2011年06月01日更新
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2011年05月02日(月) ビンラディン死亡のニュースでドル買いも限定的。 豪ドルは変動相場制以降後の高値
2日の東京市場は、連休の狭間ということもあり、動意の薄い中、オサマ・ビンラディン容疑者が死亡したとの報道を受けて、ドルの買い戻しが強まった。 ドル円は81.00から81.69まで上昇、ユーロドルは、1.4864から1.4762まで下落した。またオージードルが、1.1010の変動相場制移行後の高値を更新した。 一方クロス円は、リスクの低下観測から堅調推移。 ユーロ円が120.08から120.71、ポンド円が135.48から136.08、オージー円が88.77から89.28、NZD円が65.22から65.85、カナダ円が85.65から86.08、スイス円が93.66から94.05での推移となった。海外市場は、ドル売りが優勢となった。 ユーロドルは、ユンケル・ユーログループ議長が、「ユーロ高は懸念事項ではない」、「ギリシャの債務再編は選択肢にない」と発現したことで、1.4903の今年の高値まで上昇したが、その後は利食いに押されて1.4816まで下落、 オージードルが1.1012の変動相場制移行後の最高値を更新したが、その後は豪準備銀行理事会を前に利食いが優勢となり、ドル円は、米4月ISM製造業景況指数が、市場予想を上回るも前月より低下したことで、81.05まで下落後反発を、81.28に限定した。 一方クロス円は、NYダウがマイナス圏に落ち込んでいることもあり、ロンドンの高値圏からは利食いが優勢。 ユーロ円が121.02から120.39、ポンド円が136.11から135.14、オージー円が89.30から88.79、NZD円が65.86から65.41、カナダ円が86.02から85.32まで下落。 スイス円が93.67から94.07まで反発後もみ合った。
経済指標&要人発言
2011年05月03日(火) 米国への報復テロの懸念が残る
3日のアジア市場は、東京勢不在の中、動意に薄い展開も、ビンラディン殺害による米国への報復テロに対する警戒感で、ポジション調整的な動きが強まった。 ユーロドルは、1.4845まで反発後、1.4769まで下落、ドル円は81.28から80.90まで値を下げ、オージードルは、豪準備銀行が政策金利を4.75%に据え置くことを決定、今後成長が、自然災害の影響で、押し下げられるとの見通しを示したことで、1.0947から1.0873まで下落、ドルスイスも歴史的な安値となる0.8619まで下落した。一方クロス円も利食いが優勢となり、ユーロ円が120.45から119.60、ポンド円が135.38から133.49、オージー円が88.93から88.00、NZD円が65.52から64.92、カナダ円が85.67から85.12へ下落したが、スイス円は93.52から94.02へ一時値を上げた。 海外市場は、 ロンドン市場で、進んだドル買いも、NY市場では巻き戻しが優勢となった。 ただし、週末の重要な指標を控え、まちまちの展開となった。 予想を上回る米3月製造業受注指数の影響は限定的で、欧州中央銀行に対するタカ派的なリポート、リスク回避的なスイスフラン買いなどが影響した。 ユーロドルは、1.4753の安値から1.4890まで反発したが、更なる動きとならず、ポンドドルは、英4月製造業PMIの結果が市場予想を下回ったことで、1.6468まで下落後、1.6550へ反発したが、1.6464まで引けにかけて下値を拡大した。 またドルスイスが一時史上最安値となる0.8596まで一時下落、オージードルも1.0933から1.0838まで下値を拡大した。一方円絡みでは、ドル円が80.70の安値から反発が81.06に限定され小動きを継続。 クロス円は欧州通貨の反発に買い戻しが優勢となった。 ユーロ円が119.20から120.59まで上昇、ポンド円が132.96から134.05、オージー円が87.52から88.51、NZD円が64.49から65.25、カナダ円が84.61から85.44、スイス円が93.12から94.19まで一時反発した。
経済指標&要人発言
2011年05月04日(水) ADP全国雇用者数の悪化を受けて週末の雇用統計への懸念。 ユーロドルは高値1.4940

 4日のアジア市場は、東京勢不在もあり、引き続き動意の薄い中、中国株式市場が軟調な推移となったことで、一時クロス円にリスク回避的な売り強まった。 ユーロドルは1.4775まで下落後、根強いECBの利上げ観測に、1.4875まで反発、ドル円は81.11から80.81まで下落した。クロス円では、ユーロ円が119.48へ下落後、120.53へ反発、ポンド円が133.05から133.90、オージー円が87.23から88.11、NZD円が64.03から64.79、カナダ円が84.09から85.17、スイス円が93.52へ下落後、94.12まで反発した。 海外市場は、米ADP全国雇用者数や米ISM非製造業景況指数が、52.8と予想の57.5から大幅に悪化したことなどを受けて、米経済の回復スピードの鈍さが嫌気された。ただし、ECB理事会や週末の米4月雇用統計を控えていることや国際通貨基金(IMF)が、「米国が今年後半にも利上げを開始する」との見通しを示したことで、ドル売りや円買いも更に拡大する動きにはならなかった。 ユーロドルは、1.4940まで上昇後、1.4814まで下落、 ドル円は米長期金利の下落もあり、80.44の安値まで値を下げ、金・原油先物価格が大幅下落したことで、オージードルが1.0729、NZDドルが0.7866へ下落、ドルカナダは0.9604まで反発した。 一方クロス円は、NYダウが130ドル超えの下落と軟調推移となったことで、一時売りが強まった。 ユーロ円が119.26、ポンド円が132.77、オージー円が86.40、NZD円が63.39、カナダ円が83.83、スイス円が93.52まで、一時値を下げた。

経済指標&要人発言
2011年05月05日(木) ECB理事会を受けて、ユーロドルが急落、イニシャル・クレイムの悪化からリスク回避の円買い。
 5日のアジア市場は、ECB理事会を控えて、ドルは軟調気味の推移となったが、豪ドルは弱い豪州経済指標を受けて売りが優勢となった。ユーロドルが1.4875、ポンドドルが1.6529まで上昇、オージードルは、1.0695まで値を下げ、ドル円は80.36まで下落した。 その他クロス円では、揉み合い気味の推移で、ユーロ円が119.25から119.80、オージー円が85.96、NZD円は強い雇用指標を受けて、64.08まで上昇後63.48まで値を下げた。 昨晩の海外市場は、ECB理事会後の記者会見で、トリシェ総裁発言を受けて、次回会合での利上げ期待が萎み、更に為替相場の状況に懸念を示したこと、米週間新規失業保険申請件数が、予想を大幅に上回る悪い内容となったことで、ドルの買い戻しや円の買い戻しが強まった。 ユーロドルは、1.4510へ下落、ドル円は、ロンドンでの安値79.58から80.36まで反発、ポンドドルは、弱い英4月サービス業PMIもあり、1.6357まで下落、資源国通貨も売りが強まり、オージードルが、1.0537、NZDドルが0.7816へ下落、ドルカナダが0.9713まで上昇した。 一方クロス円は、NYダウが一時200ドル近い下落となり、ユーロ円が116.15、ポンド円が130.93、オージー円が84.32、NZD円が62.56、カナダ円が82.28、スイス円が91.95まで一時下落した。 
経済指標&要人発言
2011年05月06日(金) 米4月雇用統計やギリシャのユーロ離脱懸念を受けてドル買いも、リスク回避の円買いが続く 

6日の東京市場は、米国雇用統計の発表を控え、動きづらい展開の中、昨日の円の急騰やドル買いからは調整気味。 ユーロドルは1.4588まで反発後、1.4522まで軟調推移。 ドル円は、日銀の円売り介入への警戒感や本邦輸入企業のドル買いで、80.06から80.65まで反発した。 一方クロス円も買い戻しが優勢で、ユーロ円が116.42から117.60、ポンド円が131.20から132.30、オージー円は、豪中銀四半期報告を受けて84.66から86.38へ上昇、NZD円が62.71から63.68、カナダ円が82.74から83.62、スイス円が81.91から82.79まで一時値を上げた。 海外市場では、注目の米4月雇用統計において、失業率が、9.0%と前月や予想の8.8%より悪い内容となったが、非農業部門雇用者数が、プラス24.4万人と、市場予想のプラス18.5万人より強い結果、民間部門の雇用者数も、プラス26.8万人と、市場予想のプラス20万人より、大幅に強い内容となったことで、一時ドル買いが進んだが、若干強弱感が入り混じる内容から限定的となった。 しかしながら、NY午後なって、独シュピーゲル誌が「ギリシャがユーロ圏を離脱し、独自通貨の再導入を検討している」と報じたことで、一気にユーロ売りが始まった。 その後ユンケル・ユーログループ議長が、ギリシャに関する協議開催を完全否定、ギリシャ政府高官も、ユーロ離脱の可能性示唆との報道を否定したが、メルケル独首相が、ドラギ伊中銀総裁のECB総裁就任に難色を示すと、週末のポジション調整もあり、一気にドルの買い戻しが進み、これを受けて一時170ドル近い上昇を示現していたNYダウが、値を消すとリスク回避的な円買いも強まった。 ユーロドルは、雇用統計後の1.4575を高値に、1.4310まで大きく下落、ポンドドルも1.6355まで値を下げ、オージードルも、1.0633から1.0802まで上昇後、1.0662まで下落、ドル円は80.95の高値から80.26まで下落した。  一方クロス円では、ユーロ円が117.55から115.23まで下落、スイス円92.49から91.42まで日中安値を更新、 ポンド円が132.84の日中高値へ反発後131.20へ値を下げ、オージー円が87.05から85.80、NZD円が64.28から63.39、カナダ円は84.47から82.89まで値を下げた。  

経済指標&要人発言
2011年05月09日(月) S&Pやムーディーズがギリシャを格下げ。 リスク回避が続く
 9日の東京市場は、材料難の中、揉み合い気味も、ユーロはギリシャのユーロ圏離脱観測から、上値の重い展開も、1.4340を安値にドイツの3月経常・貿易収支を受けて、1.4437まで反発。ドル円は80.51から80.84での揉み合いとなった。 一方クロス円も堅調で、ユーロ円が115.72から116.40、ポンド円が131.82から132.42、オージー円が86.27から87.00、NZD円が63.69から64.05、カナダ円が83.40から83.91、スイス円が91.84から92.3での推移となった。 海外市場の動向は、米S&Pやムーディーズが、ギリシャの格下げを発表したこと、中国副首相が「ユーロ圏の財政問題は市場の信頼を傷めた」と発言したことなどを受けて、一時ドル買い、リスク回避的な円買いが強まった。 ユーロドルは1.4254まで下落したが、ムーディーズが「スペインの資本調達コストの高騰は同国の格付けを変更する理由にはならない」との見解を示したこと英フィッチが、ギリシャの格付けが「BB+」を維持、見通しも「ネガティブ」を継続すると発表したことなどから、1.4368まで買戻しが優勢となった。 またポンドドルも1.6270レベルの安値から1.6403まで反発、ドル円は米長期金利の下落を受けて80.83から80.19レベルまで下落した。 一方クロス円は、ダウが堅調な推移も、上げ渋りもあり利食いが優勢。 ユーロ円が一時115.03、ポンド円が131.26、オージー円が86.27、NZD円が63.63、カナダ円が81.37、スイス円が91.80まで下落した。
経済指標&要人発言
2011年05月10日(火) 新たなギリシャ支援策の期待感からユーロの買い戻しが進む
 10日の東京市場は、昨日のギリシャの格下げを受けて、リスク回避的なスタートとなったが、その後ギリシャ政府高官から「来月約600億ユーロの新たな支援策がまとまる見通し」とコメントされたことで、新たな支援策が纏まるとの期待感から、円やドル売り戻しが強まった。 ユーロドルは1.4378から1.4270まで下落後、1.4370まで反発、ドル円は80.15から80.88まで値を上げた。 一方クロス円も一時の売りからは、大きく反発を強めた。 ユーロ円が114.77から116.22へ上昇、ポンド円が131.47から132.51、オージー円は、豪州3月貿易黒字が予想を上回ったことで86.25から87.23へ反発、NZD円が63.48から64.11、カナダ円が83.11から84.03、スイス円は、リスク・オフの状況で92.25から91.63へ一時値を下げた。海外市場は、東京夕方からの荒れた動きからは、一転6月にも600億ユーロの新たなギリシャ支援策がまとまる見通しとの報道を受けて、リスク志向的な動きとなった。 ユーロドルは、1.4413まで上昇、ポンドドルは、ユーロポンドの買いの影響から1.6317まで下落後1.6370まで反発し、ドル円は80.54から80.92まで値を回復した。 一方クロス円は、NYダウや商品市況が堅調となったことで、反発した。 ユーロ円が115.45から116.56、ポンド円が132.77、オージー円が87.68、NZD円が64.35、カナダ円が84.52まで上昇したが、スイス円はリスク・オンの状況から91.51まで下落した。
経済指標&要人発言
2011年05月11日(水) NYダウがファンドの決算売りに下落を強める
11日の東京市場は、ギリシャ問題が改善に向かうとの憶測から、リスク回避の巻き戻し的な展開となったが、未だ利食いが優勢で、主だった材料に薄い中、更なる動きとならなかった。 ユーロドルは1.4423まで反発後、1.4366まで下落、上値の1.44ミドルに向けては、ヘッジ・ファンドなどの利食いオーダーが噂されている。 ドル円は81.10まで上昇後、80.66まで値を下げた。一方クロス円も上昇後は利食いが優勢。 ユーロ円が116.88から115.93まで下落、ポンド円が132.77から132.04、オージー円が88.00から87.54、NZD円が64.51から64.01、カナダ円が84.78から84.40、スイス円が92.16から91.59まで下落した。 海外市場では、ロンドン市場で、円売り気味の推移となるも、 NY市場に入って、3月貿易収支の赤字幅が予想よりも拡大したことや米ディズニーの決算などの悪影響を受けて、NY株が下落を拡大。 リスク回避のドル買い、円買いが強まった。 ユーロドルは、ギリシャの債務問題をめぐる不透明感やユーロに対する弱気な金融レポートなどもあり、1.4172まで下落、ポンドドルは、英4半期インフレ報告において、短期的なインフレ見通しが上方修正されたことやキング英中銀総裁が、「最初の金融引き締めは利上げになる」との見方を示したことで、1.6518レベルへ上昇後、1.6323まで値を下げ、ドル円は81.33の日中高値から80.70まで一時値を下げたが、81円台を回復して引けた。 一方クロス円は、NYスタート前に日中高値をつけた後は、調整が深まった。 ユーロ円が116.75から114.56、ポンド円が131.85、オージー円が86.14、NZD円が83.60、カナダ円が83.77、スイス円が90.96まで一時下落したが、その後はダウの下げ渋りに買戻し気味で引けた。
経済指標&要人発言
2011年05月12日(木) 豪州雇用者数の悪化を受けて、豪ドル売りが拡大
12日の東京市場は、日本の4月上中旬の貿易収支が、赤字に転落したことを受けて円が軟調気味も、株価の下落やユーロのソブリン・リスクを受けた、リスク回避志向のドル買い、円売りが継続した。 ドル円は80.90から81.34まで上昇、ユーロドルは1.4235から1.4182まで値を下げた。 一方クロス円では、ユーロ円が114.92から115.60へ反発したが、再度114.95まで下落、ポンド円が133.18から132.14、オージー円は、豪州4月雇用者数が減少したことを受けて、86.92から85.86まで下落、NZD円が64.32から63.80、カナダ円が84.58から83.94、スイス円が91.82から91.22まで下落した。海外市場では、ロンドン市場でのリスク回避的な動きからは、NY株価や商品市況が反発したことで、巻き戻し的な展開で終了した。 ユーロドルはユーロ圏鉱工業生産や製造業生産が予想を下回ったことを受けて、1.4123まで下落後、クーン・ベルギー中銀総裁が、「4月の利上げが1回とは限らない」と述べたことを受けて、1.4277まで上昇、ポンドドルは、英鉱工業・製造業生産が市場予想を下回ったことで1.6235まで下落後1.6322まで反発、ドル円は、80.73からNYで、週間新規失業保険申請件数、4月米小売売上高が予想より弱かったが、4月米生産者物価はが強い内容となったことを受けて、81.20近辺まで上昇後、80.70の安値まで下落したが、米30年物国債の入札後、米長期金利が上昇したことで持ち直した。 一方クロス円は、ロンドンの安値から買戻しが優勢となった。 ユーロ円が114.18から115.55、ポンド円が131.25まで下落後、132.11へ反発。 その他オージー円が85.34から86.59、NZD円が63.40から大きく64.65まで値を上げ、カナダ円が83.32から84.17、スイス円が90.89から91.65まで上昇した。 
経済指標&要人発言
2011年05月13日(金) ユーロ圏の強いGDPにもユーロ買いは限定的。週末のリスク回避志向強まる
 13日の東京市場は、与謝野経済財政相の「現状のドル・円相場は円が強いのではなくドルが弱い状況」との発言、タリバン勢力によるビンラディン容疑者殺害に対する報復攻撃を受けたリスク回避の円買いが強まった。 一方欧州通貨は、仏・ドイツの予想を上回る第1・四半期国内総生産(GDP)を受けて、堅調な上昇となった。ドル円は81.09から80.34まで下落、ユーロドルは、1.4184から1.4315まで上昇した。 クロス円は、日経平均株価が軟調に推移したことで、一時値を下げるもその後は、欧州通貨の上昇に反発した。 ユーロ円が115.45から114.35まで下落後、115円台を回復、ポンド円が130.65から131.40へ値を戻し、オージー円が85.59、NZD円が63.79、カナダ円が83.40、スイス円が90.78まで一時下落後、買戻しが優勢となった。海外市場は、弱い米消費者物価指数や予想より強い5月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値の発表を受けて、ドル売りに傾く状況もあったが、米国株や商品相場がさえない値動きとなったことで、その後はドル買い、円買いのリスク回避志向となった。 ユーロドルは、強い仏独の1−3月期GDPを受けて1.4340まで上昇後、1.4065の安値まで下落したが、週末のショート・カバーの買い戻しに1.41台を回復して引けた。 ドル円は80.95まで反発後80.49まで下落したが、その後は80円後半での揉み合いに推移。 オージードルが1.0521、NZDドルが0.7837まで値を下げ、ドルカナダは0.9745まで上昇した。 一方クロス円も、NYダウが150ドル近い下落となり、週間の安値を更新する動きとなった。 ユーロ円が115.54から113.51、ポンド円が131.61から130.30、オージー円が86.48から84.92、NZD円が63.25、カナダ円が82.80、スイス円が90.17まで一時下落したが、その後ダウの下げ渋りもあり、ショート・カバー気味に反発して引けた。 
経済指標&要人発言
2011年05月16日(月) 日本企業のM&Aの思惑で円売り強まる

16日の東京市場は、米国債利払い・償還に絡んだ円買いが出た後は、武田薬品工業によるスイスの製薬会社ナイコメッドの約1兆円規模の買収絡みの円売り観測、米ムーディーズが、本邦金融機関の東京電力向けの債権放棄に対してネガティブな見解を示したがことで、円が軟調気味となった。ドル円は80.63から81.07へ反発、ユーロドルは、1.4048から1.4148まで値を戻した。 一方クロス円では、ユーロ円が113.40から114.55へ上昇、ポンド円が130.39から131.24、オージー円が85.03から85.76、NZD円が63.28から63.69、カナダ円が83.09から83.67、スイス円が90.23から91.10まで上昇した。海外市場は、ユーロ圏財務相会合での支援策の期待感から、ユーロドルの買い戻しや円の売り戻しが一時強まったが、NY株価が軟調な推移となったこともあり、 上値では戻り売りに晒された。 米5月NY連銀製造業景況指数や3月対米証券投資への反応は限定的だった。 ユーロドルは、ビーニ・スマギECB理事が「ECBはインフレ抑制のために必要な措置を取る」、「ユーロ圏財務相はギリシャ債務再編に反対」との発言もあり、1.4245の高値まで上昇したが、ユーロ圏財務相会合で、780億ユーロのポルトガル支援について、満場一致で承認。 ギリシャへの支援についてはさらなる条件を検討していることなどが示され、利食いが優勢となり、1.4151まで下落した。 ドル円は、80.95から80.71での揉み合い推移。 ポンドドルが1.6255レベル、オージードルも1.0643まで値を上げた。一方クロス円は、高値をつけた後は利食いが優勢となった。 ユーロ円が115.23、ポンド円が131.49、オージー円が86.09、NZD円が63.69、カナダ円が83.67、スイス円は91.90まで一時値を上げた。 

経済指標&要人発言
2011年05月17日(火) 米経済指標が軒並み予想を下回る

17日の東京市場は、武田薬品工業や東芝などの海外企業買収による円売りの思惑、モルガン・スタンレーが、MSCIの入れ替えにおいて、日本株の一部を外したことなどが影響して円が軟調な推移となった。 ドル円は、80.74から81.69まで上昇、ユーロドルは、1.4129から1.4193での揉み合い推移となった。一方クロス円は、総じて値を上げ、ユーロ円が114.29から115.68、ポンド円が130.74から133.11、オージー円が85.24から86.51、NZD円が62.93から63.79、カナダ円が62.74から83.96、スイス円が91.29から92.12まで値を上げた。海外市場では、ロンドン市場で強まった円売りも、NYダウが大きく下落してスタートしたことで、一時リスク回避的な動きが強まったが、その後ダウが下げ渋ったことで、買戻し気味で引けた。 米4月住宅着工件数をはじめ発表された米国経済指標が、軒並み市場予想を下回ったことなども嫌気された。 ユーロドルは1.4224の高値から1.4123まで下落後、1.4239の日中高値をつけ、高値圏で引け、ドル円は81.77から81.28まで下落後81.59まで一時値を戻した。クロス円では、ユーロ円が116.23の高値から114.93まで下落後、116円台を回復、ポンド円が133.19から131.69まで下落後、132円台へ上昇、オージー円が86.71から85.50へ下落後、86.50台、NZD円が63.96から63.19、カナダ円が84.06から83.08へ一時値を下げた後、買戻し優勢となり、スイス円は91.74から92.53まで上昇した。

経済指標&要人発言
2011年05月18日(水) 米FOMC議事録がタカ派的で、ドル買い
18日の東京市場は、小動きながら、ユーロドルは、1.4287まで上昇後、ギリシャの地方政府の労働者が、労働時間を延長する政府の計画に反対するためにストライキを行っているとの報道が影響して、1.4248まで下落。 ドル円は87.55から87.95まで一時値を下げ、今夜発表の英MPC議事録で、利上げ賛成票が前回よりも減少しているとの噂から、ポンド売りが強まった。 ポンドドルは1.6288から1.6218まで値を下げた。 一方クロス円もリスク回避的な動きが主流で、ユーロ円が、116.40から115.42、ポンド円が132.53から131.32、オージー円は、ムーディーズが、豪州大手4行の格付けを引き下げたことで、86.71から86.01へ値を下げ、NZD円が64.25から63.73、カナダ円が83.93から83.29、スイス円が92.80から92.94まで下落した。 海外市場は、東京・ロンドン市場で拡大したリスク回避の動きからは、NYダウや原油価格が堅調に推移したことで、巻き戻して的な展開となった。 また米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、「出口戦略の討議は引き締め接近を意味しない」とドル売りの材料もあったが、「過半数のメンバーは資産売却前に利上げを選択」との内容から、米長期金利が上昇したことで、ドルの買い戻しに繋がった。 ユーロドルは1.4198から1.4284まで上昇後1.4212まで下落、ポンドドルは、英MPC議事録の内容は予想通りも、雇用の数値が悪く1.6106まで下落後、1.6188レベルを回復したが、押し戻され、ドル円は80.94から81.75まで値を上げた。一方クロス円も買い戻しが優勢で、ユーロ円が115.25から116.41、ポンド円が130.79から132.14、オージー円が85.77から86.85、 NZD円が63.73から64.50、カナダ円が83.14から84.26、スイス円が91.88から92.76まで値を上げた。 
経済指標&要人発言
2011年05月19日(木) 日本GDPの悪化は円売りに繋がらず、米経済指標は弱さが続く

19日の東京市場は、日本の第1・四半期国内総生産(GDP)が前期比年率で、大幅に悪化したが、思惑的な円売りが先行しており、その後は利食いが優勢となった。 ドル円は81.81から81.51まで下落後、81.84まで上昇、ユーロドルは、1.308まで上昇後、1.4217まで下落した。一方クロス円は堅調推移。 ユーロ円が116.70の高値後116.21レベルへ下落、ポンド円が131.85から132.28、オージー円が86.74から87.18、NZD円が64.36から64.83、カナダ円が84.09から84.48、スイス円が92.56から93.04まで一時上昇した。海外市場は、米週間新規失業保険申請件数が、好結果となったことで、一時ドル買いが進むも、その後発表された米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米4月中古住宅販売件数などが予想より弱い内容となったことで、ドルの売り戻しが強まった。 またNYダウが上昇幅を消したことで、一時堅調に値を上げたクロス円に利食いが強まったが、下落は限定的で、買い戻しに繋がった。 ユーロドルは、1.4207の安値から1.4296まで反発後、1.4220を下値に1.4326まで上昇と振れの激しい上下を繰り返した。 ポンドドルは、英小売売上高に対する弱気な噂から1.6131まで下落後、実際の数字は良く、1.6242まで反発、ドル円は82.23の高値まで上昇後、81.47まで下落した。 一方クロス円では、ユーロ円が117.25の高値から116.28へ値を下げ、 ポンド円が132.98から131.97、オージー円が87.54から86.52、NZD円が64.92から64.20、カナダ円が85.00から84.06まで下落後反転、スイス円は、92.43から92.84のレンジでの推移となった。 

経済指標&要人発言
2011年05月20日(金) ギリシャへの懸念から大きくユーロ売り強まる
 20日の東京市場は、日銀金融政策決定会合では、政策に変更は認められず、材料難から小動きに終始した。  ドル円は、仲値不足から81.60から81.77、ユーロドルは1.4294から1.4343上昇した。一方クロス円は揉み合い。 ユーロ円が117.116.74から117.19、 ポンド円が132.39から132.77、オージー円が87.03から87.32、NZD円が64.45から64.87、カナダ円が84.30から84.66、スイス円が92.49から92.97での推移となった。 海外市場では、週末を控えて、ユーロ売りが強まった。 ユーロドルは、「ノルウェーがギリシャへの支援金の支払いを一時停止する」との報道やワイトマン独連銀総裁が「ギリシャ債、期限延長ならECB担保に不適格も」との発言、更にフィッチによるギリシャ格下げを受けて、1.4346の高値から1.4139まで大きく下落。 その後ダウや商品相場の反騰に1.4233まで反発も、引けにかけて1.4133と再度安値を更新した。  また、金価格や原油相場につれて、その他主要通貨は一喜一憂する形となった。 ポンドドルは1.6167の安値から1.6305まで上昇、オージードルは1.0610まで下落後1.0712へ反発、NZDドルが0.7904から0.7998、ドルカナダは、弱い小売売上高もあり、0.9642から0.9772まで上昇、ドル円は81.49から81.84の揉み合い推移が継続した。 一方クロス円は、軟調なダウを受けて売りが優勢もドル・ストレートにつけてまちまちの動き。 ユーロ円が117円台から115.53まで下落、ポンド円は132.15から132.98での推移、オージー円は86.70から87.39、NZD円が64.62から65.26まで値を上げ、カナダ円は84.66から83.65まで下落したが、スイス円は92.28から93.31まで上昇した。
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2011年05月23日(月)
23日の東京市場は、午前の動意薄からは、東京株式市場が弱含みに推移したことでリスク回避の円買いが優勢となった。 ドル円は82.03まで上昇後、81.32まで下落。 ユーロドルは、ギリシャの債務問題への懸念、イタリア格付け見通し引き下げ、スペイン地方選挙での与党敗北、アイスランドの火山噴火、独仏の5月のPMC・速報値が低調だったことを受けて、1.4146から1.3996まで下落した。 一方クロス円も値を下げた。ユーロ円が115.60から113.89へ下落、ポンド円が132.93から131.29、オージー円が87.11から85.72、NZD円が64.99から64.09、カナダ円が84.06から83.08、スイス円が93.51から92.13まで下落した。 海外市場は、主だった経済指標のない中、米4月シカゴ連銀全米活動指数が、市場予想を大きく下回ったが、特段大きな影響は与えず、更にNYダウが、170ドル安と大幅な下落スタートになったにも関わらず、東京、ロンドンからのリスク回避的な動きの修正気味の展開となった。 ユーロドルは、1.3968の安値から1.4070まで上昇、ドル円は81.32から82.04まで反発した。 一方クロス円もショート・カバー気味に買戻しが優勢となった。 ユーロ円が113.80から115.32、ポンド円が131.30から132.28、オージー円が85.70から86.30まで上昇、NZD円が64.92、カナダ円が83.96、スイス円が92.89まで一時値を上げた。 
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2011年05月24日(火)
24日の東京市場は、材料難から動意の薄い中、ドル売りが優勢となった。 ユーロドルは、1.4001の安値からロシア筋の買いで、堅調に1.4088まで上昇した。ドル円は、82.09から81.62まで下落したが、その後は買い戻しが優勢。また、NZ準備銀行(RBNZ)が発表した4−6月期インフレ期待が、市場予想を上回る結果となったことでNZDドルが0.7969まで上昇した。 一方クロス円も揉み合い気味も堅調な推移となった。 ユーロ円が115.32から114.72まで下落後買戻し気味、ポンド円が132.28から131.45、オージー円が85.90から86.49まで上昇し、NZD円が64.56から65.27、カナダ円が83.62から84.00、スイス円が92.15から92.89での推移となった。 海外市場は、ドル売り、円売り気味の展開となった。 ユーロドルは、原油相場の上昇を受けて、1.4133、ポンドドルも1.6209まで一時値を上げたが、その後は利食いが優勢となった。 ドル円は、4月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことで、米長期金利が上昇。 82.22の高値を一時つけたが、その後は長期金利の下落に併せて、81.80台まで下落した。 一方クロス円も、NYダウがプラス40ドルからマイナス60ドル安へ値を下げたことで、一時の高値から値を消した。 ユーロ円が116.18の高値から115.35まで値を落とし、その後反転。 その他ポンド円が133.14、オージー円が86.91、NZD円が65.65、カナダ円が84.21、スイス円が93.56の高値まで一時上昇後、利食いに下押しした。
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2011年05月25日(水)
25日の東京市場は、 5−10日の仲値不足や4月日本の貿易収支悪化の思惑で、円売り気味のスタートとなったが、実際の4月貿易赤字が予想を下回り、その後はクロス円中心にリスク回避の動きが強まった。 ユーロドルは、パパンドレウ・ギリシャ首相辞任の憶測、レーン欧州委員が仏紙のインタビューで、「ギリシャ債の期限延長もありえる」と発言したことで、1.4107を高値に1.4011まで一時下落したが、ギリシャ政府がこれを否定、シュタルク欧州中銀専務理事が追加利上げを示唆する発言を行ったことで下げ止まった。 ドル円は82.17から81.79まで下落した。 一方クロス円は、一時大きく値を下げた。 ユーロ円が115.79から114.70へ下落、ポンド円が132.89から132.10、オージー円が86.74から85.49、NZD円が65.54から64.70、カナダ円が84.11から83.38、スイス円が93.36から92.90まで一時値を下げた。 海外市場は、ユーロ高官の発言に一喜一憂する形。 ダマナキ欧州連合(EU)委員が「ギリシャがユーロ圏加盟国の一員であることは危ぶまれる」、「ギリシャは厳格な政策に賛成するか通貨ドラクマに戻さなければならない」との話が伝わり、一時ユーロ売りが進んだが、その後はバイトマン独連銀総裁が、「商品価格の高騰が第二次の影響を引き起こすことを懸念している」などと述べたことやNY株価が、プラス圏を回復したことで、買い戻しが優勢となった。ユーロドルは ユーロドルは、1.4025から1.4118まで反発後、1.4060台まで下落、ポンドドルは、ユーロポンドの売りもあり1.6294まで値を上げた。 一方ドル円は、動意の薄い展開を継続。 82.17から81.87まで値を下げた後も揉み合い推移。 その他ユーロ円が115.70から115.05へ下落後、このレンジでの推移となり、ポンド円が133.70、オージー円が86.49、NZD円が64.64、カナダ円が84.13、スイス円が94.11まで一時値を上げた。  
経済指標&要人発言
2011年05月26日(木)
26日の東京市場は、ファイナンシャル・タイムズ紙が「中国がポルトガル支援債を購入する見通し」としたことで、ユーロ買いが強まった。ユーロドルは、1.4068から1.4197まで上昇、ドル円は、82.09から81.66まで下落したが、クロス円の買いに支えられた。 クロス円は、日本企業によるスイス企業買収の手当て買いの思惑で堅調推移となった。 ユーロ円が115.39から116.39、ポンド円が133.10から133.80、オージー円が86.22から86.94、NZD円が65.33から66.79、カナダ円が83.51から83.99、スイス円が83.92から94.23での推移となった。 海外市場は、弱い米週間新規失業保険申請件数や1−3月期GDP・改定値を受けて、リスク回避的なドル買い、円買いが進んだ。 ドル円は81.15まで下落したが、その後81.45まで反発、ユーロドルは、ユンケル・ユーログループ議長の「ギリシャは2011年予算での赤字目標に達しないだろう」、「国際通貨基金(IMF)は来月ギリシャに救済融資を拠出しない可能性がある」と述べたことや、IMFのアトキンソン報道官が「保証がなければギリシャに融資できない」との見解を示したことを受けて、ユーロ全面安となり、1.4067まで下落したが、その後は同ユンケル・ユーログループ議長の報道官が、「欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の調査団がギリシャの新たな措置に納得すれば、6月の救済融資に問題はない」と発言したことやソブリンネームの買いが入ったことで、1.4148まで買い戻しとなった。 またIMFが「スイス国立銀行は近いうちに利上げを開始すべき」との見解を示したことで、ユーロスイスが1.2205の最安値を付け、ユーロポンドは3月11日以来の安値となる0.866まで下落した。 一方クロス円は、NYダウが寄り付きから70ドル超えの下落となり、一時売りが強まったが、その後はダウがプラス圏を回復していることで、買戻し気味の展開。 ユーロ円が114.49から115.10前後、ポンド円が132.65から133.47、オージー円が85.99から86.61、NZD円が65.33から66.05、カナダ円が82.75から83.24、スイス円が93.60から94.12まで一時値を回復した。
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2011年05月27日(金)
 27日の東京市場は、ドル売りが拡大した。 昨日の米経済指標の悪化が尾を引く形から、QE3が実施されるとの噂を受けて、米国金利が低下。 ドルが軟調な推移となった。 ユーロドルは、原油価格の上昇もあり、1.4125から1.4278まで上昇、ドル円は月末に向けた本邦輸出企業の売り、4月のコアインフレ率がプラスになったことで、日銀の追加金融緩和観測が後退したことなどもあり、81.40から80.90まで下落した。 一方クロス円は、欧州通貨の買いに、反発した。 ユーロ円が114.68から115.70、ポンド円が132.92から133.47、オージー円が86.17から86.79、NZD円は、NZ銀行の格下げなどの影響を受けて、65.57まで下落後66.39まで上昇、カナダ円が82.81から83.24での保合い、スイス円が93.66から大きく94.93まで上昇した。 海外市場は、一時ベルギー金融大手のデクシア株が取引停止との報道やユーロ圏の経済指標が予想を下回ったことで、ユーロ売りが強まったが、プロボポラス・ギリシャ中銀総裁が「EUとIMFのプログラムが継続すれば、ギリシャは債務を完済できるだろう」、リプスキーIMF専務理事が、「ギリシャのプログラムに債務再編はない」と述べたことで、買い戻しが優勢で週末の取引を終了した。 ユーロドルは1.4184まで下落後、1.4325まで上昇して高値圏で引けた。 ドル円は、格付け会社フィッチによる日本の格付け見通しの引き下げを受けて、80.83から5月米ミシガン大消費者態度指数が、予想を上回ったことで一時81.30まで値を上げたものの、その後発表された4月米住宅販売保留指数が、予想を大幅に下回ったことで、80.70まで下落後も安値圏で引けた。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇と円の上昇に一喜一憂する形となったが、底堅いレベルを守って引けた。 ユーロ円が114.95から115.99まで一時上昇、ポンド円が132.71から133.65、オージー円が86.29から86.96、NZD円が65.93から66.53、カナダ円が82.68から83.22、スイス円が84.24から94.40まで値を上げたが、その後はドル円の急落に押し戻された。
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2011年05月30日(月)
30日の東京市場は、ロンドン・ニューヨーク市場休場のため、動意の薄い展開の中、ビーニ・スマギECB専務理事の発言として「ギリシャの債務償還期限延長の可能性はなく、債務不履行は、ギリシャの銀行システムを崩壊させる」がFTに掲載されたことを受けて、ユーロドルは、1.4335から1.4256まで下落、ドル円はと5月上旬の日本の貿易赤字が拡大したことで、80.72から81.01まで上昇したが、更なる動きとならず、揉み合いの推移が継続した。 一方クロス円は、利食いが優勢で、ユーロ円が115.76から115.21へ下落、ポンド円が133.51から133.04、オージー円が86.65から86.28、カナダ円が82.86から82.57、スイス円が95.121から94.74まで下落したが、NZD円は、NZD4月貿易収支が予想を上回ったことで一時66.46まで上昇した。 海外市場は、ロンドン市場、米国市場が休場のため動意に薄い展開が続いた。 ユーロドルは、ギリシャ債務問題で、EUやIMFから支援を受けられないとの思惑が上値を抑え、 ユードルは、1.4293から1.4263での推移、ポンドドルも1.6488から1.6450の推移となり、ドル円は80.80から80.98まで若干値を上げた。 一方クロス円も同様で、ユーロ円が115.36から115.63、ポンド円が133.11から133.41、オージー円が86.38から86.55での狭い範囲での推移に終始した。
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2011年05月31日(火)
31日の東京市場は、ドル売り、円売りが拡大した。 ドル円は、米格付け会社ムーディーズが日本のソブリン格付けを引き下げ方向で見直しを発表、月末の外貨建て投信設定、MSCIのリバランスの円売りを受けて、80.71から81.77まで上昇した。 ユーロドルは、ドイツ政府によるギリシャ支援検討報道を受けて1.4279から1.4413まで上昇した。 一方クロス円も軒並み上値を拡大した。ユーロ円が115.63から117.80まで値を上げ、ポンド円が133.28から135.14、オージー円が86.50から87.44、NZD円が66.05から67.43、カナダ円が82.70から84.28、スイス円が94.93から96.10まで一時上昇した。海外市場では、東京・ロンドンの動きからは、ドルや円の買い戻しが優勢となった。 米経済指標は、米3月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米5月シカゴPMI、3月消費者物価指数と軒並み予想を下回る結果となり、ドルを圧迫するも、独自由民主党議員が、「ギリシャはユーロ圏を離脱すべき」と発言したことで、ユーロドルは1.4415から1.4361レベルへ下落したが、その後は反発的。 ドル円は米長期金利の下落を受けて、81.18レベルまで値を下げたが、その後は81.56まで反発した。 一方クロス円は、一時120ドル近い上昇となっていたNYダウが値を消しており、戻り高値圏から利食いが強まった。ユーロ円が117.60台から116.75へ下落、ポンド円が133.49、オージー円が86.49、NZD円が66.73、スイス円が95.66まで一時下落したが、その後は買い戻しが優勢となった。 またカナダ中銀が、政策金利を据え置いたが、声明で今後の利上げを示唆したことで、カナダ円は一時84.55まで上昇した。
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