レベルへ下落後、高値圏の1.4836へ上昇し、ドル円は100.30の高値へ上昇後、99.53−54レベルへ下落したが、株価の反発を受けて、100.38の今年の高値まで上昇した。 またクロス円は、当初ドル円と欧州通貨の上下に方向感の定まらない動きとなったが、オージー円とNZD円を除いて、結局日中高値を更新して、高値圏で引けた。ユーロ円が135.28、ポンド円が148.96、スイス円が88.80、カナダ円が81.59の高値まで値を上げたが、オージー円は、一時70.35の安値まで売り込まれ、71.85近辺、NZD円は58.85に上値を限定して引けた。 
経済指標&要人発言
2009年04月06日(月) 地政学リスクが遠のいたが、円売りが続く。 イタリアの地震がユーロ売り材料に
6日の東京市場は、地政学リスクが遠のいたことで、東京株式市場が堅調に推移、リスク後退から本邦資本筋、米系ファンド筋からの円売りが続き、円が大きく下値を拡大した。 ドル円は101円のオプションへの買い仕掛けで、99.90から101.24まで上昇、ユーロドルは、IMFの報告書で、「EUの中・東欧諸国は条件を満たしていなくてもユーロ導入を検討すべき」とのコメントを受けて、1.3485から1.3582まで上昇、ポンドドルも1.4824から1.4951まで値を上げた。一方クロス円も総じて一過性の上昇が続き、ユーロ円は135.10から137.07、ポンド円は148.81から151.22、オージー円は71.74から72.75、NZD円が58.90から60.30、カナダ円が81.39から82.50、スイス円が88.79から90.00まで値を上げた。海外市場では、米金融機関の損失拡大懸念や米系証券の株に対する弱気のレポートなどから、NYダウが利食いに押され、円の買い戻しが進んだ。 ドル円は100.50まで下落後、米債の入札不調から利回りが上昇し101.08まで買い戻され、ユーロドルは、イタリアの地震の懸念やロンドン・フィキシングの売りで、1.3357まで下落、ポンドドルは1.4670まで値を下げた。 一方クロス円も大きく利食いに押される展開も引けにかけてダウが反発気味になったことで、買戻しも散見された。ユーロ円が134.44、ポンド円が147.70、オージー円が71.27、NZD円がロンドン時間の高値60.35から58.83まで下落、カナダ円が80.87、スイス円g88.28まで下落した。
経済指標&要人発言
2009年04月07日(火) イースター休暇を控えて、円売りポジションの巻き返し
7日の東京市場は、材料難や週末の復活祭の海外市場の休場を睨んで、動意の薄い展開となったが。 ただ、来週の米大手金融機関の決算発表を控えて、円売りポジションを手仕舞う動きが中心。ドル円は101.11から100.22まで下落し、ユーロドルは引き続きイタリアの地震への懸念から1.3421から1.3321まで下落、ポンドドルも1.4776から1.4640まで値を下げた。 一方クロス円も同様に上値の重い展開。ユーロ円が135.47から133.65、ポンド円が149.26から147.85、NZD円は59.41から58.09、カナダ円が81.60から80.37、スイス円が88.94から87.97まで下落した。またサプライズ的に豪州中銀が0.25%の利下げを発表したが、オージー相場の下落は限定的で、オージー円は72.14から70.74まで値を下げたが、その後は1円程度の発表となった。ロンドン市場では、東京市場からの流れを引き継ぎ円買いが継続した。 またユーロ圏10-12月期GDP確報が、下方修正されたこともあり、ドルの買戻しが続いた。 NY市場では、材料が薄い中、ポジション調整的なドルや円の売り戻しが出たが、NYダウが一時200ドル近い下落となり、反発は限定された。 ユーロドルは、1.3227の安値をつけた後は、1.3299まで反発。ポンドドルはユーロポンドが0.8989まで下落したことで、1.4777の高値まで上昇した。またドル円は、99.85の安値後は、100.88まで反発した。 一方クロス円は、ロンドンでの安値からは、買戻しが優勢となった。ユーロ円が132.23の安値から、133.98まで反発、ポンド円は、145.84の安値から148.96、オージー円が70.60から72.24、NZD円が57.42から58.47、カナダ円が80.04から81.75と日中高値をつけ、スイス円は87.07から88.09まで上昇した。 
経済指標&要人発言
2009年04月08日(水) FOMC議事録で、米経済の一段の下方リスク懸念が示されたが、動きは限定的
8日の東京市場は、週末のイースター休暇を控えたポジション調整や軟調な東京株式を受けて、円買い、ドル買いの相場展開となった。ドル円は100.89から99.45まで下落、ユーロドルも1.3284から1.3147まで値を下げ、ポンドドルも1.4746から1.4636へ値を下げた。一方クロス円も下落を強める展開。ユーロ円が133.80から130.95、ポンド円が148.52から145.81、オージー円が71.73から70.00、NZD円が58.08から56.70、カナダ円が81.46から79.91まで値を下げた。8日の欧州市場では、ドル買い、円買いが進む形も、NY市場では、FOMC議事録を前に、円やドルに売り戻しが入ったが、FOMC議事録で、米経済の一段の下方リスク懸念が示した事を嫌気して、再度円買い、ドル買いが出るもNYダウがプラス圏を回復したことで、一過性の動きに留まった。 ユーロドルは、一時1.3309まで上昇、ドル円も100.36の高値をつけた後は、99.31まで下落した。 またポンドドルは1.4641まで反落し、ユーロポンドは0.9050まで上昇した。 一方クロス円も、戻りが限定された。 ユーロ円は133.14−19レベルから131.62へ下落、ポンド円は147.97から145.80−85に下落、オージー円も71.15から70.35、NZD円は58.10から57.25まで値を上げた。
経済指標&要人発言
2009年04月09日(木) 米金融機関19社が財務省のストレステストをクリアとの報道やウェルズファーゴの好決算を好感
9日の東京市場は、2月日本の機械受注が増加したことや追加経済対策を好感して株価が上昇。 また米金融機関19社が財務省のストレステスト(健全性審査)を、全銀行がクリアするとのNYタイムズ紙の報道を受けて、円売りが進んだ。ドル円は99.64から100.28まで値を上げ、ユーロドルも1.3232から1.3324まで値を上げ、ユーロ円が132.03から133.53まで堅調な推移となった。 またポンドドルは、1.4668から1.4780へ値を上げ、ポンド円が146.24から147.95、NZD円は57.53から58.47、カナダ円が70.32から71.57、スイス円が86.73から87.64まで上昇、3月豪州雇用情勢悪化を受けたオージー円も、70.32まで下落後、71.57へ反発した。 ロンドン市場では、英MPCを前に、一時ポンド売りが優勢となったが、英MPCで、政策金利が据え置かれ、総額750億ポンドの資産買い取りの継続について合意がなされたことを好感した動きとなった。 NY市場では、イースター休暇を控えて取引が薄いなか、米銀大手ウェルズファーゴが発表した1−3月決算が市場予想を大幅に上回る好調な結果となったことや2月米貿易赤字の大幅な縮小などを理由に、ドルの買戻し、ユーロ売りが強まった。 NYダウは、ストレステストの検査対象となっている米銀19行全てが審査をパスする見通しとの一部報道を好感して、246ドル高で引けたが、これに対するリスク退避の円売りは思ったより進まなかった。ユーロドルは、次ぎの利下げの思惑が強まり、信託筋の売りなどで1.3126まで下落、ユーロ円も131.90まで下落し、ポンドドルは1.4586の安値へ下落した。 またドル円は一時100.58まで上値を伸ばしたが、更なる強い動きとはならず、揉合い気味の推移。 ただし、オセアニア通貨が堅調で、オージー円が72.32、NZD円が58.68、カナダ円が82.12と日中高値を更新した。 
経済指標&要人発言
2009年04月10日(金) イースター休暇でほとんど動意が出ず
10日の東京市場は、海外市場がイースター休暇で休場なことから閑散な取引の中、東京株式市場が上げ渋ったことや米政府関係筋の発言として「米政府はストレステスト(健全性審査)に関して最終評価を出していない」という内容が伝わったことで、一時円の買い戻しとなった。 ドル円は100.74まで上昇後、100.22まで下落し、ユーロ円は132.21から131.53、ポンド円は147.58から146.79、オージー円は、72.44から71.95、NZD円は58.71から58.27、カナダ円が82.20から81.75、スイス円は、86.92から86.43 またユーロドルは、1.3168から1.3090へ下落、ポンドドルは1.4684から1.4616まで値を下げた。の海外市場では、イースター休暇で、欧州市場が休場、米国も株式、債券市場が休場のため、ほとんど動意が出ない状況。材料もなく、東京市場終了後のレンジを逸脱する動きとなっていない。また米3月財政収支は、1923億ドルの赤字となり、市場予想の1650億ドルより悪化したが、市場に目立った反応は見られなかった。 ユーロドルは、1.3125−30を下値にショート・カバー気味に引けにかけて1.3185−90へ上昇、ポンドドルも1.4614−19から1.4678−83へ値を上げ、ドル円は100.49からじりじりと100.22へ値を下げた。 一方クロス円も同様な揉合い推移。ユーロ円が131.70−75から132.25−30、ポンド円が146.62から147.27、オージー円が71.92から72.32、NZD円が58.33から58.62での狭いレンジでの推移となった。
経済指標&要人発言
2009年04月13日(月) イースター・マンデーも米ゴールドマンがアナリスト予想を上回る好決算で、円売りドル売りが強まる
13日の東京市場は、オセアニア、アジアが未だイースター休暇で、商いが薄い中、中国が米債の購入ペースを緩めるといった報道が材料視されて、一時円買いが進んだが、その後は中国紙東方早報が、「中国国務院が新たな景気刺激策を15日に協議」との報道で、円の売り戻しとなった。また欧州通貨では、「アイルランドのアライド・アイリッシュ銀行が公的管理下に入る」との報道を受けて、一時売りが強まった。 ユーロドルは、1.2126まで下落後、1.3217まで反発、ポンドドルは1.4605から1.4730まで値を上げ、ドル円は、100.23の安値から100.73まで反発した。 一方クロス円も同様な展開で、ユーロ円は、131.62まで下落後、133.08へ反発、ポンド円が146.43から148.23へ値を上げ、オージー円は72.08から73.01、NZD円は58.45から59.03、カナダ円は81.55から82.23、スイス円は86.41から87.45まで上昇した。 ロンドン市場は、未だイースター休暇で市場参加者が少なく、方向感の乏しい動きとなったが、一旦東京で買い戻されたユーロドルに利食いが優勢となった。 NY市場では、休暇の流れで商いが薄い中、ドルが全面安となった。 NYダウは、NYタイムズの「米政府がゼネラル・モーターズ(GM)に対し、米連邦破産法11条の適用申請を前提に経営再建策を準備するよう指示している」との報を受けて、寄付きから119ドル安まで下落したが、終盤に米ゴールドマンがアナリスト予想を上回る1−3月期決算見通しを公表したことを受けて、ダウがプラス圏を回復。 クロス円に買いが強まり、これに応じて欧州通貨も値を上げた。 ユーロドルは、一時1.3395まで上昇、ポンドドルも1.4869、オージー・ドル相場は、0.7325、NZDドルは0.5933まで上昇、ドル・カナダが1.2166まで下落し、ドル円も99.86まで値を下げた。 一方クロス円は、静かな動きの中、高値を一時更新。ユーロ円が134.10、ポンド円が148.84、オージー円が73.31、NZD円が59.39、スイス円が88.51まで上昇幅を拡大した。
経済指標&要人発言
2009年04月14日(火) オバマ米大統領の演説に新味が薄く、ドル買い、円買い
14日の東京市場は、オバマ米大統領が経済に関して重要な演説すると報道されたことで一時円売りとなったが、その後は米自動車業界の破綻懸念や東京株式市場が軟調推移となったことで、ドル円、クロス円に利食いが優勢となった。また欧州通貨もクロス円の売りやアジア中銀の売りで軟調推移となった。ドル円は、100.43から99.43まで下落、ユーロドルは1.3381から1.3279まで値を下げ、ポンドドルも1.4920から1.4826へ下落した。 一方ユーロ円も米系ファンド筋の売りで、134.33から132.10、ポンド円が149.26から147.42、オージー円が73.46から71.94、NZD円が59.43から58.33、カナダ円が82.36から81.23、スイス円が88.65から87.12まで下落した。 ロンドン市場では、オバマ米大統領の演説待ちの様相から、ドル円、クロス円の下落が一服となった。 NY市場では、予想より弱い米小売売上高の結果や米銀の増資を嫌気して、NYダウが下落を強め、再度リスク回避的なドル買い、円買いの動きが強まった。注目のオバマ米大統領の演説では、事前に演説草稿が公開されたが、米経済に「前進の兆しが生まれつつある」と指摘するも新たな方策が打ち出された訳ではなく、市場に失望感が漂った。ユーロドルは、一時1.3226まで下落後、1.3304まで反発、ポンドドルは、1.4826まで値を下げたが、ユーロポンドが同時に1.8889まで値を下げ、1.4945まで反発した。 またドル円は99.96から98.74まで下落した。 一方クロス円は利食いが優勢となり、ユーロ円が132.66から131.00、ポンド円が147.01、オージー円が71.48、NZD円が57.57、カナダ円が81.29、スイス円も86.71まで値を下げた。
経済指標&要人発言
2009年04月15日(水) 中国GDPの悪化懸念、米自動車産業の懸念でリスク回避に
15日の東京市場は、円の買戻しが大きく進んだ。 東京株式市場がNY株の下落を受けて軟調推移となったことや、中国メディアが「中国の第1・四半期国内総生産(GDP)伸び率が前年比ベースで過去最低水準に落ち込む可能性」と報道したこと、更に一部メディアが「米クライスラーと伊フィアットの提携交渉が頓挫する可能性もある」と伝えたことなどが嫌気された。 また欧州通貨もクロス円の売りを受けて軟調推移。ユーロドルが1.3275から1.3204まで下落、ポンドドルも1.4921から1.4823へ値を下げ、ドルは99.15から98.15まで下落した。 一方クロス円も大きく値を下げ、ユーロ円が131.50から129.91、ポンド円が147.71から145.86、オージー円が71.68から70.26、NZD円が57.83から56.53、カナダ円が81.58から80.63、スイス円が87.15から86.05まで下落した。ロンドン市場では、ポンド中心に欧州通貨の買いが先行したが、NY市場では、予想より強い米3月消費者物価指数、4月NY連銀製造業景況指数、2月対米証券投資を受けて、ドル買いが進むも、全般的に方向感の薄い状況となった。 米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、「一部の地区の業種では、低水準ながら安定化の兆しがある」と示されたが、同時に「米経済は縮小、もしくは弱いままである」などと示されたことで、株価が一喜一憂したが、最終的には、株価が高値圏で引けたことで、円は軟調気味、欧州通貨も値を戻して引けた。 ユーロドルは、欧州中銀が非伝統的政策を導入するとの思惑で、1.3146の安値まで下落したが、1.3237へ反発、ポンドドルは、ロンドンで1月以来の1.5036の高値まで上昇後、1.4926へ反落。その後は再度1.50214に値を上げ、ドル円は99.68から98.99まで値を下げたが、その後99.34まで反発した。 一方クロス円も、まちまちで、ユーロ円が130.58から131.57のレンジ推移、スイス円も86.46から87.03、ポンド円がロンドンの高値149.26から148.14まで値を下げたが、オセアニアが堅調で、オージー円は71.71から72.53、NZD円が56.98から57.90、カナダ円が81.98から82.76へショート・カバー的に値を上げた。 
経済指標&要人発言
2009年04月16日(木) 中国GDPの悪化やユーロの経済減速懸念から、ドルや円が堅調推移
16日の東京市場は、朝方は、堅調な株価や中国GDPの発表を前に、予想外に改善との思惑から、円売り気味となったが、一転中国の第1四半期GDPが前年比+6.1%と発表されると、予想より大きく乖離していないにも係らず、円の買戻しが強まった。一部に大分ロングが出来ており、投売りとなったのが真相のようだ。ドル円は99.52から98.57まで下落、ユーロドルも1.3270から1.3151まで値を下げ、ポンドドルは1.5069から1.4935まで下落した。一方総じてクロス円もストップをヒットして下落。ユーロ円は、ユーロ債の償還売りもあり、132.03から129.66まで値を下げ、ポンド円が149.83から147.20、オージー円が72.72から71.13、NZD円が57.84から56.26、カナダ円が82.84から81.60、スイス円が87.27から85.86まで下落した。海外市場では、米銀大手のJPモルガンの1−3月期決算が予想を上回ったことやNYダウが反発したことで、円の売り戻しとなった。また欧州通貨では、ユーロ圏経済悪化の懸念や米新規失業保険申請件数の減少を受けて、売り込まれるもリスク回避の後退からは、下落は限定的となった。 ユーロドルは、1.3126まで下落、ポンドドルも一時1.4945から1.4871まで値を下げ、ドル円は99.41まで反発した。 またクロス円も、東京・ロンドンでの下落からは買戻しが中心となった。 ユーロ円は129.36の安値から131.27まで反発、ポンド円は146.58から148.45へ値を上げ、オージー円が70.69から71.90、NZD円が56.05から57.20、カナダ円が81.50から82.75、スイス円が85.53から86.99まで一時値を戻したが、利食いに押された。 
経済指標&要人発言
2009年04月17日(金) ロート・スイス中銀総裁の「スイスフラン高抑制のために介入を行っていく」と発言を受けたドル買いが強まり、シティバンクの好決算は材料視されず
17日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことで、円が売り戻し気味となったが、上値は引き続き利食い売りに押された。 またユーロ相場では、ユーロ債の償還絡むユーロ売りやトリシェECB総裁が、「1999年にユーロが誕生した時は、1ユーロ=1.17ドル付近で、現在は1.31ドル付近なので、ユーロが弱いという主張は現状を反映していない」と述べたことで、ユーロドルやユーロ円の売りが強まり、クロス円全般を圧迫した。 ユーロドルは、1.3199から1.3065まで下落、ユーロ円も131.47から129.95まで値を下げ、ドル円は99.21から99.77まで値を上げたが、上値を押さえられた。またポンドドルも、1.4943から1.4788まで値を下げ、ポンド円が148.76から147.16、オージー円が71.91から71.20、NZD円が57.23から56.66、カナダ円が82.44から81.77まで下落した。 ロンドン市場は、ロート・スイス中銀総裁が「スイスフラン高抑制のために介入を行っていく」と発言したことを受けて、スイスフラン売りが活発化、欧州通貨売りの流れが継続した。 またNY市場でも、ドル買い、円買いがじりじりと継続した。米4月ミシガン大消費者信頼感は、市場予想より強い内容となったが、特に材料とならず、NYダウは、シティグループやGEの1−3月期決算を好感したが、週末の調整売りで上値は重い展開が続いた。 ユーロドルは、一旦国際機関の買いで、1.3030がビッドされたが、反発が鈍く1.3017まで安値を更新、ポンドドルは1.4755へ値を下げ、ドルスイスは1.1689へ値を上げた。一方ドル円は、98.71の安値まで下落後は、反発を99.43に限定して、99円前半で揉合いとなった。 またクロス円は、NYダウの反発に伴い、値を戻す局面はあったが、欧州通貨売りに軟調が継続した。ユーロ円が128.84、ポンド円が146.21、オージー円が71.10、NZD円が56.05、カナダ円が81.15、スイス円が84.72の安値まで一時値を下げた。 
経済指標&要人発言
2009年04月20日(月) 米銀の懸念やECBの利下げ思惑から円買い、ドル買い
20日の東京市場は、東京株式市場が軟調に推移したことやリシェ欧州中銀総裁の追加利下げ示唆を受けて、先週末来の欧州通貨売り、円買いが継続した。 ドル円は、99.42から98.63まで下落、ユーロドルも1.3078か1.2967まで値を下げ、ポンドドルが、デービス英貿易・投資担当相の「ポンド安は輸出を支援」との発言を受けて1.4816から1.4622まで値を下げた。 またクロス円も総じて下落歩調が継続。ユーロ円は、129.70から128.14、ポンド円が147.06から144.65、オージー円は豪州第1・四半期生産者物価指数が予想を下回ったことで、71.83から70.59、NZD円が56.63から55.79、カナダ円が81.92から81.00、スイス円は85.17から84.32まで下落した。ロンドン市場は、東京市場の流れを引き続き、欧州通貨売り、クロス円の売りが継続した。またNY市場でも、バンクオブアメリカの決算の内容は改善も、ローン損失が拡大したことや米銀シティグループの信用損失問題など、金融機関の損失懸念が高まり、NYダウが寄り付きから大幅に下落したことで、リスク回避に伴うドル買い、円買いが継続した。ドル円は一時97.66レベルへ下落、ユーロ円が、126.17の安値、ユーロドルが1.2888まで値を下げた。 またポンドドルは1.4501の安値、ポンド円が141.98、オージー円が68.06、NZD円が53.65、カナダ円が78.98、スイス円が83.54の安値まで値を下げた。 
経済指標&要人発言
2009年04月21日(火) ZEW景気期待指数が強い結果で、ユーロの買戻し、ガイトナー米財務長官が「大多数の米銀行は、必要以上の資本を有している」と述べて安心感
 21日の東京市場は、昨日のNY株価の大幅下落を受けたリスク回避の動きが早朝から続いたが、下値は投信設定に関する思惑からの円売りが支える一時反発も、上値では、利食いの円買いが控え、軟調な東京株式市場を受けて、ドル円、クロス円が大きく上下する展開となった。ユーロドルは、ZEW景況感指数の発表を控え、1.2895から1.2954で小動きに推移。ポンドドルは、英製薬大手グラクソによる米製薬スティーフェルの最大36億ドルの買収合意を受けて、1.4467まで値を下げたが、その後は1.4576まで買戻しが優勢となった。 一方クロス円も乱高下の展開となったが、ユーロ円がユーロ債償還・利払いの売り、欧州中銀の追加利下げの観測が続き、126.10まで下落後、127.47まで反発して、再度127.20−25まで下落、ポンド円は141.50から143.54、オージー円は、スワン豪財務相やスティーブンス豪準備銀行総裁の豪経済に対する悲観的な発言で68.10から69.18、NZD円は53.82から54.78、カナダ円は78.65から79.62、スイス円は83.49から84.29の範囲で上下した。ロンドン市場では、独及びユーロ圏のZEW景気期待指数が強い結果となったことやフィッシャー英MPC委員による「必要とあらば、いつでも介入できる」との発言を受けて、ユーロやポンド買いが優勢となった。NY市場では、米企業の通期見通しの下方修正を受けてNYダウが寄り付きから下落したことで、ドル円、クロス円に利食いが優勢となったが、その後はTARP監督委員会で、ガイトナー米財務長官が「大多数の米銀行は、必要以上の資本を有している」と述べたことや米GMとクライスラーに対して米政府が資金供給を行うことが発表されたことを好感して、ダウがプラス120ドル高へ値を上げたことで、円が軟調な推移で終了した。ユーロドルは、1.2995まで一時値を上げたが、その後は揉合い推移、ポンドドルは1.4708へ上昇、ドル円も97.84から98.92まで値を上げた。また、カナダ中銀が0.25%の追加利下げを発表したことで、ドルカナダは1.2507まで値を上げたが、その後はNYダウやトロント総合指数の上昇を意識した売りが優勢となり1.2325まで反落した。 一方クロス円は堅調な上昇で、ユーロ円が126.52−57を下値に128.13、ポンド円も142.46から145.18、オージー円が68.31から70.51、NZD円が54.12から55.89、スイス円が84.70まで上昇し、カナダ円は一時78.24と本日安値まで急落後、80.08まで反発した。
経済指標&要人発言
2009年04月22日(水) 英2009年の成長率予想を引き下げや政府借入の大幅な増加を嫌気してポンド売り
 22日の東京市場は、日本の3月貿易黒字が予想を上回ったことで、円の買い戻しがじりじりと進んだが。 また午後にはNYダウ先物の下落を受けて、ストップ・ハンティング的なクロス円も売りも散見された。 ユーロドルは、1.2958から1.2885まで下落、ポンドドルは1.4690から1.4568での推移となり、ドル円は98.75から98.04まで軟調推移となった。一方クロス円軒並み利食い売りに押される展開。ユーロ円が127.86から126.40、ポンド円が144.92から142.94、オージー円が70.25から68.79、NZD円が55.64から54.27、カナダ円が79.86から78.96、スイス円が84.61から83.95まで下落した。海外市場では、米モルガン・スタンレーの1−3月決算内容を嫌気して、円が買い戻される局面もあったが、NYダウが一時80ドル程度まで値を上げたことで、クロス円は買い戻しが優勢となった。 ただし、引けにかけては82ドル安まで下落が進み、利食いに押される展開。またユーロドルは、対ポンドでの買戻しが強まり、1.3038まで値を上げ、ポンドドルは、英財務相が議会に提出した予算案で、2009年の成長率予想を−3.5%としたことや政府借り入れの大幅な増加を理由に、1.4397まで急落し、ユーロポンドは0.8989まで上昇した。ドル円は97.57まで下落後、98.33まで反発し、ユーロ円が126.22から128.12へ急反発、ポンド円は140.59の安値から142.97へ値を上げ、オージー円は68.44の安値から69.98、NZD円は54.07の安値から55.02、カナダ円は78.28から79.74まで一時値を上げた。市場ではカナダ中銀が、23日に公表する金融政策報告で量的緩和政策について具体的に言及するのではないかとの憶測が広がっており、カナダドル売り材料となっている。
経済指標&要人発言
2009年04月23日(木) まちまちの材料もドルは売り戻し気味で、週末を控えたポジション調整からクロス円は買戻し
23日の東京市場は、本日予定されている大型投信設定額が予想を下回るとの懸念から、米系ファンド主体で円の買戻しが進んだ。 ただし、その後夕方には一定の投信の買いが出た模様で、更なる大きな円の買戻しには繋がらず、クロス円はショート・カバー的に値を上げる局面もあった。 ドル円は98.20から97.63まで下落が反発、ユーロ円も126.80まで下落後、128.00の高値をつけ、ポンド円が141.00から143.06、オージー円は、キリンによる豪ライオンネイサン社の全株式取得提案を受けて69.55まで値を上げた。 その他NZD円が53.98から54.83、カナダ円が78.60から79.34、スイス円が83.80から84.38まで上昇となり、ユーロドルは、1.2980から1.3052、ポンドドルは、ロシア筋の買いを受けて1.4442から1.4597へ値を上げた。ロンドン市場では、ヒルデブランド・スイス国立銀行副総裁の「現行の国内政策が経済に及ぼす影響を我慢強く待つ必要がある」と発言を受けて、スイスフラン売り介入や追加金融緩和期待が後退したことで、ドル売りが進んだ。 NY市場でも、大きな材料に薄い中、週間新規失業保険申請件数の増加や米3月中古住宅販売件数の減少を受けて、ドル売り、対クロスでの円売りが進んだ。ユーロドルは、一時1.3164の高値、ポンドドルも1.4745まで上昇し、ドルスイスは1.1502の安値、ドル円は97.97まで値を下げた。 一方クロス円はNYダウが、一時の80ドル安から70ドル高で引けてことで、ショート・カバー気味に値を上げて引けた。 ユーロ円が128.95、ポンド円が144.47、オージー円が70.36、NZD円が55.34、スイス円が85.25の高値まで一時値を上げ、カナダ中銀の金融政策報告で、一時思惑の高まっていたカナダ銀行の量的緩和に対し消極的な姿勢が見えたことで、カナダ円は80.21の高値をつけた。 
経済指標&要人発言
2009年04月24日(金) 米銀のストレステストや米クライスラー社のチャプター11適用申請懸念からの円買いが続くが、ユーロは強い独ifo景況感指数を受けて買戻され、ポンドは弱い英1−3月期GDPを受けて一時売り込まれる
24日の東京市場は、米銀に対するストレステスト(健全性審査)の結果への懸念、米クライスラー社の米連邦破産法第11条適用申請懸念などから米系中心にポジション調整の売りから円が強含みの展開となった。また欧州通貨では、英テレグラフ紙の「英国の2009年度予算での政府債務の増加で、英国のトリプルA格付けが脅かされている」との報道を受けて、ユーロポンドでのユーロ買いが強まった。 ユーロドルは、1.3113から1.3207へ上昇、ポンドドルは1.4732から1.4617まで下落し、ドル円は98.15から96.63まで値を下げた。 またクロス円も総じてリスク回避の売りが強まり、ユーロ円が129.00から127.25、ポンド円が144.47から141.44、オージー円は、豪著名コラムニストの豪ソブリンリスクへの警鐘や政策金利が年末に2%になるとの予想を受けて70.11から68.88へ値を下げ、NZD円が55.13から54.35、カナダ円が80.22から78.98、スイス円が85.29から84.25まで一時下落した。ロンドン市場は、独ifo景況感指数が予想を上回ったことを受けて、ユーロ買いが先行した。一方英国では、弱い英1−3月期GDPの発表を受けて、ポンド売りが進み、ユーロポンドポンドは、発表直後0.9075ポンド前後まで急上昇となった。 NY市場では、堅調な米3月耐久財受注や米新築住宅販売件数を受けて、NYダウが寄り付きから堅調に値を上げ、ドル売り、円買いが進んだ。ユーロドルは、1.3302の高値まで一時上昇。 ロンドンで売り込まれたポンドドルは1.4577から1.4773まで値を上げ、ドル円相場は、ドル売りが上値の重石となったが、クロス円の買いに支えられて、97円前後での揉合いが継続した。 一方クロス円は買戻しが中心となり、ユーロ円が129.28、ポンド円が144円前後まで上昇、オージー円が70.28、NZD円が55.71、カナダ円が80.51、スイス円は85.59まで一時値を上げた。FRBがストレステストについての手段や判断基準の詳細を発表したが、影響は限られた。 
経済指標&要人発言
2009年04月27日(月) 米銀不安、パンデミック・リスク、GMの破綻懸念やGWを控えて、リスク回避の動き強まる
27日の東京市場は、米WSJ紙報道で「米当局者がストレステスト(健全性審査)を実施した米大手金融機関19行のうち少なくとも3行に対し、資本準備金の積み増しを求めた」とのニュースや週初やGWを控えたがリスク回避の動きが強まり、円の買戻しが進んだ。 ドル円は97.25から96.51まで下落したが、96.50のオプションの防戦が支えた。またユーロドルは、ユーロ円の売りに押されて、1.3255から1.3120までじり安、ポンドドルも1.4690から1.4517まで値を下げた。一方クロス円は総じて値を大きく崩す形。 ユーロ円が128.75から126.70、ポンド円が142.05から140.17、オージー円が69.82から68.63、NZD円が55.08から54.32、カナダ円が79.97から79.22、スイス円が85.17から84.11まで一時下落した。海外市場は、東京市場の流れを引き継ぎ、リスク回避の円買い、ドル買いが継続した。一時NYダウが反発したことで、円やドルに売り戻しが入る局面もあったが、世界保健機関(WHO)が豚インフルエンザに対するパンデミック警報フェーズを引き上げる方針を示したこと、GMのヘンダーソンCEOが「数週間前に比べて破産申請の可能性が高まった」と述べたことやダウがマイナス圏で引けたことで、再度円の買戻しが強まって引けた。 ユーロドルは、ノボトニー・オーストリー中銀総裁が必要なら量的緩和も辞さないと発言したことなどで、1.2999まで下落、ポンドドルは1.4695まで反発し、ユーロポンドは0.8881まで反落、ポンド円は142.05まで反発した。 またドル円は、96.43の安値をつけたが、その後96.89まで反発して揉合い気味となったが、クロス円は総じて値を下げた。 ユーロ円が125.65、オージー円が68.55、NZD円は55.10まで反発したが、売りに押され、カナダ円も80円まで反発したが、79.30まで下落して引けた。
経済指標&要人発言
2009年04月28日(火) リスク回避の動きも、米FOMCや月末のクライスラーの政府支援期限に向けてショート・カバー
28日の東京市場は、豚インフルエンザ拡大懸念やWSJ紙が「米規制当局、ストレステスト(健全性審査)の結果、シティグループやバンク・オブ・アメリカなど米銀数行が資本増強が必要と通達」との報道、日経平均の200円越えの安値引けを受けて、リスク回避の円買いが続いた。ドル円は96.78から95.63まで下落、ユーロドルは、1.3036から1.2985まで下落も保合気味で、ポンドドルは1.4521から1.4648での推移となった。一方クロス円は軒並みじりじりと値を下げる展開。ユーロ円が126.07から124.38、ポンド円が141.67から138.97、オージー円が68.69から66.80、NZD円が54.71から52.85、カナダ円が79.38から78.40、スイス円が83.73から82.70まで下落した。ロンドン市場は、英CBI流通取引調査がプラスに転じたことを好感して、ポンド買いが優勢となり、ドル円も戻りを試す展開となった。NY市場では、堅調な米S&Pケースシラー住宅価格や4月消費者信頼感指数が、市場予想を大幅に上回る強い結果となったことで、リスク回避の巻き返しから、ドル売り、円売りとなった。ただし、NYダウは一時85ドルマイナスから、プラス圏を回復も引けにかけて前日比と変わらないレベルへ調整したことで、あまり強い動きとは言えず、あくまで米FOMCや月末のクライスラーの政府支援期限に向けた、ショート・カバーが主流となったと見ておいた方が良さそうだ。ユーロドルは、ニスマギECB理事が「政策金利がゼロに近すぎると市場の機能を妨げるかもしれない」、「国債買い取りには問題が発生する可能性がある」などと述べたことで、1.3167まで上昇、ドル円は、一時96.72の高値をつけ、ポンドドルは1.4691まで反発した。 一方クロス円も買戻しが主流で、ユーロ円が126.88、ポンド円が141.96、オージー円が68.72、NZD円が54.72、カナダ円が79.43、スイス円が84.40まで値を上げた。
経済指標&要人発言
2009年04月29日(水) 米FOMCで、米景気判断について経済の縮小のペースが弱まったことが示されNYダウやクロス円が反発
29日のアジア市場は東京勢が不在の中、アジア株式市場が堅調に推移したことや豚インフルエンザの被害がこれまで懸念されていたほどではないとの話が出てきており、リスク回避の後退から、米FOMCやイベントを控え、ショートカバー的な円売り、ドル売りが中心となった。ユーロドルは1.3120から1.3215まで上昇、ポンドドルも1.4611から1.4730へ値を上げ、ドル円も96.38から97.06まで上昇した。 一方クロス円も予想外に強い反発となり、ユーロ円が126.65から127.95、ポンド円が140.83から142.79、オージー円が67.96から69.28、NZD円は、堅調な貿易収支や4月NBNZ企業信頼感を受けて、53.72から54.97、カナダ円は84.24から85.01、スイス円は84.24から85.01まで一時値を上げた。ロンドン市場では、米FOMCを控えて、欧州株やダウ先物が堅調に推移したことでドル売り、円売りが優勢となった。NY市場では、弱い米1−3月期GDPを受けて、一時ドル円、クロス円の売りで反応となったが、同時に発表された1−3月期の個人消費が市場予想を上回ったことやNYダウが寄り付きから堅調な上昇となったことで、再度円売り、ドル売りが強まる展開。またその後の米FOMCで、米景気判断について経済縮小のペースが弱まったことが指摘されたことを受けて、NYダウが200ドルを越える上昇を示現、ドル円、クロス円が日中高値を大きく更新したが、オバマ大統領が、クライスラーの破綻を30日に発表する方針であるといった報道を受けて、急速に利食いの円買い、ドル買いが強まり、高値を消す展開となった。  ユーロドルは、NYオープン前の高値1.3278から1.3222−27まで値を下げた後、1.3342の高値、ドル円は96.60まで下落後、98.00の高値をつけたが、その後は97.36−40レベルに下落、ポンドドルも1.4813の高値まで一時値を上げた。 一方クロス円でも日中高値を更新後、値を消す形。 ユーロ円が130.20、ポンド円が144.55、オージー円が71.33、NZD円が56.29、カナダ円が81.49、スイス円が86.14まで一時値を上げた。 
経済指標&要人発言
2009年04月30日(木) 米クライイスラーがチャプター11申請。再建への政府支援が決定し市場は好感
30日の東京市場は、オバマ米大統領がクライスラー再建を楽観視した発言を行ったことで、一時円売りが進んだが、その後はWSJ紙が「クライスラーの破産法申請は不可避」と報道したことで、円の買戻しが進む状況も、日経平均株価が堅調に値を上げて終了したことや月末絡みの円売りニーズの思惑などからショート・カバーが優勢となった。 ユーロドルも月末のフィキシングでの買いの思惑やユーロ円の買いに引っ張られ、1.3246から1.3385まで上昇、ポンドドルも1.4745から1.4953まで値を上げた。一方クロス円も乱高下気味で、ユーロ円は130.20−25の高値から128.93まで下落後、130.67まで反発。ポンド円は143.59から145.83、オージー円は70.27から72.05、NZD円はNZ中銀が、0.50%の利下げを実施後、ボラードNZ準備銀行総裁が、更なる金利の低下の可能性を示唆したことで、54.65の安値まで急落語、56.09まで反発し、カナダ円は80.90から82.20、スイス円は85.58から86.45まで値を上げた。ロンドン市場では、ダウ先物や欧州株が堅調に推移したことでドル円、クロス円での円売りが強まった。 NY市場でも、NYダウが、クライスラーがチャプター11を申請する方針との報道にも関わらず、良好な米経済指標を受けて、寄り付きから上昇してスタート。 ロンドン・フィキシングで、月末を受けて大口のドル買いも影響して、ドル買い、円売りが強まったが、実際オバマ米大統領が、クライスラーが、チャプター11の適用を申請すると公表すると、ドルは高値のピークをつけた。政府支援の継続や再建への資金援助も同時の発表したことが好感されたが、その後はダウが値を消し、利食いのドル売り、円買いが強まって引けた。ユーロドルは、一時1.3190まで下落、ポンドドルも1.4947まで値を下げ、ドル円は99.00まで上昇した。一方クロス円も高値示現後は調整的。 ユーロ円が131.28、ポンド円が146.94、オージー円が72.54、NZD円が56.36、カナダ円が83.05、スイス円が86.90まで一時上昇した。
経済指標&要人発言

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