2008年09月30日更新
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2009年09月01日(火) 豪州は利下げ期待が遠のき、一部大手ヘッジファンドの破綻懸念でダウ急落
1日の東京市場は、上海株式市場、東京株式市場が下げ渋る展開となったことで、薄商いながらショート・カバー的なドル円、クロス円の買戻しが中心となった。 ドル円は、92.85から93.38まで一時値を上げ、ユーロ円が133.12から134.15まで上昇した。またユーロドルも、ユーロ円の買いや独失業率が堅調となってこともあり、1.4321から1.4379で堅調な推移となった。ポンドドルは1.6255から1.6375での推移。その他クロス円では、ポンド円が151.12から152.75、NZD円が63.55から64.20、カナダ円が84.80から85.72、スイス円が87.68から88.44での推移。ただし、オージー円は、豪州中銀の声明で、「豪経済は予想以上に良い状態」と前向きな景気認識が示されるも、現行の景気刺激的なスタンスは適切としたことで、早期利上げ観測が後退して、78.67から78.18まで下落した。海外市場では、予想より強い米7月中古住宅販売保留や8月ISM製造業景況指数を受けたリスク選好の動きからは、一転大手ヘッジ・ファンドの破綻懸念を受けて、NYダウが急落。 一時200ドル近い下落となったことで、リスク回避のドル買い、円売りが急速に高まった。ユーロドルは、1.4346の高値から国際機関の売りの上値を押さえられて1.4177へ急落、ポンドドルも、英8月製造業PMIが市場予想を下回ったことで売りが強まり、1.6113まで値を下げ、ドル円は93.45の高値から一時92.81まで値を下げ、アジアから軟調なオージードルは0.8244の安値まで下落した。 一方クロス円も反発から一転日中安値を更新する動きとなり、ユーロ円が133.91から131.87へ下落、ポンド円が149.84、オージー円が76.72、NZD円が62.54、カナダ円が84.08、スイス円が86.97まで下落した。
経済指標&要人発言
2009年09月02日(水) 8月ADP全国雇用者数が予想を下回り、週末の雇用統計の思惑高まる
2日の東京市場は、昨日のNY株の大幅下落を受けて、東京・上海株の下げを見越したリスク回避の動きが強まった。ただし、上海株が下げ止まりを見せたことで、更に円の急騰は阻まれた。ドル円は、投機筋による92.50のオプション・トリガーへの売り仕掛けで、93.090から92.51まで下落したが、失敗したことで、ショート・カバー気味に、93.06まで一時値を戻した。 ユーロドルは、1.4190から1.4247で堅調推移、ポンドドルは1.6115から1.6194での推移となった。 一方クロス円も売りが強まり、ユーロ円が131.47まで下落後、132.52へ反発、ポンド円は149.14から150.55、オージー円は、堅調な豪州第2・四半期GDPを受けて、77.57まで値を上げ、NZD円が62.45から63.00での推移となった。海外市場では、8月ADP全国雇用者数が、マイナス29.8万人と予想を下回ったことや米長期金利の下落を受けてドル売りが優勢。 NYダウも軟調な揉み合いが続いたことで、リスク回避傾向が続いた。ユーロドルは、1.4295、ポンドドルは1.6300まで一時値を上げ、ドル円は92.10まで下落した。ただし、引き続き92円のオプションの防戦や国際機関の買いが支えている。 一方クロス円では、ユーロ円が131.01まで下落したが、131円のオプションの防戦買いに支えられて、ポンド円が149.94の安値、 オージー円は76.49から77.09での揉み合い、NZD円は61.72まで安値、カナダ円も83.15、スイス円は86.43の日中安値を一時つけた。 
経済指標&要人発言
2009年09月03日(木) 昨日のADPに続き米週間新規失業保険申請件数が予想を下回るが、ISM非製造業が予想を上回り相殺気味
3日の東京市場は、昨日のNYの円高地合を受け継ぎ、投機筋による円買いが強まったが、下値では輸入勢やショート・カバーの円売りが支え、上海株式が下げ止まりを見せたことで、円売り気味での終了となった。ドル円は92.00のオプション・トリガー、ストップ・ロスへの売り仕掛けで、91.94まで一時下落したが、シカゴ筋の買戻しや買収案件の思惑を受けた、円売りに92.52まで一時値を回復した。 ユーロドルは1.4252から1.4315で堅調推移、ポンドドルも1.6236から1.6339まで値を上げた。 一方クロス円も同様な動きで、ユーロ円は131.15から132.34、ポンド円が149.39から151.08、オージー円は豪州貿易収支の悪化も、内需好調な動きが要因と76.656から77.54、NZD円が61.84から62.74、カナダ円が83.17から84.01、スイス円が86.68から87.38まで一時値を回復した。海外市場は、米雇用統計を控えて動きづらい展開の中、弱い米新規失業保険申請件数やNYダウ株価の寄り付き直後の下落を受けて、ドル売り気味となったが、その後は、予想を上回る米8月ISM非製造業景況指数などを受けて、ドルの買戻しが強まった。 ユーロドルはマクロ系やアジア系の利食い売りに1.4350の高値から1.4236まで下落、ドル円は62.69をつけた後は小康状態となったが、引け際にダウが60ドル越えの上昇となり、ショート・カバー的に62.79まで一時値を上げた。 一方クロス円も、NY寄り前までに高値をつけたが、その後利食いに押された。ユーロ円が一時132.57、ポンド円が151.76、オージー円が77.95、NZD円が63.11、カナダ円が84.29、スイス円が87.58まで値を上げた。
経済指標&要人発言
2009年09月04日(金) 米8月失業率が9.7%と前回の9.5%から大幅に悪化。一時ドル売りも、ロング・ウィーク・エンドを控え、株価も含めてショート・カバー中心。
4日の東京市場は、米雇用統計を前に、動意の薄い展開の中、上海総合株価指数が下げ渋ったことで、ショート・カバー気味なドル円、クロス円の買い戻しが優勢となった。ユーロドルは、材料難の中、アジア勢の買いが支え、1.4235から1.4289まで値を上げ、ポンドドルも1.6305から1.6364まで上昇し、ドル円も92.51から92.80まで堅調に推移した。 一方クロス円も当初は利食いが優勢となったが、その後は反発気味で、ユーロ円が131.77から132.53、ポンド円が150.83から151.78、オージー円が77.50から78.08、NZD円が62.67から63.41、カナダ円が83.80から84.42、スイス円が87.03から87.52まで一時値を上げた。 海外市場では、注目の米8月雇用統計で、失業率が9.7%と前回の9.5%から大幅に悪化したことや7月分の非農業部門雇用者数が、マイナス24.7万人からマイナス27.6万人に下方修されたことが嫌気され、クロス円の売りが一時強まったが、8月分非農業部門雇用者数自体は、マイナス21.6万人と予想を上回っており、逆に円の売り戻しとなった。 ドル円は直後に92.27まで急落したが、93.26まで反発。その後は92円後半での揉み合いからダウが、ロング・ウィーク・エンドを控えて、90ドル高まで買戻しされたことで、93円台へ乗せて引けた。 その他クロス円はドル円同様の動きで、ユーロ円が131.69から133.21−26レベル、ポンド円が150.93から152.69、オージー円が77.77から79.37、NZD円が63.03から64.13、カナダ円が84.28から85.80まで上昇したが、スイス円は、84.87から87.79まで上昇後、ドルスイスの上昇に、86.76の日中安値をつけ高値圏で引けた。 一方欧州通貨では、スイス国立銀行が、レートチェックとの噂を受けて、ドルスイスが、一時1.0700まで上昇、この影響からユーロドルも1.4350から1.4191まで一時値を下げたが、その後は1.4325−30レベルへ反発、ドルスイスも1.0575−80レベルまで下落した。
経済指標&要人発言
2009年09月07日(月) 米国がレーバーデーの休日の中、オセアニアが堅調
7日の東京市場は、週初で方向感が見えづらい中、上海株、東京株式市場が堅調に推移したことで、円売り気味の展開となった。また、欧州通貨もクロス円の買いに伴い買い戻しが優勢で、ユーロドルは、1.4290から1.4363、ポンドドルは1.6365から1.6442で堅調推移、ドル円は92.93から93.31まで値を上げた。またクロス円も堅調推移となり、ユーロ円が132.97から133.77、ポンド円が152.35から153.14、オージー円が79.12から79.67、NZD円が63.95から64.55、カナダ円が85.50から86.34、スイス円が87.63から88.29まで値を上げた。 海外市場では、米国レーバーデーの休日で休場となったことで動意の薄い展開となった。ドル円は、欧州のクロス円の買い戻しが一服したことで、93.28から92.82まで下落、ユーロドルは、1.4358から1.425まで軟調気味となり、ポンドドルは、英キンバリーがM&Aの申し出を拒絶したことで1.6326まで値を下げ、ユーロポンドは0.8779まで値を上げた。 クロス円では、ユーロ円が133.88から133.08、ポンド円が151.63まで値を下げ、オージー円は79.83の高値から79.38へ値を下げた程度で、オージードルが0.8578へ上昇、NZDドルが0.6935と年初来高値を更新した。
経済指標&要人発言
2009年09月08日(火) ドルの機軸通貨としての位置に疑問? ドル売り強まる
8日の東京市場は、上海総合株価指数が軟調に始まったことで、リスク回避の円買いが先行した。ただし、その後は主要株価が持ち直す動きとなったが、欧州に入って輸出勢が円買い、モデル系などがドル売りを強め、ドルが全面安となった。ユーロドルは、1.4329から1.4435まで上昇、ポンドドルは1.6322から1.64645まで急伸、ドル円は93.11から92.27まで下落した。一方クロス円は、欧州通貨の反発に揉み合い気味の推移で、ユーロ円は、133.47から132.87まで下落したが、更に下落は進まず、ポンド円は152.22から151.34、オージー円は79.74から79.13、NZD円が64.47から64.06、カナダ円は86.39から85.88、スイス円が79.74から79.13での推移となった。海外市場では、ロンドン市場からスタートしたドル売りが、NYでも継続する形となった。特に対欧州通貨でのドル売りは、ドル機軸通貨としての位置に疑問を投げかける英紙記事を蒸し返しているとの話が出ていたが、この辺の真偽は不透明。もっぱら1.4450のオプションの防戦に対するテクニカルな買いとの見方が主流で、ユーロドルは、昨年12月来の1.4535まで一時値を上げた。 またポンドドルも1.6588の高値、オージードルが金価格の上昇を受けて0.8659の高値まで上昇、ドルスイスは1.0432まで下落したが、ドル円は92.04での下げ止まりを見せて安値圏での揉み合いが継続した。一方クロス円では、堅調なダウを受けて、ユーロ円が133.87、ポンド円が152.93、オージー円が79.81、スイス円が88.35まで値を上げたが、NZD円は上値が重く、64円前半での揉み合いとなり、カナダ円は、弱い加7月建設許可もあり、86.36から85.26まで逆行安となった。
経済指標&要人発言
2009年09月09日(水) ドル売りが継続、ユーロドルが1.4605まで上昇
9日の東京市場は、昨日の流れを引き続きドル売り気味の展開となったが、更にドルの安値を追うには材料が薄く、利食いのドルの買い戻しが結局優勢となった。ドル円は、92.25から92.60まで反発、ユーロドルは1.4518から1.4467まで値を下げ、ポンドドルも1.6565から1.6473まで下落した。 一方クロス円は、東京株式が軟調も、上海市場が下げ止まりを見せたことで、買戻しが優勢も更なる大きな動きとなっていない。 ユーロ円は、133.65から134.17まで値を上げ、ポンド円が152.14から152.99まで一時値を上げた。またオージー円は88円まで上昇も、豪州7月小売売上高が予想を下回ったことで、79.19まで下落、NZD円は64.12から64.55での揉み合いが続いた。 海外市場では、東京、ロンドンで一服していたドル売りが再開。 大きな材料は認められないが、テクニカルな部分が大きく影響したと見られ、ユーロドルは、1.4550のオプションの防戦をつけると、1.4605の高値まで一気に上昇、ポンドドルも1.6592まで値を上げ、ドル円は91.61の安値なで下落した。ただし、その後は株価の反発やベージュブックに期待感が薄く、利食いが優勢となり、ユーロドルは、1.4530台へ下落、ドル円は、92円20台まで反発した。 一方クロス円は、ロンドン時間の買戻しからは、値を下げたが更に大きな動きとならず、ベージュブックの失望感からNYダウが前日比変わらずレベルに下げたが、下落は限定的となった。 ユーロ円が134.41から133.58へ値を下げ、ポンド円が152.87から151.71、スイス円が88.60から88.07、カナダ円が85.77から84.89へ値を下げたが、オセアニア圏は揉み合い気味から、オージー円が79.88から79.31、NZD円は64.57から64.05で小じっかりとした動きとなった。
経済指標&要人発言
2009年09月10日(木) 英MPCがマイナス金利を導入せず、ポンドの買戻し
10日の東京市場は、材料難の中、東京株式市場が堅調に推移するも上海株式市場が軟調推移と方向感が出せず、揉み合い気味の展開となった。 ただし、ユーロドルは昨晩のドル売りからは利食いが優勢で、1.4586から1.4543で推移、ポンドドルも英MPCを引けて、1.6498から1.6566で軟調気味。ドル円は91.89から92.25での揉み合いとなった。一方クロス円では、ユーロ円が133.87から134.38、ポンド円が152.03から152.66、スイス円が88.32から88.67で堅調気味も、オセアニア圏は上値が重く、豪州8月雇用情勢悪化を受けて、オージー円は、79.64から78.96まで値を下げ、NZ準備銀行が政策金利の据え置き決定後に、利下げの可能性を示唆、NZドル高も牽制したことで、NZD円は、64.47から63.60まで軟調推移となった。海外市場は荒れた展開となった。まずロンドン市場で英MPCは、マイナス金利を導入せず、これをきっかけにポンド買いが殺到したことで、全面的なドル買いが再燃した。NY市場でも、予想外な貿易収支の悪化もあり、ドル売りが継続したが、利食いも見られ上下に振れる展開も、最終的にはドル売り地合いが維持されて終了した。 ユーロドルは、1.4608の高値からアジア系の売りに、1.4502まで下落後再度1.4614まで上昇、 ポンドドルは、1.6482の安値から1.6688まで上昇し、ドル円は91.41まで下落した。 一方クロス円は、サイド・ライン的に、ドル・ストレートの動きに上下したが、ユーロ円が134.12から133.31下落するもポンド円は、ユーロポンドの売りに、153.13まで値を上げた。 またオージー円は78.59、NZD円は63.81、カナダ円は84.44まで一時値を下げた。
経済指標&要人発言
2009年09月11日(金) ドル売り継続、ドル円レートは90.21まで下落
11日の東京市場は、東京株式市場が軟調に推移したことやドル金利低下、ダラー米中国駐在財務公使の「中国が準備通貨を多様化することは合理的」との発言などを受けて、円買いが継続した。ドル円は91.78から売り遅れの輸出勢の売りもあり90.67まで下落、クロス円も総じて下値トライとなり、ユーロ円が133.81から132.44、ポンド円が151.43、オージー円が78.23、カナダ円が84.22、スイス円が87.47まで値を下げたが、NZD円は、下値を63.93で限定して揉み合いが継続した。一方欧州通貨では、ユーロドルは、1.4571を安値に、1.4628と高値を更新、ポンドドルが1.6644から1.6740まで値を上げ、ドルスイスは1.0391から1.0347まで下落した。 ただし、上海株式市場は、良好な中国経済市場を受けて、堅調な推移とで終了しており、直近株価と円相場の離れ気味の展開が今後も続くかが焦点となりそうだ。 ロンドン市場は、東京終盤にかけてのドル売りが一服したが、NY市場でドル売りが再燃。予想より強いミシガン大学消費者物価指数や弱い米卸売在庫には、反応は薄く、全般的にドル売り地合いの中、円が独歩高となった。 ユーロドルは一時1.4636まで高値を更新も、週末の利食いもあり1.4553まで下落、ポンドドルは比較的動きの狭い範囲で、1.6658から1.6725での推移となったが、引けにかけてこの安値を下回って引けた。ドル円は、じりじりと90.21まで下落したが、90円のオプションの防戦を前に、下げ止まりを見せて90.73レベルまで反発して引けた。一方クロス円で、ロンドン・フィキシングを過ぎて欧州通貨の売りに下値を拡大した。ユーロ円が131.57、ポンド円が150.55、オージー円が77.99、NZD円が63.80カナダ円が83.80、スイス円が86.97まで一時下落した。
経済指標&要人発言
2009年09月14日(月) ドル売りもオプションの防戦に守られる
14日の東京市場は、先週末の地合を引き継ぎ早朝から投機的な円買いが強まった。 ただし、下値では本邦輸入勢の買いやオプションの防戦買いに支えられて、更に円買いは進む展開とならなかったが、日経平均株価の大幅下落もあり、上値は重い展開が継続した。ドル円は、90円割れのオプション・トリガーやストップ・ロスへの売り仕掛けで、90.18まで下落となったが、その後は90.76まで反発した。 ユーロドルは、利食いが優勢となり1.4609から1.4515まで下落、ポンドドルも1.6697から1.654まで値を下げた。一方クロス円もドル円につれた動きで、ユーロ円が131.30まで下落後、132.00へ反発、スイス円も86.89から87.27したが、オージー円は78.04から77.41まで値を下げ、NZD円が63.80から63.03、カナダ円が83.94から82.25まで下落し、ポンド円は弱保合が続き150.87から149.98まで下落した。海外市場は、一時米中貿易摩擦を懸念したドル買いが強まったが、その後は値ごろ感のドル売りが強まり、ユーロドルは、1.4546から1.4654と直近高値を更新する動きとなった。ただし、1.4660のオプションの防戦に阻まれた。ポンドドルは、1.6529から1.6631まで上昇、ユーロポンドも0.8829まで値を上げ、ドルスイスは1.0327まで下落した。一方円がらみでは、東京時間の円買いからはショート・カバー中心となり、ドル円は91.14、ユーロ円が133.03、ポンド円が150.90、オージー円が78.42、NZD円が63.83、カナダ円が84.03、スイス円が87.98まで一時値を回復した。
経済指標&要人発言
2009年09月15日(火) 米中貿易摩擦懸念から中国が米国債売却の思惑、バーナンキ米FRB議長は「リセッションの終了」を宣言
 15日の東京市場は、材料難の中東京株式市場、上海株式市場が底堅く推移したことを受けて、円売り気味の展開となったが、更なる大きな動きとなっていない。ユーロドルは、中国商務省報道官の「米国は通商法の乱用控えるべき」などの発言を受けて、昨晩からの米中貿易摩擦懸念や中国の米国債売却の思惑で、1.4647まで反発後、1.4592まで反落し、ポンドドルは、英8月住宅価格指数が改善したことで、1.6567から1.6660まで上昇、ドル円はシカゴ筋の買戻しで、90.79から91.28まで値を上げた。 一方クロス円は揉み合い気味も堅調に値を上げ、ユーロ円が132.80から133.39、ポンド円が150.55から151.71、オージー円は、タカ派的な豪準備銀行9月理事会議事録を受けて、78.13から78.64、NZD円は63.61から64.11、カナダ円は83.79から84.31での推移となったが、スイス円は88.13の上値が重く、87.71まで下落した。ロンドン市場では、キング英中銀総裁が議会財務委員会で「準備預金の金利を引き下げることを検討している」と発言したことで、英国の金融緩和が効果を示していないとの見方が強まったことや独8月ZEW景況指数が市場予想を下回ったことで、ドル買いが強まった。 NY市場でも序盤は、米8月生産者物価指数、8月小売売上高、9月NY連銀製造業景況指数が三つとも予想より強い内容となり、ドル買いが継続したが、その後は、米IBD/TIPP景気楽観度指数や米企業在庫が強弱まちまちの結果となり、急速にドルの売り戻しが進んだ。NYダウは、バーナンキ米FRB議長が「リセッションは終了した可能性。ただ、経済はしばらく弱いだろう」との発言したことで、堅調に年初来高値を更新したが、ドル円、クロス円では、下支え程度の効果しかなかったようだ。 ユーロドルは、1.4561まで下落後、1.6486高値まで上昇、ポンドドルは、ブラウン英首相が英経済の脆弱性や赤字削減のため歳出カットの必要性を指摘したことで、一時1.6403まで値を下げたが、その後はユーロドルの上昇に、1.6511まで反発した。一方ドル円は、米指標を受けて91.65まで上昇したが、本邦の輸出や証券の売りで90.83まで下落後は、91円前後でもみ合った。 一方クロス円もドル円の上昇に上ヒゲを描いたが、その後は利食いに押されながら堅調な位置を維持して終了した。 ユーロ円が133.79から132.87−91レベルへ調整後反発、ポンド円は150.67から149.47へ一時値を下げ、オージー円は78.10へ下落後78.77の高値、NZD円63.66から64.34、スイス円が87.63から88.25まで値を上げ、カナダ円は85.03まで上昇した。
経済指標&要人発言
2009年09月16日(水) 藤井民主最高顧問「為替は緩やかな動きならば介入に反対」との発言を受けて、円買い強まる
16日の東京市場は、動意の薄い午前の取引から、午後になって次期財務相となる藤井民主最高顧問が、「為替は緩やかな動きならば介入に反対」と述べたことで、急速に円買いが強まった。ユーロドルも1.4656の安値から1.4700のオプションの防戦をつけて1.4709まで値を挙げ、ポンドドルは、昨日のからの軟調地合いが継続して、1.6516から1.6435まで下落し、ドル円は91.17から90.26まで下落した。 一方クロス円も堅調な株価にも上値が重く、下落を強めた。ユーロ円が133.72から132.63、ポンド円が150.17から148.58、オージー円が78.89から78.41、NZD円が64.30から64.00、カナダ円が84.98から84.28、スイス円が88.17から87.34へ値を下げた。ロンドン市場は、藤井財務相の発言をきっかけとした円買いの動きが継続したが、NY市場では、8月消費者物価指数や8月鉱工業生産が予想を上回ったことが好感され、NYダウが年初来高値を更新したことで、リスク先行の動きが強まった。ユーロドルは、米著名金融レポートが早期利上げに言及したことから米債利回りが急上昇したことで、一時1.4642の安値、ドル円が91.37の高値まで上昇したが、その後ユーロドルは1.4738と今年の高値を更新、ポンドドルも1.6435から1.6535まで反発したが、ユーロポンドが0.8933まで値を上げたことで上値は限定気味となった。一方クロス円も堅調に値を上げ、ユーロ円が132.50から134.06、ポンド円が148.67から150.59、オージー円は78.43から79.59、NZD円が64.01から65.05、カナダ円は84.29から85.42、スイス円は87.18から88.31まで値を上げた。
経済指標&要人発言
2009年09月17日(木) NYダウが年初来高値を更新、リスク先行の動きからドル売りが継続
17日の東京市場は、揉み合い気味な中、ドルが軟調な展開を継続した。特にドル円は欧州勢参加後、白川日銀総裁の「円高は中長期的には経済を押し上げる力もある」との発言を受けて、投売りが出て91.23から90.52まで下落、ユーロドルは、1.4704から1.4768まで値を上げ、ポンドドルも1.6466から1.6554まで上昇した。一方クロス円も欧州通貨に上げに堅調推移だったが、ドル円の下げに急速に値を下げ、ユーロ円が134.35から133.44、ポンド円が150.58から149.67、オージー円が79.86から79.10、NZD円が65.16から64.58、カナダ円が85.78から85.08、スイス円が88.42から87.82まで下落した。ロンドン市場では、白川日銀総裁の「円高は中長期的に経済を押し上げる力がある」との発言を受けて、円の買戻し圧力が継続、英8月小売売上高が予想より弱かったことでポンド売りが進んだ。NY市場では、堅調な米住宅指標や新規失業保険申請件数の結果を受けて、米債利回りが上昇し一時ドル買いが進んだが、NYダウが年初来高値を超えるも高値圏を維持できず、更なるドルの買戻しには繋がらなかった。ユーロドルは、1.4688まで下落後、東京の高値1.4768手前の1.4759まで一時値を上げ、ポンドドルは、1.6435まで下落、ユーロポンドが0.8969まで値を挙げ、ドル円は91.64から91.03へ調整した。 一方クロス円では、ユーロ円が134.79まで上昇、ポンド円が151.21まで値を上げ、オージー円が79.90、NZD円が65.22、カナダ円が86.04、スイス円が88.78まで一時上昇した。 
経済指標&要人発言
2009年09月18日(金) WSJ誌「ポンドもキャリートレードの資金調達通貨になる可能性がある」との観測記事や英銀ロイズの問題を受けてポンド売りが続く
18日の東京市場は、連休中のドル買い需要の前倒しやショート・カバーでドルが堅調な推移となった。ユーロドルは、モデル系ファンドの売りで、1.4747から1.4660まで下落、ポンドドルは、WSJの「英国ポンド、キャリートレードの新調達通貨の可能性」やFT紙の「英ロイズ・バンキング・グループ、政府の資産保護スキーム活用の可能性」との報道を受けて、売りが強まり1.6456から1.6298まで下落。ユーロポンドは、0.9012まで値を上げ、ドル円は90.98から91.45まで一時値を上げた。 一方クロス円は、軟調な日経平均株価を受けて、利食いが優勢となっている。ユーロ円が134.46から133.75へ下落、ポンド円は150.05から148.60まで値を下げ、オージー円が79.50から78.97NZD円が64.80から64.49、カナダ円が85.63から84.99、スイス円が88.70から88.20まで下落した。ロンドン市場では、藤井財務相が「為替相場は経済実勢によって決定されるのが自然な姿」と述べたが、英語では「円は経済のファンダメンタルズを反映すべき」とニュースで流れたことから一時円売りとなったが、更に進まずドル買いも限定的となった。 NY市場では、となった。NY午前の取引は、週末を控えまちまちの展開。特にWSJ誌の「ポンドもキャリートレードの資金調達通貨になる可能性がある」との観測記事や英銀ロイズの問題を受けたポンド売りが続き、ポンドドルは1.6230、ポンド円が148.27まで下落、ユーロポンドは一時0.9058の高値まで上昇した。 ユーロドルは、ロンドン市場で、ポンド売りに連れて1.4648まで下落した後は、1.4680を下値に揉み合い推移となり、ドル円は91.55まで上昇後、91.65から上値にあるストップ・ロスをつけ切れず、91.15へ反落したが、その後は91円前半で底堅い展開となたった。 一方クロス円も全般的に休日を控えて揉み合い気味の動きで、ユーロ円が133.70から134.63まで一時値を上げ、スイス円が88.19から88.86、カナダ円が84.75から85.62まで値を上げたほかは、オージー円が79.12−50、NZD円が64.56−96での動意の薄い展開となった。
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2009年09月21日(月) 米FOMCやのG20を前にポジション調整的なドルの買い戻しが進む
21日のアジア市場は、ドルの買戻し優勢。 東京市場が敬老の日で祝日なことや更にシンガポール、インドネシア、インドとアジア市場が概ね休場となる中で、動意は薄いが、米FOMCやのG20を前にポジション調整的なドルの買い戻しが進んだ。特にポンドは早朝から売り仕掛けが進み、1.6135の安値、ユーロドルは1.4637まで値を下げ、ドル円は91.30を下値に91.60−70のストップ・ゾーンをヒットして92.19まで一時値を上げた。一方クロス円は、比較的堅調な推移だが、ポンド円が一時148.01まで下落し、ユーロ円は135.15−20レベルまで反発、スイス円も89.23まで上昇したが、オージー円は79.07−51、NZD円は64.58−97での揉み合いとなった。 その他オージードルが0.8606、NZDドルは0.7031まで下落した。海外市場では、今週のイベントを前にドルの買戻しが進むも、弱い米8月景気先行指数の発表やダウ平均が売り先行となったことで、更にドル買いは継続せず、材料難もあり、揉み合い気味の推移で終了した。 ユーロドルは、1.4611まで下落したが、その後は1.47台を一時回復した。ポンドドルも1.6135のアジアの安値に再度面合わせるも、1.62前半を回復し、ドル円は92.55の高値をつけた後は、伸び悩みとなり91.81レベルまで半落後は92円を挟んだ小康状態が続いた。 一方クロス円はアジアの高値を更新後は、NYダウがマイナス圏で軟調推移となったことで、利食いが優勢となった。 ユーロ円が135.49の高値から134.87−92レベルへ下落、ポンド円が149.62の高値から148.95へ一時値を下げた。 その他クロス円では、オージー円が79.60、NZD円が65.17、カナダ円が85.88、スイス円が89.28まで若干高値を更新したが、揉み合い気味な推移が継続している。
経済指標&要人発言
2009年09月22日(火) G20で世界的な貿易不均衡是正の動きとの思惑やウェーバー独連銀総裁がユーロ高容認発言からドル売りが強まる
22日のアジア市場は、動意に薄い中、午後になって上海株式市場が弱含みに推移したことや一部にG20で、世界的な貿易不均衡是正の動きが出るとの思惑が高まり、ドル安を容認するとの見方からドル売りが強まる展開。ユーロドルは、1.4672を安値に欧州入にかけてウェーバー独連銀総裁が「ユーロの強さはユーロ圏経済の進展からすれば意外ではない」との発言を受けてユーロ買いが強まり、ユーロドルは1.4793まで値を上げ、 ポンドドルも1.6203から1.6303へ上昇、その他NZDドルは、NZ第2・四半期経常収支が改善したことやNZ日用品大手が国内乳製品価格の見通しを引き上げたとの報道を受けて、0.7230と年初来高値を更新し、オージードルも0.8756の高値、ドルスイスは1.0238、ドル円は92.07から91.13まで下落した。一方クロス円は、軟調なドル円に連れて、下落を強めたが、欧州通貨買いが強まるとショート・カバー気味となった。ユーロ円は、135.20から134.60まで下落後135円台を回復、ポンド円は149.32から148.46まで下落後149円へ上昇した。 その他オージー円が79.29から79.82、NZD円は64.90から65.86、カナダ円は85.13から85.45、スイス円は88.80から89.27での推移となった。海外市場では、ドルが軟調推移を継続した。 米リッチモンド連銀9月製造業景気指数や7月住宅価格指数が予想より弱い内容となったことを受けて、株価がマイナス8ドルまで下げたことで、ドルの買戻しが出たが、その後ダウはプラス60ドルまで反発。 FOMCを前に揉み合い気味に推移となっている。ユーロドルは、ロンドンでつけた高値1.4822から下落が1.4768−71レベルへ進んだが、その後は反発的。 ただし、ポンドが堅調で、一時1.6394まで買い戻され、ユーロポンドが0.9027まで下落。ゴールドマン・サックスのユーロポンド売り推奨が市場の思惑となっている模様。 またドル円は91.26を上値に90.91まで一時下落したが、その後は91円前半での推移となっている。 一方クロス円もロンドンでつけた高値から利食いが優勢で、ユーロ円は135.35から134.60まで下落、ポンド円は149.48から148.69まで下落したが、ユーロポンドの売りに下げは限定的で、149.28まで反発した。 その他オージー円が79.95から79.53、NZD円が66.05から65.69、カナダ円が弱いカナダ7月小売売上高を受けて85.72の高値から84.90へ値を下げ、スイス円が89.37から88.88まで下落した。
経済指標&要人発言
2009年09月23日(水) 米FOMCで、MBSの買取期間の延長が発表されたことや出口戦略について言及が無かったことで、ドルは乱高下も
23のアジア市場は、円がじりじりと買われる展開もFOMCを控えて、更なる動きとならなかった。 ドル円は、シカゴ筋によるドル売り仕掛けで、91.19から90.47まで下落後、91円付近に反発、ユーロドルは。1.4843の高値後、1.4783まで利食いに押され、ポンドドルは1.6351から1.6415で推移した。 一方クロス円もドル円に連れて売りが優勢で、ユーロ円が134.88から134.09、ポンド円が149.16から148.26、オージー円が79.81から79.33、NZD円が66.25から65.45、カナダ円は85.33から84.76まで一時値を下げた。ロンドン市場では、英MPC議事録で、資産購入枠の据え置きが全会一致で決定したことが明らかとなり、少なくとも早期に英中銀の金融緩和拡大はないとの見方から、ポンド買い、ドル売りが強まった。 NY市場は、米FOMCで、MBSの買取期間の延長が発表されたことや出口戦略について言及が無かったことで、当初はドル売りで反応したが、その後は株価が下げたことでドルが買戻された。 ユーロドルは一時1.4845まで上昇後、1.4731まで下落、ポンドドルは、1.6329から1.6468まで上昇後再度1.6338まで値を下げ、ドル円は91.55の高値から90.81まで下落後91.46まで反発した。一方クロス円は総じて、FOMC前にショート・カバーが優先後、株価の下落に値を下げた。 ユーロ円が135.21から134.40−45レベル、ポンド円が150.37の高値から149.12、オージー円が80.06の高値から88.86、NZD円が66.31から65.61、カナダ円が85.60から84.80、スイス円が89.32から88.86まで下落し、海外市場での上昇分を失った。
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2009年09月24日(木) SW明けで9月中間決算末を控えた輸出やファンド筋の円買い強まる。ポンドは英キング総裁のポンド安容認発言から急落
 24日の東京市場は、行天元財務官発言「アジア共同体構想で結果的にドルの相対的な役割が減ることはあり得る」との発言や連休明けで、9月中間決算末を控えた輸出やファンド筋の円買いに、ドル円、クロス円が調整を強めた。ドル円は朝方連休明けの仲値不足から91.63まで上昇したが、その後は90.41まで下落、ユーロドルも早朝からFOMC後のポジション調整で1.4685まで下落したが、ソブリン・ネームの買いに1.4769まで値を上げた。ただし、ポンドドルは1.6389まで上昇後、キング英中銀総裁が「英経済のリバランスと輸出企業のためポンド安必要」と述べたことで、1.6279まで急落気味となっている。 一方クロス円も堅調な日経平均をよそに軟調で、ユーロ円が134.69から133.45、ポンド円が149.54から147.20、オージー円が79.53から78.98、NZD円が65.80から65.30、カナダ円が85.11から84.17、スイス円が89.06からら88.19まで下落した。ロンドン市場では、英キング英中銀総裁のポンド安容認発言からのポンド売りが続いた。NY市場では、米8月中古住宅販売の予想外の減少や連銀が緊急支援策規模縮小の決定を発表したことで、ドルの買戻しに繋がった。 ユーロドルは1.4803から1.4628まで下落、ポンドドルは1.6023まで一時値を下げ、ユーロポンドは0.9156の高値まで上昇、ドル円は90.35の東京の安値からは、91.59までショート・カバーで反発した。一方クロス円は、NYダウが下落後、マイナス圏で推移したことで、利食いが優勢となり、ユーロ円は134.28から133.63、ポンド円は146.55まで大きく値を下げ、オージー円が78.85、NZD円が65.30、カナダ円が84.65から83.55まで値を下げた。 
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2009年09月25日(金) 野村HDの大型増資や藤井・ガイトナー日米財務長官会談で、「円安政策はとらない」と明言したことで、ドル円が次に90円の防戦を突破。 一時89.51の安値
25日の東京市場は、東京株式市場が、野村HDが大型増資を発表したことで、軟調に推移したことや9月中間期末決算に向けたレパトリの円買い、更に藤井財務相がガイトナー米財務長官との会談で「円安政策はとらない」と明言したことで、円が堅調な推移となった。 また、野村HDの増資を海外投資家が受けることで、円買いニーズが高まるとの思惑も影響した模様。ドル円は91.36から90.52まで下落した。また欧州通貨は、引き続きポンド売り、ユーロ買いが継続した。ユーロドルは、1.4665から1.4614まで下落したが、ソブリンの買いニーズから1.4706まで反発したが、ポンドドルは1.6068から1.5916まで下落した。 一方クロス円も総じて売りが優勢となり、ユーロ円が133.86から132.52、ポンド円が146.67から144.28まで値を下げ、オージー円が78.12、NZD円が64.53、カナダ円が82.93、スイス円が87.84まで一時値を下げた。 ロンドン市場では、東京の地合いを引き継ぎドル売りが優勢。NY市場では、弱い8月米耐久財受注や8月米新築住宅販売件数がイメージ悪化を招いたが、その後ミシガン大消費者信頼感指数の確報が予想を上回ったことで、大きな影響は出ていないが、NYダウが弱地合いを継続したことや週末のポジション調整を含めて、円が堅調な推移となった。 ドル円は、ロンドンでつけた安値となる89.96からNY初頭に90.50近辺まで反発したが、ロンドン・フィキシングに、絡めて売りが強まり、89.51まで下落し、90円台を回復できずに安値圏で週末の取引を終了した。 ユーロドルは、ロンドンの1.4721の高値から1.4620台へ下落後、再度1.4725と日中高値を若干更新したが、更なる動きとならず、ポンドドルは1.5920から1.6028へ反発し、ユーロポンドは0.9220の高値まで上昇した。一方クロス円も下値拡大となり、ユーロ円が131.59、ポンド円が142.73、オージー円が77.53、NZD円が64.22、カナダ円が82.14、スイス円が87.14まで下落した。
経済指標&要人発言
2009年09月28日(月)
 28日の東京市場は、早朝から個人の証拠金の投売りから、円買いが進んだが、藤井財務相が「最近のドル・円相場の動向は異常ではない」と追い討ちをかけたことで、投機筋によるストップ・ロスへの売り仕掛けも入り、急速に円高進んだ。 ただし、下値では本邦輸入企業や本邦資本筋の買いニーズ、海外投機筋のショート・カバーやオプションのガンマ・ヘッジの買いで下げ渋り、更に藤井財務相が「円高是認とは言っていない」と態度を豹変する発言を行ったことで、円は上げ幅を消した。ドル円は、89.75から88.23まで下落後、89.60まで反発。 ユーロ円は131.85から129.84まで下落後、131円付近へ値を戻し、ポンド円が143.10から139.72、オージー円は77.68から76.50、NZD円は64.31から63.47、カナダ円は82.10から80.60、スイス円は87.28から75.92まで一時下落後、値をそれぞれ回復。また欧州通貨も、クロス円に圧迫され値を下げ、ユーロドルが1.4721から1.4565、ポンドドルは1.5990から1.5769まで下落した。海外市場では、東京時間の藤井発言やトリシェECB総裁が「強いドルは非常に重要」と発言したことをきっかけに短期筋のドルの買い戻しが進んだ。また商品市場が一時上昇したこともあり、オセアニア通貨も買戻し優勢となったが、ユーロドルは、原油相場の伸び悩みなどもあり、揉み合いの範囲の動向となり、1.4680まで反発後、1.4587まで下落し、ポンドドルは1.5813から1.5925まで上昇、ユーロポンドは0.9256まで上昇した。またドル円は89.15から89.78まで反発し、NYダウが160ドル近い上昇となったことで、クロス円も値を上げたが、ユーロ円が131.48、スイス円が86.99の高値をつけた後は伸び悩みも、ポンド円が142.54の高値、その他オージー円が78.27、NZD円が64.41、カナダ円が82.63と日中高値を更新した。
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2009年09月29日(火)
29日の東京市場は、日本の8月消費者物価コア指数が過去最大の下落率を更新したことや藤井財務相が「異常事態であれば、介入はあり得る」と発言したことやM&A絡みで、仲値で大口の買いが入ったことを受けて、円売り気味で推移したが、9中間決算や月末絡みの円買い圧力や利食いが強く、更なる動きとはならなかった。ドル円は、89.60から90.23まで一時値を上げ、ユーロドルは1.4646で上値を抑えられて、1.4567まで下落、ユーロ円の売り圧力に押された形で、ポンドドルも1.5959から1.5851まで下落した。 一方クロス円も値を上げたが、上値では利食いに抑えられた。 ユーロ円が131.79まで上昇後、130.76まで下落、ポンド円が143.61から142.11、スイス円が87.24から86.54まで下落したが、オージー円は、78.15から78.91、NZD円は64.12から65.04、カナダ円は86.54から87.24まで値を上げた。海外市場では、NYダウが7月S&P・ケースシラー住宅価格指数の結果が予想より強かったため、買い優勢でスタート、一時45ドル高の9834ドルまで上昇したが、その後予想を下回った米消費者信頼感を受けて、売りに転落。ドル買いが堅調気味な推移となった。 ユーロドルは、ロシアがユーブル介入したことで、1.4526まで一時下落したが、下値は国際機関の買いに支えられた。ドル円は一時90.37まで高値を更新したが、その後も90円前半での揉み合い推移。一時強い指標で買われたポンドドルは、1.5825まで下落後1.5990まで値を上げたが、1.6000に控える強いオファーに上値を抑えられた。その他、ユーロポンドが0.9210から0.9104まで下落、ロシア中銀の第1副総裁が「豪ドルや加ドルを外貨準備に加える可能性がある」と発言したが、流動性や市場規模の関係で実効は困難であるとの見方が、主流でドルカナダは、1.0923まで一時ショート・スクィーズで上昇した。一方クロス円では、ユーロ円が、ロンドンで130.70−75レベルまで下落後は、131.35−40の上値と揉み合い気味、ポンド円は142.07の安値から143.94まで値を上げ、オージー円は78.21−69ゾーンで揉み合い気味、NZD円は64.66から64.12まで下げた後は、このレンジでの推移、カナダ円が82.37から82.97まで値を上げ、スイス円も78.21から78.69まで値を回復した。
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2009年09月30日(水)
30日の東京市場は、中間決算末に向けての仲値需要や外貨建て投信設定絡みの円売りで、早朝は円が軟調気味推移となったが、その後は売り遅れの本邦輸出企業の売りやレパトリの売りが入り、円の買い戻しとなったが、材料難から大きな動きは出なかった。 ドル円は90.42まで上昇後、89.55まで反落。ユーロドルは買戻しが優勢で、1.4577から1.4645まで値を上げ、ポンドドルは、1.5951からブラウン英首相の「英経済はスランプを脱した感が強い」との発言を受けて、1.6088まで堅調推移となった。 一方クロス円は揉み合い気味の推移。ユーロ円が132.04まで上昇後131.04へ下落、スイス円が87.30から86.64へ下落したが、ポンド円が143.42から144.54、オージー円が78.41から79.09、NZD円が64.46から64.91、カナダ円は82.80から83.47での推移となった。ロンドン市場では、月末・期末の決済やインデックスのリバランスからドル売りが優勢となった。NY市場では、経済指標に一喜一憂する動き。米9月ADP全国雇用者数が、マイナス25.4万人と市場予想より弱い内容となったことで、一時ドル売りが強まるも、4−6月期米GDP・確報値が予想より強かったことで、買戻しされたが、続く9月シカゴPMIが景気判断の分かれ目となる50を割り込んだことで、再度ドル売り気味の展開。 またNYダウもGDP後買い気でスタートも、シカゴPMIを受けて、一時133ドル安まで売り込まれて、円買いが強まったが、その後ダウがプラス圏を回復したことで、更なる動きとはなっていない。 ユーロドルは、スイス中銀によるユーロスイスでのスイスフラン売り介入と思われる動きで、1.4675の高値から1.4575まで下落したが、その後は1.46台前半を回復。ドルスイスは、1.0450まで上昇後、1.0370レベルまで反落、ユーロスイスは一時1.5240まで急騰した。 またポンドドルは、1.6127の高値から1.5944まで下落、ユーロポンドが0.9160まで反発した。一方円がらみでは、ドル円は右往左往。 ADPを受けて89.32まで下落後、89.83へ反発したが、その後は揉み合い気味の推移となった。その他ユーロ円が、130.62の安値まで一時値後、131.48まで反発、ポンド円は142.89の安値から144.45まで反発、オージー円は78.60から79.35へ上昇、NZD円は、64.36から65円近辺まで、カナダ円が82.93から84円まで上昇し、スイス円は一時82.93まで急落後、83.67まで値を回復した。
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